JPH06301303A - 加熱装置 - Google Patents

加熱装置

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JPH06301303A
JPH06301303A JP10894693A JP10894693A JPH06301303A JP H06301303 A JPH06301303 A JP H06301303A JP 10894693 A JP10894693 A JP 10894693A JP 10894693 A JP10894693 A JP 10894693A JP H06301303 A JPH06301303 A JP H06301303A
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Japan
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heating
film
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heating element
image
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JP10894693A
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Manabu Takano
学 高野
Daizo Fukuzawa
大三 福沢
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルム加熱方式の加熱装置について、加熱
体の表面コート層の膜厚を適切に規定して加熱体に印加
する電流のリークを防ぎ、該電流リークに起因する、通
信先コンピュータの誤動作やユーザーの感電を防止する
こと、加熱体の発熱体から加熱体表面コート層の表面へ
の伝熱性の低下をできる限り抑えて必要な充分な熱を被
加熱材に与えることができるようにし、加熱装置が画像
加熱定着装置である場合における定着不足等の定着画像
不良の発生を防止すること。 【構成】 加熱体1と、該加熱体に密着して走行移動す
るフィルム7を有し、このフィルムを介して被加熱材P
を加熱体に密着させてフィルムと一緒に加熱体位置を移
動通過させて加熱体1の熱エネルギーをフィルム7を介
して被加熱材Pに付与する加熱装置において、加熱体1
の表面コート層6の膜厚を40μm以上175μm以
下、より好ましくは50μm以上150μm以下とする
こと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱体(ヒータ)と、
該加熱体に密着して走行移動するフィルムを有し、この
フィルムを介して被加熱材を加熱体に密着させてフィル
ムと一緒に加熱体位置を移動通過させて加熱体の熱エネ
ルギーをフィルムを介して被加熱材に付与するフィルム
加熱方式の加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のようなフィルム加熱方式の加熱装
置は、例えば特開昭63−313182号公報・特開平
2−157878号公報・特開平4−44075〜44
083号公報等に提案されており、電子写真複写機・レ
ーザビームプリンタ・ファクシミリ・マイクロフィルム
リーダプリンタ・画像表示(ディスプレイ)装置・記録
機等の画像形成装置における画像加熱定着装置、即ち電
子写真・静電記録・磁気記録等の適宜の画像形成プロセ
ス手段により加熱溶融性の樹脂等より成る顕画剤(トナ
ー)を用いて記録材(エレクトロファックスシート・静
電記録シート・転写材シート・印刷紙など)の面に直接
方式もしくは間接(転写)方式で目的の画像情報に対応
した未定着のトナー像を形成担持させ、該トナー画像を
該画像を担持している記録材面に永久固着画像として加
熱定着処理して画像形成物を出力する画像形成装置にお
ける画像加熱定着装置として使用できる。
【0003】また、例えば画像を担持した記録材を加熱
してつや等の表面性を改質する装置や仮定着処理する装
置などとして使用できる。
【0004】フィルム加熱方式の加熱装置は、加熱体と
して低熱容量のセラミックヒータ等を使用でき、またフ
ィルムを薄膜とすることで、熱ローラ方式・熱板方式・
ベルト定着方式・フラッシュ定着方式等の他の加熱方式
の加熱装置ないしは画像加熱定着装置に比べて、ウェイ
トタイムの短縮化、クイツクスタートが可能となり、使
用していないときの予熱が必要なくなり、省電力化を図
