JPH06290950A - 薄膜インダクタ - Google Patents
薄膜インダクタInfo
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- JPH06290950A JPH06290950A JP7481893A JP7481893A JPH06290950A JP H06290950 A JPH06290950 A JP H06290950A JP 7481893 A JP7481893 A JP 7481893A JP 7481893 A JP7481893 A JP 7481893A JP H06290950 A JPH06290950 A JP H06290950A
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F17/00—Fixed inductances of the signal type
- H01F17/0006—Printed inductances
- H01F2017/0053—Printed inductances with means to reduce eddy currents
Landscapes
- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 周回パターンによる磁束の発生によるインダ
クタンスの減少を抑え、コイルのQを改善可能な薄膜イ
ンダクタの提供を目的とする。 【構成】 絶縁基板11上の周縁部に第1のボンディング
パッド13を備え、導電性薄膜パターン12がこの第1のボ
ンディングパッド13を起点として、絶縁基板11上を交差
することなく同一方向に複数回周回しながら前記絶縁基
板の中心に向かうように設けられ、この導電性薄膜パタ
ーン12の終点部に第2のボンディグパッド14が設けられ
た薄膜インダクタ10において、第2のボンディングパッ
ド14の形成位置を、周回導電性薄膜パターン12への通電
時の磁束密度が最大になる絶縁基板11上の位置からずら
せて構成する。この結果、第2のボンディングパッド14
を中心部に設ける場合に比べて第2のボンディングパッ
ド14に発生する渦電流損の大きさが減り、インダクタン
スを大きくできてコイルのQ特性を改善できる。
クタンスの減少を抑え、コイルのQを改善可能な薄膜イ
ンダクタの提供を目的とする。 【構成】 絶縁基板11上の周縁部に第1のボンディング
パッド13を備え、導電性薄膜パターン12がこの第1のボ
ンディングパッド13を起点として、絶縁基板11上を交差
することなく同一方向に複数回周回しながら前記絶縁基
板の中心に向かうように設けられ、この導電性薄膜パタ
ーン12の終点部に第2のボンディグパッド14が設けられ
た薄膜インダクタ10において、第2のボンディングパッ
ド14の形成位置を、周回導電性薄膜パターン12への通電
時の磁束密度が最大になる絶縁基板11上の位置からずら
せて構成する。この結果、第2のボンディングパッド14
を中心部に設ける場合に比べて第2のボンディングパッ
ド14に発生する渦電流損の大きさが減り、インダクタン
スを大きくできてコイルのQ特性を改善できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薄膜インダクタに関し、
特に、混成集積回路装置においてインダクタ素子として
絶縁基板上に形成された周回パターンからなる薄膜イン
ダクタに関する。
特に、混成集積回路装置においてインダクタ素子として
絶縁基板上に形成された周回パターンからなる薄膜イン
ダクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、混成集積回路装置において、イン
ダクタ素子として銅線などの導体をスパイラル(渦巻
き)状に巻いた空心インダクタ、またはマイクロストリ
ップラインによるインダクタ、あるいは絶縁基板上に薄
膜導体パターンをスパイラル状に形成した薄膜スパイラ
ルインダクタ等が使用されている。
ダクタ素子として銅線などの導体をスパイラル(渦巻
き)状に巻いた空心インダクタ、またはマイクロストリ
ップラインによるインダクタ、あるいは絶縁基板上に薄
膜導体パターンをスパイラル状に形成した薄膜スパイラ
ルインダクタ等が使用されている。
【0003】図5(a) は、従来の薄膜インダクタ50の
