JPH0629693A - 電子部品の自動供給装置 - Google Patents

電子部品の自動供給装置

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JPH0629693A
JPH0629693A JP4126812A JP12681292A JPH0629693A JP H0629693 A JPH0629693 A JP H0629693A JP 4126812 A JP4126812 A JP 4126812A JP 12681292 A JP12681292 A JP 12681292A JP H0629693 A JPH0629693 A JP H0629693A
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哲生 高橋
Shinichi Araya
真一 荒谷
Kuniaki Takahashi
邦明 高橋
Kunio Mogi
邦夫 茂木
Koji Kudo
孝治 工藤
Takeshi Ito
武 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 電子部品の装着ヘッドが電子部品を収納ケー
スの部品取出口から摘出する毎にスパイラル状の収納溝
に整列挿填された電子部品を圧送エアーで部品取出口に
まで送り出すのにあたり、その収納溝の溝内に送り込む
圧送エアーの送込み回数を相対的に少なくして電子部品
が度重なって衝接することによる損傷を防ぐ。 【構成】 電子部品をスパイラル状の収納溝11から連
続する直線溝12に向けて空圧送りする圧送エアーの主
エアー送込み孔14a…14nと、該直線溝12から電
子部品を部品取出口13に向けて空圧送りする圧送エア
ーの副エアー送込み孔17とをケース本体10に設け、
前記直線溝11の溝内に電子部品がある間は副エアー送
込み孔14a…14nから直線溝11に間歇的に送り込
む圧送エアーで電子部品を部品取出口13に送り出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面実装型の電子部品
を複数個整列装填した電子部品の収納ケースを備え、そ
の収納ケースの部品取出口からプリント基板に装着され
る電子部品を装着ヘッドで個々に摘出させるよう送り出
すのに用いられる電子部品の自動供給装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電子部品の自動供給装置
としてはケース本体の内部に形成されたスパイラル状の
収納溝に複数個の電子部品が整列挿填された電子部品の
収納ケースを備え、そのケース本体の側面に設けられた
エアー送込み孔から収納溝に圧送エアーを間歇的に送り
込み、電子部品を収納溝に沿って移動すると共に収納溝
の最外周からケース本体の上部厚み面に開口形成された
部品取出口にまで電子部品を送り出すことにより、装着
ヘッドで個々に摘出させるよう作動するものが既に提案
されている(特開平2−251199号)。
【0003】この電子部品の自動供給装置は、ケース本
体の内部に形成されたスパイラル状の収納溝に複数個の
電子部品を整列挿填したコンパクトな電子部品の収納ケ
ースを用い、その収納ケースの収納溝に電子部品の圧送
エアーを間歇的に送り込むだけで電子部品を部品取出口
にまで円滑に送り出せることから電子部品を個々に装着
ヘッドに供給する手段として好ましい。
【0004】然し、この電子部品の自動供給装置におい
ては一つの電子部品を部品取出口に送り出す毎に、電子
部品の圧送エアーを収納溝の溝内に送り込むため、部品
取出口がケース本体の上部厚み面に設けられている収納
ケースでは圧送エアーの送込みに伴って電子部品が収納
溝の上方に移動し、また、この圧送エアーの送込みが停
止されるのに伴って電子部品が収納溝の下方に自重で降
下することにより他の電子部品と衝接し、その衝接が圧
送エアーの送込み毎に繰り返されることになるから電子
部品を損傷するおそれがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、電子部品の
装着ヘッドが電子部品を摘出する毎に収納ケースの収納
溝に整列挿填された電子部品を圧送エアーで部品取出口
にまで確実に送り出すと共に、収納溝の溝内に送り込む
