JPH06292941A - 特殊中子を用いて鋳造した鋳造品 - Google Patents

特殊中子を用いて鋳造した鋳造品

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JPH06292941A
JPH06292941A JP33973492A JP33973492A JPH06292941A JP H06292941 A JPH06292941 A JP H06292941A JP 33973492 A JP33973492 A JP 33973492A JP 33973492 A JP33973492 A JP 33973492A JP H06292941 A JPH06292941 A JP H06292941A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、中子として従来一般に用いられてい
る砂中子以外の特殊中子を使用して鋳造して鋳造品を得
ることにより、中空形状やアンダカット形状等の複雑形
状であっても、形状の制約を受けることなく効率良く形
成できる特殊中子を用いて鋳造した鋳造品を提供するこ
とにある。 【構成】砂以外の材料を用いて非砂中子を成形した後、
該非砂中子1を上型2と下型3との間に配設して、鋳型
4を形成し、次に該鋳型4内に形成される空洞部5に鋳
造品に応じてアルミニュウム溶湯等の溶湯を注湯する。
つづいて、該空洞部5の形状に応じた形状の鋳造品6が
成形した後、該鋳造品6を鋳型4から取出し、該鋳造品
6のバリ等の不要部分を除去して、目的の完成品を得
る。 【効果】中子として非砂中子を使用して鋳型を形成し、
該鋳型を用いて鋳造品を製造する特殊中子を用いて鋳造
した鋳造品とした為、生産性の向上と適用範囲の拡大を
図ることができ、鋳造品の品質を向上することができる
と共に、鋳造品コストの大幅な低減が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特殊中子を用いて鋳造
した鋳造品に関し、特に中子として従来一般に用いられ
ている砂中子以外の特殊中子を使用して鋳造して鋳造品
を得ることにより、中空形状やアンダカット形状等の複
雑形状であっても、形状の制約を受けることなく効率良
く形成できる特殊中子を用いて鋳造した鋳造品に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】機械工作の一環として採用される鋳造に
あっては、中空部やアンダカット部を形成する為、非崩
壊性中子又は崩壊性中子が使用して鋳造し、鋳造品を得
ていた。 ところで、前者(非崩壊性中子)としては、
金属中子があるが、直抜きや変形抜き出来るもの以外に
は使用できず、使用範囲が特定形状のものに制限されて
いた。
【0003】また、後者(崩壊性中子)として、砂中子
が一般に使用されているが、造型が困難であると共に、
崩壊し易く、取扱いが難しいばかりでなく、鋳造時にお
ける耐圧性と鋳造後における崩壊性との相反条件を具備
するのが困難であるという問題点があった。
【0004】そこで、近年、該砂中子の表面に特殊なコ
ーティングを施した中子を使用して鋳造して鋳造品を得
ることが提案されたが、以下のような問題点がある為、
問題点を解決するには至らなかった。 (1)コーティングは、1層のみでなく複数層形成する
必要がある等コーティングが困難である為、該コーティ
ングに手間が掛かって工数を要し、時間と経費がかかる
ばかりでなく、該コーティングの初期の目的も期し難
い。 (2)コーティング層や砂中子の成分である粘結剤を鋳
造後に完全除去することが困難である為、該コーティン
グ層や粘結剤を除去する砂焼処理が必要となる等、工数
を要し、時間と経費がかかる。 (3)砂中子は、造型が困難である為、設備と工数を要
するばかりでなく、造型した砂中子も壊れ易く、取扱い
が困難であり、工数を要すると共に、歩留まりも悪く、
時間と経費がかかる。 (4)砂中子は、鋳造時における崩壊を阻止するために
圧力調整が必要であり、かつ鋳造後の完全崩壊が困難で
ある為、熱処理工程や砂落工程や砂落検査が必要とな
り、工数を要し、時間と経費がかかる。 (5)鋳造時に中子の砂粒子間への溶湯差込みが発生す
