JPH06300778A - プローブピンの酸化膜防止方法 - Google Patents

プローブピンの酸化膜防止方法

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JPH06300778A
JPH06300778A JP5112296A JP11229693A JPH06300778A JP H06300778 A JPH06300778 A JP H06300778A JP 5112296 A JP5112296 A JP 5112296A JP 11229693 A JP11229693 A JP 11229693A JP H06300778 A JPH06300778 A JP H06300778A
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JP
Japan
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probe
inspection
oxide film
chip
case
Prior art date
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Pending
Application number
JP5112296A
Other languages
English (en)
Inventor
Fujio Horikoshi
富士夫 堀越
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Hitachi High Tech Corp
Original Assignee
Hitachi Electronics Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ICチップの検査において、プローブピンの
探針3d に対するアルミナ酸化膜の固着を防止する。 【構成】 IC検査装置10の筐体5を密閉型とし、筐
体5の対向する両側板5b,5c に供給口7a と排出口7
b とをそれぞれ設ける。供給口7a より窒素ガス等の不
活性ガスや還元ガスNを供給して筐体に充填するととも
に、筐体内に存在する酸素ガスを排出口7b より排出し
て無酸素状態とする。各探針3d と各パッド端子2b と
の接触抵抗により生じた検査電流の発熱により、各探針
3d に溶着したアルミニュームに対する酸化作用を、上
記の無酸素状態により排除して、各探針3d に対するア
ルミナ酸化膜の固着を防止する。 【効果】 各ICチップ2の検査の信頼性が向上すると
ともに、歩留まりの低下が回避され、従来の研磨方法に
おける検査中止などの弊害が解消される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はIC検査装置におけ
る、プローブピンに対するアルミナ酸化膜の防止方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】ウェハに形成された各ICチップは、I
C検査装置により検査される。図2によりICチップの
構造とその検査方法の概要を説明する。図2(a) におい
て、ウェハ1の表面には多数のICチップ2が形成さ
れ、各ICチップ2のパターン配線2a は、外部接続用
の各パッド端子2b に接続されている。パターン配線2
a と各パッド端子2b はアルミニュームを素材としてエ
ッチング方法により形成される。図2(b) は、検査に使
用するプローブカード3の一例を示す。プローブカード
3は、基板3a の中央部にICチップ2に対応した方形
の開口部3b を設け、その両側に、先端に探針3d を有
する複数のプローブピン3c を配設して構成される。各
プローブピン3c は弾性を有し、探針3d はタングステ
ンよりなり、それぞれは検査部(図示省略)に接続され
ている。図2(c) において、検査テーブル4a に載置さ
れたウェハ1は、XYZ機構により上昇し、各パッド端
子2b が対応するプローブピン3c の各探針3d にそれ
ぞれ接触し、これらに検査部より所定の検査電流が供給
され、パターン配線2aの良否が検査される。
【0003】図3はIC検査装置の一例の概略構成図を
示し、開閉扉5a を有する筐体5を設け、その内部の上
部に前記のプローブカード3と、その下部に移動部4が
