JPH06295418A - 複合型磁気ヘッドおよび磁気記録再生装置 - Google Patents

複合型磁気ヘッドおよび磁気記録再生装置

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JPH06295418A
JPH06295418A JP10599293A JP10599293A JPH06295418A JP H06295418 A JPH06295418 A JP H06295418A JP 10599293 A JP10599293 A JP 10599293A JP 10599293 A JP10599293 A JP 10599293A JP H06295418 A JPH06295418 A JP H06295418A
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head
magnetic
recording
film
composite
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JP10599293A
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Nobuyuki Ishiwata
延行 石綿
Haruo Urai
治雄 浦井
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NEC Corp
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NEC Corp
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/33Structure or manufacture of flux-sensitive heads, i.e. for reproduction only; Combination of such heads with means for recording or erasing only
    • G11B5/39Structure or manufacture of flux-sensitive heads, i.e. for reproduction only; Combination of such heads with means for recording or erasing only using magneto-resistive devices or effects
    • G11B5/3903Structure or manufacture of flux-sensitive heads, i.e. for reproduction only; Combination of such heads with means for recording or erasing only using magneto-resistive devices or effects using magnetic thin film layers or their effects, the films being part of integrated structures
    • G11B5/3967Composite structural arrangements of transducers, e.g. inductive write and magnetoresistive read

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  • Magnetic Heads (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Recording Or Reproducing By Magnetic Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複合型の磁気ヘッドにおいて、磁気記録再生
時の再生出力を向上させる。 【構成】 スライダー上に記録用ヘッドを形成し、その
上にMRヘッドを形成する構成とする。 【効果】 記録用ヘッドの磁気コアに飽和磁化の大きい
熱処理を必要とする軟磁性材の使用が可能となる。ま
た、再生ヘッドと媒体との距離が最も少なくなり、再生
時のスペーシングロスが小さくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複合型磁気ヘッドおよび
該磁気ヘッドを用いた磁気記録再生装置に関し、特に高
