JPH0629716B2 - スリツト光照射装置 - Google Patents

スリツト光照射装置

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JPH0629716B2
JPH0629716B2 JP29158086A JP29158086A JPH0629716B2 JP H0629716 B2 JPH0629716 B2 JP H0629716B2 JP 29158086 A JP29158086 A JP 29158086A JP 29158086 A JP29158086 A JP 29158086A JP H0629716 B2 JPH0629716 B2 JP H0629716B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 本発明は、光源体から出射した単一波長楕円光をコリメ
ートレンズにより平行スポット光に変え、次いでスリッ
ト板により細長いスポット光に形状整形した後、回折格
子によりスポット光を回折し、更に、回折されたスポッ
ト光群を円筒レンズにより伸長させてスリット光を得る
スリット光照射装置において、光源体に対し、コリメー
トレンズ、スリット板、回折格子及び円筒レンズを微調
整可能とし、最も鮮明で最もスリット光幅が狭く且つ最
も高輝度のスリット光を得ることができるようにしたも
のである。
〔産業上の利用分野〕
本発明は、光切断法による物体位置の三次元計測、距離
画像生成等における構造照明装置として用いられるスリ
ット光照射装置に関し、更に詳しくは、スリット光幅が
狭く且つ高輝度のスリット光を得ることができるスリッ
ト光照射装置に関する。
産業用ロボットにおいて物体の位置を三次元的に計測し
認識することが望まれている。三次元計測法として、ス
リット光を利用した投光法は2眼立体視法と共に有効な
方法として広く利用されている。このような三次元計測
において計測装置値の分解能を向上させるためには、ス
リット光幅が狭く且つ高輝度のスリット光を得る必要が
ある。
〔従来の技術〕
第10図はマルチスリット光発生原理を示す分解斜視図
である。この図において、第1回折格子FG1及び第2
回折格子FG2はそれぞれ回折方向が直交座標系(x,
y,z)のy,x方向に一致するように配置され、ま
た、円筒レンズCYLは曲率方向がy方向に一致するよ
うに配置される。発光源として単一波長光を出すレーザ
ダイオードLDが使用され、レーザダイオードLDはコ
リメートレンズCDLの焦点位置に配置される。レーザ
ダイオードLDから出る光は通常ほぼ楕円形の横断面形
状を有する。レーザダイオードLDから出たスポット光
はコリメートレンズCDLにより平行スポット光に変換
され、その後、形状整形用のスリット板SPにより更に
細長の横断面形状に整形される。このスポット光は単一
波長であるため、第1回折格子FG1を透過することに
よりy方向に回折されて一次元スポット光群SL1が生
成される。その後、一次元スポット光群SL1の各々の
スポット光は第2回折格子FG2を透過することにより
x方向にも回折されて二次元スポット光群SL2が生成
される。二次元スポット光群SL2の各々のスポット光
は円筒レンズCYLによりy方向に伸長され、隣接する
スポット光が重なり合うことにより、複数本のスリット
光SL3が生成される。なお、第1回折格子FG2を省
略すれば、単一のスポット光を得ることができる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
原理的には上記のように構成することによってマルチス
リット光又は単一のスリット光を生成することができる
が、高輝度の鮮明なスリット光を得るためには各構成部
品を精密に位置合せする必要がある。すなわち、レーザ
ダイオードLDをコリメートレンズCDLの焦点位置に
