JPH0630158U - 酸洗設備の液面保持装置 - Google Patents

酸洗設備の液面保持装置

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JPH0630158U
JPH0630158U JP7135192U JP7135192U JPH0630158U JP H0630158 U JPH0630158 U JP H0630158U JP 7135192 U JP7135192 U JP 7135192U JP 7135192 U JP7135192 U JP 7135192U JP H0630158 U JPH0630158 U JP H0630158U
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JP
Japan
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tank
pickling
overflow
line
cascade
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Pending
Application number
JP7135192U
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English (en)
Inventor
謹二 南
淳一郎 丹
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ライン停止時の酸液のオーバフローをなくし、
運転再開時のカスケード流れが生じるのに時間がかから
ないようにして、安定した酸洗効果を得ることにより、
生産性の向上,コスト低減および被処理材入口からの液
溢出防止による安全性の確保を図る。 【構成】カスケードダムで仕切られた複数の酸洗槽を有
し、被処理板がカスケードダムをまたいで各槽の酸洗液
中を通過する酸洗設備において、各槽の入側カスケード
ダムの近くに、かつライン停止時の該槽の液面よりやや
低い位置に設けられた溢出口と、この溢出口から流出し
た酸洗液を前段の槽へ流出させる戻口と、溢出口と戻口
とを結ぶ連結管に設けられた開閉弁装置とを有してい
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は帯鋼板等の被処理板を、ライン方向に配置された複数の酸洗槽に浸漬 させながら前槽から後槽へと連続的に送出していく形式の酸洗装置に関し、特に ライン停止時や運転再開時等に各槽の液面を所定高さに保持し得る酸洗設備の液 面保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
熱間圧延鋼板の酸洗設備で酸洗槽を複数個ライン方向に並べたものが知られて いる。通常は槽全体をダム状の区画壁でライン方向に複数個に分割し、帯鋼板を 最終槽の出側から引張力を与えつつ各ダムの上部をまたぐようにして前槽から後 槽へと順次送っていく。図1〜図3はこの種の従来の酸洗設備における酸洗液の 液面状況を示した縦断面図である。酸洗槽1はカスケードダム2,3によって3 つの槽4,5,6に区画され、被処理板7は第1槽4から第2槽5,第3槽6を 通って第3槽出側のリンガロール8で付着した酸液を絞り取られて送出される。 なお1つの槽についてその出側のダム3は入側ダム2よりも高さがやや高く設定 されている。
【0003】 図1は被処理板7の走行中の状態であり、酸洗液9は板7に対する粘性により 板走行方向に向って流動し、1つの槽(例えば第2槽5)の前後部で、板走行時 の第2槽液面10の如く、液面差Hを生じる。板走行中は最終槽の第3槽6で脱 スケールに消費された酸を補給するべく酸液供給管11から新酸を加える。第3 槽6内の酸液は加えられた新酸液と同体積分だけ第3槽入側カスケードダム3か ら前槽(第2槽5)へオーバフロー(カスケード流れ)を生じる。このオーバフ ローは順次前槽へ伝わり、第1槽4のオーバフロー口12から流出した酸液は廃 酸として図示しない処理装置へ送られる。
【0004】 図2は図1の状態からラインが停止した場合であり、走行中の被処理板7が停 止すると、1つの槽内の前記液面差Hは零に戻ろうとするため、板走行中入側ダ ムより液面の高かった出側ダム近くの酸液(図1の斜線部分13で示した高さH 分の酸液)は入側ダム上を前槽へ向ってオーバフローし、第3槽6から第2槽5 へ、さらに第1槽4へと順次流下し、最前槽の第1槽4で廃液オーバフロー口1 2から3槽分の酸液が流出して図2の状態となる。14はライン停止時の第2槽 液面である。
【0005】 次に、図2のライン停止状態からラインを再運転した場合は、図3のように夫 々の槽内で再び液面差Hを生じるが、該槽内の入側では、新酸を加えない初期段 階でダム上端から略(1/2)H下った位置に再走時液面15がくる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
従来の酸洗装置では上述のように出側のカスケードダムの高さが入側より高く 、運転時に板の走行に伴なう粘性で出側のダム高さまで液面が上昇した酸液が、 ライン停止時に入側ダムの頂部から直接前槽へとオーバフローする構造であるた め、ライン再運転時には板の再走行に伴なって液も同方向に移動し、各槽の入側 近くの液面が図3符号15の如く入側ダム2より下がってしまう。そのためライ ン再開後、後槽から前槽へと酸液のカスケード流れを生じるまで時間がかかり、 その間第1槽,第2槽の酸が消費され、酸液の濃度が低下するので、有効な脱ス ケールを行うのにライン速度を低下させねばならず、生産性が落ちる。これはラ イン停止後の再開時のみならず、何かの事情でライン速度を低下させた後、元の 所定速度に戻す時にも同様なことが起る。またライン停止時に生じる酸洗液のオ ーバフロー分を運転再開時に一時に加える場合は最終槽の濃度が上昇し、第1槽 の廃酸濃度の上昇により酸使用量が増加し、しかも、過酸洗による処理材の品質 に問題が生じる。
【0007】 さらに従来の酸洗装置ではライン停止時の前槽へのオーバフロー量をコントロ ールできないので、オーバフロー量が過大となった場合、最前槽のオーバフロー 口から排出しきれず、槽入側の被処理板入口から酸液があふれ出るという事故が 発生することがあった。
【0008】 本考案はライン停止時の酸液のオーバフロー量を皆無に、あるいは適量にコン トロールでき、また運転再開時に後槽から前槽へのカスケード流れを短時間で生 じさせ得、これによって生産性の向上,酸使用の節減(コスト低減)および被処 理板入口からの酸液の溢出防止(安全性の向上)を図った酸洗設備の液面保持装 置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案によれば、カスケードダムで仕切られた複数の酸洗槽を有し、被処理板 が前記カスケードダムをまたいで各槽の酸洗液中を通過する酸洗設備において、 前記各槽の入側カスケードダムの近くに、かつライン停止時の該槽の液面よりや や低い位置に設けられた溢出口と、前記溢出口から流出した酸洗液を前段の槽へ 流出させる戻口と、前記溢出口と前記戻口とを結ぶ連結管に設けられた開閉弁装 置とを有した酸洗槽液面保持装置が提供される。
【0010】
【実施例】
次に本考案を実施例について図面を参照して説明する。図4は本考案の実施例 による酸洗設備のライン運転中の縦断面図である。この実施例で槽本体の構造は 図1〜図3の従来例と同じであり、2つのカスケードダム2,3によって最前槽 の第1槽4から最終槽の第3槽6まで3つの槽に区画され、後槽に向うにつれて カスケードダムの高さが高くなっている。第2槽5内の入側ダム2の近くおよび 第3槽6内の入側ダム3の近くに、かつそれぞれこれらのダムの頂部よりやや低 い位置に溢出口17,18が設けられており、第1槽4の入側にも廃酸液の溢出 口19が設けられている。第1槽4の溢出口19は自動弁を通して廃酸処理装置 に連絡されている。
【0011】 また第1槽4および第2槽5には前槽からオーバフローした酸液を受け入れる ための戻口20,21が設けられ、第2槽5の溢出口18と第1槽4の戻口21 の間、および第3槽6の溢出口17と第2槽5の戻口20の間がそれぞれ槽外で 図6の如く自動弁22を介して連結管23で連結されている。なお各槽の溢出口 17,18の高さ位置はそれぞれライン停止中の液面A,Bよりやや下方に位置 する。
【0012】 ライン運転中は各槽間の溢出口17,18と戻口20,21とを結ぶ連結管2 3の自動弁22は開とし、最終槽6で補充された新酸液による前槽へのカスケー ド液は各溢出口17,18から連結管23を通って戻口20,21から順次槽内 へ流入する。被処理板走行ラインを低速あるいは停止させる場合は、各自動弁2 2を閉とし、これによってライン減速または停止時の前槽側へのあふれ出しは起 らず、酸液量の減少は防止される。ライン速度が低速から定常速度に回復した場 合、またはライン停止後の再開時には、再び各自動弁22を開とすることにより 、直ちに溢出口17,18から戻口20,21へのカスケード流が生じる。なお 自動弁22の開閉は、ライン速度を検出しパラメータとしてコントロール装置に 入力し、定常速度からの低下度合あるいはライン停止で自動的に動作するように するのがよい。
【0013】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、ライン運転中の酸液のカスケード流れを 自動弁を介して槽外の連結管を通して行わせるようにし、減速時またはライン停 止時には前記自動弁を閉止することにより、減速時やライン停止時のオーバフロ ーを防止でき、液面を所定高さに保持することが可能となる。これにより、安定 した酸洗効果が得られるとともに、不必要な酸の流出が無くなり、酸の使用量の 低減をはかることができる。また、運転再開時にカスケード流れが生じるのに時 間がかからず、各槽の酸液の減量がなくなり、充分な酸洗効果を発揮できる。ま た自動弁を閉とすることにより緊急停止時にも津波流の発生を防止できる等の効 果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の酸洗装置におけるライン運転中の液面状
態を示す縦断面図である。
【図2】従来の酸洗装置のライン停止時の液面状態を示
す縦断面図である。
【図3】図2の状態からライン運転を再開したときの縦
断面図である。
【図4】本考案の実施例による酸洗装置のライン運転中
の縦断面図である。
【図5】本考案の実施例による溢出口の取付位置を示す
部分的な拡大横断面図である。
【図6】本考案の実施例に係る自動弁および溢出口と戻
口の連結状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 酸洗槽 2,3 カスケードダム 4 第1槽(最前槽) 5 第2槽 6 第3槽(最終槽) 7 被処理材 11 酸液供給管 17,18,19 溢出口 20,21 戻口 22 自動弁 23 連結管

