JPH06291061A - アモルファスシリコン膜の形成方法 - Google Patents

アモルファスシリコン膜の形成方法

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JPH06291061A
JPH06291061A JP9673293A JP9673293A JPH06291061A JP H06291061 A JPH06291061 A JP H06291061A JP 9673293 A JP9673293 A JP 9673293A JP 9673293 A JP9673293 A JP 9673293A JP H06291061 A JPH06291061 A JP H06291061A
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JP
Japan
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gas
supplied
frequency power
film
silane
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JP9673293A
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English (en)
Inventor
Takahiro Nakahigashi
孝浩 中東
So Kuwabara
創 桑原
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Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 膜中のダングリングボンド量の低減、パーテ
ィクルの抑制および成膜速度の向上を可能にしたアモル
ファスシリコン膜の形成方法を提供する。 【構成】 真空容器4内に原料ガス24としてシラン系
ガスおよび水素ガスをそれぞれパルス状に、しかも両ガ
ス間で位相をずらして供給する。かつ、高周波電極6と
接地電極8間に高周波電源26aから高周波電力を、前
記パルス状に供給される各ガスに同期させて、しかもそ
のパルス状の高周波電力の大きさがシラン系ガス供給時
は相対的に小さく、水素ガス供給時は相対的に大きくな
るように供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば太陽電池、液
晶ディスプレイ用薄膜トランジスタ、センサー等の作製
に用いられるものであって、高周波放電を用いたプラズ
マCVD法によって、基板の表面に、アモルファスシリ
コン膜(a−Si:H)を形成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来のプラズマCVD装置の一
例を示す概略図である。真空排気装置14によって真空
排気される真空容器4内に、二つの電極、この例では高
周波電極6と基板2を保持するホルダを兼ねる接地電極
8とを相対向させて収納している。基板2は例えば接地
電極8内のヒータ10によって加熱される。
【0003】高周波電極6は、この例では多数のガス噴
出孔を有しており、真空容器4内には、この高周波電極
6およびそれにつながるガス導入部16を経由して原料
ガス24が供給される。この原料ガス24としては、シ
ラン(SiH4)ガス単独、またはシランガスと水素(H
2)ガスの両方が用いられる。各原料ガス24は、それ
ぞれ、ガス源18から断続用のバルブ20および流量調
整用のマスフローコントローラ22を経由してガス導入
部16に供給される。
【0004】上記高周波電極6と接地電極8との間に
は、整合回路28を経由して高周波電源26から高周波
電力が供給される。この高周波電力は、従来は連続した
正弦波であり、その周波数は通常は13.56MHzで
ある。
【0005】このような装置において、真空容器4内に
上記のような原料ガス24を導入して真空容器4内を例
えば0.1Torr〜15Torr程度に保つと共に、
電極6、8間に高周波電源26から高周波電力を供給す
ると、両電極6、8間で高周波放電が生じてプラズマ3
0が発生する。そしてこのプラズマ30によって原料ガ
ス24が励起されて励起活性種が作られ、化学反応が進
み、基板2の表面にアモルファスシリコン(a−Si:
H)膜が形成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来は、真
空容器4内に原料ガス24としてシランガス単独、また
はシランガスと水素ガスとを同時に導入しており、その
ため、基板2上のアモルファスシリコン膜内のダングリ
ングボンド(化学結合できないで余っている結合手)に
水素を故意的に結合させてターミネート(終端)させる
ことが困難であり、そのため、膜内の欠陥を低減させる
ことが難しかった。これは、原料ガス24がシランガス
単独の場合は、膜表面に到達する水素の量を単独で制御
することができないからであり、また原料ガス24とし
てシランガスと水素ガスの両方を用いても、従来はこれ
らの原料ガス24を一括して放電分解しているからやは
