JPH06297A - ロールアイロナ - Google Patents

ロールアイロナ

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JPH06297A
JPH06297A JP16116492A JP16116492A JPH06297A JP H06297 A JPH06297 A JP H06297A JP 16116492 A JP16116492 A JP 16116492A JP 16116492 A JP16116492 A JP 16116492A JP H06297 A JPH06297 A JP H06297A
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cloth
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roll
oil
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Toshio Hattori
敏夫 服部
Shoichi Hayashi
昭一 林
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、乾燥能力の低下を防ぎつつ、チェ
ストの食い込み部付近に対する糊等の異物の付着を長期
に渡り、防ぐことを主要な特徴とする。 【構成】チェスト1aの少なくとも食い込み部6を構成
する面部分を、布4と接触する面に微細な凹凸を有した
金属板17,17aで構成したことにある。これによ
り、微細な凹で保持されていた油分(油布通すことで供
給される油)で、金属板17,17aの表面全体に油膜
を形成させるとともに、凹凸からの油分の随時の供給に
より同油膜を長期に渡り維持して、金属板17,17a
に糊等の異物が付着するのを防ぐようにし、金属板1
7,17aもつ高い熱伝導性で布4に熱が効率良く伝わ
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、シ−ツ等の布を乾燥
プレスするロールアイロナに関する。
【0002】
【従来の技術】ロールアイロナは、一般に半割円筒状の
チェストに対して圧迫ロールを押し当てながら回転さ
せ、チェストを加熱しながらチェスト圧迫ロールとの間
に布を送り込んで乾燥プレスをするように構成されてい
る。従来、こうしたロールアイロナには、図3に示され
るような構造が採用されていた。
【0003】すなわち、図2は3連型ロールアイロナの
一例を示すもので、3個のチェスト1a,1b,1cが
平行に列設され、それぞれのチェスト1a,1b,1c
に対して圧迫ロール2a,2b,2cが当接され、エア
−シリンダ3a,3b,3cによって加圧されている。
Pは、各エア−シリンダ3a,3b,3cに供給される
圧力空気の圧力源である。
【0004】各チェスト1a,1b,1cは、蒸気によ
って加熱される。各圧迫ロール2a,2b,2cは、駆
動装置(図示せず)によって、それぞれ矢印の如く回転
せしめられる。
【0005】乾燥プレスされる布4は、送りコンベア5
によって、チェスト1aと圧迫ロール2aとの間の食い
込み部6に送り込まれる。ここで、食い込み部6とは、
圧迫ロール2aの上半部の表面の部分が矢印方向に回動
したとき、チェスト1aに接触し始める個所である。
【0006】食い込み部6に送り込まれた布4は、圧迫
ロール2aと共に回動しながら加熱されたチェスト1a
の凹面に摺接し、加圧されて、次第に乾燥しつつ皺が延
ばされる。チェスト1aと圧迫ロール2aとの間を通過
した布4は、順次チェスト1bと圧迫ロール2bとの
間、チェスト1cと圧迫ロール2cとの間を通過して、
プレス仕上げされる。しかしながら、こうしたロールア
イロナには、以下のような問題がある。
【0007】すなわち、シ−ル等の布をロールアイロナ
でプレス仕上げする場合、一般に仕上り品質を良くする
ため布に糊を含ませてロールアイロナに送り込むが、こ
のとき布に含まれていた糊が食い込み部6でチェスト1
aと圧迫ロール2aとの間で押圧されて、チェスト1a
