JPH06295793A - 高比抵抗液体の静電気除去方法及び装置 - Google Patents

高比抵抗液体の静電気除去方法及び装置

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JPH06295793A
JPH06295793A JP5107642A JP10764293A JPH06295793A JP H06295793 A JPH06295793 A JP H06295793A JP 5107642 A JP5107642 A JP 5107642A JP 10764293 A JP10764293 A JP 10764293A JP H06295793 A JPH06295793 A JP H06295793A
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陽 仲野
Akira Abe
章 阿部
Tadahiro Omi
忠弘 大見
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高純度化した高比抵抗液体が酸性を呈した
り、汚染すること無く、被処理部材に静電気が乗らない
高比抵抗液体の静電気除去方法および静電気除去装置を
提供する。 【構成】 高比抵抗液体に接液している導電体からなる
部材の表面に、トンネル電流が通過する膜厚の絶縁層を
有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置や液晶装置
等の、静電気に対する耐性が弱い素子の製造工程等で用
いられる純水をはじめとした高比抵抗液体の静電気除去
方法および、それを効果的に実施するための静電気除去
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置や液晶装置等を製造す
る際に使用されている、純水をはじめとした高比抵抗液
体の純度は非常に向上しており、純水では理論限界であ
る18.25MΩ- cm(25℃)に近い比抵抗が得ら
れている。これは試薬等の純度が向上しているととも
に、純水製造供給装置の性能が向上し、配管等の構成材
料からの不純物の溶出が非常に減少しているためであ
る。この結果、純水をはじめとした高比抵抗液体は静電
気を帯び易くなっている。例えば、比抵抗が18.24
MΩ- cm(25℃)程度の高純度の純水は、通常テフ
ロン系の配管から流れ出る際には、1000V程度に帯
電している。このように高い電位の純水は半導体装置や
液晶装置の一部であるトランジスターの特性に悪影響を
及ぼすことがある。
【0003】このため、従来は、図8または図9に示し
たように、高純度化した高比抵抗液体中に炭酸ガスを溶
解し、比抵抗を低下させる方法及び装置が用いられてい
た。図8は従来より用いられている、気体透過膜11を
介して高比抵抗液体中に、炭酸ガスを溶解するための装
置の断面略図であり、図9は高比抵抗液体中に炭酸ガス
をバブリングするための装置の断面略図である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の方法及び装置にあっては、炭酸ガスの溶解時
に不純物が混入し、せっかく高純度化した高比抵抗液体
を汚染することがあった。また、炭酸塩が残留したり、
溶解した炭酸ガスのために高比抵抗液体が酸性を呈する
ため、半導体装置や液晶装置に悪影響を与えることがあ
った。また、高比抵抗液体に溶解した炭酸ガスが温度変
化・圧力変化により、配管中でガス化し送液できなくな
るという問題があった。また、高比抵抗液体として純水
を用いた場合には、バクテリアが繁殖しやすく、さら
に、温度・圧力により、溶解する炭酸ガス量が変化し、
制御性が悪いという問題があった。本発明は、従来技術
の上記問題点に解決を与える為になされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の高比抵抗
液体の静電気除去方法は、高比抵抗液体に接液している
導電体からなる部材が、特定電位に保持されていること
を特徴とするものである。請求項2記載の高比抵抗液体
の静電気除去方法は、請求項1記載の前記部材の表面
に、トンネル電流が通過する膜厚の絶縁層を有している
ことを特徴とするものである。請求項3記載の高比抵抗
液体の静電気除去方法は、請求項2記載の前記絶縁層が
クロム酸化物からなる不動態であり、導電体はステンレ
ス鋼であることを特徴とするものである。請求項4記載
の高比抵抗液体の静電気除去方法は、請求項1ないし請
求項3記載の前記高比抵抗液体が純水であることを特徴
とするものである。
【0006】請求項5記載の高比抵抗液体の静電気除去
装置は、導電体からなる部材と、前記部材を特定電位に
保持する手段と、前記部材が高比抵抗液体に接液するよ
う配置する手段とを有することを特徴とするものであ
る。請求項6記載の高比抵抗液体の静電気除去装置は、
請求項5記載の前記導電体からなる部材の表面に、トン
ネル電流が通過する膜厚の絶縁層を有していることを特
徴とするものである。請求項7記載の高比抵抗液体の静
電気除去装置は、請求項6記載の前記絶縁層がクロム酸
