JPH06294343A - エンジンの空燃比制御装置 - Google Patents

エンジンの空燃比制御装置

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JPH06294343A
JPH06294343A JP10755793A JP10755793A JPH06294343A JP H06294343 A JPH06294343 A JP H06294343A JP 10755793 A JP10755793 A JP 10755793A JP 10755793 A JP10755793 A JP 10755793A JP H06294343 A JPH06294343 A JP H06294343A
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JP
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learning
control
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air
feedback
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JP10755793A
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English (en)
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Yuji Ota
裕二 太田
Takuma Kitahara
北原▲琢▼磨
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Mazda Motor Corp
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Mazda Motor Corp
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】学習制御手段による学習制御時に、非学習制御
時に対してフィードバック制御利得を大きくすること
で、フィードバック制御の反転回転を増大して、仮に運
転滞在時間が僅少な回転領域であっても、安定した学習
値の確保を図る。 【構成】エンジンP2の制御値が所定値になるように所
定のフィードバック制御利得にてフィードバック制御す
るフィードバック制御手段P1と、フィードバック制御
手段P1の作動中に所定条件に基づいて学習制御を実行
する学習制御手段P3とを備えたエンジンの空燃比制御
装置であって、学習制御手段P3による学習制御時に、
非学習制御時に対して上記フィードバック制御利得を大
きくする利得変更手段P4を備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、空燃比A/
Fがλ=1(A/F=14.7のこと)になるようにフ
ィードバック制御するフィードバック制御手段と、フィ
ードバック制御中に所定条件(目標空燃比にするための
フィードバック補正量CFBの反転回数など)に基づい
て学習制御を実行する学習制御手段との両手段を備えた
ようなエンジンの空燃比制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例のエンジン空燃比制御装置
としては、例えば、特開平2−130240号公報に記
載の装置がある。すなわちO2 センサの出力に基づいて
実空燃比が例えば理論空燃比(A/F=14.7、λ=
1)になるようにフィードバック補正量CFBを補正す
るフィードバック制御手段と、上述のフィードバック制
御手段によって設定されたフィードバック補正量CFB
に基づいて学習値を設定する学習制御手段とを備えたエ
ンジンの空燃比制御装置である。
【0003】ここで、上述のフィードバック補正量CF
Bは図9に示す如く、制御の応答性を向上させるための
P値(Pはproportionalの略で比例値)と、フィードバ
ック補正量の傾きを決定するI値(Iはintegralの略で
積分値)とを組合せて形成される。
【0004】また上述の学習制御手段は、例えば、フィ
ードバック補正量CFBのピーク値(S=1、S=2、
S=3…)をサンプリングし、サンプリング数が所定数
に達した時、サンプリングしたピーク値を平均して、フ
ィードバック補正量CFBの平均値CFBavを求め、
この平均値CFBavに反映率を乗じた値を前回の学習
値に対して加味して今回の学習値を求め、学習値を更新
するものである。
【0005】しかし、上述の従来装置を、エンジンの各
回転領域毎あるいは運転領域毎にそれぞれ学習値を有
し、走行条件に対するエンジンの制御性向上を図ったよ
うな装置に適用した場合には、次の如き問題点があっ
た。
【0006】すなわちエンジンの各回転領域には運転滞
在時間が比較的長い領域と、運転滞在時間が僅少な領域
とがあり、上述の運転滞在時間が比較的長い領域では学
習制御手段による充分な学習頻度が得られて、確実に学
習値が更新される反面、上述の運転滞在時間が僅少な領
