JPH06290537A - 情報記録・再生装置の記録ディスクに用いるターンテーブルのスリップ防止機構 - Google Patents
情報記録・再生装置の記録ディスクに用いるターンテーブルのスリップ防止機構Info
- Publication number
- JPH06290537A JPH06290537A JP4143515A JP14351592A JPH06290537A JP H06290537 A JPH06290537 A JP H06290537A JP 4143515 A JP4143515 A JP 4143515A JP 14351592 A JP14351592 A JP 14351592A JP H06290537 A JPH06290537 A JP H06290537A
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- rubber
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 平面精度が良く摩擦係数の高いターンテーブ
ルのスリップ防止機構を簡単な手段で提供する。 【構成】 情報記録・再生装置の記録ディスクに用いる
ターンテ−ブルのディスク載置面に液状のゴム又は熱可
塑性樹脂材を印刷または噴霧状として付着させ、加熱ま
たは乾燥させることによって硬化接着させてターンテー
ブル面に滑り止め被膜が施こしてある構造。
ルのスリップ防止機構を簡単な手段で提供する。 【構成】 情報記録・再生装置の記録ディスクに用いる
ターンテ−ブルのディスク載置面に液状のゴム又は熱可
塑性樹脂材を印刷または噴霧状として付着させ、加熱ま
たは乾燥させることによって硬化接着させてターンテー
ブル面に滑り止め被膜が施こしてある構造。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、情報記録・再生装置の
記録ディスクに用いるターンテーブルのディスク載置面
におけるスリップ防止機構に関するもので、特に、平面
精度が良く摩擦係数の高いスリップ防止機構に関するも
のである。
記録ディスクに用いるターンテーブルのディスク載置面
におけるスリップ防止機構に関するもので、特に、平面
精度が良く摩擦係数の高いスリップ防止機構に関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】従来の光ディスクプレーヤー等の情報記
録、再生装置では、プレイ時に記録ディスクをクランプ
する手段として、図１並びに図２に示すように、ターン
テーブル(1)に載せたディスク(2)をチャック板(3)で押
し付けることによって保持しており、このチャック板
(3)をディスク(2)に押し付ける手段として、図１のよう
にマグネット(5)による方法と図２のようにバネ(4)によ
る方法とが採用されている。何れにしてもディスクのク
ランプ力はマグネットの吸引力かバネのバネ荷重と、デ
ィスクとターンテーブル間の摩擦力によって決定され
る。因に、ディスクをクランプした後の必要回転数は、 ８cm、12cm コンパクトディスクで Ｍａｘ ５０
０ｒｐｍ 30cm レーザービジョンディスクで Ｍａｘ １８
００ｒｐｍ 12cm ビデオ付コンパクトディスクで Ｍａｘ ２７
００ｒｐｍ であり、ディスクにスリップを起こさず、いかに速くＭ
ａｘ回転数に立ち上げるかが、各プレーヤーの優劣を決
めるポイントとなっている。
録、再生装置では、プレイ時に記録ディスクをクランプ
する手段として、図１並びに図２に示すように、ターン
テーブル(1)に載せたディスク(2)をチャック板(3)で押
し付けることによって保持しており、このチャック板
(3)をディスク(2)に押し付ける手段として、図１のよう
にマグネット(5)による方法と図２のようにバネ(4)によ
る方法とが採用されている。何れにしてもディスクのク
ランプ力はマグネットの吸引力かバネのバネ荷重と、デ
ィスクとターンテーブル間の摩擦力によって決定され
る。因に、ディスクをクランプした後の必要回転数は、 ８cm、12cm コンパクトディスクで Ｍａｘ ５０
０ｒｐｍ 30cm レーザービジョンディスクで Ｍａｘ １８
００ｒｐｍ 12cm ビデオ付コンパクトディスクで Ｍａｘ ２７
００ｒｐｍ であり、ディスクにスリップを起こさず、いかに速くＭ
ａｘ回転数に立ち上げるかが、各プレーヤーの優劣を決
めるポイントとなっている。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】而して、前記ディスク
