JPH0629178A - 露光方法及び露光装置 - Google Patents

露光方法及び露光装置

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JPH0629178A
JPH0629178A JP4203074A JP20307492A JPH0629178A JP H0629178 A JPH0629178 A JP H0629178A JP 4203074 A JP4203074 A JP 4203074A JP 20307492 A JP20307492 A JP 20307492A JP H0629178 A JPH0629178 A JP H0629178A
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JP
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wafer
exposure
photosensitive substrate
optical system
holding member
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JP4203074A
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Inventor
Takechika Nishi
健爾 西
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Original Assignee
Nikon Corp
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  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウエハとウエハホルダーとの間の異物による
不良品の発生確率を減少させる。 【構成】 レチクル16のパターンをウエハホルダー5
に真空吸着されたウエハ1上に露光する露光装置におい
て、レーザービームLB0を計測ビームLB2と参照ビ
ームLB1とに分割するビームスプリッター22と、計
測ビームLB2を広げてウエハ1上に照射するガイド光
学系27,28,29と、ウエハ1から反射されてその
ガイド光学系を介して戻された計測ビームLB2と参照
ビームLB1との干渉パターンを撮像するアレイセンサ
ー26とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばステージ上にウ
エハ又はガラスプレート等の感光基板を吸着してその感
光基板上にマスクパターンを露光する際の露光方法及び
そのような露光を行う露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子又は液晶表示素子等をフォト
リソグラフィー技術を用いて製造する際に、フォトマス
ク又はレチクル等(以下「レチクル」と総称する)のパ
ターンを感光材が塗布されたウエハ又はガラスプレート
等の上に転写する露光装置が使用されている。感光基板
としてウエハを使用する場合、そのウエハは3次元的に
位置決めできるウエハステージ上にウエハホルダーを介
して吸着されている。
【0003】図4は従来の露光装置のウエハステージの
近傍の構成を示し、この図4において、1は露光対象と
するウエハ、2はウエハステージである。ウエハステー
ジ2の上面にはX軸用の移動鏡3及びY軸用の移動鏡4
が取り付けられ、図示省略したレーザー干渉計からのレ
ーザービームをそれら移動鏡3及び4で反射することに
より、ウエハステージ2の投影光学系の光軸に垂直な面
内の2次元座標が常時検出されている。ウエハステージ
2の中央部にウエハホルダー5が取り付けられ、ウエハ
ホルダー5の中央部にウエハのアップダウン機構である
ピン6が植設されている。また、ウエハホルダー5の内
部には真空吸着用の溝が形成されている。
【0004】図4において、ウエハに対する露光を行う
ときには、図示省略したウエハカセットからウエハアー
ム7に載置されたウエハ1がウエハステージ2上に導か