の表面に付着する。この付着した糊はチェスト1aの熱
によって乾固する。
【0008】このようにチェスト1aの食い込み部6の
表面に糊が固着していると、シ−ル等の布4を食い込み
部6に送り込もうとしたとき、滑らかに送り込まれず、
皺が生じやすい。このため、定期的にチェストの食い込
み部付近を洗浄することが必要とされ、作業能率が阻害
される原因となっている。
【0009】そこで、この改善として、実公昭60−8
73号公報に示されるように糊が付着乾固するおそれが
あるチェストの食い込み部の部位を合成樹脂と板で覆う
ようにした技術が採用されている。具体的には、図4お
よび図5に示されるような構造を採用している。
【0010】すなわち、合成樹脂の板としてテフロン
(商標名)の柔軟な長方形のシ−ト7(厚さ約1.5m
m)を用い、このシ−ト7の一端をチェスト1aの食い
込み側の端部に取り付け、これをエプロン状に食い込み
部6へ垂らし込む。なお、8は押え板、9は取付ねじで
ある。
【0011】シ−ト7の幅寸法はチェスト1aおよび圧
迫ロール2aの長さ方向の寸法にほぼ揃え、またシ−ト
7の長さ寸法はその先端が食い込み部6から圧迫ロール
の回転方向(矢印)に垂らし込まれる長さL2 が数セン
チメ−トルになるように設定してあり、この設定にした
がってチェスト1aの食い込み部6の表面のみを覆うよ
うにしてある。こうしたシ−ト7をチェスト1aに取付
ける構造は、シ−ト7とチェスト1aの熱により、糊が
乾固するのを防止するようにしている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、こうした柔
らかいテフロン(商標名)等の合成樹脂のシ−ト7でチ
ェスチト1aの食い込み部6を覆う構造は、耐久性に問
題がある。
【0013】すなわち、こうした合成樹脂のシ−ト7
は、約15日(2週間)程度で一部が破損又は磨滅し、
約3ヶ月で全接触部が磨耗してしまい、頻繁に取り替え
る必要があった。
【0014】しかも、こうしたことに加え、シ−ト7は
合成樹脂であるため断熱材として作用し、チェスト1a
の食い込み部6とはいえ、本来のロールアイロナの乾燥
能力低下させる不都合があり、改善の要求が高い。
【0015】この発明は、このような事情に着目してな
されたもので、その目的とするところは、乾燥能力の低
下を防ぎつつ、チェストの糊等の異物の付着を長期間、
防ぐことができるロールアイロナを提供することにあ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明のロールアイロナは、チェスト
の少なくとも食い込み部を構成する面部分を、布と接触
する面に微細な凹凸を有した金属層で構成したことにあ
る。
【0017】請求項2に記載の発明のロールアイロナ
は、チェストの少なくとも食い込み部を構成する面部分
を、布と接触する面に微細な凹凸を有した金属層で構成
し、この金属層の凹凸に摩擦係数の低い合成樹脂を充填
させたことにある。
【0018】
【作用】請求項1に記載の発明のロールアイロナによる
と、つぎのようにして油膜を布と接触する面に維持させ
て、食い込み部における異物の付着を抑制している。
【0019】すなわち、ロールアイロナは、チェストの
滑りを良くするために、パラフィン系等のワックスをシ
−ツ状の布にしみこませた油布を、一日に数回程度、必
ずチェストと圧迫ロールとの間に通して、チェストの表
面に油分を付着させているものである。
【0020】ここで、チェストの食い込み部の布と接触
する面には微細な凹凸を有しているから、上記のように
チェストと圧迫ロールとの間に油布が通じたときは、金
属層の表面のみでなく、微細な凹部分にも油分が充填
(含む含浸)される。
【0021】このようにして油分の充填がなされると、
布と接触する表面、すなわち金属層の表面には、随時、
油分が供給されるから、同表面全体に油膜を形成するこ
ととなる。この油膜によって、金属層に対する糊等の異
物の付着を長期間、防ぐ。
【0022】しかも、金属層は、従来の合成樹脂板より
なるシ−トとは異なり、断熱材として作用しない、つま
り熱伝導性がはるかに高いから、アイロナの本来の目的
