JPH06299982A - スクロール型コンプレッサ - Google Patents

スクロール型コンプレッサ

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JPH06299982A
JPH06299982A JP6027963A JP2796394A JPH06299982A JP H06299982 A JPH06299982 A JP H06299982A JP 6027963 A JP6027963 A JP 6027963A JP 2796394 A JP2796394 A JP 2796394A JP H06299982 A JPH06299982 A JP H06299982A
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JP
Japan
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pressure
scroll
valve
scroll member
discharge
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Application number
JP6027963A
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English (en)
Inventor
Jr Hubert Richardson
ヒューバート・リチャードソン・ジュニア
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Tecumseh Products Co
Original Assignee
Tecumseh Products Co
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Filing date
Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C28/00Control of, monitoring of, or safety arrangements for, pumps or pumping installations specially adapted for elastic fluids
    • F04C28/24Control of, monitoring of, or safety arrangements for, pumps or pumping installations specially adapted for elastic fluids characterised by using valves controlling pressure or flow rate, e.g. discharge valves or unloading valves
    • F04C28/26Control of, monitoring of, or safety arrangements for, pumps or pumping installations specially adapted for elastic fluids characterised by using valves controlling pressure or flow rate, e.g. discharge valves or unloading valves using bypass channels

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 スクロール型コンプレッサに随伴する問題点
を克服し、旋回スクロール部材に対する大き過ぎる上方
向のコンプライアンス力を防止する内部圧力リリーフ弁
を提供する。 【構成】 密封スクロール型コンプレッサ10は、吐出
圧力のハウジング12、固定および旋回スクロール部材
48,50、および旋回スクロール部材に連結したクラ
ンク軸を備える。旋回スクロール部材50の裏側表面6
5を吐出圧力に露呈し、旋回スクロール部材50を固定
スクロール部材48に対して軸方向に追従させる。ハウ
ジング12内でスクロール間の吸入空間98に内部圧力
リリーフ弁を接続し、高い吐出圧力のモーメントを補償
すると共に固定スクロール部材48に対する旋回スクロ
