JPH06292778A - ミシン - Google Patents
ミシンInfo
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- JPH06292778A JPH06292778A JP8174793A JP8174793A JPH06292778A JP H06292778 A JPH06292778 A JP H06292778A JP 8174793 A JP8174793 A JP 8174793A JP 8174793 A JP8174793 A JP 8174793A JP H06292778 A JPH06292778 A JP H06292778A
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- feed
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- adjuster
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 送りの正,逆を切り替えた際に発生する衝撃
音を可及的小さくすると共に、比較的周波数の低い音に
して、作業者に不快感を与えないようにすること。 【構成】 操作ダイヤルに連結された送り調節ねじに関
連して送り調節器の配置位置を切り替えることにより布
送り方向を正,逆に切り替えることができると共に、送
り調節ねじを操作することによって布送り量を調節する
ことができる。前記操作ダイヤルの少なくとも前記送り
調節ねじと連結される部分は比較的剛性の低い材料によ
って構成される。
音を可及的小さくすると共に、比較的周波数の低い音に
して、作業者に不快感を与えないようにすること。 【構成】 操作ダイヤルに連結された送り調節ねじに関
連して送り調節器の配置位置を切り替えることにより布
送り方向を正,逆に切り替えることができると共に、送
り調節ねじを操作することによって布送り量を調節する
ことができる。前記操作ダイヤルの少なくとも前記送り
調節ねじと連結される部分は比較的剛性の低い材料によ
って構成される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、布送り方向及び布送り
量をそれぞれ調節できるミシンに関するものである。
量をそれぞれ調節できるミシンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のミシンとして、図7に示
されるものが存在する。即ち、ミシン本体Aの内部に
は、左右方向の軸Bの周りに揺動可能な送り調節器Cが
設けられる。この送り調節器Cは、図示しない送り切り
替え機等に連結されると共に、送りの正逆を切り替える
ための電磁ソレノイドにも連結される。その電磁ソレノ
イドをOFFすれば送り調節器Cが実線図示の正送り位
置に配置され、逆のON状態では二点鎖線図示の逆送り
位置に配置される。また、その送り調節器Cにはこの送
り調節器Cを常には前記正送り位置に弾発付勢するため
のばねが作用している。
されるものが存在する。即ち、ミシン本体Aの内部に
は、左右方向の軸Bの周りに揺動可能な送り調節器Cが
設けられる。この送り調節器Cは、図示しない送り切り
替え機等に連結されると共に、送りの正逆を切り替える
ための電磁ソレノイドにも連結される。その電磁ソレノ
イドをOFFすれば送り調節器Cが実線図示の正送り位
置に配置され、逆のON状態では二点鎖線図示の逆送り
位置に配置される。また、その送り調節器Cにはこの送
り調節器Cを常には前記正送り位置に弾発付勢するため
のばねが作用している。
【0003】送り調節器Cに対応するミシン本体Aの部
分には、送り調節ねじDの雄ねじD1が雌ネジA1に螺
合される。その送り調節ねじDの内側端部は前記送り調
節器Cの正送り面C1及び逆送り面C2に係合するよう
になっている。その送り調節ねじの前端には、ポリアセ
タール樹脂等の比較的剛性の高い材料によって構成され
た操作ダイヤルEが固定される。その操作ダイヤルEを
回転操作して送り調節ねじDの内側端部を内側に移動す
ることにより、正,逆各送り面C1,C2に対する係合
位置を内側に変化させて布送り量を小さくすることがで
き、前記係合位置を前記両面C1,C2の境界部分に変
化させることにより、布送り量をゼロにすることができ
