JPH06301306A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JPH06301306A
JPH06301306A JP11207593A JP11207593A JPH06301306A JP H06301306 A JPH06301306 A JP H06301306A JP 11207593 A JP11207593 A JP 11207593A JP 11207593 A JP11207593 A JP 11207593A JP H06301306 A JPH06301306 A JP H06301306A
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JP
Japan
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fixing
rotator
recording material
roller
pressure
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Pending
Application number
JP11207593A
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English (en)
Inventor
Jiro Ishizuka
二郎 石塚
Tatsuo Takeuchi
達夫 竹内
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP11207593A priority Critical patent/JPH06301306A/ja
Publication of JPH06301306A publication Critical patent/JPH06301306A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】両面画像形成時においても紙しわ及び定着不良
の発生を防止する。 【構成】定着ローラ31及び加圧ローラ32のそれぞれ
の弾性層の厚さの和を4mm以上とし、それらの差を1
mm以下とすることにより、加圧ローラ32の定着ロー
ラ31に対する接触圧を30kg以下に抑えた場合でも
定着ローラ31と加圧ローラ32との接触幅が5.5m
m以上となるようにする。接触圧を30kg以下に抑え
ることにより紙しわの発生が防止され、接触幅を5.5
mm以上とすることにより定着不良が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、定着用回転体と加圧用
回転体との間に記録材を挟持して記録材上のトナー像を
定着する定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、記録材上のトナー像を定着する定
着装置は種々提案されている。
【0003】この種の定着装置は、電子写真方式の画像
形成装置(以下「電子写真装置」とする)内に配設され
ており、回転自在に支持された定着用回転体と加圧用回
転体とを備えている。この定着装置は、感光ドラム等か
らなる画像形成部にてトナー像が転写された記録材を、
定着用回転体と加圧用回転体との間に挟持し、記録材を
加熱、加圧することによりトナーを溶融せしめ、定着を
行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
定着装置にて記録材の表裏両面にフルカラー画像形成を
行う場合には、まず記録材の表面(以下「1面目」とす
る)にトナー像の転写・定着による画像形成を行なった
後、その記録材を表裏反転した上で再び給紙し、まだ画
像形成の行われていない裏面(以下「2面目」とする)
にもトナー像の転写・定着による画像形成を行う。
【0005】しかし、1面目に形成される画像が、中央
部が濃くて左右両端部に白紙部分がある場合には、1面
目画像形成終了時点では記録材の中央部と両端部とでは
状態が異なっている。つまり、トナーが多く存在してい
る記録材中央部は1面目定着後はトナーの溶融及び凝縮
によって若干のカールやゆがみが起こっており、トナー
の存在していない記録材左右両端部にはカールやゆがみ
は起こっていない。また、記録材の表面状態もトナーの
存在する部分と存在しない部分とでは異なり、それによ
ってすべり性も記録材中央部と左右両端部とでは差が生
じ、中央部の方が滑り易くなっている。
【0006】したがって、上述したように両面画像形成
時に2面目の画像の定着を行うと、記録材が定着装置を
通過する際に中央部の方が左右両端部より速く搬送され
ることになり、記録材は中央部の方へ力を受け、それに
よって1面目定着後に生じていた若干のカール及びゆが
みが、記録材の後端中央部に集中し“紙しわ”が発生し
ていた。例えば、定着用回転体及び加圧用回転体相互間
の接触圧(以下「総圧」とする)を50kgとし、それ
らの定着用回転体と加圧用回転体とが接触する幅(以下
「ニップ幅」とする)を6.0mmとした場合に、1面
目の中央部に濃い画像のある両面コピーを行うと、2面
目に紙しわが発生していた。
【0007】そこで、本発明は、このような紙しわの発
生を抑えて未定着トナー像の定着を行い、記録材上に画
質の良好な画像を形成する定着装置を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上述事情に鑑み
なされたものであって、その第1の発明は、加熱される
と共に回転される定着用回転体と、該定着用回転体に圧
接された状態で回転される加圧用回転体と、を備え、記
録材の表裏面に順次担持されたトナー像を順次加熱定着
して記録材の両面に画像を形成する定着装置において、
前記定着用回転体と加圧用回転体とが接触する幅が5.