れる。その際、ウエハアーム7はウエハローダ8により
駆動される。また、ウエハステージ2はウエハ1がロー
ドされるときに、ウエハステージ2上の移動鏡3及び4
を用いて位置制御されているので、常に同じ位置でウエ
ハ1の受け渡しができるようになっている。ウエハの受
け渡し位置にウエハステージ2が移動すると、ウエハ1
はウエハアーム7によってウエハホルダー5の真上に運
ばれる。そこでピン6がウエハ1を支持し、このピン6
が下降することによりウエハ1がウエハホルダー5上に
載置される。そして、ウエハ1がウエハホルダー5の上
面に真空吸着された後に、すぐに露光シーケンスが開始
されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き従来の技術
においては、図5(a)に示すように、ウエハ1とウエ
ハホルダー5との間にゴミ等の異物9が有る場合に、ウ
エハ1の表面(露光面)ではその異物9の大きさに応じ
て非線形な横ずれuが生じてしまう。これはウエハ1の
裏面にゴミ等が付着していても、ウエハホルダー5の上
面にゴミ等が付着していても同様であり、そのために図
5(b)に示すように、既に前の工程で露光された回路
パターン10A〜10Dに歪が生じる。従って、そのウ
エハ1の上に更に次の層の回路パターンを重ねて露光す
ると重ね合わせ精度が悪くなり、その周辺の半導体チッ
プ等が不良品になるという不都合があった。
【0006】本発明は斯かる点に鑑み、ウエハとウエハ
ホルダーとの間の異物による不良品の発生確率を減少さ
せることができる露光方法及び露光装置を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による露光方法
は、例えば図1及び図3に示す如く、露光光を発生する
光源(11)と、吸着機構を有する保持部材(5)を備
えこの保持部材(5)を介して感光基板(1)を保持す
るステージ(2)と、その露光光を集光してマスク(1
6)を照明する照明光学系(14,15)とを有し、そ
のマスク(16)のパターンをその保持部材(5)に吸
着されたその感光基板(1)上に露光する露光装置の露
光方法において、そのステージ(2)のその保持部材
(5)にその感光基板(1)を吸着する第1工程(ステ
ップ101)と、この吸着後の光基板(1)の露光面の
形状を検査する第2工程(ステップ102)とを実行
し、この検査の結果その感光基板(1)の露光面が許容
値を超えて歪んでいる場合にはその保持部材(5)のク
リーニングを行った後に露光を行い、その検査の結果そ
の感光基板(1)の露光面の歪みが許容値以下の場合に
はそのままその感光基板(1)の露光を行うものであ
る。
【0008】また、本発明による露光装置は、例えば図
1に示すように、露光光を発生する光源(1)と、吸着
機構を有する保持部材(5)を備えこの保持部材(5)
を介して感光基板(1)を保持すると共にこの感光基板
(1)を2次元平面内で位置決めするステージ(2)
と、その露光光を集光してマスク(16)を照明する照
明光学系(14,15)とを有し、そのマスク(16)
のパターンをその保持部材(5)に吸着されたその感光
基板(1)上に露光する露光装置において、可干渉性の
光ビームLB0を発生する計測用光源(20)と、この
光ビームを計測ビームLB2と参照ビームLB1とに分
割する分岐光学系(22)と、その計測ビームLB2を
少なくとも一方向に広げてそのステージ(2)上の感光
基板(1)上に照射するガイド光学系(27,28,2
9)と、その感光基板(1)から反射されてそのガイド
光学系を介して戻されたその計測ビームLB2とその参
照ビームLB1とを混合する合波光学系(22)と、こ
の合波光学系(22)で合波されたその計測ビームLB
2とその参照ビームLB1との干渉パターンを撮像する
撮像手段(26)とを設け、その計測ビームLB2とそ
の参照ビームLB1との干渉パターンよりその感光基板
(1)の露光面の歪みを検出するようにしたものであ
る。
【0009】
【作用】斯かる本発明の露光方法によれば、感光基板
(1)に露光する前に、感光基板(1)の露光面の歪み
が検査される。その露光面の歪みが許容値を超えるとき
