JPH06297921A - タイヤ空気圧検知装置 - Google Patents

タイヤ空気圧検知装置

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JPH06297921A
JPH06297921A JP8312493A JP8312493A JPH06297921A JP H06297921 A JPH06297921 A JP H06297921A JP 8312493 A JP8312493 A JP 8312493A JP 8312493 A JP8312493 A JP 8312493A JP H06297921 A JPH06297921 A JP H06297921A
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健康 田口
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俊治 内藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 演算された車輪速度データに補正を施すこと
により、容易に周波数解析を行って共振周波数成分を抽
出することができるタイヤ空気圧検知装置を提供するこ
と。 【構成】 車輪速度センサから出力されるパルス信号に
基づいて演算された車輪速度をD/A変換する。この処
理により、図7に示すように連続データとして車輪速度
が求められる。そして、あらかじめ決められたサンプリ
ング間隔ごとに、D/A変換されたデータからあらため
て車輪速度としてサンプリングする。 【効果】 車輪速度信号になまし効果を与えることがで
き、ノイズを減少させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のタイヤの空気圧
を検知するタイヤ空気圧検知装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、タイヤの空気圧を検知する装置と
しては、タイヤの空気圧が低下したときにタイヤ半径が
変化する(短くなる)ことを利用して、各車輪の車輪速
度を検出する車輪速度センサの検出信号に基づいて、車
両のタイヤの空気圧を間接的に検知する装置が提案され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、検出対
象であるタイヤ半径は、磨耗等による個体差があった
り、旋回,制動,発進等の走行状態の影響を受けやす
い。さらに、近年普及が著しいラジアルタイヤは、タイ
ヤ空気圧の変化によるタイヤ半径の変形量が小さい(例
えば、タイヤの空気圧が1kg/cm2 低下したとき、
タイヤ半径の変形量は約1mmである。)。このような
理由から、タイヤ半径の変形量からタイヤ空気圧の変化
を間接的に検知する方式は、検知精度が充分に確保でき
ないという問題がある。
【0004】そこで本願発明者らは上記問題を鑑みて、
車輪速度センサから出力されるパルス信号に基づいて車
輪速度を演算し、さらにこの車輪速度にFFT演算等の
周波数解析を施して車両のばね下における上下方向ある
いは前後方向の共振周波数成分を抽出することにより、
タイヤの空気圧の状態を検知することができることを見
出し、これを出願した(「タイヤ空気圧検知装置」特願
平3−294622号)。
【0005】ここで、通常、車輪速度を演算する方法と
しては、以下の2つの方法が考えられる。 読み取るパルス数を固定して演算する方法(例えば、
所定パルス毎にその経過時間を求める)。
【0006】読み取る時間を固定して演算する方法
(例えば、所定時間毎にその間のパルス数を求める)。 上記の方法を用いて車輪速度を演算する場合には、そ
の精度を上げるため、できる限り各パルス毎に車輪速度
センサからのデータをサンプリングし演算した方がよ
い、すなわち、パルス間隔=サンプリング間隔とした方
がよいが、車輪速度が変化している場合には、図17に
示すようにパルス間隔Δtb が変化するため、データの
サンプリング間隔が一定にならない。
【0007】また、各パルス毎に演算された車輪速度は
そのパルス間隔Δtb の間一定である離散データとなる