域では図9に示すように学習に必要なピーク値の反転回
数(例えば5回)に至る以前に運転滞在時間Tが経過完
了し、他の回転領域に移行するので、学習制御手段によ
る充分な学習頻度が得られず、学習値の更新が不可能と
なる問題点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明の請求項1記
載の発明は、学習制御手段による学習制御時に、非学習
制御時に対してフィードバック制御利得を大きくするこ
とで、フィードバック制御の反転回転を増大して、仮に
運転滞在時間が僅少な回転領域であっても、安定した学
習値を得ることができるエンジンの空燃比制御装置の提
供を目的とする。
【0008】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、エンジン運転状態が
異なる条件下において学習制御をそれぞれ実行すること
で、条件が異なる運転状態における安定した各学習値を
確保することができるエンジンの空燃比制御装置の提供
を目的とする。
【0009】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項2記載の発明の目的と併せて、アイドル運転領域に
おける蒸発燃料供給時(アイドルパージ時)と蒸発燃料
非供給時(アイドル非パージ時)とのそれぞれに学習制
御を実行することで、アイドルパージ供給時とアイドル
パージ非供給時とにおいてそれぞれ安定した学習値を得
ることができ、特にパージ増量時の確実な学習値の確保
を図ることができるエンジンの空燃比制御装置の提供を
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明は、エンジンの制御値が所定値になるように所定
のフィードバック制御利得にてフィードバック制御する
フィードバック制御手段と、上記フィードバック制御手
段の作動中に所定条件に基づいて学習制御を実行する学
習制御手段とを備えたエンジンの空燃比制御装置であっ
て、上記学習制御手段による学習制御時に、非学習制御
時に対して上記フィードバック制御利得を大きくする利
得変更手段を備えたエンジンの空燃比制御装置であるこ
とを特徴とする。
【0011】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、上記学習制御手段に
よる学習制御は、エンジン運転状態が異なる条件下にお
いてそれぞれ実行されるエンジンの空燃比制御装置であ
ることを特徴とする。
【0012】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項2記載の発明の構成と併せて、上記学習制御手段に
よる学習制御は、エンジンのアイドル運転領域において
蒸発燃料供給時と蒸発燃料非供給時とにそれぞれ実行さ
れるエンジンの空燃比制御装置であることを特徴とす
る。
【0013】
【発明の効果】この発明の請求項1記載の発明によれ
ば、図8にクレーム対応図で示すように、フィードバッ
ク制御手段P1はエンジンP2の制御値(例えば空燃
比)が所定値(例えばλ=1)になるように所定のフィ
ードバック制御利得にてフィードバック制御を実行し、
値学習制御手段P3は上述のフィードバック制御手段P
1の作動中に所定条件(例えば反転回数など)に基づい
て学習制御を実行するが、利得変更手段P4は上述の学
習制御手段P3による学習制御時においては、非学習制
御時に対して上記フィードバック制御利得を大きくす
る。
【0014】この結果、フィードバック制御の反転回転
が増大すると共に、学習時間の短縮を図ることができる
ので、仮に運転滞在時間が僅少な回転領域であっても、
安定した学習値を得ることができる効果がある。なお、
フィードバック制御利得を大きくすると、一般的に空燃
比の変動が大となり、エンジン回転数が変動したり或い
は走行性が劣化するが、上述の利得変更手段によるフィ
ードバック制御利得の変更は学習制御中にのみ実行され
るので、空燃比の変動に対しては然程影響がなく、エン
ジン回転数および走行性に対して悪影響を与えることは
ない。
【0015】この発明の請求項2記載記載の発明は、上
記請求項1記載の発明の効果と併せて、上記学習制御手
段による学習制御は、エンジン運転状態が異なる条件下
においてそれぞれ実行されるので、条件が異なる運転状
態における安定した各学習値を確保することができる効
果がある。
【0016】この発明の請求項3記載の発明によれば、
上記請求項2記載の発明の効果と併せて、上記学習制御
手段による学習制御は、エンジンのアイドル運転領域に
おいて蒸発燃料供給時と蒸発燃料非供給時とにそれぞれ
実行されるので、アイドルパージ供給時とアイドルパー
ジ非供給時とにおいてそれぞれ安定した学習値を得るこ
とができ、特に運転滞在時間が僅少なアイドルパージ増
量時の確実な学習値の確保を図ることができる効果があ
る。
【0017】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面はエンジンの空燃比制御装置を示し、図1
において、吸入空気を浄化するエアクリーナ1のエレメ
ント2後位にエアフロセンサ3を接続して、このエアフ