化物からなる不動態であり、導電体はステンレス鋼であ
ることを特徴とするものである。請求項8記載の高比抵
抗液体の静電気除去装置は、請求項5ないし請求項7記
載の前記高比抵抗液体が純水であることを特徴とするも
のである。
【0007】
【作用】上記技術的手段は次のように作用する。請求項
1記載の高比抵抗液体の静電気除去方法では、高比抵抗
液体に接液している導電体からなる部材が、特定電位に
保持されているため、高比抵抗液体に生じる静電気は、
前記導電体からなる部材を通して、前記特定電位に制限
される。この結果、実際に使用する時点では、高比抵抗
液体は静電荷を持たなくなり、半導体装置や液晶装置等
の、静電気に対する耐性が弱い素子の製造工程等で、こ
の高比抵抗液体を用いても、これらに悪影響を与えるこ
とがなくなる。
【0008】請求項2記載の高比抵抗液体の静電気除去
方法では、請求項1記載の前記部材の表面に、トンネル
電流が通過する膜厚の絶縁層を有しているため、高比抵
抗液体を特定電位に保持できるとともに、高比抵抗液体
中に金属イオンが溶出する可能性がなくなる。
【0009】請求項3記載の高比抵抗液体の静電気除去
方法では、請求項2記載の前記絶縁層がクロム酸化物か
らなる不動態であり、導電体はステンレス鋼であるため
に、このステンレス鋼製の部材の表面には、トンネル電
流が通過する膜厚の絶縁層を確実に形成することができ
る。この結果、本請求項3記載の発明では、前記請求項
2記載の発明により得られる作用が、確実に得られる。
【0010】請求項4記載の高比抵抗液体の静電気除去
方法では、請求項1ないし請求項3記載の前記高比抵抗
液体が純水であるために、半導体装置や液晶装置等の素
子の製造工程で頻繁に行われる、純水洗浄工程に本発明
を適用でき、前記請求項1ないし請求項3記載の発明に
より得られる作用が同様に得られる。
【0011】請求項5記載の高比抵抗液体の静電気除去
装置を用いることにより、請求項1記載の静電気除去方
法を確実に実施することが可能となる。請求項6記載の
高比抵抗液体の静電気除去装置を用いることにより、請
求項2記載の静電気除去方法を確実に実施することが可
能となる。請求項7記載の高比抵抗液体の静電気除去装
置を用いることにより、請求項3記載の静電気除去方法
を確実に実施することが可能となる。請求項8記載の高
比抵抗液体の静電気除去装置を用いることにより、請求
項4記載の静電気除去方法を確実に実施することが可能
となる。
【0012】
【実施例】以下図面を用いて、本発明の実施例を説明す
る。 (実施例1)比抵抗が18.24MΩ- cm(25℃)
の純水を、テフロン製で管の呼び径1/8”の配管を通
して毎秒20ccで送水し、図1に示す静電気除去装置
の端部から、半導体装置を構成する被処理部材11に振
りかけた。ここで、図1中符号1は高比抵抗液体である
純水、符号3は導電体であるSUS316製の呼び径1
/8”の管状の部材、符号4は絶縁物である上記テフロ
ン製の樹脂配管であり、符号10は導電線5を介して導
電体からなる部材3を特定電位に保持するための電源で
ある。
【0013】このときに、電源10を用いて、導電体か
らなる部材3に印加する配管印加電位と、純水1が振り
かけられた被処理部材11に発生する静電気に起因する
表面電位との関係を図10に示した。この図から、被処
理部材11の表面電位をほぼ0ボルトとするためには、
導電体からなる部材3に、特定電位として約100ボル
トを印加するのが適当であることが分かる。この、被処
理部材11の表面電位を0ボルトとするための、導電体
からなる部材3の特定電位は、使用する液体・流速等の
条件で変化する。また、極性も逆転することがある。こ
の特定電位は、被処理部材11の表面電位を測定するこ
とにより、容易に最適化が可能であり、本実施例の構成
は、広い範囲の高比抵抗液体の、各種送液条件に於て適
用可能である。例えば、純水を用いて流量を10倍にす
ると、被処理部材11の表面電位をほぼ0ボルトとする
ための導電体からなる部材3の特定電位は、約90ボル
トであった。
【0014】また、高比抵抗液体として、比抵抗が17
MΩ- cmのDMF(ヂメチルホルムアミド)を用いた
場合の特定電位は、−200ボルトから200ボルトが
適していた。このように、本構成の静電気除去装置を用
いると、純水は勿論各種の高比抵抗液体の静電気除去を
効果的に実施することが可能となる。
【0015】(実施例2)本実施例が前記実施例1と異
なる点は、導電体からなる部材3の材質が鉄の表面にニ
ッケルメッキを施したものであることである。本実施例
でも、被洗浄物11の表面電位をほぼ0ボルトとするこ
とができ、そのための導電体からなる部材3の特定電位
は、前記実施例1と同様であった。
【0016】(実施例3)本実施例が前記実施例1と異
なる点は、図2に示したように、導電体からなる部材3
が、クロムの含有量16.0%〜19.0%のステンレ
ス鋼を用いたものであり、その表面に酸化クロムの不動
態からなる絶縁層2を有することである。
【0017】本実施例で、酸化クロム不動態層は、以下
の手順で形成した。クロムの含有量16.0%〜19.