ール部材50の過負荷を軽減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般に噛合する固定お
よび旋回スクロール部材を備える密封スクロール型コン
プレッサに関し、更に詳しくは吐出圧力を噛合したスク
ロールに連通し、これにより旋回スクロール部材の過剰
負荷を低減させる内部圧力リリーフ弁を有するこの種の
コンプレッサに関する。
【0002】
【従来の技術】典型的なスクロールコンプレッサは2つ
の対面するスクロール部材を備え、それぞれが入り組ん
だラップを有するものであるが、この場合それぞれのラ
ップは相互嵌合して複数の閉じた圧縮ポケットを画成す
る。スクロール部材の一方を他方に対して旋回させる
と、ポケットは、半径方向外方の吸入ポートと半径方向
内方の吐出ポートとの間で移動するにつれて容量が減少
し、これにより冷媒流体が搬送されると共に圧縮され
る。
【0003】一般に、スクロール型コンプレッサは、多
様な冷蔵装置の用途において静粛、効率的かつ低管理の
運転を潜在的に与え得ると考えられている。しかしなが
ら、スクロールコンプレッサが市場に広く受入れられて
商業的成功を収めるのを妨げてきた幾つかの設計の問題
がなお存在する。例えば、コンプレッサの運転に際し
て、スクロール部材の間の界面における圧縮冷媒の圧力
は、スクロール部材の軸方向離間を強制する傾向を持
つ。スクロール部材の軸方向分離により、閉じたポケッ
トが、一方のスクロール部材のラップ先端と対向するス
クロール部材の表側表面との間の界面で漏れることとな
る。この種の漏れによりコンプレッサの運転効率が低減
することとなり、甚だしい場合はコンプレッサの運転が
不可能となることに帰着し得る。
【0004】加圧された、または「高い側の」ハウジン
グを有するコンプレッサでは、旋回スクロール部材の裏
側で吐出圧力を使用し、前記した分離力に対向するコン
プライアンス力を生成させていた。吐出圧力の加圧冷媒
または油により生成した旋回スクロールにおけるこの背
圧により、旋回スクロールが固定スクロールに向かって
軸方向に移動すると共に封止され、冷媒の漏れが防止さ
れる。
【0005】時として、旋回スクロールのこの負荷は非
常に大きく、スクロールラップおよび面の迅速な磨耗を
促進し力の損失を伴うものである。旋回スクロールのこ
の過剰負荷は、通常はその随伴する冷蔵装置により生起
するコンプレッサ内の一時的に高い圧力条件により生成
する。旋回スクロール部材における非常に長い時間の過
剰背圧運転は、スクロールの形状を変形させると共にコ
ンプレッサの能力を低下させる。
【0006】幾つかの従来技術のコンプレッサでは、低
い側または低圧ハウジングを有し、吐出圧力キャビティ
を吸入圧力の主ハウジングキャビティから離間させるた
めに圧力リリーフ弁が備えられている。この種のコンプ
レッサでは、圧力リリーフ弁はスクロール体にではなく
ハウジングの全吸入キャビティに対して解放し、これに
より直ちにスクロール体圧力を変化させることはない。
このような従来技術のコンプレッサの主要な運転特徴
は、これらは吐出圧力の加熱した流体を吸入圧力ハウジ
ングに供給してモーター上の過剰負荷センサを熱すると
共に作動させ、これによりコンプレッサの運転を停止さ
せるという点にある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、スクロール
型コンプレッサに随伴する前記した問題点を克服するこ
とに向けられたものであり、旋回スクロール部材に対す
る大き過ぎる上方向のコンプライアンス力を防止する内
部圧力リリーフ弁を提供することを意図する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、スクロール型
コンプレッサにおいて、内部に吐出圧力の吐出隔室と吸
入圧力の吸入隔室とを備える密封封止ハウジングであ
り、前記ハウジングは吐出圧力に加圧されており;入り
組んだ固定ラップ要素を有する前記ハウジング内の固定
スクロール部材と表側表面および裏側表面を有するプレ
ート部分を備える前記ハウジング内の旋回スクロール部
材とを備えるスクロール体であり、前記表側表面は前記
固定ラップ要素と噛合した入り組んだ旋回ラップ要素を
その上に有し、前記旋回スクロールラップは前記吸引圧
力隔室内に位置しており;および前記旋回スクロール部
材を前記固定スクロール部材に対して旋回させる駆動手
段を備える冷媒流体を圧縮するためのスクロール型コン
プレッサであって;前記吐出隔室から前記スクロール体
