JPH06297435A - コンクリート型枠用合板 - Google Patents

コンクリート型枠用合板

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JPH06297435A
JPH06297435A JP5107498A JP10749893A JPH06297435A JP H06297435 A JPH06297435 A JP H06297435A JP 5107498 A JP5107498 A JP 5107498A JP 10749893 A JP10749893 A JP 10749893A JP H06297435 A JPH06297435 A JP H06297435A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plywood
layer
protective layer
resin
concrete
Prior art date
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Pending
Application number
JP5107498A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazumasa Suzuki
一正 鈴木
Hiroshi Uno
弘 宇野
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PANEL KOGYO KK
Original Assignee
PANEL KOGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 型枠の表面側および裏面側のいずれの側の構
造をも改良することによって、型枠の耐久性をさらに向
上可能なコンクリート型枠用合板を提供すること。 【構成】 コンクリート型枠用合板1は、針葉樹の木質
合板2の表面21の側に離型性が高い表面保護層3を有
し、この表面保護層3は、フェノール樹脂含浸紙からな
る下地層31およびウレタン系樹脂層などからなる表面
樹脂層32を有する。一方、木質合板2の裏面22の側
には耐浸水性の高い裏面保護層4を有し、この裏面保護
層4は、フェノール樹脂含浸紙で構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート型枠用合
板に関し、特に、その耐久性を向上するための構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】コンクリートを流し込んでそれを固化す
るのに用いる型枠には、ラワン材などの木質合板が用い
られているが、木質合板は、その表面に凹凸を有するの
で、これらの凹凸にコンクリートが食い込んだ状態で固
化しやすい。このため、木質合板をコンクリートから剥
離するのに大きな力を要すると共に、木質合板をコンク
リートから無理な力で剥離すると、木質合板の表面側の
単板が剥離してしまうなど、木質合板を繰り返し使用で
きないという欠点がある。そこで、木質合板を型枠とし
て使用する前に、その表面に離型材を塗布しておき、木
質合板をコンクリートから剥離しやすくしておくのが一
般的である。ここで、離型材は、コンクリートに含まれ
るアルカリ性成分によって型枠が劣化することを防止す
る効果もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、型枠に
離型材を塗布する方法は、その作業が煩わしいと共に、
その効果に限界があって、繰り返し使用できる回数が少
ないという問題点がある。また、型枠の表面全体に離型
材を均一に塗布することが困難であるため、離型材が塗
布されない部分が生じやすいという問題点もある。
【0004】そこで、型枠を構成する木質合板の表面
に、離型性の高い保護層を設ける方法が案出されてい
る。この方法によれば、離型材を塗布する煩わしさから
開放されると共に、型枠の表面全体に所定の厚さで均一
な保護層を形成しておけるので、型枠の表面を確実に保
護でき、耐久性が向上する。
【0005】しかしながら、型枠の耐久性は、その表面
側とコンクリートとの間における現象に加えて、その裏
面側の状態にも影響されるにもかかわらず、この点につ
いてはこれまで指摘されておらず、表面保護層を設けた
型枠でも、その耐久性に限界があった。
【0006】ここに、本発明の課題は、上記の問題点を
解消することにあり、型枠の裏面側の構造をも改良する
ことによって、型枠の耐久性を向上可能なコンクリート
型枠用合板を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係るコンクリート型枠用合板においては、
針葉樹合板の単板または合板などの木質板の表面側、す
なわち、コンクリートが接する方の面側に離型性が高い
表面保護層を設けると共に、その裏面側には耐浸水性の
高い裏面保護層を設けてある。
【0008】ここで、表面保護層を、フェノール樹脂な
どが含浸された樹脂含浸紙からなる下地層と、この下地
層の上層側に形成されたウレタン系樹脂層やフッソ系樹