圧送エアーの送込み回数を相対的に少なくすることによ
り、電子部品相互の衝接による損傷を防げるよう改良し
た電子部品の自動供給装置を提供することを課題とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電子部品の
自動供給装置においては、ケース本体の内部に形成され
たスパイラル状の収納溝に整列させて複数個の電子部品
が挿填された電子部品の収納ケースを立付け装備し、そ
の収納溝の最外周より水平方向に連続する直線溝を経て
ケース本体の上部厚み面に開口位置する部品取出口にま
で該収納溝に挿填された電子部品を圧送エアーで移動さ
せる圧送エアーの供給機構を備え、この圧送エアーで部
品取出口に送り出される電子部品を電子部品の装着ヘッ
ドで個々に摘出させるよう作動するもので、電子部品の
収納ケースには収納溝の溝内に存在する電子部品を直線
溝に向けて空圧送りする圧送エアーの主エアー送込み孔
と、その圧送エアーで直線溝の溝内に移動された複数個
の電子部品を部品取出口に向けて空圧送りする圧送エア
ーの副エアー送込み孔とをケース本体の側面から各溝に
連通させて設け、圧送エアーの供給機構には直線路の溝
内に存在する電子部品の所定数が電子部品の装着ヘッド
で摘出される毎に、圧送エアーを副エアー送込み孔より
直線溝に間歇的に送り込む副エアー供給手段と、当該直
線溝の溝内に残存する電子部品が所定数に達すると、収
納溝から直線路に向う圧送エアーを主エアー送込み孔か
ら収納溝に送込む主エアー供給手段とを備え、更に、直
線溝の溝内に残存する電子部品が所定数に達すると、副
エアー供給手段の作動中停止状態にある主エアー供給手
段を瞬間的に作動する検出器を部品取出口から所定の距
離隔てた直線溝の溝部個所に対応配設することにより構
成されている。
【0007】
【作用】この電子部品の自動供給装置では、主エアー供
給手段を作動させて主エアー送込み孔から圧送エアーを
収納溝に瞬間的に送り込むことにより、収納溝の溝内に
挿填された電子部品を収納溝の最外周から水平方向に位
置する直線溝に移動させると共に、先頭の電子部品を部
品取出口にまで送り出す。その主エアー送込み孔よりの
圧送エアーで部品取出口から直線溝に複数個の電子部品
が移動すると、主エアー供給手段は直ちに作動を停止さ
せる。この後、今度は部品取出口に位置する先頭の電子
部品が電子部品の装着ヘッドで摘出される毎に、副エア
ー供給手段を作動させて副エアー送込み孔から圧送エア
ーを間歇的に直線溝に送り込む。この副エアー送込み孔
よりの圧送エアーで直線溝の溝内に位置する所定数の電
子部品を順次に部品取出口に向けて移動させ、その部品
取出口から電子部品が電子部品の装着ヘッドで摘出され
る毎に圧送エアーを同様に間歇的に送り込んで、直線溝
に溝内に残存する電子部品を部品取出口に向けて移動さ
せる。この間は主エアー供給手段は作動停止状態にあ
り、副エアー供給手段は直線溝の溝内に残存する電子部
品が数個分になるまで圧送エアーを間歇的に直線溝に送
り込むよう作動が繰返し行なわれる。その残存する電子
部品の個数が所定数に達すると、これを検出手段が検知
することにより主エアー供給手段を作動させて主エアー
送込み孔から圧送エアーを収納溝の溝内に瞬間的に送り
込み、複数個の電子部品を収納溝の最外周から直線溝の
溝内に再度移動させる。この後、上述したと同様に主エ
アー供給手段は作動停止させ、副エアー供給手段を間歇
的に作動することで直線溝の溝内に存在する電子部品を
部品取出口に向けて移動させる。その動作を繰返し行う
ことから、この電子部品の自動供給装置では収納ケース
の収納溝に挿填された電子部品の全てを部品取出口に送
り出す。従って、電子部品の圧送エアーを収納溝の溝内
に送り込む回数を少なくできると共に、電子部品を収納
溝の溝内で昇降させる回数も少なくできて電子部品が損
傷するのを防げるようになる。
【0008】
【実施例】図1は本発明に係る電子部品の自動供給装置
を示すものであり、図中、1は電子部品の収納ケース、
2は電子部品の収納ケース1が立付け装備される自動供
給装置の機体側を示す。
【0009】この電子部品の自動供給装置は、略平板形
を有するケース本体10の内部に設けられたスパイラル
状の収納溝11にチップ型の電子部品を複数個整列させ