に直接連接する内部圧力弁を特徴とし、高圧条件に際し
て前記圧力弁は前記スクロール体に吐出圧力を導き、こ
れにより前記旋回スクロール部材が少なくとも部分的に
負荷軽減されることを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明は、吐出圧力のコンプレッサハウジング
と吸入圧力のコンプレッサスクロール体との間を連通す
る内部圧力リリーフ弁を提供し、これにより旋回スクロ
ール部材の全ゆる過剰コンプライアンスの低減を可能と
することにより、前記した従来技術のスクロール型コン
プレッサの欠点を克服するものである。過剰コンプライ
アンスは、旋回スクロール部材の背後の大き過ぎる上方
向の力を有することにより生起する。これにより、旋回
スクロール部材が固定スクロール部材に対して事実上磨
滅され、これによりコンプレッサの能力が低減し、エネ
ルギー消費が増加することとなる。
【0010】一般に、この発明は、軸方向コンプライア
ンス機構によって互いに向けて偏向された固定スクロー
ル部材および旋回スクロール部材を備えるスクロール型
コンプレッサを提供する。軸方向コンプライアンス機構
は、その1つの形態では、旋回スクロール部材の裏側表
面の部分に吐出圧力を加えることに関与する。
【0011】内部圧力リリーフ弁は、吐出圧力のコンプ
レッサハウジングの内部部分と吸入圧力のスクロール体
との間に位置する。過剰圧力条件に際しては、リリーフ
弁が開くこととなり、吐出圧力の流体をスクロール体に
放出する。これにより旋回スクロールの両側の圧力が実
質的に等しくなることとなり、これにより固定スクロー
ル部材に対して少なくとも部分的にこれを負荷軽減す
る。
【0012】本発明のスクロール型コンプレッサの利点
は、分離力および旋回スクロール部材に加えられる転倒
モーメントの両者により生起するスクロール部材の軸方
向分離に抗する軸方向コンプライアンス機構を提供する
ことである。
【0013】本発明のスクロールコンプレッサの他の利
点は、コンプレッサハウジング内の過剰圧力を緩和する
と同時に旋回スクロール部材を有効に負荷軽減する、簡
単で信頼性があり、安価で容易に製造される機構を提供
することである。
【0014】本発明のスクロールコンプレッサは、その
1つの形態では、吐出圧力のハウジングを備え、吸入圧
力の吸入圧力隔室を有する密封スクロール型コンプレッ
サを提供する。ハウジング内には、機能的に噛合してそ
の間に圧縮ポケットを画成するそれぞれのラップを有す
る固定および旋回スクロール部材がある。噛合したラッ
プから軸方向に離間した位置で旋回スクロール部材にク
ランク軸を駆動可能に連結し、これにより旋回スクロー
ル部材を固定スクロール部材に対して旋回させる。旋回
スクロール部材の裏側表面の部分は吐出圧力の冷媒また
は油に露呈し、これにより旋回スクロール部材に対し固
定スクロール部材に向けて軸方向コンプライアンス力を
及ぼす。リリーフ弁機構を設けて過剰のハウジング吐出
圧力を緩和すると共にこのような圧力をスクロール体に
連通させ、これにより旋回スクロール部材を少なくとも
部分的に負荷軽減する。
【0015】
【実施例】以下図面を用いて本発明を説明する。
【0016】図1は、本発明が適合する形式のコンプレ
ッサの長手方向断面図であり、図2は、本発明の圧力リ
リーフ弁を示す図1のコンプレッサの一部拡大断面図で
ある。
【0017】図面に示すこの発明の例示的な態様におい
て、特に図1を参照することにより、一般に12で示す
ハウジングを有するコンプレッサ10を示す。この態様
は例として提供するのみであり、この発明はこれに限定
されるものではない。ハウジングは頂部カバー部分1
4、中央部分16および底部部分18を有し、ここで中
央部分16および底部部分18は、代替的に一体的な外
殻部材からなるものとすることができる。3つのハウジ
ング部分は、溶接またはろう付けにより互いに密封固着
する。縦に直立した位置にコンプレッサを取付けるため
に、取付けフランジ20を底部部分18に溶接する。
【0018】密封封止したハウジング12内には一般に
22で示す電気モーターが位置しており、固定子24お
よび回転子26を有する。固定子24は、収縮嵌合のよ
うな締まり嵌めによりハウジングの中央部分16内に固
着され、巻線28を備える。回転子16はその中に設け
られた中央開口30を有し、これに対して締まり嵌めに
よりクランク軸32が固着されている。モーター22を
電源に接続するため、端末集合体(図示せず)がハウジ