5mm以上10mm以下である、ことを特徴とする。
【0009】この場合、前記定着用回転体及び加圧用回
転体が、その回転軸方向に沿って同一太さを有するスト
レート形状に形成され、前記定着用回転体及び加圧用回
転体の表面が弾性体層にて形成され、前記定着用回転体
の弾性体層の厚さをa(mm)とし、前記加圧用回転体
の弾性体層の厚さをb(mm)とした場合に、a+b≧
4かつ、|a−b|≦1であると共に、前記定着用回転
体と加圧用回転体とが接触する幅が5.5mm以上10
mm以下である、ようにしても良い。
【0010】また、前記定着用回転体の表面硬度をA
(度、ASKER−C)とし、前記加圧用回転体の表面
硬度をB(度、ASKER−C)とした場合に、65≦
A≦90、65≦B≦90、かつ|A−B|≦10であ
ると共に、前記定着用回転体と加圧用回転体とが接触す
る幅が5.5mm以上10mm以下である、ようにして
もよい。
【0011】さらには、前記定着用回転体又は加圧用回
転体が、その回転軸方向に沿って中央部が細く、かつ両
端部が太い逆クラウン形状に形成され、前記定着用回転
体及び加圧用回転体の表面が弾性体層にて形成され、前
記定着用回転体の弾性体層の厚さをa(mm)とし、前
記加圧用回転体の弾性体層の厚さをb(mm)とし、最
大通紙幅をY(mm)とし、かつ前記逆クラウン形状に
形成された前記定着用回転体又は加圧用回転体における
記録材端縁が接触する部分の半径と、これら回転体の中
央部における半径との差をy(μm)とした場合に、y
≧{400−100(a+b)}*(Y/297)であ
り、かつ20*(Y/297)≦y≦200*(Y/2
97)である、ようにしてもよい。
【0012】一方、第2の発明は、加熱されると共に回
転される定着用回転体と、該定着用回転体に圧接された
状態で回転される加圧用回転体と、を備え、未定着の各
色トナー像が積層された記録材を、該トナー像が前記定
着用回転体に押圧されるように、前記定着用回転体と加
圧用回転体との間に給送して、前記トナー像を混色定着
する定着装置において、前記定着用回転体が、その回転
軸方向に沿って同一太さを有するストレート形状に形成
されると共に、前記加圧用回転体が、その回転軸方向に
沿って中央部が細く、かつ両端部が太い逆クラウン形状
に形成された、ことを特徴とする。
【0013】
【作用】以上構成に基づき、前記加圧用回転体の前記定
着用回転体に対する圧接力を小さくすれば、記録材の両
面に画像を形成する場合でも紙しわが発生しにくい。こ
の場合、前記定着用回転体と加圧用回転体とが接触する
幅が5.5mm以上であるため、前記加圧用回転体の圧
接力が小さくても定着不良は発生しにくい。記録材は、
紙しわ及び定着不良の発生もなく、回転される前記定着
用回転体と加圧用回転体との間に挟持されて加熱され、
記録材上のトナー像は定着される。したがって、記録材
の表裏面に順次担持されたトナー像を順次加熱定着する
ことにより、記録材の両面に画像が形成される。一方、
前記定着用回転体と加圧用回転体とが接触する幅が10
mm以下であるため、前記加圧用回転体の圧接力を大き
くしたり、前記定着用回転体及び加圧用回転体の硬度を
必要以上に柔らかくしたりする必要がない。したがっ
て、これら定着用回転体及び加圧用回転体が過度に変形
等する恐れもない。
【0014】前記定着用回転体及び加圧用回転体がその
回転軸方向に沿って同一太さを有するストレート形状に
形成されている場合には、これらの回転体の弾性層の厚
さa,bを、a+b≧4かつ、|a−b|≦10とする
ことにより、前記定着用回転体と加圧用回転体とが接触
する幅を5.5mm以上に確保できる。
【0015】また、前記定着用回転体の表面硬度をA
(度、ASKER−C)と、前記加圧用回転体の表面硬
度をB(度、ASKER−C)との関係を、65≦A≦
90、65≦B≦90、かつ|A−B|≦10とするこ
とにより、前記定着用回転体と加圧用回転体とが接触す
る幅を5.5mm以上に確保できる。
【0016】さらには、前記定着用回転体又は加圧用回
転体が逆クラウン形状に形成されている場合には、前記
定着用回転体の弾性体層の厚さをa(mm)とし、前記
加圧用回転体の弾性体層の厚さをb(mm)とし、最大
通紙幅をY(mm)とし、かつ前記逆クラウン形状に形
成された前記定着用回転体又は加圧用回転体における記
録材端縁が接触する部分の半径と、これら回転体の中央
部における半径との差をy(μm)とした場合に、y≧
{400−100(a+b)}*(Y/297)であ
り、かつ20*(Y/297)≦y≦200*(Y/2
97)となるようにすれば、紙しわの発生及び画質の低
下もなく、良好に定着が行える。
【0017】一方、前記定着用回転体をストレート形状
にすると共に前記加圧用回転体を逆クラウン形状に形成
することにより、前記定着用回転体にオイル塗布装置等
の付属機器が接触していても、該定着用回転体の回転に
伴って形状が変化しにくい。
【0018】
【実施例】以下、図面に沿って、本発明の実施例につい
て説明する。
【0019】まず、本実施例に係る定着装置30を適用