が、前述した車輪速度が変化している場合には、図18
に示すように、後処理である周波数解析のサンプリング
間隔Δta (一定)毎にこの離散データを周波数解析の
データとしてサンプリングすると、車輪速度または歯車
の歯の長さによってはこのパルス間隔Δtb が周波数解
析のサンプリング間隔Δta に対して粗すぎる場合が発
生し、ノイズとして現れることになるという問題があ
る。
【0008】一方、の方法を用いて車輪速度を演算す
る場合には、後処理である周波数解析による共振周波数
成分抽出の劣化を防ぐために、できるだけ短いサンプリ
ング間隔(高サンプリング)で演算する必要があるが、
高サンプリングにて車輪速度を演算すると、周波数解析
を行うための車輪速度データが増加し処理回路の負担が
大きくなってしまうという問題がある。
【0009】そこで本発明は上記問題に鑑みてなされた
ものであって、上記方法によって演算された車輪速度デ
ータに補正を施すことにより、容易に周波数解析を行っ
て共振周波数成分を抽出することができるタイヤ空気圧
検知装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のタイヤ空気圧検知装置は、車輪の回
転速度に応じたパルス信号を出力する車輪速度センサ
と、前記車輪速度センサからのパルス信号を入力し、こ
の入力したパルス信号に基づいて車輪速度信号を繰り返
し演算する車輪速度演算手段と、前記車輪速度演算手段
によって繰り返し演算された複数の車輪速度信号を所定
タイミング毎に連続的な変化量に補正する補正手段と、
前記補正手段によって補正された車輪速度信号を所定間
隔にてサンプリングし、前記車輪速度信号に含まれる共
振周波数成分を抽出する抽出手段と、前記抽出手段によ
って抽出された共振周波数成分に基づいてタイヤ空気圧
を検知する検知手段と、を備えることを特徴とする。
【0011】請求項2記載のタイヤ空気圧検知装置は、
車輪の回転速度に応じたパルス信号を出力する車輪速度
センサと、前記車輪速度センサからのパルス信号を入力
し、この入力したパルス信号に基づいて車輪速度信号を
繰り返し演算する車輪速度演算手段と、前記車輪速度演
算手段によって繰り返し演算された複数の車輪速度信号
を所定タイミング毎に平均化処理する平均化手段と、前
記平均化手段によって平均化処理された車輪速度信号を
サンプリングし、前記車輪速度信号に含まれる共振周波
数成分を抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽
出された共振周波数成分に基づいてタイヤ空気圧を検知
する検知手段と、ことを特徴とする。
【0012】また、請求項1または2記載のタイヤ空気
圧検知装置は、請求項3記載のように、前記車輪速度演
算手段は、前記車輪速度センサから入力したパルス信号
のパルス間隔に基づいて車輪速度信号を繰り返し演算す
るようにしてもよいし、請求項4記載のように、前記車
輪速度演算手段は、前記車輪速度センサから入力したパ
ルス信号の所定時間内のパルス数に基づいて車輪速度信
号を繰り返し演算するようにしてもよい。
【0013】
【作用および発明の効果】上記の如く構成された請求項
1記載のタイヤ空気圧検知装置は、補正手段が複数の車
輪速度信号を所定タイミング毎に連続的な変化量に補正
するので、段階的に変化してした車輪速度の変化が滑ら
かになり、抽出手段が補正された車輪速度信号をサンプ
リングする際にノイズ成分を減少することができる。
【0014】請求項2記載のタイヤ空気圧検知装置は、
平均化手段が複数の車輪速度信号を所定タイミング毎に
平均化処理することにより、離散的に存在している複数
の車輪速度信号データを信頼度の高い1つの車輪速度信
号データとすることができるので、この平均化した車輪
速度信号を用いれば、抽出手段にて車輪速度信号をサン
プリングする回数を少なくすることができる。従って、
抽出手段にて振動周波数成分を抽出する処理負担を小さ
くすることができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳し
く説明する。図1は、第1実施例の全体の構成を示す構
成図である。
【0016】図1に示すように、車両の各タイヤ1a〜
