JP2006151375A - 異常判定装置 - Google Patents

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寛之 上田
Kazutomo Murakami
和朋 村上
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Abstract

【課題】本発明は、タイヤの異常を高精度に判定することができる
【解決手段】本発明は、回転しているタイヤから発せられた物理量をタイヤ毎に検出する検出部210と、検出部210により検出された物理量に対応する信号から特定の信号をタイヤ毎に抽出する適応ディジタルフィルタ222と、適応ディジタルフィルタ222により抽出された2つの信号の差分の値が所定閾値を超えた場合には、タイヤが異常であると判定する判定部230とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、タイヤが異常であるか否か判定する異常判定装置に関する。
従来から、タイヤが異常であるか否か判定する異常判定装置が提供されている。例えば、タイヤの内圧が一定値以下である場合には、タイヤが異常であると判定し、その旨をアラーム等によりドライバーに報知する異常判定装置が提供されている。
ところが、上記異常判定装置では、タイヤの内圧以外の要因で発生するタイヤの異常が検知されない。例えば、タイヤの内圧以外の要因で発生するタイヤの異常には、トレッドとベルトとの間、各ベルトを構成する各コードの間、及びサイドゴムとカーカスプライとの間などで生じる剥離、又はプライコードやベルトコードの破断、トレッドのチャンクアウト(例えば、トレッドに設けられたブロック陸部が剥ぎ取られた状態)などが挙げられる。これらの異常が発生した状態で車両の走行が続けば、タイヤがバーストすることとなり、車両の走行が不可能となり、結果的には大きな事故を招く恐れがある。
このため、タイヤの内圧以外の要因で発生するタイヤの異常を判定する異常判定装置が提案されている。例えば、タイヤから発せられた振動又は音などを含む物理量に関するデータを計測し、計測したデータと予め設定されたデータとを比較することにより、タイヤが異常であるか否か判定する異常判定装置が提案されている(例えば、特許公報1)。
特開2003−80912号公報
しかしながら、上記異常判定装置では、タイヤの異常に関する物理量のみならず、それ以外のノイズに関する物理量も計測されていたため、タイヤが異常であるか否かが高精度に判定され難かった。
そこで、本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、タイヤが異常であるか否か高精度に判定することができる異常判定装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の特徴は、回転しているタイヤから発せられた物理量を検出する検出手段と、検出手段により検出された物理量に対応する信号を、タイヤの回転速度に応じた周期でサンプリングする可変サンプリング手段と、可変サンプリング手段によりサンプリングされた時間軸に沿う信号を周波数軸に沿う信号に変換するFFT処理手段と、FFT処理手段により変換された信号が所定閾値を超えた場合にはタイヤの状態が異常であると判定する判定手段とを備えることを要旨とする。
本発明の第2の特徴は、可変サンプリング手段によりサンプリングされた信号から特定の信号を抽出する適応ディジタルフィルタが備えられており、FFT処理手段が、適応ディジタルフィルタにより抽出された時間軸に沿う信号を周波数軸に沿う信号に変換することを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、回転しているタイヤから発せられた物理量を検出する検出手段と、検出手段により検出された物理量に対応する信号を、タイヤの回転速度に応じた周期でサンプリングする可変サンプリング手段と、可変サンプリング手段によりサンプリングされた信号から複数の特定次数成分の信号を抽出する特定次数成分抽出手段と、特定次数成分抽出手段により抽出された信号が所定閾値を超えた場合には、タイヤの状態が異常であると判定する判定手段とを備えることを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、可変サンプリング手段によりサンプリングされた信号から特定の信号を抽出する適応ディジタルフィルタが備えられており、特定次数成分抽出手段が、適応ディジタルフィルタにより抽出された信号から複数の特定次数成分の信号を抽出することを要旨とする。
本発明の第5の特徴は、回転しているタイヤから発せられた物理量を検出する検出手段と、検出手段により検出された物理量に対応する信号を、タイヤの回転速度に応じた周期でサンプリングする可変サンプリング手段と、可変サンプリング手段によりサンプリングされた単位回転当りの信号を単位回転毎に順次加算する加算手段と、加算手段により加算された信号が所定閾値を超えた場合には、タイヤの状態が異常であると判定する判定手段とを備えることを要旨とする。
本発明の第6の特徴は、可変サンプリング手段によりサンプリングされた信号から特定の信号を抽出する適応ディジタルフィルタが備えられており、加算手段が、適応ディジタルフィルタにより抽出された単位回転当りの信号を単位回転毎に順次加算することを要旨とする。