ることや、砂中子の成分が鋳造品に浸透することにより
鋳造品に鋳巣が発生する等不良品が発生し易く、鋳造の
歩留まりが悪く、生産性が劣悪である。 (6)鋳造後の中子砂の完全除去が難しく、鋳造品に付
着する等して、製品の摩耗や破損等の不具合を発生す
る。 (7)複雑形状の鋳造品や、大きい鋳造品は、鋳造が困
難または事実上不可能である為、適用範囲が限定され
る。 (8)砂中子の砂を鋳造後に再使用する際、コーティン
グ層や粘結剤が含有されている為、該コーティング層や
粘結剤を完全に除去するのが困難であり、工数を要し、
時間と経費がかかる。 (9)砂中子は、造型困難、崩壊し易い、取扱い困難等
の欠点があり、鋳造時における耐圧性と鋳造後における
崩壊性との相反条件を具備するのが困難である為、次の
ように多くの工程を要し、しかも歩留まりも悪く、時間
と経費がかかる。
【0005】すなわち、従来の砂中子を使用して鋳造品
を得るには、次のような工程が必要である。 (1)中子成形→(2)中子の塗型→(3)中子の乾燥
→(4)鋳型の形成→(5)溶湯の注湯による鋳造→
(6)鋳造品の砂落し→(7)鋳造品の砂熱処理(砂焼
き)→(8)鋳造品の砂落検査→(9)鋳造品のバリ取
り→(10)完成品。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明では、下記構成
とすることによって、上述した問題を解決することを目
的とする。 すなわち、 (1)中子として壊れ難い特殊中子を使用することで、
中子の造型と取扱いを容易として、工数を削減し、時間
と経費を低減させ、品質の優れた鋳造品を得る。 (2)粘結剤等の浸透成分を使用しない特殊中子を使用
することで、該中子成分が鋳造品へ浸透するのが防止さ
れる等により、鋳巣発生等の不具合発生を阻止し、鋳造
品の不良品発生を阻止して、歩留まり向上と、生産性向
上に寄与せしめ、品質の優れた鋳造品を得る。 (3)鋳造時における耐圧性と鋳造後における崩壊性と
の相反条件を兼備する特殊中子の使用により、鋳造中の
溶湯差込みの発生を回避すると共に圧力調整を回避して
耐圧性(非崩壊性)を維持し、かつ鋳造後の中子の完全
崩壊(崩壊性)と中子成分の完全除去とを容易とし、鋳
造品への付着を防止して、鋳造品の摩耗や破損等の鋳造
品不具合の発生を阻止し、品質の優れた鋳造品を得る。 (4)特殊中子の使用により、中空部分やアンダカット
部分の形成を容易とし、しかも中子強度の向上により、
形状や大きさに囚われることなく、全形状や全大きさの
鋳造を可能として、適用範囲を拡大し、品質の優れた鋳
造品を得る。 (5)特殊中子は、粘結剤等の除去困難成分の非含有に
より、鋳造後の中子の完全崩壊除去を容易とし、再使用
を簡単容易にし、公害発生を阻止すると共に、工数を削
減して、時間と経費を低減させ、品質の優れた鋳造品を
得る。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本発
明によれば、中子として非砂中子を使用して鋳型を形成
し、該鋳型を用いて鋳造することにより形成されたこと
を特徴とする特殊中子を用いて鋳造した鋳造品を提供す
ることにより達成される。
【0008】
【作用】このような本発明によれば、以下の作用があ
る。
【0009】すなわち、本発明によれば、中子として特
殊中子を使用して鋳型を形成し、該鋳型を用いて鋳造
し、これによって鋳造品を得るものであり、生産性の向
上と適用範囲の拡大により、品質に優れた鋳造品を効率
良く得るという考え方であり、 (1)中子として壊れ難い特殊中子を使用することで、
中子の造型が容易となり、造型設備が簡易化され、かつ
工程が削減され、時間と経費の低減を図って、品質に優
れた鋳造品を効率良く得る。 (2)中子として壊れ難い特殊中子を使用する為、落と
しても投げても壊れないので取扱いが容易となり、運搬
や保管が容易となる他、鋳造時の圧力調整が不要となる
等工数が削減され、時間と経費の低減を図って、品質に
優れた鋳造品を効率良く得る。 (3)使用する特殊中子が粘結剤等の浸透成分を含有し
ていない為、鋳造品への中子成分浸透が防止される等に
より、鋳巣発生等の不具合発生が阻止され、鋳造品の不
良品発生が阻止され、歩留まり向上と、生産性向上とを