ることができる、機内昇温を抑えることができる等の利
点を有しており、実用化されている。
【0005】
【発明が解決しようとしている課題】フィルム加熱方式
の加熱装置において、加熱体のフィルムとの接触表面は
絶縁保護等を目的とした表面コート層(以下、ガラス層
と記す)を設けるが、その膜厚により次のような問題が
あった。
【0006】(1)ガラス層の膜厚が薄いと、加熱体に
印加する電流がガラス層からリークする可能性があっ
た。特に、該加熱装置を画像加熱装置として使用した画
像形成装置がプリンタのように外部との通信機能を持つ
装置では加熱体からリークした電流が通信用のコネクタ
を通して通信先のコンピュータやユーザーに伝わり、コ
ンピュータの誤動作、ユーザーの感電となる危険性があ
った。
【0007】(2)ガラス層の膜厚が厚いと、加熱体の
発熱体からガラス層表面への伝熱性が低下し、必要な充
分な熱を被加熱材に与えにくくなることがある。そのた
め画像加熱定着装置の場合では定着不足等の定着画像不
良を生じさせる。
【0008】(3)あるいはAC電源に雷サージ電流等
が加わった際に、フィルムに穴を開けたり、加熱体の温
調系のサーミスタ等の検温素子に放電して加熱装置を暴
走させてしまうおそれがある。
【0009】本発明は上記(1)〜(3)の問題を解消
する、即ち、加熱体の表面コート層の膜厚を適切にして
加熱体に印加する電流のリークを防ぎ、該電流リークに
起因する、通信先コンピュータの誤動作やユーザーの感
電を防止すること、加熱体の発熱体から加熱体表面コー
ト層の表面への伝熱性の低下をできる限り抑えて必要な
充分な熱を被加熱材に与えることができるようにし、加
熱装置が画像加熱定着装置である場合における定着不足
等の定着画像不良の発生を防止すること等を目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とするフィルム加熱方式の加熱装置である。
【0011】(1)加熱体と、該加熱体に密着して走行
移動するフィルムを有し、このフィルムを介して被加熱
材を加熱体に密着させてフィルムと一緒に加熱体位置を
移動通過させて加熱体の熱エネルギーをフィルムを介し
て被加熱材に付与する加熱装置において、前記加熱体の
表面コート層の膜厚を40μm以上175μm以下、よ
り好ましくは50μm以上150μm以下とすることを
特徴とする加熱装置。
【0012】(2)加熱体にフィルムを圧接させる加圧
部材を有し、被加熱材はフィルムを挟んで加熱体と加圧
部材とで形成される圧接ニップ部のフィルムと加圧部材
の間に導入されることを特徴とする(1)に記載の加熱
装置。
【0013】(3)被加熱材が未定着画像を形成担持さ
せた記録材であり、該記録材に該未定着画像を加熱定着
させる画像加熱定着装置であることを特徴とする(1)
または(2)に記載の加熱装置。
【0014】
【作用】後述実施例の測定に示すように、加熱体の表面
コート層の厚みとリーク電流との関係(耐圧試験)を実
測した結果、表面コート層の厚み40μm未満ではリー
ク電流が有り、40μm以上ではリーク電流が無かっ
た。
【0015】そして表面コート層を厚くした場合に加熱
装置としての画像加熱定着装置において定着に必要な十
分な熱を被加熱材としての記録材に与えることができる
かどうかの検討を行ったところ、表面コート層の厚さが
175μm以上では朝一1枚目の定着性が不充分だっ
た。
【0016】以上のことから加熱体の表面コート層の厚
さは40μm以上175μm以下の設定とすると良いこ
とが判った。表面コート層のコーティングにおけるピン
ホールの可能性やマージンを見込んで、より好ましくは
50μm以上、表面の凹凸および熱伝導を考えると15
0μm以下がより好ましい。
【0017】上記のような加熱体の表面コート層の厚さ
設定により、加熱体に印加する電流のリークを防ぎ、通
信先のコンピュータの誤動作やユーザーの感電等を防止
することができる。また発熱体からコート層表面への伝
熱性の低下をできる限り抑え、画像加熱定着装置にあっ
ては定着に必要な充分な熱を記録材に与えることができ
る。
【0018】
【実施例】
(1)加熱装置(画像加熱定着装置) 図1は実施例の加熱装置Bの概略構成図、図2は加熱体
の拡大横断面模型図である。本例の加熱装置はエンドレ
スベルト状の耐熱性フィルム(定着フィルム)を用いた
フィルム加熱方式の画像加熱定着装置である。
【0019】Aは例えば電子写真プロセスを利用した画
像形成部であり、回転ドラム型の電子写真感光体等の像
担持体21の外周面に不図示の作像プロセス機器により
目的の画像情報に対応したトナー画像が形成され、その