押さえ側のマグネットやバネはそれぞれコストや技術面
で以下のような制約がある。マグネット式においては、
ターンテーブル側にマグネットが吸着する磁性体が必要
となって構造が複雑となり、また吸着力を上げるために
はマグネットの容積増大が必要であるが設置スペースが
大きくなると共にコストアップになる。又、バネ式にお
いては、バネ荷重を増大させると、チャッキングクラン
プ側及びモーター(M)側に荷重がかかり寿命に悪影響を
及ぼす。
押さえ側のマグネットやバネはそれぞれコストや技術面
で以下のような制約がある。マグネット式においては、
ターンテーブル側にマグネットが吸着する磁性体が必要
となって構造が複雑となり、また吸着力を上げるために
はマグネットの容積増大が必要であるが設置スペースが
大きくなると共にコストアップになる。又、バネ式にお
いては、バネ荷重を増大させると、チャッキングクラン
プ側及びモーター(M)側に荷重がかかり寿命に悪影響を
及ぼす。
【０００４】このように押さえ側に制約があるため、も
う一方のターンテーブル側の摩擦係数をアップすること
が重要な課題となる。このターンテーブル側の摩擦係数
を上げるために、従来ではターンテーブル面にゴムシー
トを焼き付け成形したり、あるいはゴムシートを接着剤
で張り付けたものが採用されている。しかし、このゴム
面にディスクを載せ、モーターにより回転して光学ピッ
クアップによりディスク面の信号を読みとる構造のた
め、モーターの回転軸に対する面振れ精度が厳しく制約
され、ゴムの焼き付けならびに貼り付け作業に制約を受
けている。即ち、焼き付け成形の製法による場合は、タ
ーンテーブル器材に金属のような耐熱、耐圧縮力に優れ
たものを用いなければならず、ゴムを成形するための金
型、成形工程も必要である。さらに研磨加工まで必要に
なって工程が追加されと共に、この研磨加工によってゴ
ム表面粗さが細かくなって滑り止めとして必要な表面粗
さをなくしてしまうことになる。またゴムシートを貼り
付ける製法の場合も均一厚さの薄いゴムシートを製造す
るのに手数と精度を要し、この滑り止め材のゴムシート
をリング状に切断するため素材に無駄が多く、また、ゴ
ムシートを接着剤で貼り付けるため、接着剤の塗布を均
平なものとしなければならず、貼り付け状態によっては
面振れ精度が悪く、接着剤で貼り付けているため保持強
度にも若干の問題を残すものとなっている。特に張り付
けられるゴムシートの張り付け面に接着剤を均等に塗布
しないとゴム面に微細な歪みが発生しピックアップによ
る読み取り精度を保持することができないので高度な製
作技術を必要とする。
う一方のターンテーブル側の摩擦係数をアップすること
が重要な課題となる。このターンテーブル側の摩擦係数
を上げるために、従来ではターンテーブル面にゴムシー
トを焼き付け成形したり、あるいはゴムシートを接着剤
で張り付けたものが採用されている。しかし、このゴム
面にディスクを載せ、モーターにより回転して光学ピッ
クアップによりディスク面の信号を読みとる構造のた
め、モーターの回転軸に対する面振れ精度が厳しく制約
され、ゴムの焼き付けならびに貼り付け作業に制約を受
けている。即ち、焼き付け成形の製法による場合は、タ
ーンテーブル器材に金属のような耐熱、耐圧縮力に優れ
たものを用いなければならず、ゴムを成形するための金
型、成形工程も必要である。さらに研磨加工まで必要に
なって工程が追加されと共に、この研磨加工によってゴ
ム表面粗さが細かくなって滑り止めとして必要な表面粗
さをなくしてしまうことになる。またゴムシートを貼り
付ける製法の場合も均一厚さの薄いゴムシートを製造す
るのに手数と精度を要し、この滑り止め材のゴムシート
をリング状に切断するため素材に無駄が多く、また、ゴ
ムシートを接着剤で貼り付けるため、接着剤の塗布を均
平なものとしなければならず、貼り付け状態によっては
面振れ精度が悪く、接着剤で貼り付けているため保持強
度にも若干の問題を残すものとなっている。特に張り付
けられるゴムシートの張り付け面に接着剤を均等に塗布
しないとゴム面に微細な歪みが発生しピックアップによ
る読み取り精度を保持することができないので高度な製
作技術を必要とする。
【０００５】そこで本発明は、平面精度が極めて良く摩
擦係数の高いターンテーブルのスリップ防止機構を簡単
な手段で提供し、以って前記した従来課題の解決を図る
ことを主たる目的とするものである。
擦係数の高いターンテーブルのスリップ防止機構を簡単
