JPH06292921A - ノズルヘッダのスプレー幅制御装置 - Google Patents

ノズルヘッダのスプレー幅制御装置

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JPH06292921A
JPH06292921A JP8363393A JP8363393A JPH06292921A JP H06292921 A JPH06292921 A JP H06292921A JP 8363393 A JP8363393 A JP 8363393A JP 8363393 A JP8363393 A JP 8363393A JP H06292921 A JPH06292921 A JP H06292921A
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spray
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末房 志水
Michihiro Nakagawa
理洋 中川
Hiroki Miyawaki
廣機 宮脇
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 鋼材の冷却装置あるいはデスケーリング装置
において、パイロット圧により開閉する開閉弁内蔵型高
圧水噴射ノズル(12〜14)と、該噴射ノズルを配列
したスプレーヘッダーと、該スプレーヘッダーの幅制御
を行うための前記噴射ノズルのパイロット圧を供給する
コントロールシリンダ(18)と、該コントロールシリ
ンダ内の液圧を制御する制御手段とを備えたノズルヘッ
ダのスプレー幅制御装置。 【効果】 スプレーヘッドを構成する噴射ノズルとして
パイロット圧により開閉する開閉弁内蔵形高圧水噴射ノ
ズルを使用することにより、きめ細かな幅制御を行うこ
とができる。遮蔽手段が不要であるので、設備をコンパ
クトにすることができる。また、多数の電磁弁を必要と
しないので、信頼性のある設備を供給できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼板の冷却装置あるい
はデスケーリングのスプレー幅制御およびロール冷却の
スプレー幅制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のデスケーリングの幅制御は、広幅
と狭幅の2パターンであった。これでは、板幅に応じた
細かな制御に対応できず、省エネルギーの観点から無駄
である。
【0003】特開昭59−41426号公報には、板幅
方向に分割した注水ヘッダの冷却水供給をそれぞれ独立
したヘッドタンクの供給源より行い、それぞれ独立した
供給源の水位調整により板幅方向の冷却能力を可変とす
ることにより、精度の良い冷却を行うことが開示されて
いる。
【0004】また、実開昭62−50810号公報に
は、鋼板の幅方向及び長さ方向に沿ってそれぞれ複数列
の冷却液噴射ノズルを設け、その噴射ノズルの各々にバ
ルブを取り付け、鋼板の前後方向及び幅方向の位置に応
じて噴射ノズルの選択的な開閉を行う制御系を備えたこ
とにより、厚鋼板の前端部、後端部及び両側部にあって
も過冷却を生じない均一な冷却効果が得られ、冷却歪が
少ない冷却調整装置が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の方式の場合、多数の配管が必要となり、設置スペース
とメンテナンス性に問題がある。また、多数の電磁弁が
必要となるため、どれかが誤動作した場合を考えると、
信頼性に問題がある。特に、ウオーターハンマーの発
生、冷却の場合、応答性に問題がある。
【0006】デスケーリングの幅制御、ON/OFF制
御を、特開昭56−17115号公報あるいは特開昭6
2−61713号公報に開示されているように、遮蔽型
にすることも考えられるが、高圧、多量のデスケーリン
グ水(冷却水)を遮蔽するためには、装置の強度等を考
慮すると、設備も大きくなり、経済的でない。また、圧
延機直近に設置する場合、設置スペースに問題が生じ
る。
【0007】本発明が解決すべき課題は、メンテナンス
性にすぐれ、また設置スペースをとらない鋼板の冷却装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の鋼板の冷却装置は、鋼材の冷却装置におい
て、パイロット圧により開閉する開閉弁内蔵型高圧水噴
射ノズルと、該噴射ノズルを配列したスプレーヘッダー
と、該スプレーヘッダーの幅制御を行うための前記噴射
ノズルのパイロット圧を供給するコントロールシリンダ
と、該コントロールシリンダ内の液圧を制御する制御手
段とを備えたものである。
【0009】
【作用】ノズルとして、パイロット圧により開閉する開
閉弁内蔵型高圧水噴射ノズルを採用し、個々のノズルを
制御するにあたって、パイロット圧の供給のためのコン
トロールシリンダを配設し、このコントロールシリンダ
内の液圧を制御することにより、スプレーヘッダーの幅
制御およびON/OFF制御を行う。
【0010】
【実施例】以下、本発明を実施例を参照しながら具体的
に説明する。図1は本発明に係る冷却装置の全体構成を
示すものであり、A1,B1,A4,B4を冷却装置として、
2,B2,A3,B3 をデスケーリング装置として使用した
場合を示す。同図において、通板面の流れ方向に沿って
上下に4対のスプレーヘッダーA1,B1,A2,B2,A3,B
3,A4,B4 が設置されている。スプレーヘッダーのA1,
1,A2,B2 は前面冷却装置を構成し、A3,B3,A4,B
4 は後面冷却装置を構成している。図1中、1は高圧冷
却ポンプであり、配管を介して第1および第4のスプレ
ーヘッダーA1,B1,A4,B4 のヘッダー管に接続されて
いる。また、デスケーリングポンプ2は配管を介して第
2および第3のスプレーヘッダーA2,B2,A3,B3 に接
