JPH0629413B2 - 螢光体 - Google Patents
螢光体Info
- Publication number
- JPH0629413B2 JPH0629413B2 JP59191041A JP19104184A JPH0629413B2 JP H0629413 B2 JPH0629413 B2 JP H0629413B2 JP 59191041 A JP59191041 A JP 59191041A JP 19104184 A JP19104184 A JP 19104184A JP H0629413 B2 JPH0629413 B2 JP H0629413B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- phosphor
- emission peak
- peak height
- oxide
- europium
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Luminescent Compositions (AREA)
- Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は螢光体、詳しくは２価のユーロピウムで付活さ
れたストロンチウムアルミネート螢光体に関するもので
ある。
れたストロンチウムアルミネート螢光体に関するもので
ある。
従来例の構成とその問題点 従来、２価のユーロピウムで付活されたストロンチウム
アルミネート螢光体については、米国特許３２９４６９
９号明細書に記載されている。
アルミネート螢光体については、米国特許３２９４６９
９号明細書に記載されている。
ＳｒＡｌ２Ｏ４：Ｅｕ２＋が古くから知られており、発
光ピーク波長５２０ｎｍの緑色発光を示す。一方、Ｍｅ
Ａｌ２Ｏ４：Ｅｕ２＋およびＭｅＡｌ１２Ｏ１９：Ｅｕ
２＋（ここで、Ｍｅ：Ｂａ，Ｓｒ，Ｃａを表す）に関し
てはG.Blasse and A.Bril,Philips Res.Rept.23(1968)2
01に研究報告があり、ＳｒＡｌ１２Ｏ１９：Ｅｕ２＋の
発光ピークは３９５ｎｍであることが知られている。
光ピーク波長５２０ｎｍの緑色発光を示す。一方、Ｍｅ
Ａｌ２Ｏ４：Ｅｕ２＋およびＭｅＡｌ１２Ｏ１９：Ｅｕ
２＋（ここで、Ｍｅ：Ｂａ，Ｓｒ，Ｃａを表す）に関し
てはG.Blasse and A.Bril,Philips Res.Rept.23(1968)2
01に研究報告があり、ＳｒＡｌ１２Ｏ１９：Ｅｕ２＋の
発光ピークは３９５ｎｍであることが知られている。
近年、高演色性螢光ランプの効率改善に関して特開昭５
４−１０２０７３号公報および特開昭５５−１１５４８
９号公報が提案され、４８０〜５００ｎｍ付近に発光ピ
ークを有する螢光体が注目されてきている。最近の研究
によれば、例えばJ.T.C.Van Kemenade and G.P.F.Hoek
s,Extended abstract No.607,E.C.S・Spring Meeting(19
83)に報告されているＳｒ４Ａｌ１４Ｏ２５：Ｅｕ２＋
螢光体は発光ピーク波長が４９０ｎｍにある新しいタイ
プのアルミネートである。しかしながら、この２価のユ
ーロピウムで付活された青緑色螢光体は、発光ピーク高
さが不十分であり、その向上が望まれていた。
４−１０２０７３号公報および特開昭５５−１１５４８
９号公報が提案され、４８０〜５００ｎｍ付近に発光ピ
ークを有する螢光体が注目されてきている。最近の研究
によれば、例えばJ.T.C.Van Kemenade and G.P.F.Hoek
s,Extended abstract No.607,E.C.S・Spring Meeting(19
83)に報告されているＳｒ４Ａｌ１４Ｏ２５：Ｅｕ２＋
螢光体は発光ピーク波長が４９０ｎｍにある新しいタイ
プのアルミネートである。しかしながら、この２価のユ
ーロピウムで付活された青緑色螢光体は、発光ピーク高