0%のステンレス鋼を用い、まず管内部表面を研磨法に
よりスモールグレーン(数nm)を形成した。この表面
を弱酸性雰囲気(アルゴン+H2 O10ppm+H2
0%)にて、500℃で熱処理した。酸化クロムの膜厚
は図11に示すように熱処理の時間でコントロールで
き、図11より、30分の熱処理で10nmのCrO2
を形成出来る。また、H2 O濃度と酸化クロムの膜厚と
の関係を図14に示した。なお、この時のH2 添加量は
10%,処理温度は500℃,処理時間は60分間であ
る。この図より、H2 O濃度は約10ppm以上で有れ
ば良いことが分かる。さらに、処理温度と酸化クロムの
膜厚との関係を図15に示した。なお、この時のH2 添
加量は10%,H2 O濃度は約10ppm,処理時間は
60分間である。この図より、処理温度を上げると酸化
クロムの膜厚が厚くなることが分かり、酸化クロムの膜
厚を任意に制御可能であることが分かる。本実施例で用
いる絶縁層の酸化クロムの厚さは、2nm〜20nmが
適しており、さらにで好ましくは2nm〜10nmであ
り、導電体のステンレス鋼のクロムの含有量は16%以
上が適しており、さらに好ましくは18%以上であり、
これにより、導電体からなる部材3の表面に、トンネル
電流が通過する膜厚の絶縁層を確実に形成することが可
能となる。
【0018】本実施例でも、被洗浄物11の表面電位を
ほぼ0ボルトとすることができ、そのための導電体から
なる部材3の特定電位は、前記実施例1と同様であっ
た。さらに、本実施例によれば、高比抵抗液体を特定電
位に保持できるとともに、高比抵抗液体中に金属イオン
が溶出する可能性がなくなる。この結果、高純度化した
高比抵抗液体を汚染する可能性がなくなる。
【0019】(実施例4)本実施例が前記実施例1と異
なる点は、図3に示したように導電体からなる部材3と
電源10との間に電位制御部91を配しているものであ
ることである。この電位制御部91では、高比抵抗液体
1の送液条件に関わらず導電体からなる部材3の電位を
特定電位に保持するように電源10の発生電位を制御す
る働きをする。このため、本実施例の構成によれば、高
比抵抗液体1の送液条件が変化しても、適宜導電体から
なる部材3の電位を制御することが可能となり、常に被
処理部材の表面電位を、ほぼ0ボルトに保持することが
可能となる。
【0020】(実施例5)本実施例が前記実施例1と異
なる点は、図4に示したように高比抵抗液体1を被処理
部材11に、噴流状に振りかけたものであることであ
る。噴流圧は1.7kgf/cm2 とした。このとき
の、ノズル9に印加する印加電位と被処理部材11の表
面電位との関係を図11に示した。この図から、被処理
部材11の表面電位をほぼ0ボルトとするためには、導
電体からなる部材3に、特定電位として約−3000ボ
ルトを印加するのが適当であることが分かる。この、被
処理部材11の表面電位を0ボルトとするための、導電
体からなる部材3の特定電位は、前記実施例1と同様、
被処理部材11の表面電位を測定することにより、容易
に最適化が可能であり、本実施例の構成は、広い範囲の
高比抵抗液体の、各種送液条件に於て適用可能である。
【0021】(実施例6)比抵抗が18.24MΩ- c
m(25℃)の純水を用いて、被処理部材を洗浄する場
合の実施例を図5を用いて説明する。図5で符号1は高
比抵抗液体である純水、符号3は導電体であるSUS3
16製の部材、符号6は絶縁物であるテフロン製の処理
容器であり、符号7は高比抵抗液体供給配管、符号10
は導電線5を介して導電体からなる部材3を特定電位に
保持するための電源である。また、符号11は被処理部
材である。
【0022】本実施例でも、被洗浄物11の表面電位を
ほぼ0ボルトとすることができ、そのための導電体から
なる部材3の特定電位は、前記実施例1と同様であっ
た。本実施例でも、前記実施例3と同様に、導電体から
なる部材3としてステンレス鋼を用い、その表面に酸化
クロムの不動態からなる絶縁層を形成すれば、前記実施
