JPH0629171B2 - 口腔用組成物 - Google Patents

口腔用組成物

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JPH0629171B2
JPH0629171B2 JP59277807A JP27780784A JPH0629171B2 JP H0629171 B2 JPH0629171 B2 JP H0629171B2 JP 59277807 A JP59277807 A JP 59277807A JP 27780784 A JP27780784 A JP 27780784A JP H0629171 B2 JPH0629171 B2 JP H0629171B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は安定性及び使用感が良好で、しかも可溶性アル
ミニウム化合物が安定して配合される口腔用組成物に関
し、特に象牙質知覚過敏症の予防又は治療に好適に使用
することができる口腔用組成物に関する。
従来技術 象牙質知覚過敏症とは臨床症状に因んだ疾患名であっ
て、歯のう蝕、咬耗、咬耗などの原因により、或いは歯
肉の退縮などの原因により、歯のエナメル質又はセメン
ト質が消失して象牙質が露出し、この象牙質に温熱的、
化学的、機械的、物理化学的、電気的などの種々の外来
的な刺激が与えられることによって非常に不快な痛みを
一過性に生ずるものであり(誘発痛)、例えば砂糖を多
く含む食品や酸味の強い果物等を摂取した時、冷たい水
を飲んだ時、歯を磨く時などに経験する一過性の痛みで
あるが、これらの痛みは日常の食生活、口腔衛生の保持
に少なからず悪影響を与えるものである。
この象牙質における痛みの発現機構としては、上記の電
気的刺激や化学的刺激などの誘発因子が(1)直接象牙質
内にある象牙細管を経て、歯髄の神経を刺激するという
考え方と(2)象牙質に存在する象牙細管において、これ
ら誘発因子の刺激が象牙細管内に存する象牙細管液を移
動させ、神経を刺激するという考え方があり、現在で
は、(2)の考え方が主流を占めている。即ち、ヒト臼歯
における象牙細管がエナメル側には直径が約1.0μm程
度のものが2〜3万個、または歯髄側には直径が約3.0
μm程度のものが3〜4万個分布しているが、エナメル
質又はセメント質が消失した場合、外来の刺激が露出象
牙質の表面に加わることによって象牙細管内の体液の移
動を引き起こし、この体液の移動によって歯髄の知覚神
経を興奮させ、痛みとして感じるというものである。
従って、知覚過敏症の痛みを緩和、除去し、或いは予防
するには、歯髄神経を鈍麻するよりも、この象牙細管の
入口を封鎖、狭窄することによって刺激の伝達を抑制、
阻止することが有効である。
従来、象牙質知覚過敏症を予防又は治療するための有効
成分としては、歯髄神経を鈍麻する有効成分として硝酸
カリウムやクエン酸ナトリウムが使用され、また象牙細
管を封鎖する有効成分として塩化ストロンチウムが使用
されているが、従来のこの種の有効成分は必ずしも十分
な効果がなく、更に効果の高い有効成分が望まれる。
発明が解決しようとする問題点 本発明者らは、このため神経の鈍麻作用を利用した間接
的な技術に依らず、象牙質内の象牙細管を狭窄又は閉塞
することによって象牙質知覚過敏症を予防、治療するこ
とができるより効果の高い有効成分につき検討したとこ
ろ、乳酸アルミニウム等の可溶性アルミニウム化合物が
優れた象牙細管封鎖作用を有し、象牙質知覚過敏症の予
防、治療に極めて有効であることを知見したが、可溶性
アルミニウム化合物を口腔用組成物に配合した場合、組
成物の安定性に問題が生じるものであった。
即ち、乳酸アルミニウム等の可溶性アルミニウム化合物
を練歯磨等の口腔用組成物に配合する場合、粘結剤とし
てアニオン系の粘結剤であるカルボキシメチルセルロー
スナトリウムを使用すると、カルボキシメチルセルロー
スナトリウムがアルミニウムイオンと反応し、組成物中
の有効アルミニウムイオン濃度が低下すると共に、組成
物に液分離、肌荒れ等が生じ、特に長期間保存したとき
