JPH06291253A - 半導体素子の電荷蓄積部の誘電体絶縁膜の形成方法 - Google Patents

半導体素子の電荷蓄積部の誘電体絶縁膜の形成方法

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JPH06291253A
JPH06291253A JP5079927A JP7992793A JPH06291253A JP H06291253 A JPH06291253 A JP H06291253A JP 5079927 A JP5079927 A JP 5079927A JP 7992793 A JP7992793 A JP 7992793A JP H06291253 A JPH06291253 A JP H06291253A
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JP
Japan
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film
forming
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plzt
pzt
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Withdrawn
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JP5079927A
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English (en)
Inventor
Satoshi Yamauchi
智 山内
Takashi Usami
隆志 宇佐見
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 PZT膜あるいはPLZT膜を誘電率の高い
膜にするために行う熱処理時に生じる膜中からの鉛の蒸
発を防ぐため、低温でSiO2 層をPZT膜あるいはP
LZT膜上に形成した後、熱処理を行うことにより、鉛
欠乏による欠陥を低減し得る半導体素子の電荷蓄積部の
誘電体絶縁膜の形成方法を提供する。 【構成】 半導体素子の電荷蓄積部の誘電体絶縁膜の形
成方法において、電荷蓄積部の下部電極3を形成する工
程と、この下部電極3上にPZT膜またはPLZT膜4
を形成する工程と、プラズマCVD法により低温でSi
2 層5を形成する工程と、その後、PZT膜またはP
LZT膜4の誘電率を高めるための熱処理を行う工程と
を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体素子(LSI)
に係り、特にDRAMの電荷蓄積部の誘電体絶縁膜にP
ZT、PLZTを用いる場合の形成方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の分野の技術としては、
K.SREENIVAS et al.,「PROPE
RTIES OF D.C.MAGNETRON−SP
UTTERED LEAD ZIRCONATE TI
TANATE THIN FILMS」 Thin S
olid Films,172(1989)P.251
−267に開示されるものがあった。
【0003】PZT(Lead Zironate T
itanate)、PLZT(Lead Lantha
num Zironate−Titanate)等の強
誘電体材料を薄膜として形成する場合には、上記文献に
開示されるように、例えば、200℃程度の成膜温度で
反応性スパッタ法により誘電率の低い薄膜を形成した
後、熱処理を施すことにより、再結晶化させ、誘電率の
高い薄膜にする方法が用いられている。
【0004】ここでは、反応性スパッタ法により、PZ
T薄膜を形成する。条件としては、O2 プラズマ雰囲気
で、複合金属ターゲットを用い、形成温度220℃で膜
を形成した後、熱処理温度550℃で10〜20時間熱
処理を施す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の方法では、PZT膜の形成後、膜表面が熱処理
雰囲気ガスに直接接触するために、蒸気圧の高い鉛(P
b)が酸化鉛として膜中から表面を介して脱離し、結果
として、熱処理後のPZT膜中の鉛組成が減少し、欠陥
を生じるという問題があった。本発明は、以上述べたP
ZT膜あるいはPLZT膜を、誘電率の高い膜にするた
めに行う熱処理時に生じる膜中からの鉛の蒸発を防ぐた
め、低温でSiO2 層を、PZT膜あるいはPLZT膜
上に形成した後、熱処理を行うことにより、鉛欠乏によ
る欠陥を低減し得る半導体素子の電荷蓄積部の誘電体絶
縁膜の形成方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、半導体素子の電荷蓄積部の誘電体絶縁膜
の形成方法において、電荷蓄積部の下部電極を形成する
工程と、該下部電極上にPZT膜またはPLZT膜を形
成する工程と、プラズマCVD法により低温で絶縁層を
形成する工程と、その後、前記PZT膜またはPLZT
膜の誘電率を高めるための熱処理を行う工程とを施すよ
うにしたものである。
【0007】例えば、前記低温は400℃以下であり、
前記絶縁層は、SiO2 又はSi34 である。
【0008】
【作用】本発明によれば、上記したように、電荷蓄積部
の下部電極を形成する工程と、この下部電極上にPZT
膜またはPLZT膜を形成する工程と、プラズマCVD
法により低温で絶縁層を形成する工程と、その後、前記
PZT膜またはPLZT膜の誘電率を高めるための熱処
理を行う工程とを施すようにしたので、熱処理時にPZ
T膜あるいはPLZT膜中から脱離する鉛の量を低減す
ることができ、欠陥の少ない誘電体絶縁膜を形成するこ
とができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について図を参照しな
がら詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施例を示
す半導体素子の電荷蓄積部の誘電体絶縁膜の形成工程断
面図である。この実施例では、DRAMの電荷蓄積部の
製造に適用した場合について説明する。
【0010】まず、図1(a)に示すように、Si基板
1上にSiO2 層2を形成する。次に、図1(b)に示
すように、SiO2 層2を加工し、電荷蓄積部の下部電
極3を形成する。次いで、図1(c)に示すように、反
応性スパッタ法を用いて、PZT膜またはPLZT膜4
Aを形成する。
【0011】ここで、反応性スパッタ法によるPZT膜
またはPLZT膜の形成は、Ar+O2 プラズマ(A
r:50%〜0%)雰囲気、形成圧力5mtorr〜1
00mtorr、RF電力:150W〜500W、焼結
体ターゲットあるいは複合金属ターゲットを用い、形成
温度:室温〜400℃で行う。次いで、ホトリソグラフ
ィ及びエッチングにより、図1(d)に示すように、P
ZT膜またはPLZT膜4を加工して、下部電極3上に
