JP2010115358A - ミシンの布送り制御装置 - Google Patents

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康之 鈴木
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真哉 服部
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Abstract

【課題】 省スペース化およびコストの削減を図ることが可能であり、さらに、従来の布送り制御装置に容易に取付けることができ、汎用性のある布送り制御装置を提供する。
【解決手段】 揺動ロッド12に位置調節自在に取り付けられ、揺動ロッド12より突出する突出部を有するストッパ板16と、ストッパ板16の突出部に係合する係止部17bを有し、揺動ロッド12の移動を規制する規制位置と規制しない待機位置とを移動可能な係止部17b材と、係止部17b材の係止部17bを待機位置と規制位置との間を移動させるための駆動手段18とを有し、係止部17bを規制位置に移動させて揺動ロッド12の移動を阻止し、送り調節器11の傾斜角度を規制することによって、送りピッチを変更させるように形成されていることを特徴とする角度規制手段10を備える。
【選択図】 図4

Description

本発明は、送り歯の移動軌跡を変更して送りピッチを制御するミシンの布送り制御装置に係り、特に、糸切り時に送りピッチを自動的に切り換えることが可能なミシンの布送り制御装置に関する。
従来のミシンには、揺動運動を行いながら針板上に出没して布地を送る送り歯が配設されており、ミシンフレームの内部には、前記送り歯の移動軌跡を変更することにより、布送り動作を制御する布送り制御装置が配設されている。一般に、縫製の糸切り時に行う返し縫いでは、糸摘みを容易にするため、送りピッチを通常の送りピッチよりも短くして細かい縫い目にする、いわゆるコンデンス縫いを行う。また、一般のミシンでは、ミシンフレームの正面部に配設されている送り調節ダイヤルにより、送りピッチを変更することが可能であるが、ダイヤル操作によって、その都度、縫製が中断されてしまうなどの不都合があった。
そのため、スイッチ操作のみで、通常の送りピッチとコンデンス縫いの切り換えを行うことが可能な布送り制御装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この布送り制御装置は、送り歯の揺動運動を決定する連結部材の揺動支点を変更するための支点移動機構を備え、前記揺動支点を切り換えて送り歯の揺動運動を変更するものである。
図5は、従来のミシンの布送り制御装置の要部を示す斜視図である。また、図6は、図5の布送り制御装置に配設された支点移動機構1の分解斜視図である。図6に示すように、支点移動機構1は並列配置された一対の専用のソレノイド2,2と複数の連結部材からなる。各ソレノイド2,2のプランジャ2a,2aの先端部には、平板状の連結リンク3の両端部が回転自在に連結されている。前記連結リンク3の中央部には、平板状の作動リンク4の一端部が回転自在に連結されている。前記作動リンク4は、常にばね4aによってプランジャ2a,2aの先端部の方向に付勢されている。また、前記作動リンク4の他端部に形成された孔4bには、L字状の平板状である回動リンク5の一端部から鉛直方向に延出しているピン5bが回転自在に挿通している。前記回動リンク5の中央部は、図示しない回動軸によって回動自在に支持されている。また、回動リンク5の他端部から鉛直方向に延出しているピン5bには、両端部が屈曲した棒状体の線状部材6の一端部が揺動自在に係止されて取り付けられている。また、図5に示すように、前記線状部材6の他端部には、複数の連結部材を介して、送り歯7と連結されている。