な手段で提供し、以って前記した従来課題の解決を図る
ことを主たる目的とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係るターンテーブルのスリップ防止機構に
あっては、情報記録・再生装置の記録ディスクに用いる
ターンテ−ブルのディスク載置面に液状のゴム又は熱可
塑性樹脂材を印刷または噴霧状として付着させ、それを
加熱または乾燥することにより付着被膜を硬化接着させ
た構造としたものである。
に、本発明に係るターンテーブルのスリップ防止機構に
あっては、情報記録・再生装置の記録ディスクに用いる
ターンテ−ブルのディスク載置面に液状のゴム又は熱可
塑性樹脂材を印刷または噴霧状として付着させ、それを
加熱または乾燥することにより付着被膜を硬化接着させ
た構造としたものである。
【０００７】
【作用】上記のごとく構成されたスリップ防止機構は、
印刷を用いる手段ではスクリーンのメッシュが、またス
プレーを用いて散布したり、噴霧ブース内を通過させて
付着させる方法では硬化時に生じるシボ目の凹凸が、何
れも滑り止めとして最適な面粗さを形成する。また、こ
れ以外の面の形状としてスクリーン印刷を使用する手段
では均一な被膜のみでなく、例えば斑点状、格子状、縞
状などの形状も原版スクリーンを選択することによって
簡単に形成でき、また使用目的によって適切な膜厚のス
クリーンを使用することによって希望する肉厚の滑り止
め被膜を形成できてスリップ防止効果をより効果的に発
揮する面を形成することができる。又、ターンテーブル
面の滑り止め形成膜は印刷又は噴霧状として付着させて
形成するものであるから、極めて容易に均一な膜厚に形
成することができ表面研磨等の後加工が不要となる。
印刷を用いる手段ではスクリーンのメッシュが、またス
プレーを用いて散布したり、噴霧ブース内を通過させて
付着させる方法では硬化時に生じるシボ目の凹凸が、何
れも滑り止めとして最適な面粗さを形成する。また、こ
れ以外の面の形状としてスクリーン印刷を使用する手段
では均一な被膜のみでなく、例えば斑点状、格子状、縞
状などの形状も原版スクリーンを選択することによって
簡単に形成でき、また使用目的によって適切な膜厚のス
クリーンを使用することによって希望する肉厚の滑り止
め被膜を形成できてスリップ防止効果をより効果的に発
揮する面を形成することができる。又、ターンテーブル
面の滑り止め形成膜は印刷又は噴霧状として付着させて
形成するものであるから、極めて容易に均一な膜厚に形
成することができ表面研磨等の後加工が不要となる。
【０００８】
【実施例】以下本発明の詳細を図面に基づいて説明する
と、符号(1)は光ディスクプレーヤー等の情報記録・再
生装置のディスク(2)を上部チャック板(3)との間でクラ
ンプするターンテ−ブルであって、チャック板(3)をデ
ィスク(2)に押し付ける手段として、図１ではマグネッ
ト(5)の吸引力により、図２ではバネ(4)の弾圧力により
行われる。而して前記ターンテーブル(1)のディスク載
置面に液状としたゴム又は熱可塑性樹脂材を印刷した
り、スプレーで散布したり、噴霧ブース内を通過させた
りすることによって付着させ、これを加熱または乾燥す
ることによって付着させた未硬化液膜を硬化させると同
時に接着させてターンテーブル面に滑り止め膜(6)を形
成する。
と、符号(1)は光ディスクプレーヤー等の情報記録・再
生装置のディスク(2)を上部チャック板(3)との間でクラ
ンプするターンテ−ブルであって、チャック板(3)をデ
ィスク(2)に押し付ける手段として、図１ではマグネッ
ト(5)の吸引力により、図２ではバネ(4)の弾圧力により
行われる。而して前記ターンテーブル(1)のディスク載
置面に液状としたゴム又は熱可塑性樹脂材を印刷した
り、スプレーで散布したり、噴霧ブース内を通過させた
りすることによって付着させ、これを加熱または乾燥す
ることによって付着させた未硬化液膜を硬化させると同
時に接着させてターンテーブル面に滑り止め膜(6)を形
成する。
【０００９】該形成膜(6)の厚みは２０〜５００μｍの
範囲が有効であり、薄すぎると十分なスリップ防止効果
が得られず、厚すぎると平面度に問題が発生する。尚、
前記ゴムの素材としてはネオプレンゴム、クロロプレン
ゴムなどを溶剤で溶かしたものやラテックス、シリコー
ンゴムなどに適当な硬化剤を混合したものがよい。又、
熱可塑性樹脂材としては軟質ポリ塩化ビニル、エラスト
マーなどを溶剤で溶かしたものが適切である。また、ス
リップ防止効果を高める手段として、前記ゴムまたは熱