脂層などの表面樹脂層とによって構成することが好まし
い。
【0009】また、裏面保護層としては、フェノール樹
脂含浸紙などで構成することができる。
【0010】
【作用】本発明に係るコンクリート型枠用合板におい
て、針葉樹合板などの木質板の表面側は、離型性が高い
表面保護層を設けてあるため、離型材を塗布しなくと
も、型枠の表面を保護でき、繰り返し使用回数が向上す
る。また、木質板の裏面側には、耐浸水性の高い裏面保
護層を設けてあるため、裏面側から水が浸み込まないの
で、型枠の耐久性がさらに向上する。しかも、型枠の裏
面側から水が浸み込むことがないので、浸み込んだ水分
がコンクリートに与える悪影響を防止できるので、コン
クリートを完全に硬化することができる。
【0011】また、木質板に針葉樹を用いた場合には、
その強度が高い一方、表面にふしがあるなど、相が多い
と共に、表面にヤニも多いという欠点がある。しかしな
がら、本発明においては、木質板の両面に保護層を設け
てあるため、その欠点が解消されるので、強度が高く、
繰り返し使用できる型枠用合板を実現できる。
【0012】ここで、表面保護層を、樹脂含浸紙からな
る下地層と、その上層側のウレタン系樹脂層やフッソ系
樹脂層などの表面樹脂層とによって構成した場合には、
樹脂含浸紙によって合板の表面の凹凸が吸収されて平滑
な面が得られるので、コンクリートの打ち上がり面が平
滑である。また、上層側は、収縮性の小さいウレタン系
樹脂層やフッソ系樹脂層で構成されているため、型枠を
繰り返し使用しても、合板の表面が露出することがな
い。
【0013】
【実施例】次に、図面に基づいて、本発明の実施例に係
るコンクート用型枠について説明する。
【0014】図1は、本例のコンクリート型枠用合板の
構成を示す断面図である。
【0015】図において、本例のコンクリート型枠用合
板1は、複数の単板からなる木質合板2(木質板)の表
面21の側に離型性が高い表面保護層3を有し、木質合
板2には、強度の高い針葉樹の合板が用いられている。
【0016】ここで、表面保護層3は、樹脂が含浸され
た樹脂含浸紙からなる下地層31と、この下地層31の
上層側に形成された表面樹脂層32とを有し、そのう
ち、下地層31の側は、フェノール樹脂含浸紙で構成さ
れている。一方、表面樹脂層32の側は、コンクリート
との離型性が高いウレタン系樹脂層などで構成されてい
る。下地層31を構成するフェノール樹脂含浸紙は、厚
手の紙にフェノールワニスを含浸した後に、それを乾燥
して溶剤成分を除去することによって得られたものであ
って、下地層31と木質合板2とは、下地層31を木質
合板2の表面21の側に接着剤層51を介して重ね合わ
せた状態でホットプレスを用いて高温高圧条件で圧着す
ることによって貼り合わされている。
【0017】さらに、本例のコンクリート型枠用合板1
は、木質合板2の裏面22の側に耐浸水性の高い裏面保
護層4を有し、裏面保護層4は、フェノール樹脂含浸紙
で構成されている。この裏面保護層4を構成するフェノ
ール樹脂含浸紙も、厚手の紙にフェノールワニスを含浸
した後に、それを乾燥して溶剤成分を除去することによ
って得られたものであって、裏面保護層4と木質合板2
とは、裏面保護層4を木質合板2の裏面22の側に接着
剤層52を介して重ね合わせた状態でホットプレスを用
いて高温高圧条件で圧着することによって貼り合わされ
ている。
【0018】このように構成したコンクリート型枠用合
板1は、その表面側(木質合板2の表面21の側)にセ
メントモルタルが接するように組み立てられて型を構成
し、その内側にセメントモルタルが流し込まれる。
【0019】そして、セメントモルタルが固化した後
に、コンクリート型枠用合板1とセメントモルタルとを
引き離す。
【0020】ここで、セメントモルタルは、セメントモ
ルタルの剥離性が高い表面保護層3の表面樹脂層32に
接する状態にあって、木質合板2には接していないた
め、コンクリート型枠用合板1は、セメントモルタルか
ら容易に引き離すことができるので、コンクリート型枠
用合板1の表面が荒れることがない。しかも、セメント
モルタルに含まれるアルカリ性成分によって、木質合板
2が劣化することもない。従って、木質合板2に用いた
針葉樹合板の強度を最大限に活かして、コンクリート型
枠用合板1を何度も繰り返して使用できる。この場合で
も、両面に保護層を有するため、針葉樹のふしやヤニの
多さが問題にならない。
【0021】また、コンクリート型枠用合板1の表面保
護層3は、フェノール樹脂含浸紙からなる下地層31を
有するため、木質合板2の表面21の凹凸は、下地層3
1によって吸収され、コンクリート型枠用合板1の表面
は、平滑である。従って、コンクリート型枠用合板1を
セメントモルタルから容易に引き離すことができると共
に、セメントモルタルの打ち上がり面が平滑である。し
かも、上層側は、収縮性の小さいウレタン系樹脂層(表
面樹脂層32)などで構成されているため、コンクリー
ト型枠用合板1を繰り返し使用しても、木質合板2の表
面が露出することがない。
【0022】さらに、コンクリート型枠用合板1には、
裏面側(木質合板2の裏面22の側)に耐浸水性の高い