る。逆に前記送り調節ねじDの内側端部を外側に移動す
ることにより、前記両面C1,C2に対する係合位置を
外側に変化させて布送り量を大きくすることができる。
分には、送り調節ねじDの雄ねじD1が雌ネジA1に螺
合される。その送り調節ねじDの内側端部は前記送り調
節器Cの正送り面C1及び逆送り面C2に係合するよう
になっている。その送り調節ねじの前端には、ポリアセ
タール樹脂等の比較的剛性の高い材料によって構成され
た操作ダイヤルEが固定される。その操作ダイヤルEを
回転操作して送り調節ねじDの内側端部を内側に移動す
ることにより、正,逆各送り面C1,C2に対する係合
位置を内側に変化させて布送り量を小さくすることがで
き、前記係合位置を前記両面C1,C2の境界部分に変
化させることにより、布送り量をゼロにすることができ
る。逆に前記送り調節ねじDの内側端部を外側に移動す
ることにより、前記両面C1,C2に対する係合位置を
外側に変化させて布送り量を大きくすることができる。
【0004】図7において、送り調節器Cを実線図示の
位置に配置すれば正送りの状態であるが、この状態から
逆送りの状態に切り替えるには電磁ソレノイドをONす
ればよい。この時、ばねの弾力に抗して送り調節器Cが
二点鎖線図示の位置に瞬間的に揺動して、その逆送り面
C2が送り調節ねじDの内側端部に勢いよく衝突し、そ
の位置に保持される。また、この状態から正送りの状態
に戻すには、電磁ソレノイドをOFFする。この時、ば
ねの弾力によって送り調節器Cが二点鎖線図示の位置か
ら実線図示の正送り位置に瞬間的に揺動して、その正送
り面C1が送り調節ねじDの内側端部に勢いよく衝突
し、その位置にばねの弾力によって保持される。
位置に配置すれば正送りの状態であるが、この状態から
逆送りの状態に切り替えるには電磁ソレノイドをONす
ればよい。この時、ばねの弾力に抗して送り調節器Cが
二点鎖線図示の位置に瞬間的に揺動して、その逆送り面
C2が送り調節ねじDの内側端部に勢いよく衝突し、そ
の位置に保持される。また、この状態から正送りの状態
に戻すには、電磁ソレノイドをOFFする。この時、ば
ねの弾力によって送り調節器Cが二点鎖線図示の位置か
ら実線図示の正送り位置に瞬間的に揺動して、その正送
り面C1が送り調節ねじDの内側端部に勢いよく衝突
し、その位置にばねの弾力によって保持される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】処で、前記従来のもの
によれば、前記電磁ソレノイドをON,OFFして正送
りから逆送りに、その逆送りから正送りにそれぞれ切り
替えた時、前記送り調節器Cの正送り面C1或は逆送り
面C2が前記送り調節ねじDの内側端部に勢いよく衝突
するので、その衝撃が送り調節ねじDを介して操作ダイ
ヤルEに伝わり、その操作ダイヤルEが剛体であるが故
にその操作ダイヤルEから大きな音が発生した。この場
合、縫目ピッチ、即ち送りピッチを大きくするほど発生
する音が大きくなった。この音を実際に測定した結果、
図3及び図4に点線で示されるように約80デシベルか
ら95デシベルに達した。そして、前記衝突した時の周
波数分布を調べた処、図8及び図9に示されるように、
音のピーク部分が約2800ヘルツから3000ヘルツ
を示し、非常に甲高い音であった。このように、ミシン
の前面から非常に大きな、しかも甲高い音が発生したの
で、作業者に不快感を与えていた。
によれば、前記電磁ソレノイドをON,OFFして正送
りから逆送りに、その逆送りから正送りにそれぞれ切り
替えた時、前記送り調節器Cの正送り面C1或は逆送り
面C2が前記送り調節ねじDの内側端部に勢いよく衝突
するので、その衝撃が送り調節ねじDを介して操作ダイ
ヤルEに伝わり、その操作ダイヤルEが剛体であるが故
にその操作ダイヤルEから大きな音が発生した。この場
合、縫目ピッチ、即ち送りピッチを大きくするほど発生
する音が大きくなった。この音を実際に測定した結果、
図3及び図4に点線で示されるように約80デシベルか
ら95デシベルに達した。そして、前記衝突した時の周
波数分布を調べた処、図8及び図9に示されるように、
音のピーク部分が約2800ヘルツから3000ヘルツ
を示し、非常に甲高い音であった。このように、ミシン
の前面から非常に大きな、しかも甲高い音が発生したの
で、作業者に不快感を与えていた。
【0006】然るに、本発明は、送りを切り替えた際に
