JPH06296471A - サツマイモ粉100%麺の製造方法 - Google Patents

サツマイモ粉100%麺の製造方法

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JPH06296471A
JPH06296471A JP4144732A JP14473292A JPH06296471A JP H06296471 A JPH06296471 A JP H06296471A JP 4144732 A JP4144732 A JP 4144732A JP 14473292 A JP14473292 A JP 14473292A JP H06296471 A JPH06296471 A JP H06296471A
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JP
Japan
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sweet potato
noodles
flour
potato
noodle
Prior art date
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Pending
Application number
JP4144732A
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English (en)
Inventor
Shigeo Fujimoto
滋生 藤本
Takashi Tanimoto
孝 谷元
Kenji Tokumitsu
健二 徳満
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KAGOSHIMA PREF GOV KEIZAI NOGY
KAGOSHIMA PREF GOV KEIZAI NOGYO KYODO KUMIAI RENGOKAI
Original Assignee
KAGOSHIMA PREF GOV KEIZAI NOGY
KAGOSHIMA PREF GOV KEIZAI NOGYO KYODO KUMIAI RENGOKAI
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サツマイモの粉だけを用いて麺を作る。 【構成】 凍結処理によって脱汁したサツマイモから粉
を作り、その粉の一部を糊とし、その糊で残りの粉を捏
ねて線状にのばし麺とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はサツマイモの乾燥粉を唯
一の原料にした麺の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】これまでにも各種のサツマイモ麺と称す
る麺が市販されている。これらは乾燥サツマイモ粉ある
いは蒸煮したサツマイモなどを、小麦粉その他のつなぎ
材に混ぜて製麺したものである。
【0003】もともとサツマイモ粉や蒸煮サツマイモに
はほとんど粘性がないうえ、サツマイモを加えた麺はゆ
で溶けが大きいので、サツマイモの含量を多くすること
はできなかった。
【0004】したがっていずれもサツマイモの風味は弱
い。当然ながらサツマイモだけで作った麺は存在しな
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】サツマイモは通常糖化
酵素(β−アミラーゼ)を含むため、加熱時に澱粉が分
解されてマルトースやデキストリンを生じる。これらは
水溶性であるので、麺にした場合にはゆで汁に溶け出
し、これがゆで溶けの大きい原因になっている。
【0006】さらにサツマイモ乾燥粉や、蒸煮サツマイ
モもしくはそれをフレーク状に乾燥したサツマイモマッ
シュなどはいずれも粘着性が弱く、つなぎ材なしに単独
で麺状にのばすことは不可能である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、まず粉材料と
して凍結後脱汁したサツマイモから製した粉を使用する
ことと、つなぎ材としてそのサツマイモ粉自身で作った
糊を用いることの組合わせにより上記の課題を解決する
ものである。
【0008】
【発明の作用】サツマイモは凍結することにより、生じ
た氷の結晶で細胞壁が傷つけられるので、解凍後に圧搾
すれば容易に脱汁できる。
【0009】この際、汁液とともにβ−アミラーゼの過
半も除去される。したがってこれを乾燥し粉砕した粉
は、だんごのように加工して加熱してもほとんど水溶性
成分を生じない。
【0010】また粉を麺状にするには、個々の粉粒子の
接着が必要であるが、通常はこの役割を小麦粉のグルテ
ンがはたしている。
【0011】本発明者らは、水に対して30%前後のイ
モ粉を溶かした糊がこの役割に適していることを見出し
た。この糊にイモ粉を加えつつ捏ねるとドウが得られる
が、製麺に適するドウは約40%水分の状態である。
【0012】
【実施例1】サツマイモ(コガネセンガン)を−25℃
の冷凍庫で一夜凍結し、流水中で解凍する。これを剥皮
したのち油圧式圧搾機(理研:P−1B)を用いて1k
g/cmで5分間圧搾し、43%の汁液を除去した。
固形部を通風乾燥機(ヤマト:DF−62)にて45℃
で乾燥させたのち、石臼式磨砕機(長沢:NSM−15
S)で製粉した。
【0013】このイモ粉30gを80ccの水に懸濁
し、電子レンジ(ナショナル:NE−A570)にて5
分間加熱して糊にした。つぎにこの糊に90gのイモ粉
を加えてよく捏ね、製麺機(アルテア:ALT−16
0)でうどん状の麺にした。本品はそのままゆでれば約
5分、一夜風乾して乾燥麺としたものでは約10分でほ
ぼ最適なテクスチャーにゆであがる。
【0014】
【実施例2】イモ粉は実施例1と同品であるが、以下の
製法により、より細いそうめん状の麺を作ることができ
た。すなわちイモ粉40gを80ccの水に懸濁し実施
例1と同様の条件で糊を作った。この糊にイモ粉80を
加えてよく捏ね、製麺機でそうめん状にのばした。
【0015】水分含量は実施例1と同じであるが、α化
された澱粉量が多いので乾燥麺にした際には折れにく
い。その反面、ゆで時間を長く要するので、細い麺に適
している。最適ゆで時間は約6分であった。
【0016】実施例1、2とも、通常市販されているう
どんやそうめんよりも表面は滑らかで、腰が強い。汁液
の過半を除いているが、サツマイモの風昧はかなり残
る。
【0017】
【発明の効果】本発明は、純粋にサツマイモ粉のみで麺
をつくることを可能にしたもので、一切の添加物を必要
としない。
【0018】近年、アトピー性皮膚炎などの食物アレル
ギーが増加しており、とくに米、麦などの穀類がアレル
ゲンになっている例が多い。患者にとっては、ご飯やパ
ン、麺類などの主食類が制約されるため、日常生活にも
大きな支障をきたしている。
【0019】一方、食品のなかでは、サツマイモがもっ
ともアレルゲン性が低いことが知られている。しかしサ
ツマイモは甘味があり、調理上の制約も大きいため、主
食としての位置を保ちにくかった。もしサツマイモだけ
で、しかも甘味のない麺ができれば、これらの患者の食
生活にとって大きな救済になろう。
【0020】また小麦粉を使った通常の麺類は、グルテ
ンの強化のために食塩の添加が不可欠であるため、食塩
の過剰摂取が大きい問題になっている。これに対し本発
明のサツマイモ粉100%麺はまったく食塩の添加を必
要としないので、健康食品としてもすぐれている。
【0021】さらにサツマイモは、とくに鹿児島を中心
とする南九州地方の畑作物として、将来とも重要な位置
を保つことが予想されている。しかしその主用途である
澱粉製造業が急速に衰退しつつあるため、他用途への開
拓が焦眉の急になっている。主食に類する麺類のような
用途は、もっとも望ましい方向であると思われる。地方
の特産食品としての期待も大きいものがある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サツマイモに凍結・解凍・圧搾脱汁・乾燥
    ・粉砕の処理をして得たイモ粉につき、あらかじめ全イ
    モ粉の4分の1から3分の1量を全イモ粉の3分の2量
    の水で糊にし、その糊に残りのイモ粉を加えて製麺す
    る、サツマイモ粉100%麺の製造方法。
JP4144732A 1992-04-20 1992-04-20 サツマイモ粉100%麺の製造方法 Pending JPH06296471A (ja)

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