トナー画像が像担持体21と転写帯電手段22との間の
転写部位に不図示の給紙部から所定のタイミングをもっ
て給送された記録材(転写材シート)Pに転写されてい
く。
【0020】像担持体21から記録材Pへのトナー画像
の転写は記録材Pの背面に対してトナー画像のトナーの
帯電極性(例えばマイナス)とは逆極性(プラス)の電
荷が転写帯電手段22により与えられることで静電気的
になされる。
【0021】像担持体21からトナー画像Taの転写を
受けた記録材Pは転写トナー画像Taを静電気的に保持
して画像加熱定着装置Bへ搬送導入され転写トナー画像
Taの加熱定着処理を受ける。
【0022】画像加熱定着装置Bにおいて、7はエンド
レスベルト状の定着フィルムであり、左側の駆動ローラ
8と、右側の従動ローラ9と、該両ローラ8・9間の下
方に配置した加熱体としての低熱容量線状加熱体1の、
互いに略並行配列の該3部材8・9・1間に懸回張設し
てある。従動ローラ9はエンドレスベルト状の定着フィ
ルム7のテンションローラを兼ねている。
【0023】定着フィルム7は駆動ローラ8の時計方向
回転駆動に伴い時計方向に所定の周速度、即ち画像形成
部A側から搬送されてくる未定着トナー画像Taを上面
に担持した記録材Pの搬送速度と同じ周速度をもってシ
ワや蛇行、速度遅れなく回動駆動される。
【0024】10は鉄・ステンレス等の芯金11にシリ
コーンゴム等の離型性の良いゴム弾性層12を形成した
加圧部材としての加圧ローラであり、前記エンドレスベ
ルト状の定着フィルム7の下行側フィルム部分を挟ませ
て加熱体1の下面に対して不図示の付勢手段により例え
ば総圧4〜12kgの当圧接をもって対向圧接させてあ
り、記録材Pの搬送方向に順方向の反時計方向に軸11
を中心に回転する。芯金11はノイズ防止の為に接地し
てある。
【0025】加熱体1はフィルム7の面移動方向と交差
する方向を長手とする低熱容量線状加熱体であり、ヒー
タ基板3、通電発熱抵抗体(発熱体)4、検温素子5、
表面保護層としての耐熱ガラス層6等よりなり、ヒータ
支持体2に取り付け保持させて固定支持させてある。
【0026】ヒータ支持体2は加熱体1を定着装置及び
画像形成装置全体に対し断熱支持する断熱性・高耐熱性
・剛性を有するもので構成される。
【0027】像形成スタート信号により画像形成部Aが
画像形成動作して定着装置Bへ搬送された、未定着のト
ナー画像Taを上面に担持した記録材Pはガイド18に
案内されて加熱体1と加圧ローラ10との圧接部N(定
着ニップ部)の、定着フィルム7と加圧ローラ10との
間に進入して、未定着トナー画像面が記録材Pの搬送速
度と同一速度で同方向に回動状態の定着フィルム7の下
面に密着して面ズレやシワ・寄りを生じることなく定着
フィルム7と一緒の重なり状態で加熱体1と加圧ローラ
10との相互圧接部N間を挟圧力を受けつつ通過してい
く。加熱体1は画像形成スタート信号により所定のタイ
ミングで通電加熱されるので、トナー画像Taは圧接部
Nにおいて加熱を受けて軟化・溶融像Tbとなる。
【0028】定着フィルム7は、ヒータ支持体2の曲率
の大きい(曲率半径が約2mm)エッジ部Sにおいて、
急角度(屈折角度θが略45°)で走行方向が転向す
る。従って、定着フィルム7と重なった状態で圧接部N
を通過して搬送された記録材Pは、エッジ部Sにおいて
定着フィルム7から曲率分離し、排紙トレイ(不図示)
へ排紙されてゆく。排紙される時までにはトナーは十分
冷却固化し記録材Pに完全に定着した状態(トナー画像
Tc)となっている。
【0029】また、本例において加熱体1のうち発熱体
4及び基板3の熱容量が小さく、かつこれらが支持体2
により断熱支持されているので、圧接部Nにおける加熱
体1の表面温度は短時間にトナーの融点(又は記録材P
への定着可能温度)に対して十分な高温に昇温するの
で、加熱体1をあらかじめ昇温させておく(いわゆるス
タンバイ温調)必要がなく、省エネルキーが実現でき、
しかも機内昇温も防止できる。
【0030】本実施例の定着フィルム7は図2の断面模
型図に示すように3層構成フィルムである。
【0031】101は絶縁性の樹脂基材(ベースフィル
ム)であり、厚さ20〜80μm、体積抵抗値1011Ω
・cm以上の耐熱性のポリイミド等である。
【0032】該基材101の表面(記録材接触面側)に
は、表面抵抗107 Ω/□以下、厚み3〜8μmのプラ
イマー層102を介して、絶縁性・離型性にすぐれた耐
圧40V以上あるPFA・PTFE等のフッ素樹脂やシ
リコーン樹脂からなる離型層103が接着されている。
【0033】本実施例では体積抵抗1014Ω・cm、厚