にこのような傾向が顕著になる問題が生じた。また、ア
ニオン系の粘結剤であるカラゲナンの場合は、カルボキ
シメチルセルロースナトリウムとは異なり、アルミニウ
ムイオンを失活させる問題はないものであったが、組成
物の安定性(特に液分離や肌荒れ等)が劣るものであっ
た。一方、ヒドロキシエチルセルロースなどの耐塩性に
優れているといわれている粘結剤においては、アルミニ
ウムイオンを安定に配合させるものの、組成物の成型
性、曳糸性などに問題があり、またヌルヌルした感じを
与え、使用感が悪いものであった。
このような組成物の安定性、使用感の悪さ、アルミニウ
ムイオンの失活は実際に製品化する場合に非常な問題と
なるものであり、それ故この点の解決が求められた。
問題点を解決するための手段 本発明は、上記目的を達成するため、アルミニウムとカ
ルボン酸根とがモル比0.3/n〜6/n(但し、nはカルボン
酸根の一分子中の数を示す)において可溶状態のカルボ
ン酸アルミニウム、又はアルミニウムクロルヒドロール
もしくはそのプロピレングリコール錯体が含有され、か
つヒドロキシアルキルセルロースとカラゲナンとが配合
されてなることを特徴とする口腔用組成物を提供する。
即ち、本発明者らの検討によれば、アルミニウムとカル
ボン酸根とがモル比0.3/n〜6/nにおいて可溶状態にある
カルボン酸アルミニウム単一化合物又はアルミニウム化
合物とカルボン酸化合物との混合物(本発明では、これ
らを総称して単にカルボン酸アルミニウムという)、又
はアルミニウムクロルヒドロールもしくはそのプロピレ
ングリコール錯体を含有する口腔用組成物においては、
意外にもそれ単独では組成物の安定性、使用感に問題を
生じさせるヒドロキシアルキルセルロースとカラゲナン
とを併用した場合、組成物の成型性、液分離、肌荒れ、
曳糸性が改善され、組成物の安定性が向上すると共に、
ヌルヌルした感じがなく、使用感が良好になり、更に有
効アルミニウムイオンの失活も少なく、上記可溶性アル
ミニウムが安定して配合されることを見い出し、本発明
をなすに至ったものである。
ここで、カルボン酸アルミニウムとしては、組成物に可
溶なものであればいずれのものも使用し得(なお本発明
において可溶状態とは、上記の成分が口腔用組成物中に
全部可溶化されている場合のみに限られず、一部沈澱状
態にある場合も包含する)、カルボン酸アルミニウムと
して、乳酸アルミニウム、グルコン酸アルミニウム、グ
リコール酸アルミニウム等のモノカルボン酸アルミニウ
ム、マロン酸アルミニウム、グルタル酸アルミニウム、
リンゴ酸アルミニウム、酒石酸アルミニウム等のジカル
ボン酸アルミニウム、クエン酸アルミニウム等のトリカ
ルボン酸アルミニウムなどの単一化合物が挙げられる。
これらのうちでは、特にヒドロキシル基を有するカルボ
ン酸アルミニウムが好ましく、なかでも乳酸、グリコー
ル酸、グルコン酸等のコドロキシモノカルボン酸アルミ
ニウムが好ましい。なお、アルミニウム又はカルボン酸
を過剰モルとする場合は、Al(NH4)(SO42
AlCl3,AlF3,Al(OH)3,〔Al(OH)2
Cl〕x,Al(NO33,KAl(SO42,NaA
l(SO42,Al2(SO43,Al(SiF63
どのアルミニウム塩又はモノ、ジ、トリカルボン酸及び
そのアルカリ金属塩などを配合できる。
上述したカルボン酸アルミニウムは、アルミニウムに対
するカルボン酸根のモル比がアルミニウム1モルに対し
カルボン酸を0.3/n〜6/n(但し、nはカルボン酸根の一
分子中の数を示す。即ち、モノカルボン酸の場合はn=
1、ジカルボン酸の場合はn=2、トリカルボン酸の場
合はn=3である)として使用するが、特に、モノカル
ボン酸の場合0.7〜5、特に1〜4、ジカルボン酸の場
合0.2〜2.5、特に0.3〜2、トリカルボン酸の場合0.1〜
2、特に0.2〜1.5モルである。
本発明においては、可溶性アルミニウム化合物はその1
種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
また、可溶性アルミニウム化合物の含有量は必ずしも制
限されないが、アルミニウムとして可溶化されたものが