である乾燥能力の低下も抑制される。請求項2に記載の
発明のロールアイロナによると、布の接触する面に露出
する摩擦係数の低い合成樹脂と、チェストの熱とによ
り、糊が付着するのを防ぐ。この合成樹脂は、表層が磨
耗すると、次々に微細な凹部分から供給されるので、長
期間に渡り、金属層に対する糊等の異物の付着を防ぐ。
【0023】しかも、金属層は、従来の合成樹脂板より
なるシ−トとは異なり、断熱材として作用しない、つま
り熱伝導性がはるかに高いから、アイロナの本来の目的
である乾燥能力の低下も抑制される。
【0024】
【実施例】以下、この請求項1の発明を図1に示す第1
の実施例にもとづいて説明する。なお、本実施例におい
て、この発明を適用するロールアイロナの構成は先の
「従来の技術」の項で説明した図3の構成と同じなので
省略し、また本図において同「従来の技術」で述べた図
3の構成と同じ部分には同一符号を付しその説明を省略
して、この項では、異なる部位(発明の要部)について
説明することにする。本実施例は、合成樹脂のシ−トで
なく、金属部材を用いて、糊等の付着を防いだ点で異な
る。
【0025】すなわち、表面にポ−ラス硬質クロ−ムメ
ッキが施された、鉄板,ステンレス板等の鉄系金属板と
いった長方形の薄肉の金属板17を金属層として用い
る。ポ−ラス硬質クロ−ムメッキによって、金属板17
の表面に微細な孔(本願の凹凸に相当)を無数に設けて
いる。そして、この金属板17の一端をチェスト1aの
食い込み側の端部に取り付け、これをエプロン状に食い
込み部6へ垂らし込んでいる。なお、18は押え板、1
9は取付ねじである。
【0026】金属板17の幅寸法は、チェスト1aおよ
び圧迫ロール2aの幅方向の寸法にほぼ揃える。また金
属板17の長さ寸法は、その先端が食い込み部6から圧
迫ロールの回転方向(矢印)に垂らし込まれる長さL1
が数センチメ−トルまたは数拾cmになるように設定して
あり、この設定によりチェスト1aの食い込み部6の表
面の覆っている。つぎに、このように構成されたロール
アイロナの作用について説明する。
【0027】ロールアイロナは、チェストの滑りを良く
するために、パラフィン系等のワックスをシ−ツ状の布
にしみこませた油布(図示しない)を、一日に数回程
度、必ずチェストと圧迫ロールとの間に通して、チェス
トの表面に油分を付着させている。
【0028】このとき、金属板17の表面のメッキ層1
7aには微細な孔(凹凸)があるから、上記チェスト1
aと圧迫ロール2aとの間に油布が通じたとき、すなわ
ち油布通しのとき、メッキ層17aの表面だけでなく、
微細な凹部分にも油分が充填(含む含浸)される。これ
により、ロールアアイロナには、布と接触する金属板1
7の表面全体に持続性の高い油膜が形成される。こうし
た状態において、ロールアイロナが所定に作動する。す
なわち、乾燥プレスされる布4は、送りコンベア5によ
って、チェスト1aと圧迫ロール2aとの間の食い込み
部6に送り込まれる。ここで、チェスト1aの食い込み
部6には、先に述べた油布通しの作業のときに、表面に
油膜が形成されている金属板17がある。このことは、
布4に含まれていた糊等の異物は、油膜によるすべり作
用よって金属板17には付着するおそれがなくなる。
【0029】そして、この布4が、圧迫ロール2aと共
に回動しながら加熱されたチェスト1aの凹面に摺接
し、加圧されて、次第に乾燥しつつ皺が延ばされる。つ
いで、チェスト1aと圧迫ロール2aとの間を通過した
布4は、順次チェスト1bと圧迫ロール2bとの間、チ
ェスト1cと圧迫ロール2cとの間を通過して、プレス
仕上げされる。したがって、布4は、金属板17、すな
わちチェスト1aに糊等の異物の付着させることなく、
プレス仕上げされる。
【0030】しかも、金属板17の表面全体の油膜は、
メッキ層17aの凹部分に充填(含む含浸)された油分
が随時、供給されることで保持されることに加えて、同
油膜は油布通し作業によって恒久的に継続するから、金
属板17、すなわちチェスト1aに対する糊等の異物の
付着を長期間、防ぐことができる。
【0031】具体的には、従来の合成樹脂板のシ−トは
