JPH0629170B2 - 歯磨組成物 - Google Patents

歯磨組成物

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JPH0629170B2
JPH0629170B2 JP59277806A JP27780684A JPH0629170B2 JP H0629170 B2 JPH0629170 B2 JP H0629170B2 JP 59277806 A JP59277806 A JP 59277806A JP 27780684 A JP27780684 A JP 27780684A JP H0629170 B2 JPH0629170 B2 JP H0629170B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は良好な使用感を有する安定な可溶性アルミニウ
ム化合物配合歯磨組成物に関し、特に象牙質知覚過敏症
の予防又は治療に好適に使用することができる歯磨組成
物に関する。
従来技術 象牙質知覚過敏症とは臨床症状に因んだ疾患名であっ
て、歯のう蝕、咬耗、摩耗などの原因により、或いは歯
肉の退縮などの原因により、歯のエナメル質又はセメン
ト質が消失して象牙質が露出し、この象牙質に温熱的、
化学的、機械的、物理化学的、電気的などの種々の外来
的な刺激が与えられることによって非常に不快な痛みを
一過性に生ずるものであり(誘発痛)、例えば砂糖を多
く含む食品や酸味の強い果物等を摂取した時、冷たい水
を飲んだ時、歯を磨く時などに経験する一過性の痛みで
あるが、これらの痛みは日常の食生活、口腔衛生の保持
に少なからず悪影響を与えるものである。
この象牙質における痛みの発現機構としては、上記の電
気的刺激や化学的刺激などの誘発因子が(1)直接象牙質
内にある象牙細管を経て、歯髄の神経を刺激するという
考え方と(2)象牙質に存在する象牙細管において、これ
ら誘発因子の刺激が象牙細管内に存する象牙細管液を移
動させ、神経を刺激するという考え方があり、現在で
は、(2)の考え方が主流を占めている。即ち、ヒト臼歯
における象牙細管はエナメル側には直径が約1.0μm程
度のものが2〜3万個、または歯髄側には直径が約3.0
μm程度のものが3〜4万個分布しているが、エナメル
質又はセメント質が消失した場合、外来の刺激が露出象
牙質の表面に加わることによって象牙細管内の体液の移
動を引き起こし、この体液の移動によって歯髄の知覚神
経を興奮させ、痛みとして感じるというものである。
従って、知覚過敏症の痛みを緩和、除去し、或いは予防
するには、歯髄神経を鈍麻するよりも、この象牙細管の
入口を封鎖、狭窄することによって刺激の伝達を抑制、
阻止することが有効である。
従来、象牙質知覚過敏症を予防又は治療するための有効
成分としては、歯髄神経を鈍麻する有効成分として硝酸
カリウムやクエン酸ナトリウムが使用され、また象牙細
管を封鎖する有効成分として塩化ストロンチウムが使用
されているが、従来のこの種の有効成分は必ずしも十分
な効果がなく、更に効果の高い有効成分が望まれる。
発明が解決しようとする問題点 本発明者らは、このため神経の鈍麻作用を利用した間接
的な技術に依らず、象牙質内の象牙細管を狭窄又は閉塞
することによって象牙質知覚過敏症を予防、治療するこ
とができるより効果の高い有効成分につき検討したとき
ろ、乳酸アルミニウム等のカルボン酸アルミニウムやア
ルミニウムクロルヒドロールもしくはそのプロピレング
リコール錯体が優れた象牙細管封鎖作用を有し、象牙質
知覚過敏症の予防、治療に極めて有効であることを知見
したが、これらの可溶性アルミニウム化合物を歯磨組成
