JPH06294204A - 不陸修正材およびこれを用いる不陸修正方法 - Google Patents

不陸修正材およびこれを用いる不陸修正方法

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JPH06294204A
JPH06294204A JP8081393A JP8081393A JPH06294204A JP H06294204 A JPH06294204 A JP H06294204A JP 8081393 A JP8081393 A JP 8081393A JP 8081393 A JP8081393 A JP 8081393A JP H06294204 A JPH06294204 A JP H06294204A
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JP
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urethane resin
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JP8081393A
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Shuichi Hayashi
收一 林
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 骨材および/または軽量骨材と湿気硬化型ウ
レタン樹脂とを混合した不陸修正材を下地上に敷き均
し、硬化させて、不陸を修正する。 【効果】 下地の不陸修正を熟練技術を要することなく
容易にかつ短時間に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート、アスフ
ァルト等の下地の上への、直貼り床、置敷き床、樹脂タ
イル、タイル、レンガ、ブロック、人工芝等の各種床
材、体育施設等の施工において下地の不陸を修正するた
めの不陸修正材およびこれを用いる不陸修正方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
より、屋内に使用される各種床材において、コンクリー
ト等の下地の不陸がしばしば大きな問題となっている。
特に木質床貼り床や樹脂タイルの場合、下地に不陸(通
常、深さが3〜10mm程度の凹凸)が存在すると、床材
を下地に密着させることができなくなり、床鳴りや接着
不良によるずれ、浮きなどの原因となっている。
【0003】一般に、下地の不陸修正は、モルタル等を
用いて行うか、あるいはエポキシ樹脂などの接着剤を厚
塗りして行われている。しかしながら、前者の場合は、
モルタルの硬化に時間がかかる上、不陸がないように平
坦に施工するのは非常に熟練を要する。一方、後者の場
合は、接着剤を厚塗りしても、塗布直後の接着剤は流れ
やすいために、下地と床材との間の空隙に接着剤を充分
に充填できず、そのため床材と下地との間に隙間がで
き、また強度にも劣っているため床鳴りやキシミを起こ
しやすい。
【0004】また、屋外に施工される各種体育施設、例
えば人工芝テニスコート等においては、下地はアスファ
ルトで施工される場合が多い。このような施設でも不陸
が存在すると表面に凹凸が表れ、運動が快適に行えなく
なるので、不陸修正が必要になる。このような場合の不
陸修正は、一般に、前述のようなモルタルか、アスファ
ルト系ポリマーセメントモルタルで行われているため、
硬化,養生に長時間が必要であった。また、アスファル
ト系ポリマーセメントモルタルの場合は、強度にも劣っ
ていた。
【0005】本発明の主たる目的は、上述の技術的課題
を解決し、屋外や屋内の各種床材の施工における下地の
不陸修正を特別な熟練技術を必要とせずに簡便にかつ短
時間に行うことができる不陸修正材およびこれを用いる
不陸修正方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】本発明の不陸
修正材は、骨材および/または軽量骨材100重量部に
対して湿気硬化型ウレタン樹脂を2〜150重量部の割
合で混合したことを特徴とする。また、本発明の不陸修
正方法は、骨材および/または軽量骨材100重量部に
対して湿気硬化型ウレタン樹脂を2〜150重量部の割
合で混合した前記不陸修正材を下地上に敷き均し、下地
の凹凸を修正することを特徴とする。
【0007】かかる本発明によれば、湿気硬化型ウレタ
ン樹脂に対して所定量の骨材や軽量骨材を混合したの
で、従来使用されていた接着剤のような塗布後の流れの
問題がなく、容易に厚塗りすることができる。また、不
陸修正材を敷き均すと、空気中の湿気により不陸修正材
が硬化し、平坦になるので、モルタル塗布のような熟練
を要することがない。従って、短時間で不陸修正を行う
ことができる。とくに、敷き均し後、水を散布すると、
硬化反応をより促進させることができる。
【0008】本発明における骨材としては、例えば砂、