正確に配置する必要があり、レーザダイオードから出る
楕円形スポット光の長軸方向にスリット板SPのスポッ
ト長さ方向を一致させる必要があり、回折格子FG1,
FG2の回折方向をそれぞれ楕円形スポット光の短軸方
向及び長軸方向に一致させる必要があり、更に、円筒レ
ンズCYLの曲率方向を楕円形スポット光の長軸方向に
一致させる必要がある。上述した各々の構成部品の位置
がずれていると生成されるスリット光の幅が広くなり且
つその境界が不鮮明となり輝度の低いスリット光とな
る。したがって、生成されるスリット光のスリット光幅
が最も狭くなり、生成されるスリット光が最も鮮明とな
り、生成されるスリット光の輝度が最も高くなるように
各構成部品の位置の微調整を行なうことができるスリッ
ト光照射装置の構造が必要になっている。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明によれば、光軸に垂直な横断面形状がほぼ楕円形
の単一波長の光を出す光源体と、光源体から出た光を平
行スポット光に変換するためのコリメートレンズと、コ
リメートレンズを保持するコリメートレンズホルダと、
コリメートレンズホルダ及び光源体を同軸に保持する第
1鏡筒と、コリメートレンズから出たスポット光の横断
面形状を更に細長く整形するためのスリット板と、スリ
ット板により形状整形されたスポット光を回折して複数
個のスポット光からなるスポット光群に変換するための
回折格子と、回折格子を保持する回折格子ホルダと、回
折格子により生成されたスポット光群の各々のスポット
光を伸長させるための円筒レンズと、円筒レンズを保持
する円筒レンズホルダと、上記第1鏡筒、スリット板、
回折格子ホルダ及び円筒レンズホルダを同軸に保持する
第2鏡筒と、コリメートレンズホルダを第1鏡筒に対し
固定するための第1固定手段と、第1鏡筒、スリット
板、回折格子ホルダ及び円筒レンズホルダを第2鏡筒に
対しそれぞれ固定するための第2ないし第5固定手段と
を備え、コリメートレンズホルダが第1鏡筒に対し軸線
方向に微調整可能とされており、第1鏡筒、スリット
板、回折格子ホルダ及び円筒レンズホルダが第2鏡筒の
軸線周りに微調整可能とされていることを特徴とするス
リット光照射装置が提供される。
〔作用〕
本発明によるスリツト光照射装置においては、生成され
るスリツト光のスリツト光幅が最も狭くなり、生成され
るスリット光が最も鮮明となり、生成されるスリット光
の輝度が最も高くなるように、次のような順序で、各構
成部品の位置の微調整を行なうことができる。
まず、コリメートレンズホルダを第1鏡筒に保持させ
て、光源体がコリメートレンズの焦点位置に配置される
ように、第1鏡筒に対してコリメートレンズホルダを軸
線方向に微調整し、その後、第1固定手段によりコリメ
ートレンズホルダを第1鏡筒に対し固定する。
次に、第1鏡筒とスリット板とを第2鏡筒に保持させ、
第1鏡筒又はスリット板のどちらか一方を対応する固定
手段(第2又は第3固定手段)により第2鏡筒に固定
し、コリメートレンズから出たスポット光の楕円形長軸
方向とスリット板のスリツト長手方向とが一致するよう
に、他方を第2鏡筒に対し軸線周りに微調整し、その
後、該他方を対応する固定手段(第2又は第3固定手
段)により第2鏡筒に固定する。
次に、回折格子ホルダを第2鏡筒に保持させ、回折格子
により生成されるスポット光群が所望の整列状態となる
ように回折格子ホルダを第2鏡筒に対し軸線周りに微調
整し、その後、回折格子ホルダを第4固定手段により第
2鏡筒に固定する。
次に円筒レンズホルダを第2鏡筒に保持させ、円筒レン
ズによるスポット光の伸長方向が所望の方向となるよう
に円筒レンズホルダを第2鏡筒に対し軸線周りに微調整
し、その後、円筒レンズホルダを第2鏡筒に対し固定す
る。
そして、好ましくは、その後、第2固定手段を弛めて、