本発明の第7の特徴は、回転しているタイヤから発せられた物理量を検出する検出手段と、検出手段により検出された物理量に対応する信号から、タイヤの回転速度に応じた複数の特定次数成分の信号を抽出する特定次数成分抽出手段と、特定次数成分抽出手段により抽出された信号が所定閾値を超えた場合には、タイヤの状態が異常であると判定する判定手段とを備えることを要旨とする。
本発明の第8の特徴は、回転しているタイヤから発せられた物理量をタイヤ毎に検出する検出手段と、検出手段により検出された物理量に対応する単位回転当りの信号を単位回転毎及びタイヤ毎に順次加算する加算手段と、加算手段により加算された2つの信号の差分が所定閾値を超えた場合には、タイヤの状態が異常であると判定する判定手段とを備えることを要旨とする。
なお、本発明の第8の特徴では、検出手段により検出された物理量に対応する信号をタイヤの回転速度に応じた周期でタイヤ毎にサンプリングする可変サンプリング手段が備えられており、加算手段は、可変サンプリング手段によりサンプリングされた単位回転当りの信号を単位回転毎及びタイヤ毎に順次加算してもよい。
本発明によれば、タイヤが異常であるか否か高精度に判定することができる。
[第1実施形態]
本実施形態における異常判定装置1について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態における異常判定装置1を示す図である。図1に示すように、異常判定装置1は、例えば車両に搭載される。異常判定装置1は、センサ201〜204と、検出部210と、抽出部220と、判定部230と、異常出力部240とを備えている。
センサ201〜204は、回転しているタイヤから発せられた物理量を検知する。センサ201〜204のそれぞれは、タイヤ111〜114の近くに配置されている。本実施形態における物理量には、タイヤや、サスペンション等の足回り部品に発生する振動、音、回転数、回転速度又は加速度などが挙げられる。
検出部210は、センサ201〜204により検知された物理量に対応する信号を検出する検出手段である。抽出部220は、検出部210により検出された信号から特定の信号を抽出する。
判定部230は、抽出部220により抽出された信号が所定閾値を超えた場合には、タイヤ111〜114のいずれかが異常であると判定する判定手段である。異常出力部240は、判定部230によりいずれかのタイヤが異常であると判定された場合には、その旨を音の出力又は画像・ランプの表示などにより報知する報知手段である。
図2は、本実施形態における抽出部220を示す内部構造を示す図である。図2に示すように、抽出部220は、可変サンプリング回路221と、適応ディジタルフィルタ222と、FFT処理部223とを備えている。
可変サンプリング回路221は、検出部210により検出された物理量に対応する入力信号x(i)を、タイヤ111〜114の回転速度に応じた周期でサンプリングする可変サンプリング手段である。
具体的には、可変サンプリング回路221は、タイヤ111〜114の回転速度が基準速度よりも速い場合には、信号x(i)のサンプリング数を通常よりも多く設定(又は周期を短く設定)する。可変サンプリング回路221は、タイヤの201〜204の回転速度が基準速度よりも少ない場合には、信号x(i)のサンプリング数を通常よりも少なく設定(又は周期を長く設定)する。
これにより、タイヤ111〜114の回転速度が速くなるにつれて、信号x(i)のサンプリング数が多くなり、より細かいサンプリングが可能である。このため、信号x(i)の見かけ上のサンプリング数が一定となり、後述する適応制御部222bは、タイヤ111〜114の回転速度に関係なく、信号x(i)から特定の信号y(i)を抽出することができる。
なお、タイヤ111〜114の回転速度が一定の場合にのみ、後述する適応制御部222bが信号x(i)から特定の信号y(i)を抽出する場合には、可変サンプリング回路221が備えられなくてもよい。
適応ディジタルフィルタ222は、検出部210により検出された物理量に対応する信号から特定の信号を抽出する。適応ディジタルフィルタ222は、遅延部222aと、適応制御部222bと、比較部222cとを備えている。なお、適応ディジタルフィルタ222は備えられていなくてもよい。
遅延部222aは、可変サンプリング回路221により出力された信号x(i)を遅延させる。
なお、遅延部222aは、タイヤ111〜114が1回転するまでの時間を信号x(i)の遅延時間として設定してもよい。また、遅延部222aは、タイヤ111〜114の回転速度に応じて信号x(i)の遅延時間を設定してもよい。また、遅延部222aは、検出部210と適応制御部222bとの間に備えられているが、検出部210と比較部222cとの間に備えられてもよい。
適応制御部222bは、遅延された信号x(i)と、比較部222cにより出力された信号E(i)(=R(i)−y(i))とに基づいて、遅延された信号x(i)から特定の信号であるy(i)を抽出する。
具体的には、適応制御部222bは、最小平均2乗法、ニュートン法又は最急下法を用いて、比較部222cにより出力された信号E(i)に応じて、適応ディジタルフィルタ222における係数を逐次変動させる。適応制御部222bは、、信号x(i)から特定の信号であるy(i)を出力している。
比較部222cは、可変サンプリング回路221により出力された信号x(i)である信号R(i)と適応制御部222bにより出力された信号であるy(i)との差分の信号E(i)を出力する。
ここで、信号y(i)は、タイヤ111〜114の回転に同期した信号(特定の信号)、例えば、タイヤ111〜114に剥離等が発生したことにより周期的に発生する信号である。また、信号E(i)は、信号y(i)とは無関係な信号、例えば、タイヤ以外の路面や車両に関する信号である。
