JPH0630006U - レトルトパウチホルダー - Google Patents

レトルトパウチホルダー

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JPH0630006U
JPH0630006U JP2307991U JP2307991U JPH0630006U JP H0630006 U JPH0630006 U JP H0630006U JP 2307991 U JP2307991 U JP 2307991U JP 2307991 U JP2307991 U JP 2307991U JP H0630006 U JPH0630006 U JP H0630006U
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JP
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retort pouch
retort
cylinder
pouch
holder
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JP2307991U
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稔 森田
嘉也 西野
啓吾 牧田
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Taiyo Nippon Sanso Corp
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Taiyo Nippon Sanso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造で冷却時にレトルトパウチが破裂
することを防止でき、さらに一度に複数のレトルトパウ
チを保持できるレトルトパウチホルダーを提供する。 【構成】 レトルトパウチホルダー1は、金属製の多重
円筒体からなる容器2,蓋3,把手4により構成されて
いる。容器2は、複数の通気孔5を形成した外筒2a,
中筒2b,内筒2cを所定の間隔で配設した3重構造に
形成され、外筒2a,中筒2bの間及び中筒2b,内筒
2cの間にそれぞれにレトルトパウチの収納部6が形成
されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、レトルトパウチホルダーに関し、特に一般家庭においてレトルト包 装食品を作る際にレトルトパウチを保持するとともに、冷却時にレトルトパウチ が破裂することを防止するためのホルダーに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、保存料理として、レトルト食品が広く流通しているが、このレトルト食 品を家庭で作る際には、食品を収納したレトルトパウチを圧力鍋(レトルト鍋) に入れ、100℃以上の温度に加熱して殺菌するレトルト処理を行っている。
【0003】 このようなレトルト鍋では、レトルト処理終了後にレトルト鍋の温度を下げる と、レトルト鍋の内部は、直ちに温度低下するが、レトルトパウチ内のレトルト 食品の方は、熱伝導により温度が下がるので、常にレトルト鍋内の雰囲気より高 い温度にある。従って、ある温度差では、レトルトパウチ内の圧力が大幅に高く なって、レトルトパウチが破裂する危険がある。
【0004】 そのため、専門的なレトルト鍋では、レトルト処理後の冷却時に、鍋内に圧縮 空気を導入して加圧することにより、レトルトパウチの破裂を防止しているが、 このものでは、空気圧縮機等の加圧手段を必要とし、装置の構造が複雑で高価に なるため、一般家庭用としては好ましいものではなかった。
【0005】 そこで、一般家庭用のものとして、例えば実開昭52ー159866号公報に 示されるような保護具が提案されている。この保護具は、図4に示すように、食 品を収納したレトルトパウチ10の半分を収納する凹部11を形成した一対の板 状物12からなるもので、該一対の板状物12,12間にレトルトパウチ10を 挟み、板状物12周囲のフランジ部12aをねじ13とナット14により締め付 けて固定するように形成されている。そして、特に、前記レトルトパウチ10の 破裂は、通常、その端部のシール部10aに生じることが知られているので、凹 部11の周囲は、レトルトパウチ10のシール部10a近傍の傾斜状態に合わせ て斜めに形成されており、レトルトパウチ10端部のシール部10aを挟み付け て、シール部10a近傍が膨張してシール部10aを引張り、破裂させることを 防止するように形成されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来の保護具は、食品を収納したレトルトパウチ の外形に合わせてその凹部が形成され、該凹部内にレトルトパウチを挟み付ける ようにして使用するため、レトルトパウチ10の膨張による応力に耐えられるよ うな肉厚の板状物を用いなければならず、重くなり取扱いに難点があった。さら に、ねじ13とナット14との締め付けも面倒であり、また、その全体形状が偏 平な箱状であるため、円筒状のレトルト鍋への収納効率も良くなかった。
