JPH06302482A - 電解コンデンサの極性判別方法及びその装置 - Google Patents

電解コンデンサの極性判別方法及びその装置

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JPH06302482A
JPH06302482A JP5088405A JP8840593A JPH06302482A JP H06302482 A JPH06302482 A JP H06302482A JP 5088405 A JP5088405 A JP 5088405A JP 8840593 A JP8840593 A JP 8840593A JP H06302482 A JPH06302482 A JP H06302482A
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JP
Japan
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capacitance
probe
electrolytic capacitor
metal case
polarity
Prior art date
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Pending
Application number
JP5088405A
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English (en)
Inventor
Etsuji Kuratani
悦司 倉谷
Shunkichi Matsumoto
俊吉 松本
Yukiyasu Ishimoto
幸泰 石本
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 金属ケース内面に絶縁皮膜コーティングが施
されているアルミ電解コンデンサでは極性判別が困難で
あるという課題を解決し、確実な極性判別を行うことが
できるアルミ電解コンデンサの極性判別方法及びその装
置を提供する。 【構成】 電解コンデンサの金属ケース1の金属の露出
部分に第1のプローブ6を接続し、極性が未知の2本の
外部電極に切換部12を介して第2のプローブ7、第3
のプローブ8を接続する構成とし、まず切換部12を第
2のプローブ7側に接続して第2のプローブ7と第1の
プローブ6間の静電容量を静電容量測定部9で測定して
この値を判定部10に記憶しておき、次に切換部12を
第3のプローブ8側に接続して第3のプローブ8と第1
のプローブ6間の静電容量を静電容量測定部9で測定
し、判定部10に記憶している値と比較して値の大きい
方に接続されている外部電極側を−電極と判別すること
により、確実に極性判別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種電気機器に使用され
る電解コンデンサの極性を判別する電解コンデンサの極
性判別方法及びその装置に関するものであり、電解コン
デンサ単体の状態だけでなく、プリント基板に実装され
た状態でも極性が正常な方向であるかどうかを判別する
ことができるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電解コンデンサの極性判
別方法は、例えば特開昭60−262416号公報、特
開昭61−62876号公報、特開昭63−11921
6号公報、特開昭63−164422号公報、特開昭6
3−262571号公報に開示されるように、直流電源
を+極、−極、金属ケースにそれぞれ印加して発生する
電圧、電流を測定することでその極性を判別するもので
あった。
【0003】以下に上記特開昭63−164422号公
報に開示された電解コンデンサの極性判別方法について
図7(A),(B)を参照しながら説明する。まず、図
7(A)に示すように電解コンデンサの金属ケース1が
負、+電極3が正となる向きに直流電源20により10
V程度の直流電圧を印加した場合には、直流電流計21
には1mA未満の電流しか流れない。それに対し、図7
(B)に示すように電解コンデンサの金属ケース1が
負、−電極4が正となる向きに直流電源20により10
V程度の直流電圧を印加した場合には、直流電流計21
には数mA以上の電流が流れる。従って、1mAをしき
い値に設定することにより1mA未満の電流しか流れな
い場合にはその際に接続された電極が+であり、1mA
以上の電流が流れる場合には−であるという極性判別を
行っていた。
【0004】なお、この方法は一般的な電解コンデンサ
の−電極4と金属ケース1間は、+電極3と金属ケース