した電子写真装置の全体構造について、図1に沿って説
明する。
【0020】この電子写真装置は、装置本体1の右側
(図1右側)から装置本体の略中央部に亘って設けられ
ている記録材搬送系Iと、この記録材搬送系Iを構成し
ている転写ドラム15に近接して、装置本体1の略中央
部に設けられている画像形成部IIと、画像形成部IIの左
側に設けられている回転式の現像手段(以下「回転式現
像装置」とする)III と、に大別される。
【0021】記録材搬送系Iは、以下のような構成とな
っている。装置本体1の右壁(図1右側)に開口部が形
成されており、開口部には着脱自在な記録材供給用トレ
イ2、3が一部機外に突出して配設されている。トレイ
2、3の略直上部には給紙用ローラ4、5が配設されて
おり、トレイ2、3内に収納された記録材を順次装置本
体1内に送り出すようになっている。この記録材の送り
出される方向(図中左方向)には給紙ローラ6及び給紙
ガイド7、8等が配設されており、さらに下流側の転写
ドラム15に記録材を搬送するようになっている。
【0022】この転写ドラム15は円筒形状をしてお
り、その外周面には、ポリ弗化ビニリデン等により成る
転写シート(図示せず)が貼り付けられている。このよ
うな構成の転写ドラム15は、装置本体1に回転自在に
支持されており、感光ドラム19(後述)の回転に伴っ
て時計周り(図中矢印Aの方向)に従動回転するように
構成されている。この転写ドラム15にはグリッパ10
が取り付けられており、給紙ガイド8を通って搬送され
てきた記録材の先端縁を挟持するようになっている。ま
た、給紙ガイド8の近傍には、転写ドラム15の外周面
に当接する当接用ローラ9が配設されており、記録材を
転写ドラム15との間で挟持搬送するようになってい
る。このような構成により、転写ドラム15の外周面上
に記録材が静電的に密着貼り付けされるようになってい
る。さらに、転写ドラム15の上方には、記録材分離用
帯電器11及び分離爪12が転写ドラム15の外周面に
対向するように順に配設されており、その内側には転写
帯電器13及び記録材分離用帯電器14が配設されてい
る。これらのうち、記録材分離用帯電器11,14及び
分離爪12は、トナー像の転写が終了した記録材を転写
ドラム15から分離するようになっている。
【0023】一方、転写ドラム15の右側上部の分離爪
12に近接する位置には、搬送ベルト手段16が配設さ
れており、記録材を搬送するようになっている。この搬
送ベルト手段16の下流側には、本実施例に係る定着装
置30(詳細は後述)が配設されており、記録材上のト
ナー像を定着するようになっている。さらに、この定着
装置30の下流側には、装置本体1外へと延在し装置本
体1に対して着脱自在な排出用トレイ17が配設されて
おり、トナー像の転写・定着が終了した記録材を積載保
存するようになっている。
【0024】なお、この定着装置30の下方には、排出
用トレイ17の下端から給紙ローラ6にかけて記録材の
搬送路18が形成されており、一旦定着装置30に排出
された記録材を再度転写ドラム15まで搬送するように
構成されている。そして、転写ドラム15に再搬送され
た記録材には裏面にも画像が形成され、その結果、表裏
両面に画像を形成できるようになっている。
【0025】次に、画像形成部IIの構成を説明する。画
像形成部IIは、装置本体1に回転自在に支持された感光
ドラム19を備えており、感光ドラム19は、不図示の
駆動手段によって反時計周りの方向(図中矢印Bで示す
方向)に回転駆動されるようになっている。なお、本実
施例においては、感光ドラム19の回転速度等の各部動
作速度(以下、プロセススピードとする)は160mm/
sec である。そして、上述したように感光ドラム19と
転写ドラム15とは外周面が接触するように配置されて
おり、感光ドラム19の回転に伴って転写ドラム15が
従動回転するようになっている。この感光ドラム19の
外周面近傍には、感光ドラム19の回転方向上流側から
下流側に向って、除電用帯電器20、クリーニング手段
21、及び一次帯電器23が順に配設されており、さら
にこの感光ドラム19の上方には、感光ドラム19の外
周面上に静電潜像を形成するためのレーザビームスキャ
ナのごとき像露光手段24、及びミラーのごとき像露光
反射手段25が配設されている。
【0026】次に、回転式現像装置III の構成について
説明する。感光ドラム19の左側には、感光ドラム19
の外周面と対向するように、回転自在な筐体(以下「回
転体」とする)26が配設されており、回転体26中に
は4種類の現像装置が周方向の4位置に搭載され、感光
ドラム19の外周面上に形成された静電潜像を可視化
(すなわち現像化)するようになっている。4種類の現
像装置は、それぞれイエロ現像装置27Y、マゼンタ現
像装置27M、シアン現像装置27C、及びブラック現
像装置27BKとなっている。
【0027】次に、本実施例に係る定着装置30につい
て、図3に沿って詳細に説明する。
【0028】定着装置30は、互いに外周面が接触する