裏面保護層4を設けてあるため、裏面22の側から水が
浸み込むことがないので、コンクリート型枠用合板1の
耐久性が高いと共に、セメントモルタルは、水の悪影響
を受けることなく、完全に硬化する。
【0023】なお、使用後のコンクリート型枠用合板1
には、その表面側にセメントモルタルが部分的に付着し
ていることがあるため、それをシュロボウキなどで取り
除く。ここで、セメントモルタルがコンクリート型枠用
合板1に付着していることがあっても、セメントモルタ
ルは、その剥離性が高い表面保護層3の表面樹脂層32
に付着しているため、シュロボウキなどで掃くだけで容
易に除去される。
【0024】なお、表面保護層3の表面樹脂層32につ
いては、ウレタン系樹脂層に代えて、剥離性が高い表面
樹脂層としてフッソ系樹脂層などを採用してもよい。
【0025】
【発明の効果】以上のとおり、本発明に係るコンクリー
ト型枠用合板においては、針葉樹合板などの木質板の表
面側に離型性が高い表面保護層を有する一方、その裏面
側には耐浸水性の高い裏面保護層を有することに特徴を
有する。従って、本発明によれば、離型材を塗布しなく
とも、型枠をコンクリートから容易に剥離することがで
きるので、型枠の表面が損傷せず、その耐久性が向上す
る。また、木質板の裏面側から水が浸み込まないので、
型枠を保護できると共に、コンクリートを完全に硬化す
ることができる。
【0026】また、木質板の両面に保護層を設けてある
ため、木質板に針葉樹を用いた場合でも、ふしやヤニが
多いという欠点を解消できる一方、その強度を最大限に
活かすことができるので、耐久性の高い型枠用合板を実
現できる。
【0027】表面保護層をフェノール樹脂含浸紙などの
下地層とウレタン系樹脂層やフッソ系樹脂層などの表面
樹脂層とによって構成した場合には、樹脂含浸紙によっ
て合板の表面の凹凸が吸収されて平滑な面が得られるの
で、コンクリートの打ち上がり面が平滑である。また、
上層側は、収縮性の小さいウレタン系樹脂層やフッソ系
樹脂層で構成されているため、型枠を繰り返し使用して
も、合板の表面が露出することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るコンクリート型枠用合板
の断面図である。
【符号の説明】
1・・・コンクリート型枠用合板 2・・・木質合板(木質板) 3・・・表面保護層 4・・・裏面保護層(フェノール樹脂含浸紙) 21・・・表面 22・・・裏面 31・・・下地層(フェノール樹脂含浸紙) 32・・・表面樹脂層(ウレタン系樹脂層) 51、52・・・接着剤層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木質板の表面側に離型性が高い表面保護
    層を有し、その裏面側には耐浸水性の高い裏面保護層を
    有することを特徴とするコンクリート型枠用合板。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記木質板は、針葉
    樹の合板であることを特徴とするコンクリート型枠用合
    板。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記表面保
    護層は、樹脂含浸紙からなる下地層と、この下地層の上
    層側に形成された表面樹脂層とを有することを特徴とす
    るコンクリート型枠用合板。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記下地層は、フェ
    ノール樹脂含浸紙であり、前記表面樹脂層は、ウレタン
    系樹脂層またはフッソ系樹脂層のいずれかであることを
    特徴とするコンクリート型枠用合板。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかの項におい
    て、前記裏面保護層は、フェノール樹脂含浸紙からなる
    ことを特徴とするコンクリート型枠用合板。
JP5107498A 1993-04-09 1993-04-09 コンクリート型枠用合板 Pending JPH06297435A (ja)

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JP5107498A Pending JPH06297435A (ja) 1993-04-09 1993-04-09 コンクリート型枠用合板

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018144450A (ja) * 2017-03-09 2018-09-20 清水建設株式会社 コンクリート型枠用合板、製造方法およびコンクリート型枠

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018144450A (ja) * 2017-03-09 2018-09-20 清水建設株式会社 コンクリート型枠用合板、製造方法およびコンクリート型枠

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