発生する衝撃音を可及的小さくすることはもとより、比
較的周波数の低い音にして、作業者に不快感を与えない
ようにしたミシンを提供することを目的とするものであ
る。
発生する衝撃音を可及的小さくすることはもとより、比
較的周波数の低い音にして、作業者に不快感を与えない
ようにしたミシンを提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、布送り方向を切り替えるための可動の送
り調節器と、その送り調節器の移動範囲内でその送り調
節器と係合することによりその送り調節器の配置位置を
微調節して布送り量を決定するための送り調節ねじと、
その送り調節ねじを操作するためにその送り調節ねじに
連結された操作ダイヤルとを備えたミシンにおいて、前
記操作ダイヤルの少なくとも前記送り調節ねじと連結さ
れる部分を比較的剛性の低い材料によって構成したこと
を特徴とするものである。
に、本発明は、布送り方向を切り替えるための可動の送
り調節器と、その送り調節器の移動範囲内でその送り調
節器と係合することによりその送り調節器の配置位置を
微調節して布送り量を決定するための送り調節ねじと、
その送り調節ねじを操作するためにその送り調節ねじに
連結された操作ダイヤルとを備えたミシンにおいて、前
記操作ダイヤルの少なくとも前記送り調節ねじと連結さ
れる部分を比較的剛性の低い材料によって構成したこと
を特徴とするものである。
【0008】
【作用】前記の構成を有する本発明のミシンによれば、
前記送り調節器を移動して前記送り調節ねじとの関連に
よって配置位置を切り替えることにより、布送り方向を
正,逆いずれかに切り替えることができる。また、前記
操作ダイヤルにより送り調節ねじを操作して送り調節器
の配置位置を微調節すると、布送り量を調節することが
できる。布送り方向の正,逆を切り替える時、前記送り
調節器が送り調節ねじに衝突してその衝撃が送り調節ね
じを介して操作ダイヤルに伝わるが、その操作ダイヤル
の前記送り調節ねじと連結される部分が比較的剛性の低
い材料によって構成されているため、前記衝撃が緩和乃
至減衰され、前記操作ダイヤルに発生する音が比較的小
さくなると共に、周波数の低い所謂こもった感じの音に
なり、作業者に対して不快感を与えない。
前記送り調節器を移動して前記送り調節ねじとの関連に
よって配置位置を切り替えることにより、布送り方向を
正,逆いずれかに切り替えることができる。また、前記
操作ダイヤルにより送り調節ねじを操作して送り調節器
の配置位置を微調節すると、布送り量を調節することが
できる。布送り方向の正,逆を切り替える時、前記送り
調節器が送り調節ねじに衝突してその衝撃が送り調節ね
じを介して操作ダイヤルに伝わるが、その操作ダイヤル
の前記送り調節ねじと連結される部分が比較的剛性の低
い材料によって構成されているため、前記衝撃が緩和乃
至減衰され、前記操作ダイヤルに発生する音が比較的小
さくなると共に、周波数の低い所謂こもった感じの音に
なり、作業者に対して不快感を与えない。
【0009】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。
参照して説明する。
【0010】ミシンの要部を切断して示した図1とミシ
ンの外観を示した図2とにおいて、ミシン本体1の内部
には、左右方向の軸2の周りに揺動可能な送り調節器3
が設けられる。その送り調節器3の前端部には、布の正
送りを設定するための正送り面3Aと、布の逆送りを設
定するための逆送り面3Bとが形成される。その両送り
面3A,3Bは協働してV字状をなすように傾斜カム面
状に形成される。その送り調節器3の後端部には、上下
方向に長い連かん4の上端部が連結される。前記連かん
4の下端部は周知の切換え器5に連結される。そして、
前記切換え器5は周知の連動機構を介して図示しない送
り歯に連結されている。
ンの外観を示した図2とにおいて、ミシン本体1の内部
には、左右方向の軸2の周りに揺動可能な送り調節器3
が設けられる。その送り調節器3の前端部には、布の正
送りを設定するための正送り面3Aと、布の逆送りを設
定するための逆送り面3Bとが形成される。その両送り
面3A,3Bは協働してV字状をなすように傾斜カム面
状に形成される。その送り調節器3の後端部には、上下
方向に長い連かん4の上端部が連結される。前記連かん