り膜表面に到達する水素の量を単独で制御することがで
きないからである。
【0007】電極6、8間に大きな高周波電力を供給す
ることによって、膜中へ水素をより多く導入することは
一応可能であるが、そのようにすると、プラズマ30に
よるダメージが大きくなって膜中に欠陥が増大して膜質
が低下する。また、気相反応が激しくなり、シランガス
が気相中で再結合してパーティクルが多く発生するよう
になると共に、基板2上への成膜速度も低下する。
【0008】そこでこの発明は、膜中のダングリングボ
ンド量の低減、パーティクルの抑制および成膜速度の向
上を可能にしたアモルファスシリコン膜の形成方法を提
供することを主たる目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明のアモルファスシリコン膜の形成方法は、
前記真空容器内に、原料ガスとしてシラン系ガスおよび
水素ガスをそれぞれパルス状に、しかも両ガス間で位相
をずらして供給し、かつ前記電極間に高周波電力を、前
記パルス状に供給される各ガスに同期させてパルス状
に、しかもそのパルス状の高周波電力の大きさがシラン
系ガス供給時は相対的に小さく、水素ガス供給時は相対
的に大きくなるように供給することを特徴とする。
【0010】
【作用】上記方法によれば、個々の原料ガスに応じて、
それを放電分解するための高周波電力の大きさを変える
ことができるので、個々の原料ガスに合った大きさの高
周波電力を供給することができる。より具体的には、シ
ラン系ガス供給時の高周波電力を相対的に小さくするこ
とによって、シラン系ガスの気相反応を抑制してパーテ
ィクルの発生を抑制することができると共に、成膜速度
を向上させることができる。
【0011】また、水素ガス供給時の高周波電力を相対
的に大きくすることによって、膜表面に到達する水素の
量を単独で多くしてこの水素によって膜中のダングリン
グボンドをターミネートさせることができるので、膜中
のダングリングボンド量を低減させることができる。
【0012】
【実施例】図1は、この発明の実施に用いたプラズマC
VD装置の一例を示す概略図である。図3の従来例と同
一または相当する部分には同一符号を付し、以下におい
ては当該従来例との相違点を主に説明する。
【0013】この実施例においては、従来例のバルブ2
0の代わりに、高速開閉が可能なバルブ20aを用いて
いる。そしてこれによって、真空容器4内に、原料ガス
24としてシラン系ガスおよび水素ガスをそれぞれパル
ス状に、しかも両ガス間で位相をずらして供給するよう
にしている。このシラン系ガスは、モノシラン(Si
4)ガスでも良いし、ジシラン(Si26)ガスでも良
い。
【0014】また、従来例の高周波電源26の代わり
に、元となる高周波信号をパルス状に断続して発生させ
ることのできる高周波信号発生器32と、それからの高
周波信号を電力増幅する高周波パワーアンプ34とで構
成された高周波電源26aを用いている。この元となる
高周波信号は、例えば従来例と同様に13.56MHz
の正弦波であるが、これに限定されるものではない。
【0015】そしてこのような高周波電源26aによっ
て、高周波電極6と接地電極8間に、高周波電力を、前
記パルス状に供給される各ガスに同期させてパルス状
に、しかもそのパルス状の高周波電力の大きさがシラン
系ガス供給時は相対的に小さく、水素ガス供給時は相対
的に大きくなるように供給するようにしている。
【0016】このような方法によれば、個々の原料ガス
24に応じて、それを放電分解するための高周波電力の
大きさを変えることができるので、個々の原料ガス24
に合った大きさの高周波電力を供給することができる。
より具体的には、シラン系ガスを真空容器4内に導入す
る時の高周波電力を相対的に小さくすることによって、
シラン系ガスの気相反応を抑制してパーティクルの発生
を抑制することができる。また、気相反応を抑制するこ
とにより、基板2に膜となるための反応種が効率的に到
達するので、成膜速度も向上する。
【0017】また、水素ガスを真空容器4内に導入する
時の高周波電力を相対的に大きくすることによって、膜
表面に到達する水素の量を単独で(即ちシリコンとは別
に)多くしてこの水素によって膜中のダングリングボン
ドをターミネートさせることができるので、膜中のダン
グリングボンド量を低減させることができる。
【0018】このように上記方法によれば、ダングリン
グボンドやパーティクル等による欠陥の少ない良質のア
モルファスシリコン膜を高速で成膜することができる。
【0019】次に、図1に示した装置を用いて基板2上
にアモルファスシリコン膜を形成したより具体的な実施
例を以下に説明する。
【0020】(成膜条件) 成膜時の真空度:0.5Torr 成膜時の基板温度:200℃ 基板:6インチSi ウェーハ〈100〉 原料ガス:モノシランガス 25ccm 水素ガス 100ccm 高周波電極:200×200mm角 原料ガス等の供給パターン:図2
【0021】ここで図2の供給パターンを説明すると、
モノシランガスおよび水素ガスはそれぞれパルス幅10
m秒で、しかも互いに1秒位相をずらして供給した。高