一例の平面図であり、図5(b) はその側面図である。こ
の薄膜インダクタ50は、SiO2 ,Al2 O3 等から
なる絶縁基板51の上にNiCr+Au等の薄膜からな
る円形スパイラル状の薄膜パターン52が形成されたも
のであり、このスパイラル状の薄膜パターン52の絶縁
基板51の周縁部側の端部は、絶縁基板51の周縁部に
設けられたNiCr+Au等の薄膜からなる第1のボン
ディングパッド53に接続され、絶縁基板51の中心部
側のスパイラル状のパターン52の端部は、絶縁基板5
1の中心部に設けられたNiCr+Au等の薄膜からな
る第2のボンディングパッド54に接続されている。こ
の絶縁基板51の大きさは、一辺が約500μm程度で
ある。第1、第2のボンディングパッド53,54は、
図示しないボンディングワイヤによって他の部品と接続
される。
一例の平面図であり、図5(b) はその側面図である。こ
の薄膜インダクタ50は、SiO2 ,Al2 O3 等から
なる絶縁基板51の上にNiCr+Au等の薄膜からな
る円形スパイラル状の薄膜パターン52が形成されたも
のであり、このスパイラル状の薄膜パターン52の絶縁
基板51の周縁部側の端部は、絶縁基板51の周縁部に
設けられたNiCr+Au等の薄膜からなる第1のボン
ディングパッド53に接続され、絶縁基板51の中心部
側のスパイラル状のパターン52の端部は、絶縁基板5
1の中心部に設けられたNiCr+Au等の薄膜からな
る第2のボンディングパッド54に接続されている。こ
の絶縁基板51の大きさは、一辺が約500μm程度で
ある。第1、第2のボンディングパッド53,54は、
図示しないボンディングワイヤによって他の部品と接続
される。
【0004】一方、従来の薄膜インダクタの別の例とし
て図4(a) に示すような、600×750μm程度の長
方形の絶縁基板41の上に、矩形状に絶縁基板41を周
回する薄膜パターン42が設けられた薄膜インダクタ4
0も実用化されている。この例の薄膜インダクタ40で
も薄膜パターン42の絶縁基板41の周縁部側の端部
は、絶縁基板41の周縁部に設けられたNiCr+Au
等の薄膜からなる第1のボンディングパッド43に接続
され、絶縁基板41の中心部側の矩形パターン42の端
部は、絶縁基板41の中心部、または絶縁基板41の重
心に設けられたNiCr+Au等の薄膜からなる第2の
ボンディングパッド44に接続されている。
て図4(a) に示すような、600×750μm程度の長
方形の絶縁基板41の上に、矩形状に絶縁基板41を周
回する薄膜パターン42が設けられた薄膜インダクタ4
0も実用化されている。この例の薄膜インダクタ40で
も薄膜パターン42の絶縁基板41の周縁部側の端部
は、絶縁基板41の周縁部に設けられたNiCr+Au
等の薄膜からなる第1のボンディングパッド43に接続
され、絶縁基板41の中心部側の矩形パターン42の端
部は、絶縁基板41の中心部、または絶縁基板41の重
心に設けられたNiCr+Au等の薄膜からなる第2の
ボンディングパッド44に接続されている。
【0005】以上説明した2つの従来例からも分かるよ
うに、第2のボンディングパッド44,54は絶縁基板
41,51の中心部または重心に設けられている。これ
は、ボンディングワイヤの接続時に、第2のボンディン
グパッド44,54と第1のボンディングパッド43,
53は互いに離れていた方が、ボンディングワイヤの接
続作業性が良いからである。
うに、第2のボンディングパッド44,54は絶縁基板
41,51の中心部または重心に設けられている。これ
は、ボンディングワイヤの接続時に、第2のボンディン
グパッド44,54と第1のボンディングパッド43,
53は互いに離れていた方が、ボンディングワイヤの接
続作業性が良いからである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第2の
ボンディングパッド44,54が絶縁基板41,51の
中心部または重心部に設けられた従来の薄膜インダクタ
40、50では、通電時にパターン42,52によって
生じる磁束密度がパターン42,52の中心部において
最大になるため、上記薄膜インダクタの中心に配設した
第2のボンディングパッド44,54において発生する
渦電流損が最大となり、インダクタの特性の低下、すな
わちインダクタンスの減少及びQ特性の劣化を招くとい
う問題がある。