残置させる。
【0012】次いで、図1(e)に示すように、シラン
(SiH4 )ガスを用いたプラズマCVD法により、S
iO2 層5を形成する。ここで、SiO2 層5の形成
は、形成温度:350℃〜400℃、RF電力:1〜2
W/cm2 (13.56MHz)、形成圧力:1〜10
torr、電極間距離:5〜10mm、SiH4 ガス流
量:50〜100sccm、N2 Oガス流量:1000
〜2000sccm、形成速度:13000Å/mi
n、形成時間:20秒〜1分で行う。
【0013】その後、Si基板1を600〜700℃の
温度で熱処理を施した後、希フッ酸(2%程度)液によ
り、SiO2 層5を除去し、図1(f)の形状とする。
次に、図1(g)に示すように、SiO2 層6をPZT
膜またはPLZT膜4と面一となるように形成し、それ
らの上に上部電極7を形成する。次に、本発明の第2の
実施例について説明する。
【0014】図2は本発明の第2の実施例を示す半導体
素子の電荷蓄積部の誘電体絶縁膜の形成工程断面図であ
る。この実施例では、SiO2 層をSiH4 ガスに代わ
ってTEOS(テトラ・エチル・オルソ・シリケート)
ガスを用いて形成する。他の工程は第1の実施例と同様
である。まず、図2(a)に示すように、Si基板11
上にSiO2 層12を形成する。
【0015】次に、図2(b)に示すように、SiO2
層12を加工し、電荷蓄積部の下部電極13を形成す
る。次に、図2(c)に示すように、反応性スパッタ法
を用いて、PZT膜またはPLZT膜14Aを形成す
る。ここで、反応性スパッタ法によるPZT膜またはP
LZT膜の形成は、Ar+O2 プラズマ(Ar:50%
〜0%)、形成圧力5mtorr〜100mtorr、
RF電力:150W〜500W、焼結体ターゲットある
いは複合金属ターゲット形成温度:室温〜400℃で行
う。
【0016】次いで、ホトリソグラフィ及びエッチング
により、図2(d)に示すように、下部電極13上にP
ZT膜またはPLZT膜14を加工する。次いで、図2
(e)に示すように、TEOSガスを用いたプラズマC
VD法によりSiO2 層15を形成する。ここで、Si
2 層15の形成は、形成温度:350〜400℃、R
F電力:1〜3W/cm2 (13.56MHz)、形成
圧力:1〜10torr、電極間距離:5〜10mm、
TEOSガス流量:200〜500sccm、O2 ガス
流量:200〜500sccm、形成速度:8000Å
/min、形成時間:40秒〜1分30秒で行う。
【0017】その後、Si基板11を、600〜700
℃の温度で熱処理を施した後、希フッ酸(2%程度)液
により、SiO2 層15を除去し、図2(f)の形状と
する。次に、図2(g)に示すように、SiO2 層16
をPZT膜またはPLZT膜14と面一となるように形
成し、それらの上に上部電極17を形成する。
【0018】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。図3は本発明の第3の実施例を示す半導体素子の
電荷蓄積部の誘電体絶縁膜の形成工程断面図である。こ
の実施例では、第1の実施例又は第2の実施例のSiO
2 層の代わりにSi3 4 層を用いる。まず、図3
(a)に示すように、Si基板21上にSiO2 層22
を形成する。
【0019】次に、図3(b)に示すように、SiO2
層22を加工し、電荷蓄積部の下部電極23を形成す
る。次に、図3(c)に示すように、反応性スパッタ法
を用いて、PZT膜またはPLZT膜24Aを形成す
る。ここで、反応性スパッタ法によるPZT膜またはP
LZT膜の形成は、Ar+O2 プラズマ(Ar:50%
〜0%)、形成圧力5mtorr〜100mtorr、
RF電力:150W〜500W、焼結体ターゲットある
いは複合金属ターゲット形成温度:室温〜400℃で行
う。
【0020】次に、ホトリソグラフィ及びエッチングに
より、図3(d)に示すように、下部電極23上にPZ
T膜またはPLZT膜24を加工する。次いで、図3
(e)に示すように、SiH4 ガス、NH4 ガスを用い
たプラズマCVD法によりSi3 4 層25を形成す
る。ここで、Si3 4 層25の形成は、形成温度:3
50〜400℃、RF電力:1〜3W/cm2 (13.
56MHz)、形成圧力:2〜10torr、電極間距
離:5〜10mm、SiH4 ガス流量:150〜200
sccm、NH3 ガス流量:50〜100sccm、N
2 ガス流量:1000〜2000sccm、形成速度:
8000Å/min、形成時間:40秒〜1分30秒で
行う。
【0021】その後、Si基板21を600〜700℃
の温度で熱処理を施した後、熱リン酸(<180℃)を
用いてSi3 4 層25を除去し、図3(f)の形状と
する。ただし、この工程を用いる場合、このSi3 4
層25の除去には、熱リン酸(<180℃)を用いるこ
ととする。次に、図3(g)に示すように、SiO2
26をPZT膜またはPLZT膜24と面一となるよう
に形成し、それらの上に上部電極27を形成する。
【0022】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形するこ
とが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するも
のではない。
【0023】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、半導体素子の電荷蓄積部の誘電体絶縁膜にPZ
T膜あるいはPLZT膜を用いる場合に、誘電率を高く
するための熱処理前に絶縁膜を形成するようにしたの
で、熱処理時にPZT膜あるいはPLZT膜中から脱離
する鉛の量を低減することができ、欠陥の少ない誘電体
絶縁膜を形成することができる。
【0024】前記絶縁膜としてはSiO2 層をSiH4
ガスまたはTEOSガスを用いたプラズマCVD法で4
00℃以下の温度で形成する。また、上記と同様にSi
2 層の代わりに、Si3 4 層をSiH4 ガス、NH
4 ガスを用いたプラズマCVD法で400℃以下の温度
で形成することにより、より高品質の誘電体絶縁膜とし
てのPZT膜、PLZT膜の形成が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す半導体素子の電荷
蓄積部の誘電体絶縁膜の形成工程断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例を示す半導体素子の電荷
蓄積部の誘電体絶縁膜の形成工程断面図である。
【図3】本発明の第3の実施例を示す半導体素子の電荷
蓄積部の誘電体絶縁膜の形成工程断面図である。
【符号の説明】 1,11,21 Si基板 2,5,6,12,15,16,22,26 SiO
2 層 3,13,23 下部電極 4,4A,14,14A,24,24A PZT膜ま
たはPLZT膜 7,17,27 上部電極 25 Si3 4
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 27/108