ロセンサ3で吸入空気量Qを検出すべく構成している。
【0018】上述のエアフロセンサ3の後位にはスロッ
トルボディ4を接続し、このスロットルボディ4内のス
ロットルチャンバ5には、吸入空気量を制御するスロッ
トル弁6を配設している。そして、このスロットル弁6
下流の吸気通路には、所定容量を有する拡大室としての
サージタンク7を接続し、このサージタンク7下流に吸
気ポート8と連通する吸気マニホルド9を接続すると共
に、この吸気マニホルド9にはインジェクタ10を配設
している。
【0019】一方、エンジン11の燃焼室12と適宜連
通する上述の吸気ポート8および排気ポート13には、
動弁機構(図示せず)により開閉操作される吸気弁14
と排気弁15とをそれそれ取付け、またシリンダヘッド
にはスパークギャップを上述の燃焼室12に臨ませた点
火プラグ(図示せず)を取付けている。
【0020】上述の排気ポート13と連通する排気通路
16に空燃比センサとしてのO2 センサ17を配設する
と共に、この排気通路16の後位には有害ガスを無害化
する触媒コンバータ18いわゆるキャタリストを接続
し、この触媒コンバータ18下流の排気通路19にも空
燃比センサとしてのO2 センサ20を取付けている。
【0021】また、上述のスロットル弁6をバイパスす
るバイパス通路21を設け、このバイパス通路21には
ISC(アイドルスピードコントロール)機構としての
ISCバルブ22を介設する一方、エアクリーナ1のエ
レメント2下流側には吸気温センサ23を、スロットル
ボディ4にはスロットルセンサ24を、ウォータジャケ
ットには水温センサ25をそれぞれ配設している。
【0022】一方、蒸発燃料供給装置26は次のように
構成している。すなわち、燃料タンク27とキャニスタ
28のインレット側とを第1パージライン29で接続
し、この第1パージライン29にエンジン運転時にのみ
開弁されるソレノイド弁30を介設すると共に、キャニ
スタ28のアウトレット側とデューティソレノイド弁で
構成されるパージバルブ31のインレット側とを第2パ
ージライン32で接続し、さらにパージバルブ31のア
ウトレット側と吸気系のサージタンク7とを第3パージ
ライン33で接続して、上述の燃料タンク27の蒸発燃
料をキャニスタ28の活性炭層に吸着し、この蒸発燃料
をパージバルブ31を介して吸気系に導入すべく構成し
ている。
【0023】図2はエンジンの空燃比制御装置の制御回
路を示し、CPU40は、ディストリビュータ34から
のエンジン回転数Ne、エアフロセンサ3からの吸入空
気量Q、水温センサ25からのエンジン水温t、スロッ
トルセンサ24からのスロットル開度TVO、O2 セン
サ17からの空燃比A/Fに相当する出力電圧などの必
要な各種信号に基づいて、ROM35に格納したプログ
ラムに従って、インジェクタ10、パージバルブ31を
駆動制御し、またRAM36はアイドルパージ学習時に
おけるフィードバック補正量CFBのフィードバック制
御利得P1,I1(図7参照)、アイドル非パージ学習
時におけるフィードバック補正量CFBのフィードバッ
ク制御利得P2,I2(図6参照、)、オフアイドルフ
ィードバック制御時におけるフィードバック補正量CF
Bのフィードバック制御利得P3,I3(図5参照)
(但し、P1>P2>P3>、I1>I2>I3)など
の必要なデータやマップを記憶する。
【0024】ここで、上述のCPU40は、エンジンの
制御値(この実施例では空燃比A/F)が所定値(例え
ばλ=1)になるように所定のフィードハック制御利得
にてフィードバック制御するフィードバック制御手段
(図3に示すフローチャートの各ステップS3,S8,
S10参照)と、上述のフィードバック制御手段の作動
中に所定条件(この実施例ではCFBの反転回数など)
に基づいて学習制御を実行する学習制御手段(図3に示
すフローチャートの各ステップS9,S11参照)と、
上記学習制御手段による学習制御値時に、非学習制御時
(第4ステップS4参照)に対してフィードバック制御
利得(具体的にはP値およびI値)を大きくする利得変
更手段(この実施例では上述の各ステップS8,S10
に利得変更手段を含む)と、を兼ねる。
【0025】また、この実施例では上述のCPU40
は、エンジン11の運転状態がアイドルか否かを判定す
るアイドル検出手段(図3に示すフローチャートの第2
ステップS2参照)と、エンジンのアイドル運転領域に
おける蒸発燃料供給時に学習制御を実行するアイドルパ
ージ学習制御手段(図3に示すフローチャートの第11
ステップS11参照)と、エンジンのアイドル運転領域
における蒸発燃料非供給時に学習制御を実行するアイド
ル非パージ学習制御手段(図3に示すフローチャートの
第9ステップS9参照)と、を兼ねている。
【0026】このように構成したエンジンの空燃比制御
装置の作用を、図3、図4に示すフローチャートを参照
して、以下に詳述する。まず、図3に示すフローチャー
トの第1ステップS1で、CPU40はディストリビュ
ータ34からのエンジン回転数Ne、エアフロセンサ3
からの吸入空気量Q、水温センサ25からのエンジン水
温t、スロットルセンサ24からのスロットル開度TV