組成物全体の0.01〜10%(重量%、以下同じ)、特に
0.1〜5%であることが好ましい。
なお、本発明組成物を象牙質知覚過敏症の予防又は治療
の目的で使用する場合、可溶性アルミニウム化合物に加
え、更にリン酸化合物を配合することができ、これによ
り象牙質知覚過敏症の予防、治療効果を更に改善するこ
とができる。ここで、リン酸化合物としては、正リン
酸、グリセロリン酸、ピロリン酸、トリポリリン酸、ヘ
キサメタリン酸、フイチン酸、エタン−1−ヒドロキシ
−1,1−ジホスホン酸及びこれらのナトリウム塩、カリ
ウム塩、アンモニウム塩、カルシウム塩などが挙げら
れ、これらの1種又は2種以上が使用し得る。これらリ
ン酸化合物も溶解状態で口腔用組成物に含有させるもの
であり、その含有量は可溶化されたものが組成物全体の
0.01〜10%、特に0.1〜5%とすることが好ましい。
また、可溶性アルミニウム化合物、特にヒドロキシカル
ボン酸アルミニウムをシュウ酸化合物と併用することに
よってもリン酸化合物を配合した場合と同様の効果が得
られ、従ってシュウ酸化合物と可溶性アルミニウム化合
物、特にヒドロキシカルボン酸アルミニウムとを併用す
ることが有効である。この場合、シュウ酸化合物として
は、シュウ酸及びそのナトリウム塩、カリウム塩、アン
モニウム塩などが挙げられ、これらの1種又は2種以上
が使用し得、その口腔用組成物中における含有量は可溶
化されたものがシュウ酸根として0.07〜5%、特に0.1
〜3%であることが好ましい。
本発明の口腔用組成物は、上述した可溶性アルミニウム
化合物をヒドロキシアルキルセルロース及びカラゲナン
と併用するもので、これにより組成物の安定性、使用
感、可溶性アルミニウム化合物の組成物中での安定性を
顕著に改善したものである。
ここで、ヒドロキシアルキルセルロースとしては、ヒド
ロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロー
スが有効に使用されるが、これらのうちではエチレンオ
キサイドの平均付加モル数が1.3〜2.5のヒドロキシエチ
ルセルロース、プロピレンオキサイドの平均付加モル数
が3.0〜4.0であるヒドロキシプロピルセルロースを使用
することが好ましく、これにより組成物の安定性をより
良好に改善する。これらヒドロキシアルキルセルロース
の平均付加モル数が上記範囲より少ない場合は肌を悪く
することがあり、上記範囲を越える場合は成型性、曳糸
性を悪くすることがある。更に、ヒドロキシアルキルセ
ルロースとしては、1%水溶液の粘度が2〜6000cpsが
好ましい。
また、カラゲナンとしては、組成物の肌を良好にする点
からラムダカラゲナンが好ましく使用される。この場
合、カラゲナンとして他のι,κ−カラゲナンをラムダ
カラゲナンの性質を損なわない程度に含んでいても差支
えなく、例えばι,κ−カラゲナンをカラゲナン全量の
50%程度まで含んでいても差支えない。
ヒドロキシアルキルセルロースとカラゲナンとを併用す
る場合、その配合比率は重量比として10:1〜1:1
0、特に3:1〜1:5とすることが好ましく、またヒ
ドロキシアルキルセルロースとカラゲナンとの合計配合
量が組成物全体の0.1〜10%、特に0.5〜5%となるよ
うに配合することが好ましい。ヒドロキシアルキルセル
ロースを上記配合比率を越えて過剰に配合する場合、或
いは合計配合量が上記範囲を越える場合には、曳糸性、
使用感を悪くすることがあり、またカラゲナンを上記配
合比率を越えて過剰に配合する場合、或いは合計配合量
が上記範囲より少ない場合には、液分離、肌の状態を悪
くすることがある。
なお、本発明においては、このように粘結剤としてヒド
ロキシアルキルセルロースとカラゲナンとを併用するも
のであるが、この場合必要により本発明の目的を損なわ
ない範囲で他の粘結剤、例えばカルボキシメチルセルロ
ースナトリウム、メチルセルロース、カルボキシメチル
ヒドロキシエチルセルロースナトリウムなどのセルロー
ス誘導体、アルギン酸ナトリウムなどのアルカリ金属ア
ルギネート、アルギン酸プロピレングリコールエステ
ル、キサンタンガム、トラガカントガム、カラヤガム、