4の下端部は周知の切換え器5に連結される。そして、
前記切換え器5は周知の連動機構を介して図示しない送
り歯に連結されている。
【0011】前記連かん4の上下中間部に対応するミシ
ン本体1の後側部には、電磁ソレノイド6が設けられ
る。その電磁ソレノイド6のプランジャー6Aは、枢軸
7に固定された連結部材8に連結ピン6Bを介して連結
される。また、一端部が前記枢軸7に固定された連結板
9の他端部のピン9Aが前記連かん4の長溝4Aに連結
される。前記送り調節器3の後端部とミシン本体1の下
側部との間にはコイル状のばね10が張設され、前記送
り調節器3を常には図1の時計方向に付勢している。
ン本体1の後側部には、電磁ソレノイド6が設けられ
る。その電磁ソレノイド6のプランジャー6Aは、枢軸
7に固定された連結部材8に連結ピン6Bを介して連結
される。また、一端部が前記枢軸7に固定された連結板
9の他端部のピン9Aが前記連かん4の長溝4Aに連結
される。前記送り調節器3の後端部とミシン本体1の下
側部との間にはコイル状のばね10が張設され、前記送
り調節器3を常には図1の時計方向に付勢している。
【0012】前記電磁ソレノイド6がOFF状態の時に
は、図1に示されるように、送り調節器3は、その正送
り面3Aが後記送り調節ねじの後端部に係合する正送り
位置に配置され、この状態が前記ばね10によって保持
される。一方、前記電磁ソレノイド6をONした時、プ
ランジャー6Aが図1の左側に突出して連結部材8及び
連結板9が反時計方向に回動し、更に前記連かん4が上
方に移動すると共に送り調節器3が反時計方向に揺動
し、その送り調節器3は、その逆送り面3Bが後記送り
調節ねじの後端部に係合する逆送り位置に配置される。
これ等一連の動作は前記ばね10の弾力に抗して瞬間的
に行なわれる。また、この状態から電磁ソレノイド6を
OFFすれば、前記ばね10の弾力作用によって、送り
調節器3が正送り位置に瞬間的に配置されると共に、連
かん4、連結部材8、連結板9及びプランジャー6A等
が図1に示される位置に瞬間的に復帰する。
は、図1に示されるように、送り調節器3は、その正送
り面3Aが後記送り調節ねじの後端部に係合する正送り
位置に配置され、この状態が前記ばね10によって保持
される。一方、前記電磁ソレノイド6をONした時、プ
ランジャー6Aが図1の左側に突出して連結部材8及び
連結板9が反時計方向に回動し、更に前記連かん4が上
方に移動すると共に送り調節器3が反時計方向に揺動
し、その送り調節器3は、その逆送り面3Bが後記送り
調節ねじの後端部に係合する逆送り位置に配置される。
これ等一連の動作は前記ばね10の弾力に抗して瞬間的
に行なわれる。また、この状態から電磁ソレノイド6を
OFFすれば、前記ばね10の弾力作用によって、送り
調節器3が正送り位置に瞬間的に配置されると共に、連
かん4、連結部材8、連結板9及びプランジャー6A等
が図1に示される位置に瞬間的に復帰する。
【0013】前記送り調節器3に対応するミシン本体1
の前側部分には、金属製の送り調節ねじ11の雄ねじ1
1Aがミシン本体1の雌ねじ1Aに螺合される。その送
り調節ねじ11の後端部11Bは前記送り調節器3の正
送り面3A及び逆送り面3Bに係合するようになってい
る。
の前側部分には、金属製の送り調節ねじ11の雄ねじ1
1Aがミシン本体1の雌ねじ1Aに螺合される。その送
り調節ねじ11の後端部11Bは前記送り調節器3の正
送り面3A及び逆送り面3Bに係合するようになってい
る。
【0014】前記送り調節ねじ11の前端部にはその送
り調節ねじ11を回動するための操作ダイヤル12がね
じ13によって固定される。その操作ダイヤル12は、
ポリアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂等の比較的
剛性の高い材料によって一体成型された外側ダイヤル部
分14と、12ナイロン、ゴム編成ポリプロピレン等の
比較的剛性の低い材料によって一体成型された内側ダイ
ヤル部分15とによって構成される。
り調節ねじ11を回動するための操作ダイヤル12がね
じ13によって固定される。その操作ダイヤル12は、
ポリアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂等の比較的
剛性の高い材料によって一体成型された外側ダイヤル部
分14と、12ナイロン、ゴム編成ポリプロピレン等の