ボンディングパッド44,54が絶縁基板41,51の
中心部または重心部に設けられた従来の薄膜インダクタ
40、50では、通電時にパターン42,52によって
生じる磁束密度がパターン42,52の中心部において
最大になるため、上記薄膜インダクタの中心に配設した
第2のボンディングパッド44,54において発生する
渦電流損が最大となり、インダクタの特性の低下、すな
わちインダクタンスの減少及びQ特性の劣化を招くとい
う問題がある。
【0007】この問題を図4(b) に示す図4(a) のX−
X線上における磁束密度の大きさを示す特性図を用いて
説明する。配線パターンがある点の回りに周回されて形
成されている場合、配線パターンに通電すると配線パタ
ーンの内側に磁界が発生する。この磁界による磁束密度
は図4(b) に示すように、パターン42,52の中心部
において最大になる。従って、この部分に第2のボンデ
ィングパッド44,54が形成されていると、パターン
42,52を流れる電流の変化で磁束が変化し、この磁
束によって第2のボンディングパッド44,54に渦電
流が発生する。渦電流が発生すると、第2のボンディン
グパッド44,54の導体抵抗によってジュール損(渦
電流損)が発生し、この渦電流損は磁束の周波数が大き
い程大きい。よって、従来の薄膜インダクタ40,50
を高周波通信機器に使用する場合は渦電流損が大きくな
り、見かけ上薄膜インダクタ40,50のインダクタン
スが減少したのと同じになってしまう。
X線上における磁束密度の大きさを示す特性図を用いて
説明する。配線パターンがある点の回りに周回されて形
成されている場合、配線パターンに通電すると配線パタ
ーンの内側に磁界が発生する。この磁界による磁束密度
は図4(b) に示すように、パターン42,52の中心部
において最大になる。従って、この部分に第2のボンデ
ィングパッド44,54が形成されていると、パターン
42,52を流れる電流の変化で磁束が変化し、この磁
束によって第2のボンディングパッド44,54に渦電
流が発生する。渦電流が発生すると、第2のボンディン
グパッド44,54の導体抵抗によってジュール損(渦
電流損)が発生し、この渦電流損は磁束の周波数が大き
い程大きい。よって、従来の薄膜インダクタ40,50
を高周波通信機器に使用する場合は渦電流損が大きくな
り、見かけ上薄膜インダクタ40,50のインダクタン
スが減少したのと同じになってしまう。
【0008】そこで、本発明は、薄膜インダクタにおい
て、周回パターンによる磁束の発生によるインダクタン
スの減少を抑えることができ、コイルのQを改善するこ
とが可能な薄膜インダクタを提供することを目的とす
る。
て、周回パターンによる磁束の発生によるインダクタン
スの減少を抑えることができ、コイルのQを改善するこ
とが可能な薄膜インダクタを提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明の薄膜インダクタは、絶縁基板と、この絶縁基板上の
周縁部近傍に設けられた第1のボンディングパッドと、
この第1のボンディングパッドを起点として、前記絶縁
基板上を交差することなく同一方向に複数回周回しなが
ら前記絶縁基板の中心または重心に向かうように設けら
れた導電性薄膜パターンと、この導電性薄膜パターンの
終点部に設けられた第2のボンディグパッドとを備えた
薄膜インダクタであって、前記第2のボンディングパッ
ドの形成位置を、周回された前記導電性薄膜パターンへ
の通電時に磁束密度が最大になる前記導電性薄膜パター
ンの内側の絶縁基板上の位置からずらせたことを特徴と
している。
明の薄膜インダクタは、絶縁基板と、この絶縁基板上の
周縁部近傍に設けられた第1のボンディングパッドと、
この第1のボンディングパッドを起点として、前記絶縁
基板上を交差することなく同一方向に複数回周回しなが
ら前記絶縁基板の中心または重心に向かうように設けら
れた導電性薄膜パターンと、この導電性薄膜パターンの
終点部に設けられた第2のボンディグパッドとを備えた
薄膜インダクタであって、前記第2のボンディングパッ
ドの形成位置を、周回された前記導電性薄膜パターンへ
の通電時に磁束密度が最大になる前記導電性薄膜パター
ンの内側の絶縁基板上の位置からずらせたことを特徴と
している。
【0010】
【作用】本発明の薄膜インダクタによれば、絶縁基板の
上に周回させて設けた導電パターンの内側の領域に設け