には、その感光基板(1)と保持部材(5)との間にゴ
ミ等の異物が挟まっていることが考えられる。そこで、
その場合に保持部材(5)のクリーニングを行うことに
より、その感光基板(1)の露光面の歪みが無くなり、
不良品の発生確率が低下する。
【0010】また、本発明の露光装置によれば、参照ビ
ームと計測ビームとの干渉パターンより、その露光方法
における感光基板(1)の露光面の歪みの検出の工程を
高速に実行することができる。更に、感光基板(1)を
保持部材(5)に搭載した際のその感光基板(1)の露
光面の凹凸状態が分かるので、その保持部材(5)の吸
着条件を変えたり、又は保持部材(5)自体に歪みを与
えて、その露光面の凹凸の補正をしたりする事も可能に
なる。更には、感光基板(1)の露光面上の各部(例え
ば個々の半導体チップ)毎の傾きも分かるので、レベリ
ング機構用の傾斜状態の検出をオープンループで行うこ
とも可能である。従って、感光基板(1)の各ショット
領域への露光毎に光学センサーでその各ショット領域の
傾きを検出する動作が短縮できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例につき図1〜図3を
参照して説明する。図1は本例の投影露光装置の概略構
成を示し、この図1において、水銀ランプ等の光源11
から射出された露光光ILは、楕円鏡12で焦光された
後にインプットレンズ13でほぼ平行な光束に変換され
てフライアイレンズ14に入射する。フライアイレンズ
14の後側(レチクル側)焦点面には多数の2次光源が
形成され、これら2次光源から射出された露光光ILは
コンデンサーレンズ系15により集光されてレチクル1
6を照明する。図示省略するも、コンデンサーレンズ系
15には可変視野絞りが備えられ、この可変視野絞りに
よりレチクル16上の照明視野を任意に設定することが
できる。その露光光ILのもとでレチクル16のパター
ンが投影光学系17を介してウエハ1上の各ショット領
域に縮小投影される。
【0012】露光時にはウエハ1はウエハホルダー5上
に真空吸着され、このウエハホルダー5はウエハステー
ジ2上に固定されている。ウエハステージ2は、ウエハ
1を投影光学系17の光軸に垂直な平面内で位置決めす
るXYステージ、ウエハ1を投影光学系17の光軸方向
に位置決めするZステージ及びウエハ1の微小回転を行
うθテーブル等より構成されている。また、投影光学系
17の光軸に垂直な平面の直交座標系をX軸及びY軸と
すると、ウエハステージ2上にはX軸に垂直な反射面を
有するX軸用の移動鏡3及びY軸に垂直な反射面を有す
るY軸用の移動鏡4が固定されている。
【0013】18はX軸用のレーザー干渉計、19はY
軸用のレーザー干渉計を示し、レーザー干渉計18から
のレーザービームIL1を移動鏡3で反射し、レーザー
干渉計19からのレーザービームIL2を移動鏡4で反
射することにより、レーザー干渉計18及び19におい
て、ウエハステージ2のX座標及びY座標が計測され
る。また、図示省略した制御装置からの指令でウエハス
テージ2を駆動することにより、ウエハステージ2上の
ウエハ1の座標(X,Y)を任意の座標に設定すること
ができる。
【0014】図1において、20はビームエクスパンダ
系を内蔵したレーザー光源を示し、このレーザー光源2
0からは断面形状がX方向にスリット状に引き延ばされ
た可干渉性の良好なレーザービームLB0が射出され
る。このレーザービームLB0は集光レンズ21を経て
ビームスプリッター22に入射し、このビームスプリッ
ター22で反射されたレーザービーム(これを「参照ビ
ームLB1」と呼ぶ)が対物レンズ23を経て参照ミラ
ー24に入射する。この参照ミラー24で反射された参
照ビームLB1はビームスプリッター22に戻り、この
ビームスプリッター22を透過した参照ビームLB1は
対物レンズ25を経て電荷結合型撮像デバイス(CC
D)よりなる1次元のアレイセンサー26の受光面に入
射する。
【0015】一方、レーザービームLB0の入射により
ビームスプリッター22を透過したレーザービーム(こ
れを「測長ビームLB2」という)は、対物レンズ27