密度な磁気記録再生を行うための複合型磁気ヘッドおよ
び磁気記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】磁気
記録再生装置の小型大容量化、VTRの高画質化など磁
気記録再生技術の高密度化に対応するために、磁気記録
媒体の高保磁力化、磁気ヘッドの高効率化、媒体とヘッ
ドとの距離の短縮化が進展している。磁気ヘッドにおい
ては、高保磁力媒体に効率良く記録するために飽和磁化
の大きい磁気コア材料を用いたインダクティブヘッド
が、また大きい再生出力を確保するために磁気抵抗効果
(MR)を用いたMRヘッドが開発されている。また、
特に、磁気記録再生装置においては、スライダーに形成
された磁気ヘッドと媒体との距離を短縮し、再生時のス
ペーシングロスを低減することが大きな課題である。従
来の磁気記録再生装置の磁気ヘッドは、図6に示すよう
なスライダー21と記録媒体23との構成において、A
の円内に示される端面に図7(a)または図7(b)に
示す構成で記録用ヘッド36である薄膜ヘッドと再生用
ヘッドであるMRヘッド35とが形成されている。スラ
イダーの浮上特性は、図6に示すようにヘッドの形成さ
れた端面が磁気ディスク表面に接近することから、図7
のヘッド構成の場合、再生ヘッド35と媒体面との距離
は記録ヘッドのある分だけ長くなる。そのため再生時の
スペーシングロスが増大し、再生出力が減少するといっ
た問題を生じている。さらに、図7に示す従来の構成で
は、記録用ヘッドの磁気コア32にセンダスト膜やFe
MN膜(MはTa,Hf,Zr,NbおよびTiよりな
る群から選択された少なくとも一種類の元素、Nは窒
素)などの飽和磁化の大きい材料を採用しようとした場
合、MRヘッド35が予め形成されているために、これ
らの材料を軟磁性化するための500℃程度の高温の熱
処理ができないという欠点があった。本発明の目的はこ
のような従来の問題点を解決することにある。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、記録用ヘッド
と再生用ヘッドとが相互に独立であり、かつ記録用ヘッ
ドと再生用ヘッドとが同一の基体上に形成された複合型
磁気ヘッドであって、記録用ヘッドの記録媒体への記録
磁束の流出端の基体からの距離L1と、再生用ヘッドの
記録媒体からの漏洩磁束の流入端の基体からの距離L2
とがL1<L2なる関係を有することを特徴とする複合型
磁気ヘッド、および、該複合型磁気ヘッドを用いた磁気
記録再生装置であって、記録用ヘッドの記録媒体への記
録磁束の流出端部と記録媒体表面との間の距離R1と、
記録媒体の漏洩磁束の再生ヘッド流入端部と記録媒体表
面との距離R2とがR1≧R2なる関係を有することを特
徴とする磁気記録再生装置である。
【0004】
【作用】本発明による複合型磁気ヘッドの構成は、例え
ば図1〜図5に例示されるようなものがあり、スライダ
ー11の端部において記録用ヘッド17がスライダー本
体近くに形成され、その次に再生用ヘッド(MRヘッ
ド)15が形成されるため、磁気記録再生時には、再生
ヘッドはスライダー面で最も媒体近くに位置する。その
ため、再生時のスペーシングロスが小さくなり、再生出
力が高くなる。記録用ヘッド17は軟磁性体を磁性コア
12として電磁誘導による軟磁性膜からの磁束により磁
気記録媒体に記録し、再生用ヘッドは磁気抵抗効果型ヘ
ッド(MRヘッド)とすることにより、MRヘッドの高
出力性能を生かした高密度記録再生が可能となる。さら
に本発明の複合ヘッド構造によって、記録ヘッドのコア
材料が飽和磁化が大きく硬度の高いFeとSiとAlを
主成分とした合金(センダスト)、あるいはFeとM
(MはTa,Hf,Zr,NbおよびTiよりなる群か
ら選択された少なくとも一種類の元素)とQ(Qは窒
素,炭素およびボロンよりなる群から選択された少なく
とも一種類の元素)を主成分とした合金、あるいはFe
とM(MはTa,Hf,Zr,NbおよびTiよりなる
群から選択された少なくとも一種類の元素)とQ(Qは
窒素,炭素およびボロンよりなる群から選択された少な
くとも一種類の元素)とL(LはCu,Ag,Au,P
dおよびPtよりなる群から選択された少なくとも一種
類の元素)を主成分とした合金などであっても、MRヘ
ッドを形成する前に記録ヘッドを形成することから、こ
れらの材料の軟磁性を導出するための500℃程度の熱
処理が可能となる。また、高温熱処理を必要としないN
iとFeを主成分とした合金、FeとN(Nは窒素)を
主成分とするもの、FeSiとNiFeなどの二種類以