FFT処理部223は、適応制御部222bにより出力された時間軸に沿う信号y(i)を周波数軸に沿う信号に変換するFFT処理手段である。図3は、本実施形態におけるFFT処理部223により変換された信号を示す図である。図3に示すように、時間軸に沿う信号y(i)が周波数軸に沿う信号に変換されると、複数の特定次数成分(P1,P2,P3…)の信号が大きく突出することとなる。
これにより、後述する判定部230は、これらの特定次数成分の信号を用いることにより、タイヤ111〜114の回転に同期しているタイヤの異常を高精度に特定することができる。なお、FFT処理部223は、可変サンプリング回路221により出力された時間軸に沿う信号を周波数軸に沿う信号に変換してもよい。
図4は、本実施形態における抽出部220の他の例を示す図である。図4に示すように、抽出部220は、可変サンプリング回路221と、適応ディジタルフィルタ222と、特定次数成分抽出部224とを備えている。FFT処理部223は、特定次数成分抽出部224に変更されてもよい。
図4に示す部のうち、図2に示す部と同一の部については同一の符号を付す。その同一の符号の部の機能は上記図2で説明した内容と同一であるため、ここでの詳細な説明は省略する。なお、適応ディジタルフィルタ222は備えられていなくてもよい。
図5は、特定次数成分抽出部224の詳細を示す図である。図5に示すように、特定次数成分抽出部224は、バンドバスフィルタ224−1a〜224−1nと、実行値算出部224−2a〜224−2nと、重み付け部224−3a〜224−3nと、加算部224−4とを備えている。
バンドバスフィルタ224−1a〜224−1nは、適応ディジタルフィルタ222により抽出された信号y(i)から特定次数成分の信号を抽出する特定次数成分抽出手段である。なお、バンドバスフィルタ224−1a〜224−1nは、可変サンプリング回路221により出力された信号から特定次数成分の信号を抽出してもよい。
例えば、バンドバスフィルタ224−1aは、適応ディジタルフィルタ222により抽出された信号y(i)から1次数成分(図3に示すP1)の信号を抽出する。同様にして、バンドバスフィルタ224−1bは、適応ディジタルフィルタ222により抽出された信号y(i)から2次数成分(図3に示すP2)の信号を抽出する。なお、3次数成分以降の信号も同様に抽出される。
これにより、バンドバスフィルタ224−1a〜224−1nは、適応ディジタルフィルタ222により抽出された時間軸に沿う信号y(i)を周波数軸に沿う信号に変更することなく、当該信号y(i)から直接的に特定次数成分の信号を抽出する。このため、バンドバスフィルタ224−1a〜224−1nは、FFT処理部223よりも早く、特定次数成分の信号を抽出することができる。
実行値算出部224−2a〜224−2nは、バンドバスフィルタ224−1a〜224−1nにより出力された信号の実行値を算出する。なお、実行値算出部224−2a〜224−2nは、バンドバスフィルタ224−1a〜224−1nにより出力された信号の平均値、又は2乗を算出してもよい。
重み付け部224−3a〜224−3nは、実行値算出部224−2a〜224−2nにより出力された信号に対して重み付けする。これにより、重み付け部224−3a〜224−3nは、タイヤ111〜114に剥離等が発生したことによる周期的な信号とは無関係な特定次数成分の信号に対してゼロ等の重み付けをすることができ、タイヤ111〜114に剥離等が発生したことによる周期的な信号をより的確に抽出することができる。 加算部224−4は、重み付け部224−3a〜224−3nにより出力された信号を加算する。
図6は、本実施形態における抽出部220の他の例を示す図である。図6に示すように、抽出部220は、トラッキングフィルタ225を備えている。図6に示す部のうち、図2に示す部と同一の部については同一の符号を付す。その同一の符号の部の機能は図2で説明した通りであるため、ここでの詳細な説明は省略する。
トラッキングフィルタ225は、検出部210により抽出された信号から、センサ201〜204により計測された回転速度に応じた複数の特定次数成分の信号を抽出する。
例えば、回転速度がAkm/hである場合には、トラッキングフィルタ225は、回転速度Akm/hに関する特定次数成分(例えば、Pa1,Pa2,Pa3…)の信号を抽出する。同様にして、回転速度がBkm/hである場合には、トラッキングフィルタ225は、回転速度Bkm/hに関する特定次数成分(例えば、Pb1,Pb2,Pb3…)の信号を抽出する。
図7は、本実施形態における抽出部220の他の例を示す図である。図7に示すように、抽出部220は、可変サンプリング回路221と、適応ディジタルフィルタ222と、同期加算部226とを備えている。図7に示す部のうち、図2に示す部と同一の部については同一の符号を付す。その同一の符号の部の機能は上記図2で説明した通りであるため、ここでの詳細な説明は省略する。なお、適応ディジタルフィルタ222は備えられていなくてもよい。
同期加算部226は、適応ディジタルフィルタ222により抽出された単位回転当りの信号を単位回転毎に順次加算する加算手段である。なお、同期加算部226は、順次加算した信号に基づいて単位回転当りの平均の信号を算出してもよい。