図って、品質に優れた鋳造品を効率良く得る。 (4)中子として特殊中子を使用することにより、中空
部分やアンダカット部分の形成が容易となり、しかも中
子強度が向上するから、形状や大きさに囚われることな
く、全形状や全大きさの鋳造が可能となり、適用範囲の
拡大を図って、品質に優れた鋳造品を効率良く得る。 (5)鋳造時における耐圧性と鋳造後における崩壊性と
の相反条件を兼備する特殊中子を使用することにより、
鋳造中の溶湯差込みの発生を回避すると共に圧力調整を
回避して耐圧性(非崩壊性)を維持し、かつ鋳造後の中
子の完全崩壊(崩壊性)と中子成分の完全除去とを容易
とし、鋳造品への付着を防止して、鋳造品の摩耗や破損
等の鋳造品不具合発生の阻止を図って、品質に優れた鋳
造品を効率良く得る。 (6)中子として使用する特殊中子は、粘結剤等の除去
困難成分を含有していないので、中子の完全崩壊・除去
が容易となり、再使用が簡単容易になって、公害発生を
阻止することができると共に、工数が削減され、時間と
経費の低減を図って、品質に優れた鋳造品を効率良く得
る。
【0010】
【実施例】以下に添付の図面を参照して、本発明を特定
の実施例について詳述する。
【0011】図1〜図4は、本発明の特殊中子を用いて
鋳造した鋳造品の一実施例を示す。
【0012】すなわち、本発明は、中子として一般に広
く使用されている砂中子を使うことなく、通常は使用困
難または使用不可能と考えられている該砂中子以外の材
料からなる非砂中子を使用して鋳型を形成し、該鋳型を
用いて鋳造することにより形成されたことを特徴とする
特殊中子を用いて鋳造した鋳造品である。
【0013】そして、本発明に使用される非砂中子は、
鋳造時における耐圧性(非崩壊性)と鋳造後における完
全崩壊(崩壊性)との相反条件を兼備することが要求さ
れる。
【0014】さらに、該非砂中子は、鋳造時に多量のガ
スを発生する等の鋳造品に対する悪影響を付与しない条
件を具備するものであることが要求される。
【0015】本実施例においては、該非砂中子として合
成樹脂(プラスチック)からなる中子を使用して、鋳造
品を鋳造する場合について説明する。
【0016】すなわち、該合成樹脂(プラスチック)か
らなる非砂中子を使用して鋳造品を鋳造する場合にあっ
て、一つの実施例として、ダイカスト鋳造にて、鋳造品
を得る場合について説明する。
【0017】該非砂中子としての合成樹脂(プラスチッ
ク)からなる中子である合成樹脂中子(プラスチック中
子)(以下「樹脂中子」という)1は、合成樹脂(プラ
スチック)から形成されている。 そして、該樹脂中子
1は、合成樹脂(プラスチック)を用いて、射出成形等
の合成樹脂成形方法(プラスチック成形方法)により、
図4に良く示されているような中空部Sを有する樹脂中
子1に成形されている。 また、該樹脂中子1は、図1
に良く示されているように、上型2と下型3との間に配
設することにより、鋳型4を形成している。
【0018】さらに、図2に良く示されているように、
該樹脂中子1を上型2と下型3との間に配設することに
より、鋳型4の内部には、成形しようとする鋳造品6の
形状に応じた形状の空洞部5が形成されている。
【0019】また、図2と図3に良く示されているよう
に、上記鋳型内に形成される空洞部5に、鋳造品の材質
に応じてアルミニュウム溶湯等の溶湯が注湯されること
で、該空洞部5の形状に応じた形状の鋳造品6が成形さ
れる。
【0020】さらに、図3に良く示されているように、
上記により形成された鋳造品6が、鋳型4から取り出さ
れることにより、鋳造が終了するので、該鋳造品6のバ
リ等の不要部分を除去して、所期の目的の完成品たる鋳
造品6が形成される。
【0021】このようにして形成された鋳造品は、鋳巣
発生等の不具合発生が阻止され、外観品質および機能品
質に優れたた鋳造品となる。
【0022】従って、従来中子として一般に広く使用さ
れている砂中子を使って鋳造することで、鋳造品を得る
場合に比べて、工数を大幅に低減して、品質に優れた鋳
造品を効率良く得ることができるようになる。
【0023】尚、上記樹脂中子1は、鋳造時には、その
形状を保持することにより、所期の目的の鋳造品6の形
成に寄与すると共に、鋳造後には、該鋳造品6の余熱に
より溶解して除去される為、残留分が残らない。