上の膜を積層した構造のもの、あるいはCoTaZrな
どのアモルファス合金は問題なく使用できる。
【0005】
【実施例】次に本発明の実施例について説明する。 実施例1 図6に示すスライダー21を有する磁気ヘッドにおい
て、スライダー21をAl23とTiCよりなる焼結体
で作製し、その媒体進行方向に対して後端部(図6でA
に示す。)に図2に示す構成で、スライダー11面より
記録用インダクティブヘッド17、再生用MRヘッド1
5を形成した複合型磁気ヘッドを作製した。インダクテ
ィブヘッド17の磁気コア12には飽和磁化が10kG
のNiFeメッキ膜を用い、磁界中メッキにより、ヘッ
ド内の磁束の方向が磁化困難軸となるように膜面内に一
軸異方性を形成した。異方性磁界は20e程度である。
NiFeメッキ膜の膜厚は2μmとした。トラック幅を
5μm、ギャップ長を0.45μm、薄膜コイル13の
巻数を16Tとした。さらにMRヘッド15をアルミナ
膜による絶縁層16を介して形成した。MRヘッド15
は、膜厚1μmのNiFe膜をシールド14としたシー
ルド型とし、MR素子は図8に示す構成とした。図8に
おいて、41は膜厚40nmのCoZrMo膜、42は
膜厚10nmのTa膜、43は膜厚30nmのNiFe
膜、44は膜厚20nmのFeMn膜である。さらにA
u膜により電極45を形成した。トラック幅は4μmと
した。また、図7(b)に示す従来のMRヘッドおよび
インダクティブヘッド構成による複合ヘッドを上記と同
様にして作製した。
【0006】以上の複合型磁気ヘッドの記録再生特性を
評価した。記録媒体は保磁力が22000eのスパッタ
ディスク、ディスクとヘッドの相対速度は9.24m/
sec、ヘッドのフライングハイトは0.1μmとし
た。図9に本発明によるヘッドと従来ヘッドとによる記
録密度特性を示す。本発明のヘッドによる再生出力(図
中、9−1で示す。)は、従来ヘッドによる再生出力
(図中、9−2で示す。)よりも高く、特に、高密度域
でその差は拡大する。これは本発明ヘッドでは、図6に
示す媒体とヘッドとの位置関係において、再生ヘッドが
記録ヘッドよりも媒体進行方向に対して後側にあるた
め、再生ヘッドと媒体との距離が短くなり、スペーシン
グロスが小さくなったことによる。スペーシングロスは
高密度になるほど影響が顕著になることから、高密度域
ほど本発明の効果が現れる。
【0007】実施例2 図6に示すスライダー21を有する磁気ヘッドにおい
て、スライダーをAl23とTiCよりなる焼結体で作
製し、その媒体進行方向に対して後端部に図2に示す構
成で、スライダー11面より記録用インダクティブヘッ
ド17、再生用MRヘッド15を形成した複合型磁気ヘ
ッドを作製した。インダクティブヘッドの磁気コア12
には飽和磁化が16kGのFeTaNスパッタ膜を用
い、磁界中熱処理により、ヘッド内の磁束の方向が磁化
困難軸となるように膜面内に一軸異方性を形成した。異
方性磁界は20e程度である。本発明の構成ではFeT
aN膜のように、軟磁性を発生させるために500℃程
度の熱処理を要する材料であっても問題なく形成でき
る。FeTaN膜の膜厚は1.5μmとした。トラック
幅を5μm、ギャップ長を0.45μm、薄膜コイル1
3の巻数を16Tとした。さらにMRヘッド15をアル
ミナ膜による絶縁層16を介して形成した。MRヘッド
15は、膜厚1μmのNiFe膜をシールド14とした
シールド型とし、MR素子は図8に示す構成とした。図
8において、41は膜厚40nmのCoZrMo膜、4
2は膜厚10nmのTa膜、43は膜厚30nmのNi
Fe膜、44は膜厚20nmのFeMn膜である。さら
にAu膜により電極45を形成した。トラック幅は4μ
mとした。
【0008】以上の複合型磁気ヘッドの記録再生特性を
評価した。比較のために、実施例1に示したNiFeメ
ッキ膜を磁極とした図2の構造の複合型磁気ヘッドの特
性も評価した。評価に用いた記録媒体は保磁力が220
00eのスパッタディスク、ディスクとヘッドの相対速
度は9.24m/sec、ヘッドのフライングハイトは
0.1μmとした。図10に評価結果を示す。FeTa
N膜を記録ヘッドに用いた複合型磁気ヘッドの出力(図
中、10−1で示す。)は、NiFe膜を記録ヘッドに
用いた場合(図中、10−2で示す。)に比べて、高い
再生出力を示す。これはFeTaN膜の高飽和磁化特性
を反映して記録磁界が急峻となり、媒体上の磁化遷移幅
が減少し、媒体からの漏れ磁束が増大したことによると
考えられる。FeTaN膜を用いた場合に、NiFe膜
の場合に比べて高出力が安定に得られるもう一つの要因
として、FeTaN膜の硬度が高いことが挙げられる。