て挿填した電子部品の収納ケース1を用い、その電子部
品の収納溝11に送込まれる圧送エアーで電子部品を収
納溝11に沿って移動すると共に、この収納溝11の最
外周から水平方向に連続する直線溝12を経てケース本
体10の上部厚み面に開口位置する部品取出口13に電
子部品を送り出し、その部品取出口13から電子部品の
装着ヘッドHに電子部品を個々に摘出させるよう構成さ
れている。
【0010】図2は収納ケース1のケース本体10を横
断面で示すものであり、このケース本体10はケース蓋
板部10aとケース基板部10bとを互いに嵌合せ固定
することにより形成されている。その各部10a,10
bはいずれもプラスチック材料で形成され、少なくとも
ケース蓋板部10aは内部の透視可能な透明なプラスチ
ック材料で形成されている。このケース本体10にはス
パイラル状に連続する凹溝をケース基板部10bに設
け、その凹溝をケース蓋板部10bの嵌め合せで覆うこ
とにより電子部品の収納溝11が形成されている。
【0011】図3は透明なプラスチック材料で形成され
たケース蓋板部10aから見て透視可能な内部構造を含
めて各部構造を示すものであり、この収納ケース1に
は、上述した収納溝11の最外周11nから直線溝12
を経て部品取出口13がケース本体10の上部厚み面に
開口位置するよう形成されている。
【0012】この収納ケース1には収納溝11の各周毎
11a…11nに対応させて、図4で示すようにケース
側面から収納溝11の内部に連通する主エアー送込み孔
14a…14nがケース基板部10b側に設けられてい
る。それと対応させて、図3で示す如くケース蓋板部1
0aには電子部品の収納溝11に送り込まれた圧送エア
ーの排出用としてエアー抜き孔15a…15nが設けら
れている。主エアー送込み孔14a…14nは各孔から
収納溝11の各周11a…11nに圧送エアーを瞬間的
に送り込み、このエアー圧で電子部品を上方の部品取出
口1に向かう直線溝12まで電子部品を送り込めるよう
ケース本体10の下部側に設けられている。また、エア
ー排出孔15a…15nは主エアー送込み孔13a…1
3nに対応させて電子部品が上昇旋回するケース本体1
0の上部側に位置させ、収納溝11の各周11a…11
nからケース本体10の側面に連通するよう複数列設け
られている。なお、主エアー送込み孔14a…14nに
は後述するカップリングを被せて圧送エアーを供給する
べく、ケース基板部10bの側面には圧送エアーの供給
機構に備えられたカップリングを嵌込み固定するOリン
グ状の凹溝16が主エアー送込み孔14a…14nを取
り囲むように設けられている。
【0013】また、この収納ケース1には図4で示す如
く収納溝11の最外周11nから水平方向の直線溝12
に引続く直線溝12の始端部に連通させて副エアー送込
み孔17がケース基板部10bの側面に設けられてい
る。その副エアー送込み孔17は圧送エアーを圧送エア
ーの供給機構から直線溝11の溝内に送り込むためのも
ので、直線溝12の溝内に移動された電子部品を部品取
出口13に向けて間歇的に空圧送りできるよう部品取出
口13側に向けて斜めに傾斜させて設けられている。
【0014】その他に、ケース本体10の上部側には部
品取出口13を開閉するためのシャッター18が取付け
られている。このシャッター18は図5で示すように板
バネ状のシャッター本体18aと、シャッター本体18
aの片端側から下向きに設けられた閉鎖片18bと、シ
ャッター本体18aの他端側から下向きに設けられた支
点片18cと、更に、シャッター本体18aの略中間片
から上方に突出するよう設けられた突片18dとから形
成されている。このシャッター18は、全体をプラスチ
ック或いは金属材料で一体成形することによりシャッタ
ー本体18aが弾性変形できるよう形成されている。
【0015】そのシャッター18は、部品取出口13に
至る直線溝12の上部側に沿ってケース本体10に設け
られた凹溝内に配置すると共に、ケース本体10の側面
に挿通固定する支軸18eでシャッター本体18aの中
間片を軸支することによりケース本体10に取り付けら
れている。このシャッター18は通常時に部品取出口1
3を閉鎖片18bで閉じ、また、支点片18cが下端側
を凹溝の底面に当接位置し、突片18dがシャッター本