上記のような支点移動機構1においては、一対のソレノイド2,2を通電状態または非通電状態に切り換えることによって、作動リンク4のプランジャ2aの先端部からの位置が変更され、回動リンク5の回動量が変更される。さらに、送り歯7の揺動運動を決定する連結部材の揺動支点が変更され、送り歯7の移動軌跡が変更される。したがって、このような支点移動機構1を備えた布送り制御装置においては、図示しない制御手段の入力側にスイッチを接続することにより、スイッチ操作によって、一対のソレノイド2,2の通電状態および非通電状態を切り換えて、通常の送りピッチとコンデンス縫いの切り換えを行うことが可能となっている。
特開平4−303493号公報 特開平9−248389号公報
しかしながら、上述したような布送り制御装置の支点移動機構には、二本の専用のソレノイド2,2と、多数の部品点数を必要とするため、生産コストが高いという問題があった。また、上記のような支点移動機構を備えた布送り制御装置をミシンフレームの内部に搭載するためには、広いスペースを必要とする。そのため、ミシンの種類によってはスペースを確保できないため、汎用性に欠けるという問題があった。
そこで、本発明はこのような点に鑑み、省スペース化およびコストの削減を図ることが可能であり、さらに、従来の布送り制御装置に容易に取付けることができ、汎用性のある布送り制御装置を提供することを目的としている。
前述した目的を達成するため、請求項1に記載のミシンの布送り制御装置は、傾斜角度を変更することにより送り歯の移動軌跡を変更させて、布送り動作を正送りと逆送りとに制御する送り調節器と、前記送り調節器に連結され、上下動することにより送り調整器の傾斜角度を変化させる揺動ロッドと、前記揺動ロッドの上下動を駆動するための逆送りソレノイドと、前記送り調節器の駆動状態を制御して前記傾斜角度の変化の度合いを規制する角度規制手段とを有し、前記逆送りソレノイドによって、前記揺動ロッドを移動させて、前記送り調整器の傾斜角度を変更し、前記送り調整器の傾斜角度に対応した送りピッチの逆送りに切り換えることが可能なミシンの布送り制御装置において、前記角度規制手段は、前記揺動ロッドに位置調節自在に取り付けられ、前記揺動ロッドより突出する突出部を有するストッパ板と、前記ストッパ板の突出部に係合する係止部を有し、前記揺動ロッドの移動を規制する規制位置と規制しない待機位置とを移動可能な係止部材と、前記係止部材の係止部を待機位置と規制位置との間を移動させるための駆動手段とを有し、前記係止部を規制位置に移動させて前記揺動ロッドの移動を阻止し、前記送り調節器の傾斜角度を規制することによって、送りピッチを変更させるように形成されていることを特徴とする。したがって、前記駆動手段により前記係止部材の前記係止部を規制位置に移動させて、前記揺動ロッドの移動を阻止し、前記送り調節器の傾斜角度を所定の角度に規制することによって、逆送りの送りピッチを所定値に変更することができる。
請求項2に記載のミシンの布送り制御装置は、請求項1に記載のミシンの布送り制御装置であって、前記逆送りソレノイドおよび前記駆動手段の駆動制御をすることが可能な制御手段を備え、前記制御手段は、糸切り信号が発生すると、前記逆送りソレノイドを通電させる前に、前記駆動手段を駆動させることを特徴とする。このような構成の布送り制御装置においては、制御手段は、糸切り信号が発生すると、前記逆送りソレノイドを通電させる前、すなわち前記揺動ロッドが上方に移動して前記送り調節器が所定の傾斜角度に変化する前に、前記駆動手段を駆動させて係止部材の係止部を規制位置に移動させて、前記揺動ロッドの上方移動を阻止し、前記送り調節器の傾斜角度を所定の角度に規制することによって、逆送りの送りピッチを所定値に変更することができる。
請求項3に記載のミシンの布送り制御装置は、請求項1または2に記載のミシンの布送り制御装置であって、前記角度規制手段は、前記駆動手段としての規制ソレノイドと、前記揺動ロッドの近傍に回動自在に配設され、一端部は常時待機位置に付勢された係止部であり、他端部は前記規制ソレノイドのプランジャの先端部に連結された連結部である前記係止部材としての回動リンクとを有し、前記規制ソレノイドを通電させて、前記回動リンクを回動させることにより、前記係止部を待機位置から前記規制位置へ移動させることを特徴とする。このような構成の布送り制御装置によれば、規制ソレノイドを通電させて、規制ソレノイドのプランジャの先端部に連結された回動リンクを回動させて前記係止部を規制位置に移動させることで、揺動ロッドの上昇移動を阻止し、前記送り調節器の傾斜角度を所定の角度に変更し、逆送りの送りピッチを所定値に変更することが可能である。