砕石、スラグ、豆砂利などがあげられる。また軽量骨材
としては、例えば炭酸カルシウム、シラスバルーン、珪
砂、ゼオライト、無水シリカ、アエロジルなどがあげら
れる。これらの骨材および軽量骨材は単独または2種以
上を混合して使用される。また、使用する骨材および軽
量骨材は粒径が0.05μm〜5mm程度であるのが好ま
しい。
【0009】前記湿気硬化型ウレタン樹脂は、ポリオー
ルにジイソシアネートを反応させて得られるプレポリマ
ーを主成分とし、水を硬化剤とするものである。ポリオ
ールとしては、例えばポリエーテル系(ポリオキシプロ
ピレングリコール(PPG)など)、ポリエステル系、
ポリカーボネート系などがいずれも使用可能であり、と
くに限定されるものではないが、耐候性、耐水性、経済
性を考慮すると、PPG系を使用するのが好ましい。ま
た、ジイソシアネートとしては、例えばMDI,TD
I,HDI,XDI,IPDIなどががいずれも使用可
能であり、とくに限定されるものではないが、一般には
反応性、安全性、経済性を考慮してMDIまたはTDI
を使用するのが好ましい。
【0010】湿気硬化型ウレタン樹脂の具体例として
は、大日本インキ化学工業(株) 社製の商標「パンデッ
クス」(PANDEX) TP1221, TP1139、三洋化成工業(株)
社製の商標「サンプレン」WE-106, WE-104、出光石油化
学社製の商品名MC-50 、住友ゴム工業(株) 製の商標
「グリップコート」C908A などがあげられる。湿気硬化
型ウレタン樹脂は常温で液体であればとくに粘度が問題
となることはないが、作業性のうえからは20℃におけ
る粘度が10000cps以下であるのが好ましい。
【0011】また、硬化を早めるために、硬化促進剤と
してケチミン(例えばメタキシリレンジアミン系ケチミ
ン、ジエチレントリアミン系ケチミン、イソホロンジア
ミン系ケチミンなど)を添加するとよい。ケチミンの添
加量は湿気硬化型ウレタン樹脂100重量部に対して約
3〜20重量部とするのが適当である。さらに、ポルト
ランドセメントなどのセメントを添加すると、圧縮強度
を向上させることができる。セメントの添加量は湿気硬
化型ウレタン樹脂100重量部に対して約50〜300
重量部とするのが適当である。
【0012】湿気硬化型ウレタン樹脂の配合量は骨材お
よび/ または軽量骨材100重量部に対して2〜150
重量部の割合である。湿気硬化型ウレタン樹脂の配合量
がこの範囲を超えると、硬化時に発泡が起こり、不陸修
正ができなくなる。逆に、配合量が前記範囲を下回る場
合は、骨材や軽量骨材を結合することができなくなる。
一方、高強度が要求される工場床などの施工の場合に
は、骨材および/ または軽量骨材100重量部に対して
湿気硬化型ウレタン樹脂を10〜150重量部の割合で
配合するのが好ましい。
【0013】不陸修正にあたっては、下地に前記不陸修
正材を打設し、敷き均す。敷き均しは、例えば左官定規
のような角材やローラなどを使用して行えばよい。均し
終わったら、そのまま放置する。これにより、修正材中
の湿気硬化型ウレタン樹脂が空気中の湿気と反応し硬化
する。硬化反応は通常12〜24時間程度で終了し、歩
行が可能になる。
【0014】硬化を速めたい場合には、修正材に霧吹き
状に水を散布すればよい。散布量は修正材中の湿気硬化
型ウレタン樹脂100重量部に対して5〜100重量部
程度とするのが好ましい。水を散布すると、散布から5
分〜2時間程度で歩行可能となり、次工程に移行するこ
とができる。不陸修正後、その表面に直貼り床、置敷き
床、樹脂タイル、タイル、レンガ、ブロック、人工芝等
の各種床材を施工する。また、樹脂を塗布するいわゆる
塗り床や塗料を塗布したものであってもよい。
【0015】本発明の不陸修正材およびこれを用いる不
陸修正方法は、床材の不陸修正のほかに、壁材の断面修
復などの用途にも適用可能である。
【0016】
【実施例】
実施例1〜5 表1に示す組成にて、湿気硬化型ウレタン樹脂と骨材ま
たは軽量骨材とを混合して不陸修正材を得た。この不陸
修正材を、深さ約10mm程度の不陸のある下地(コンク
リート)上に塗布量16000g/m2で打設し、左官定
規で簡単に敷き均した。均し後、室温で放置し、歩行可
能となる時間を測定した。表1に各実施例における歩行
可能時間を記載した。
【0017】表1で使用した5号珪砂は粒径0.6〜
0.3mm、6号珪砂は粒径0.3〜0.1mm、重質炭酸
カルシウムは粒径0.08μmのものである。硬化後の
不陸修正した表面は平坦で凹凸のないものであった。ま
た、硬化した不陸修正材の圧縮強度を30×150×1
0mmの供試体を温度20℃、湿度60%で7日間静置し
た後、測定した。測定はインテスコ社製の万能試験機2
050型を用いて断面積1cm2の円柱治具で5mm/分の
速度で圧縮して行った。その測定結果を表1に併せて示
す。
【0018】
【表1】
【0019】実施例6〜9 表2に示す組成にて、湿気硬化型ウレタン樹脂と骨材ま
たは軽量骨材とを混合した不陸修正材を用いたほかは、