1dに対応して車輪速度センサが設けられている。各車
輪速度センサは、歯車2a〜2d及びピックアップコイ
ル3a〜3dによって構成されている。歯車2a〜2d
は、各タイヤ1a〜1dの回転軸(図示せず)に同軸的
に取り付けられており、円盤状の磁性体より成る。ピッ
クアップコイル3a〜3dは、これらの歯車2a〜2d
の近傍に所定の間隔を置いて取り付けられ、歯車2a〜
2d、すなわちタイヤ1a〜1dの回転速度に応じた周
期を有する交流信号を出力する。ピックアップコイル3
a〜3dから出力される交流信号は、波形整形回路,R
OM,RAM等よりなる公知の電子制御装置(ECU)
4に入力され、波形整形を含む所定の信号処理が行われ
る。この信号処理の結果は表示部5に入力され、表示部
5は運転者に対して各タイヤ1a〜1dの空気圧の状態
を報知する。この表示部5は、各タイヤ1a〜1dの空
気圧の状態を独立に表示しても良いし、一つの警告ラン
プを設けて、いずれか一つのタイヤの空気圧が基準空気
圧よりも低下したときに点灯させて、それを警告するよ
うにしても良い。
【0017】ここで、まず本実施例におけるタイヤ空気
圧の検知原理について説明する。車両が、例えば舗装さ
れたアスファルト路面を走行した場合、その路面表面の
微小な凹凸により上下及び前後方向の力を受け、その力
によってタイヤは上下及び前後方向に振動する。このタ
イヤ振動時の車両ばね下の加速度の周波数特性は図2に
示すようなものとなる。図2に示すように、加速度の周
波数特性は2点においてピーク値を示し、a点は車両の
ばね下における上下方向の共振周波数であり、b点は車
両のばね下における前後方向の共振周波数である。
【0018】一方、タイヤの空気圧が変化すると、タイ
ヤゴム部のばね定数も変化するため、上記の上下方向及
び前後方向の共振周波数がともに変化する。例えば、図
3に示すように、タイヤの空気圧が低下した場合には、
タイヤゴム部のばね定数も低下するので、上下方向及び
前後方向の共振周波数がともに低下する。従って、タイ
ヤの振動周波数より、車両のばね下における上下方向及
び前後方向の共振周波数の少なくとも一方を抽出すれ
ば、この共振周波数に基づいてタイヤの空気圧の状態を
検知することができる。
【0019】そのため、本実施例では、車輪速度センサ
の検出信号から、車両のばね下における上下方向及び前
後方向の共振周波数を抽出する。これは、発明者らの詳
細な検討の結果、車輪速度センサの検出信号には、タイ
ヤの振動周波数成分が含まれていることが判明したため
である。すなわち、車輪速度センサの検出信号を周波数
解析した結果、図4に示すように2点でピーク値を示す
とともに、タイヤの空気圧が低下すると、その2点のピ
ーク値も低下することが明らかとなった。
【0020】これにより、本実施例によれば、近年搭載
車両の増加しているアンチスキッド制御装置(ABS)
を備える車両等は、既に各タイヤに車輪速度センサが装
備されているため、何ら新たなセンサ類を追加しなくと
もタイヤ空気圧の検知が可能となる。また、車両の実用
範囲では、上記共振周波数の変化量はほとんどタイヤ空
気圧の変化に起因するタイヤばね定数の変化に基づくも
のであるため、例えばタイヤの磨耗等の他の要因の影響
を受けることなく安定した空気圧検知が可能となる。
【0021】図11に、ECU4が実行する処理内容を
表したフローチャートを示す。なお、図11のフローチ
ャートは、前述したの方法による車輪速度演算に関し
ている。また、ECU4は各車輪1a〜1dに対して同
様の処理を行うため、図11のフローチャートは1車輪
に対しての処理の流れのみを示し、これ以後の説明にお
いて、各符号の添字は省略する。さらに、図11に示す
フローチャートでは、特にタイヤの空気圧が基準値以下
に低下したことを検知し、運転者に対して警告を行う例
について示している。
【0022】図11において、ステップ100では、ピ
ックアップコイル3から出力された交流信号(図5)を
波形整形してパルス信号とした後に、そのパルス間隔を
その間の時間で除算することにより車輪速度vを演算す
る。この車輪速度vは、図6に示すように、通常、タイ
ヤの振動周波数成分を含む多くの高周波成分を含んでい
る。
【0023】ステップ101では、演算された車輪速度