体18aの軸支位置と支点片18cとの間に位置するこ
とにより突片18dの上端側をケース本体10より外方
に突出するよう配置されている。
【0016】その電子部品の収納ケース1を装備する機
体側2には基台20を備え、この基台20の板面上に取
付けられた支枠21でケース本体10を嵌込み支持する
ことにより、電子部品の収納ケース1を基台20上に立
付け装備するよう構成されている。その収納ケース1を
立付け装備状態では、部品取出口13が上方に開口する
よう位置し、この部品取出口13から装着ヘッドHが電
子部品をノズル先端で吸持することにより基台20に装
備されたケース本体10の上方でXY方向に移動できる
よう備え付けられている。
【0017】支枠21は、図1で示すようにケース本体
10の厚みに相応した凹状の受溝210a,211aで
ケース本体10を嵌込み支持する枠辺210並びに下枠
辺211と、部品取出口13が設けられた側からケース
本体10を支持する前枠辺212とを有する。この支枠
21では、ケース本体10を部品取出口13が設けられ
た側より上,下枠辺210,211の受溝210a,2
11aに嵌め込んで前枠辺212に当接することによ
り、収納ケース1を基台20上に位置決めさせて立付け
装備できる。また、窪み部19を部品取出口13が設け
られた側のケース本体10の厚み面に形成すると共に、
前枠辺212にはケース本体10の窪み部19に嵌り合
う突起213を設けると、電子部品の収納ケース1は更
に正確に位置決めさせて立付け装備するようにできる。
【0018】この支枠21の上枠辺210は電子部品の
収納ケース1を立付け装備した状態で、部品取出口13
を外方に位置させるよう相対的に短い長さに形成されて
いる。その上枠辺210にはケース本体10を受溝21
0aに嵌込む際、図6で示すようにケース本体10から
突出するシャッター18の突片18dを押圧するのを避
ける凹溝210bが受溝210aよりも相対的に狭い幅
で受溝210aの内面に設けられている。また、この凹
溝210bはテーパ面210cを前枠辺212寄りに設
けることにより、前枠辺212寄りが受溝210aと同
一面になるよう形成されている。その受溝210aの内
面はシャッター18の突片18dを押圧係止する押え部
210dでなり、後述する如くシャッター18の突片1
8dを部品取出口13から上方に偏位動させて部品取出
口13を開放するべく、シャッター本体18aを弾性変
形するよう形成されている。なお、部品取出口13がケ
ース本体10の側方に開放させて形成されている場合に
は開放端を閉鎖する部品ストッパ214を前枠辺212
に備え付けるとよい。
【0019】圧送エアーの供給機構は収納ケース1の主
エアー送込み孔14a…14nに対応位置させて、ケー
ス本体10にあてがい装着するカップリング22を備え
ている。これと共に、副エアー送込み孔17と接続され
るエアーノズル(図示せず)も備えている。そのカップ
リング22には、エアーバルブ23から継手24,25
並びに接続パイプ26,分岐パイプ27aを介して圧送
エアーの供給源が接続されている。また、副エアー送込
み孔17と接続するエアーノズルにはエアーバルブ23
から継手24,25並びに接続パイプ26,分岐パイプ
27bを介して圧送エアーの供給源が接続されている。
この圧送エアーの供給系ではエアーバルブ23から分岐
パイプ27aを含むカップリング22までが主エアー供
給手段となり、エアーバルブ23から分岐パイプ27b
を含むエアーノズルまでが副エアー供給手段となるよう
夫々構成されている。また、主エアー供給手段の分岐パ
イプ27aには切換バルブ(図示せず)を備えることに
より副エアー供給手段の作動中圧送エアーの供給を停止
できるよう構成されている。なお、副エアー供給手段の
分岐パイプ27bにも同様な切換バルブを備え、主エア
ー供給手段の作動中圧送エアーの供給を停止するように
できる。
【0020】その圧送エアーの供給機構は、少なくとも
主エアー供給手段を機体側2に装備される透過型センサ
ー等の検出手段30で作動制御するよう構成されてい
る。図7,8は、収納ケース1に対する検出手段30の
機体側2における配設位置を示す。この検出手段30と
して透過型センサーを装備する時には、収納ケース1の
部品取出口13から直線溝11の内方に向って電子部品