【0007】 そこで本考案者らは、一般家庭で簡便に使用できる簡単な構造で、冷却時にレ トルトパウチが破裂することを防止できる保護具を開発すべく種々検討を重ねた 。その結果、レトルトパウチの破裂を防止するためには、必ずしもレトルトパウ チのシール部近傍を押さえ付ける必要がなく、パウチのシール部近傍を除く両側 面の広い面積を保持すれば、シール部の破裂も防止できることを知見した。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記知見に基づいて成されたものであり、本考案のレトルトパウチ ホルダーは、レトルト処理時にレトルトパウチを保持するホルダーであって、通 気孔を有する径の異なる複数の円筒体を所定間隔で配置して多重円筒体とし、各 円筒間をレトルトパウチの収納部としたことを特徴としている。
【0009】
【作用】
このようなレトルトパウチホルダーは、各円筒間の収納部に一つ又は複数のレ トルトパウチを保持させてレトルト処理を行うことができ、レトルト処理時には レトルトパウチ内部に熱を効率よく伝えられるとともに、冷却時には、レトルト パウチの両側面を収納部両側の円筒面が保持してレトルトパウチ内部の圧力を受 け、レトルトパウチの破裂を防止する。この場合、レトルトパウチ外周部のシー ル部等の端部は、円筒面に保持されないが、面積が小さいので、前記知見のよう に、シール部等からレトルトパウチが破裂することがない。また円筒形であるた め、薄肉でも十分な機械的強度が得られ、軽量化も図れる。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
【0011】 レトルトパウチホルダー1は、金属製の多重円筒体からなる容器2と、蓋3及 び把手4により構成されるもので、容器2は、複数の通気孔5を形成した外筒2 a,中筒2b,内筒2cを所定の間隔で配設した3重構造に形成され、外筒2a ,中筒2bの間及び中筒2b,内筒2cの間に、それぞれ収納部6が形成されて いる。また、容器2と蓋3とは、それぞれに設けたネジ部により螺合され、把手 4は、容器2の上部側方に回動可能に取付けられている。また、容器2の胴部に は、周方向に補強用の紐出し加工7が施されている。
【0012】 このレトルトパウチホルダー1の容器2の大きさは、使用するレトルト鍋に収 納可能な径及び高さに形成されるもので、外筒2a,中筒2b,内筒2cの間隔 は、保持させるレトルトパウチ8の大きさによって決定される。例えば、外筒2 a,中筒2b,内筒2cの間隔が、保持するレトルトパウチ8の大きさに比べて 大き過ぎる場合には,レトルトパウチ8を充分に保持することができず、レトル トパウチ8が破裂してしまう。
【0013】 尚、同一の大きさのレトルトパウチ8でも、破裂する応力の大きさにばらつき があるので、本考案者らがレトルト処理温度を120℃に固定してレトルトパウ チ8の内圧を一定にし、レトルトパウチ8の大きさ,材質を種々変えて、収納部 6の間隙の違いによる破袋の実験を行った結果、通常の一人分の食品を収納する レトルトパウチの場合は、収納部6の間隙が45mm以内であれば、現状用いられ ている様々な材質のものでも破袋しないことが判明した。
【0014】 図3に示すように、このようなレトルトパウチホルダー1の収納部6に収納さ れたレトルトパウチ8は、レトルト鍋の冷却時に内圧Pが高まるが、レトルトパ ウチ8の大部分が両側の筒壁、例えば外筒2a,中筒2bに当接することにより 、内圧Pのほとんどを外筒2a,中筒2bで受けることができる。そしてレトル トパウチ8のシール部8aには、当接部8b以外の部分8cにかかる圧力Paに よる引張力しかかからないため、レトルトパウチ8が自由に膨張したときの引張 力に比べて極めて小さく、該シール部8aからのレトルトパウチ8の破袋を防止 することができる。
【0015】 このような構造のレトルトパウチホルダー1を使用することによって、一度に 一つ又は複数のレトルトパウチを保持してレトルト処理を行うことができるとと もに、冷却時にレトルトパウチ8が破裂することを防止できる。また、外筒2a ,中筒2b,内筒2cの周面に複数の通気孔5を形成しているので、伝熱媒体で ある水蒸気をレトルトパウチ8に有効に供給できるとともに、レトルトパウチホ ルダー1の軽量化を図ることができる。さらに、容器胴部の周方向に紐出し加工 7が施されているので、レトルトパウチホルダー1の強化が図れ、容器2の変形 を防止できる。
【0016】 尚、本実施例の外筒2a,中筒2b,内筒2cは、複数の通気孔5を設けた金 属板で形成したが、網体を円筒状に形成したものを用いることもでき,円筒の数 は、使用するレトルト鍋の径に応じて内外二つの円筒からなる二重円筒容器や4 個以上の円筒を用いた多重円筒状とすることもできる。