比較的剛性の低い材料によって一体成型された内側ダイ
ヤル部分15とによって構成される。
【0015】前記内側ダイヤル部分15を外側ダイヤル
部分14にはめ込んで接着剤等により固定して一体化し
た後(この一体化については内側ダイヤル部分15を成
型した直後に外側ダイヤル部分14を内側ダイヤル部分
15にかぶせる形で成型してもよい)、その内側ダイヤ
ル部分15の後端中央部を前記送り調節ねじ11の前端
部に当接させた状態で、前記ねじ13を送り調節ねじ1
1の前端部に螺合することにより、その操作ダイヤル1
2と送り調節ねじ11とが一体的に連結される。前記内
側ダイヤル部分15の後側面には、多数の調整回動位置
で保持するためにミシン本体側の保持ピン16に係合す
る多数の溝状の係合部が円形に配列されていると共に、
ミシン本体側の規制部(図示せず)との係合によって操
作ダイヤル12の回動を一定範囲内(一回転の範囲内)
で制限する規制突起15Aが設けられる。
部分14にはめ込んで接着剤等により固定して一体化し
た後(この一体化については内側ダイヤル部分15を成
型した直後に外側ダイヤル部分14を内側ダイヤル部分
15にかぶせる形で成型してもよい)、その内側ダイヤ
ル部分15の後端中央部を前記送り調節ねじ11の前端
部に当接させた状態で、前記ねじ13を送り調節ねじ1
1の前端部に螺合することにより、その操作ダイヤル1
2と送り調節ねじ11とが一体的に連結される。前記内
側ダイヤル部分15の後側面には、多数の調整回動位置
で保持するためにミシン本体側の保持ピン16に係合す
る多数の溝状の係合部が円形に配列されていると共に、
ミシン本体側の規制部(図示せず)との係合によって操
作ダイヤル12の回動を一定範囲内(一回転の範囲内)
で制限する規制突起15Aが設けられる。
【0016】本実施例は以上に説明したように構成され
る。
る。
【0017】従って、前記電磁ソレノイド6をOFF状
態からONして正送り状態から逆送り状態に、その逆に
0N状態から0FF状態にそれぞれ切り替えた時、前記
送り調節器3の正送り面3A或は逆送り面3Bが前記送
り調節ねじ11の後端部11Bに勢いよく衝突し、その
衝撃が送り調節ねじ11を介して操作ダイヤル12に伝
わる。この場合、その操作ダイヤル12の内側ダイヤル
部分15が比較的剛性の低い材料によって構成されてい
るので、送り調節ねじから伝わる衝撃が内側ダイヤル部
分15でかなり吸収乃至緩和され、その操作ダイヤルで
発生する音がかなり小さくなると共に、比較的周波数の
低いこもった感じの音になり、作業者に対して不快感を
与えない。
態からONして正送り状態から逆送り状態に、その逆に
0N状態から0FF状態にそれぞれ切り替えた時、前記
送り調節器3の正送り面3A或は逆送り面3Bが前記送
り調節ねじ11の後端部11Bに勢いよく衝突し、その
衝撃が送り調節ねじ11を介して操作ダイヤル12に伝
わる。この場合、その操作ダイヤル12の内側ダイヤル
部分15が比較的剛性の低い材料によって構成されてい
るので、送り調節ねじから伝わる衝撃が内側ダイヤル部
分15でかなり吸収乃至緩和され、その操作ダイヤルで
発生する音がかなり小さくなると共に、比較的周波数の
低いこもった感じの音になり、作業者に対して不快感を
与えない。
【0018】この発生音を実際に測定した結果、図3及
び図4に実線で示されるように、約70デシベルから8
0デシベルになった。この音の大きさは送りピッチの大
小各点においてそれぞれ従来よりも約10デシベルから
15デシベル下げることができた。また、前記衝突した
時の周波数分布を調べた処、図5及び図6に示されるよ
うに音のピーク部分が約2300ヘルツから2400ヘ
ルツを示し、やはり従来よりも約500ヘルツから60
0ヘルツ低下させることができた。
び図4に実線で示されるように、約70デシベルから8
0デシベルになった。この音の大きさは送りピッチの大
小各点においてそれぞれ従来よりも約10デシベルから
15デシベル下げることができた。また、前記衝突した
時の周波数分布を調べた処、図5及び図6に示されるよ
うに音のピーク部分が約2300ヘルツから2400ヘ
ルツを示し、やはり従来よりも約500ヘルツから60
0ヘルツ低下させることができた。
【0019】なお、本実施例では操作ダイヤル12を外
側ダイヤル部分12Aと内側ダイヤル部分12Bとによ