続されている。各スプレーヘッダーは複数の噴射ノズル
によって形成されており、各噴射ノズルは、パイロット
圧により開閉する開閉弁内蔵形高圧水噴射ノズルとして
いる。各噴射ノズルのパイロット圧は、エッジマスクコ
ントローラ3〜10によってON/OFF制御され、厚
鋼板の両側に冷却水をかけずに過冷却を防止する目的
で、冷却水の噴射停止(エッジマスクコントロール)あ
るいは、先端,後端に冷却水をかけずに過冷却を防止す
る目的で、冷却水の噴射停止(F/T(Front and Tai
l) 制御) を行う。
【0011】図2は噴射ノズルの一部とエッジマスクコ
ントローラ3のコントロール部を示している。図におい
て、ヘッダー管11に噴射ノズル12〜14が取付けら
れており、各ノズルのパイロット配管15〜17がコン
トロールシリンダー18に接続されている。コントロー
ルシリンダー18のピストンロッド19は幅可変モータ
21によって駆動されるねじ軸20により進退長さが制
御される。なお、シリンダ等の直動式のものを使用して
もよい。幅可変モータ21の回転量、すなわちピストン
ロッド19の位置は、パルスジェネレータ22によって
検出される。コントロールシリンダー18内のピストン
ヘッド19aによって区画された圧力室のそれぞれにコ
ントロール水を供給する配管23,24の中途には高速
オンオフ弁25,26が設けられており、これらの高速
オンオフ弁がオフのときにはコントロール水は逃がし配
管27,28を通して排出される。29は、シフト (エ
ッジマスク幅変更) 時に通水を行うための電磁弁であ
る。
【0012】図2は厚鋼板の先端と後端に冷却水をかけ
ずに過冷却を防止する目的のF/T制御停止時を示すも
のである。図3は通常冷却時を示すもので、配管23,
24にパイロット水を供給し、高速オンオフ弁25をオ
ン、高速オンオフ弁26をオフにすると、噴射ノズル1
2にはパイロット圧が付与されるので、ヘッダー管11
内の冷却水は噴射ノズル12からは噴射しない。噴射ノ
ズル13,14にはパイロット圧がかからないので、ヘ
ッダー管11内の冷却水は噴射ノズル13,14から噴
射する。
【0013】図4は高速オンオフ弁25,26をオフし
た状態を示すもので、噴射ノズル12〜14にはパイロ
ット圧がかからないので、全噴射ノズル12〜14から
冷却水が噴射する。これは全幅噴射の冷却装置あるいは
デスケーリングとして使用する場合を示している。この
とき、通水、すなわち液圧室と配管がループを作るよう
にするため、電磁弁29を作動させて配管23と24が
連通するようにする。また、本図は、スプレー幅を変更
する場合についても示している。スプレー幅変更時は、
幅可変モータの負荷を軽減するためとシリンダ内のシー
ルを保護するために、液圧室を低圧にしてシフトさせた
方が望ましい。一方、幅変更時に噴射を避けたい場合は
高速オンオフ弁をオンにして、両液圧水を高圧にしてお
くとよい。
【0014】図5は、幅可変モータ21を駆動してピス
トンヘッド19aの位置を変更した後の状態を示してい
る。配管23側の室に接続される噴射ノズルのパイロッ
ト配管を15と16にする。高速オンオフ弁25をオ
ン、高速オンオフ弁26をオフにすると、噴射ノズル1
2,13にパイロット圧がかかり、冷却水は噴射ノズル
12,13からは噴射せず、パイロット圧がかかってい
ない噴射ノズル14から冷却水が噴射される。
【0015】このようにして、コントロールシリンダー
18のピストンヘッド19aの位置の制御および高速オ
ンオフ弁25,26の圧力を制御することにより、鋼板
の冷却のスプレー幅制御(エッジマスクコントロール、
F/T制御)あるいはデスケーリングの幅を変更するこ
とができる。この制御は、サーマルクラウンを考慮した
スプレー幅制御も行うことができる。
【0016】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば下記の
効果を奏する。 スプレーヘッドを構成する噴射ノズルとしてパイロ
ット圧により開閉する開閉弁内蔵形高圧水噴射ノズルを
使用することにより、きめ細かな幅制御を行うことがで
きる。 遮蔽手段が不要であるので、設備をコンパクトにす
ることができる。 多数の電磁弁が不要であるので、誤動作の少ない、
信頼性のある設備となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る鋼板の冷却装置の全体構成を示
す斜視図である。
【図2】 噴射ノズルの一部とエッジマスクコントロー
ラのコントローラを示す説明図である。
【図3】 スプレー幅制御を行った場合のコントローラ
部の作動状態の説明図である。
【図4】 全幅噴射時のコントローラ部の作動状態の説
明図である。
【図5】 スプレー幅変更時のコントローラ部の作動状
態の説明図である。
【符号の説明】
1 高圧冷却ポンプ、2 デスケーリングポンプ、3〜
10 エッジマスクコントローラ、11 ヘッダー管、
12〜14 噴射ノズル、15〜17 パイロット配
管、18 コントロールシリンダー、19 ピストンロ
ッド、19a ピストンヘッド、20 ねじ軸、21
幅可変モータ、22 パルスジェネレータ、23,24
配管、25,26 高速オンオフ弁、27,28 逃
がし配管、29 電磁弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼材の冷却装置あるいはデスケーリング
    装置において、パイロット圧により開閉する開閉弁内蔵
    型高圧水噴射ノズルと、該噴射ノズルを配列したスプレ
    ーヘッダーと、該スプレーヘッダーの幅制御を行うため
    の前記噴射ノズルのパイロット圧を供給するコントロー
    ルシリンダと、該コントロールシリンダ内の液圧を制御
    する制御手段とを備えたノズルヘッダのスプレー幅制御
    装置。
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