ように回転自在に支持された、一対の定着ローラ(定着
用回転体)31及び加圧ローラ(加圧用回転体)32を
備えており、これらの定着ローラ31及び加圧ローラ3
2は、加熱源であるハロゲンヒータ31a、32aをそ
れぞれ内部に有している(加圧ローラ32内部にハロゲ
ンヒータ32aを有さない場合もある)。これらの定着
ローラ31及び加圧ローラ32は、アルミ製の芯金上に
HTV(高温加硫型)シリコンゴムからなる弾性体下層
を有しており、その下層の外側には、オイル浸入防止の
為のフッ素ゴムからなる弾性体中間層が形成されてい
る。また、この中間層の外側には、離型剤のシリコンオ
イルと馴染みのよいLTV(低温加硫型)またはRTV
(室温加硫型)シリコンゴムからなる弾性体表層が形成
されており、特に定着ローラ31と加圧ローラ32の表
層とは離型性を確保するために同材質となっている。さ
らに、本実施例においては、定着ローラ31は2.0m
mの厚みを有し、加圧ローラ32は2.0mmの厚みを
有している。また、これらのローラ31,32の形状は
いずれもストレートタイプであり、軸方向に沿って均一
な断面積を有するものとした。さらに、これらのローラ
31,32相互間の総圧(接触圧)を30kgとし、そ
のニップ幅を5.5mm以上にした。
【0029】一方、定着ローラ31の右上方には、定着
ローラ31表面に離型剤であるシリコンオイルを塗布す
るオイル塗布装置33が配設されており、その左方に
は、定着ローラ31表面に付着したトナーを除去するク
リーニング装置34が配設されている。また、加圧ロー
ラ32の下側にも、同様に、加圧ローラ32表面に付着
したトナーを除去するクリーニング装置35が配設され
ている。
【0030】なお、これらのローラ31,32の表面に
はサーミスタ36a,36bが配設されており、それら
の表面温度を検知した上で、温度制御手段(図示せず)
に信号を送るようになっている。そして、この温度制御
手段は、サーミスタ36a,36bからの信号に基づい
てハロゲンヒータ31a,32aの加熱制御を行い、ロ
ーラ31,32の表面を所定温度に加熱するように構成
されている。また、上述したオイル塗布装置33は、定
着ローラ31に対して接離可能となっており、オイル溜
り33a内のシリコンオイルを汲み上げローラ33b,
33cで塗布ローラ33dに向けて移動させ、塗布ロー
ラ33dで定着ローラ31表面にシリコンオイルを塗布
するようになっている。このオイル塗布装置33の接離
は、不図示のソレノイドのON/OFFで制御されてい
る。定着ローラ31へのシリコンオイル塗布量は制御ブ
レード33eで制御されており、図3に示す装置では、
塗布量としては後述する測定方法により、0.08g/
A4の量を塗布している。
【0031】ここで、オイル塗布装置33によるシリコ
ンオイルの塗布量は、次のようにして求める。
【0032】先ず、A4サイズの白紙50枚の重量をA
1(g)とし、この白紙上への画像の転写もせず、定着
ローラ31のゴム層へのシリコンオイルの塗布もせず
に、定着ローラ31と加圧ローラ32との間を通紙した
後の白紙50枚の重量をB(g)とする。次に同様に別
のA4サイズの白紙50枚の重量をA2(g)とし、こ
の白紙上への画像の転写をしないが、定着ローラ31の
ゴム層へのシリコンオイルの塗布を行って、定着ローラ
31と加圧ローラ32との間を通紙した後の白紙50枚
の重量をC(g)とする。以上のA1、B、A2、Cを
用いるとA4サイズの白紙1枚あたりのシリコンオイル
の塗布量X(g)は、次式のように求められる。
【0033】X=(C+A1−B−A2)/50 一方、上述したクリーニング装置34及び35は、耐熱
性織布ノーメックス(商品名)またはこのノーメックス
に無電解メッキ法によりニッケルをメッキしたウェッブ
34a,35aを有しており、このウェッブ34a,3
5aを定着ローラ31,加圧ローラ32に向けて押圧す
るローラ34b,35bを有している。なお、このウェ
ッブ34a,35aは、巻き出しローラ34c,35c
と巻き取りローラ34d,35dとの間に巻き掛けられ
ており、巻き出しローラ34c,35cが繰り出してい
くウェッブ34a,35aを巻き取りローラ34d,3
5dが順次に巻き取ることにより、ローラ31、32上
のトナーを除去するようになっている。
【0034】以上の構成をもつ定着装置30によって、
記録材が搬送されてくると、定着ローラ31と加圧ロー
ラ32とは一定速度で回転して記録材を挟持移動するよ
うになっており、記録材がローラ31、32間を通過す
る際に表裏両面から加圧、加熱され、記録材上の未定着
トナーが溶融して定着が行われるようになっている。な
お、定着装置30での定着動作速度は、本体のプロセス
スピード160mm/sec より遅い速度(90mm/sec )
に設定されている。これは、定着動作速度を遅くするこ
とによりトナーの加熱量を増し、後述するようにトナー
が2層から4層も多重に転写されたカラー画像形成時に
おいて、各色トナーを溶融混色できるようにするためで
ある。
【0035】次に、カラー画像形成用電子写真装置にお