可塑性樹脂材に摩擦係数の高い適当な充填剤例えば 等を添加してもよい。又、そのほかターンテーブルの材
質によって、滑り止め剤との付着性・密着性が悪い場合
は、ターンテーブルの上面にアンダーコートなどの予備
処理をしておくことによって密着強度を上げる手段を用
いてもよい。以下に本発明の好ましい実施例を記載す
る。
範囲が有効であり、薄すぎると十分なスリップ防止効果
が得られず、厚すぎると平面度に問題が発生する。尚、
前記ゴムの素材としてはネオプレンゴム、クロロプレン
ゴムなどを溶剤で溶かしたものやラテックス、シリコー
ンゴムなどに適当な硬化剤を混合したものがよい。又、
熱可塑性樹脂材としては軟質ポリ塩化ビニル、エラスト
マーなどを溶剤で溶かしたものが適切である。また、ス
リップ防止効果を高める手段として、前記ゴムまたは熱
可塑性樹脂材に摩擦係数の高い適当な充填剤例えば 等を添加してもよい。又、そのほかターンテーブルの材
質によって、滑り止め剤との付着性・密着性が悪い場合
は、ターンテーブルの上面にアンダーコートなどの予備
処理をしておくことによって密着強度を上げる手段を用
いてもよい。以下に本発明の好ましい実施例を記載す
る。
【００１０】実施例１．付加型一成分形液状シリコーン
ゴムをターンテーブル(1)の上面にスクリーン印刷で印
刷し、その後高温槽に入れて完全硬化させ、平均膜厚２
００μｍの滑り止め被膜(6)をターンテーブル(1)の上面
に形成した。このようにして形成したターンテーブル
(1)各３０個のスリップトルク値を測定した。測定方法
としては、 (イ) ターンテーブルモーターを回転しないようにロッ
クし、所定のディスクをチャッキングする。 (ロ) ディスク外周をフックのついたワイヤーで固定
し、それにテンションゲージのフックを掛ける。 (ハ) 静かにテンションゲージをひき、ディスクがスリ
ップする直前のバネ圧を読みとる。 このようにして測定した結果は、 測定ディスク 規格 平均トルク値 ＬＤシングル １kgcm以上 １.５〜１.７ ＬＤ３０cmダブル １.２kgcm以上 １.５〜１.６ となって極めて有効な摩擦係数が得られた。
ゴムをターンテーブル(1)の上面にスクリーン印刷で印
刷し、その後高温槽に入れて完全硬化させ、平均膜厚２
００μｍの滑り止め被膜(6)をターンテーブル(1)の上面
に形成した。このようにして形成したターンテーブル
(1)各３０個のスリップトルク値を測定した。測定方法
としては、 (イ) ターンテーブルモーターを回転しないようにロッ
クし、所定のディスクをチャッキングする。 (ロ) ディスク外周をフックのついたワイヤーで固定
し、それにテンションゲージのフックを掛ける。 (ハ) 静かにテンションゲージをひき、ディスクがスリ
ップする直前のバネ圧を読みとる。 このようにして測定した結果は、 測定ディスク 規格 平均トルク値 ＬＤシングル １kgcm以上 １.５〜１.７ ＬＤ３０cmダブル １.２kgcm以上 １.５〜１.６ となって極めて有効な摩擦係数が得られた。
【００１１】実施例２．縮合型２成分液状シリコーンゴ
ムを上記と同様にしてターンテーブル(1)の上面にスク
リーン印刷で格子状に印刷し、その後高温槽に入れて完
全硬化させ、膜厚が平均２５０μｍの滑り止め被膜をタ
ーンテーブル上面に形成した。このターンテーブル(1)
各３０個のスリップトルク値を上記と同じようにして測
定を行った結果、 測定ディスク 規格 平均トルク値 ＬＤシングル １kgcm以上 １.３〜１.５ ＬＤ３０cmダブル １.２kgcm以上 １.４〜１.５ となり、前記実施例１と同じように摩擦係数の良好な結
果が得られた。
ムを上記と同様にしてターンテーブル(1)の上面にスク
リーン印刷で格子状に印刷し、その後高温槽に入れて完
全硬化させ、膜厚が平均２５０μｍの滑り止め被膜をタ
ーンテーブル上面に形成した。このターンテーブル(1)
各３０個のスリップトルク値を上記と同じようにして測
定を行った結果、 測定ディスク 規格 平均トルク値 ＬＤシングル １kgcm以上 １.３〜１.５ ＬＤ３０cmダブル １.２kgcm以上 １.４〜１.５ となり、前記実施例１と同じように摩擦係数の良好な結
果が得られた。
【００１２】実施例３．熱可塑性樹脂のポリ塩化ビニー
ル・酢酸ビニールコポリマーを酢酸ブチルに溶解して、
噴霧用樹脂液を作成し、この樹脂液を塗装用スプレーを
使用して噴霧落下させる状態にして、ターンテーブル
(1)の上面に付着させ、これを乾燥することによって溶
剤を気化させて除去し、このようにして、乾燥後の樹脂