を経て負のシリンドリカルレンズ28に入射し、このシ
リンドリカルレンズ28によりX方向に拡散された測長
ビームLB2が正のシリンドリカルレンズ29に入射す
る。シリンドリカルレンズ28及び29よりビームエク
スパンダ系が構成されている。シリンドリカルレンズ2
9により断面形状がX方向を長手方向とするスリット状
の平行なレーザービームに変換された測長ビームLB2
が、ウエハステージ2上のX方向に長いスリット状の領
域30に入射する。この領域30のX方向の長さはウエ
ハ1の直径よりも大きく設定されている。従って、ウエ
ハステージ2を駆動してウエハ1をY方向に移動するこ
とによって、測長ビームLB2はウエハ1の露光面の全
面を走査する。
【0016】その領域30から反射された測長ビームL
B2は、シリンドリカルレンズ29、シリンドリカルレ
ンズ28及び対物レンズ27を経てビームスプリッター
22に戻り、このビームスプリッター22で反射された
測長ビームLB2は対物レンズ25を経てアレイセンサ
ー26の受光面に入射する。この受光面では参照ビーム
LB1と測長ビームLB2とが干渉し、これにより生ず
る干渉パターンを光電変換して得られた撮像信号Sがそ
のアレイセンサー26から出力される。その撮像信号S
が信号処理装置31に供給され、信号処理装置31はそ
の撮像信号Sよりウエハ1の露光面の凹凸を検出して、
その凹凸の程度に応じて露光工程を変更する。
【0017】その参照ビームLB1と測長ビームLB2
との干渉パターンよりウエハ1の露光面の凹凸状態を検
出する原理につき説明するに、図1において、参照ミラ
ー23で反射された参照ビームLB1の光路長と領域3
0で反射された測長ビームLB2の光路長との差は可干
渉距離の範囲内であるとする。この状態で、ウエハステ
ージ2を駆動してウエハ1の露光面をその測長ビームL
B2で走査して、アレイセンサー26の受光面に形成さ
れる干渉パターンを2次元的に展開して表現すると、図
2(a)に示すような干渉パターンが得られる。
【0018】図2(a)において、1Pはウエハ1と共
役な像を示し、この像1P上に明部32及び暗部33よ
りなる干渉縞34が形成されている。また、YP軸が図
1の走査方向に平行なY軸と共役であるとする。ウエハ
1がプロセスウエハである場合には、ウエハ1上に形成
されたパターン自体の凹凸やレジストの塗りムラ等によ
り、測長ビームLB2のみによってもアレイセンサー2
6の受光面に干渉縞が発生し、図2(a)の干渉縞34
にもその測長ビームLB2のみによる干渉縞が重畳され
ている。しかしながら、その測長ビームLB2のみによ
る干渉縞は、パターンが微細であり、且つ規則性がある
ので、ゴミの付着などによって生じる部分的な干渉縞と
は分離できる。
【0019】但し、測長ビームLB2と参照ビームLB
1との干渉に関しては、参照ミラー24の位置と領域3
0の位置とが大きく異なると共に、参照ミラー24上の
照明領域とウエハステージ2上の領域30との倍率が大
きく異なるので、レーザービームの波面収差や雰囲気の
乱れによる波面の揺らぎなどによる影響ができるだけ小
さくなるように光学系を設計する事が望ましい。また、
ウエハ1からの戻り光が入射時と同じ光路を辿るように
するためには、測長ビームLB2をウエハ1に対してテ
レセントリックにする必要がある。そのためには、ビー
ムエキスパンダ系の正のシリンドリカルレンズ29は、
ウエハ1の直径に対して同じ長さ以上にする必要があ
り、大きくなることが考えられる。従って、シリンドリ
カルレンズ29としては、細長い矩形のフレネルレンズ
又はグレイティングを用いたレンズ等を使用してもよ
い。
【0020】また、ウエハ1の露光面で反射されたレー
ザービームの波面及び参照ミラー24で反射されたレー
ザービームの波面をそれぞれアレイセンサー26の受光
面と合致させるためには、対物レンズ23,27,25
により、ウエハ1の露光面と参照ミラー24の反射面と
アレイセンサー26の受光面とを共役関係にしておくこ
とが望ましい。
【0021】そして、図2(a)の干渉パターンに対し
て図1の信号処理装置31は例えば1次元の画像解析を
行う。この1次元の画像解析においては、図2(a)上