物に配合した場合、アルミニウムイオンが口腔内のタン
パク質に作用し、タンパク変性を引きおこすため収れん
感が強く、使用感上問題となった。
更に、可溶性アルミニウム化合物を歯磨組成物に配合す
る場合、組成物の安定化、可溶性アルミニウム化合物の
安定配合の上で研磨剤として水酸化アルミニウムを使用
することが好ましいことを知見したが、水酸化アルミニ
ウムも収れん味を有するため、可溶性アルミニウム化合
物に加えて水酸化アルミニウムを配合すると収れん感が
一層増幅され、使用上更に問題となり、それ故この点の
解決が求められていた。
問題点を解決するための手段 本発明は、上記課題を解決するため、アルミニウムとカ
ルボン酸根とがモル比0.3/n〜6/n(但し、nはカ
ルボン酸根の一分子中の数を示す)において可溶状態の
カルボン酸アルミニウム、又はアルミニウムクロルヒド
ロールもしくはそのプロピレングリコール錯体が含有さ
れ、かつ水酸化アルミニウムと、脂肪酸アルカノールア
ミドが配合されていることを特徴とする歯磨組成物を提
供する。
即ち、本発明者らの検討によれば、アルミニウムとカル
ボン酸根とがモル比0.3/n〜6/nにおいて可溶状態
にあるカルボン酸アルミニウム単一化合物又はアルミニ
ウム化合物とカルボン酸化合物との混合物(本発明で
は、これらを総称して単にカルボン酸アルミニウムとい
う)、又はアルミニウムクロルヒドロールもしくはその
プロピレングリコール錯体を含有する歯磨組成物におい
て、脂肪酸アルキノールアミドを配合した場合、上記可
溶性アルミニウムによる口腔内のタンパク変性能が抑え
られ、使用の際の収れん感が改善されるものであり、従
って脂肪酸アルカノールアミドの配合により、上記可溶
性アルミニウムをその使用の際の強い収れん感を抑えて
有効に使用することができ、またこれに水酸化アルミニ
ウムが配合されていても収れん感を与えることがないの
で、水酸化アルミニウムを可溶性アルミニウム安定配合
のために研磨剤として有効に使用することができること
を見い出し、本発明をなすに至ったものである。
ここで、カルボン酸アルミニウムとしては、組成物に可
溶なものであればいずれのものも使用し得る(なお本発
明において可溶状態とは、上記の成分が歯磨組成物中に
全部可溶化されている場合のみに限られず、一部沈澱状
態にある場合も包含する)が、カルボン酸アルミニウム
として、乳酸アルミニウム、グルコン酸アルミニウム、
グリコール酸アルミニウム等のモノカルボン酸アルミニ
ウム、マロン酸アルミニウム、グルタル酸アルミニウ
ム、リンゴ酸アルミニウム、酒石酸アルミニウム等のジ
カルボン酸アルミニウム、クエン酸アルミニウム等のト
リカルボン酸アルミニウムなどの単一化合物が挙げられ
る。これらのうちでは、特にヒドロキシル基を有するカ
ルボン酸が好ましく、なかでも乳酸、グリコール酸、グ
リコン酸等のヒドロキシモノカルボン酸アルミニウムが
好ましい。なお、アルミニウム又はカルボン酸を過剰モ
ルとする場合は、Al(NH4)(SO42,AlC
3,AlF3,Al(OH)3,〔Al(OH)2Cl〕
x,Al(NO33,KAl(SO42,NaAl(S
42,Al2(SO43,Al(SiF63などのア
ルミニウム塩又はモノ、ジ、トリカルボン酸及びそのア
ルカリ金属塩などを配合できる。
上述したカルボン酸アルミニウムは、アルミニウムに対
するカルボン酸根のモル比がアルミニウム1モルに対し
カルボン酸を0.3/n〜6/n(但し、nはカルボン酸根の
数を示す。即ち、モノカルボン酸の場合はn=1、ジカ
ルボン酸の場合はn=2、トリカルボン酸の場合はn=
3である)、より好適にはモノカルボン酸の場合0.7〜
5、特に1〜4、ジキルボン酸の場合0.2〜2.5、特に0.