の数個分と対応する距離Lを隔て、例えば電子部品が2
0個程度一度に直線溝12に移動される場合には5〜6
個分程度の距離を隔ててケース本体10の両面に貫通す
る透孔31が直線溝12を横切るよう設けられている。
【0021】この透孔31の開口位置に対応させて、上
述した透過型センサー30が直線溝12の溝内を移動す
る電子部品の有無を検知することにより主エアー供給手
段の作動指令を発するよう機体側2に配設されている。
その透過型センサー30は透光側32と受光側33とか
らなり、これら各部32,33は基台20に装備される
電子部品の収納ケース1を介して両側部に夫々配設され
ている。また、この透過型センサー30においては部品
有のときにはON状態に維持され、透孔31の開口位置
を通過する電子部品がなくなるとOFF状態になること
により主エアー供給手段の作動指令をOFF信号で送信
するよう装備することができる。
【0022】このように構成する電子部品の自動供給装
置では、電子部品の収納ケース1を支枠21に嵌込み係
止させて基台20上に立付け装備する際、シャッター1
8が部品取出口13を閉鎖片18bで閉じたままケース
本体10を受溝210a,211aに嵌込み挿入できる
ことにより、電子部品が部品取出口13からこぼれ出す
のを防ぐことができる。また、シャッター18は凹溝2
10のテーパ面210cに至るとシャッター18の突片
18dをテーパ面210cで徐々に押圧し、シャッター
本体18aを支軸18eによる軸支位置と支点片18c
との間で弾性変形させて閉鎖片18bを上方に変位させ
るよう反返り変形させることにより部品取出口13を開
放するようになる。
【0023】この電子部品の収納ケース1を基台20の
板面上に立付け装備した状態では当初は電子部品が直線
溝12の溝内にないため、主エアー供給手段が作動する
ことにより主エアー送込み孔14a…14aから収納ケ
ース1の収納溝11に電子部品の圧送エアーを瞬間的に
送り込むことにより、電子部品を部品取出口13に向け
て収納溝11より押せ押せに移動させると共に部品一個
分に相応する開口を有する部品取出口13まで移動させ
る。その電子部品の移動に伴って直線溝12の溝内にも
複数個の電子部品が存在すると、これを検出手段30が
検知することにより主エアー供給手段は作動停止する。
その部品取出口13に位置する先頭の電子部品を装着ヘ
ッドHの昇降動するノズル先端が部品取出口13から吸
持することにより摘出すると、装着ヘッドHが上方に移
動してXYテーブル上に載置されたプリント基板に電子
部品を装着する。この装着ヘッドHが再度元の位置に復
帰動する間には、副エアー供給手段が作動して副エアー
送込み孔17から直線溝12の溝内に圧送エアーを送り
込むことにより次の電子部品を部品取出口13に送り出
すよう動作する。その動作は直線溝12の電子部品が透
孔31の開口位置に存在しなくなるまで行なわれ、ま
た、電子部品の装着ヘッドHが復帰動するまでの間に副
エアー供給手段を間歇的に作動することにより電子部品
を部品取出口13に送り出すよう行なわれる。
【0024】その動作が進行して直線溝12に移動され
た電子部品が数個残存するだけになると、検出手段30
が主エアー供給手段を作動するよう制御し、主エアー送
込み孔14a…14nから圧送エアーを収納溝11の溝
内に送り込むことにより複数個の電子部品を直線溝12
の溝内に移動させるよう動作する。この動作を繰り返す
と、上述した如く電子部品が20数個程度直線溝12に
移動する場合には圧送エアーを副エアー送込み孔17か
ら直線溝12に20回程送り込む毎に主エアー送込み孔
14a…14nから収納溝11に一度送り込めばよいこ
とになる。従って、電子部品を収納溝11の溝内で昇降
する回数が減せるため、収納溝11の溝内に装填された
電子部品を損傷するのを防ぐようにできる。また、圧送
エアーの送込みに伴っては収納溝11の圧送エアーをエ
アー排出孔15a…15nから外部に放出でき、直線溝
12の圧送エアーも透孔31から外部に放出できること
により電子部品を各溝に沿って円滑に移動させることが
できる。
【0025】なお、収納ケース1の収納溝11に充填さ
れた電子部品の数が少なくなって最後位が透孔31の開
口位置を通過すると、検出手段30がOFF動作するこ