のアレイセンサー26の配列方向であるX1(i)方向
及びこれに垂直なY1P方向に撮像信号Sがプロットさ
れる。そのX1(i)方向では、図2(b)に示すよう
に、アレイセンサー26のi番目(i=0,1,2,‥
‥,N)の画素エレメントからの撮像信号Sを連ねた撮
像信号36が得られる。一方、Y1P方向では、図2
(b)に示すように、アレイセンサー26の所定の画素
エレメントの撮像信号Sを走査方向に連ねた撮像信号3
7が得られる。
【0022】このような1次元の画像解析を行うと、ウ
エハ1の裏面にゴミ等が付着していると考えられる領域
と共役な図2(a)の領域35においては、X1(i)
方向及びY1P方向共にコントラスト変化が密になった
撮像信号Sが得られる。一方、ウエハ1の傾きなどで干
渉縞が発生している場合は、像1Pの全面でX1(i)
方向及びY1P方向に沿う撮像信号Sのコントラストが
密になったり、又は疎になったりするので容易に識別が
可能である。従って、その像1Pの全面でX1(i)方
向の撮像信号Sのプロット及びY1P方向の撮像信号S
のプロットをそれぞれ行うことにより、ウエハ1の裏面
にゴミ等が付着していると考えられる領域を特定でき
る。
【0023】次に、図1の投影露光装置でウエハの露光
を行う際の動作の一例につき図3のフローチャートを参
照して説明する。先ず図3のステップ101において、
図1のウエハステージ2のウエハホルダー5上にウエハ
1をロードする。ウエハホルダー5上にウエハ1が真空
吸着される。その後、ステップ102において、ウエハ
ステージ2を駆動してウエハ1をY方向に移動させて、
測長ビームLB2でウエハ1の露光面の全面を走査す
る。これによりアレイセンサー26から得られた撮像信
号Sに対して、信号処理装置31が上述の1次元の画像
解析を施して、そのウエハ1の露光面の凹凸の形状を計
測する。
【0024】その後、ウエハ1の露光面に許容値よりも
高い凹凸部があり、ウエハ1とウエハステージ5との間
にゴミ等の異物が挟まれているかどうかを判定し(ステ
ップ103)、異物が挟まれていないと判定した場合に
はそのままウエハ1にレチクル16のパターンを露光す
る(ステップ104)。その後、動作はステップ105
に移行して、ウエハ1のウエハホルダー5からの取り出
し(アンロード)及び搬出が行われる。
【0025】また、ステップ103において、ウエハ1
とウエハステージ5との間にゴミ等の異物が挟まれてい
ると判定された場合には、動作はステップ106又はス
テップ110に移行する。どちらに移行するかはプロセ
スの種類等に応じて選択される。そして、ステップ10
6に移行した場合には、ウエハ1のウエハホルダー5か
らの取り出し(アンロード)が行われた後に、例えば自
動ホルダー洗浄機構によりウエハホルダー5のクリーニ
ングが行われる(ステップ107)。このクリーニング
は例えば圧縮ガスをウエハホルダー5に吹き付けること
によって行われる。それから、ウエハ1が再びウエハホ
ルダー5にロードされて(ステップ108)、ウエハ1
に対する露光が行われる(ステップ109)。その後、
動作はステップ105に移行して、ウエハ1のウエハホ
ルダー5からの取り出し(アンロード)及び搬出が行わ
れる。但し、ステップ108から直接ステップ109に
移行して露光を行うのではなく、ステップ108からス
テップ102に移行して再度ゴミ等の異物の検査を行う
ようにしてもよい。この動作を複数回行っても異物が検
出される場合はウエハ自身に対するゴミ付着やレジスト
塗りのむらの異常等が考えられるので、それらを示すア
ラームを発生させればよい。
【0026】一方、ステップ103からステップ110
へ移行した場合には、信号処理装置31がオペレータに
対してアラームを発生する。これに対して、ステップ1
11において、オペレータは信号処理装置31でプロッ
トされた干渉パターン等からウエハ1の露光面の凹凸の
位置及び程度を確認して、その露光面の凹凸がそのまま
露光できる程度が否かを判断する。その凹凸の程度が小
さい場合等にはウエハ1に対する露光を行ってから(ス
テップ109)、動作はステップ105に移行する。ま