アラビアガムなどのガム類、ポリビニルアルコール、ポ
リアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、
ポリビニルピロリドンなどの合成粘結剤、ゲル化性シリ
カ、ゲル化性アルミニウムシリカ、ビーガム、ラポナイ
トなどの無機粘結剤等の1種又は2種以上が配合して差
支えない。
本発明に係る口腔用組成物は、練歯磨、潤製歯磨等の歯
磨類、液状又はゲル状の塗布剤、洗口剤、デンタルフロ
ス、オーラルバンドなどとして用いられるものである
が、本発明の口腔用組成物のその他の成分としては、そ
の種類、使用目的等に応じた適宜な成分が用いられる。
例えば、歯磨類の場合には、第2リン酸カルシウム・2
水和物及び無水物、第1リン酸カルシウム、第3リン酸
カルシウム、炭酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム、
酸化チタン、アルミナ、水酸化アルミニウム、沈降性シ
リカ、その他のシリカ系研磨剤、ケイ酸アルミニウム、
不溶性メタリン酸ナトリウム、不溶性メタリン酸カリウ
ム、第3リン酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、硫酸
カルシウム、ベントナイト、ケイ酸ジルコニウム、合成
樹脂等の1種又は2種以上を配合し得る(配合量通常3
〜99%、練歯磨の場合には5〜50%であるが、RDA
値が10〜100程度、特に30〜60程度になるよう
に研磨剤、その配合量を選定することが好ましい)。
この場合、これらの研磨剤のうちでは、組成物の安定性
をより良好に改善し、可溶性アルミニウム化合物を組成
物中により安定に配合させる点から水酸化アルミニウム
が好ましく、また特に水酸化アルミニウムとしては水酸
化アルミニウムを酸又はその塩、特にリン酸又はその塩
で処理することによって得られた改質水酸化アルミニウ
ムが好適に使用される。
この改質水酸化アルミニウムにつき更に詳述すると、水
酸化アルミニウムの改質に用いる酸や塩としては、無機
酸、有機酸及びそれらの塩を使用し、その水溶液中に水
酸化アルミニウムを懸濁することによって行なうことが
できる。無機酸及びその塩としてはリン酸、硫酸、塩酸
及びそれらの塩等が例示され、有機酸及びその塩として
は酢酸、シュウ酸、酒石酸、コハク酸及びそれらの塩等
が例示されるが、これらのなかではリン酸及びその塩が
好ましい。
この場合、リン酸及びその塩としては、オルトリン酸(H
3PO4)、ピロリン酸(H4P2O7)、メタリン酸(HPO4)、三リ
ン酸(H5P3O10)、四リン酸(H6P4O13)、ポリメタリン酸
((HPO3)n)などの縮合リン酸及びこれらのアルカリ金
属塩などが挙げられ、これらの1種又は2種以上を組合
せて用いることができる。なお、アルカリ金属塩として
はリン酸水素−アルカリ金属塩(MH2PO4)、リン酸水素二
アルカリ金属塩(M2HPO4)、リン酸三アルカリ金属塩(M3P
O4)などが挙げられる。特にオルトリン酸又はそのアル
カリ金属塩で処理することによって得られたものが好適
であり、このリン酸又はその塩で改質されたものは粒子
表面にリン酸アルミニウム含有層が形成されているもの
である。この種の改質水酸化アルミニウムを使用する場
合、表面のリン酸アルミニウム含有量が全てリン酸アル
ミニウムで形成されているものを用いても良く、水酸化
アルミニウムとリン酸アルミニウムとが共存しているも
のを用いても良いが、ESCA(Electron Spectroscopy for
Chemical Analysis)により表面分析を行なった場合に
リン酸アルミニウム含有層中のリン原子が0.1〜10%
の存在を示すものを用いることが好ましい。また、リン
酸アルミニウ含有量の厚さが10〜1000Åのものが好ま
しく、更に改質水酸化アルミニウム中のP2O5分が0.01〜
0.5%であるものが好ましい。なおまた、改質水酸化ア
ルミニウムとしては、これを水に10重量%の割合で懸
濁したスラリーのpHが5〜8であり、銅板研磨値が1〜
10mgであるものを用いることが好ましい。ここで、銅