本発明のミシンの布送り制御装置によれば、従来のミシンの布送り制御装置に比べて、少ない部品点数で構成されているため、省スペース化および生産コストの削減を図ることができる。また、従来の布送り制御装置に比べて、ミシンフレーム内部に搭載する際に、広いスペースを必要としないため、ミシンの種類に関わらず汎用することができる。また、送り調節器と揺動ロッドを備える従来の布送り制御装置に、この装置を適応させて、送り調節器の傾斜角度を規制することができる装置に容易に変更できる。
以下、本発明のミシンの布送り制御装置を本実施形態により説明する。なお、本実施形態に係るミシンには、揺動運動を行いながら針板上に出没して布地を送る図示しない送り歯が配設されており、ミシンフレームの内部には、前記送り歯の移動軌跡を変更することにより、布送り動作を制御する布送り制御装置が配設されている。
以下に、本実施形態のミシンの布送り制御装置8の構成について、図1を用いて説明する。なお、図1はミシンの布送り制御装置8の本実施形態を示す要部の正面図であり、通常の送りピッチで正送りの縫製時の状態を示す。また、図2はミシンの布送り制御装置8の本実施形態を示す要部の正面図であり、通常の送りピッチの逆送り時の状態を示す。
本実施形態の布送り制御装置8は、傾斜角度を変更することにより前記送り歯の移動軌跡を変更する送り調節器11を有し、前記送り調節器11の傾斜角度を変更することにより、通常の送りピッチの正送りから通常の送りピッチの逆送りに切り換えることが可能な送り調節制御手段9と、送り調節器11の傾斜角度を規制することによって、通常の送りピッチよりも短かい送りピッチに変更し、コンデンス縫いに切り換えるための角度規制手段10とを備えている。
送り調節制御手段9は、傾斜角度を変更することにより前記送り歯の移動軌跡を変更する送り調節器11、この送り調節器11と連結され、上下動可能な揺動ロッド12、前記送り調節器11の上下動を駆動するための逆送りソレノイド13、この逆送りソレノイド13と送り調節器11との間に回動自在に連結された逆送りリンク14などからなり、これらが鉛直方向に同一平面上で連結され、逆送りソレノイド13の駆動によって連動するようになっている。
前記送り調節器11は水平方向に配設された平板であり、回動支点11aを中心に回動自在であり、回動することにより傾斜角度を変更するようになっており、凹形状に形成された一端側は、送り調節ねじ15aの先端部である球状部15cに当接されている。前記送り調節ねじ15aの基端側は、ミシンフレームの正面部に配設されている送り調節ダイヤル15bに連結されている。また、送り調節器11の送り調節ねじ15aと反対側の端部(図1における右端部)は、鉛直方向に配設された長尺な平板状の揺動ロッド12の上端部に、連結ピン12aをもって回転自在に連結されている。
通常の送りピッチの正送り時には、揺動ロッド12は図示しないばねにより図1の下方に付勢されている。これにより、送り調節器11の揺動ロッド12側の端部(図1における右端部)も下方に付勢されている。したがって、図1に示すように、通常の送りピッチの正送り時には、送り調節器11は、揺動ロッド12側の一端部(図1における右端部)が他端部(図1における左端部)よりも下方に傾斜した状態(図1における右肩下がりの状態)になっている。
また、通常の正送り時における送り調節器11の傾斜角度は、送り調節ねじ15aの先端部の位置によって定められている。送り調節ダイヤル15bをミシンフレームの正面部に対して右回りに回動すると、送り調節ねじ15aの先端部は揺動ロッド12に接近移動するようになっている。逆に、送り調節ねじ15aをミシンフレームの正面部に対して左回りに回動すると、送り調節ねじ15aの先端部は揺動ロッド12から離間する方向に移動する。したがって、通常の送りピッチの正送り時における送り調節器11の傾斜角度は、送り調節ダイヤル15bの回動量により決定されている。