vをD/A変換する。この処理により、図7に示すよう
に連続データとして車輪速度が求められる。そして、あ
らかじめ決められたサンプリング間隔ごとに、D/A変
換されたデータからあらためて車輪速度(以下、車輪速
度vはこれを表す)としてサンプリングする。このステ
ップ101の処理により、車輪速度信号になまし効果を
与えることができ、前述したノイズを減少させることが
できる。
【0024】ステップ110では、求められた車輪速度
vの変動幅Δvが基準値v0 を超えたか否かを判定す
る。このとき、車輪速度vの変動幅Δvが基準値v0
超えていると判定されると、ステップ120に進む。ス
テップ120では、車輪速度vの変動幅Δvが基準値v
0 を超えている時間ΔTが、所定時間t0 を超えたか否
かを判定する。上記ステップ110,120での処理
は、車両が走行している路面が、本実施例の検知手法に
よってタイヤ空気圧の検知が可能な路面か否かを判定す
るために行うものである。つまり、本実施例では、タイ
ヤの空気圧の検知を、タイヤの振動周波数成分に含まれ
る共振周波数の変化に基づいて行う。このため、車輪速
度vがある程度変動し、かつそれが継続されなければ、
上記共振周波数を算出するための充分なデータを得るこ
とができない。なお、ステップ120における判定で
は、車輪速度vの変動幅Δvが基準値v0 を超えた時点
で所定時間Δtが設定され、この所定時間Δt内に再び
車輪速度vの変動幅Δvが基準値v0 を超えると、時間
ΔTの計測が継続される。
【0025】ステップ110及びステップ120におい
て、ともに肯定判断されるとステップ130に進み、ど
ちらか一方において否定判断されると、ステップ100
に戻る。ステップ130では、演算された車輪速度に対
して周波数解析(FFT)演算を行うとともに、その演
算回数Nをカウントする。このFFT演算を行った結果
の一例を図8に示す。
【0026】図8に示すように、実際に車両が一般道を
走行して得られる車輪速度に対してFFT演算を実施す
ると、非常にランダムな周波数特性となることが通常で
ある。これは、路面に存在する微小な凹凸の形状(大き
さや高さ)が全く不規則なためであり、従って車輪速度
データ毎にその周波数特性は変動することとなる。従っ
て、本実施例では、この周波数特性の変動をできるだけ
低減するために、複数回のFFT演算結果の平均値を求
める。このため、ステップ140では、ステップ130
におけるFFT演算回数Nが所定回数n0 に達したか否
かを判定する。そして、演算回数Nが所定回数n0 に達
っしていないときには、さらにステップ100からステ
ップ130の処理を繰り返し実行する。一方、演算回数
Nが所定回数n0 に達っしているときには、ステップ1
50に進んで平均化処理を行う。この平均化処理は、図
9に示すように、各FFT演算結果の平均値を求めるも
のであり、各周波数成分のゲインの平均値が算出され
る。このような平均化処理によって、路面によるFFT
演算結果の変動を低減することが可能となる。
【0027】しかし、上述の平均化処理だけでは、ノイ
ズ等によって車両のばね下の上下方向及び前後方向の共
振周波数のゲインが、その近辺の周波数のゲインに比較
して必ずしも最大ピーク値になるとは限らないという問
題がある。そこで、本実施例では、上述の平均化処理に
引き続き、ステップ160において以下の移動平均処理
を実施する。
【0028】この移動平均処理は、n番目の周波数のゲ
インYn を以下の演算式によって求めることにより実施
される。
【0029】
【数1】Yn =(yn+1 +Yn-1 )/2 つまり、移動平均処理では、n番目の周波数のゲインY
n が、前回の演算結果におけるn+1番目のゲインy
n+1 と既に演算されたn−1番目の周波数のゲインY
n-1 との平均値とされる。これにより、FFT演算結果
は、滑らかに変化する波形を示すことになる。この移動
平均処理により求められた演算結果を図10に示す。
【0030】なお、ここでの波形処理は、上記移動平均
処理に限らずn番目のゲインをnの前後数点の平均とす
る方法でも良いし、平均化処理後のFFT演算結果に対
してローパスフィルタ処理を施しても良いし、或いは、