る第2のボンディングパッドが、パターンへの通電時の
磁束密度が最大になる絶縁基板上の位置からずれている
ことにより、第2のボンディングパッドが磁束密度が最
大になる薄膜インダクタの中心部に設けられている場合
に比べて第2のボンディングパッドで発生する渦電流損
が減少し、薄膜インダクタのインダクタンスを大きく
し、Q特性を改善することができる。
上に周回させて設けた導電パターンの内側の領域に設け
る第2のボンディングパッドが、パターンへの通電時の
磁束密度が最大になる絶縁基板上の位置からずれている
ことにより、第2のボンディングパッドが磁束密度が最
大になる薄膜インダクタの中心部に設けられている場合
に比べて第2のボンディングパッドで発生する渦電流損
が減少し、薄膜インダクタのインダクタンスを大きく
し、Q特性を改善することができる。
【0011】
【実施例】以下添付図面を用いて本発明の実施例を詳細
に説明する。
に説明する。
【0012】図1(a) は本発明の薄膜インダクタ10の
第1の実施例の構成を示すものであり、薄膜インダクタ
10の平面図を示している。また、図1(b) は図1(a)
のA−A線における断面図である。
第1の実施例の構成を示すものであり、薄膜インダクタ
10の平面図を示している。また、図1(b) は図1(a)
のA−A線における断面図である。
【0013】この実施例の薄膜インダクタ10は、横寸
法が500〜100μm程度、縦寸法が750μm程度
の長方形の絶縁基板11を備えており、絶縁基板11
は、アルミナ基板、石英(SiO2 )基板、またはシリ
コン基板等の絶縁基板によって形成される。そして、こ
の絶縁基板11の上に、第1のボンディングパッド1
3、第2のボンディングパッド14および第1と第2の
ボンディングパッド13,14を周回しながら結ぶ配線
パターン(以後周回パターンという)12がNiCr
(ニッケルクロム)を下地とするAu(金)の薄膜パタ
ーンによって形成されている。
法が500〜100μm程度、縦寸法が750μm程度
の長方形の絶縁基板11を備えており、絶縁基板11
は、アルミナ基板、石英(SiO2 )基板、またはシリ
コン基板等の絶縁基板によって形成される。そして、こ
の絶縁基板11の上に、第1のボンディングパッド1
3、第2のボンディングパッド14および第1と第2の
ボンディングパッド13,14を周回しながら結ぶ配線
パターン(以後周回パターンという)12がNiCr
(ニッケルクロム)を下地とするAu(金)の薄膜パタ
ーンによって形成されている。
【0014】第1のボンディングパッド13は100μ
m程度を一辺とする正方形パターンであり、この実施例
では絶縁基板11の1つの隅部に設けられている。第1
のボンディングパッド13に一端が接続する周回パター
ン12は、パターン幅が20μm程度であり、絶縁基板
11の四辺に沿って時計回りに延長され、周回する毎に
次第に内側に回り込むように形成される。隣接する周回
パターン12は20μm程度の間隙を隔てて平行に形成
される。
m程度を一辺とする正方形パターンであり、この実施例
では絶縁基板11の1つの隅部に設けられている。第1
のボンディングパッド13に一端が接続する周回パター
ン12は、パターン幅が20μm程度であり、絶縁基板
11の四辺に沿って時計回りに延長され、周回する毎に
次第に内側に回り込むように形成される。隣接する周回
パターン12は20μm程度の間隙を隔てて平行に形成
される。
【0015】周回パターン12の他端は、絶縁基板11
の内側にパターンの非形成領域15を残す位置で、か
つ、第1のボンディングパッド13から最も遠い位置に
あり、この位置に第2のボンディングパッド14が形成
される。この第2のボンディングパッド14の大きさは
第1のボンディングパッド13と同程度である。ここ
で、パターンの非形成領域15の中心をPとすると、こ
の中心点Pは、絶縁基板11の重心、または絶縁基板1
1上に形成された周回パターン12の中心点とすれば良
い。
の内側にパターンの非形成領域15を残す位置で、か
つ、第1のボンディングパッド13から最も遠い位置に
あり、この位置に第2のボンディングパッド14が形成
される。この第2のボンディングパッド14の大きさは
第1のボンディングパッド13と同程度である。ここ
で、パターンの非形成領域15の中心をPとすると、こ
の中心点Pは、絶縁基板11の重心、または絶縁基板1