揺動ロッド12の下端部の斜め下方には、L字状の平板状である前記逆送りリンク14が、その中央部を回動軸14aにより回動自在に支持することにより配設されている。逆送りリンク14の両端部は、二股状に形成されており、上端部は、揺動ロッド12の下端部に、連結ピン12bをもって回転自在に連結されている。揺動ロッド12および逆送りリンク14の下方には、そのプランジャ13aの先端部を逆送りリンク14側(図1における左方向)に向けるようにして、逆送りソレノイド13が水平方向に配設されている。逆送りソレノイド13のプランジャ13aの先端部は、逆送りリンク14の二股状に形成された下端部と連結ピン13bをもって回動自在に連結されている。通常の送りピッチの正送り時には、逆送りソレノイド13は非通電状態になっている。
本実施形態のミシンの布送り制御装置8においては、前記送り歯による布送りにおける布送り方向および送りピッチは、送り調節器11の傾斜方向および傾斜角度により決定されるようになっている。送り調節器11の揺動ロッド12側の一端部(図1,2における右端部)が他端部(図1,2における左端部)よりも下方に傾斜した状態(図1,2における右肩下がりの状態)では、正送りが行われるようになっている。逆に、送り調整器4の揺動ロッド12側の一端部(図1,2における右端部)が他端部(図1,2における左端部)よりも上方に傾斜した状態(図1,2における右肩上がりの状態)では、逆送りが行われるようになっている。また、正送りまたは逆送りにおける送りピッチは、それぞれ、送り調節器11の傾斜角度により決定され、傾斜角度が大きくなる程、送りピッチが大きくなるようになっている。なお、送り調節器11が水平になっている状態では、送りピッチが0となる。
図1に示す状態から逆送りソレノイド13を通電させることにより、図2に示すように、通常の送りピッチの逆送りに切り換えることができる。
図2に示すように、逆送りソレノイド13を通電させると、プランジャ13aの先端部が図2における矢印Aの方向に吸引され、逆送りリンク14の一端部(図2における下端部)もプランジャ13aの先端部と同方向に移動する。さらに、逆送りリンク14は回動軸14aを中心に、図2における矢印Bの方向に回動する。これにより、逆送りリンク14の一端部(図2における上端部)が上方に移動し、揺動ロッド12が上方(図2における矢印Cの方向)に押し上げられる。さらに、送り調節器11の揺動ロッド12側の一端部(図2における右端部)がフルストローク上方に押し上げられる。これにより、送り調節器11は回動支点11aを中心に、図2における矢印Dの方向に回動し、送り調節器11の揺動ロッド12側の一端部(図2における右端部)が他端部(図2における左端部)よりも上方に傾斜した状態(図2における右肩上がりの状態)になる。このとき、送り調節器11は、送りピッチが0の状態の位置を挟んで上下対称となる位置まで傾斜するようになっている。
前記角度規制手段10は、揺動ロッド12の移動を阻止し、送り調節器11の傾斜角度を規制して、送りピッチを通常の送りピッチから、短い送りピッチ(コンデンス縫い)に切り換えるためのもので、揺動ロッド12に取り付けられたストッパ板16、このストッパ板16を係止するための係止部材としての回動リンク17、この回動リンク17を駆動するための駆動手段としての規制ソレノイド18などを備えている。
前記ストッパ板16は、上端側に突出部16aが形成された平板であり、揺動ロッド12の中途部に面部を重ねるようにして取り付けられている。ストッパ板16の中央部には偏心ピン16bが取り付けられ、その上下部には、鉛直方向に長尺なねじ穴16c,16cが形成され、それぞれのねじ穴16c,16cにはねじ16d,16dが螺入されている。このストッパ板16は、偏心ピン16bを90度回転させて、ストッパ板16を鉛直方向に摺動させた後、ねじ16d,16dを締めることにより、送り調節器11に対して鉛直方向の位置調整をすることができるようになっている。
