JPH0629036A - 燃料電池発電装置の熱回収システム - Google Patents

燃料電池発電装置の熱回収システム

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JPH0629036A
JPH0629036A JP4181386A JP18138692A JPH0629036A JP H0629036 A JPH0629036 A JP H0629036A JP 4181386 A JP4181386 A JP 4181386A JP 18138692 A JP18138692 A JP 18138692A JP H0629036 A JPH0629036 A JP H0629036A
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JP
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water
heat
heat exchanger
fuel cell
heat transfer
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JP4181386A
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Inventor
Takashi Ouchi
崇 大内
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Fuji Electric Co Ltd
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Fuji Electric Co Ltd
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    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

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Abstract

(57)【要約】 【目的】外部熱媒水に水道水を用いても応力腐食割れを
起こさず、スケ−ルの除去も容易な熱回収システムを備
えた燃料電池発電装置を得る。 【構成】冷却板2を備えた燃料電池1が、冷却板に水蒸
気分離器6および循環ポンプ5Pを介して低電気伝導度
の冷却水7を循環する冷却水循環系5と、燃料電池の空
気極オフガスおよび燃料改質器の燃焼排ガス中の水蒸気
を回収する復水凝縮器8とを含む燃料電池発電装置が、
冷却水循環系5に連結されて冷却水7の排熱を回収する
ステンレス合金製の排熱回収用熱交換器21と、その二
次熱媒体としての低イオン濃度の中間熱媒水25の循環
通路22と、この循環通路に連結されて中間熱媒水の回
収熱をイオン濃度の高い外部熱媒水に伝達する炭素鋼製
の供給側熱交換器23とを含む熱回収システム20を備
えてなるものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、燃料電池の発電生成
熱を冷却水循環系に配された排熱回収用熱交換器で回収
し、スチ−ムまたは温水の形で外部の熱利用装置に供給
する熱併給形燃料電池発電装置の熱回収システム、こと
に温水中の塩素イオンに起因する熱交換器の応力腐食割
れを防止した熱回収システムに関する。
【0002】
【従来の技術】燃料電池を高効率で長時間運転するため
には、電池反応に伴う発熱を除去して燃料電池スタック
内の温度分布を所定の運転温度(りん酸形燃料電池では
190°C 前後)に保持する必要がある。そのため、ス
タックは複数の単位セルを1ブロックとしてブロック間
に冷却板を積層し、この冷却板に埋設された冷却パイプ
に冷却媒体としての冷却水を通流して冷却する水冷式の
燃料電池が知られている。また、発電生成熱を奪って昇
温または蒸気化した冷却水の熱エネルギ−を熱交換器で
回収し、外部の熱利用装置に供給する熱併給形燃料電池
発電装置も知られている。
【0003】図5は熱併給形燃料電池発電装置の従来の
熱回収システムを簡略化して示す系統図である。図にお
いて、スタックとして構成される燃料電池1は、電解質
層を挟んで燃料電極および酸化剤電極を配した単位セル
の積層体からなり、複数単位セル毎に積層された冷却板
2を備え、その燃料電極には燃料改質器3から燃料ガス
が供給され、空気電極にはブロワ−4を有する酸化剤供