FeTaN膜のビッカース硬度は1000であり、Ni
Fe膜の200に比べ大幅に高い。そのため、製造工程
において、ヘッドギャップ面をラップする際に膜だれな
どの問題を起こし難い。インダクティブヘッドの膜だれ
はその上に形成されたMRヘッドの形状を不安定にし、
出力を低下させる。NiFe膜を用いた場合この問題が
発生するが、FeTaN膜を用いることによってこの問
題は解決する。図11にオーバーライト特性を示す。F
eTaN膜を用いた複合型磁気ヘッドのオーバーライト
特性(図中、11−1で示す。)は、NiFe膜を用い
た場合(図中、11−2で示す。)に比べて大幅に改善
され、更に保磁力の大きい媒体を使用できることが分か
った。
【0009】実施例3 図6に示すスライダー21を有する磁気ヘッドにおい
て、スライダーをAl23とTiCよりなる焼結体で作
製し、その媒体進行方向に対して後端部に図5に示す構
成で、スライダー11面より記録用インダクティブヘッ
ド17、再生用MRヘッド15を形成した複合型磁気ヘ
ッドを作製した。インダクティブヘッドの磁気コア12
には飽和磁化が16kGのFeTaNスパッタ膜を用
い、磁界中熱処理により、ヘッド内の磁束の方向が磁化
困難軸となるように膜面内に一軸異方性を形成した。異
方性磁界は20e程度である。本発明の構成ではFeT
aN膜のように、軟磁性を発生させるために500℃程
度の熱処理を要する材料であっても問題なく形成でき
る。FeTaN膜の膜厚は1.5μmとした。トラック
幅を5μm、ギャップ長を0.45μm、薄膜コイル1
3の巻数を16Tとした。さらにMRヘッド15をアル
ミナ膜による絶縁層16を介して形成した。MRヘッド
15は、膜厚1μmのNiFe膜をシールド14とした
シールド型とし、MR素子は図8に示す構成とした。図
8において、41は膜厚40nmのCoZrMo膜、4
2は膜厚10nmのTa膜、43は膜厚30nmのNi
Fe膜、44は膜厚20nmのFeMn膜である。さら
にAu膜により電極45を形成した。トラック幅は4μ
mとした。
【0010】以上の複合型磁気ヘッドの記録再生特性を
評価した。比較のために、実施例1に示したNiFeメ
ッキ膜を磁極とした図5の構造の複合型磁気ヘッドの特
性も評価した。評価に用いた記録媒体は保磁力が220
00eのスパッタディスク、ディスクとヘッドの相対速
度は9.24m/sec、ヘッドのフライングハイトは
0.1μmとした。図12に評価結果を示す。FeTa
N膜を記録ヘッドに用いた複合型磁気ヘッドの出力(図
中、12−1で示す。)は、NiFe膜を記録ヘッドに
用いた場合(図中、12−2で示す。)に比べて、高い
再生出力を示す。これはFeTaN膜の高飽和磁化特性
を反映して記録磁界が急峻となり、媒体上の磁化遷移幅
が減少し、媒体からの漏れ磁束が増大したことによると
考えられる。FeTaN膜を用いた場合に、NiFe膜
の場合に比べて高出力が安定に得られるもう一つの要因
として、FeTaN膜の硬度が高いことが挙げられる。
FeTaN膜のビッカース硬度は1000であり、Ni
Fe膜の200に比べ大幅に高い。そのため、製造工程
において、ヘッドギャップ面をラップする際に膜だれな
どの問題を起こし難い。インダクティブヘッドの膜だれ
はその上に形成されたMRヘッドの形状を不安定にし、
出力を低下させる。NiFe膜を用いた場合この問題が
発生するが、FeTaN膜を用いることによってこの問
題は解決する。また、図5の構造は図2の構造に対し
て、インダクティブヘッドを基板内に埋め込む構造であ
ることから、MRヘッドが平坦部に形成でき、MRヘッ
ドの出力の安定化に有利である。
【0011】実施例4 図6に示すスライダー21を有する磁気ヘッドと磁気デ
ィスクの系からなる磁気記録再生装置において、スライ
ダーをAl23とTiCよりなる焼結体で作製し、その
媒体進行方向に対して後端部に図5に示す構成で、スラ
イダー11面より記録用インダクティブヘッド17、再
生用MRヘッド15を形成した複合型磁気ヘッドを有す
る磁気記録再生装置を作製した。インダクティブヘッド
の磁気コア12には飽和磁化が10kGのNiFeメッ
キ膜を用い、磁界中メッキにより、ヘッド内の磁束の方
向が磁化困難軸となるように膜面内に一軸異方性を形成
した。異方性磁界は20e程度である。NiFeメッキ
膜の膜厚は2μmとした。トラック幅を5μm、ギャッ
プ長を0.45μm、薄膜コイル13の巻数を16Tと
した。さらにMRヘッド15をアルミナ膜による絶縁層
16を介して形成した。MRヘッド15は、膜厚1μm
のNiFe膜をシールド14としたシールド型とし、M