3〜2、トリカルボン酸の場合0.1〜2、特に0.2〜1.5モ
ルである。
本発明においては、可溶性アルミニウム化合物はその1
種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
また、可溶性アルミニウム化合物の含有量は必ずしも制
限されないが、アルミニウムとして可溶化されたものが
組成物全体の0.01〜10%(重量%、以下同じ)、特に
0.1〜5%であることが好ましい。
なお、本発明組成物を象牙質知覚過敏症の予防又は治療
の目的で使用する場合、可溶性アルミニウム化合物に加
え、更にリン酸化合物を配合することができ、これによ
り象牙質知覚過敏症の予防、治療効果を更に改善するこ
とができる。ここで、リン酸化合物としては、正リン
酸、グリセロリン酸、ピロリン酸、トリポリリン酸、ヘ
キサメタリン酸、フィチン酸、エタン−1−ヒドロキシ
−1,1,ジホスホン酸及びこれらのナトリウム塩、カ
リウム塩、アンモニウム塩、カルシウム塩などが挙げら
れ、これらの1種又は2種以上が使用し得る。これらリ
ン酸化合物も溶解状態で口腔用組成物に含有させるもの
であり、その含有量は可溶化されたものが組成物全体の
0.01〜10%、特に0.1〜5%とすることが好ましい。
また、可溶性アルミニウム化合物、特にヒドロキシカル
ボン酸アルミニウムをシュウ酸化合物と併用することに
よってもリン酸化合物を配合した場合と同様の効果が得
られ、従ってシュウ酸化合物と可溶性アルミニウム化合
物、特にヒドロキシカルボン酸アルミニウムとを併用す
ることが有効である。この場合、シュウ酸化合物として
は、シュウ酸及びそのナトリウム塩、カリウム塩、アン
モニウム塩などが挙げられ、これらの1種又は2種以上
が使用し得、その口腔用組成物中における含有量は可溶
化されたものがシュウ酸根として0.07〜5%、特に0.
1〜3%であることが好ましい。
本発明の歯磨組成物は、主研磨剤として水酸化アルミニ
ウムを使用するもので、これにより上述した可溶性アル
ミニウム化合物を組成物中に安定配合することができ
る。
水酸化アルミニウムとしては、市販のものを使用するこ
とができるが、特に水酸化アルミニウムを酸又はその塩
で処理することによって得られる改質水酸化アルミニウ
ムを用いることが好ましく、この種の改質水酸化アルミ
ニウムは通常の水酸化アルミニウムに比べて収れん感が
少ないので使用感上有利であると共に、研磨力も低いの
で本発明組成物を知覚過敏症の予防又は治療に用いる場
合に好適である。
ここで、前記水酸化アルミニウムの改質に用いる酸や塩
としては、無機酸、有機酸及びそれらの塩を使用するこ
とができる。無機酸及びその塩としてはリン酸、硫酸、
塩酸及びそれらの塩等が例示され、有機酸及びその塩と
しては酢酸、シュウ酸、酒石酸、コハク酸及びそれらの
塩等が例示されるが、これらのなかではリン酸及びその
塩が好ましく用いられ、このリン酸又はその塩による改
質水酸化アルミニウムはその10%水スラリーのpHが通
常5〜8程度であり、改質していない水酸化アルミニウ
ムの10%水スラリーのpHが通常9前後であるのと比べ
てかなり低いので、組成物が高pHに調製されることがな
く、従って香料成分、特にエステル系の香料成分の分
解、劣化を抑制でき、このため種々の香料成分を用いて
自由に調香し得るものである。
この場合、リン酸及びその塩としては、オルトリン酸(H
3PO4)、ピロリン酸(H4P2O7)、メタリン酸(HPO4)、(H4P3
O10)、四リン酸(H6P4O13)、ポリメタリン酸((HPO
)などの縮合リン酸及びこれらのアルカリ金属塩
などが挙げられ、これらの1種又は2種以上を組み合せ
て用いることができる。なお、アルカリ金属塩としては
リン酸水素−アルカリ金属塩(MH2PO4)、リン酸水素二ア
ルカリ金属塩(M2HPO4)、リン酸三アルカリ金属塩(M3P
O4)などが挙げられる。
水酸化アルミニウムを酸又はその塩で処理する方法は特
に制限されないが、例えば水酸化アルミニウムを酸又は
その塩の水溶液に懸濁し、中和処理を行なうことによっ
て改質を行なわせる方法が好適に採用し得る。この場
合、水酸化アルミニウムは酸又はその塩の水溶液の10
〜90重量%スラリー、特に30〜70重量%スラリー