1上に形成された周回パターン12の中心点とすれば良
い。
【0016】以上説明した実施例では、第2のボンディ
ングパッド14を設ける位置をパターンの非形成領域1
5の、第1のボンディングパッド13から最も遠い位置
Aとした。これは、第1のボンディングパッド13と第
2のボンディングパッド14の位置が最も離れるので、
ボンディング作業がし易いためであり、このことを除け
ば、図1(a) に示すように、第2のボンディングパッド
14を設ける位置は、パターンの非形成領域15におけ
る符号B,C,Dで示す他の四隅の何れかに設けても良
い。
ングパッド14を設ける位置をパターンの非形成領域1
5の、第1のボンディングパッド13から最も遠い位置
Aとした。これは、第1のボンディングパッド13と第
2のボンディングパッド14の位置が最も離れるので、
ボンディング作業がし易いためであり、このことを除け
ば、図1(a) に示すように、第2のボンディングパッド
14を設ける位置は、パターンの非形成領域15におけ
る符号B,C,Dで示す他の四隅の何れかに設けても良
い。
【0017】また、以上説明した実施例では、第1のボ
ンディングパッド13と第2のボンディングパッド14
の形状を四角形としているが、その形状は特に限定され
るものではなく、円形でも構わない。更に、第1のボン
ディングパッド13と第2のボンディングパッド14の
形状を両方同じにする必要もない。
ンディングパッド13と第2のボンディングパッド14
の形状を四角形としているが、その形状は特に限定され
るものではなく、円形でも構わない。更に、第1のボン
ディングパッド13と第2のボンディングパッド14の
形状を両方同じにする必要もない。
【0018】このように、周回パターン12の内部側に
設ける第2のボンディングパッド14を、周回パターン
12の中心、即ち、インダクタの中心から外して設ける
と、周回パターン12が通電された時の第2のボンディ
ングパッド14における磁束密度は、第2のボンディン
グパッド14が中心点Pに設けられた時よりも小さくな
るので、第2のボンディングパッド14において発生す
る渦電流損が小さくなり、結果としてコイルの損失が低
下するので、インダクタンスの減少とコイルのQが改善
される。
設ける第2のボンディングパッド14を、周回パターン
12の中心、即ち、インダクタの中心から外して設ける
と、周回パターン12が通電された時の第2のボンディ
ングパッド14における磁束密度は、第2のボンディン
グパッド14が中心点Pに設けられた時よりも小さくな
るので、第2のボンディングパッド14において発生す
る渦電流損が小さくなり、結果としてコイルの損失が低
下するので、インダクタンスの減少とコイルのQが改善
される。
【0019】図2は本発明の薄膜インダクタ20の第2
の実施例の構成を示すものであり、薄膜インダクタ20
の平面図を示している。
の実施例の構成を示すものであり、薄膜インダクタ20
の平面図を示している。
【0020】この実施例の薄膜インダクタ20は、縦横
寸法が共に500〜1000μm程度の正方形の絶縁基
板21を備えており、絶縁基板21は、アルミナ基板、
石英(SiO2 )基板、またはシリコン基板等の絶縁基
板によって形成される。そして、この絶縁基板21の上
に、第1のボンディングパッド23、第2のボンディン
グパッド24および第1と第2のボンディングパッド2
3,24を結ぶ周回パターン22がNiCr(ニッケル
クロム)を下地とするAu(金)の薄膜パターンによっ
て形成されている。
寸法が共に500〜1000μm程度の正方形の絶縁基
板21を備えており、絶縁基板21は、アルミナ基板、
石英(SiO2 )基板、またはシリコン基板等の絶縁基
板によって形成される。そして、この絶縁基板21の上
に、第1のボンディングパッド23、第2のボンディン
グパッド24および第1と第2のボンディングパッド2
3,24を結ぶ周回パターン22がNiCr(ニッケル
クロム)を下地とするAu(金)の薄膜パターンによっ
て形成されている。
【0021】第1のボンディングパッド23は直径が1
00μm程度の円形パターンであり、この実施例では絶
縁基板21の1つの隅部の近傍の周縁部に設けられてい
る。第1のボンディングパッド23に一端が接続する周
回パターン22は、パターン幅が10μm程度であり、