周波電力は、両ガスに同期させて、パルス幅200m秒
で供給した。高周波電力の大きさは、モノシランガス供
給時は10W、水素ガス供給時は100Wとした。
【0022】上記と同じ原料ガスを連続して供給し、か
つ高周波電力を100W連続して供給した比較例と比べ
ると、次のような結果が得られた。
【0023】 膜中のダングリングボンド量の評価の
ために、上記のようにして得られたアモルファスシリコ
ン膜を用いて薄膜トランジスタを作製し、その電子の電
界効果移動度を測定した。その結果、比較例が0.5V
・s/cm2 であったのが上記実施例では1.6V・s
/cm2 に大幅に向上した。この電子の電界効果移動度
が大きいことは、膜中のダングリングボンドが減って電
子が移動しやすくなっていることを表している。
【0024】 パーティクル(粒径0.3μm以上)
の量は、比較例が50個/基板であったのが、上記実施
例では20個/基板以下に減少した。
【0025】 成膜速度は、比較例が100Å/分で
あったのが、上記実施例では200Å/分に向上した。
【0026】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、個々の
原料ガスに応じて、それを放電分解するための高周波電
力の大きさを変えることができるので、個々の原料ガス
に合った大きさの高周波電力を供給することができる。
より具体的には、シラン系ガス供給時の高周波電力を相
対的に小さくすることによって、シラン系ガスの気相反
応を抑制してパーティクルの発生を抑制することができ
ると共に、成膜速度を向上させることができる。
【0027】また、水素ガス供給時の高周波電力を相対
的に大きくすることによって、膜表面に到達する水素の
量を単独で多くしてこの水素によって膜中のダングリン
グボンドをターミネートさせることができるので、膜中
のダングリングボンド量を低減させることができる。
【0028】即ちこの発明によれば、ダングリングボン
ドやパーティクル等による欠陥の少ない良質のアモルフ
ァスシリコン膜を高速で成膜することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施に用いたプラズマCVD装置の
一例を示す概略図である。
【図2】原料ガスと高周波電力の供給パターンの一例を
示す図である。
【図3】従来のプラズマCVD装置の一例を示す概略図
である。
【符号の説明】
2 基板 4 真空容器 6 高周波電極 8 接地電極 20a バルブ 24 原料ガス 26a 高周波電源 30 プラズマ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対向する電極間の高周波放電によって
    真空容器内でプラズマを発生させるプラズマCVD法に
    よって基板の表面にアモルファスシリコン膜を形成する
    方法において、前記真空容器内に、原料ガスとしてシラ
    ン系ガスおよび水素ガスをそれぞれパルス状に、しかも
    両ガス間で位相をずらして供給し、かつ前記電極間に高
    周波電力を、前記パルス状に供給される各ガスに同期さ
    せてパルス状に、しかもそのパルス状の高周波電力の大
    きさがシラン系ガス供給時は相対的に小さく、水素ガス
    供給時は相対的に大きくなるように供給することを特徴
    とするアモルファスシリコン膜の形成方法。
JP9673293A 1993-03-30 1993-03-30 アモルファスシリコン膜の形成方法 Pending JPH06291061A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7041342B2 (en) * 1999-07-26 2006-05-09 Schott Glas Thin-film solar cells and method of making
US7622383B2 (en) 2005-08-22 2009-11-24 Samsung Electronics Co., Ltd. Methods of forming conductive polysilicon thin films via atomic layer deposition and methods of manufacturing semiconductor devices including such polysilicon thin films
US8474403B2 (en) 2008-05-26 2013-07-02 Mitsubishi Electric Corporation Apparatus for forming thin film and method of manufacturing semiconductor film

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JP5295234B2 (ja) * 2008-05-26 2013-09-18 三菱電機株式会社 薄膜形成装置および半導体膜製造方法

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