板研磨値は、改質水酸化アルミニウムを50%配合した
通常の処方の練歯磨を作成し、これを50gとり、40
gの60%グリセリンに分散させて傾斜型研磨試験機(p
epsodent type)を用いて2万ストローク行なった場合の
研磨性である〔「最近化粧品科学」(薬事日報社:昭和
55年4月10日)第184頁参照〕。
更に、歯磨類、その他の液状、ペースト状口腔用組成物
の製造において、粘稠剤としてソルビット、グリセリ
ン、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3
−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコール、キシリット、マルチット、ラク
チット等の1種又は2種以上を配合し得る(配合量歯磨
の場合通常10〜70%)。
これらのうちで、ポリエチレングリコール、特に常温で
液状のもの、なかでも平均分子量が200〜400のポリ
エチレングリコールを使用すると、粘結剤としてヒドロ
キシアルキルセルロースを使用してもヒドロキシアルキ
ルセルロースがままこにならず、取扱い性に優れ、更に
組成物の安定性をより向上させるため、ポリエチレング
リコールをヒドロキシアルキルセルロースの分散剤とし
て好適に用いることができる。
また、口腔用組成物中には、ラウリル硫酸ナトリウム、
ミリスチル硫酸ナトリウム等のアルキル基の炭素数が8
〜18である高級アルキル硫酸エステルの水溶性塩、水
素化ヤシ油脂肪酸モノグリセリドモノ硫酸ナトリウム等
の水溶性の高級脂肪酸モノグリセリドモノ硫酸塩、ドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアルキルアリー
ルスルホン酸塩、高級アルキルスルホン酸塩、1,2−ジ
ヒドロキシプロパンスルホン酸塩の高級脂肪酸エステ
ル、N−ラウロイル、N−ミリストイル又はN−パルミ
トイルザルコシンのナトリウム、カリウム又はエタノー
ルアミン塩等の低級脂肪族アミノカルボン酸化合物の実
質的に飽和の高級脂肪族アシルアミドなどのアニオン活
性剤、ラウロイルジエタノールアミド等のアルキロイル
エタノールアミド、ショ糖モノ及びジラウレート等の脂
肪酸基の炭素数が12〜18であるショ糖脂肪酸エステ
ル、ラクトース脂肪酸エステル、ラクチトール脂肪酸エ
ステル、マルチトール脂肪族エステル、ステアリン酸モ
ノグリセライド、ポリオキシエチレンソルビタンモノラ
ウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレ
ート、ポリオキシエチレン(10,20,40,60,
80,100モル)硬化ヒマシ油、エチレンオキサイド
とプロピレンオキサイドの重合物及びポリオキシエチレ
ンポリオキシプロピレンモノラウリルエステル等のポリ
エチレンオキサイドと脂肪酸、脂肪アルコール、多価ア
ルコール及びポルプロピレンオキサイドとの縮合生成物
などのノニオン活性剤、ベタイン系、アミノ酸系などの
両性活性剤といった1種または2種以上の界面活性剤
(配合量通常0〜7%、好ましくは0.2〜5%)を配合
し得る。
これらのうちでは、可溶性アルミニウム化合物の収れん
感を改善し得る点から脂肪酸基の炭素数10〜16、特
に12〜14であり、かつアルカノール基の炭素数が2
又は3である脂肪酸アルカノールアミドが好適に用いら
れる。なお、脂肪酸は飽和でも不飽和でもよく、また直
鎖でも分枝鎖を有するものでもよく、更に混合脂肪酸で
あってもよい。具体的には、カプリン酸モノエタノール
アミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、ミリスチン酸
ジエタノールアミド、パルミチン酸ジエタノールアミ
ド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、牛脂脂肪酸ジエ
タノールアミド、ラウリン酸モノイソプロパノールアミ
ド等が挙げられ、なかでもラウリン酸ジエタノールアミ
ド、ミリスチン酸ジエタノールアミドが好ましく用いら
れる。
本発明の口腔用組成物には、更にサッカリンナトリウ