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)電荷蓄積部の下部電極を形成する工
    程と、(b)該下部電極上にPZT膜またはPLZT膜
    を形成する工程と、(c)プラズマCVD法により低温
    で絶縁層を形成する工程と、(d)その後、前記PZT
    膜またはPLZT膜の誘電率を高めるための熱処理を行
    う工程とを施すことを特徴とする半導体素子の電荷蓄積
    部の誘電体絶縁膜の形成方法。
  2. 【請求項2】 前記低温は400℃以下であり、前記絶
    縁層はSiO2 又はSi3 4 である請求項1記載の半
    導体素子の電荷蓄積部の誘電体絶縁膜の形成方法。
JP5079927A 1993-04-07 1993-04-07 半導体素子の電荷蓄積部の誘電体絶縁膜の形成方法 Withdrawn JPH06291253A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09116115A (ja) * 1995-06-26 1997-05-02 Hyundai Electron Ind Co Ltd 半導体素子のキャパシター製造方法
JP2002531943A (ja) * 1998-11-30 2002-09-24 アンテルユニヴェルシテール・ミクロ−エレクトロニカ・サントリュム・ヴェー・ゼッド・ドゥブルヴェ 強誘電コンデンサの作成方法および基板上にpzt層を成長させる方法
WO2002082526A1 (fr) * 2001-04-03 2002-10-17 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dispositif a semi-conducteurs et procede de fabrication

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US7170110B2 (en) 2001-04-03 2007-01-30 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Semiconductor device and method for fabricating the same

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