前記回動リンク17は、揺動ロッド12の上端部近傍に揺動ロッド12と面部が平行になるようにして配設されたL字状の平板であり、その中央部に回動軸17aを挿通することによりミシンフレームの内部に回動自在に支持されている。また、回動リンク17の斜め下方には、プランジャ18aの先端部を上方に向けるようにして前記規制ソレノイド18が鉛直方向に配設されている。規制ソレノイド18のプランジャ18aの先端部の側部からはピン18bが、回動リンク17の厚さ方向と平行な方向に延出している。回動リンク17の一端部(図1における下端部)は係止部17bとなっており、他端部(図1における上端部)は二股状に形成された連結部17cとなっている。この連結部17cにプランジャ18aのピン18bを係合することにより、回動リンク17は規制ソレノイド18と連結されている。また、図1に示すように、通常の送りピッチでの正送り時には、規制ソレノイド18は非通電状態になっており、回動リンク17の係止部17bは、図示しないばねによって、規制ソレノイド18の側部である待機位置に付勢されている。
なお、規制ソレノイド18の回動リンク17と反対側の側面には、図示しない平板の取付部材が取り付けられている。前記取付部材には、ねじ18cを取り付けるための凸状部18dが形成されており、当該凸状部にねじ18cを螺入することにより、規制ソレノイド18はミシンフレームの内部に固定されている。なお、規制ソレノイド18をミシンフレームの内部に取り付ける方法は、上記のようなものに限定されない。
図3に、本実施形態のミシンの布送り制御装置を備えたミシンの制御手段19と各機構との関係を示すブロック図を示す。制御手段19は、CPU20、ROM21、RAM22などを備えている。また、CPU20は図示しない入出力インターフェイスを介して、操作ペダル23、逆送りソレノイド13、規制ソレノイド18などと接続されている。ROM21に格納されている各種制御プログラムに基づいて、ミシンの各機構および布送り制御装置8の動作が制御されるようになっている。
また、前記操作ペダル23が逆方向に踏み込まれると、図示しないエンコーダによって検出され、電気的な指令信号である、いわゆる糸切り信号に変換されてCPU20に伝達されるようになっている。前記糸切り信号が伝達されると、CPU20は規制ソレノイド18を通電状態にした後、所定のタイミングで逆送りソレノイド13を通電状態にするように制御するようになっている。
次に、本実施形態のミシンの布送り制御装置8における作用について、図4により説明する。図4は、ミシンの布送り制御装置8の本実施形態を示す要部の正面図であり、通常の送りピッチよりも短い送りピッチ(コンデンス縫い)の逆送り時の状態を示す。
上記のような構成を備えた本実施形態のミシンの布送り制御装置8において、通常の送りピッチの正送りの縫製時に、操作ペダル23を逆方向に踏み込み、逆送りソレノイド13および規制ソレノイド18を通電状態にすることによって、コンデンス縫いの逆送りに切り換えることができる。
上述したように、通常の送りピッチの正送り時には、逆送りソレノイド13は非通電状態になっており、図1に示すように、揺動ロッド12は下方に付勢され、送り調節器11は、揺動ロッド12側の一端部(図1における右端部)が他端部(図1における左端部)よりも下方に傾斜した状態(図1における右肩下がりの状態)になっている。また、規制ソレノイド18も非通電状態になっており、図1に示すように、回動リンク17の係止部17bが待機位置に付勢された状態になっている。
まず、通常の送りピッチの正送りの縫製時に、操作ペダル23が逆方向に踏み込まれることにより、CPU20に糸切り信号が伝達される。糸切り信号が伝達されたCPU20は、まず、規制ソレノイド18を通電させる。これにより、規制ソレノイド18のプランジャ18aの先端部が下方(図4における矢印Eの方向)に吸引され、回動リンク17の連結部17cも下方に移動する。これにより、回動リンク17が回動軸17aを中心に、図4における矢印Fの方向に回動し、待機位置に待機している回動リンク17の係止部17bは、ストッパ板16の突出部16aの移動経路上に移動する。