例3と同様に、高比抵抗液体を特定電位に保持できると
ともに、高比抵抗液体中に金属イオンが溶出する可能性
がなくなる。この結果、高純度化した高比抵抗液体を汚
染する可能性がなくなる。
【0023】(実施例7)本実施例が前記実施例6と異
なる点は、図6に示したように高比抵抗液体1を流しな
がら被処理部材11を浸漬洗浄し、導電体からなる部材
3を液流のオーバーフロー部に配置した点と、この導電
体からなる部材3を銅製とした点である。本実施例で
も、被洗浄物11の表面電位をほぼ0ボルトとすること
ができ、そのための導電体からなる部材3の特定電位
は、前記実施例1と同様であった。また、本実施例の構
成によれば、導電体からなる部材3を、被処理部材11
よりも液流の下流側に配置したため、導電体からなる部
材3から金属イオンが高比抵抗液体1中に溶出したとし
ても、被処理部材11を汚染することが無い。
【0024】(実施例8)本実施例が前記実施例5と異
なる点は、図7に示したように高比抵抗液体1を送液す
るに際し、樹脂配管4の付け根の導電体からなる部材6
1を電気的に接地し、高比抵抗液体1を振りかける端部
の導電体からなる部材3には直接電荷を印加する事なく
フローティング状態としながら、この端部の導電体から
なる部材3を特定電位に保持している点である。本構成
によると、高比抵抗液体1が通過する樹脂配管4の長さ
(図7中のL1+L2)を最適化する事により、前記端
部の導電体からなる部材3を特定電位とする事が可能と
なり、被処理部材11の表面電位をほぼ0ボルトとする
事が可能となる。この構成で、樹脂配管4の長さと被処
理部材11の表面電位との関係を図13に示した。
【0025】この結果、高比抵抗液体1として比抵抗が
18.24MΩ- cm(25℃)の純水を用いて、樹脂
配管4の内径を1/8インチとした場合には、樹脂配管
4の長さ(L1+L2)を約25cmとすると、端部の
導電体からなる部材3が最適な特定電位となり、被洗浄
物11の表面電位をほぼ0ボルトとすることができるこ
とがわかる。この最適な樹脂配管4の長さは、前記実施
例1と同様種々の送液条件により異なる。このため、本
実施例では樹脂配管4の付け根の導電体からなる部材6
1を電気的に接地したが、この部分の電位を特別に設定
し、結果として端部の導電体からなる部材3を最適な特
定電位としてもかまわない。
【0026】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1記載
の発明によれば、被処理部材は静電気に起因する表面電
荷を持たなくなり、せっかく高純度化した高比抵抗液体
に不純物を混入することなく、安全に半導体装置や液晶
装置等の、静電気に対する耐性が弱い素子の製造工程等
で使用することが可能となる。さらに、炭酸塩が残留し
たり、溶解した炭酸ガスのために高比抵抗液体が酸性を
呈することもないため、半導体装置や液晶装置に悪影響
を与えることがない。また、高比抵抗液体に溶解した炭
酸ガスが温度変化・圧力変化により、配管中でガス化し
送液できなくなるという問題も根絶できる。
【0027】請求項2記載の高比抵抗液体の静電気除去
方法では、請求項1記載の前記部材の表面に、トンネル
電流が通過する膜厚の絶縁層を有しているため、請求項
1記載の発明にて得られる効果が得られるとともに、高
比抵抗液体中に金属イオンが溶出する可能性がなくな
る。この結果、高純度化した高比抵抗液体を汚染する可
能性がなくなる。
【0028】請求項3記載の高比抵抗液体の静電気除去
方法では、請求項2記載の前記絶縁層がクロム酸化物か
らなる不動態であり、導電体はステンレス鋼であるため
に、このステンレス鋼製の部材の表面には、トンネル電
流が通過する膜厚の絶縁層を確実に形成することができ
る。この結果、本請求項3記載の発明では、前記請求項
2記載の発明により得られる効果が、容易にしかも確実
に得られる。
【0029】請求項4記載の高比抵抗液体の静電気除去
方法では、請求項1ないし請求項3記載の前記高比抵抗