給系から反応空気が供給されることにより、一対の電極
間で水素と酸素が直接反応する電気化学反応に基づいて
発電が行われる。
【0004】また、冷却板2に埋設された複数の冷却パ
イプ2Aが図示しない絶縁継手を介して外部に配された
循環ポンプ5Pおよび水蒸気分離器6を含む冷却水7の
循環系5に連結される。水蒸気分離器4は燃料電池の運
転温度に対して所定温度低い冷却水7を包蔵しており、
循環ポンプ5Pにより冷却水7を冷却板2に循環するこ
とにより発電生成熱の排熱が行われ、燃料電池スタック
1の温度がその運転温度に保持される。
【0005】さらに、燃料改質器3は天然ガスなどの原
燃料と水蒸気分離器6で気水分離された高温の水蒸気と
の混合ガスを水蒸気改質して水素リッチな燃料ガスとし
て燃料電池1の燃料電極に供給するとともに、燃料電極
で使い残された水素を含むオフガスをバ−ナ3Bで燃焼
させることにより改質温度が保持される。さらに、燃料
改質器のバ−ナ3Bの燃焼排ガス,および燃料電池1の
空気電極から排出される空気オフガスには多量の発電生
成水または燃焼生成水が含まれているので、空気オフガ
スおよび燃焼排ガスに水蒸気として含まれる水分を復水
凝縮器8で冷却して復水9として回収し、ポンプ10A
を介して水処理装置10で不純物を除去した低電気伝導
度のイオン交換水9Aとして水蒸気分離器6に補給する
ことにより、燃料改質器3に水蒸気を供給することによ
り減少した冷却水循環系5内の冷却水7を補充するよう
構成される。
【0006】一方、熱回収システムは、冷却水循環系5
に連結された排熱回収用熱交換器11により構成され、
冷却板2の冷却パイプ2Aで燃料電池1の発電生成熱を
吸収することにより昇温あるいは水蒸気化した低電気伝
導度の冷却水7の熱エネルギ−を熱交換間を介して外部
熱媒水12に回収し、昇温した外部熱媒水12を温水あ
るいはスチ−ムの状態で図示しない外部熱利用装置に供
給するよう構成され、外部熱媒水12には一般に水道水
が使用されるとともに、低電気伝導度の冷却水7として
水処理装置10でイオン交換された純水を使用した場合
には、その低電気伝導度を維持するために、排熱回収用
熱交換器11に耐蝕性の高いステンレス合金材のような
耐食性金属材料が使用される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように構成された
熱回収システムを含む従来の燃料電池発電装置におい
て、外部熱媒水12として使用される水道水は、金属イ
オンK+ ,Ca2+とともに、塩素イオンを含んでいる。
また、燃料電池1が電解質としてりん酸を用いたもので
ある場合、その運転温度は約190°Cであり、これを
保持するために冷却水7の温度を150〜180°C程
度の範囲に保つ必要があり、その温度は水蒸気分離器6
から燃料改質器3に向けて供給する水蒸気量や、排熱回
収用熱交換器11での熱交換量の影響を受けて変化す
る。ことに、熱回収システムが外部熱媒水12としての
水道水を排熱回収用熱交換器11で温水に変え、外部熱
利用装置側に供給するよう構成される場合、ユ−ザ−側
の熱負荷が減少して温水の供給量が減少すると、外部熱
媒水12の温度が沸点に達して排熱回収用熱交換器内で
沸騰し、この際外部熱媒水中の不純物がスケ−ルとして
排熱回収用熱交換器11の例えば熱交換管面に付着し、
これが原因で排熱回収用熱交換器11の熱交換効率が低
下するという問題が発生するとともに、スケ−ルを除去
するための保守管理費の増大を招くという問題がある。
【0008】また、水道水中の塩素イオン濃度が高く、
かつ沸騰による振動や熱応力等の悪条件が重なると、ス
テンレス合金製の排熱回収用熱交換器11の例えば熱交
換管に応力腐食割れが発生し、冷却水7にイオン濃度の
高い外部熱媒水12が混入して冷却水7の導電性が増
し、燃料電池1に液絡が生じて発電電力の一部が無駄に
消費される不都合が発生するとともに、冷却水循環系5
の配管系が腐食する等の悪影響が発生する。
【0009】この発明の目的は、外部熱媒水に水道水を
用いても応力腐食割れを起こさず、スケ−ルの除去も容
易な熱回収システムを備えた燃料電池発電装置を得るこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明によれば、複数の単位セルと冷却板との積
層体からなり燃料改質器から燃料ガスを,空気供給系か
ら反応空気をそれぞれ受けて発電する燃料電池が、前記
冷却板に水蒸気分離器および循環ポンプを介して低電気
伝導度の冷却水を循環する冷却水循環系と、前記燃料電