光源体から出る楕円スポット光の長軸方向とスリット
板、回折格子及び円筒レンズによるスポット光の伸長方
向とが一致するように、第1鏡筒を第2鏡筒に対し軸線
周りに微調整した後、第1鏡筒を第2固定手段により第
2鏡筒に固定する。
以上の調整により、最もスリツト光幅が狭く且つ最も鮮
明で高輝度のスリツト光を得ることができる。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
(1)スリット光照射装置の構成 第1図ないし第7図は本発明によるスリツト光照射装置
の一実施例を示すものである。はじめに第1図を参照す
ると、スリット光照射装置は光軸に垂直な横断面形状が
ほぼ楕円形の単一波長の光を出す光源体としてのレーザ
ダイオード11と、レーザダイオード11から出た光を
平行スポット光を変換するためのコリメートレンズ12
とを備えている。レーザダイオード11は円筒状の第1
鏡筒13内の所定位置に同軸に固定されている。コリメ
ートレンズ12は円筒状のコリメートレンズホルダ14
内の所定位置に同軸に固定されている。コリメートレン
ズホルダ14の外周には第1鏡筒13の内周に設けられ
た内側ねじ部13aに螺合可能な外側ねじ部14aが設
けられており、外側ねじ部14aと内側ネジ部13aと
の螺合によってコリメートレンズホルダ14が第1鏡筒
13に対し同軸に保持されるようになっており、また、
第1鏡筒13に対しコリメートレンズホルダ14を回す
ることによりコリメートレンズホルダ14を第1鏡筒1
3に対し光軸方向に微調整できるようになっている。コ
リメートレンズホルダ14を第1鏡筒13に対し固定す
るための第1固定手段として第1ねじ15は第1鏡筒1
3に半径方向に設けられたねじ穴に螺合している。
更に、スリット光照射装置は、コリメートレンズ12か
ら出たスポット光の横断面形状を更に細長く整形するた
めのスリツト孔16aを有するディスク状のスリット板
16と、スリット板16により形状整形されたスポット
光を回折して複数個のスポット光からなるスポット光群
に変換するための回折格子17と、回折格子17により
生成されたスポット光群の各々のスポット光を伸長させ
るための円筒レンズ18とを備えている。
ここでは、マルチスリツト光を得るための回折格子17
が用いられている。その回折格子17は第10図の原理
図で示す2つの回折格子FG1,FG2を一体化した構
造の二次元回折格子であり、光軸方向に入射した単一波
長の平行光を互いに直交する2方向(第10図の原理図
においてy方向及びx方向)に回折できるようになって
いる。
回折格子17は円環状の回折格子ホルダ19内に同軸に
保持されて回折格子ホルダ19の内周ねじ部19aに螺
合するねじ環20により回折格子ホルダ19内に固定さ
れている。
円筒レンズ18は円筒状の曲面を有している。円筒レン
ズ18は円環状の円筒レンズホルダ21内にその光軸が
円筒レンズホルダ21の軸線と同軸になるように保持さ
れて円筒レンズホルダ21の内周ねじ部21aに螺合す
るねじ環22により円筒レンズホルダ21内に固定され
ている。
更に、スリット光照射装置は、第1鏡筒13、スリット
板16、回折格子ホルダ18及び円筒レンズホルダ19
を同軸に保持するための円筒状の第2鏡筒23を備えて
いる。
ここでは、第1鏡筒13の外周には第2鏡筒23の一端
部側内周に形成された内側ねじ部23aに螺合する外側
ねじ部13bが設けられており、外側ねじ部13bと内
側ねじ部23aとの螺合により第1鏡筒13が第2鏡筒
に対し同軸に且つ軸線周りに微調整可能に保持されてい
る。第1鏡筒13を第2鏡筒23に対し固定するための
第2固定手段としての第2ねじ24は第2鏡筒23に半
径方向に設けられたねじ穴に螺合している。
スリット板16、回折格子ホルダ19及び円筒レンズホ