【0024】この場合、溶湯の温度は、上記鋳型4の空
洞部5に達するまでに初期の温度(例えば、アルミニュ
ウム溶湯にあっては、約660度C)に比べてかなり温
度が低下する。
【0025】また、上記樹脂中子1は、樹脂中子自身の
温度と潜熱により、上記溶湯が作用しても、反射作用と
温度作用とにより、直ちに溶融することなく初期形状を
保持する。 そして、該樹脂中子1は、上記空洞部5に
溶湯を注湯した後、所定の時間を経過し、溶湯が冷えて
固まってから、該鋳造品6の余熱によって溶融除去され
る。
【0026】次に、第5図は、本発明に使用される特殊
中子の第2実施例を示し、特殊中子である非砂中子とし
ての樹脂中子1は、その表面(外面)に、保護層7が被
覆形成されている。
【0027】該保護層は、耐熱性樹脂等からなる耐熱性
被覆層である。
【0028】また、該耐熱性被覆層を形成する材料とし
ては、シリコンゴムやシリコン樹脂等の耐熱性樹脂や低
融点金属やニューセラミック(ファインセラミック)そ
の他の耐熱性材料がある。
【0029】尚、本発明に使用される特殊中子は、上記
実施例のものに限られることなく、種々の特殊中子を用
いた種々の形状のものに適用でき、鋳造品の品質向上を
図る等することが出来、上記実施例に限定されず、多く
の変形例が考えられる。
【0030】例えば、上記実施例の特殊中子にあって
は、重量軽減、コスト軽減、及び鋳造後の崩壊・除去の
容易性の面から中空形状のものとしたが、これに限定さ
れず、鋳造時の非崩壊性の面から充実形状のものとする
ことができるのは勿論である。
【0031】尚、本発明の特殊中子を用いて鋳造した鋳
造品は、上記実施例の鋳造方法によって成形するものに
限られることなく、特定の工程を加えてさらに鋳造品の
品質向上を図る等して得るようにすることが出来、上記
実施例の特殊中子を用いて鋳造した鋳造品に限定され
ず、多くの変形例が考えられる。
【0032】また、本実施例の特殊中子である非砂中子
としての合成樹脂(プラスチック)からなる中子は、鋳
造時における耐圧性と鋳造後における崩壊性との相反条
件を兼備すると共に、鋳造時に多量のガスを発生する等
の鋳造品に対する悪影響を付与しないものであることが
要求されるが、この条件を具備する中子材料としての合
成樹脂(プラスチック)としては、次のものがある。
【0033】すなわち、上記各条件を兼備する中子材料
としての合成樹脂(プラスチック)としては、例えば、
熱可塑性合成樹脂があり、上記何れの条件をも兼備して
おり、初期の目的を充分満足する鋳造品を得ることがで
きる。
【0034】また、この熱可塑性合成樹脂のうち最も適
するものとしては、四弗化エチレン樹脂等の弗素樹脂
(ポリフルオルエチレン樹脂)やポリイミド樹脂、ポリ
アミドイミド樹脂やポリスルホン樹脂があり、上記何れ
の条件をも兼備しており、初期の目的を満足する鋳造品
を得ることができる。
【0035】さらに、これに次ぐものとしては、ポリア
ミド樹脂(ナイロン樹脂)やポリプロピレン樹脂があ
り、上記何れの条件をも兼備しており、初期の目的を満
足する鋳造品を得ることができる。
【0036】また、この他のものとしては、ポリエチレ
ン樹脂、ポリエステル樹脂(テトロン樹脂)やポリサル
ホンサン樹脂があげられ、上記何れの条件をも兼備して
おり、初期の目的を満足する鋳造品を得ることができ
る。
【0037】また、本実施例の鋳造用特殊中子に使用す
る合成樹脂(プラスチック)からなる中子としては、上
記合成樹脂(プラスチック)に限られることなく、鋳造
時における耐圧性と鋳造後における崩壊性との相反条件
を兼備すると共に、鋳造時に多量のガスを発生する等の
鋳造品に対する悪影響を付与しないものであるならば、
シリコン樹脂等の熱硬化性樹脂その他の上記実施例以外
の合成樹脂(プラスチック)も使用できるのは勿論であ
り、上記実施例と同様な効果を得ることができる。 ま
た、本発明の鋳造品に使用される特殊中子としての非砂
中子は、上記実施例の合成樹脂(プラスチック)からな
る樹脂中子に限られることなく、該合成樹脂(プラスチ
ック)以外の材料からなる非砂中子とすることができる
のは、勿論であり、合成樹脂(プラスチック)以外の特
殊中子としての非砂中子としては、次のものがある。
【0038】すなわち、例えば、低融点金属やニューセ