CPU16は、規制ソレノイド18を通電させた後、所定のタイミングで逆送りソレノイド13を通電させるようになっている。上述したように、逆送りソレノイド13が通電されると、プランジャ18aが送り調節器11の方向(図4における矢印Aの方向)に吸引され、逆送りリンク14を介して、揺動ロッド12が上方(図4における矢印Cの方向)に押し上げられる。このとき、ストッパ板16の突出部16aの移動経路上において、ストッパ板16の突出部16aが回動リンク17の係止部17bに係止され、揺動ロッド12の上方への移動が阻止され、揺動ロッド12が上方へ押し上げられる距離はフルストロークよりも短い距離になる。さらに、揺動ロッド12と連動して送り調節器11の揺動ロッド12側の一端部(図4における右端部)は、他端部(図4における左端部)よりも上方に傾斜した状態(図4における右肩上がりの状態)になるが、このときの送り調節器11の傾斜角度も、図2に示すような通常の送りピッチの逆送り時よりも小さい傾斜角度に規制される。これにより、送り調節器11の傾斜角度に対応して、通常の送りピッチよりも短い送りピッチ(コンデンス縫い)の逆送りの布送り動作になる。
したがって、本実施形態の布送り制御装置8においては、通常の送りピッチの正送り時に操作ペダル23を逆方向に踏み込むことにより、自動的にコンデンス縫いの逆送りに切り換えることが可能となっている。
また、ストッパ板16を揺動ロッド12に対して、上下方向の位置変更をすることにより、上記のように、コンデンス縫いの逆送り時に切り換えた時の送りピッチを設定変更することが可能である。例えば、ストッパ板16を揺動ロッド12に対して上方に移動させると、逆送りソレノイド13を通電させた後、揺動ロッド12がストッパ板16の突出部16aを回動リンク17の係止部17bに係止されるまでに移動する移動量は、ストッパ板16を移動させる前よりも短くなる。これにより、送り調節器11の傾斜角度は、ストッパ板16を位置変更する前よりも傾斜角度が小さくなり、送りピッチもこれに対応して短い送りピッチになる。また、逆に、ストッパ板16を揺動ロッド12に対して、下方に位置変更することにより、揺動ロッド12の移動量を長くして、送り調節器11の傾斜角度を大きくし、コンデンス縫いの逆送り時に切り換えたときの送りピッチを長く設定することができる。
このように、上記の逆送りのコンデンス縫い時の送りピッチは、ストッパ板16を鉛直方向に摺動させて、揺動ロッド12に対して鉛直方向の位置調整をすることにより、図4に示すように設定変更することができる。
本実施形態のミシンの布送り制御装置8において、通常の送りピッチの正送りからコンデンス縫いの逆送りに切り換えるために配設された角度規制手段10は、一本の規制ソレノイド18と、ストッパ板16、回動リンク17などの少ない部品点数から構成される。したがって、上述したような従来の布送り制御装置において、通常の送りピッチからコンデンス縫いに切り換えるために配設された支点移動機構1は、二本の専用のソレノイドと多数の部品点数を必要としていたのに対し、本実施形態の布送り制御装置8によれば、生産コストの削減と、省スペース化を図ることができる。
また、本実施形態の布送り制御装置8によれば、角度規制手段10をミシンフレーム内部に搭載する際に、広いスペースを必要としないため、ミシンの種類にかかわらず汎用することが可能である。さらに、上述したように、本実施形態の布送り制御装置8の角度規制手段10は、回動リンク17および規制ソレノイド18を取り付けた平板状の取付部材をミシンフレームの内部に直接固定する取り付け方法も可能である。したがって、取付部材に取り付けられた角度規制手段10をオプションとして取り扱い、ミシンフレーム内部に脱着自在として用いることが可能である。
また、送り調節器と揺動ロッドを備える従来の布送り制御装置に、この装置を適応させて、送り調節器の傾斜角度を規制することができる装置に容易に変更できる。すなわち、従来装置の揺動ロッドをストッパー付きの揺動ロッドに変えたり、従来装置の揺動ロッドを追加工してストッパー付きにした後、角度規制手段10を構成する他の部材を取付けることにより達成される。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々変更できるものとする。