ルダ21は同一外径を有している。第2鏡筒23の他端
部側にはこれらスリット板16、回折格子ホルダ19及
び円筒レンズホルダ21を同軸に且つ回転可能に保持す
るための保持穴23bが形成されており、スリット板1
6は第2鏡筒23の保持穴23bの内端の段差部23c
に当接されるようになっている。
第4図〜第6図にそれぞれ示すように、スリット板1
6、回折格子ホルダ19及び円筒レンズホルダ21の外
周にはピン等の工具(図示せず)の先端が係合する切欠
き16b,19b,21bがそれぞれ設けられている。
一方、第2図及び第3図に示すように、第2鏡筒23に
はピン等の工具を通すためのスリット23dが設けられ
ている。したがって、この実施例では、スリット23d
に通した工具を第2鏡筒23の保持穴23b内に挿入し
たスリット板16、回折格子ホルダ19及び円筒レンズ
ホルダ21の切欠き16b,19b,21bに係合させ
て円周方向に移動させることにより、スリット板16、
回折格子ホルダ19及び円筒レンズホルダ21の軸線周
りの微調整を行なうことができる。
スリット板16、回折格子ホルダ19及び円筒レンズホ
ルダ21を第2鏡筒に対し固定するための第3〜第5固
定手段としての第3〜第5ねじ25〜27は第2鏡筒2
3に半径方向に設けられたねじ穴にそれぞれ螺合してい
る。ここでは、第1図及び第4図ないし第6図にそれぞ
れ示すように、スリット板16、回折格子ホルダ19及
び円筒レンズホルダ21の外周にはV字状溝16c,1
9c,21cがそれぞれ円周方向に形成されており、第
3〜第5ねじ25〜27はそれぞれスリット板16、回
折格子ホルダ19及び円筒レンズホルダ21のV字状溝
16c,19c,21cに係合するようになっている。
第1図から判るように、第4及び第5ねじ26,27は
回折格子ホルダ19及び円筒レンズホルダ21のV字状
溝19c,21cに対してその中心よりもスリット板1
6側の側面に当接するように位置決めされている。した
がって、第4及び第5ねじ26,27の締付け力によ
り、回折格子ホルダ19及び円筒レンズホルダ21がス
リット板16の端面に押し付けられるので、スリット板
16回折格子ホルダ19との間及び回折格子ホルダ19
と円筒レンズホルダ21との間の摩擦力が増大し、スリ
ット板16、回折格子ホルダ19及び円筒レンズホルダ
21の固定力が増大する。
(2)スリット光照射装置の組付け調整方法 次に、上記構成を有するスリット光照射装置の各構成部
品の組付け調整方法を説明する。
まず、第1鏡筒13にはレーザダイオード11を取り付
け、コリメートレンズホルダ14にはコリメートレンズ
12を取り付け、回折格子ホルダ19には回折格子17
を取り付け、円筒レンズホルダ21には円筒レンズ18
を取り付けておく。
次に、コリメートレンズホルダ14を第1鏡筒13に螺
合させてレーザダイオード11を発光させ、第7図に示
すように、コリメートレンズ12から出たスポット光を
光軸上に配置したスクリーン30に照射させ、スクリー
ン30上のスポット光映像をカメラ31で撮影してモニ
タする。なお、スポット光が可視光であれば、肉眼でス
クリーン30上のスポット光映像を観察してもよい。
第1鏡筒13に対しコリメートレンズホルダ14を回転
させてその螺合位置を軸線方向に変化させると、スクリ
ーン30上のスポット光映像は大きくなったり小さくな
ったりする。レーザダイオード11がコリメートレンズ
12の焦点位置にあってコリメートレンズ12から出た
スポット光が平行光になっている場合には、第1鏡筒1
3及びコリメートレンズホルダ14に対しスクリーン3
0の位置を光軸方向に変化させてもスクリーン30上の
スポット光映像の大きさは変化しない。したがって、そ
のような状態が得られるようにコリメートレンズホルダ
14を第1鏡筒13に対して軸線方向に微調整し、その
後、第1ねじ15によりコリメートレンズホルダ14を