た、ステップ111でその凹凸の程度が大きい場合等に
は、動作はそのままステップ105に移行してウエハ1
の取り出しが行われる。
【0027】上述のように本例によれば、ウエハ1に対
する露光を行う前に、ウエハ1の露光面の凹凸の状態を
計測して、ウエハ1とウエハホルダー5との間にゴミ等
の異物が挟まれていないかどうかを判断し、異物が挟ま
れていると判断された場合には、ウエハホルダーのクリ
ーニングを行うか又はアラームを発生するようにしてい
る。従って、その異物によりウエハ1の露光面に歪みが
生じて、ウエハ1から得られる半導体素子等に不良が発
生する確率を低下させることができる。
【0028】また、図1において参照ビームLB1と測
長ビームLB2との干渉パターンより、ウエハ1の露光
面の凹凸だけでなく、その露光面の傾きをも容易に検出
することができる。従って、ウエハ1の露光前にその干
渉パターンを用いてオープンループ制御によりウエハ1
の露光面のレベリングを行っておくことにより、ウエハ
1の露光時に個々のショット領域への露光に際して行う
レベリングの追込み時間を短縮することができ、露光の
スループットをより向上させることができる。
【0029】なお、図1の実施例では1次元のアレイセ
ンサー26を用いているが、そのアレイセンサー26の
代わりに2次元のイメージセンサーを使用してもよい。
そして、ウエハ1のY方向の所定幅の領域の干渉パター
ンを一度に撮像信号に変換し、そのウエハ1の露光面を
Y方向に間欠的に複数回移動しながら、その干渉パター
ンの撮像を繰り返すことにより、その露光面全体の干渉
パターンを得るようにしてもよい。これにより計測時間
を短縮することができる。また、クリーン度の高い環境
ではゴミ発生の頻度が低下するので、一定間隔をあけて
ゴミ検査を行えばよい。その場合は従来技術である露光
時のフォーカスセンサーを用いて微少ステッピングを行
いつつウエハ表面の状態を調べるようにしても、スルー
プットの劣化はさほど大きくない。
【0030】更に、シリンドリカルレンズ28及び29
よりなるビームエクスパンダ系の代わりに軸対称レンズ
よりなるビームエクスパンダを使用し、ウエハステージ
2を大きくY方向に移動した状態でウエハ1の露光面の
ほぼ全面を広げられた測長ビームLB2で一度に照明す
るようにしてもよい。そして、それに対応する2次元の
イメージセンサで干渉パターンを撮像することにより、
極めて短時間にウエハ1の露光面の干渉パターンの撮像
信号を得ることができる。
【0031】また、上述実施例では、ウエハ1の露光面
に所定の凹凸があったときにウエハホルダー5のクリー
ニング等を行っているが、その凹凸が例えば比較的なだ
らかなものである場合には、ウエハホルダー5における
真空吸着の条件を変えるか、又はウエハホルダー5自体
を撓ませるかしてもよい。そして、そのウエハ1の露光
面をできるだけ平面に近づけてからウエハ1への露光を
行うことにより、ウエハ1の各ショット領域を投影光学
系17の最良結像面により近づけて露光できる。また、
ウエハ1の露光面が平均的により平面に近づいた場合に
は、その露光面に局所的に小さな凹凸が存在しても、そ
の露光面は余裕を持って投影光学系17の最良結像面に
対して焦点深度の範囲内で合致する。従って、より解像
度が高く(より開口数N.A.が大きく)焦点深度の浅
い投影光学系を使用する場合でも、フォーカシングが容
易である。
【0032】なお、本発明は上述実施例に限定されず本
発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り得るこ
とは勿論である。
【0033】
【発明の効果】本発明の露光方法及び露光装置によれ
ば、感光基板の露光面の形状より感光基板と保持部材と
の間の異物の有無を検出することができるので、その異
物に起因する不良品の発生の確率を低下させることがで
き、歩溜りが向上するという利点がある。また、感光基
板の露光面の緩やかな凹凸や傾きも容易に分かるので、
その傾き等の計測結果に基づいてオープンループ制御で
その感光基板の露光面のレベリングを行っておくことに
より、感光基板の露光直前の本来のレベリングの追い込