第1のボンディングパッド23から絶縁基板21の中心
に向かって時計回りにスパイラル状に延長され、周回す
る毎に次第に内側に回り込むように形成される。隣接す
る周回パターン22との間隙も10μm程度である。
00μm程度の円形パターンであり、この実施例では絶
縁基板21の1つの隅部の近傍の周縁部に設けられてい
る。第1のボンディングパッド23に一端が接続する周
回パターン22は、パターン幅が10μm程度であり、
第1のボンディングパッド23から絶縁基板21の中心
に向かって時計回りにスパイラル状に延長され、周回す
る毎に次第に内側に回り込むように形成される。隣接す
る周回パターン22との間隙も10μm程度である。
【0022】周回パターン22の他端は、絶縁基板21
の内側に略円形のパターンの非形成領域25を残す位置
で、かつ、第1のボンディングパッド23から最も遠い
位置にあり、この位置に第2のボンディングパッド24
が形成される。この第2のボンディングパッド24の大
きさは第1のボンディングパッド23と同程度である。
このパターンの非形成領域25の中心点Pは、絶縁基板
21の重心、または絶縁基板21上に形成された周回パ
ターン22の中心点とすれば良い。
の内側に略円形のパターンの非形成領域25を残す位置
で、かつ、第1のボンディングパッド23から最も遠い
位置にあり、この位置に第2のボンディングパッド24
が形成される。この第2のボンディングパッド24の大
きさは第1のボンディングパッド23と同程度である。
このパターンの非形成領域25の中心点Pは、絶縁基板
21の重心、または絶縁基板21上に形成された周回パ
ターン22の中心点とすれば良い。
【0023】以上説明した実施例では、第2のボンディ
ングパッド24を設ける位置をパターンの非形成領域2
5の、第1のボンディングパッド23から最も遠い位置
Aとした。これは、第1のボンディングパッド23と第
2のボンディングパッド24の位置が最も離れるので、
ボンディング作業がし易いためであり、このことを除け
ば、第2のボンディングパッド24を設ける位置は、パ
ターンの非形成領域25の外周部のどこに設けても良
い。
ングパッド24を設ける位置をパターンの非形成領域2
5の、第1のボンディングパッド23から最も遠い位置
Aとした。これは、第1のボンディングパッド23と第
2のボンディングパッド24の位置が最も離れるので、
ボンディング作業がし易いためであり、このことを除け
ば、第2のボンディングパッド24を設ける位置は、パ
ターンの非形成領域25の外周部のどこに設けても良
い。
【0024】また、以上説明した実施例では、第1のボ
ンディングパッド23と第2のボンディングパッド24
の形状を円形としているが、その形状は特に限定される
ものではなく、前述の実施例のように方形でも構わな
い。更に、第1のボンディングパッド23と第2のボン
ディングパッド24の形状を両方同じにする必要もな
い。
ンディングパッド23と第2のボンディングパッド24
の形状を円形としているが、その形状は特に限定される
ものではなく、前述の実施例のように方形でも構わな
い。更に、第1のボンディングパッド23と第2のボン
ディングパッド24の形状を両方同じにする必要もな
い。
【0025】この実施例でも、周回パターン22の内部
側に設ける第2のボンディングパッド24を、周回パタ
ーン22の中心、即ち、インダクタの中心から外して設
けているので、周回パターン22が通電された時の第2
のボンディングパッド24における磁束密度は、第2の
ボンディングパッド24が中心点Pに設けられた時より
も小さくなるので、第2のボンディングパッド24にお
いて発生する渦電流損が小さくなり、結果としてコイル
の損失が低下するので、インダクタンスの減少とコイル
のQが改善される。
側に設ける第2のボンディングパッド24を、周回パタ
ーン22の中心、即ち、インダクタの中心から外して設
けているので、周回パターン22が通電された時の第2
のボンディングパッド24における磁束密度は、第2の
ボンディングパッド24が中心点Pに設けられた時より
も小さくなるので、第2のボンディングパッド24にお
いて発生する渦電流損が小さくなり、結果としてコイル
の損失が低下するので、インダクタンスの減少とコイル
のQが改善される。
【0026】図3は、以上説明した実施例の薄膜インダ
クタ10,20における周波数に対するQの大きさ(点