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】カスケードダムで仕切られた複数の酸洗槽
    を有し、被処理板が前記カスケードダムをまたいで各槽
    の酸洗液中を通過する酸洗設備において、前記各槽の入
    側カスケードダムの近くに、かつライン停止時の該槽の
    液面よりやや低い位置に設けられた溢出口と、前記溢出
    口から流出した酸洗液を前段の槽へ流出させる戻口と、
    前記溢出口と前記戻口とを結ぶ連結管に設けられた開閉
    弁装置とを有することを特徴とする酸洗設備の液面保持
    装置。
  2. 【請求項2】前記開閉弁装置は被処理板のライン速度に
    応じて開閉動作が制御される自動弁であることを特徴と
    する請求項第1項に記載した酸洗設備の液面保持装置。
JP7135192U 1992-09-21 1992-09-21 酸洗設備の液面保持装置 Pending JPH0630158U (ja)

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JP7135192U JPH0630158U (ja) 1992-09-21 1992-09-21 酸洗設備の液面保持装置

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JP7135192U JPH0630158U (ja) 1992-09-21 1992-09-21 酸洗設備の液面保持装置

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JPH0630158U true JPH0630158U (ja) 1994-04-19

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JP7135192U Pending JPH0630158U (ja) 1992-09-21 1992-09-21 酸洗設備の液面保持装置

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