第1鏡筒13に対し固定する。
次に、第1鏡筒13とスリット板16とを第2鏡筒23
内に保持させ、第1鏡筒13又はスリット板16のどち
らか一方を固定手段(第2又は第3固定ねじ24,2
5)により第2鏡筒23に固定する。ここでは、スリッ
ト板16を第2鏡筒23に固定したとする。スリット板
16から出たスポット光を、上記と同様に、スクリーン
30に照射し、スクリーン30上のスポット光映像をモ
ニタする。第2鏡筒23に対し第1鏡筒13を回転させ
ると、細長い楕円形ないし長円形のスポット光映像の長
さが長くなったり短かくなったりし、その輝度が変化す
る。そして、コリメートレンズ12から出るほぼ楕円形
のスポット光の楕円長軸方向とスリット板16のスリツ
ト長手方向とが一致したときにスポット光映像が最も細
長くなり、且つ、その輝度が最も高くなる。その位置で
第1鏡筒13を第2ねじ24により第2鏡筒23に固定
する。
次に、回折格子ホルダ19を第2鏡筒23内に保持させ
てスリット板16から出たスポット光を回折格子17に
より回折させると、スクリーン30上には第8図(a)又
は(b)に示すようなスポット光群の映像が得られる。回
折格子17による回折方向(x,y方向)のうちの1つ
とスリット板16から出たスポット光の長手方向とが一
致していると、第8図(a)に示すように、スクリーン3
0上のスポット光群の各スポット光映像の長手方向は一
方の回折方向(図示例ではy方向)と一致し、その輝度
は最も高くなるが、回折格子17による回折方向とスリ
ット板16から出たスポット光の長手方向とが一致して
いないと、第8図(b)に示すように、スクリーン30上
のスポット光映像の長手方向が回折方向(x,y方向)
と一致せず、斜めに傾いた映像になり、輝度は低下す
る。したがって、第8図(a)に示す映像が得られるよう
に回折格子ホルダ19を第2鏡筒23内で軸線周りに微
調整し、位置が定まったら第4ねじ26により回折格子
ホルダ19を第2鏡筒23に固定する。
次に、円筒レンズホルダ21を第2鏡筒23内に保持さ
せて円筒レンズホルダ21を透過したスポット光群をス
クリーン30上に写し出すと、スクリーン30上には第
9図(a)又は(b)に示すようなスポット光群の映像が得ら
れる。円筒レンズ18の曲率方向がスポット光の長手方
向に一致する回折方向(図示例ではy方向)を一致して
いると、各スポット光はその長手方向に一致する回折方
向(y方向)に伸長されるので、第9図(a)に示すよう
に、スクリーン30上のスポット光群の各スポット光映
像が長手方向に重なり合い、最も鮮明で最も細いスリッ
ト光群が得られ、その輝度は最も高くなるが、円筒レン
ズ18の曲率方向が該回折方向(y方向)と一致してい
ないと、第9図(b)に示すように、不鮮明で輝度の低い
映像となる。したがって、第9図(a)に示す映像が得ら
れるように円筒レンズホルダ21を第2鏡筒23内で軸
線周りに微調整し、位置が定まったら第5ねじ27によ
り円筒レンズホルダ21を第2鏡筒23に固定する。
以上の調整作業により、最も鮮明で最も細く且つ最も輝
度が高いマルチスリット光が得られる。なお、更にその
後、第2ねじ24を弛め、スリット板16、回折格子1
7及び円筒レンズ18によるスポット光の伸長方向とレ
ーザダイオード11から出た楕円スポット光の長軸方向
とが正しく一致するように、第1鏡筒13を第2鏡筒2
3に対し再度軸線周りに微調整するのが好ましい。スリ
ット板16、回折格子17及び円筒レンズ18によるス
ポット光の伸長方向とレーザダイオード11から出た楕
円スポット光の長軸方向とが正しく一致すると、スクリ
ーン30上のスリット光群の輝度が最も高くなるので、
その位置で第2ねじ24により第1鏡筒13を第2鏡筒
23に固定する。
(3)他の実施例 以上、図示実施例につき説明したが、本発明は上記実施