線で示す)を、図4,5に示した従来の薄膜インダクタ
40,50における周波数に対するQの大きさ(実線で
示す)と比較して示す線図である。この図からも分かる
ように、本発明の薄膜インダクタにおいては、従来の薄
膜インダクタに比べてコイルのQが改善されている。
クタ10,20における周波数に対するQの大きさ(点
線で示す)を、図4,5に示した従来の薄膜インダクタ
40,50における周波数に対するQの大きさ(実線で
示す)と比較して示す線図である。この図からも分かる
ように、本発明の薄膜インダクタにおいては、従来の薄
膜インダクタに比べてコイルのQが改善されている。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
薄膜インダクタにおいて、周回パターンによる磁束によ
る過電流損の減少が図れるのでインダクタンスの減少を
抑えることができ、又コイルのQが改善されるという効
果がある。
薄膜インダクタにおいて、周回パターンによる磁束によ
る過電流損の減少が図れるのでインダクタンスの減少を
抑えることができ、又コイルのQが改善されるという効
果がある。
【図1】(a) は本発明の第1の実施例の薄膜インダクタ
の導電パターンの配置を示す平面図であり、(b) は(a)
のA−A線における断面図である。
の導電パターンの配置を示す平面図であり、(b) は(a)
のA−A線における断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例の薄膜インダクタの導電
パターンの配置を示す平面図である。
パターンの配置を示す平面図である。
【図3】本発明と従来の薄膜インダクタにおける、周波
数に対するQの大きさを比較して示す線図である。
数に対するQの大きさを比較して示す線図である。
【図4】(a) は従来の薄膜インダクタにおける矩形状の
導電パターンの配置を示す平面図であり、(b) は(a) の
X−X線上における磁束密度の大きさを示す特性図であ
る。
導電パターンの配置を示す平面図であり、(b) は(a) の
X−X線上における磁束密度の大きさを示す特性図であ
る。
【図5】従来の薄膜インダクタにおけるスパイラル状の
導電パターンの配置を示す平面図である。
導電パターンの配置を示す平面図である。
10…本発明の第1の実施例の薄膜インダクタ 11,21…絶縁基板 12,22…パターン 13,23…第1のボンディングパッド 14,24第2のボンディングパッド 15,25…パターンの非形成領域 20…本発明の第2の実施例の薄膜インダクタ
Claims (7)
- 【請求項1】 絶縁基板と、この絶縁基板上に設けられ
た第1のボンディングパッドと、この第1のボンディン
グパッドを起点として、前記絶縁基板上を交差すること
なく複数回周回しながら前記絶縁基板の中心または重心
に向かうように設けられた導電性薄膜パターンと、この
導電性薄膜パターンの終点部に設けられた第2のボンデ
ィグパッドとを備えた薄膜インダクタであって、 前記第2のボンディングパッドの形成位置を、周回され
た前記導電性薄膜パターンへの通電時に磁束密度が最大
になる前記導電性薄膜パターンの内側の絶縁基板上の位
置からずらしたことを特徴とする薄膜インダクタ。 - 【請求項2】 前記絶縁基板の形状が矩形であり、前記
導電性薄膜パターンが前記第1のボンディングパッドか
ら前記矩形基板の各辺に沿いながら延長され、交差する
ことなく周回する毎に次第に内側に回り込み、他端が前
記第2のボンディングパッド14に接続される請求項1
に記載の薄膜インダクタ。 - 【請求項3】 前記第1のボンディングパッドが前記絶
縁基板上の1つの隅部近傍に配置され、前記導電性薄膜
パターンの他端が前記絶縁基板の中央部分にパターンの
非形成領域を残す部分に形成され、前記第2のボンディ
ングパッドがこのパターンの非形成領域の四隅の内のい
ずれか1つの位置に形成されていることを特徴とする請
求項2に記載の薄膜インダクタ。 - 【請求項4】 前記第2のボンディングパッドが、前記
パターンの非形成領域の四隅の内の、前記第1のボンデ
ィングパッドから最も遠い隅部に設けられていることを
特徴とする請求項3に記載の薄膜インダクタ。 - 【請求項5】 前記絶縁基板の形状が矩形であり、前記
導電性薄膜パターンがスパイラル状に前記第1のボンデ
ィングパッドから延長されて前記第2のボンディングパ