1間より絶縁性が低いという構造的な性質を前提にした
ものであった。また、図7(A),(B)において5は
金属ケース1の外周に被覆された樹脂チューブである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来の電解コンデンサの極性判別方法では、金属ケー
ス1と+電極3間、金属ケース1と−電極4間に直流電
圧を印加して電流が流れる現象を利用しているものであ
るため、最近の小型化をねらったコンデンサのように金
属ケース1の内面に絶縁皮膜をコーティングしたものに
対しては金属製ケース1と+電極3間に流れる電流と、
金属ケース1と−電極4間に流れる電流は共に極めて微
少になり、電流の大小では極性の判別が困難であるとい
う課題を有したものであった。
【0006】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、金属ケースの内面の絶縁皮膜コーティングの有無に
係わらず、確実に電解コンデンサの極性判別を行うこと
が可能な電解コンデンサの極性判別方法及びその装置を
提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明による電解コンデンサの極性判別方法及びその
装置は、金属ケースに封口され2本の外部電極を有した
電解コンデンサの上記金属ケースに接続する第1のプロ
ーブと、切換部を介して上記2本の外部電極に接続する
第2,第3のプローブを備え、上記切換部を介して第1
のプローブと第2のプローブ間の静電容量、並びに第1
のプローブと第3のプローブ間の静電容量を測定する静
電容量測定部と、この静電容量測定部で測定された2つ
の測定値を判定する判定部と、これらの制御を行う制御
部からなる構成とし、電解コンデンサの金属ケースと一
方の外部電極間の静電容量を測定し、続いて金属ケース
と他方の外部電極間の静電容量を測定してそれぞれの測
定結果を比較し、その値の大きい方に接続された外部電
極を−極と判定し、他方を+極と判定する方法としたも
のである。
【0008】
【作用】この方法により、電解コンデンサの金属ケース
と+電極間で静電容量を測定した値と、金属ケースと−
電極間で静電容量を測定した値の大小を比較すると、金
属ケースと+電極間の静電容量の値の方が小さな値にな
る。その理由は、+電極と金属ケース間の静電容量は、
−電極と金属ケース間の静電容量に−電極と+電極間の
静電容量が直列に接続された合成静電容量となるからで
ある。
【0009】従って、極性が未知の外部電極と金属ケー
ス間の静電容量を測った場合、もう一方の外部電極より
静電容量が大きい場合には−電極であり、小さい場合に
は+電極であると判別することができるようになり、金
属ケースの内面の絶縁皮膜コーティングの有無に係わら
ず、確実に電解コンデンサの極性判別を行うことが可能
になる。
【0010】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の第1の実施例について図面
を用いて説明する。図1は同実施例による電解コンデン
サの極性判別装置の構成を示すブロック図、図2は電解
コンデンサの構造を示す正面断面図、図3は同平面断面
図、図4は同素子部の構造を示す要部断面図である。
【0011】まず、電解コンデンサは図2に示すように
電解液に満たされた金属ケース1の内部にコンデンサの
素子部2が挿入されて封口され、このコンデンサ素子部
2から外部電極として+電極3と−電極4が引き出され
ている。また、通常金属ケース1の外側は樹脂チューブ
5で被覆されて構成されている。
【0012】図1は本発明の第1の実施例による電解コ
ンデンサの極性判別装置を示し、この図1に示すよう
に、電解コンデンサの金属ケース1の露出している部分
に接続する第1のプローブ6と、極性が未知の2本の外
部電極3,4に切換部12を介して接続する第2のプロ
ーブ7、第3のプローブ8と、上記切換部12を介して
第1のプローブ6と第2のプローブ7間の静電容量、並
びに第1のプローブ6と第3のプローブ8間の静電容量
を測定する静電容量測定部9と、この静電容量測定部9
で測定された2つの測定値を判定する判定部10と、装
置全体の制御を行う制御部11からなる構成としてい
る。
【0013】このように構成された同装置は、図1に示
すように切換部12を第2のプローブ7側に接続し、第
2のプローブ7と第1のプローブ6間で静電容量を測定
してその値を判定部10に記憶しておき、次に切換部1
2を第3のプローブ8側に接続を切換えて第3のプロー
ブ8と第1のプローブ6間の静電容量を測定し、判定部
10に記憶している値と比較して値の大きい方に接続さ