ステップ130のFFT演算を実施する前に、車輪速度
vの微分演算を行い、その微分演算結果に対してFFT
演算を実施してもよい。
【0031】次に、ステップ170では、上記移動平均
処理によりスムージングされたFFT演算結果に基づい
て、車両のばね下の前後方向の共振周波数fを算出す
る。そしてステップ180では、予め正常なタイヤ空気
圧に対応して設定されている初期周波数f0 からの低下
偏差(f0 −f)を求め、たの低下偏差(f0 −f)と
所定偏差Δfとを比較する。この所定偏差Δfは、正常
なタイヤ空気圧に対応する初期周波数f0 を基準とし
て、タイヤ空気圧の許容下限値(例えば1.4kg/m
2 )に対応して設定されている。従って、ステップ18
0において低下偏差(f0 −f)が所定偏差Δfを上回
ったと判定されると、タイヤの空気圧が許容下限値より
も低下したとみなして、ステップ190に進み、表示部
5によって運転者に対して警告表示を行う。
【0032】なお、上述の例では、車両のばね下の前後
方向の共振周波数のみに基づいて、タイヤの空気圧の低
下を検知する例を示したが、これに代えて上下方向の共
振周波数のみに基づきタイヤ空気圧の低下を検知しても
良いし、前後方向及び上下方向の共振周波数の両者に基
づいて検知しても良い。
【0033】また、特にタイヤの空気圧が許容下限値よ
りも低下したことを検知するのではなく、図12のよう
なタイヤ空気圧と共振周波数との関係を各タイヤごとに
マップとして記憶し、算出された共振周波数fからタイ
ヤ空気圧自体を直接推定するようにしてもよい。
【0034】次に第2実施例について説明する。この第
2実施例では、第1実施例のステップ101の部分のみ
異なり他の部分は同じである。すなわち、パルス間隔ご
とに演算された車輪速度の補正を次のように行う。
【0035】まず、各パルスごとに演算された車輪速度
をそのパルス間隔の中間の時刻の速度aとし、そしてサ
ンプリング時刻の前後の速度から、サンプリング時刻の
車輪速度vを求めるものである。尚、この求め方として
は、例えば図13のように前後2点(a1,a2)を使
った線形補間を行い補正した車輪速度vを求めてもよい
し、複数点を用いたスプラインなどの周知の関数により
求めてもよい。
【0036】また、演算回数を減らしECU4への負担
を少なくした次のようなものでもよい。すなわち、上述
では各パルスごとに車輪速度を演算していたが、これを
サンプリング時刻に得られたパルスでのみ演算し、その
パルス間隔の中間の時刻の速度aとして以後同様に補正
を行うものである。尚、この場合の前後2点の線形補間
による補正は図14のようになる。
【0037】次に第3実施例について説明する。この第
3実施例は、前述したの方法による車輪速度演算に関
し、上述の第1実施例のうちステップ101の部分のみ
図15に示すようになる。以下、図15について説明す
る。
【0038】すなわち、ステップ100にて、所定時間
内のパルスに基づいて車輪速度データを演算した後、ス
テップ102にて、ECU4がFFT演算処理可能なサ
ンプリング間隔(低サンプリング間隔)毎に、その前後
にある高サンプリング間隔で演算した複数の車輪速度デ
ータに平均化処理を施し、平均化した車輪速度データを
FFT演算のためのサンプリング値とする。例えば、図
16に示すように、高サンプリング間隔t1毎に演算さ
れた車輪速度データa1〜a5を低サンプリング間隔t
2毎に平均化処理してFFT演算のための車輪速度デー
タV(サンプリング値)とする。これにより、高サンプ
リングの情報を劣化させることなくデータ数を減らすこ
とができ、かつFFT演算時でのECU4の処理負担を
軽減することができる。
【0039】なお、ステップ102の処理は、平均化処
理ではなく、周知のデジタルフィルタ演算式(例えば、
2次IIR、線形補間、移動平均処理等)を用いてFF
T演算のための車輪速度データを求めてもよい。
【0040】ここで、上述の第3実施例では、高サンプ
リング間隔を一定にしているため、車速が低い状態では
その間隔内にパルスが入ってこない場合がある。そこ
で、車速が低い場合は、高サンプリング間隔を長くする