み時間を短縮できて、露光のスループットを向上でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の投影露光装置を示す斜視図
である。
【図2】(a)はアレイセンサー26の受光面で得られ
る干渉パターンを2次元平面に展開して得られる干渉パ
ターンを示す線図、(b)は図2(a)のX1(i)軸
に沿う撮像信号S及びY1P軸に沿う撮像信号Sを示す
波形図である。
【図3】実施例の露光動作の一例を示すフローチャート
である。
【図4】従来の露光装置でウエハをウエハステージ上に
ロードする場合を示す平面図である。
【図5】(a)はウエハとウエハホルダーとの間にゴミ
等の異物が入ったときの状態を示す断面図、(b)はそ
の異物に起因するウエハの表面の横シフトの状態を示す
平面図である。
【符号の説明】
1 ウエハ 2 ウエハステージ 3,4 移動鏡 5 ウエハホルダー 11 光源 14 フライアイレンズ 15 コンデンサーレンズ系 16 レチクル 17 投影光学系 18,19 レーザー干渉計 20 レーザー光源 21 集光レンズ 22 ビームスプリッター 23,25,27 対物レンズ 24 参照ミラー 26 アレイセンサー 27 負のシリンドリカルレンズ 28 正のシリンドリカルレンズ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光光を発生する光源と、吸着機構を有
    する保持部材を備え該保持部材を介して感光基板を保持
    するステージと、前記露光光を集光してマスクを照明す
    る照明光学系とを有し、前記マスクのパターンを前記保
    持部材に吸着された前記感光基板上に露光する露光装置
    の露光方法において、 前記ステージの前記保持部材に前記感光基板を吸着する
    第1工程と、 該吸着後の前記感光基板の露光面の形状を検査する第2
    工程とを実行し、 該検査の結果前記感光基板の露光面が許容値を超えて歪
    んでいる場合には前記保持部材のクリーニングを行った
    後に露光を行い、 前記検査の結果前記感光基板の露光面の歪みが許容値以
    下の場合にはそのまま前記感光基板の露光を行う事を特
    徴とする露光方法。
  2. 【請求項2】 露光光を発生する光源と、吸着機構を有
    する保持部材を備え該保持部材を介して感光基板を保持
    すると共に該感光基板を2次元平面内で位置決めするス
    テージと、前記露光光を集光してマスクを照明する照明
    光学系とを有し、前記マスクのパターンを前記保持部材
    に吸着された前記感光基板上に露光する露光装置におい
    て、 可干渉性の光ビームを発生する計測用光源と、 該光ビームを計測ビームと参照ビームとに分割する分岐
    光学系と、 前記計測ビームを少なくとも一方向に広げて前記ステー
    ジ上の前記感光基板上に照射するガイド光学系と、 前記感光基板から反射されて前記ガイド光学系を介して
    戻された前記計測ビームと前記参照ビームとを混合する
    合波光学系と、 該合波光学系で合波された前記計測ビームと前記参照ビ
    ームとの干渉パターンを撮像する撮像手段とを設け、 前記計測ビームと前記参照ビームとの干渉パターンより
    前記感光基板の露光面の歪みを検出するようにした事を
    特徴とする露光装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100444263B1 (ko) * 1999-07-05 2004-08-11 캐논 가부시끼가이샤 노광장치 및 디바이스의 제조방법
JP2015115414A (ja) * 2013-12-10 2015-06-22 キヤノン株式会社 リソグラフィ装置及び物品の製造方法
JP2016042565A (ja) * 2014-08-19 2016-03-31 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置および基板処理方法

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