ラミック(ファインセラミック)その他の材料があり、
これらの材料を用いて非砂中子を形成し、該非砂中子を
使用して鋳型を形成し、該鋳型を用いて鋳造品を製造す
ることができ、上記実施例と同様な効果を得ることがで
きる。
【0039】尚、上記実施例は、特殊中子としての非砂
中子としての合成樹脂(プラスチック)からなる中子を
用いて鋳造して鋳造品を得る場合の一つとして、ダイカ
スト鋳造により鋳造品を得る場合について説明したが、
本発明の特殊中子を用いて鋳造した鋳造品は、該ダイカ
スト鋳造に限られることなく、砂型重力鋳造法、金型重
力鋳造法、低加圧鋳造法や精密鋳造法、その他の鋳造法
に適用して、目的の鋳造品を得ることが出来るのは勿論
であり、上記実施例と同様な効果を得ることができる。
【0040】尚、本発明の特殊中子を用いて鋳造した鋳
造品は、上記実施例の特殊中子を用いて鋳造した鋳造品
に限られることなく、多くの変形例が考えられる。
【0041】次に、本実施例に係る特殊中子を用いて鋳
造した鋳造品の作用について説明する。
【0042】上記のように本発明は、本発明は、中子と
して非砂中子を使用して鋳型を形成し、該鋳型を用いて
鋳造し、これによって鋳造品を得るものであり、生産性
の向上と適用範囲の拡大により、品質に優れた鋳造品を
効率良く得るという考え方であり、下記の作用がある。 (1)中子として壊れ難い非砂中子を使用することで、
中子の造型が容易となり、造型設備が簡易化され、かつ
工程が削減され、時間と経費の低減を図って、品質に優
れた鋳造品を効率良く得ることができる。 (2)中子として壊れ難い非砂中子を使用する為、落と
しても投げても壊れないので取扱いが容易となり、運搬
や保管が容易となる他、鋳造時の圧力調整が不要となる
等工数が削減され、時間と経費の低減を図って、品質に
優れた鋳造品を効率良く得ることができる。 (3)粘結剤等の浸透成分を使用しない為、鋳造品への
中子成分浸透が防止される等により、鋳巣発生等の不具
合発生が阻止され、鋳造品の不良品発生が阻止され、歩
留まり向上と、生産性向上とを図って、品質に優れた鋳
造品を効率良く得ることができる。 (4)非砂中子を使用することにより、中空部分やアン
ダカット部分の形成が容易となり、しかも中子強度が向
上するから、形状や大きさに囚われることなく、全形状
や全大きさの鋳造が可能となり、適用範囲の拡大を図っ
て、品質に優れた鋳造品を効率良く得ることができる。 (5)鋳造時における耐圧性と鋳造後における崩壊性と
の相反条件を兼備する特殊中子を使用することにより、
鋳造中の溶湯差込みの発生を回避すると共に圧力調整を
回避して耐圧性(非崩壊性)を維持し、かつ鋳造後の中
子の完全崩壊(崩壊性)と中子成分の完全除去とを容易
とし、鋳造品への付着を防止して、鋳造品の摩耗や破損
等の鋳造品不具合発生の阻止を図って、品質に優れた鋳
造品を効率良く得ることができる。 (6)非砂中子は、粘結剤等の除去困難成分を含有して
いないので、中子の完全崩壊・除去が容易となり、再使
用が簡単容易になって、公害発生を阻止することができ
ると共に、工数が削減され、時間と経費の低減を図っ
て、品質に優れた鋳造品を効率良く得ることができる。
【0043】尚、本発明の特殊中子を用いて鋳造した鋳
造品は、上記各実施例に限られることなく、多くの変形
例が考えられる。
【0044】
【発明の効果】このように本発明は、中子として非砂中
子を使用して鋳型を形成し、該鋳型を用いて鋳造品を得
るものであり、生産性の向上と適用範囲の拡大により、
品質に優れた鋳造品を効率良く得るという考え方であ
り、下記のような優れた効果がある。 (1)中子として壊れ難い非砂中子を使用することで、
中子の成形が容易となり、造型設備が簡易化され、かつ
工程が削減され、時間と経費の低減を図って、品質に優
れた鋳造品を効率良く得ることができる利点がある。 (2)中子として壊れ難い非砂中子を使用するので、落
としても投げても壊れないので取扱いが容易となり、運
搬や保管が容易となる他、鋳造時の圧力調整が不要とな
る等工数が削減され、時間と経費の低減を図って、品質
に優れた鋳造品を効率良く得ることができる利点があ
る。 (3)粘結剤等の浸透成分を使用しない為、鋳造品への
中子成分浸透が防止される等により、鋳巣発生等の不具