いて使用されるトナーについて説明する。
【0036】カラー画像形成においては、2層から4層
の層を形成する多色のトナーが多重転写される。したが
って、これらの多層トナーを定着装置30によって溶融
混色することにより所定色の画像を形成するため、トナ
ーの材質としては、熱を印加した際の溶融性、混色性が
良いことが要求される。つまり、軟化点が低く、かつ溶
融粘度の低いシャープメルト性のトナーが必要とされ、
この点で白黒画像用のトナーとは異なる。こうしたシャ
ープメルトトナーを使用することにより複写物の色再現
範囲を広め、原稿の多色又はフルカラー像に忠実なカラ
ーコピーを得ることができるからである。
【0037】このようなシャープメルトトナーは、例え
ばポリエステル樹脂またはスチレン−アクリルエステル
樹脂のごとき結着樹脂、着色剤(染料、昇華性染料)、
荷電制御剤等のトナー形成用材料を溶融混練、粉砕、分
級することにより製造される。必要とあらば、トナーに
各種外添剤(例えば、疎水性コロイダルシリカ)を添加
する外添工程を付加してもよい。このようなカラートナ
ーとしては定着性、シャープメルト性を考慮すると結着
樹脂としてポリエステル樹脂を使用したものが特に好ま
しい。シャープメルト性ポリエステル樹脂としてはジオ
ール化合物とジカルボン酸とから合成される分子の主鎖
にエステル結合を有する高分子化合物が例示される。
【0038】特に、次式
【0039】
【化1】 (式中Rはエチレンまたはプロピレン基であり、x,y
はそれぞれ1以上の正の整数であり、かつx+yの平均
値は2〜10である。)で代表されるビスフェノール誘
導体もしくはその置換体をジオール成分とし、2価以上
のカルボン酸又はその酸無水物又はその低級アルキルエ
ステルとからなるカルボン酸成分(例えばフマル酸、マ
レイン酸、無水マレイン酸、フタル酸、テレフタル酸、
トリメリット酸、ピロメリット酸等)とを少くとも共縮
重合したポリエステル樹脂がシャープな溶融特性を有す
るのでより好ましい。
【0040】ポリエステル樹脂の軟化点は、75〜15
0℃、好ましくは80〜120℃が良い。
【0041】このポリエステル樹脂を決着樹脂として含
有するシャープメルトトナーの軟化特性の例を図2示
す。測定条件は以下の通りである。
【0042】フローテスターCFT−500A型(島津
製作所製)を使用し、ダイ(ノズル)の直径0.2mm、
厚み1.0mmとして20kgの押出荷重を加え初期設定
温度70℃で、予熱時間300秒の後、6℃/分の速度
で等速昇温したとき描かれるトナーのプランジャー降下
量−温度曲線(以下「軟化S字曲線」という)を求め
た。試料となるトナーは1〜3g精秤した微粉末を用
い、プランジャー断面積は1.0cm2 とする。軟化S字
曲線は図2のようなカーブとなる。等速昇温するに従
い、トナーは徐々に加熱され流出が開始される。(プラ
ンジャー降下A→B)。さらに昇温すると溶融状態とな
ったトナーは大きく流出し(B→C→D)プランジャー
効果が停止し終了する(D→E)。
【0043】S字曲線の高さHは全流出量を示し、H/
2のC点に対応する温度T0はトナーの軟化点を示す。
【0044】トナー及び決着樹脂がシャープメルト性を
有するか否かは、トナーまたは結着樹脂の見掛けの溶融
粘度を測定することにより判定できる。
【0045】このようなシャープメルト性を有するトナ
ーまたは結着樹脂とは、見掛けの溶融粘度が103 ポイ
ズを示すときの温度をT1、5×102 ポイズを示すと
きの温度をT2としたとき、 T1=90〜150℃ |△T|=|T1−T2|=5〜20℃ の条件を満たすものをいう。
【0046】これらの温度−溶融粘度特性を有するシャ
ープメルト性樹脂は加熱されることにより極めてシャー
プに粘度低下を起こすことが特徴である。このような粘
度低下が最上部トナー層と最下部トナー層との適度な混
合を生じせしめ、さらにトナー層自体の透明性を急激に
増加させ、良好な減色混合を起こすものである。
【0047】このようなシャープメルト性のカラートナ
ーは、親和力が大きく、定着ローラにオフセットし易い
という性質も有している。
【0048】上述したごとき構成の画像形成装置全体の
シーケンスについて、まず、フルカラーモードの場合を
例として簡単に説明する。
【0049】上述した感光ドラム19が図1に示す矢印
Bの方向に回転すると、感光ドラム19上の感光体は一
次帯電器23によって均等に帯電される。一次帯電器2
3による感光体に対する均等な帯電が行われると、原稿
28のイエロー画像信号にて変調されたレーザー光Eに
より画像露光が行われ、感光ドラム19上に静電潜像が
形成され、回転体26の回転によりあらかじめ現像位置
に定置されたイエロ現像装置27Yによって静電潜像の
現像が行なわれる。
【0050】一方、給紙ガイド7、給紙ローラ6、給紙
ガイド8を経由して搬送されてきた記録材は、所定のタ
イミングにてグリッパ10により保持され、当接用ロー
ラ9と当接用ローラ9と対向している電極とによって静
電的に転写ドラム15に巻き付けられる。転写ドラム1
5は、感光ドラム19と同期して図1矢印A方向に回転