れている外部電極側を−電極と判別するものである。
【0014】このように静電容量の大小ができる理由を
図2,図3,図4を用いて説明する。電解コンデンサの
素子部2は、陽極箔14と陰極箔15の間に電解液に含
浸されたセパレータ16を挟んだものを巻いて構成され
ており、また金属ケース1内は電解液で満たされてい
る。電解コンデンサの構造上の性質から、電解液は陰極
箔15と同電位になる。陰極箔15と金属ケース1間の
静電容量をCkとし、陰極箔15と陽極箔14間の静電
容量をCとすると、陽極箔14と金属ケース1間の静電
容量C+はCkとCが直列に接続された合成静電容量と
なる。従って、C+とCkの大小関係は(数1)のよう
に表わすことができる。
【0015】
【数1】
【0016】このように陽極箔14と金属ケース1間の
静電容量C+より陰極箔15と金属ケース1間の静電容
量Ckの方が必ず大きくなるものであり、この静電容量
の大小を比較することにより極性を判別することができ
るというわけであり、電解コンデンサの金属ケース1と
一方の外部電極間で静電容量を測定し、次に金属ケース
1ともう一方の外部電極間で静電容量を測定してその値
の大小を比較すると、金属ケース1と+電極間の静電容
量の値の方が小さな値になる。従って、極性が未知の外
部電極と金属ケース1間の静電容量をそれぞれ測った場
合、静電容量が大きい値を示した方に接続された外部電
極が−電極であり、小さい値を示した方に接続された外
部電極が+電極であると判別することができる。
【0017】(実施例2)以下、本発明の第2の実施例
について図面を用いて説明する。
【0018】図5は同実施例による電解コンデンサの極
性判別装置の構成を示すブロック図であり、図5に示す
ように電解コンデンサの金属ケース1の露出している部
分に接続する第1のプローブ6と、外部電極の一方に接
続する第2のプローブ7と、外部電極の他方に接続する
ガード13を備え、第1のプローブ6と第2のプローブ
7間の静電容量を測定する静電容量測定部9と、予め静
電容量測定部9で測定された値から設定された静電容量
のしきい値と比較して判定する判定部10と、装置全体
の制御を行う制御部11からなる構成としている。
【0019】このように構成された同装置は、図5に示
すように電解コンデンサの金属ケース1に第1のプロー
ブ6を接続し、外部電極の一方に第2のプローブ7を接
続し、外部電極の他方にガード13を接続する。第1の
プローブ6と第2のプローブ7間の静電容量を測定し、
この値を判定部10で予め設定された静電容量のしきい
値と比較し、予め設定されたしきい値より測定した静電
容量の方が大きければ第2のプローブ7に接続された外
部電極は−電極であり、静電容量が小さい場合には第2
のプローブ7に接続された外部電極は+電極であると判
別することができる。
【0020】このように静電容量の大小ができる理由を
図4及び図6を用いて説明する。図4の素子部2の構成
から陰極箔15と金属ケース1間の静電容量をCkと
し、陰極箔15と陽極箔14間の静電容量をCとし、金
属ケース1と陽極箔14間の静電容量をC+とする。電
解コンデンサの構造上、C+は理想的には0になるが、
実際の電解コンデンサではCやCkと較べて極く小さな
値となる。
【0021】図6はブリッジ方式の容量計17を素子部
2の内部の構造を示すモデルにつないだときの接続状態
を示すものであり、図6(A)は金属ケース1に発振器
19を接続して+電極に測定部18を接続し、−電極を
ガード13としてGNDに接続したときのモデルであ
る。この接続の場合には、C+とCがガードされるため
に測定される静電容量はCkとなる。
【0022】次に、図6(B)は金属ケース1に発振器
19を接続して−電極に測定部18を接続し、+電極を
ガード13としてGNDに接続したときのモデルであ
る。この接続ではCkとCの中心点がガードされている
ために測定される静電容量はC+となる。従って、Ck
>C+であるので、図6(A)の接続の静電容量の方が
図6(B)の接続の静電容量よりも顕著に小さくなる。
【0023】従って、電解コンデンサの外部電極の一方
からの影響を受けないようにガードを行った状態で外部
電極の他方と露出している金属ケース1間の静電容量を
測定し、この静電容量の値の大小により電解コンデンサ
の極性を判別することができる。すなわち、−電極をガ
ードした状態での+電極と金属ケース1間の静電容量
は、+電極をガードした状態での−電極と金属ケース1
間の静電容量より小さく、その値は1/10程度かそれ
以下となる。従って、適切にしきい値を設定すると極性
が未知の外部電極と金属ケース1間の静電容量を測った