という、、可変サンプリング方式を採用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成を示す構成図であ
る。
【図2】車両のばね下の加速度の周波数特性を示す特性
図である。
【図3】タイヤの空気圧の変化による車両のばね下の上
下方向及び前後方向の共振周波数の変化の様子を示す特
性図である。
【図4】第1実施例のタイヤ空気圧の検知原理を示す説
明図である。
【図5】車輪速度センサの出力電圧波形を示す波形図で
ある。
【図6】車輪速度センサの検出信号に基づいて演算され
た車輪速度vの変動状態を示す波形図である。
【図7】D/A変換によるなまし効果の説明図である。
【図8】図6に示す波形の車輪速度vに対して周波数解
析演算を行った結果を示す特性図である。
【図9】第1実施例における平均処理を説明するための
説明図である。
【図10】第1実施例における移動平均処理を行った後
の周波数解析結果を示す特性図である。
【図11】第1実施例の電子制御装置の処理内容を示す
フローチャートである。
【図12】タイヤ空気圧と共振周波数との関係を示す特
性図である。
【図13】第2実施例の車輪速度補正の説明図である。
【図14】第2実施例の演算回数を減らした車輪速度補
正の説明図である。
【図15】第3実施例と第1実施例との処理内容の相違
点を示すフローチャートである。
【図16】図15のステップ102の処理内容を説明す
るための説明図てある。
【図17】読み取るパルス数を固定して車輪速度を演算
する方法を説明するための説明図である。
【図18】従来技術における周波数解析のための車輪速
度信号のサンプリングを説明するための説明図である。
【符号の説明】
1 タイヤ 2 歯車 3 ピックアップコイル 4 電子制御装置(ECU) 5 表示部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪の回転速度に応じたパルス信号を出
    力する車輪速度センサと、 前記車輪速度センサからのパルス信号を入力し、この入
    力したパルス信号に基づいて車輪速度信号を繰り返し演
    算する車輪速度演算手段と、 前記車輪速度演算手段によって繰り返し演算された複数
    の車輪速度信号を所定タイミング毎に連続的な変化量に
    補正する補正手段と、 前記補正手段によって補正された車輪速度信号を所定間
    隔にてサンプリングし、前記車輪速度信号に含まれる共
    振周波数成分を抽出する抽出手段と、 前記抽出手段によって抽出された共振周波数成分に基づ
    いてタイヤ空気圧を検知する検知手段と、 を備えることを特徴とするタイヤ空気圧検知装置。
  2. 【請求項2】 車輪の回転速度に応じたパルス信号を出
    力する車輪速度センサと、 前記車輪速度センサからのパルス信号を入力し、この入
    力したパルス信号に基づいて車輪速度信号を繰り返し演
    算する車輪速度演算手段と、 前記車輪速度演算手段によって繰り返し演算された複数
    の車輪速度信号を所定タイミング毎に平均化処理する平
    均化手段と、 前記平均化手段によって平均化処理された車輪速度信号
    をサンプリングし、前記車輪速度信号に含まれる共振周
    波数成分を抽出する抽出手段と、 前記抽出手段によって抽出された共振周波数成分に基づ
    いてタイヤ空気圧を検知する検知手段と、 ことを特徴とするタイヤ空気圧検知装置。
  3. 【請求項3】 前記車輪速度演算手段は、前記車輪速度
    センサから入力したパルス信号のパルス間隔に基づいて
    車輪速度信号を繰り返し演算することを特徴とする請求
    項1または2記載のタイヤ空気圧検知装置。
  4. 【請求項4】 前記車輪速度演算手段は、前記車輪速度
    センサから入力したパルス信号の所定時間内のパルス数
    に基づいて車輪速度信号を繰り返し演算することを特徴
    とする請求項1または2記載のタイヤ空気圧検知装置。
JP08312493A 1993-04-09 1993-04-09 タイヤ空気圧検知装置 Expired - Lifetime JP3289384B2 (ja)

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