しており、イエロ現像装置27Yで現像された顕画像
は、感光ドラム19との外周面と転写ドラム15の外周
面とが当接している部位にて転写帯電器13によって記
録材上に転写される。転写ドラム15はそのまま、回転
を継続し、次の色(図1においてはマゼンタ)の転写に
備える。
【0051】一方、感光ドラム19は除電用帯電器20
により除電され、従来公知のブレード法によるクリーニ
ング手段21によって残留トナーが除去された後、再び
一次帯電器23によって帯電され、次のマゼンタ画像信
号により上述したような像露光を受ける。回転式現像装
置III は、感光ドラム19上に像露光によってマゼンタ
画像信号による静電潜像が形成される間に回転して、マ
ゼンタ現像装置27Mを上述した所定の現像位置に定置
せしめ、所定のマゼンタ現像を行う。引き続いて、上述
したごときプロセスをそれぞれシアン色及びブラック色
に対しても実施し、4色分の転写が終了すると、記録材
上に形成された4色の顕画像は除電用帯電器20、14
により除電され、グリッパ10による記録材の把持が解
除されると共に、記録材は、分離爪12によって転写ド
ラム15より分離され、搬送ベルト16で定着装置30
に送られ、熱と圧力により定着され一連のフルカラープ
リントシーケンスが終了し、所要のフルカラープリント
画像が形成されることとなる。
【0052】なお、このようにフルカラー画像を形成し
た記録材の裏面にも画像を形成する場合には、所定のス
イッチを押して両面画像形成モードにする。すると、1
面目の画像形成が終了して排出用トレイ17に排出され
た記録材は、搬送路18に供給され、給紙ローラ6、給
紙ガイド8を経由して再び転写ドラム15まで搬送され
る。そして、記録材は2面目を外側にして転写ドラム1
5に巻き付けられる。この状態で、上述したと同様の手
順により記録材上にトナー像が転写されると、該記録材
は分離され定着装置30に搬送される。そして、2面目
が定着ローラ31に押圧されながら搬送されて、トナー
像の定着が行われる。
【0053】これによると、従来記録材の両面に画像を
形成する場合には、総圧を50kgとし、ニップ幅を
6.0mmとした場合に、1面目の中央部に濃い画像の
ある両面コピーを行うと、2面目に紙しわが発生してい
たが、ローラ31,32間の総圧が30kgであるた
め、2面目定着時に記録材中央方向へ引っ張る力が小さ
くなり、2面目に紙しわが発生しなくなった。また、こ
のように総圧を小さくすると一般的にはニップ幅は小さ
くなって定着不良が発生してしまう。しかし、本実施例
においては上述したように、これらのローラ31,32
の厚みを厚くしたため(定着ローラ31は2.0mm、
加圧ローラ32は1.0mm)、総圧が小さくてもニッ
プ幅を5.5mm以上になるように設定でき、定着不良
も回避できる。したがって、2面目紙しわ及び定着不良
のない良好なフルカラー両面コピーが可能となる。
【0054】本出願人は、総圧及びニップ幅に関して、
定着不良や2面目紙しわが発生しない領域を求めるべ
く、実験を行った。図4は、ゴム厚が2.0mmの定着
ローラ31と、ゴム厚が1.0mmの加圧ローラ32と
を用いて行った実験結果を示した図であり、斜線で示し
た領域(総圧が30kg以下で、かつニップ幅が5.5
mm以上の領域)では、定着不良や2面目紙しわが発生
しなかった。なお、ニップ幅が10mm以上の場合に
は、総圧を高くしたり、ゴム硬度を低くしたりする必要
があるため、ローラ31,32が圧縮変形ひずみを起こ
してしまうため、適正範囲は5.5mm以上10mm以
下となる。
【0055】また本出願人は、定着ローラ及び加圧ロー
ラのゴム厚に関して、定着不良や2面目紙しわが発生し
ない領域を求めるべく、実験を行った。図5はその実験
結果を示したものであり、斜線で示す領域では定着不良
や2面目紙しわが発生しなかった。この領域を数値で示
すと、定着ローラのゴム厚をa(mm)とし、加圧ロー
ラのゴム厚をb(mm)とした場合、 両ローラのゴム層厚の和が、 a+b ≧4
となり、かつ 両ローラのゴム層厚の差の絶対値が、 |a−b|≦1 という結果になった。
【0056】次に、図6乃至図8に沿って、第2実施例
について説明する。
【0057】上述したように、両面画像形成時の紙しわ
を回避するためには総圧を低くすれば良く、また総圧が
低くてもニップ幅を確保して定着不良を回避するために
はゴム厚を所定以上にすれば良い。ローラがストレート
タイプの場合には、総圧が30kg以下で、ゴム層厚の
和a+bは5.5mm以上にすれば良かった。
【0058】ところで、いま、図6に示すような形状の
ローラ、すなわち回転軸方向に沿って中央部が細く、両
端部が太くなったローラ(以下「逆クラウン形状」とす
る。また、この逆クラウン形状のローラにおいて、太い
部分と細い部分とにおける半径の差“x(μm)”を
「逆クラウン量」と呼ぶことにする)を用いると、逆ク
ラウンタイプのローラを用いた場合には、端部の方が中
央部よりゴムの変形量が多くなり、それによって記録材
端部側における引っ張り力が大きくなり、しわ発生が防