とすることが好ましく、酸の濃度は添加する水酸化アル
ミニウムの濃度によっても変化するが、0.05モル/
〜5モル/とすることが好ましい。また、反応は10
〜50℃、特に20〜30℃において2〜50時間、特
に2〜30時間行なうことが好ましく、反応中攪拌を行
なうことが好ましい。上記操作終了後は、過してスラ
リーから除去した水酸化アルミニウムを水等で洗浄し、
乾燥することによって改質水酸化アルミニウムを得るも
のである。なお、上述した改質装置において、前記酸又
は塩の1種又は2種以上を同時に用いて1回もしくは繰
り返して改質操作を行なうこともできるが、互に異なる
2種以上の酸又は塩を用いてそれぞれ改質操作を繰り返
すこともできる。例えば、水酸化アルミニウムを最初に
硫酸、塩酸等で処理し、次にリン酸で処理するなどのこ
ともできる。
改質水酸化アルミニウムのうちでは、上述したようにリ
ン酸又はその塩、特にオルトリン酸又はそのアルカリ金
属塩で処理することによって得られたものが好適であ
り、このリン酸又はその塩で改質されたものは粒子表面
にリン酸アルミニウム含有層が形成されているものであ
る。この種の改質水酸化アルミニウムを使用する場合、
表面のリン酸アルミニウム含有層が全てリン酸アルミニ
ウムで形成されているものを用いても良く、水酸化アル
ミニウムとリン酸アルミニウムとが共存しているものを
用いてもよいが、ESCA(Electron Spectroscopy for Che
mical Analysis)により表面分析を行なった場合にリン
酸アルミニウム含有層中のリン原子が0.1〜10%の存
在を示すものを用いることが好ましい。また、リン酸ア
ルミニウム含有層の厚さが10〜1000Åのものが好
ましく、更に改質水酸化アルミニウム中のP2O5分が0.0
1〜0.5%であるものが好ましい。なおまた、改質水酸
化アルミニウムとしては、これを水に10重量%の割合
で懸濁したスラリーのpHが5〜8であり、銅板研磨値が
1〜10mgであるものを用いることが好ましい。ここ
で、銅板研磨値は、改質水酸化アルミニウムを50%配
合した通常の処方の練歯磨を作成し、これを50gと
り、40gの60%グリセリンに分散させて傾斜型研磨
試験機(pepsodent type)を用いて2万ストローク行なっ
た場合の研磨性である〔「最近化粧品科学」(薬事日報
社:昭和55年4月10日)第184頁参照〕。
本発明に用いる水酸化アルミニウムの平均粒径は、必ず
しも制限されないが、5〜20μ、特に6〜12μとす
ることが好ましい。また、その配合量も歯磨組成物の種
類等に応じて適宜選択されるが、通常組成物全体の5〜
95%、特に練歯磨の場合は5〜50%とすることが好
ましい。
この場合、本発明においては、研磨剤として水酸化アル
ミニウムのみを単独で用いることもできるが、その特性
を著しく損なわない範囲で他の研磨剤と併用してもよ
い。ここで、他の研磨剤としては、例えばリン酸水素カ
ルシウム・2水和物、リン酸水素カルシウム・無水和
物、炭酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム、不溶性メ
タリン酸ナトリウム、沈降性シリカ、アルミノシリケー
ト、酸化アルミニウム、微結晶セルロース、レジン、第
3リン酸マグネシウム、炭酸マグネシウム等が挙げられ
る。
本発明の歯磨組成物には、上述した可溶性アルミニウム
化合物及び水酸化アルミニウムに加えて脂肪酸アルカノ
ールアミドを配合するものであり、これによりこれらの
アルミニウム化合物の配合による組成物の収れん感を改
善し、その使用感を良好なものにすることができる。
この場合、脂肪酸アルカノールアミドとしては、使用感
の点から脂肪酸基の炭素数10〜16、特に12〜14
であり、かつアルカノール基の炭素数が2又は3である
脂肪酸アルカノールアミドが好適に用いられる。なお、
脂肪酸は飽和でも不飽和でもよく、また直鎖でも分枝鎖
を有するものでもよく、更に混合脂肪酸であってもよ
い。具体的には、カプリン酸モノエタノールアミド、ラ
ウリン酸ジエタノールアミド、ミリスチン酸ジエタノー
ルアミド、パルミチン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂
肪酸ジエタノールアミド、牛脂脂肪酸ジエタノールアミ
ド、ラウリン酸モノイソプロパノールアミド等が挙げら
れ、なかでもラウリン酸ジエタノールアミド、ミリスチ
ン酸ジエタノールアミドを用いることが好ましい。
脂肪酸アルカノールアミドの配合量は0.1〜5%、特に
0.3〜3%とすることが好ましく、その配合量が0.1%よ
り少ないと収れん感改善効果が十分発揮されない場合が
生じる。
本発明の歯磨組成物のその他の成分としては、その種
類、使用目的等に応じた適宜な成分が用いられる。
例えば、練歯磨の場合、粘結剤としてカラゲナン、カル
ボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルヒ
ドロキシエチルセルロースナトリウムなどのセルロース
誘導体、アルギン酸ナトリウムなどのアルカリ金属アル
ギネート、アルギン酸プロピレングリコールエステル、
キサンタンガム、トラガカントガム、カラヤガム、アラ
ビアガムなどのガム類、ポリビニルアルコール、ポリア
クリル酸ナトリウ、カルボキシビニルポリマー、ポリビ
ニルピロリドンなどの合成粘結剤、ゲル化性シリカ、ゲ
ル化性アルミニウムシリカ、ビーガム、ラポナイトなど
の無機粘結剤等の1種又は2種以上が配合され得る(配
合量通常0.5〜5%)。
これらのうちでは、可溶性アルミニウム化合物含有組成
物の安定性を向上させ、可溶性アルミニウム化合物を安
定配合させる点からヒドロキシエチルセルロース等のヒ
ドロキシアルキルセルロースとカラゲナンとを併用して
用いることが好ましい。
更に、粘稠剤としてソルビット、グリセリン、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレレン
グリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、キシリット、マルチット、ラクチット等の
1種又は2種以上を配合し得る(配合量歯磨の場合通常
10〜70%)。
また、ラウリル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ナトリ
ウム等のアルキル基の炭素数が8〜18である高級アル
キル硫酸エステルの水溶性塩、水素化ヤシ油脂肪酸モノ
グリセリドモノ硫酸ナトリウム等の水溶性の高級脂肪酸
モノグリセリドモノ硫酸塩、ドデシルベンゼンスルホン
酸ナトリウム等のアルキルアリールスルホン酸塩、高級
アルキルスルホン酸塩、1,2−ジヒドロキシプロパンス
ルホン酸塩の高級脂肪酸エステル、N−ラウロイル、N
−ミリストイル又はN−パルミトイルザルコシンのナト
リウム、カリウム又はエタノールアミン塩等の低級脂肪
酸アミノカルボン酸化合物の実質的に飽和の高級脂肪族
アシルアミドなどのアニオン活性剤、ショ糖モノ及びジ
ラウレート等の脂肪酸基の炭素数が12〜18であるシ
ョ糖脂肪酸エステル、ラクトース脂肪酸エステル、ラク
チトール脂肪酸エステル、マルチトール脂肪酸エステ
ル、ステアリン酸モノグリセライド、ポリオキシエチレ
ンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソル
ビタンモノステアレート、ポリオキシエチレン(10,
20,40,60,80,100モル)硬化ヒマシ油、
エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの重合物及
びポリオキシエチレンポリオキシプロピレンモノラウリ
ルエステル等のポリエチレンオキサイドと脂肪酸、脂肪
アルコール、多価アルコール及びポリプロピレンオキサ
イドとの縮合生成物などのノニオン活性剤、ベタイン
系、アミノ酸系などの両性活性剤といった1種または2
種以上の界面活性剤(配合量通常0〜7%、好ましくは
0.25%)を配合し得る。
本発明の歯磨組成物には、更にサッカリンナトリウム、
ステビオサイド、ネオヘスペリジルジヒドロカルコン、
グリチルリチン、ペリラルチン、タウマチン、アスパラ
チルフエニルアラニンメチルエステル、p−メトキシシ
ンナミックアルデヒド、乳糖、果糖、サイクラミン酸ナ
トリウムなどの甘味剤(0〜1%、好ましくは0.01〜0.