約3ヶ月程度と寿命が短く、3ヶ月毎に新しいものに交
換していたが、この金属板17による防止構造は半永久
的に渡り使用可能である。この結果、定期な清掃作業に
よって、付着した糊を取り除く必要がなく、その分、労
力が節減され、ロールアイロナの作業効率を向上させる
ことができる。
【0032】そのうえ、金属板17ならびにメッキ層1
7aは、従来の合成樹脂板よりなるシ−トとは異なり、
断熱材として作用しない、つまり熱伝導性がはるかに高
いから、熱を布4に効率良く伝えることができ、アイロ
ナの本来の目的である乾燥能力の低下を防ぐことができ
る。
【0033】なお、本実施例では一枚の金属板17を用
いたが、複数に分割した板片を組合わせて所定の大きさ
の金属板17を構成してもよく、またチェスト1aの幅
方向側に部分的に金属板17を設けてもよい。
【0034】また本実施例では、チェスト1aの食い込
み部6の面部分を金属板17で覆うようにしたが、これ
に限らず、食い込み部6を含めチェスト1aの全体を覆
うようにしてもよい。このチェスト1aの全体を覆う構
造は、実験した結果、一日数回行われていた油布通し
が、一日一回、もしくは数日に一回でよくなり、その
分、作業効率を向上させることができる。
【0035】本実施例では、金属板17に鉄系金属を用
いたが、これに限らず、熱伝導性の優れる非鉄系の銅や
アルミニュ−ム、それら合金を板を用いてもよく、この
ような金属の板を用いれば、一層、ロールアイロナの乾
燥能力を向上させることができる。
【0036】本実施例では、金属板17をエプロン状に
垂らし込んで取付ける構造を挙げたが、これに限らず、
接着など、他の構造ないし手段などの取付構造を用い
て、金属板を所定に取り付けてもよい。
【0037】本実施例では、チェスト1aとは別体な金
属板17を食い込み部6に設けた例を挙げたが、これに
限らず、一体な構造、すなわちチェスト1の食い込み部
6を構成している本体部分(金属で構成されている)に
ポ−ラス硬質クロ−ムメッキを施してもよい(本体部分
が金属板17を兼ねる)。この場合も、チェスト1aの
全体に施す構造は、先に述べたのと同様、油布通しの作
業回数を少なくすることができる。
【0038】本実施例では、金属板17にポ−ラス硬質
クロ−ムメッキを施して油分を充填させる凹凸を構成し
たが、これに限らず、金属板17の表面に硬質クロ−ム
メッキの梨地仕上げを施すといったメッキ処理の単一工
程で滑らかな凹凸を構成しても、金属板17の表面にボ
−ル状のショットブラス等の機械的な加工によって滑ら
かな凹凸を形成しても、第1の実施例と同様の効果を奏
する。
【0039】特にこのような滑らかな凹凸の凸部は、シ
−ツ等の布14と金属板17との摩擦が小さくてすむか
ら、糊などの異物の付着を防止しながら、同時に布14
に対する良好なすべりが確保できるという効果をもたら
す。図2は、第2の実施例を示す。これは、請求項2に
記載の発明の要部を示す。
【0040】すなわち、本実施例は、第1の実施例で説
明した凹凸に油通しの油分を含浸(充填)させて、糊等
の異物の付着を防ぐようにしたのに対し、比較的硬い表
面に摩擦係数の低い合成樹脂を含浸させ、合成樹脂の滑
り特性を用いて、糊等の異物の付着を防ぐようにしたも
のである。
【0041】具体的には、例えば金属板27の表面に、
テフロック28(商標名:ポ−ラス硬質クロ−ムメッキ
を施した後、テフロン(商標名)をそのメッキの微細な
孔に含浸させてなるもの)を施し、この金属板27を上
述した第1の実施例の金属板17に代えて、チェスト1
aの食い込み部6に設けたものである。むろん、この金
属板27の部分は、チェスト1aを構成している本体部
分(金属で構成されている)であってもよい(本体と一
体)。このような金属板27によると、表面の合成樹脂
層により、糊等の異物の付着を防ぐこととなる。
【0042】そして、布4の食い込み部6に対する送り
込みにしたがって、表面の合成樹脂層が磨耗すると、次
々に微細な溝や孔より合成樹脂分が供給されて、金属板
27の表面における滑り特性を維持していく。
【0043】こうした合成樹脂分の供給は、布4の摺接