さが不十分であり、その向上が望まれていた。
発明の目的 本発明はこのような事情に基づいてなされたもので、螢
光ピーク高さを向上させた２価のユーロピウム付活アル
ミネート螢光体を提供するものである。
光ピーク高さを向上させた２価のユーロピウム付活アル
ミネート螢光体を提供するものである。
発明の構成 発明者らは、２価のユーロピウムで付活されたストロン
チウムアルミネート螢光体について種々の実験を行なっ
た結果、この螢光体にさらに酸化リンを固溶させること
によって、その発光ピーク高さを一層向上させ得ること
を見出した。すなわち、発明者らの実験によれば、２価
のユーロピウムで付活されたストロンチウムアルミネー
ト螢光体は、その組成式が４（Ｓｒ，Ｅｕ）Ｏ・ｘＡｌ
２Ｏ３・ｙＰ２Ｏ５で表わされるものであり、上記組成
式のｘ，ｙの範囲がそれぞれ６≦ｘ≦８，０＜ｙ≦０．
４の場合に、より好ましい発光ピーク高さの向上が認め
られたものである。さらに言えば、本発明にかかる螢光
体の場合、そのＡｌ２Ｏ３量ｘが６＞ｘまたは８＜ｘの
領域においても、酸化リンの固溶により発光ピーク高さ
が向上するという効果は明らかに認められたが、これら
の向上されたピーク高さをもってしても現在実用されて
いるＳｒ４Ａｌ１４Ｏ２５：Ｅｕ２＋螢光体の発光ピー
ク高さを越えるものは得られず、実用的なレベルには至
らないことを確認した。また、付活剤であるユーロピウ
ム添加量は他の一般に使用されている螢光体におけるユ
ーロピウム濃度の範囲で上記発光ピーク高さの向上効果
が認められた。
チウムアルミネート螢光体について種々の実験を行なっ
た結果、この螢光体にさらに酸化リンを固溶させること
によって、その発光ピーク高さを一層向上させ得ること
を見出した。すなわち、発明者らの実験によれば、２価
のユーロピウムで付活されたストロンチウムアルミネー
ト螢光体は、その組成式が４（Ｓｒ，Ｅｕ）Ｏ・ｘＡｌ
２Ｏ３・ｙＰ２Ｏ５で表わされるものであり、上記組成
式のｘ，ｙの範囲がそれぞれ６≦ｘ≦８，０＜ｙ≦０．
４の場合に、より好ましい発光ピーク高さの向上が認め
られたものである。さらに言えば、本発明にかかる螢光
体の場合、そのＡｌ２Ｏ３量ｘが６＞ｘまたは８＜ｘの
領域においても、酸化リンの固溶により発光ピーク高さ
が向上するという効果は明らかに認められたが、これら
の向上されたピーク高さをもってしても現在実用されて
いるＳｒ４Ａｌ１４Ｏ２５：Ｅｕ２＋螢光体の発光ピー
ク高さを越えるものは得られず、実用的なレベルには至
らないことを確認した。また、付活剤であるユーロピウ
ム添加量は他の一般に使用されている螢光体におけるユ
ーロピウム濃度の範囲で上記発光ピーク高さの向上効果
が認められた。
実施例の説明 本発明にかかる螢光体は以下に述べる製造方法によって
得られる。まず、螢光体原料としては、 (1) 酸化ストロンチウム（ＳｒＯ）または、硝酸塩，
炭酸塩，ハロゲン化物等の高温で容易にＳｒＯに変化し
得る化合物。
得られる。まず、螢光体原料としては、 (1) 酸化ストロンチウム（ＳｒＯ）または、硝酸塩，
炭酸塩，ハロゲン化物等の高温で容易にＳｒＯに変化し
得る化合物。
(2) 酸化アルミニウム（Ａｌ２Ｏ３）または、硝酸
塩，水酸化物，ハロゲン化物等の高温で容易にＡｌ２Ｏ
３に変化し得る化合物。
塩，水酸化物，ハロゲン化物等の高温で容易にＡｌ２Ｏ
３に変化し得る化合物。
(3) リン酸水素アンモニウム、リン酸アンモニウム等
の高温で容易にＰ２Ｏ５に変化し得る化合物、またはリ
ン酸ストロンチウム、リン酸アルミニウム等のリン酸塩
化合物。
の高温で容易にＰ２Ｏ５に変化し得る化合物、またはリ
ン酸ストロンチウム、リン酸アルミニウム等のリン酸塩
化合物。
(4) 酸化ユーロピウム（Ｅｕ２Ｏ３）または、硝酸
塩，炭酸塩，ハロゲン化物等の高温で容易にＥｕ２Ｏ３
に変化し得る化合物。
塩，炭酸塩，ハロゲン化物等の高温で容易にＥｕ２Ｏ３
に変化し得る化合物。