合発生が阻止され、鋳造品の不良品発生が阻止され、歩
留まりが向上すると共に、生産性の向上を図って、品質
に優れた鋳造品を効率良く得ることができる利点があ
る。 (4)非砂中子を使用することにより、中空部分やアン
ダカット部分の形成が容易となり、しかも中子強度が向
上するから、形状や大きさに囚われることなく、全形状
や全大きさの鋳造が可能となり、適用範囲の拡大を図っ
て、品質に優れた鋳造品を効率良く得ることができる利
点がある。 (5)鋳造時における耐圧性と鋳造後における崩壊性と
の相反条件を兼備する特殊中子を使用することにより、
鋳造中の溶湯差込みの発生を回避すると共に圧力調整を
回避して耐圧性(非崩壊性)を維持し、かつ鋳造後の中
子の完全崩壊(崩壊性)と中子成分の完全除去とを容易
とし、鋳造品への付着を防止して、鋳造品の摩耗や破損
等の鋳造品不具合の発生阻止を図って、品質に優れた鋳
造品を効率良く得ることができる利点がある。 (6)非砂中子は、粘結剤等の除去困難成分を含有して
いないので、中子の完全崩壊・除去が容易となり、再使
用が簡単容易になって、公害発生を阻止することができ
ると共に、工数が削減され、時間と経費の低減を図っ
て、品質に優れた鋳造品を効率良く得ることができる利
点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく一実施例の特殊中子を用いて鋳
造した鋳造品のうち、非砂中子である樹脂中子を用いて
鋳型を形成する場合を示す断面図である。
【図2】本発明に基づく一実施例の特殊中子を用いて鋳
造した鋳造品のうち、溶湯の注湯により鋳造品を成形す
る場合を示す断面図である。
【図3】本発明に基づく一実施例の特殊中子を用いて鋳
造した鋳造品のうち、鋳型から取出すことにより得られ
た鋳造品を示す断面図である。
【図4】本発明に基づく一実施例の特殊中子を用いて鋳
造した鋳造品の成形に使用される非砂中子である樹脂中
子を示す断面図である。
【図5】同樹脂中子の第2実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 樹脂中子(合成樹脂中子:プラスチック中子)
(特殊中子である非砂中子) 2 上型 3 下型 4 鋳型 5 空洞部 6 鋳造品 7 保護層 S 中空部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中子として非砂中子を使用して鋳型を形成
    し、該鋳型を用いて鋳造することにより形成されたこと
    を特徴とする特殊中子を用いて鋳造した鋳造品。
  2. 【請求項2】非砂中子として、鋳造時における耐圧性と
    鋳造後における崩壊性との相反条件を具備する中子を、
    使用して鋳造することにより形成されたことを特徴とす
    る請求項1記載の特殊中子を用いて鋳造した鋳造品。
  3. 【請求項3】非砂中子として、合成樹脂(プラスチッ
    ク)からなる中子を、使用して鋳造することにより形成
    されたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    特殊中子を用いて鋳造した鋳造品。
JP33973492A 1992-07-30 1992-11-26 特殊中子を用いて鋳造した鋳造品 Expired - Fee Related JP3248012B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5850868A (en) * 1995-03-03 1998-12-22 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Casting method with improved resin core removal step
US5957191A (en) * 1995-09-05 1999-09-28 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Casting method and apparatus using a resin core

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