み40μmのポリイミドフィルム101の上に表面抵抗
5×104 Ω/□、厚み4μmのプライマー102、そ
の上にPFA/PTFEの比が20/80からなる離型
層としてのフッ素樹脂層103を厚み18μmでスプレ
ー塗布して形成したものを使用した。
【0034】(2)加熱体1 本実施例の加熱体1のヒータ基板3は耐熱性・絶縁性・
低熱容量の部材であり、例えば厚み1mm・巾10mm
・長さ240mmのアルミナ基板である。
【0035】発熱体4はヒータ基板3の下面(フィルム
7との対面側)の略中央部に長手に沿って、例えばAg
/Pd(銀パラジウム)、Ta2 N等の電気抵抗材料を
厚み約10μm・巾1〜3mmにスクリーン印刷等によ
りと塗工し、その上に加熱体表面の絶縁保護を目的とし
た、鉛等の金属を重量比でおよそ3割程度含んだガラス
層6(加熱体表面コート層)を約50〜150μmコー
トしたものである。
【0036】検温素子5は一例としてヒータ基板3の上
面(発熱体4を設けた面とは反対側の面)の略中央部に
スクリーン印刷等により塗工して具備させたPt膜等の
低熱容量の測温抵抗体である。検温素子5としては、他
に低熱容量のサーミスタなどをヒータ基板3に当接配置
する構成にしてもよい。
【0037】本例の加熱体1の場合は、線状又は帯状を
なす発熱体4に対し、その長手方向両端部より通電し、
発熱体4を略全長にわたって発熱させる。この発熱体4
を検温素子5の検知温度に応じてトライアックを含む不
図示の通電制御回路により、検知素子5の検知温度が所
定の定着温度に維持されるように通電電力が制御され
る。
【0038】上記構成の加熱体1の数本について、図4
のような測定法で加熱体表面のガラス層6のリーク電流
を測定したところリーク電流はほとんど無かった。
【0039】この測定方法は加熱体表面のガラス層6に
厚さ5mmのアルミの平面電極104を1KPaの圧力
で圧接し、電源105からAC1800Vを3秒間、加
熱体1の発熱体に印加し、平面電極104とアースの間
に電流計106を設けてリーク電流を測定するものであ
り、これを耐圧の試験とした。
【0040】この測定方法にて、加熱体表面のガラス層
6の厚みを10μm、20μm、30μm、40μm、
50μm、60μmとして、それぞれ耐圧試験を行った
結果、ガラス層6が10μm、20μm、30μmの厚
さではリーク電流が有り、40μm以上ではリーク電流
が無かった。
【0041】このことからマージンを見込んで本実施例
の加熱体表面のガラス層6の厚さは50μm以上とし
た。
【0042】次にこのガラス層6を厚くした場合に定着
に必要な十分な熱を記録材Pに与えることができるかど
うかの検討を行った。ガラス層6の厚さを50μm、7
5μm、100μm、125μ、150μm、175μ
m、200μmと振り、温調温度180°Cで朝一の定
着性をみたところ、50μm、75μm、100μm、
125μm、150μmは朝一1枚目から定着性は問題
なく、175μm以上では朝一1枚目の定着性が不充分
だった。
【0043】これは室温近くまで冷えた定着装置を定着
時に180°C温調で制御するための検温素子であるサ
ーミスタ5を加熱体の裏面に配置するためガラス層6の
厚い加熱体では加熱体1から加圧ローラ10などに伝わ
る熱を遮断してしまい、加圧ローラ10の温度が低いに
もかかわらずサーミスタ5による温度検知は充分な熱量
を加圧ローラ10に与えたと判断し、特に朝一1枚目の
定着時では記録材である紙に充分な熱を与えることがで
きないためである。
【0044】以上の結果から本実施例で使用する加熱体
表面のガラス層6の厚さは40μm以上、175μm以
下とすると良いことが判った。これにより加熱体に印加
する電流のリークを防ぎ、通信先のコンピュータの誤動
作やユーザーの感電等を防止することができる。
【0045】また発熱体からガラス層表面への伝熱性の
低下をできる限り抑え、定着に必要な充分な熱を記録材
に与えることができる。
【0046】さらには、ガラスコーティングにおけるピ
ンホールの可能性を考えると、より好ましくは50μm
以上、表面の凹凸および熱伝導を考えると150μm以
下がより好ましい。
【0047】(3)変形例等 図3は加熱体1の他の構成例を示したものである。本例
の加熱体1は発熱体としての正の抵抗温度特性をもつ自
己温度制御型の通電発熱体(PTC発熱体)を用いたも
のである。
【0048】即ち、本例の加熱体1は、フィルム7の移
動方向と交差する方向(フィルム幅方向)を長手とする
横長細板状のPTC発熱体4a(例えば、チタン酸バリ