O、O2 センサ17からの実空燃比A/Fに相当する出
力電圧などの必要な各種信号の読込みを実行すると共
に、CE=Q/Neの演算式により現行のエンジン負荷
CEを演算する。
【0027】次に第2ステップS2で、CPU40はア
イドルか否かを判定し、オフアイドル時には次の第3ス
テスップS3に移行する一方、アイドル時には別の第5
ステップS5に移行する。
【0028】上述の第3ステップS3で、CPU40は
図5に示すようにフィードバック補正量CFBのフィー
ドバック制御利得におけるP値をP=P3、I値をI=
I3に設定して、実空燃比が目標空燃比(例えばλ=
1)になるようにフィードバック制御し、次の第4ステ
ップS4で、CPU40は非学習処理を実行する。
【0029】一方、上述の第5ステップS5で、CPU
40はエンジン水温tがアイドル領域下におけるフィー
ドバック条件判定用の設定水温ta(但し、ta<t
b)より高温か否かを判定し、t>taのエンジン水温
高温時にのみ次の第6ステップS6に移行する。
【0030】上述の第6ステップS6で、CPU40は
燃料の始動後増量Csが零か否かを判定し、Cs≠0の
時には第5ステップS5にリターンする一方、Cs=0
の時には次の第7ステップS7に移行する。
【0031】上述の第7ステップS7で、CPU40は
エンジン水温tがアイドルパージ実行判定用の設定水温
tb(但し、tb>ta)より高温か否かを判定し、t
<tbのエンジン水温低温時(但し、ta<t<tb)
には次の第8ステップS8に移行する一方、t>tbの
エンジン水温高温時t>tb>taには別の第10ステ
ップS10に移行する。
【0032】上述の第8ステップS8では、CPU40
は図6に示すようにフィードバック補正量CFBのフィ
ードバック制御利得におけるP値をP=P2(但し、P
2>P3)、I値をI=I2(但し、I2>I3)に設
定して、アイドル非パージ時の実空燃比が目標空燃比に
なるようにフィードバック制御し、次の第9ステップS
9で、CPU40はアイドル非パージ時の学習制御を実
行する。
【0033】一方、上述の第10ステップS10で、C
PU40は図7に示すようにパージバルブ31を所定デ
ューティ率で開弁して、アイドルパージを実行すると共
に、同図に示すようにフィードバック補正量CFBのフ
ィードバック制御利得におけるP値をP=P1(但し、
P1>P2>P3)、I値をI=I1>I2>I3)に
設定して、アイドルパージ時の実空燃比が目標空燃比に
なるようにフィードバック制御し、次の第11ステップ
S11で、CPU40はアイドルパージ時の学習制御を
実行する。
【0034】つぎに図4のフローチャートを参照して学
習制御について述べる。なお、アイドルパージ学習と、
アイドル非パージ学習とは図4の同一のフローチャート
に実行される。
【0035】第1ステップ41で、CPU40はフィー
ドバック補正量CFBのピーク値(図6および図7のS
=1、S=2、S=3…参照)をサンプリングし、次の
第2ステップ42で、CPU40はサンプル数Sがn
(例えば5回)に達したか否かを判定し、サンプル数S
がn未満の時には第1ステップ41にリターンする一
方、サンプル数Sがnに達したS=nの時にのみ、次の
第3ステップ43に移行する。
【0036】この第3ステップ43で、CPU40はサ
ンプリングしたピーク値を平均して、フィードバック補
正量CFBの平均値CFBavを求め、次の第4ステッ
プ44で、CPU40は次に[数1]で示す演算式によ
り今回の学習更新値Gnを求める所謂学習値の更新を実
行する。
【0037】
【数1】
【0038】以上要するに、フィードバック制御手段
(各ステップS3、S8、S10参照)はエンジン11
の制御値(この実施例では空燃比A/F)が所定値(例
えばλ=1)になるように所定のフイードバック制御利
得にてフィードバック制御を実行し、学習制御手段(各
ステップS9、S11参照)は上述のフィードバック制
御手段の作動中に所定条件(例えばCFBピーク値の反
転回数)に基づいて学習制御を実行するが、利得変更手
段(各ステップS8、S10参照)は上述の学習制御手
段による学習制御時においては、非学習制御時(第4ス
テップS4参照)に対して上述のフィードバック補正量
CFBのフィードバック制御利得(具体的にはP値、I
値)を大きくする。
【0039】この結果、図5と図6および図7との対比
からも明らかなように、フィードバック制御の反転回数
が増大すると共に、所定サンプル数S=nに達するまで
の学習時間の短縮を図ることができるので、仮に運転滞
在時間が僅少な回転領域であっても、安定した学習値を
得ることができる効果がある。なお、フィードバック制
御利得を大きくすると、一般的に空燃比A/Fの変動が
大となり、エンジン回転数Neが変動したり或いは走行
性が劣化するが、上述の利得変更手段(各ステップS
8、S10参照)によるフィードバック制御利得の変更
は学習制御中(具体的には数秒間)にのみ実行されるの
で、空燃比の変動に対しては然程影響がなく、エンジン
回転数および走行性に対して悪影響を与えるものではな
い。
【0040】また上述の学習制御手段(各ステップS