膜厚が平均１５０μｍの滑り止め被膜をターンテーブル
(1)の上面に形成した。このターンテーブル(1)各２０個
についてのスリップトルク値を上記と同じようにして測
定を行った結果、 測定ディスク 規格 平均トルク値 ＬＤシングル １kgcm以上 １.３〜１.５ ＬＤ３０cmダブル １.２kgcm以上 １.４〜１.５ となり、前記実施例１と同じように略変わらない良好な
結果が得られた。
ル・酢酸ビニールコポリマーを酢酸ブチルに溶解して、
噴霧用樹脂液を作成し、この樹脂液を塗装用スプレーを
使用して噴霧落下させる状態にして、ターンテーブル
(1)の上面に付着させ、これを乾燥することによって溶
剤を気化させて除去し、このようにして、乾燥後の樹脂
膜厚が平均１５０μｍの滑り止め被膜をターンテーブル
(1)の上面に形成した。このターンテーブル(1)各２０個
についてのスリップトルク値を上記と同じようにして測
定を行った結果、 測定ディスク 規格 平均トルク値 ＬＤシングル １kgcm以上 １.３〜１.５ ＬＤ３０cmダブル １.２kgcm以上 １.４〜１.５ となり、前記実施例１と同じように略変わらない良好な
結果が得られた。
【００１３】
【発明の効果】以上詳述したように本発明は、印刷を用
いる手段ではスクリーンのメッシュが、また噴霧を利用
する手段では付着液の硬化によるシボ目の凹凸が滑り止
め材として最適な面粗さを形成して良好なスリップ防止
効果を発揮する。またスクリーン印刷を使用する手段で
は均一な被膜のみでなく、例えば斑点状、格子状、縞状
などの形状も簡単に形成できると共に、適切な膜厚のス
クリーンを使用することによって希望する肉厚の滑り止
め膜を得ることができる。又、ターンテーブル面の滑り
止め膜は印刷又は噴霧状として形成されるものであるか
ら、容易に均一な厚さに形成することができ表面研磨等
の後加工等が不要となり製造工程の省力化、簡略化をは
かることができ、併せて、高度な平面精度が得られるか
らターンテーブル面の回転軸に対する面振れの発生をな
くすることができ、加えて、スリップ防止機構としての
光ディスクをターンテーブル面にクランプする力は、コ
ンパクトディスク、レーザービジョンディスク、ビデオ
付コンパクトディスク等の初動時に発生する高トルクに
対しても十分耐えることができ、速やかにディスクをＭ
ａｘ回転数に立ち上げることが出来る等の種々顕著な効
果がある。
いる手段ではスクリーンのメッシュが、また噴霧を利用
する手段では付着液の硬化によるシボ目の凹凸が滑り止
め材として最適な面粗さを形成して良好なスリップ防止
効果を発揮する。またスクリーン印刷を使用する手段で
は均一な被膜のみでなく、例えば斑点状、格子状、縞状
などの形状も簡単に形成できると共に、適切な膜厚のス
クリーンを使用することによって希望する肉厚の滑り止
め膜を得ることができる。又、ターンテーブル面の滑り
止め膜は印刷又は噴霧状として形成されるものであるか
ら、容易に均一な厚さに形成することができ表面研磨等
の後加工等が不要となり製造工程の省力化、簡略化をは
かることができ、併せて、高度な平面精度が得られるか
らターンテーブル面の回転軸に対する面振れの発生をな
くすることができ、加えて、スリップ防止機構としての
光ディスクをターンテーブル面にクランプする力は、コ
ンパクトディスク、レーザービジョンディスク、ビデオ
付コンパクトディスク等の初動時に発生する高トルクに
対しても十分耐えることができ、速やかにディスクをＭ
ａｘ回転数に立ち上げることが出来る等の種々顕著な効
果がある。
【図１】本発明にかかるスリップ防止機構の一実施例を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図２】本発明にかかるスリップ防止機構の他の実施例
を示す断面図である。
を示す断面図である。
(1) ターンテーブル (2) ディスク (6) 滑り止め膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 波田野 孝 東京都品川区北品川６丁目７番35号 ソニ ー株式会社内
Claims (4)
- 【請求項１】 情報記録・再生装置の記録ディスクに用
いるターンテ−ブルのディスク載置面に液状としたゴム
又は熱可塑性樹脂材を印刷または噴霧状として付着さ
せ、それを加熱または乾燥することにより付着被膜を硬
化接着させてなる情報記録・再生装置の記録ディスクに
用いるターンテーブルのスリップ防止機構。 - 【請求項２】 前記ゴムがネオプレンゴム、クロロプレ