場合、しきい値より静電容量が大きい場合には−電極で
あり、小さい場合には+電極であると判別することがで
き、この方法では静電容量を1度測定するだけで極性判
別を行うことができるので判別の高速化を図ることがで
きる。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明による電解コンデン
サの極性判別方法及びその装置は、電解コンデンサの金
属ケースと外部電極間の静電容量を測定することによ
り、小型化を図った電解コンデンサのように金属ケース
の内面に絶縁皮膜をコーティングしたものについても確
実に極性判別を行うことができ、しかも実施例2に示す
方法では外部電極の一方を測定するだけで極性判別する
ことが可能であり、極めて効率良く極性判別を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による電解コンデンサの
極性判別装置の構成を示すブロック図
【図2】電解コンデンサの構成を示す正面断面図
【図3】同平面断面図
【図4】電解コンデンサの素子部を示す断面図
【図5】本発明の第2の実施例による電解コンデンサの
極性判別装置の構成を示すブロック図
【図6】(A),(B)同実施例による測定方法を示す
回路図
【図7】(A),(B)従来の電解コンデンサの極性判
別方法を示す回路図
【符号の説明】
1 金属ケース 2 素子部 3 +電極 4 −電極 5 樹脂チューブ 6 第1のプローブ 7 第2のプローブ 8 第3のプローブ 9 静電容量測定部 10 判定部 11 制御部 12 切換部 13 ガード 14 陽極箔 15 陰極箔 16 セパレータ 17 ブリッジ方式容量計 18 測定部 19 発振器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属ケースに封口され2本の外部電極を
    備えた電解コンデンサの金属ケースと一方の外部電極間
    の静電容量を測定し、続いて金属ケースと他方の外部電
    極間の静電容量を測定してそれぞれの測定結果を比較
    し、その値の大きい方に接続された外部電極を−極と判
    定し、他方を+極と判定する電解コンデンサの極性判別
    方法。
  2. 【請求項2】 金属ケースに封口され2本の外部電極を
    備えた電解コンデンサの一方の外部電極を静電容量計の
    ガード端子に接続し、他方の外部電極と金属ケース間の
    静電容量を測定して予め判定部に記憶された静電容量の
    しきい値よりもこの測定値が大きい場合には静電容量計
    の測定端子に接続された外部電極を−極と判定し、ガー
    ド端子に接続された外部電極を+極と判定を行い、また
    上記測定値が上記しきい値よりも小さい場合には上記判
    定と逆の極性であると判定する電解コンデンサの極性判
    別方法。
  3. 【請求項3】 金属ケースに封口され2本の外部電極を
    有した電解コンデンサの上記金属ケースに接続する第1
    のプローブと、切換部を介して上記2本の外部電極に接
    続する第2,第3のプローブを備え、上記切換部を介し
    て第1のプローブと第2のプローブ間の静電容量、並び
    に第1のプローブと第3のプローブ間の静電容量を測定
    する静電容量測定部と、この静電容量測定部で測定され
    た2つの測定値を判定する判定部と、これらの制御を行
    う制御部からなる請求項1記載の電解コンデンサの極性
    判別装置。
  4. 【請求項4】 金属ケースに封口され2本の外部電極を
    有した電解コンデンサの上記金属ケースに接続する第1
    のプローブと、上記外部電極の一方に接続する第2のプ
    ローブと、他方の外部電極に接続するガードを備え、上
    記第1のプローブと第2のプローブ間の静電容量を測定
    する静電容量測定部と、この静電容量測定部で測定され
    た測定値を予め設定された静電容量のしきい値と比較し
    て判定する判定部と、これらの制御を行う制御部からな
    る請求項2記載の電解コンデンサの極性判別装置。
JP5088405A 1993-04-15 1993-04-15 電解コンデンサの極性判別方法及びその装置 Pending JPH06302482A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016057134A (ja) * 2014-09-09 2016-04-21 日置電機株式会社 検査装置および検査方法

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