それぞれ配置され、移動部4は前記の検査テーブル4a
と、これに対するXYZ移動機構4b よりなる。一方、
被検査のウェハ1は、例えば20枚がカセット1Aに収
容され、図示しない搬送機構により、扉5a を通して筐
体5の内部に搬送されて図示の位置に設置される。カセ
ット内のウェハ1は、ロボット機構6のハンド6a によ
りハンドリングされて載置テーブル4a に載置され、X
YZ機構によりXまたはY方向に移動してICチップ2
をプローブピン3c に対応させた後、上昇して前記の検
査がなされる。検査が終了するとウェハ1を順次に取り
替えて同様に検査される。
【0004】さて上記のICチップの検査において、各
プローブピン3c の探針3d が、パッド端子2b に接触
すると、接触部分にはいくらかの接触抵抗があるために
検査電流が発熱し、パッド端子2b のアルミニュームが
温度上昇により溶融して探針3d に付着する。ただし、
探針3d のタングステンは溶融点が高いので溶融しな
い。探針3d に溶着したアルミニュームは、筐体5の内
部に存在する酸素により酸化してアルミナが生成され、
探針3d の表面にアルミナの酸化膜が固着する。上記の
アルミニュームの溶融と、酸化によるアルミナの生成
は、ともに検査電流の発熱温度に依存するものであり、
通常の情報処理用のICチップ2の場合は、検査電流が
微弱なためアルミナ酸化膜の成長には長時間がかかる
が、パワー用の検査では検査電流がかなり大きく、1ア
ンペアを越えるので発熱量も大きくて、酸化膜が速やか
成長し、成長に従って抵抗値が増加するので、さらに温
度上昇が加速されて非常な短時間、例えば数回の検査に
より厚く固着する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のアルミナは絶縁
物であって、探針3d に固着したアルミナ酸化膜が薄く
てその抵抗が微弱でも、その分検査電流が変化して検査
が正確になされない。まして酸化膜が厚くて抵抗が大き
いときは、検査電流が通電されず検査が余儀なく中止さ
れている。また、酸化膜の厚さや抵抗値は一見しても判
らないので、不正確な検査を続けると、ICチップ2の
信頼性と検査の歩留まりが低下するなど、弊害が大き
い。これに対して、従来は適当な研磨器具により探針3
d を研磨して酸化膜を剥離する方法が行われている。し
かしながら、多数の探針3d に対する研磨作業は面倒で
あり、またかなりの時間が必要で、その間は検査が停止
されてスループットが低下するなど問題が多い。そこで
原点に戻って、アルミニュームを酸化させない方法をと
ることが最も効果的と考えられる。この発明は以上に対
して考案されたもので、探針3d に対するアルミナ酸化
膜の固着を防止する方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、プローブピ
ンの酸化膜防止方法であって、IC検査装置の筐体を密
閉型とし、筐体の対向する両側板に供給口と排出口とを
それぞれ設ける。供給口より窒素ガス等の不活性ガスや
還元ガスを供給して筐体に充填するとともに、筐体内に
存在する酸素ガスを排出口より排出して無酸素状態とす
る。各探針と各パッド端子との接触抵抗により生じた検
査電流の発熱により、各探針に溶着したアルミニューム
に対する酸化作用を、上記の無酸素状態により排除し
て、各探針に対するアルミナ酸化膜の固着を防止するも
のである。
【0007】
【作用】上記の酸化膜防止方法においては、IC検査装
置の筐体を密閉型とし、その一方の側面に設けられた供
給口より窒素ガス等の不活性ガスや還元ガスが筐体内に
供給されて充填され、排出口より筐体内に存在する酸素
ガスが排出されて無酸素状態とされる。ICチップの検
査においては、各探針と各パッド端子との接触対抗によ
り検査電流が発熱し、各パッド端子のアルミニュームが
各探針に溶着するが、筐体内は無酸素状態であるため、
溶着したアルミニュームに対する酸化作用が排除され、
各探針に対するアルミナ酸化膜の固着が防止される。
【0008】
【実施例】図1はこの発明の一実施例を示し、IC検査
装置10は、前記した図3とほぼ同一とするが、筐体5
の各部分に対して密閉処置を行って密閉型とする。筐体
5の両側の側板5b,5a の適当な位置に、供給口7a と
排出口7b をそれぞれ設け、供給口7a を窒素ガス供給
装置に、排出口7b を排出管路8にそれぞれ接続する。