5%)、p−ヒドロキシメチルベンゾイックアシド、p
−ヒドロキシエチルベンゾイックアシド、p−ヒドロキ
シプロピルベンゾイックアシド、p−ヒドロキシブチル
ベンゾイックアシド、安息香酸ナトリウム、低級脂肪酸
モノグリセライドなどの防腐剤、l−メントール、カル
ボン、アネトール、オイゲノール、メチルサリシレー
ト、ウインターグリーン油、スペアミント油、ペパーミ
ント油、サッサフラス油、丁字油、ユーカリ油などの香
料(これらのうちでは、可溶性アルミニウム化合物の収
れん感を改善し得る点でl−メントール、ペパーミント
油が好適に用いられる)、ゼラチン、ペプトン、アルギ
ニン塩酸塩、アルブミン、カゼイン、増白剤、シリコー
ン、色素、その他の成分を配合し得、例えば練歯磨の場
合には上記した所望の成分を適量の水と練合することに
より製造し得る。
なおまた、本発明においては、イプシロンアミノカプロ
ン酸、トラネキサム酸、デキストラナーゼ、アミラー
ゼ、プロテアーゼ、ムタナーゼ、リゾチーム、溶菌酵
素、リテックエンザイム等の酵素、モノフルオロリン酸
ナトリウム、モノフルオロリン酸カリウムなどのアルカ
リ金属モノフルオロホスフェート、フッ化ナトリウム、
フッ化アンモニウム、フッ化第1錫等のフッ化物、クロ
ルヘキシジン塩類、ジヒドロコレステロール、グリチル
リチン塩類、グリチルレチン酸、クロロフィル、カロペ
プタイド、ビタミン類、歯石防止剤、抗菌剤、歯垢阻止
剤、硝酸カリウムなどの公知の知覚過敏症鈍麻剤等の有
効成分を1種又は2種以上配合し得る。
本発明の歯磨組成物は、上述した成分を適宜選択使用し
て調製し得るが、この場合組成物のpHは5〜10、特に
6〜8とすることが好ましく、これにより組成物の収れ
ん感を更に改善させることができるので望ましい。
なお、このように組成物のpHを5〜10とすることによ
り、上述したように可溶性アルミニウム化合物含有歯磨
組成物の使用感を改善し得るものであるが、更にこのpH
範囲において可溶性アミルニウム化合物の象牙細管封鎖
効果が有効に発揮される。
本発明組成物のpHを5〜10に調整する場合、必要に応
じてpH調整剤を添加することができ、pH調整剤としては
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸ナトリウム等の水酸化アルカリ、炭酸水素アル
カリ、炭酸アルカリなどを使用することができるが、炭
酸塩や尿素などを用いた場合にはガスが発生したり、濁
りが生じたり、pH調整能が低い等の問題が生じるおそれ
があるので、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムを使用
することが好ましい。なお、組成物のpHを下げる場合に
は適宜な無機酸、有機酸を用いることができる。
発明の効果 本発明の歯磨組成物は、上述した可溶性アルミニウム化
合物及び水酸化アルミニウムに脂肪酸アルカノールアミ
ドを配合していることにより、収れん感が改善され、使
用感が非常に優れたものであり、また水酸化アルミニウ
ムを主研磨剤としているため、可溶性アルミニウム化合
物が安定に配合され、その効果を有効に発揮するもので
ある。
次に、実験例を示して本発明の効果を具体的に示す。
〔実験例〕
第1,2表に示す処方の練歯磨A〜Kを調製し、その使
用感(収れん感、金属味)を専門パネラー10名により下
記の基準に従って官能評価した。結果を第1表に併記す
る。
評価基準 ○:収れん感なく良好である。