が用いられる。上記原料を秤量し、ホウ酸，無水ホウ酸
などを適量添加してボールミルにより十分に粉砕混合す
る。これを石英ボートに充填し、還元雰囲気中において
１１００〜１６００℃の範囲内の温度で数時間焼成する
ことによって螢光体を得る。
などを適量添加してボールミルにより十分に粉砕混合す
る。これを石英ボートに充填し、還元雰囲気中において
１１００〜１６００℃の範囲内の温度で数時間焼成する
ことによって螢光体を得る。
以下、本発明の実施例について述べる。
実施例１ 炭酸ストロンチウム ２４６．８ｇ 酸化アルミニウム ３０７．６ｇ 酸化ユーロピウム ９．１ｇ 無水ホウ酸 ６．７ｇ リン酸水素アンモニウム ５．７ｇ 上記原料をボールミルにて十分に粉砕混合し、還元性雰
囲気中、１１００〜１６００℃の範囲内の温度で数時間
焼成し螢光体を得た。得られた螢光体の組成式は次のと
おりである。
囲気中、１１００〜１６００℃の範囲内の温度で数時間
焼成し螢光体を得た。得られた螢光体の組成式は次のと
おりである。
４（Ｓｒ０．９７・Ｅｕ０．０３）Ｏ・７Ａｌ２Ｏ３・0.1Ｐ２Ｏ５ この螢光体の紫外線励起による発光ピーク高さは酸化リ
ンを含まない従来の螢光体 ４（Ｓｒ０．９７・Ｅｕ０．０３）Ｏ・７Ａｌ２Ｏ３ の発光ピーク高さに比べて１１５％であり、明らかな向
上が認められた。
ンを含まない従来の螢光体 ４（Ｓｒ０．９７・Ｅｕ０．０３）Ｏ・７Ａｌ２Ｏ３ の発光ピーク高さに比べて１１５％であり、明らかな向
上が認められた。
実施例２ 炭酸ストロンチウム ２４５．５ｇ 酸化アルミニウム ３０５．５ｇ 酸化ユーロピウム ９．１ｇ 無水ホウ酸 ６．６ｇ リン酸水素アンモニウム １１．３ｇ 上記従来原料を用い、実施例１と同様にして螢光体を得
た。得られた螢光体の組成式は次のとおりである。
た。得られた螢光体の組成式は次のとおりである。
４（Ｓｒ０．９７・Ｅｕ０．０３）Ｏ・７Ａｌ２Ｏ３・0.2Ｐ２Ｏ５ この螢光体の紫外線励起による発光ピーク高さは、酸化
リンを含まない従来の螢光体の発光ピーク高さに比べて
１１１％であり、明らかな向上が認められた。
リンを含まない従来の螢光体の発光ピーク高さに比べて
１１１％であり、明らかな向上が認められた。
実施例３ 炭酸ストロンチウム ２４７．５ｇ 酸化アルミニウム ３０８．５ｇ 酸化ユーロピウム ９．２ｇ 無水ホウ酸 ６．７ｇ リン酸水素アンモニウム ２．９ｇ 上記原料を用い、実施例１と同様にして螢光体を得た。
得られた螢光体の組成式は次のとおりである。
得られた螢光体の組成式は次のとおりである。
４（Ｓｒ０．９７・Ｅｕ０．０３）Ｏ・７Ａｌ２Ｏ３・0.05Ｐ２Ｏ５ この螢光体の紫外線励起による発光ピーク高さは、酸化
リンを含まない従来の螢光体の発光ピーク高さに比べて
１０９％であり、明らかな向上が認められた。
リンを含まない従来の螢光体の発光ピーク高さに比べて
１０９％であり、明らかな向上が認められた。
実施例４ 炭酸ストロンチウム ２５９．８ｇ 酸化アルミニウム ３００．６ｇ 酸化ユーロピウム ９．６ｇ 無水ホウ酸 ７．０ｇ リン酸水素アンモニウム ５．８ｇ 上記原料を用い、実施例１と同様にして螢光体を得た。
得られた螢光体の組成式は次のとおりである。
得られた螢光体の組成式は次のとおりである。
４（Ｓｒ０．９７・Ｅｕ０．０３）Ｏ・６．５Ａｌ２Ｏ３・0.1Ｐ２Ｏ５ この螢光体の紫外線励起による発光ピーク高さは、酸化
リンを含まない従来の螢光体 ４（Ｓｒ０．９７・Ｅｕ０．０３）Ｏ・６．５Ａｌ２Ｏ
３ の発光ピーク高さに比べて１１０％であり、明らかな向
上が認められた。
リンを含まない従来の螢光体 ４（Ｓｒ０．９７・Ｅｕ０．０３）Ｏ・６．５Ａｌ２Ｏ
３ の発光ピーク高さに比べて１１０％であり、明らかな向
上が認められた。
上記実施例においてフラックスとして用いたホウ素化合
物は、得られた螢光体中に残っていることが認められた
が、本螢光体の発光特性に対してとくに悪い影響はな