によって表面の合成樹脂層が磨耗するにしたがって行わ
れ、長期間に渡り、チェスト1aに対する糊等の異物の
付着を防止できることになる。具体的には、一年以上の
長期に渡り、糊等の異物の付着を防止できたもので、従
来の合成樹脂のシ−トに比べ、耐久性を飛躍的に向上さ
せることができる。
【0044】しかも、第1の実施例と同様、金属板27
は、従来の合成樹脂板よりなるシ−トに比べ、熱伝導性
がはるかに高いから、ロールアイロナの乾燥能力の低下
が防げる。むろん、この発明は、先の第1の実施例のと
きと同様、実施例に限定されるものではなく、以下のよ
うにしても、上記実施例と同様の効果を奏する。
【0045】すなわち、複数に分割した板片を組合わせ
て所定の大きさにした金属板27を構成してもよく、ま
たチェスト1aの幅方向側に部分的に金属板27を設け
てもよい。チェスト1aの食い込み部6の面部分を金属
板27で覆うようにしたが、食い込み部6を含めチェス
ト1aの全体を覆うようにしてもよい。金属板27に鉄
系金属を用いたが、熱伝導性の優れる金属板を用いても
よい。エプロン状に垂らし込んで金属板27を取付けた
が、接着など、他の構造ないし手段などの取付構造を用
いて、金属板を所定に取り付けてもよい。
【0046】金属板27を食い込み部6に別体に設ける
のではなく、チェスト1の食い込み部6を構成している
本体部分に一体に設けるようにしてもよい(本体部分が
金属板27を兼ねる)。
【0047】また上記実施例では、金属板の表面にテフ
ロックを施したが、これに限らず、例えばアルミニュ−
ム板に陽極酸化皮膜を形成し、これにテフロン(商標
名)を含浸させたタフロン処理(商標名)を施したも
の、テフロン(商標名)分解無電解ニッケルメッキを施
したものなどでも、さらには金属板の表面にショットブ
ラスト等の加工処理にて溝や凹みを設け、この表面に合
成樹脂を装着させたものでもよく、要は比較的硬い金属
の表面とその表面に摩擦係数の低い合成樹脂を含浸(充
填)させたものであればよい。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように請求項1および請求
項2に記載の発明によれば、乾燥能力の低下を防ぎつ
つ、チェストの食い込み部付近に対する糊等の異物の付
着を長期間、防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例の要部となるチェスト
の食い込み部回りを示す図。
【図2】この発明の第2の実施例の要部となる合成樹脂
含浸式の金属板を示す断面図。
【図3】ロールアイロナを説明するための図。
【図4】従来の糊付着防止の構造を説明するための図。
【図5】同チェストの食い込み部回りを示す図。
【符号の説明】
1a〜1c…チェスト、2a〜2c…圧迫ロール、 4
…布、6…食い込み部、17…金属板(金属層)、17
a…メッキ層(金属層)、27…金属板(金属層)、2
8…テフロック。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年10月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】ロールアイロナは、一般に半割円筒状の
チェストに対して圧迫ロールを押し当てながら回転さ
せ、チェストを加熱しながらチェスト圧迫ロールとの
間に布を送り込んで乾燥プレスをするように構成されて
いる。従来、こうしたロールアイロナには、図3に示さ
れるような構造が採用されていた。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】すなわち、図3は3連型ロールアイロナの
一例を示すもので、3個のチェスト1a,1b,1cが
平行に列設され、それぞれのチェスト1a,1b,1c
に対して圧迫ロール2a,2b,2cが当接され、エア
ーシリンダ3a,3b,3cによって加圧されている。
Pは、各エアーシリンダ3a,3b,3cに供給される
圧力空気の圧力源である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】このようにチェスト1aの食い込み部6の