液体が純水であるために、半導体装置や液晶装置等の素
子の製造工程で頻繁に行われる、純水洗浄工程に本発明
を適用でき、前記請求項1ないし請求項3記載の発明に
より得られる効果が同様に得られると同時に、純水中で
バクテリアが繁殖する事もなくなる。
【0030】請求項5ないし請求項8記載の高比抵抗液
体の静電気除去装置を用いることにより、請求項1ない
し請求項4記載の発明を確実に実施することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の構成を説明するための断面略図
【図2】実施例3の構成を説明するための断面略図
【図3】実施例4の構成を説明するための断面略図
【図4】実施例5の構成を説明するための断面略図
【図5】実施例6の構成を説明するための断面略図
【図6】実施例7の構成を説明するための断面略図
【図7】実施例8の構成を説明するための断面略図
【図8】従来技術を説明するための断面略図
【図9】従来技術を説明するための断面略図
【図10】配管印加電位と表面電位との関係を示す図
【図11】熱処理時間と酸化クロム膜厚との関係を示す
【図12】ノズル印加電位と表面電位との関係を示す図
【図13】樹脂配管長さと表面電位との関係を示す図
【図14】H2 O濃度と酸化クロムの膜厚との関係を示
す図
【図15】処理温度と酸化クロムの膜厚との関係を示す
【符号の説明】
1 高比抵抗液体 2 絶縁層 3 導電体からなる部材 4 樹脂配管 5 電導線 6 処理容器 7 高比抵抗液体供給配管 9 ノズル 10 電源 11 被処理部材 71 ガス透過膜 74 炭酸ガス導入口 75 炭酸ガス排出口 76 炭酸ガス気泡 91 電位制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿部 章 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内 (72)発明者 大見 忠弘 宮城県仙台市青葉区米ヶ袋2−1−17 301号

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高比抵抗液体に接液している導電体から
    なる部材が、特定電位に保持されていることを特徴とす
    る高比抵抗液体の静電気除去方法
  2. 【請求項2】 前記部材の表面には、トンネル電流が通
    過する膜厚の絶縁層を有していることを特徴とする請求
    項1記載の高比抵抗液体の静電気除去方法
  3. 【請求項3】 前記絶縁層はクロム酸化物からなる不動
    態であり、導電体はステンレス鋼であることを特徴とす
    る請求項2記載の高比抵抗液体の静電気除去方法
  4. 【請求項4】 前記高比抵抗液体が純水であることを特
    徴とする請求項1ないし請求項3記載の高比抵抗液体の
    静電気除去方法
  5. 【請求項5】 導電体からなる部材と、前記部材を特定
    電位に保持する手段と、前記部材が高比抵抗液体に接液
    するよう配置する手段とを有することを特徴とする高比
    抵抗液体の静電気除去装置
  6. 【請求項6】 前記導電体からなる部材の表面には、ト
    ンネル電流が通過する膜厚の絶縁層を有していることを
    特徴とする請求項5記載の高比抵抗液体の静電気除去装
  7. 【請求項7】 前記絶縁層はクロム酸化物からなる不動
    態であり、導電体はステンレス鋼であることを特徴とす
    る請求項6記載の高比抵抗液体の静電気除去装置
  8. 【請求項8】 前記高比抵抗液体が純水であることを特
    徴とする請求項5ないし請求項7記載の高比抵抗液体の
    静電気除去装置
JP5107642A 1993-04-09 1993-04-09 高比抵抗液体の静電気除去方法及び装置 Expired - Fee Related JP2662925B2 (ja)

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