図8は、適応ディジタルフィルタ222により抽出された単位回転当り(例えば、1回転当り)の信号を示す図である。同期加算部226が1回転当りの信号を1回転毎に順次加算すると、タイヤ111〜114に剥離等が発生したことによる周期的な信号(例えば、10Hz,20Hz,30Hzなどの特定次数成分の信号)が順次加算される一方で、その周期的な信号以外のランダムな信号は他のランダムな信号と打ち消し合うこととなる。
このため、同期加算部226はタイヤ111〜114に剥離等が発生したことによる周期的な信号(特定次数成分の信号)をより的確に抽出することができる。なお、同期加算部226は、可変サンプリング回路221により出力された単位回転当りの信号を単位回転毎に順次加算してもよい。
上述した判定部230は、FFT処理部223、特定次数成分抽出部224、トラッキングフィルタ225、又は同期加算部226により出力された信号が所定閾値を超えた場合には、いずれかのタイヤが異常であると判定する。
[第2実施形態]
図9は、第2実施形態における異常判定装置1を示す図である。図9に示すように、第2実施形態における異常判定装置1は、第1実施形態における異常判定装置1に加えて更に重み付け部250を備えている。図9に示す部のうち、図1に示す部と同一の部については同一の符号を付す。その同一の符号の部の機能は上記図1で説明した通りであるため、ここでの詳細な説明は省略する。
なお、異常判定装置1は、図5に示す重み付け部224−3a〜224−3nを備えている場合には、重み付け部250を備えなくてもよい。
重み付け部250は、抽出部200により抽出された信号のうちの複数の特定次数成分の信号のそれぞれに対して重み付けする重み付け手段である。
ここで、抽出部200により抽出された信号のうち、タイヤ111〜114に剥離等の故障が発生したことによる周期的な信号(例えば、複数の特定次数成分の信号のうちの高次数成分の信号)は、低次数成分の信号の大きさよりも小さいという特性を有している。 このため、当該剥離等に関する周期的な信号があるにも関わらず、当該周期的な信号が所定閾値を超えない場合があり、判定部230は、故障のあるタイヤを異常であると正確に判定することができない場合があった。
本実施形態では、当該周期的な信号に複数の特定次数成分の信号が含まれている場合には、重み付け部250は、その複数の特定次数成分の信号のそれぞれに対して重み付けをする。このため、判定部230は、より適切な特定次数成分の信号(図11参照)と所定閾値とを比較することができ、タイヤが異常であるか否かより高精度に判定することができる。
なお、判定部230は、重み付けられた複数の信号と所定閾値とを比較し、該信号が該所定閾値を超えた場合には、いずれかのタイヤが異常であると判定することに限定される分けではない。
具体的には、判定部230は、重み付けられた信号の総和(又はその平均値)と所定閾値とを比較し、該総和(又はその平均値)が該所定閾値を超えた場合には、いずれかのタイヤが異常であると判定してもよい。
図10は、第2実施形態における異常判定装置1の他の例を示す図である。図10に示すように、異常判定装置1は、第1実施形態における異常判定装置1に加えて更に除去部260を備えている。
図10に示す部のうち、図1に示す部と同一の部については同一の符号を付す。その同一の符号の部の機能は上記図1で説明した通りであるため、ここでの詳細な説明は省略する。なお、本実施形態における除去部260の入力側は、FFT処理部223の出力側に接続されているものとする。
除去部260は、FFT処理部223により変換された信号(すなわち、周波数の時間的変化を示す信号)の各振幅の最小値を略通る包絡線を超えない信号(瞬時値)を除去する除去手段である。
図11は、FFT処理部223により変換された信号の包絡線Hを示す図である。図11に示すように、P1の次数成分の信号の振幅の最小値A、P2の次数成分の信号の振幅の最小値B、…、P18の次数成分の信号の振幅の最小値Rを略通る曲線が包絡線Hとなる。
図12は、P1の次数成分の周波数f1及びその周波数f1の近傍を示す図である。図12に示すように、包絡線Hを超えない信号(瞬時値)が除去されると、例えば、P1の大きさのうちのL2の大きさのみが残る。
これにより、包絡線Hを超えない信号(瞬時値)が除去されることにより、包絡線Hを越える複数の特定次数成分(P1,P2,P3,…,P18)の信号(図11に示す包絡線Hで囲まれた部分が除かれた信号)が残る。
この残された特定次数成分の信号は、タイヤ111〜114に剥離等が発生したことによる周期的な信号に関する特徴的な信号である。このため、判定部230は、残された特定次数成分の信号のみを用いることにより、タイヤが異常であるか否かより高精度に判定することができる。
判定部230は、包絡線Hを超える複数の特定次数成分の信号の総和(又は平均値)が所定閾値を超える場合には、いずれかのタイヤが異常であると判定する。なお、上述した重み付け部250は、除去部260により除去されていない複数の特定次数成分の信号のそれぞれに対して重み付けしてもよい。また、判定部230は、重み付け部250により重み付けられた特定次数成分の信号の総和(又は平均値)が所定閾値を超えた場合には、いずれかのタイヤが異常であると判定してもよい。
[第3実施形態]
図13は、第3実施形態におけるタイヤ111〜114及びそのタイヤ111〜114に対応する信号PFR,PFL,PRR及びPRL(判定用出力値)を示す図である。
ここで、タイヤ111に対応する信号PFRは、タイヤ111に関する信号であり、且つ判定部230へ出力される信号である。タイヤ112に対応する信号PFLは、タイヤ112に関する信号であり、且つ判定部230へ出力される信号である。