9、S11参照)による学習制御は、エンジンのアイド
ル運転領域において蒸発燃料供給時(第11ステップS
11参照)と蒸発燃料非供給時(第9ステップS参照)
とにそれぞれ実行されるので、アイドルパージ供給時と
アイドルパージ非供給時とにおいてそれぞれ安定した学
習値を得ることができ、特に運転滞在時間が僅少なアイ
ドルパージ増量時の確実な学習値の確保を図ることがで
きる効果がある。
【0041】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明のフィードバック制御手段は、CP
U40制御による各ステップS3,S8,S10に対応
し、以下同様に、学習制御手段は、各ステップS9,S
10に対応し、利得変更手段は、各ステップS8,S1
0に対応し、エンジンの制御値は、空燃比に対応し、所
定値は、目標空燃比(例えばλ=1)に対応し、フィー
ドバック制御利得は、P値(比例値)、I値(積分値)
に対応し、所定条件は、フィードバック補正量CFBの
ピーク値の反転回数に対応するも、この発明は、上述の
実施例の構成のみに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエンジンの空燃比制御装置を示す系統
図。
【図2】エンジンの空燃比制御装置の制御回路ブロック
図。
【図3】P値およびI値の決定制御を示すフローチャー
ト。
【図4】学習制御を示すフローチャート。
【図5】オフアイドルフィードバック制御時のフィード
バック補正量を示す説明図。
【図6】アイドル非パージ学習時のフィードバック補正
量を示す説明図。
【図7】アイドルパージ学習時のフィードバック補正量
およびパージバルブデューティ率を示す説明図。
【図8】クレーム対応図。
【図9】従来の学習時におけるフィードバック補正量の
説明図。
【符号の説明】
S3…フィードバック制御手段 S8,S10…フィードバック制御手段(利得変更手
段) S9,S11…学習制御手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンの制御値が所定値になるように所
    定のフィードバック制御利得にてフィードバック制御す
    るフィードバック制御手段と、上記フィードバック制御
    手段の作動中に所定条件に基づいて学習制御を実行する
    学習制御手段とを備えたエンジンの空燃比制御装置であ
    って、上記学習制御手段による学習制御時に、非学習制
    御時に対して上記フィードバック制御利得を大きくする
    利得変更手段を備えたエンジンの空燃比制御装置。
  2. 【請求項2】上記学習制御手段による学習制御は、エン
    ジン運転状態が異なる条件下においてそれぞれ実行され
    る請求項1記載のエンジンの空燃比制御装置。
  3. 【請求項3】上記学習制御手段による学習制御は、エン
    ジンのアイドル運転領域において蒸発燃料供給時と蒸発
    燃料非供給時とにそれぞれ実行される請求項2記載のエ
    ンジンの空燃比制御装置。
JP10755793A 1993-04-08 1993-04-08 エンジンの空燃比制御装置 Pending JPH06294343A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19918473A1 (de) * 1999-04-23 2000-11-02 Lohmann Therapie Syst Lts Verfahren und Vorrichtung zum Beschriften eines flächigen klebenden Systems aus einem Polymer, insbesondere eines transdermalen therapeutischen Systems

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19918473A1 (de) * 1999-04-23 2000-11-02 Lohmann Therapie Syst Lts Verfahren und Vorrichtung zum Beschriften eines flächigen klebenden Systems aus einem Polymer, insbesondere eines transdermalen therapeutischen Systems
DE19918473C2 (de) * 1999-04-23 2003-10-02 Lohmann Therapie Syst Lts Verfahren und Vorrichtung zum Beschriften eines flächigen klebenden Systems aus einem dünnwandigen Polymer, in Form eines wirkstoffhaltigen Pflasters, insbesondere eines transdermalen therapeutischen Systems

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