止される。ただし、逆クラウン量が大き過ぎると画質を
乱してしまうという問題が生じる。
【0059】本実施例においては、この逆クラウン形状
(x≧20)のローラを加圧ローラ32に用い、画質の
乱れがなく、また紙しわ、定着不良もない適正領域(た
だし、最大通紙がA3の縦送りの場合)を実験にて求め
た。すなわち、紙しわの発生しない範囲は、 x≧400−100(a+b) であり、また画質が乱れない範囲は、 20≦x≦200 であることがわかった。
【0060】これにより、逆クラウン形状のローラを用
いた場合は、ゴム層厚の和“a+b”が4mm以下であ
っても適正な定着ができる。例えばx=100μmのロ
ーラを用いた場合には、図8に示すように、 a+b≧3、かつ |a−b|≦1 であれば、紙しわが発生せず、また定着不良も起こさな
い。
【0061】ところで、上述した実験は、最大通紙がA
3の縦送り(再通紙幅は297mm)の場合のものであ
る。しかし、最大通紙幅が大きくなると、紙しわもより
発生し易くなるため、最大通紙幅が大きくなるとその分
つける逆クラウン量も大きくならなければならない。換
言すれば、x≧400−100(a+b)、及び20≦
x≦200の式は、A3の縦送りに関してのみ有効であ
る。したがって、最大通紙幅が2倍3倍と大きくなる
と、同等の効果を得るためには逆クラウン量も2倍3倍
に大きくしなければならない。いま、最大通紙幅をY
(mm)、最大通紙幅Yのときの逆クラウン量をy(μ
m)とすると、x(μm)は最大通紙幅が297mmの
ときの逆クラウン量を示しているため、紙しわの発生し
ない、また画質が乱れない範囲は、 y≧{400−100(a+b)}*(Y/297)、
かつ 20*(Y/297)≦y≦200*(Y/297) となる。
【0062】なお、上述した実施例においては、逆クラ
ウン形状のローラを加圧ローラ32に用いたが、もちろ
んこれに限るものではなく、定着ローラに用いても良
い。ただし、その場合には、定着ローラ表面にオイル塗
布装置33及び定着ローラクリーニング装置34が接触
しているため、長期の使用によって定着ローラ、特に両
端部が摩耗する恐れがある。したがって、逆クラウン量
は初期よりも小さくなってしまい、定着性等が変化して
しまう。そのため、耐久性を考えると加圧ローラ側に逆
クラウンをつける方が好ましい。また、フルカラーの場
合はシャープメルトトナーを混色する必要があるため、
未定着のトナーと接する定着ローラはストレートとし画
像を流れないようにした方が良い。
【0063】次いで、ローラの硬度とニップ幅との関係
について述べる。
【0064】第1実施例で述べたように、2面目紙しわ
及び定着不良を起こさないためには総圧30kg以下、
ニップ幅5.5mm以上の条件が必要となる。このニッ
プ幅5.5mm以上の条件を達成するためには、硬度の
柔らかいローラが必要となってくる。この条件を実験的
に求めたものを図9に示す。図9において定着ローラの
表面硬度をA(度、ASKER−C)、加圧ローラの表
面硬度をB(度、ASKER−C)とすると、実験結果
より、 65≦A、 65≦B、 かつ|A−B|≦10 の条件が必要となる。また、90≦A、90≦Bの場合
は圧縮変形ひずみを起こすため、結局、 65≦A≦90、65≦B≦90、 かつ|A−B|≦
10 でなければならない。なお、逆クラウン形状のローラを
加圧ローラに用いることが好ましいことは上述した実施
例と同様であり、また最大通紙幅と逆クラウン量との関
係も上述した実施例と同様である。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明による
と、加圧用回転体の定着用回転体に対する圧接力を小さ
くすれば、記録材の両面に画像を形成する場合でも紙し
わが発生しにくい。この場合、定着用回転体と加圧用回
転体とが接触する幅が5.5mm以上であるため、加圧
用回転体の圧接力が小さくても定着不良は発生しにく
い。また、これら定着用回転体及び加圧用回転体が、大
きな外力を受けたりしないため、過度に変形等する恐れ
もない。ストレート形状に形成されている場合には、特
にこれらの回転体の弾性層の厚さa,bを、a+b≧4
かつ、|a−b|≦1とすることにより、上述した効果
を達成できる。また、定着用回転体の表面硬度をAと、
加圧用回転体の表面硬度をBとの関係を、65≦A≦9
0、65≦B≦90、かつ|A−B|≦10とすること
によっても、達成できる。
【0066】一方、定着用回転体又は加圧用回転体が逆
クラウン形状に形成されている場合には、定着用回転体
の弾性体層の厚さをa(mm)とし、加圧用回転体の弾
性体層の厚さをb(mm)とし、最大通紙幅をY(m
m)とし、かつ逆クラウン形状に形成された定着用回転
体又は加圧用回転体における記録材端縁が接触する部分
の半径と、これら回転体の中央部における半径との差を
y(μm)とした場合に、y≧{400−100(a+
b)}*(Y/297 )であり、かつ20*(Y/2
97)≦y≦200*(Y/297)となるようにすれ