タイヤ113に対応する信号PRRは、タイヤ113に関する信号であり、且つ判定部230へ出力される信号である。タイヤ114に対応する信号PRLは、タイヤ114に関する信号であり、且つ判定部230へ出力される信号である。
また、タイヤ111〜114に対応する信号PFR,PFL,PRR及びPRLには、上述した抽出部220(適応制御部222b、FFT処理部223、特定次数成分抽出部224、トラッキングフィルタ225又は同期加算部226)、重み付け部250又は除去部260から出力された信号が挙げられる。なお、本実施形態では、検出部210、抽出部220及び判定部230は、それぞれの機能をタイヤ毎に実行するものとする。
判定部230は、判定部230へ出力された2つの信号の差分の値が所定閾値を超えた場合には、タイヤが異常であると判定する判定手段である。
例えば、判定部230は、判定部230へ出力された各信号のうち、同軸上に回転可能に軸支された2つのタイヤ(例えば、前のタイヤ111及び112、又は後のタイヤ113及び114)に対応する各信号(例えば、PFR及びPFL、又はPRR及びPRL)の差分の値(例えば、PFR−PFL、又はPRR−PRL)が所定閾値を超えた場合には、タイヤが異常であると判定する。
かかる特徴によれば、判定部230は、1のタイヤに関する信号と他のタイヤに関する信号とを比較することにより、それらのうちのいずれかのタイヤが異常であると判定することができる。
次に、図7に示す抽出部220に同期加算部226が備えられていない場合の抽出部220からの実際の出力結果(図14に示す判定用出力値)と、図7に示す抽出部220に同期加算部226が備えられている場合の抽出部220からの実際の出力結果(図15に示す判定用出力値)とを参照しながら、同期加算部226の有無により判定部230に及ぼす影響について説明する。
ここでは、同期加算部226が備えられていない抽出部220は、可変サンプリング回路221及び適応ディジタルフィルタ222を介して、センサ201〜204により検出された物理量に対応する信号のうちの特定の信号(図14及び図15の実験例では1〜20次成分を有する信号)を抽出し、その抽出結果を判定用出力値(PFR,PFL,PRR及びPRL)として判定部230に出力する。
一方、同期加算部226が備えられた抽出部220は、センサ201〜204により検出された物理量に対応する単位回転当りの信号を単位回転毎及びタイヤ毎に順次加算し、その加算結果のうちの特定の信号(図14及び図15の実験例では1〜20次成分を有する信号)を抽出し、その抽出結果を判定用出力値(PFR,PFL,PRR及びPRL)として判定部230に出力する。
そして、判定部230は、2つの判定用出力値の差分(図14及び図15の実験例では、(PFL−PFR)の絶対値、又は(PRL−PRR)の絶対値)が所定閾値を超えた場合には、タイヤの状態が異常であると判定する。
本実験例では、前輪の右側のタイヤ111のみに突起物を取り付けた。その突起物は、高さ1mmの形状を有している。以下では、突起物が取り付けられたタイヤ111は、突起物付タイヤであるとして適宜用いる。なお、突起物付タイヤ(タイヤ111)に対応する判定用出力値はPFLである。
図14(a)及び図15(a)に示すように、抽出部220に同期加算部226が備えられていない場合には、抽出部220に同期加算部226が備えられている場合よりも、各判定用出力値が時間軸に沿って大きく変動する結果となった。
特に、判定用出力値であるPRL及びPRRが時間軸に沿って大きく変動している。このため、図14(b)に示すように、抽出部220に同期加算部226が備えられていない場合には、(PRL−PRR)の絶対値は、突起物付タイヤではないタイヤ113,114に関する判定用出力値であるにも関わらず、突起物付タイヤとタイヤ112とに関する(PFL−PFR)の絶対値に近い部分も存在する結果となった。
この場合には、判定部230は、図14(b)に示す(PRL−PRR)の絶対値が(PFL−PFR)の絶対値に近い部分も存在するため、突起物付タイヤではないタイヤ113,114が異常であると判定することがあった。
これに対し、図15(b)に示すように、抽出部220に同期加算部226が備えられた場合には、(PRL−PRR)の絶対値は、突起物付タイヤとタイヤ112とに関する(PFL−PFR)の絶対値に近い結果とならずに、略0dBに近い結果となった。
このため、抽出部220に同期加算部226が備えられた場合には、抽出部220に同期加算部226が備えられていない場合よりも、突起物付タイヤではないタイヤ113,114に関する(PFL−PFR)の絶対値が略0dBに近い値を示すため、判定部230は、突起物付タイヤではないタイヤ113,114が異常ではないことを高精度に判定することができた。
なお、図14及び図15では、前のタイヤ111,112に対応する各信号の差分の絶対値(PFR−PFL)と、後のタイヤ113,114に対応する各信号の差分の絶対値(PRR−PRL)とが用いられているが、これに限定される分けではない。
具体的には、前後のタイヤ111,113(又はタイヤ112,114)に対応する各信号の差分の絶対値が用いられてもよい。また、対角線上のタイヤ111,114(又はタイヤ112,113)に対応する各信号の差分の絶対値が用いられてもよい。
次に、タイヤが異常であるか否か判定する他の処理について説明する。ここでは、判定部230は、車両の走行条件(例えば、一定走行、加減速など)に応じて、判定部230へ出力された各信号の中からいずれか2つの信号を決定し、決定した2つの信号の差分の値を用いてタイヤが異常であるか否か判定する。具体的には以下の通りである。