ウム等の焼成成形体)と、該PTC発熱体4aの長手両
側部にそれぞれ長手に沿って具備させた一対の通電用電
極4b・4bと、PTC発熱体4aのフィルム接触面側
に設けた表面コート層としての、膜厚40μm以上17
5μm以下、より好ましくは50μm以上150μm以
下のガラス層6とからなる。電極4b・4b間に通電す
ることでPTC発熱体4aが全長にわたって発熱する。
【0049】図5の(a)・(b)・(c)はそれぞれ
フィルム加熱方式の加熱装置の他の構成形態例を示した
ものである。
【0050】(a)のものは、加熱体1と駆動ローラ8
の2部材間にエンドレスベルト状の耐熱性フィルム7を
懸回張設して駆動ローラ8により回転駆動する構成のも
のである。
【0051】(b)のものは、加熱体1と、該加熱体1
を保持させたフィルムガイド部材13の外側に円筒状の
耐熱性フィルム7をルーズに外嵌し、加熱体1に対して
フィルム7を加圧ローラ10で圧接させ、該加圧ローラ
10を回転駆動させることによりフィルム7の内面を加
熱体1面に密着摺動させながら回転駆動する構成(加圧
ローラ駆動式)のものである。
【0052】(c)のものは、耐熱性フィルム7とし
て、エンドレスベルト状のものでなく、ロール巻にした
長尺の有端フィルムを用い、これを繰り出し軸14側か
ら加熱体1を経由させて巻取り軸15側へ所定の速度で
走行させるように構成したものである。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、フ
ィルム加熱方式の加熱装置について、加熱体の表面コー
ト層の膜厚を適切にして加熱体に印加する電流のリーク
を防ぎ、該電流リークに起因する、通信先コンピュータ
の誤動作やユーザーの感電を防止することができ、ま
た、加熱体の発熱体から加熱体表面コート層の表面への
伝熱性の低下を抑えて必要な充分な熱を被加熱材に与え
ることができて、加熱装置が画像加熱定着装置である場
合における定着不足等の定着画像不良の発生を防止する
ことができるもので、所期の目的がよく達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の加熱装置の概略構成図
【図2】 加熱体の拡大横断面模型図
【図3】 加熱体の他の形態例の拡大横断面模型図
【図4】 加熱体の耐圧試験方法の説明図
【図5】 (a)・(b)・(c)はそれぞれフィルム
加熱方式の加熱装置の他の構成形態例
【符号の説明】
A 画像形成部 B 加熱装置(画像加熱定着装置) 1 加熱体(ヒータ) 2 ヒータ支持体 3 ヒータ基板 4・4a 通電発熱体 5 検温素子 6 表面コート層(ガラス層) 7 耐熱性フィルム(定着フィルム) P 記録材(被加熱材)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱体と、該加熱体に密着して走行移動
    するフィルムを有し、このフィルムを介して被加熱材を
    加熱体に密着させてフィルムと一緒に加熱体位置を移動
    通過させて加熱体の熱エネルギーをフィルムを介して被
    加熱材に付与する加熱装置において、 前記加熱体の表面コート層の膜厚を40μm以上175
    μm以下、より好ましくは50μm以上150μm以下
    とすることを特徴とする加熱装置。
  2. 【請求項2】 加熱体にフィルムを圧接させる加圧部材
    を有し、被加熱材はフィルムを挟んで加熱体と加圧部材
    とで形成される圧接ニップ部のフィルムと加圧部材の間
    に導入されることを特徴とする請求項1に記載の加熱装
    置。
  3. 【請求項3】 被加熱材が未定着画像を形成担持させた
    記録材であり、該記録材に該未定着画像を加熱定着させ
    る画像加熱定着装置であることを特徴とする請求項1ま
    たは同2に記載の加熱装置。
JP10894693A 1993-04-12 1993-04-12 加熱装置 Pending JPH06301303A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09101693A (ja) * 1995-10-04 1997-04-15 Canon Inc 加熱装置および画像形成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09101693A (ja) * 1995-10-04 1997-04-15 Canon Inc 加熱装置および画像形成装置

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