ム、ステビオサイド、ネオヘスペリジルジヒドロカルコ
ン、グリチルリチン、ペリラルチン、タウマチン、アス
パラチルフェニルアラニンメチルエステル、p−メトキ
シシンナミックアルデヒド、乳糖、果糖、サイクラミン
酸ナトリウムなどの甘味剤(0〜1%、好ましくは0.01
〜0.5%)、p−ヒドロキシメチルベンゾイックアシ
ド、p−ヒドロキシエチルベンゾイックアシド、p−ヒ
ドロキシプロピルベンゾイックアシド、p−ヒドロキシ
ブチルベンゾイックアシド、安息香酸ナトリウム、低級
脂肪酸モノグリセライドなどの防腐剤、l−メントー
ル、カルボン、アネトール、オイゲノール、メチルサリ
シレート、ウインターグリーン油、スペアミント油、ペ
パーミント油、サッサフラス油、丁字油、ユーカリ油な
どの香料(これらのうちでは、可溶性アルミニウム化合
物の収れん感を改善する点からl−メントール、ペパー
ミント油が好適に用いられる)、ゼラチン、ペプトン、
アルギニン塩酸塩、アルブミン、カゼイン、増白剤、シ
リコーン、色素、その他の成分を配合し得、例えば練歯
磨の場合には上記した所望の成分を適量の水と練合する
ことにより製造し得る。
また、他の口腔用組成物を製造する場合も通常用いられ
ている適宜な成分を使用し、常法に従って製造すること
ができる。
なおまた、本発明においては、イプシロンアミノカプロ
ン酸、トラネキサム酸、デキストラナーゼ、アミラー
ゼ、プロテアーゼ、ムタナーゼ、リゾチーム、溶菌酵
素、リテックエンザイム等の酵素、モノフルオロリン酸
ナトリウム、モノフルオロリン酸カリウムなどのアルカ
リ金属モノフルオロホスフェート、フッ化ナトリウム、
フッ化アンモニウム、フッ化第1錫等のフッ化物、クロ
ルヘキシジン塩類、ジヒドロコレステロール、グリチル
リチン塩類、グリチルレチン酸、クロロフィル、カロペ
プタイド、ビタミン類、歯石防止剤、抗菌剤、歯垢阻止
剤、硝酸カリウムなどの公知の知覚過敏症鈍麻剤等の有
効成分を1種又は2種以上配合し得る。
本発明の口腔用組成物は、上述した成分を適宜選択使用
して調製し得るが、この場合組成物のpHは5〜10、特
に6〜8とすることが好ましく、これにより組成物の収
れん感を改善させることができる。
なお、このように組成物のpHを5〜10とすることによ
り、上述したように可溶性アルミニウム化合物含有口腔
用組成物の使用感を改善し得るものであるが、更にこの
pH範囲において可溶性アルミニウム化合物の象牙細管封
鎖効果が有効に発揮される。
本発明組成物のpHを5〜10に調整する場合、必要に応
じてpH調整剤を添加することができ、pH調整剤としては
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸ナトリウム等の水酸化アリカリ、炭酸水素アル
カリ、炭酸アルカリなどを使用することができるが、炭
酸塩や尿素などを用いた場合にはガスが発生したり、濁
りが生じたり、pH調整能が低い等の問題が生じるおそれ
があるので、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムを使用
することが好ましい。なお、組成物のpHを下げる場合に
は適宜な無機酸、有機酸を用いることができる。
発明の効果 本発明の口腔用組成物は、可溶性アルミニウム化合物に
粘結剤としてヒドロキシエチルセルロースとカラゲナン
とを併用して配合しているため、組成物が安定であり、
また使用感が良好であると共に、可溶性アルミニウム化
合物が組成物中に安定配合されるものである。
次に実施例を示し、本発明の効果を具体的に説明する。
〔実施例〕
第1,2表に示す処方の練歯磨を調製し、これをチュー
ブに充填し、50℃の恒温槽に1か月保存した後、歯磨
中の可溶性アルミニウム化合物(乳酸アルミニウム)の
残存率、歯磨の成型性、液分離、肌荒れ、曳糸性、使用
感をそれぞれ下記基準に基いて官能評価した。結果を第
1,2表に併記する。