【0017】 また、容器の底板及び蓋は、円筒の両端開口を完全に閉塞するものでも良いが 、各円筒を所定間隔に保持できるとともに、冷却時のレトルトパウチの内圧上昇 により円筒両端部が受ける変形を防止できる構造、及び底板にあってはレトルト パウチの脱落を防止できる構造を有していれば、その形状は特に限定されるもの ではなく、複数の部品から構成されたものでも良い。
【0018】 上記のような構造のレトルトパウチホルダーを用いて実際にレトルト食品を作 る実験を行った。まず、ガスバリヤー性を有する積層フィルムから成り、三方を シールした160mm×160mmのレトルトパウチに調理済みのビーフシチュー2 50gを入れた後、真空シーラーにセットして真空に排気し、開口部の加熱シー ルを行い、厚さ25mmの密封包装体を作った。
【0019】 これを外筒の直径200mm,内筒の直径110mmの2重構造で、高さ200mm のレトルトパウチホルダーに収納し、内径220mm,高さ250mmのレトルト鍋 の中にセットして蓋をした後、加熱を開始した。熱媒体としては水800ccを用 い、加熱設定温度は120℃とした。この温度で20分間保持した後、2℃/分 の冷却速度で90℃まで冷却した。次いでレトルト鍋の中からレトルトパウチホ ルダーを取出して水冷し、レトルトパウチをレトルトパウチホルダーより取出し て、その破袋状態を観察したが、破袋はみられなかった。
【0020】 また、幅160mm×長さ300mmのレトルトパウチに、厚み43mmの牛肉のブ ロック600gを入れ、調味料200mlを加えて密封包装体を作り、レトルトパ ウチを横にして、長手方向を円周に沿って収納し、上記と同じ条件で同様の実験 を行ったが、レトルトパウチの破袋はみられなかった。
【0021】
【考案の効果】
本考案は以上のように、周面に複数の通気孔を備えた多重の円筒状容器でレト ルトパウチホルダーを形成したから、簡単な構造で一度に複数のレトルトパウチ を収納することができ、異なる大きさのレトルトパウチも収納できるのでレトル ト処理が容易になり、冷却時にレトルトパウチが破裂することも防止できる。ま た、円筒形であるため、薄肉のものでも十分な機械的強度を有しており、さらに 、複数の通気孔が設けられているので、熱伝導率もよくレトルトパウチホルダー の軽量化も図れる。加えて、円筒形であるため、レトルト鍋への収納効率が向上 する。
【0022】 さらに、本考案のレトルトパウチホルダーを使用することによって、単に袋の 破裂を防止しながら冷却するよりも、レトルトパウチを早く冷却することができ る。従って、各種食品のレトルト処理を効率よく行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例を示す斜視図である。
【図2】 同じく断面図である。
【図3】 レトルトパウチ冷却時の要部断面図である。
【図4】 従来の保護具の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1…レトルトパウチホルダー 2…容器 2a…外
筒 2b…中筒 2c…内筒 3…蓋 4…把手 5…通気孔
8…レトルトパウチ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レトルト処理時にレトルトパウチを保持
    するホルダーであって、通気孔を有する径の異なる複数
    の円筒体を所定間隔で配置して多重円筒体とし、各円筒
    間をレトルトパウチの収納部としたことを特徴とするレ
    トルトパウチホルダー。
JP2307991U 1991-04-09 1991-04-09 レトルトパウチホルダー Expired - Lifetime JPH0742973Y2 (ja)

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JP2307991U JPH0742973Y2 (ja) 1991-04-09 1991-04-09 レトルトパウチホルダー

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JP2307991U JPH0742973Y2 (ja) 1991-04-09 1991-04-09 レトルトパウチホルダー

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JPH0630006U true JPH0630006U (ja) 1994-04-19
JPH0742973Y2 JPH0742973Y2 (ja) 1995-10-04

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ID=12100412

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