ば、紙しわの発生及び画質の低下もなく、良好に定着が
行える。
【0067】一方、定着用回転体をストレート形状にす
ると共に加圧用回転体を逆クラウン形状に形成すること
により、定着用回転体にオイル塗布装置等の付属機器が
接触していても、該定着用回転体の回転に伴って形状が
変化しにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る定着装置を適用した電子写真
装置の構造を示す縦断面図。
【図2】シャープメルトトナーの軟化特性を示す図。
【図3】第1実施例に係る定着装置の構造を示す図。
【図4】定着ローラ及び加圧ローラの総圧とニップ幅と
を種々変化させた場合における、定着性が良好で、かつ
紙しわのない領域を示す図。
【図5】定着ローラ及び加圧ローラのゴム厚に関して、
第1実施例における適正領域を示す図。
【図6】第2実施例に用いるローラの形状を示す図。
【図7】逆クラウン量及びローラのゴム厚に関して、第
2実施例において適正領域を示す図。
【図8】各ローラのゴム厚に関して、第2実施例におい
て適正領域を示す図。
【図9】各ローラの硬度に関して、第2実施例において
適正領域を示す図。
【符号の説明】
1 装置本体 15 転写ドラム 19 感光ドラム 30 定着装置 31 定着用回転体(定着ローラ) 32 加圧用回転体(加圧ローラ) I 記録材搬送系 II 画像形成部 III 回転式現像装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱されると共に回転される定着用回転
    体と、該定着用回転体に圧接された状態で回転される加
    圧用回転体と、を備え、記録材の表裏面に順次担持され
    たトナー像を順次加熱定着して記録材の両面に画像を形
    成する定着装置において、 前記定着用回転体と加圧用回転体とが接触する幅が5.
    5mm以上10mm以下である、 ことを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 前記定着用回転体及び加圧用回転体が、
    その回転軸方向に沿って同一太さを有するストレート形
    状に形成され、 前記定着用回転体及び加圧用回転体の表面が弾性体層に
    て形成され、 前記定着用回転体の弾性体層の厚さをa(mm)とし、
    前記加圧用回転体の弾性体層の厚さをb(mm)とした
    場合に、 a+b≧4 かつ、 |a−b|≦1 であると共に、 前記定着用回転体と加圧用回転体とが接触する幅が5.
    5mm以上10mm以下である、 ことを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 前記定着用回転体の表面硬度をA(度、
    ASKER−C)とし、前記加圧用回転体の表面硬度を
    B(度、ASKER−C)とした場合に、 65≦A≦90、65≦B≦90、 かつ|A−B|≦
    10であると共に、 前記定着用回転体と加圧用回転体とが接触する幅が5.
    5mm以上10mm以下である、 ことを特徴とする請求項1又は2記載の定着装置。
  4. 【請求項4】 前記定着用回転体又は加圧用回転体が、
    その回転軸方向に沿って中央部が細く、かつ両端部が太
    い逆クラウン形状に形成され、 前記定着用回転体及び加圧用回転体の表面が弾性体層に
    て形成され、 前記定着用回転体の弾性体層の厚さをa(mm)とし、
    前記加圧用回転体の弾性体層の厚さをb(mm)とし、
    最大通紙幅をY(mm)とし、かつ前記逆クラウン形状
    に形成された前記定着用回転体又は加圧用回転体におけ
    る記録材端縁が接触する部分の半径と、これら回転体の
    中央部における半径との差をy(μm)とした場合に、 y≧{400−100(a+b)}*(Y/297)で
    あり、かつ 20*(Y/297)≦y≦200*(Y/297)で
    ある、 ことを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  5. 【請求項5】 加熱されると共に回転される定着用回転
    体と、該定着用回転体に圧接された状態で回転される加
    圧用回転体と、を備え、未定着の各色トナー像が積層さ
    れた記録材を、該トナー像が前記定着用回転体に押圧さ
    れるように、前記定着用回転体と加圧用回転体との間に
    給送して、前記トナー像を混色定着する定着装置におい
    て、 前記定着用回転体が、その回転軸方向に沿って同一太さ
    を有するストレート形状に形成されると共に、前記加圧
    用回転体が、その回転軸方向に沿って中央部が細く、か
    つ両端部が太い逆クラウン形状に形成された、 ことを特徴とする定着装置。
JP11207593A 1993-04-15 1993-04-15 定着装置 Pending JPH06301306A (ja)

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