R素子は図8に示す構成とした。図8において、41は
膜厚40nmのCoZrMo膜、42は膜厚10nmの
Ta膜、43は膜厚30nmのNiFe膜、44は膜厚
20nmのFeMn膜である。さらにAu膜により電極
45を形成した。トラック幅は4μmとした。また、比
較のために、図7(b)に示す従来のMRヘッドおよび
インダクテイブヘッド構成による複合型磁気ヘッドを上
記と同様にして作製した。
【0012】以上の複合型磁気ヘッドの記録再生特性
は、図9に示したように、本発明ヘッドによる再生出力
が従来よりも高く、特に高密度域でその差は拡大する。
この特長が磁気記録再生装置の性能に直接反映し、従来
の磁気記録再生装置に比べて記録容量の大きい装置が実
現した。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の構造の複
合型磁気ヘッドによって、磁気記録再生時の再生出力を
向上させることができる。さらに、記録ヘッドの磁気コ
アに飽和磁化の大きい熱処理を必要とする軟磁性材料を
使用することができる。そして、記録ヘッドの磁気コア
材料に飽和磁化の大きい軟磁性膜を用いることによっ
て、更なる再生出力の向上がなされる。飽和磁化の大き
い軟磁性膜としては、例えば、FeとM(MはTa,H
f,Zr,NbおよびTiよりなる群から選択された少
なくとも一種類の元素)とQ(Qは窒素,炭素およびボ
ロンよりなる群から選択された少なくとも一種類の元
素)を主成分とした合金、あるいはFeとM(MはT
a,Hf,Zr,NbおよびTiよりなる群から選択さ
れた少なくとも一種類の元素)とQ(Qは窒素,炭素お
よびボロンよりなる群から選択された少なくとも一種類
の元素)とL(LはCu,Ag,Au,PdおよびPt
よりなる群から選択された少なくとも一種類の元素)を
主成分とした合金、あるいはFeとN (Nは窒素)を
主成分とするもの、あるいはFeSiとNiFeなどの
二種類以上の膜を積層した構造であるもの、あるいはC
oTaZrなどのアモルファス構造の合金などであれば
同様の効果が得られる。また、記録用インダクティブヘ
ッドの磁気コア材料を硬度の高い材料とすることによっ
て、ヘッド加工工程中の媒体対向面のラップの際の膜だ
れを防止でき、ヘッドの加工歩留りが向上する。硬度の
高い軟磁性材料としては、FeTaN膜の他にも、セン
ダスト、FeとM(MはTa,Hf,Zr,Nbおよび
Tiよりなる群から選択された少なくとも一種類の元
素)とQ(Qは窒素,炭素およびボロンよりなる群から
選択された少なくとも一種類の元素)を主成分とした合
金、あるいはFeとM(MはTa,Hf,Zr,Nbお
よびTiよりなる群から選択された少なくとも一種類の
元素)とQ(Qは窒素,炭素およびボロンよりなる群か
ら選択された少なくとも一種類の元素)とL(LはC
u,Ag,Au,PdおよびPtよりなる群から選択さ
れた少なくとも一種類の元素)を主成分とした合金、あ
るいはFeとN(Nは窒素)を主成分とするもの、ある
いはCoTaZrなどのアモルファス構造の合金などで
あれば同様の効果が得られる。さらに、本発明の構造の
複合型磁気ヘッドを用いることによって、従来よりも大
容量の磁気記録再生装置が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による複合型磁気ヘッドの一例の概略断
面図である。
【図2】本発明による複合型磁気ヘッドの一例の概略断
面図である。
【図3】本発明による複合型磁気ヘッドの一例の概略断
面図である。
【図4】本発明による複合型磁気ヘッドの一例の概略断
面図である。
【図5】本発明による複合型磁気ヘッドの一例の概略断
面図である。
【図6】磁気ヘッドと磁気ディスク媒体の構成図であ
る。
【図7】従来の複合型磁気ヘッドの一例の概略断面図で
ある。
【図8】MRヘッドの媒体対向面から見た断面図であ
る。
【図9】記録ヘッド用磁気コアにNiFe膜を用いた時
の本発明による複合型磁気ヘッドの再生出力を従来技術
による複合型磁気ヘッドの再生出力と比較して示した図
である。
【図10】本発明による複合型磁気ヘッドの記録ヘッド
磁気コア部にFeTaN膜を用いた時の再生出力とNi
Fe膜を用いた時の再生出力を比較して示した図であ
る。
【図11】本発明による複合型磁気ヘッドの記録ヘッド
磁気コア部にFeTaN膜を用いた時のオーバーライト
特性とNiFe膜を用いた時のオーバーライト特性を比
較して示した図である。
【図12】本発明による複合型磁気ヘッドの記録ヘッド
磁気コア部にFeTaN膜を用いた時の再生出力とNi