ング12の中央部分16に設けられている。
【0019】コンプレッサ10は、一般に底部部分18
に位置する油だめ36も備える。遠心力による油採取管
38が、クランク軸32の下端の穴ぐり40に押圧嵌合
されている。油採取管38は従来の構成のものであり、
これに封止した縦パドル(図示せず)を備える。採取管
38の油入口端42は円筒形油カップ44の解放端へと
下方に延在し、これにより静止帯域が与えられ、これか
ら高品質の攪拌されていない油が引出される。
【0020】コンプレッサ10は、ハウジング12内に
封止されたスクロールコンプレッサ機構46を備える。
コンプレッサ機構46は、一般に固定スクロール部材4
8、旋回スクロール部材50、および主ベアリングフレ
ーム部材52からなる。図1に示すように、固定スクロ
ール部材48およびフレーム部材52は、複数の取付け
ボルト54によって互いに固着されている。固定スクロ
ール部材48とフレーム部材52との間の正確な配列
は、一対の位置決めピン(図示せず)によって行う。フ
レーム部材52は、出願人の米国特許第4,846,6
35号(その開示を参考によりここに取入れる)に示し
記載した形式の複数の周方向に配置した取付けピン(図
示せず)によってハウジング12の中央部分16内に取
付ける。取付けピンは、固定子24と回転子26との間
に環状空隙があるようにフレーム部材52の取付けを促
進するものである。
【0021】固定スクロール部材48は、表側表面63
を有する概して平坦な面プレート62、および表面63
から軸方向に延在する入り組んだ固定ラップ64からな
る。同様に、旋回スクロール部材50は、裏側表面65
を有する概して平坦な面プレート66、頂部表側表面6
7、および表面67から軸方向に延在する入り組んだ旋
回ラップ68からなる。固定スクロール部材48および
旋回スクロール部材50は、固定ラップ64および旋回
ラップ68が互いに機能的に相互嵌合するようにスクロ
ール体として共に組立てるものとする。更に、表側表面
63,67およびラップ64,68は、コンプレッサの
運転に際して固定および旋回スクロール部材が互いに向
けて軸方向に付勢された場合にラップ64,68の先端
がそれぞれ対向する表側表面67,63と封止係合する
ように製造または機械加工するものとする。
【0022】主ベアリングフレーム部材52は、裏側表
面65に隣接しこれに対して対向する関係の軸方向に面
する定置スラスト表面55を備える環状の半径方向内方
の突起部分53を備える。裏側表面65およびスラスト
表面55は実質的に平行な面にあり、機械加工公差およ
び固定スクロール部材48に向かう旋回スクロール部材
50の許容された軸方向コンプライアンス移動の量に従
って軸方向に離間している。
【0023】図1に示すように、主ベアリングフレーム
部材52は、下方向に延在するベアリング部分70を更
に備える。クランク軸32は、ベアリング部分70内に
保持されたベアリング72,74内に回転可能に軸支さ
れる。
【0024】図1に示すように、偏心クランク機構78
は、クランク軸32の頂部に位置する。クランク機構お
よびコンプレッサ10の給油系は、出願人の米国特許第
5,131,828号に示し記載したものであり、その
開示を参考によりここに取入れる。
【0025】旋回スクロール部材50は、それぞれ旋回
スクロール部材50およびフレーム部材52に連携した
オルダムリング88からなる従来のオルダムリング集成
体により、それ自身の軸線の回りで回転することを妨げ
られている。
【0026】コンプレッサ10は、吐出圧力隔室110
および吸入圧力隔室98の圧力の大きさに依存する一定
に加えられる力を特徴とする軸方向コンプライアンス機
構を備える。
【0027】軸方向コンプライアンス機構の一定に加え
られる力については、この発明の1つの態様では、裏側
表面65の部分が吐出および吸入圧力に露呈され、これ
により固定スクロール部材48に向けて旋回スクロール
部材50に対して上方に作用する実質的に一定の力分布
が与えられる。この結果、旋回スクロール部材50の中
心軸線回りのモーメントは最小化される。更に詳しく
は、裏側表面65と隣接する定置スラスト表面55との
間で共働する環状封止機構158により、裏側表面65
の半径方向内方部分と半径方向外方部分との間で封止的
に分離され、これらがそれぞれ吐出圧力および吸入圧力
に露呈される。また、当業界で公知のように、冷媒流体
または油のような潤滑流体を、旋回スクロールの裏側表