ICチップなどの半導体部品の製造工場では窒素ガスが
多用されるので、その供給装置が設けられており、また
排出管路8も設備されているので、これらを利用し、必
要なバルブなどを設ける。
【0009】ICチップ2の検査においては、まず扉5
a を開放し、ウェハ1を収容したカセット1Aを搬入し
て所定の位置に配置した後、扉5a を閉じる。窒素ガス
Nを筐体5の内部に供給しながら、筐体内に存在する酸
素ガスを排出すると、筐体内は無酸素状態となる。つい
で、従来と同様にウェハ1を載置テーブル4a に載置し
て上昇し、各プローブピン3c の探針3d に対して、I
Cチップ2の各パッド端子2b を接触させ、検査電流を
供給して検査を行う。両者の接触抵抗により検査電流が
発熱して、パッド端子2b のアルミニュームが探針3d
に溶着するが、筐体内は無酸素状態であるのでアルミナ
が生成されず、従って探針3c に対するアルミナ酸化膜
の固着が防止される。上記において、カセット1Aに収
容された、例えば20枚のウェハ1の検査中は、扉5a
は閉ざされるが、カセット1Aの入れ替え中は扉5a が
開放されるので、入れ替えの都度、窒素ガスNを充填し
て筐体5内を無酸素状態とする。以上により、探針3c
に対するアルミナ酸化膜の固着が防止されて、接触抵抗
が増加しないので、パターン配線2a に対して検査電流
が変化せず安定に供給されて、ICチップ2を正確に検
査することができる。なお、上記のIC検査装置10
は、前記の図3の検査装置に対応するものとしたが、こ
れに限らず他の構成によるIC検査装置であっても、密
閉型の筐体に供給口と排出口を設け、筐体内に窒素ガス
Nを充填し、無酸素状態として酸化膜を防止するもの
は、すべてこの発明に該当することは云うまでもない。
【0010】
【発明の効果】以上の説明のとおり、この発明による酸
化膜の防止方法においては、IC検査装置の筐体に窒素
ガス等の不活性ガスや還元ガスを充填して無酸素状態と
することにより、各探針に溶着したアルミニュームに対
する酸化作用が排除されて、アルミナ酸化膜の固着が防
止されるもので、これにより各ICチップの検査の信頼
性が向上するとともに、歩留まりの低下が回避され、従
来の研磨方法における検査中止などの弊害が解消され、
ICチップの検査に寄与するところには大きいものがあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例におけるIC検査装置の
構成図を示す。
【図2】 (a) はウェハ1に形成されたICチップ2の
外観図、(b) はIC検査用のプローブカード3の外観
図、(c) はICチップ2の検査状態を示す断面図であ
る。
【図3】 従来のIC検査装置の一例を示す概略構成図
である。
【符号の説明】
1…ウェハ、1A…カセット、2…ICチップ、2a …
パターン配線、2b …パッド端子、3…プローブカー
ド、3a …基板、3b …開口、3c …プローブピン、3
d …探針、4…移動部、4a …載置テーブル、4b …X
YZ移動機構、5…筐体、5a …開閉扉、5b,5c …側
板、6…ロボット機構、6a …ハンド、7a …供給口、
7b …排出口、8…排出管路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウェハに形成されたICチップの、アル
    ミニュームよりなる各パッド端子に対して、各プローブ
    ピンの探針をそれぞれ接触し、該ICチップのパターン
    配線に検査電流を供給して検査するIC検査装置におい
    て、該検査装置の筐体を密閉型とし、該筐体の対向する
    両側板に供給口と排出口とをそれぞれ設け、該供給口よ
    り窒素ガス等の不活性ガスや還元ガスを供給して充填す
    るとともに、該筐体に存在する酸素ガスを該排出口より
    排出して無酸素状態とし、前記各探針と各パッド端子と
    の接触抵抗により生じた検査電流の発熱により、該各探
    針に溶着した前記アルミニュームに対する酸化作用を、
    前記無酸素ガス状態により排除して、該各探針に対する
    アルミナ酸化膜の固着を防止することを特徴とする、プ
    ローブピンの酸化膜防止方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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