Fe膜を用いた時の再生出力を比較して示した図であ
る。
【符号の説明】
11 スライダー 12 磁気コア 13 コイル 14 MRシールド 15 MRヘッド 16 絶縁層 17 記録用ヘッド 21 スライダー 23 記録媒体 31 スライダー 32 磁気コア 33 コイル 34 MRシールド 35 MRヘッド 36 記録用ヘッド 41 CoZrMo膜 42 Ta膜 43 NiFe膜 44 FeMn膜 45 電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 5/39

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録用ヘッドと再生用ヘッドとが相互に
    独立であり、かつ記録用ヘッドと再生用ヘッドとが同一
    の基体上に形成された複合型磁気ヘッドであって、記録
    用ヘッドの記録媒体への記録磁束の流出端の基体からの
    距離L1と、再生用ヘッドの記録媒体からの漏洩磁束の
    流入端の基体からの距離L2とがL1<L2なる関係を有
    することを特徴とする複合型磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 記録用ヘッドが、軟磁性体を磁気コアと
    し、電磁誘導による磁気コアからの磁束により磁気記録
    媒体を磁化するものであり、再生用ヘッドが磁気抵抗効
    果により再生するものである請求項1記載の複合型磁気
    ヘッド。
  3. 【請求項3】 記録用ヘッドの磁気コア用軟磁性体の飽
    和磁化が10kG以上である請求項2記載の複合型磁気
    ヘッド。
  4. 【請求項4】 記録用ヘッドの磁気コア用軟磁性体がF
    eとNiを主成分とした合金である請求項2記載の複合
    型磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】 記録用ヘッドの磁気コア用軟磁性体がF
    eとSiとAlを主成分とした合金である請求項2記載
    の複合型磁気ヘッド。
  6. 【請求項6】 記録用ヘッドの磁気コア用軟磁性体がF
    eとM(MはTa,Hf,Zr,NbおよびTiよりな
    る群から選択された少なくとも一種類の元素)とQ(Q
    は窒素,炭素およびボロンよりなる群から選択された少
    なくとも一種類の元素)を主成分とした合金である請求
    項2記載の複合型磁気ヘッド。
  7. 【請求項7】 記録用ヘッドの磁気コア用軟磁性体がF
    eとM(MはTa,Hf,Zr,NbおよびTiよりな
    る群から選択された少なくとも一種類の元素)とQ(Q
    は窒素,炭素およびボロンよりなる群から選択された少
    なくとも一種類の元素)とL(LはCu,Ag,Au,
    PdおよびPtよりなる群から選択された少なくとも一
    種類の元素)を主成分とした合金である請求項2記載の
    複合型磁気ヘッド。
  8. 【請求項8】 記録用ヘッドの磁気コア用軟磁性体がF
    eとN(Nは窒素)を主成分とする請求項2記載の複合
    型磁気ヘッド。
  9. 【請求項9】 記録用ヘッドの磁気コア用軟磁性体が二
    種類以上の膜を積層した構造である請求項2記載の複合
    型磁気ヘッド。
  10. 【請求項10】 記録用ヘッドの磁気コア用軟磁性体が
    アモルファス構造である請求項2記載の複合型磁気ヘッ
    ド。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれかに記載の複
    合型磁気ヘッドを用いた磁気記録再生装置であって、記
    録用ヘッドの記録媒体への記録磁束の流出端部と記録媒
    体表面との間の距離R1と、記録媒体の漏洩磁束の再生
    ヘッド流入端部と記録媒体表面との間の距離R2とがR1
    ≧R2なる関係を有することを特徴とする磁気記録再生
    装置。
JP10599293A 1993-04-09 1993-04-09 複合型磁気ヘッドおよび磁気記録再生装置 Pending JPH06295418A (ja)

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JP10599293A JPH06295418A (ja) 1993-04-09 1993-04-09 複合型磁気ヘッドおよび磁気記録再生装置

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