△:やや収れん感がある。
×:収れん感が強い。
第1,2表の結果より、可溶性アルミニウム化合物(乳
酸アルミニウム及びアルミニウムクロルヒドロール、ア
ルミニウムクロルヒドロールプロピレングリコール錯
体)と水酸化アルミニウムを含む組成物に脂肪酸アルカ
ノールアミドを配合することによって収れん性を改選し
得ることが知見される。
以下、実施例を示す。
〔実施例1〕練歯磨 〔実施例2〕練歯磨 〔実施例3〕練歯磨 〔実施例4〕練歯磨 〔実施例5〕練歯磨 〔実施例6〕練歯磨 〔実施例7〕練歯磨 〔実施例8〕練歯磨 〔実施例9〕練歯磨 〔実施例10〕練歯磨 〔実施例11〕練歯磨 〔実施例12〕粉歯磨
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−216115(JP,A) 特開 昭59−122416(JP,A) 米国特許3514513(US,A) 米国特許3651207(US,A)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミニウムとカルボン酸根とがモル比0.
    3/n〜6/n(但し、nはカルボン酸根の一分子中の数を
    示す)において可溶状態のカルボン酸アルミニウム、又
    はアルミニウムクロルヒドロールもしくはそのプロピレ
    ングリコール錯体が含有され、かつ水酸化アルミニウム
    と、脂肪酸アルカノールアミドが配合されていることを
    特徴とする歯磨組成物。
  2. 【請求項2】可溶状態のアルミニウムの含有量が組成物
    全体の0.01〜10重量%であり、l−メントールの配合
    量が組成物全体の0.01〜10重量%である特許請求の範
    囲第1項記載の歯磨組成物。
  3. 【請求項3】水酸化アルミニウムが水酸化アルミニウム
    を酸又はその塩で処理することによって得られる改質水
    酸化アルミニウムである特許請求の範囲第1項又は第2
    項記載の歯磨組成物。
  4. 【請求項4】改質水酸化アルミニウムとして、水酸化ア
    ルミニウムをリン酸又はその塩で処理することによって
    得られる粒子表面にリン酸アルミニウム含有層が形成さ
    れたものを用いた特許請求の範囲第3項記載の歯磨組成
    物。
  5. 【請求項5】改質水酸化アルミニウム中のP2O5分が0.01
    〜0.5重量%である特許請求の範囲第4項記載の歯磨組
    成物。
  6. 【請求項6】改質水酸化アルミニウムとして、リン酸ア
    ルミニウム含有層中のリン原子が0.1〜10重量%の存
    在を示すものを用いた特許請求の範囲第4項又は第5項
    記載の歯磨組成物。
  7. 【請求項7】改質水酸化アルミニウムとして、リン酸ア
    ルミニウム含有層の厚さが10〜1000Åのものを用いた
    特許請求の範囲第4項乃至第6項いずれか記載の歯磨組
    成物。
  8. 【請求項8】脂肪酸アルカノールアミドが脂肪酸炭素数
    10〜16のものである特許請求の範囲第1項乃至第7
    項いずれか記載の歯磨組成物。
  9. 【請求項9】脂肪酸アルカノールアミドの配合量が組成
    物全体の0.1〜5重量%である特許請求の範囲第1項乃
    至第8項いずれか記載の歯磨組成物。
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