面65に吐出圧力を伝えるための媒体とすることができ
る。
【0028】この発明の1つの形態は、図2に示すよう
に圧力リリーフ弁集成体120を備える。弁集成体12
0は、それぞれ頂部および底部ネジ山部分124および
126を有する中空のハウジング122を備える。頂部
ネジ山部分124は、吐出通路128を介して吐出空間
104と連通する固定スクロールプレート62にネジ山
により接続する。
【0029】金属ボール弁130のような弁部材を、ハ
ウジング122の通路123内に形成した座132との
係合に供する。バネ134のようなバイアス手段によ
り、ボール弁130を座132との係合へと偏向させ、
吸入圧力隔室98に対して吐出空間隔室104および吐
出通路128を有効に封止する。底部ネジ山部分126
にネジ止めしたナット136により、バネ134を所定
位置に保持する。ハウジング122は、通路123と連
通するポート138も備える。
【0030】好適な態様の運転においては、概して固定
スクロール部材48およびフレーム部材52により画成
される吸入圧力隔室98に吸入管(図示せず)を介して
吸入圧力の冷媒流体を導入する。旋回スクロール部材5
0が旋回するにつれ、吸入圧力隔室98内の冷媒流体
が、固定ラップ64および旋回ラップ68により画成さ
れる移動する閉止ポケットによって半径方向内方に圧縮
される。
【0031】ラップ間の最内方ポケットにある吐出圧力
の冷媒流体は、固定スクロール部材48の面プレート6
2を介して連通する吐出ポート102を介して上方に吐
出される。ポート102を介して吐出された圧縮冷媒
は、頂部カバー部分14および固定スクロール部材48
の頂部表面106により画成される吐出空間隔室104
に入る。軸方向に延在する通路(図示せず)により、吐
出空間隔室104内の圧縮冷媒は、ハウジング12内に
画成されるハウジング隔室110に流れる。図1に示す
ように、吐出管112がハウジング12の中央部分16
を介して延在し、銀ろう付けによりそこで封止されてい
る。吐出管112により、ハウジング隔室110内の加
圧冷媒が、コンプレッサ10が組込まれる冷蔵装置(図
示せず)に配送されることが可能となる。
【0032】通常のコンプレッサの運転に際しては、リ
リーフ弁集成体120は、バネ134により座132に
対して偏向されたボール弁130により閉止されること
となる。バネ134の偏向は、コンプレッサ内で予期さ
れる圧力に基き、異なる弁に対して選択することができ
る。通常は、バネ134の偏向は、吐出空間104内の
全ゆる正常な圧力条件についてボール130が座132
上に着座して止まるように選択するものとする。
【0033】吐出空間104内の過剰圧力、すなわちよ
り正確には吐出空間104と吸入圧力隔室98との間の
特定の差圧の条件では、吐出空間104内の圧力は吐出
通路128を介して連通し、ボール130はその座13
2から離間して移動することとなる。これが起こると、
吐出通路128内の吐出圧力は直ちにボール130を通
過して通路132を介して移動することが可能となり、
ポート138を介してスクロール体(48,50)内の
吸入圧力隔室98へと出て行く。吐出空間104からの
吐出圧力が吸入圧力98を満たすこととなり、これによ
り吐出圧力は旋回スクロール50の頂部表面67に対し
て連通する。
【0034】吐出圧力が旋回スクロール50の頂部表面
67への経路をとると、これにより旋回スクロール部材
50はその頂部および底部両表面において実質的に同一
の圧力有することとなる。これにより、旋回スクロール
部材50の裏側表面65に対する吐出圧力の効果が除去
される。旋回スクロール部材50の背後の吐出圧力の力
が有効に解除されると、これにより旋回スクロール50
は、固定スクロール部材48との係合へと軸方向に偏向
されなくなる。このように旋回スクロール部材50に対
する圧力を等しくすることにより、全ゆる過剰なコンプ
ライアンス力におけるコンプレッサ10内の全ゆる過剰
な吐出圧力の摩擦および潜在的な磨滅効果が低減され
る。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、吐出圧力のコンプレッ
サハウジングと吸入圧力のコンプレッサスクロール体と
の間を連通する内部圧力リリーフ弁を提供することがで
き、これにより旋回スクロール部材の全ゆる過剰コンプ
ライアンスの低減を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適合する形式のコンプレッサの長手方