ッドに近づいて行く請求項1に記載の薄膜インダクタ。 - 【請求項6】 前記第1のボンディングパッドが前記絶
縁基板上の1つの隅部近傍または周縁部近傍に配置さ
れ、前記スパイラル状の導電性薄膜パターンが前記絶縁
基板の中央部分にパターンの非形成領域を残した状態
で、スパイラル状の導電性薄膜パターンの中心に達する
前に打ち切られ、前記第2のボンディングパッドがこの
パターンの非形成領域の周縁部に形成されていることを
特徴とする請求項5に記載の薄膜インダクタ。 - 【請求項7】 前記第2のボンディングパッドが、前記
パターンの非形成領域の周縁部の、前記第1のボンディ
ングパッドから最も遠い位置に設けられていることを特
徴とする請求項6に記載の薄膜インダクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7481893A JPH06290950A (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 薄膜インダクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7481893A JPH06290950A (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 薄膜インダクタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06290950A true JPH06290950A (ja) | 1994-10-18 |
Family
ID=13558280
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7481893A Pending JPH06290950A (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 薄膜インダクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06290950A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6136458A (en) * | 1997-09-13 | 2000-10-24 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Ferrite magnetic film structure having magnetic anisotropy |
-
1993
- 1993-03-31 JP JP7481893A patent/JPH06290950A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6136458A (en) * | 1997-09-13 | 2000-10-24 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Ferrite magnetic film structure having magnetic anisotropy |
US6335050B1 (en) | 1997-09-13 | 2002-01-01 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Method of manufacturing a ferrite magnetic film structure having magnetic anisotropy |
US6611035B2 (en) | 1997-09-13 | 2003-08-26 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Ferrite magnetic film structure having magnetic anisotropy, method of manufacturing the same, and planar magnetic device employing ferrite magnetic film structure having magenetic anisotropy |
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