例の態様のみに限定されるものではない。例えば、第1
鏡筒13と第2鏡筒23とのねじ結合を省略して単に第
1鏡筒13を第2鏡筒23に回転可能に嵌合させるよう
にしてもよい。また、スリット板16、回折格子ホルダ
19及び円筒レンズホルダ21の外周のV字状溝は省略
してもよい。更に、単一のスリツト光を得る必要がある
場合には、上述した二次元回折格子17に替えて第10
図に示す回折格子FG1と同じ一次元回折格子を用いれ
ばよい。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、光源
体に対し、コリメートレンズ、スリット板、回折格子及
び円筒レンズを順次に微調整することができるので、最
も鮮明で最もスリット光幅が狭く且つ最も高輝度のスリ
ツト光を得ることができるスリット光照射装置を提供で
きることとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すスリット光照射装置の
縦断面図、 第2図は第1図に示す第2鏡筒の端面図、 第3図は第1図に示す第2鏡筒の第2図中III−III線に
沿った半断面側面図、 第4図ないし第6図はそれぞれ第1図にすめしスリット
板、回折格子ホルダ及び円筒レンズホルダの斜視図、 第7図は第1図に示す光源体とコリメートレンズとの調
整方法を示す斜視図、 第8図(a),(b)はそれぞれ回折格子の回折方向調整時の
スポット光映像パターンを示す図、 第9図(a),(b)はそれぞれ円筒レンズの曲率方向調整時
のスポット光映像パターンを示す図、 第10図は公知のマルチスリツト光発生原理を示す図で
ある。 図において、11は光源体としてのレーザダイオード、
12はコリメートレンズ、13は第1鏡筒、14はコリ
メートレンズホルダ、15は第1ねじ、16はスリット
板、17は二次元回折格子、18は円筒レンズ、19は
回折格子ホルダ、21は円筒レンズホルダ、23は第2
鏡筒、24〜27は第2〜第5ねじをそれぞれ示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光軸に垂直な横断面形状がほぼ楕円形の単
    一波長の光を出す光源体(11)と、光源体から出た光
    を平行スポット光に変換するためのコリメートレンズ
    (12)と、コリメートレンズを保持するコリメートレ
    ンズホルダ(14)と、コリメートレンズホルダ及び光
    源体を同軸に保持する第1鏡筒(13)と、コリメート
    レンズから出たスポット光の横断面形状を更に細長く整
    形するためのスリット板(16)と、スリット板により
    形状整形されたスポット光を回折して複数個のスポット
    光からなるスポット光群に変換するための回折格子(1
    7)と、回折格子を保持する回折格子ホルダ(19)
    と、回折格子により生成されたスポット光群の各々のス
    ポット光を伸長させるための円筒レンズ(18)と、円
    筒レンズを保持する円筒レンズホルダ(21)と、上記
    第1鏡筒、スリット板、回折格子ホルダ及び円筒レンズ
    ホルダを同軸に保持する第2鏡筒(23)と、コリメー
    トレンズホルダを第1鏡筒に対し固定するための第1固
    定手段(15)と、第1鏡筒、スリット板、回折格子ホ
    ルダ及び円筒レンズホルダを第2鏡筒に対しそれぞれ固
    定するための第2ないし第5固定手段(24〜27)と
    を備え、 コリメートレンズホルダが第1鏡筒に対し軸線方向に微
    調整可能とされており、第1鏡筒、スリット板、回折格
    子ホルダ及び円筒レンズホルダが第2鏡筒の軸線周りに
    微調整可能とされていることを特徴とするスリット光照
    射装置。
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