実施例1〜5と同様にして不陸修正を行った。その結
果、不陸修正した表面は平坦で凹凸のないものであっ
た。また、硬化した不陸修正材の圧縮強度を表2に併せ
て示す。
【0020】
【表2】
【0021】実施例10〜14 表3に示す組成にて、湿気硬化型ウレタン樹脂と骨材ま
たは軽量骨材とを混合した不陸修正材を用いたほかは、
実施例1〜5と同様にして不陸修正を行った。その結
果、不陸修正した表面は平坦で凹凸のないものであっ
た。また、硬化した不陸修正材の圧縮強度を表3に併せ
て示す。
【0022】
【表3】
【0023】実施例15〜19 表4に示す組成にて、湿気硬化型ウレタン樹脂と骨材ま
たは軽量骨材とケチミンとを混合した不陸修正材を用
い、さらに実施例17〜19では不陸修正材の打設後、
所定量の水を散布した(散布量は同表に示した)ほか
は、実施例1〜5と同様にして不陸修正を行った。その
結果、不陸修正した表面は平坦で凹凸のないものであっ
た。また、硬化した不陸修正材の圧縮強度を表4に併せ
て示す。
【0024】
【表4】
【0025】表4から、ケチミンの添加により硬化反応
が促進されているのがわかる。とくに、水の散布との併
用により、硬化反応がより一層促進されている。 実施例20〜24 表5に示す組成にて、湿気硬化型ウレタン樹脂と骨材ま
たは軽量骨材とを混合した不陸修正材を用い、さらに不
陸修正材の打設後、所定量の水を散布した(散布量は同
表に示した)ほかは、実施例1〜5と同様にして不陸修
正を行った。その結果、不陸修正した表面は平坦で凹凸
のないものであった。また、硬化した不陸修正材の圧縮
強度を表5に併せて示す。
【0026】
【表5】
【0027】表5から、水の散布により、硬化反応がよ
り一層促進されているのがわかる。 実施例25〜29 表6に示す組成にて、湿気硬化型ウレタン樹脂と骨材ま
たは軽量骨材とポルトランドセメントとを混合した不陸
修正材を用い、さらに不陸修正材の打設後、所定量の水
を散布した(散布量は同表に示した)ほかは、実施例1
〜5と同様にして不陸修正を行った。その結果、不陸修
正した表面は平坦で凹凸のないものであった。また、硬
化した不陸修正材の圧縮強度を表6に併せて示す。
【0028】
【表6】
【0029】表6から、ポルトランドセメントの添加に
より、強度が向上しているのがわかる。 実施例30〜34 表7に示す組成にて湿気硬化型ウレタン樹脂と骨材また
は軽量骨材とを混合した不陸修正材を用い、さらに不陸
修正材の打設後、所定量の水を散布した(散布量は同表
に示した)ほかは、実施例1〜5と同様にして不陸修正
を行った。その結果、不陸修正した表面は平坦で凹凸の
ないものであった。また、硬化した不陸修正材の圧縮強
度を表7に併せて示す。
【0030】
【表7】
【0031】比較例1〜4 表8に示す組成にて湿気硬化型ウレタン樹脂と骨材また
は軽量骨材とを混合した不陸修正材を用い、さらに比較
例3および4では不陸修正材の打設後、所定量の水を散
布した(散布量は同表に示した)ほかは、実施例1〜5
と同様にして不陸修正を行った。
【0032】
【表8】
【0033】その結果、比較例1および3では、骨材に
比較して湿気硬化型ウレタン樹脂の配合量が少ないた
め、骨材を結合させることができず、また比較例2およ
び4では、骨材に比較して湿気硬化型ウレタン樹脂の配
合量が多すぎるため、ウレタン樹脂の発泡が顕著にな
る、いずれの場合も不陸修正ができなかった。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、下地の
不陸修正を専門の熟練技術を要することなく簡便にかつ
短時間に行うことができるという効果がある。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】骨材および/または軽量骨材100重量部
    に対して湿気硬化型ウレタン樹脂を2〜150重量部の
    割合で混合したことを特徴とする不陸修正材。
  2. 【請求項2】骨材および/または軽量骨材100重量部
    に対して湿気硬化型ウレタン樹脂を2〜150重量部の
    割合で混合した不陸修正材を下地上に敷き均し、下地の
    凹凸を修正することを特徴とする不陸修正方法。
  3. 【請求項3】前記不陸修正材を敷き均した後、水を散布
    する請求項2記載の不陸修正方法。
JP8081393A 1993-04-07 1993-04-07 不陸修正材およびこれを用いる不陸修正方法 Pending JPH06294204A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004131948A (ja) * 2002-10-08 2004-04-30 Aica Kogyo Co Ltd 床施工方法及び床構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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