判定部230は、車両が一定走行又は加減速しているときに、判定部230へ出力された各信号のうち、同軸上に回転可能に軸支された2つのタイヤ(例えば、前のタイヤ111及び112、又は後のタイヤ113及び114)に対応する各信号(例えば、PFR及びPFL、又はPRR及びPRL)の差分の値(例えば、PFR−PFL、又はPRR−PRL)が所定閾値を超えた場合には、タイヤが異常であると判定する。
また、判定部230は、車両が一定走行又は旋回しているときに、判定部230へ出力された各信号のうち、前のタイヤ111(又はタイヤ112)に対応する信号PFR(又は信号PFL)と該前のタイヤ111(又はタイヤ112)の直進方向上に設けられた後のタイヤ113(又はタイヤ114)に対応する信号PRR(又は信号PRL)との差分の値(例えば、PFR−PRR、PFL−PRL)が所定閾値を超えた場合には、タイヤが異常であると判定する。
さらに、判定部230は、車両が通常走行(例えば、加減速+旋回)しているときに、判定部230へ出力された各信号のうち、前のタイヤ111(又はタイヤ112)に対応する信号PFR(又は信号PFL)と該前のタイヤ111(又はタイヤ112)の対角方向上に設けられた後のタイヤ114(又はタイヤ113)に対応する信号PRL(又は信号PRR)との加算(例えば、PFR+PRL、PFL+PRR)が所定閾値を超えた場合には、タイヤが異常であると判定する。
次に、タイヤが異常であるか否か判定する上記他の処理について図16を参照しながらさらに具体的に説明する。ここでは、判定部230は、「車両の走行条件」及び「判定要素」に応じてタイヤが異常であるか否か判定している。なお、判定部230は、加速度センサを用いることにより「車両の走行条件」を特定することができる。
図16は、車両の走行条件、及びその走行条件に用いられる判定要素を示す図である。この車両の走行条件には、車両の加減速、旋回、通常走行(例えば、加減速+旋回)が挙げられる。
また、車両の加減速に対応する判定要素には、(PFR−PFL)の判定要素A及び(PRR−PRL)の判定要素Bが挙げられる。車両の旋回に対応する判定要素には、(PFR−PRR)の判定要素A及び(PFL−PRL)の判定要素Bが挙げられる。車両の通常走行(例えば、加減速+旋回)に対応する判定要素には、(PFR+PRL)の判定要素A及び(PFL+PRR)の判定要素Bが挙げられる。
上記判定部230は、車両が加速した場合には、(PFR−PFL)の判定要素A及び(PRR−PRL)の判定要素Bのうちの大きい判定要素を特定する。判定部230は、その特定した判定要素が所定閾値を超えた場合には、判定要素に関するタイヤが異常であると判定する。
例えば、タイヤ111に剥離などの故障K(図13参照)が存在する場合には、タイヤ111が回転することにより故障Kに関する周期的な信号が発生する。
このため、タイヤ111に関する信号PFRの方がタイヤ112に関する信号PFLよりも大きくなり、判定要素A(PFR−PFL)は判定要素B(PRR−PRL)よりも大きくなる。この場合には、判定部230は、判定要素A(PFR−PFL)を選択する。判定部230は、選択した判定要素Aが所定閾値を超えた場合には、タイヤ111が異常であると判定する。
また、判定部230は、車両が旋回した場合には、(PFR−PRR)の判定要素A、又は(PFL−PRL)の判定要素Bのうちの大きい判定要素を特定する。判定部230は、その判定要素が所定閾値を超えた場合にはいずれかのタイヤが異常であると判定する。
さらに、判定部230は、車両が通常走行(例えば、加減速+旋回)した場合には、(PFR+PRL)の判定要素A、又は(PFL+PRR)の判定要素Bのうちの大きい判定要素を特定する。判定部230は、その判定要素が所定閾値を超えた場合にはいずれかのタイヤが異常であると判定する。
ここで、上記所定閾値は、正常な各タイヤに対応する各信号の差分の値である。例えば、(PFR−PFL)の判定要素Aが用いられる場合には、所定閾値は、正常なタイヤ111及び112(故障が発生していないタイヤ)が用いられたときに判定部230に出力される信号PFRと信号PFLとの差分の値となる。
また、(PRR−PRL)の判定要素Bが用いられる場合には、所定閾値は、正常なタイヤ113及び114が用いられたときに判定部230に出力される信号PRRと信号PRLとの差分の値となる。
さらに、その他の(PFR−PRR)、(PFL−PRL)、(PFR+PRL)及び(PFL+PRR)の判定要素が用いられた場合の所定閾値も同様である。
なお、上記所定閾値は、予め設定された値であってもよいし、又は正常な各タイヤに対応する各信号の差分の値が記憶され、その記憶された差分の値の平均値などであってもよい。
かかる特徴によれば、車両が加速している場合には前のタイヤ111及び112よりも後のタイヤ113及び114に大きな荷重が掛かり、且つ車輪速度に差が発生する。このため、車両が加速している場合には、判定部230は、後のタイヤ113及び114に関する信号PRR及び信号PRLを用いることにより、後のタイヤ113及び114が異常であるか否か判定することができる(図16に示す「加減速」及び「判定要素B」参照)。
一方、車両が減速している場合には後のタイヤ113及び114よりも前のタイヤ111及び112に大きな荷重が掛かり、且つ車輪速度に差が発生する。このため、車両が減速している場合には、判定部230は、前のタイヤ111及び112に関する信号PFR及び信号PFLを用いることにより、前のタイヤ111及び112が異常であるか否か判定することができる(図16に示す「加減速」及び「判定要素A」参照)。