本発明のミシンの布送り制御装置の一実施形態を示す要部の正面図であり、通常の送りピッチの正送り時の状態を示す。 本発明ミシンの布送り制御装置の一実施形態を示す要部の正面図であり、通常の送りピッチの逆送り時の状態を示す。 本発明のミシンの布送り制御装置を備えたミシンの制御手段と各機構との関係を示すブロック図 本発明のミシンの布送り制御装置の一実施形態を示す要部の正面図であり、コンデンス縫いの逆送り時の状態を示す。 従来のミシンの布送り制御装置の要部を示す斜視図 図5の布送り制御装置に配設された支点移動機構の分解斜視図
符号の説明
7 送り歯
8 布送り制御装置
10 角度規制手段
11 送り調節器
12 揺動ロッド
13 逆送りソレノイド
16 ストッパ板
16a 突出部
17 回動リンク
17a 回動軸
17b 係止部
17c 連結部
18 規制ソレノイド
18a プランジャ
19 制御手段
20 CPU
21 ROM
22 RAM

Claims (3)

  1. 傾斜角度を変更することにより送り歯の移動軌跡を変更させて、布送り動作を正送りと逆送りとに制御する送り調節器と、
    前記送り調節器に連結され、上下動することにより送り調整器の傾斜角度を変化させる揺動ロッドと、
    前記揺動ロッドの上下動を駆動するための逆送りソレノイドと、
    前記送り調節器の駆動状態を制御して前記傾斜角度の変化の度合いを規制する角度規制手段とを有し、
    前記逆送りソレノイドによって、前記揺動ロッドを移動させて、前記送り調整器の傾斜角度を変更し、前記送り調整器の傾斜角度に対応した送りピッチの逆送りに切り換えることが可能なミシンの布送り制御装置において、
    前記角度規制手段は、
    前記揺動ロッドに位置調節自在に取り付けられ、前記揺動ロッドより突出する突出部を有するストッパ板と、
    前記ストッパ板の突出部に係合する係止部を有し、前記揺動ロッドの移動を規制する規制位置と規制しない待機位置とを移動可能な係止部材と、
    前記係止部材の係止部を待機位置と規制位置との間を移動させるための駆動手段とを有し、
    前記係止部を規制位置に移動させて前記揺動ロッドの移動を阻止し、前記送り調節器の傾斜角度を規制することによって、送りピッチを変更させるように形成されていることを特徴とするミシンの布送り制御装置。
  2. 前記逆送りソレノイドおよび前記駆動手段の駆動制御をすることが可能な制御手段を備え、前記制御手段は、糸切り信号が発生すると、前記逆送りソレノイドを通電させる前に、前記駆動手段を駆動させることを特徴とする請求項1に記載のミシンの布送り制御装置。
  3. 前記角度規制手段は、前記駆動手段としての規制ソレノイドと、前記揺動ロッドの近傍に回動自在に配設され、一端部は常時待機位置に付勢された係止部であり、他端部は前記規制ソレノイドのプランジャの先端部に連結された連結部である前記係止部材としての回動リンクとを有し、前記規制ソレノイドを通電させて、前記回動リンクを回動させることにより、前記係止部を待機位置から前記規制位置へ移動させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のミシンの布送り制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104264384A (zh) * 2014-10-23 2015-01-07 杰克缝纫机股份有限公司 包缝机所用的针距调节结构及包缝机
CN109868577A (zh) * 2019-03-05 2019-06-11 杰克缝纫机股份有限公司 一种缝纫机的倒缝结构
CN111020890A (zh) * 2019-11-25 2020-04-17 杰克缝纫机股份有限公司 一种送料切换装置及具有该送料切换装置的缝纫机

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