表面に糊が固着していると、シーツ等の布4を食い込み
部6に送り込もうとしたとき、滑らかに送り込まれず、
皺が生じやすい。このため、定期的にチェストの食い込
み部付近を清浄することが必要とされ、作業能率が阻害
される原因となっている。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】シート7の幅寸法はチェスト1aおよび圧
迫ロール2aの長さ方向の寸法にほぼ揃え、またシート
7の長さ寸法はその先端が食い込み部6から圧迫ロール
の回転方向(矢印)に垂らし込まれる長さ が数セン
チメートルになるように設定してあり、この設定にした
がってチェスト1aの食い込み部6の表面のみを覆うよ
うにしてある。こうしたシート7をチェスト1aに取付
ける構造は、シート7とチェスト1aの熱により、糊が
乾固するのを防止するようにしている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】しかも、こうしたことに加え、シート7は
合成樹脂であるため断熱材として作用し、チェスト1a
の食い込み部6とはいえ、本来のロールアイロナの乾燥
能力低下させる不都合があり、改善の要求が高い。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】金属板17の幅寸法は、チェスト1aおよ
び圧迫ロール2aの幅方向の寸法にほぼ揃える。また金
属板17の長さ寸法は、その先端が食い込み部6から圧
迫ロールの回転方向(矢印)に垂らし込まれる長さ
が数センチメートルまたは数拾cmになるように設定し
てあり、この設定によりチェスト1aの食い込み部6の
表面覆っている。つぎに、このように構成されたロー
ルアイロナの作用について説明する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】また上記実施例では、金属板の表面にテフ
ロックを施したが、これに限らず、例えばアルミニュー
ム板に陽極酸化皮膜を形成し、これにテフロン(商標
名)を含浸させたタフラム処理(商標名)を施したも
の、テフロン(商標名)分散無電解ニッケルメッキを施
したものなどでも、さらには金属板の表面にショットブ
ラスト等の加工処理にて溝や凹みを設け、この表面に合
成樹脂を装着させたものでもよく、要は比較的硬い金属
の表面とその表面に摩擦係数の低い合成樹脂を含浸(充
填)させたものであればよい。
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円弧状の凹面を有するチェストの凹面に
    圧迫ロールを摺接せしめ、両者の間に仕上げすべき布を
    送り込んで連続的に通過させるロールアイロナにおい
    て、 前記チェストの少なくとも食い込み部を構成する面部分
    を、前記布と接触する面に微細な凹凸を有した金属層で
    構成したことを特徴とするロールアイロナ。
  2. 【請求項2】円弧状の凹面を有するチェストの凹面に圧
    迫ロールを摺接せしめ、両者の間に仕上げすべき布を送
    り込んで連続的に通過させるロールアイロナにおいて、 前記チェストの少なくとも食い込み部を構成する面部分
    を、前記布と接触する面に微細な凹凸を有した金属層で
    構成し、この金属層の凹凸に摩擦係数の低い合成樹脂を
    充填させたことを特徴とするロールアイロナ。
JP4161164A 1992-06-19 1992-06-19 ロールアイロナ Expired - Fee Related JP3021186B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103911839A (zh) * 2014-03-26 2014-07-09 上海金星拉链有限公司 三桥熨平烫带机
CN110565316A (zh) * 2019-08-14 2019-12-13 芜湖迅齐纺织有限公司 一种疏水性化纤面料加工用的熨烫及冷却装置

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