また、車両が左に旋回している場合には内側のタイヤ112及び114よりも外側のタイヤ111及び113に大きな荷重が掛かり、且つ車輪速度に差が発生する。このため、車両が左に旋回している場合には、判定部230は、外側のタイヤ111及び113に関する信号PFR及び信号PRRを用いることにより、外側のタイヤ111及び113が異常であるか否か判定することができる(図16に示す「旋回」及び「判定要素A」参照)。
一方、車両が右に旋回している場合には内側のタイヤ111及び113よりも外側のタイヤ112及び114に大きな荷重が掛かり、且つ車輪速度に差が発生する。このため、車両が右に旋回している場合には、判定部230は、外側のタイヤ112及び114に関する信号PFL及び信号PRLを用いることにより、外側のタイヤ112及び114が異常であるか否か判定することができる(図16に示す「旋回」及び「判定要素B」参照)。
更に、車両が通常走行(例えば、加減速+旋回)している場合にも、判定部230は上記と同様の理由により車両の通常走行に関するタイヤが異常であるか否か判定することができる(図16に示す「通常走行時」及び「判定要素A及びB」参照)。
次に、タイヤが異常であるか否か判定する処理の他の例について図17を参照しながら具体的に説明する。ここでは、判定部230は、「車両の走行条件」を特定せずに、タイヤに関する2つの信号の差分の値のうちの「最も小さい差分の値」である判定要素を用いることによりタイヤが異常であるか否か判定している。
図17は、車両の走行条件(ここでは特定せず)及び判定要素を示す図である。判定部230は、判定部230へ出力された各信号のうち、最も小さい2つの信号の差分の値(例えば、min(PFR−PFL,PFR−PRR,PFR−PRL))である判定要素が上記所定閾値を超えた場合には、その判定要素に関するタイヤが異常であると判定する。
ここで、車両が加速している場合には、後のタイヤ113及び114に加重が掛かり、前のタイヤ111及び112に関する各信号の差分の値(PFR−PFL)が他の各信号の差分の値に比べて最も小さくなる。このため、判定部230は、車両が加速しているか否か特定することなく、最も差分の値の小さい(PFR−PFL)を判定要素として用いることにより、当該判定要素に関するタイヤ111及び112が異常であるか否か判定することができる。
一方、車両が減速している場合には、前のタイヤ111及び112に加重が掛かり、後のタイヤ113及び114に関する各信号の差分の値(PRR−PRL)が他の各信号の差分の値に比べて最も小さくなる。このため、判定部230は、車両が減速しているか否か特定することなく、最も差分の値の小さい(PRR−PRL)を判定要素として用いることにより、当該判定要素に関するタイヤ113及び114が異常であるか否か判定することができる。
同様にして、車両が旋回している場合には、車両の進行方向に対して右側又は左側に加重が掛かり、タイヤ111及び113に関する各信号の差分の値(PFR−PRR)、又はタイヤ112及び114に関する各信号の差分の値(PFL−PRL)のいずれかが他の各信号の差分の値に比べて最も小さくなる。
このため、判定部230は、車両が旋回しているか否か特定することなく、最も差分の値の小さい(PFR−PRR)及び(PFL−PRL)のいずれかを判定要素として用いることにより、当該判定要素に関するタイヤ111及び113(又はタイヤ112及び114)が異常であるか否か判定することができる。
また、車両が通常走行(例えば、加減速+旋回)している場合にも、判定部230は上記と同様の理由により車両が通常走行している場合の判定要素に関するタイヤが異常であるか否か判定することができる。
なお、判定部230は、抽出部220へ出力された各信号のうち、前のタイヤ111(又はタイヤ112)に対応する信号の平均値と後のタイヤ113(又はタイヤ114)に対応する信号の平均値とに差分がある場合には、いずれか一方の平均値を他方の平均値に合わせた後(いわゆるオフセット調整)に、抽出部220へ出力された2つの信号の差分の値が上記所定閾値を超えた場合には、タイヤが異常であると判定してもよい。
ここで、前のタイヤ111及びタイヤ112を回転可能に軸支する車軸と、後のタイヤ113及びタイヤ114)を回転可能に軸支する車軸との間には、両車軸を連結するための連結部材が備えられている。
これにより、連結部材が備えられているため、前のタイヤ111(又はタイヤ112)から発せられる物理量と後のタイヤ113(又はタイヤ114)から発せられる物理量とが連結部材により分散等され、それぞれの物理量の大きさが異なることとなる。このため、前のタイヤ111(又はタイヤ112)に関する信号PFR(又は信号PFL)の平均値と、後のタイヤ113(又はタイヤ114)に関する信号PRR(又は信号PRL)の平均値との間にズレが生じる。
本実施形態では上記オフセット調整が実行されることにより、判定部230は、前のタイヤ111及び112に関する信号PFR(又は信号PFL)の平均値と、後のタイヤ113(又はタイヤ114)に関する信号PRR(又は信号PRL)の平均値とのズレを無くす。
これにより、判定部230は、前のタイヤに関する信号と後のタイヤに関する信号との差分の値をより適切に算出することができ、タイヤが異常であるか否か高精度に判定することができる。