向断面図である。
【図2】本発明の圧力リリーフ弁を示す図1のコンプレ
ッサの一部拡大断面図である。
【符号の説明】
10 コンプレッサ、 12 ハウジング、 22 駆動手段、モーター、 48 固定スクロール部材、 50 旋回スクロール部材、 64 固定ラップ要素、 65 裏側表面、 66 プレート部分、 67 表側表面、 68 旋回ラップ要素、 98 吸入隔室、吸入圧力隔室、 104 吐出隔室、吐出空間、 120 内部圧力弁、圧力リリーフ弁集成体、 122 ハウジング、 123 通路、 130 弁部材、ボール弁、 132 弁座 134 バイアス手段、バネ手段、 156 コンプライアンス手段。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に吐出圧力の吐出隔室(104)と
    吸入圧力の吸入隔室(98)とを備える密封封止ハウジ
    ング(12)であり、前記ハウジングは吐出圧力に加圧
    されており;入り組んだ固定ラップ要素(64)を有す
    る前記ハウジング内の固定スクロール部材(48)と、
    表側表面(67)および裏側表面(65)を有するプレ
    ート部分(66)を備える前記ハウジング内の旋回スク
    ロール部材(50)とを備えるスクロール体であり、前
    記表側表面は前記固定ラップ要素と噛合した入り組んだ
    旋回ラップ要素(68)をその上に有し、前記旋回スク
    ロールラップは前記吸引圧力隔室内に位置しており;前
    記旋回スクロール部材を前記固定スクロール部材に対し
    て旋回させる駆動手段(22)を備える冷媒流体を圧縮
    するためのスクロール型コンプレッサであって;前記吐
    出隔室から前記スクロール体に直接連接する内部圧力弁
    (120)を特徴とし、高圧条件に際して前記圧力弁は
    前記スクロール体に吐出圧力を導き、これにより前記旋
    回スクロール部材が少なくとも部分的に負荷軽減される
    ことを特徴とするスクロール型コンプレッサ(10)。
  2. 【請求項2】 前記内部圧力弁が、前記旋回スクロール
    部材に加えられた圧力を直ちに部分的に等しくすること
    を特徴とする請求項1記載のスクロール型コンプレッ
    サ。
  3. 【請求項3】 前記圧力弁は前記吐出隔室からの吐出圧
    力を前記スクロール体に連通させる貫通する通路(12
    3)を有するハウジング(122)を備え、前記通路は
    弁座(132)、前記弁座に着座し得る弁部材(13
    0)および前記弁座にて前記弁部材を封止する屈曲し得
    るバイアス手段(134)を備え、前記吐出圧力が前記
    バイアス手段の力に勝る場合に前記弁座から前記弁を脱
    座させることを特徴とする請求項1記載のスクロール型
    コンプレッサ。
  4. 【請求項4】 圧力弁は前記吐出隔室からの吐出圧力を
    前記固定スクロール部材と前記旋回スクロール部材との
    間に連通させる貫通する通路(123)を有するハウジ
    ング(122)を備え、前記通路は弁座(132)、前
    記弁座に着座し得る弁部材(130)および前記弁座に
    て前記弁部材を封止するバネ手段(134)を備え、前
    記吐出圧力が前記バネ手段の力に勝る場合に前記弁座か
    ら前記弁部材を脱座させることを特徴とする請求項1記
    載のスクロール型コンプレッサ。
  5. 【請求項5】 前記圧力リリーフ弁が前記旋回スクロー
    ル部材を実質的に負荷軽減することを特徴とする請求項
    1記載のるスクロール型コンプレッサ。
  6. 【請求項6】 前記旋回スクロールプレート裏側表面に
    対して冷媒流体圧力を及ぼして前記スクロール部材を共
    に軸方向に押圧する軸方向コンプライアンス手段(15
    6)を更に備えることを特徴とする請求項1記載のスク
    ロール型コンプレッサ。
JP6027963A 1993-02-26 1994-02-25 スクロール型コンプレッサ Pending JPH06299982A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/023583 1993-02-26
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