ンゴムなどを溶剤で溶かしたものである請求項１に記載
の情報記録・再生装置の記録ディスクに用いるターンテ
ーブルのスリップ防止機構。 - 【請求項３】 前記ゴムがラテックス、シリコーンゴム
などに硬化剤を混合したものである請求項１に記載の情
報記録・再生装置の記録ディスクに用いるターンテーブ
ルのスリップ防止機構。 - 【請求項４】 前記熱可塑性樹脂材が軟質塩化ビニル、
エラストマーなどを溶剤で溶かしたものである請求項１
に記載の情報記録・再生装置の記録ディスクに用いるタ
ーンテーブルのスリップ防止機構。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4143515A JPH06290537A (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | 情報記録・再生装置の記録ディスクに用いるターンテーブルのスリップ防止機構 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4143515A JPH06290537A (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | 情報記録・再生装置の記録ディスクに用いるターンテーブルのスリップ防止機構 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06290537A true JPH06290537A (ja) | 1994-10-18 |
Family
ID=15340539
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4143515A Pending JPH06290537A (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | 情報記録・再生装置の記録ディスクに用いるターンテーブルのスリップ防止機構 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06290537A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1999046772A1 (en) * | 1998-03-13 | 1999-09-16 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Turntable device and manufacturing method thereof |
| KR20000015001A (ko) * | 1998-08-26 | 2000-03-15 | 윤종용 | 디스크 플레이어의 턴테이블 고무 코팅방법 및 이를 채용한 턴테이블 |
| US7610594B2 (en) | 2005-07-01 | 2009-10-27 | Panasonic Corporation | Method of manufacturing rotary driving device by shaving a surface of a turntable with a cutting tool having a flat cutting edge |
Citations (3)
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| JPS5218760A (en) * | 1975-08-05 | 1977-02-12 | Mitsubishi Monsanto Chem | Process for producing granular thermoplastic resin material for molding |
| JPS5844493A (ja) * | 1981-09-10 | 1983-03-15 | 有限会社葵商店 | 楽器用要具類の製造方法 |
| JPS6430001A (en) * | 1987-07-27 | 1989-01-31 | Meiji Gomu Kasei Kk | Formation of thin film on turn table surface |
-
1992
- 1992-05-08 JP JP4143515A patent/JPH06290537A/ja active Pending
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