第1実施形態における異常判定装置を示す図である。 第1実施形態における抽出部を示す図である(その1)。 第1実施形態におけるFFT処理部により変換された信号を示す図である。 第1実施形態における抽出部を示す図である(その2)。 第1実施形態における抽出部を示す図である(その3)。 第1実施形態における抽出部を示す図である(その4)。 第1実施形態における抽出部を示す図である(その5)。 第1実施形態における同期加算部へ出力される信号を示す図である。 第2実施形態における異常検出装置を示す図である(その1)。 第2実施形態における異常検出装置を示す図である(その2)。 第2実施形態におけるFFT処理部により変換された信号を示す図である。 第2実施形態におけるP1の次数成分の周波数及びその周辺の周波数を示す図である。 第3実施形態における各タイヤ及び各タイヤに関する信号を示す図である。 第3実施形態における抽出部の出力結果を示す図である。 第3実施形態における抽出部の出力結果を示す図である。 第3実施形態における車両の走行条件及び判定要素を示す図である(その1)。 第3実施形態における車両の走行条件及び判定要素を示す図である(その2)。
符号の説明
1…異常判定装置、111〜114…タイヤ、200…抽出部、201〜204…センサ、210…検出部、220…抽出部、221…可変サンプリング回路、222…適応ディジタルフィルタ、222a…遅延部、222b…適応制御部、222c…比較部、223…FFT処理部、224…バンドバスフィルタ、225…トラッキングフィルタ、226…同期加算部、230…信号判定部、230…判定部、240…異常出力部、250…重み付け部、260…除去部

Claims (8)

  1. 回転しているタイヤから発せられた物理量を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された物理量に対応する信号を、前記タイヤの回転速度に応じた周期でサンプリングする可変サンプリング手段と、
    前記可変サンプリング手段によりサンプリングされた時間軸に沿う信号を周波数軸に沿う信号に変換するFFT処理手段と、
    前記FFT処理手段により変換された信号が所定閾値を超えた場合には前記タイヤの状態が異常であると判定する判定手段と
    を備えることを特徴とする異常判定装置。
  2. 前記可変サンプリング手段によりサンプリングされた信号から特定の信号を抽出する適応ディジタルフィルタが備えられており、
    前記FFT処理手段は、前記適応ディジタルフィルタにより抽出された時間軸に沿う信号を周波数軸に沿う信号に変換することを特徴とする請求項1に記載の異常判定装置。
  3. 回転しているタイヤから発せられた物理量を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された物理量に対応する信号を、前記タイヤの回転速度に応じた周期でサンプリングする可変サンプリング手段と、
    前記可変サンプリング手段によりサンプリングされた信号から複数の特定次数成分の信号を抽出する特定次数成分抽出手段と、
    前記特定次数成分抽出手段により抽出された信号が所定閾値を超えた場合には、前記タイヤの状態が異常であると判定する判定手段と
    を備えることを特徴とする異常判定装置。
  4. 前記可変サンプリング手段によりサンプリングされた信号から特定の信号を抽出する適応ディジタルフィルタが備えられており、
    前記特定次数成分抽出手段は、前記適応ディジタルフィルタにより抽出された信号から複数の特定次数成分の信号を抽出することを特徴とする請求項3に記載の異常判定装置。
  5. 回転しているタイヤから発せられた物理量を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された物理量に対応する信号を、前記タイヤの回転速度に応じた周期でサンプリングする可変サンプリング手段と、
    前記可変サンプリング手段によりサンプリングされた単位回転当りの信号を単位回転毎に順次加算する加算手段と、
    前記加算手段により加算された信号が所定閾値を超えた場合には、前記タイヤの状態が異常であると判定する判定手段と
    を備えることを特徴とする異常判定装置。
  6. 前記可変サンプリング手段によりサンプリングされた信号から特定の信号を抽出する適応ディジタルフィルタが備えられており、
    前記加算手段は、前記適応ディジタルフィルタにより抽出された単位回転当りの信号を単位回転毎に順次加算することを特徴とする請求項5に記載の異常判定装置。
  7. 回転しているタイヤから発せられた物理量を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された物理量に対応する信号から、前記タイヤの回転速度に応じた複数の特定次数成分の信号を抽出する特定次数成分抽出手段と、
    前記特定次数成分抽出手段により抽出された信号が所定閾値を超えた場合には、前記タイヤの状態が異常であると判定する判定手段と
    を備えることを特徴とする異常判定装置。
  8. 回転しているタイヤから発せられた物理量を前記タイヤ毎に検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された物理量に対応する単位回転当りの信号を単位回転毎及び前記タイヤ毎に順次加算する加算手段と、
    前記加算手段により加算された2つの信号の差分が所定閾値を超えた場合には、前記タイヤの状態が異常であると判定する判定手段と
    を備えることを特徴とする異常判定装置。
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