成型性(チューブから押し出して見た時) ○:歯ブラシに乗せやすい適度なかたち △: 〃 やや乗せにくい ×: 〃 乗せにくい 液分離(チューブから押し出して見た時) ○:液のしみ出しがない △:液のしみ出しがわずかにある ×:液のしみ出しが多い 肌荒れ(チューブから押し出して見た時) ○:良好な練肌を保っている △:やや肌荒れがある ×:肌荒れが著しい 曳糸性(チューブから押し出して見た時) ○:糸引きがなく、練切れがよい △:やや糸引きがある ×:糸引きがあり練切れが悪い 可溶性アルミニウム化合物残存率(下記定量法による) ○:80〜100% △:60〜80% ×:60%未満 使用感(ヌルヌル感)…(通常の方法で使用した時) ○:ヌルヌル感がなく、すっきりしている △:ややヌルヌルする ×:強いヌルヌル感がある 可溶性アルミニウム化合物残存量定量法 練歯磨5.0gを精製水100mlに分散し、10,000rpm、
10分間、遠心分離を行い、上澄液10gを採取した
後、EDTA滴定により定量を行った。
第1,2表の結果より、粘結剤としてヒドロキシエチル
セルロースとカラゲナンとを併用した場合に歯磨安定
性、使用感に優れ、かつ可溶性アルミニウム化合物を安
定に配合し得ることが知見された。また、研磨剤として
は水酸化アルミニウムが歯磨安定性を向上させ、可溶性
アルミニウム化合物を安定配合することが認められた。
以下、実施例を示す。
〔実施例1〕練歯磨 〔実施例2〕練歯磨 〔実施例3〕練歯磨 〔実施例4〕練歯磨 〔実施例5〕練歯磨 〔実施例6〕練歯磨 〔実施例7〕練歯磨 〔実施例8〕練歯磨 〔実施例9〕練歯磨 〔実施例10〕練歯磨 〔実施例11〕練歯磨 〔実施例12〕練歯磨 〔実施例13〕練歯磨 〔実施例14〕練歯磨 〔実施例15〕口腔用バンド 上記成分を混合し、pH7に調整した後、公知の方法によ
り乾燥する。
〔実施例16〕口腔用パスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−216115(JP,A) 米国特許3514513(US,A) 米国特許3651207(US,A)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミニウムとカルボン酸根とがモル比0.
    3/n〜6/n(但し、nはカルボン酸根の一分子中の数を
    示す)において可溶状態のカルボン酸アルミニウム、又
    はアルミニウムクロルヒドロールもしくはそのプロピレ
    ングリコール錯体が含有され、かつヒドロキシアルキル
    セルロースとカラゲナンとが配合されてなることを特徴
    とする口腔用組成物。
  2. 【請求項2】可溶状態のアルミニウムの含有量が組成物
    全体の0.01〜10重量%である特許請求の範囲第1項記載
    の口腔用組成物。
  3. 【請求項3】ヒドロキシアルキルセルロースがヒドロキ
    シエチルセルロース又はヒドロキシプロピルセルロース
    である特許請求の範囲第1項又は第2項記載の口腔用組
    成物。
  4. 【請求項4】ヒドロキシエチルセルロースのエチレンオ
    キサイドの平均付加モル数が1.3〜2.5である特許請求の
    範囲第3項記載の口腔用組成物。
  5. 【請求項5】ヒドロキシプロピルセルロースのプロピレ
    ンオキサイドの平均付加モル数が3.0〜4.0である特許請
    求の範囲第3項記載の口腔用組成物。
  6. 【請求項6】カラゲナンがラムダカラゲナンである特許
    請求の範囲第1項乃至第5項いずれか記載の口腔用組成
    物。
  7. 【請求項7】ヒドロキシアルキルセルロースとカラゲナ
    ンとの配合比率が重量比として10:1〜1:10である特
    許請求の範囲第1項乃至第6項いずれか記載の口腔用組
    成物。
  8. 【請求項8】ヒドロキシアルキルセルロースとカラゲナ
    ンとの合計配合量が組成物全体の0.1〜10重量%である
    特許請求の範囲第1項乃至第7項いずれか記載の口腔用
    組成物。
  9. 【請求項9】研磨材として水酸化アルミニウムを配合し
    た特許請求の範囲第1項乃至第8項いずれか記載の口腔
    用組成物。
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