JPH0629204Y2 - 止水目地 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本案はコンクリート擁壁などの止水目地に関するもので
ある。

「従来の技術」 従来の止水目地は第６図に示すようにコンクリート壁の
衝合端面８、８に熱可塑性合成樹脂或はゴムなどによる
弾性中空管１３、１３を配設し、該中空管１３、１３の
接触部を電熱器１４で加熱溶着するものであった。しか
しこの方法では作業に多くの労力、熟練、時間及び電熱
器具を要し作業性が悪く単純労働には適しないという問
題がある。又第７図に示すように衝合端面８、８間に合
成ゴム系（ブチル、ウレタン系）弾性体１５を介在し、
これを該端面８、８と接着剤１６で接着させる方法があ
るが、接着剤１６の塗布に労力及び熟練を要するばかり
でなく接着剤部分に亀裂を生じ水みちを生じ易く水密性
に欠けるという問題がある。

「考案が解決しようとする課題」 本案はコンクリート擁壁などの衝合端面８、８の止水効
果が高く、かつきわめて迅速簡便に止水目地を形成する
ことを目的とするものである。

「課題を解決するための手段」 上記の目的を達成するために本案は 合成樹脂製の凹形条と、該凹形条と雌雄嵌合する凸形条
とよりなる水密フアースナーの両側にコンクリート埋込
用の水密シートを接続し、該シートにコンクリートとの
係合凸条を上記フアースナーと平行に設けてなり、かつ
上記フアースナーをスライダーで開閉可能に形成した止
水目地 によって構成する。

「作用」 従ってコンクリート擁壁７、７などの衝合端面８、８に
上記水密シート４、４を埋設し、一方の水密シート４の
露出端に設けられた上記凹形条１と、他方の水密シート
４の露出端に設けられた凸形条２とを互いに重合し、ス
ライダー６に該凹凸形条１、２を挿通し（第４図参
照）、該スライダー６を矢印ａ方向に摺動させると該凹
凸形条１、２は第５図に示すように互いに雌雄嵌合して
水密止水目地が形成される（その状態を第１図及び第２
図に示す）。

「実施例」 合成樹脂製凹形条１と、該凹形条１と雌雄嵌合する凸形
条２とによって水密フアースナー３が形成される。即ち
凹形条１は溝の入口が狭く溝の内部が広い 形溝を形成し、凸形条２は先部が上記溝の入口より広く
該溝の内部に密着し基部は狭くなっていて上記溝の入口
に密着する 形となっている。従って上記凹凸形条１、２を嵌合させ
ると水密となる。このようにした水密フアースナー３の
両側にはコンクリート埋込用水密シート４、４を接続
し、該シート４、４にはコンクリートとの係合凸条５を
上記フアースナー３と平行に設ける。そして上記フアー
スナー３をスライダー６で開閉可能に形成するものであ
る。上記凹凸形条１、２は１個の凹形条１と１個の凸形
条２よりなるものでも良いが図示するように複数の凹形
条１、１及び凸形条２、２、２を組合せたものでも差支
えない。尚図中９で示すものはフアースナー６の案内
板、１０はフアースナー摺動用環、第２図中１１は止水
目地収容切欠部、１２は止水目地埋込モルタルである。

「考案の効果」 本案は上述のように構成したのでコンクリート擁壁など
の衝合端面８、８間の上記止水目地により水密性が充分
であって、該目地の止水作業をきわめて迅速簡便に行い
得る便益がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案の止水目地を示す平面図、第２図は止水目
地の他の施工例の平面図、第３図はスライダーによる水
密フアースナー開閉状態の正面図、第４図は第３図Ａ−
Ａ線による平面図、第５図は第３図Ｂ−Ｂ線による平面
図、第６図及び第７図は従来の止水目地の平面図であ
る。 １……凹形条、２……凸形条、３……水密フアースナ
ー、４……水密シート、５……係合凸条、６……スライ
ダー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】合成樹脂製の凹形条と、該凹形条と雌雄嵌
   合する凸形条とよりなる水密フアースナーの両側にコン
   クリート埋込用の水密シートを接続し、該シートにコン
   クリートとの係合凸条を上記フアースナーと平行に設け
   てなり、かつ上記フアースナーをスライダーで開閉可能
   に形成した止水目地。