って構成し、その内側ダイヤル部分12Bを比較的剛性
の低い材料によって構成したが、このように2部材で構
成せずに、操作ダイヤル全体を比較的剛性の低い材料に
よって一体に構成してもよい。
側ダイヤル部分12Aと内側ダイヤル部分12Bとによ
って構成し、その内側ダイヤル部分12Bを比較的剛性
の低い材料によって構成したが、このように2部材で構
成せずに、操作ダイヤル全体を比較的剛性の低い材料に
よって一体に構成してもよい。
【0020】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明は、操作ダイヤルの少なくとも送り調節ねじと連結
される部分を比較的剛性の低い材料によって構成したの
で、送り調節器を移動して送りの正,逆を切り替えた際
に送り調節ねじを介して操作ダイヤルに伝わる衝撃を緩
和乃至減衰することができ、操作ダイヤルで発生する音
を可及的小さくすることができると共に、比較的周波数
の低いこもった感じの音にすることができ、作業者に対
して不快感を与えない。
発明は、操作ダイヤルの少なくとも送り調節ねじと連結
される部分を比較的剛性の低い材料によって構成したの
で、送り調節器を移動して送りの正,逆を切り替えた際
に送り調節ねじを介して操作ダイヤルに伝わる衝撃を緩
和乃至減衰することができ、操作ダイヤルで発生する音
を可及的小さくすることができると共に、比較的周波数
の低いこもった感じの音にすることができ、作業者に対
して不快感を与えない。
【図1】ミシンの要部断面図である。
【図2】ミシンの外観斜視図である。
【図3】電磁ソレノイドをONした時の音のレベルを示
すグラフである。
すグラフである。
【図4】電磁ソレノイドをOFFした時の音のレベルを
示すグラフである。
示すグラフである。
【図5】電磁ソレノイドをONした時の衝突音の周波数
分布を示す図である。
分布を示す図である。
【図6】電磁ソレノイドをOFFした時の衝突音の周波
数分布を示す図である。
数分布を示す図である。
【図7】従来の操作ダイヤルの部分の拡大断面図であ
る。
る。
【図8】従来の電磁ソレノイドをONした時の衝突音の
周波数分布を示す図である。
周波数分布を示す図である。
【図9】従来の電磁ソレノイドをOFFした時の衝突音
の周波数分布を示す図である。
の周波数分布を示す図である。
3 送り調節器 11 送り調節ねじ 12 操作ダイヤル 14 外側ダイヤル部分 15 内側ダイヤル部分
Claims (1)
- 【請求項1】 布送り方向を切り替えるための可動の送
り調節器と、その送り調節器の移動範囲内でその送り調
節器と係合することによりその送り調節器の配置位置を
微調節して布送り量を決定するための送り調節ねじと、
その送り調節ねじを操作するためにその送り調節ねじに
連結された操作ダイヤルとを備えたミシンにおいて、 前記操作ダイヤルの少なくとも前記送り調節ねじと連結
される部分を比較的剛性の低い材料によって構成したこ
とを特徴とするミシン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8174793A JPH06292778A (ja) | 1993-04-08 | 1993-04-08 | ミシン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8174793A JPH06292778A (ja) | 1993-04-08 | 1993-04-08 | ミシン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06292778A true JPH06292778A (ja) | 1994-10-21 |
Family
ID=13755036
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8174793A Pending JPH06292778A (ja) | 1993-04-08 | 1993-04-08 | ミシン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06292778A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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