く、必要であれば、水洗等の処理によって除去すること
ができる。
物は、得られた螢光体中に残っていることが認められた
が、本螢光体の発光特性に対してとくに悪い影響はな
く、必要であれば、水洗等の処理によって除去すること
ができる。
発明の効果 以上説明したように、本発明は２価のユーロピウム付活
ストロンチウムアルミネート螢光体に酸化リンを固溶さ
せることによって発光ピーク高さを向上させた優れた青
緑色螢光体を提供することができるものである。
ストロンチウムアルミネート螢光体に酸化リンを固溶さ
せることによって発光ピーク高さを向上させた優れた青
緑色螢光体を提供することができるものである。
Claims (1)
- 【請求項１】２価のユーロピウムで付活されたストロン
チウムアルミネート螢光体に酸化リンを固溶させてな
り、その組成式が４（Ｓｒ，Ｅｕ）Ｏ・ｘＡｌ２Ｏ３・
ｙＰ２Ｏ５（ここで、６≦ｘ≦８，０＜ｙ≦０．４）で
表わされることを特徴とする螢光体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59191041A JPH0629413B2 (ja) | 1984-09-12 | 1984-09-12 | 螢光体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59191041A JPH0629413B2 (ja) | 1984-09-12 | 1984-09-12 | 螢光体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6169885A JPS6169885A (ja) | 1986-04-10 |
| JPH0629413B2 true JPH0629413B2 (ja) | 1994-04-20 |
Family
ID=16267900
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59191041A Expired - Lifetime JPH0629413B2 (ja) | 1984-09-12 | 1984-09-12 | 螢光体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0629413B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8017038B2 (en) * | 2009-09-04 | 2011-09-13 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Green phosphor and plasma display panel including the same |
| US20130020928A1 (en) * | 2011-07-18 | 2013-01-24 | General Electric Company | Phosphor precursor composition |
| JP6406369B2 (ja) * | 2016-02-26 | 2018-10-17 | 日亜化学工業株式会社 | 蛍光体、発光装置及び蛍光体の製造方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5896675A (ja) * | 1981-12-02 | 1983-06-08 | Toshiba Corp | 「けい」光体 |
-
1984
- 1984-09-12 JP JP59191041A patent/JPH0629413B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6169885A (ja) | 1986-04-10 |
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