とにより主エアー供給手段を一旦作動させるが、その作
動でも電子部品が透孔31の開口位置に移動しないとき
には当該検出手段30が収納ケース1を部品入りのもの
に交換する電子部品の送出し終了信号を発するよう回路
設定できる。この検出手段30には、電子部品の部品無
し検出に基づいて電子部品入りの収納ケースと交換する
べく、電子部品の自動供給装置に隣接配置し或いは同装
置内の機構部として電子部品の収納ケースを自動交換す
るオートチェンジャーと連結することができる。また、
作業員による交換システムを採用するときには電子部品
の送出し終了を警告表示する点滅灯やアラーム音の発振
器等と連結すればよい。
【0026】
【発明の効果】以上の如く、本発明に係る電子部品の自
動供給装置に依れば、電子部品を損傷させることなく、
電子部品を収納溝から部品取出口にまで円滑に送り出す
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子部品の自動供給装置を全体的
に示す説明図である。
【図2】同装置で用いられる電子部品の収納ケースを横
断面で示す説明図である。
【図3】同収納ケースをケース蓋板部側から示す説明図
である。
【図4】同収納ケースをケース基板部側から示す説明図
である。
【図5】同収納ケースに装備されるシャッターを収納ケ
ースの部分拡大断面で示す説明図である。
【図6】同収納ケースのシャッター並びに支枠の押え部
の関係を部分拡大断面で示す説明図である。
【図7】本発明に係る電子部品自動供給装置に装備され
る検出手段の配設位置を収納ケースとの関係で示す説明
図である。
【図8】同収納ケースの側面を一部拡大させて示す説明
図である。
【符号の説明】
1 電子部品の
収納ケース 10 ケース本体 11 電子部品の
収納溝 12 直線溝 13 部品取出口 14a…14n 主エアー送
込み孔 17 副エアー送
込み孔 22,23,24,25,26,27a 主エアー供
給手段 23,24,25,26,27b 副エアー供
給手段 30 検出手段 H 装着ヘッド
フロントページの続き (72)発明者 茂木 邦夫 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 工藤 孝治 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 伊藤 武 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース本体の内部に形成されたスパイラ
    ル状の収納溝に複数個の電子部品が整列挿填された電子
    部品の収納ケースと、その収納溝の最外周より水平方向
    に連続する直線溝を経てケース本体の上部厚み面に開口
    位置する部品取出口にまで電子部品を空圧送りする圧送
    エアーの供給機構とを備え、該部品取出口に送り出され
    た電子部品を電子部品の装着ヘッドで個々に摘出させる
    よう作動する電子部品の自動供給装置において、 上記電子部品の収納ケースには収納溝の溝内に存在する
    電子部品を直線溝に向けて空圧送りする圧送エアーの主
    エアー送込み孔と、その圧送エアーで直線溝の溝内に移
    動された複数個の電子部品を部品取出口に向けて空圧送
    りする圧送エアーの副エアー送込み孔とをケース本体の
    側面から各溝に連通させて設け、 上記圧送エアーの供給機構には直線路の溝内に存在する
    電子部品の所定数が電子部品の装着ヘッドで摘出される
    毎に、圧送エアーを副エアー送込み孔より直線溝に間歇
    的に送り込む副エアー供給手段と、当該直線溝の溝内に
    残存する電子部品が所定数に達すると、収納溝から直線
    溝に向う圧送エアーを主エアー送込み孔から収納溝に送
    込む主エアー供給手段とを備え、 更に、上記直線溝の溝内に残存する電子部品が所定数に
    達すると、副エアー供給手段の作動中停止状態にある主
    エアー供給手段を瞬間的に作動させる検出手段を部品取
    出口から所定の距離隔てた直線溝の溝部個所に対応配設
    したことを特徴とする電子部品の自動供給装置。
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