池の空気極オフガスおよび前記燃料改質器の燃焼排ガス
中の水蒸気を回収する復水凝縮器とを含む燃料電池発電
装置において、前記冷却水循環系に連結されて前記冷却
水の排熱を回収するステンレス合金製の排熱回収用熱交
換器と、この排熱回収用熱交換器の二次熱媒体としての
低イオン濃度の中間熱媒水の循環通路と、この循環通路
に連結された炭素鋼製の熱交換器からなり前記中間熱媒
水の持つ回収熱を外部熱媒水に伝達して外部の熱利用装
置に供給する供給側熱交換器とを含む熱回収システムを
備えてなるものとする。
【0011】また、低イオン濃度の中間熱媒水が、復水
凝縮器で回収した復水であり、中間熱媒水の循環通路が
前記中間熱媒水をブロ−ダウンする排出弁を備えてなる
ものとする。さらに、低イオン濃度の中間熱媒水が、復
水凝縮器で回収した復水をイオン交換処理したイオン交
換水であり、中間熱媒水の循環通路が密閉系として形成
されてなるものとする。
【0012】さらにまた、密閉系として形成された中間
熱媒水の循環通路が、低イオン濃度の中間熱媒水をブロ
−ダウンあるいはフラッシングする排出弁を、排熱回収
用熱交換器の入口近傍および出口近傍に備えてなるもの
とする。
【0013】
【作用】この発明の構成において、熱回収システムを、
ステンレス合金製の排熱回収用熱交換器,および炭素鋼
製の供給側熱交換器と、両者に連通する低イオン濃度の
中間熱媒水の循環通路とで構成したことにより、冷却水
循環系を循環する冷却媒体は耐腐食性の高いステンレス
合金製の排熱回収用熱交換器と接液して低電気伝導度を
保持し、イオン濃度の高い水道水を用いた外部熱媒水は
耐応力腐食割れ性の優れた炭素鋼製の供給側熱交換器と
接液し、その沸騰に付随して発生する熱交換器の応力割
れを防止する機能が得られる。また、循環通路を流れる
中間熱媒水にイオン濃度の低い水を用いれば、中間熱媒
水の沸騰に付随するスケ−ルの発生量を抑制する機能が
得られる。
【0014】また、低イオン濃度の中間熱媒水が、復水
凝縮器で回収した復水であり、中間熱媒水の循環通路に
中間熱媒水をブロ−ダウンする排出弁を設けるよう構成
すれば、不純物濃度の低い復水を利用して中間循環通路
におけるスケ−ルの発生を抑制する機能が得られ、かつ
定期的にブロ−ダウンすることにより、スケ−ルを容易
に除去することができる。
【0015】さらに、低イオン濃度の中間熱媒水が、復
水凝縮器で回収した復水をイオン交換処理したイオン交
換水であり、中間熱媒水の循環通路を密閉系とするよう
構成すれば、循環通路加圧状態に保持して中間熱媒水の
沸騰を抑制できるので、ステンレス合金製の排熱回収用
熱交換器におけるスケ−ルの発生を大幅に抑制する機能
が得られる。
【0016】さらにまた、密閉系として形成された中間
熱媒水の循環通路が、低イオン濃度の中間熱媒水をブロ
−ダウンあるいはフラッシングする排出弁を、排熱回収
用熱交換器の入口近傍および出口近傍に備えるよう構成
すれば、加圧状態の中間熱媒水の勢いを利用してスケ−
ルを外部に容易に排出する機能が得られる。
【0017】
【実施例】以下、この発明を実施例に基づいて説明す
る。図1はこの発明の実施例になる燃料電池発電装置の
熱回収システムを示すシステム構成図であり、以下従来
技術と同じ構成部分には同一参照符号を付すことによ
り、重複した説明を省略する。図において、熱回収シス
テム20は、低電気伝導度の冷却水7の循環系5に連結
されたステンレス合金製の熱交換器21と、炭素鋼製の
熱供給用熱交換器23と、ポンプ24を含み両熱交換器
に連通する中間熱媒水25の循環通路22とで構成さ
れ、中間熱媒水25としては、水処理装置10の入口側
に配された3方弁26で分岐して循環通路22に供給さ
れる復水9が使用され、また、循環通路には中間熱媒水
25をブロ−ダウンするための排出弁27が設けられ
る。
【0018】このように構成された熱回収システム20
において、燃料電池1の発電生成熱が冷却水7に吸収さ
れ、排熱回収用熱交換器21を介して接液する中間熱媒
水25に排熱が回収され、さらに供給側熱交換器23を
介して接液する水道水など電気伝導度の高い外部熱媒水
12と熱交換し、昇温した外部熱媒水12が温水または
スチ−ムの状態で外部の熱利用装置に供給されることに
より、燃料電池1の排熱利用が行われる。
【0019】このとき、冷却水循環系5を循環する冷却
水7は耐腐食性の高いステンレス合金製の排熱回収用熱
交換器21と接して低電気伝導度を保持し、イオン濃度
の高い水道水を用いた外部熱媒水12は耐応力腐食割れ
性の優れた炭素鋼製の供給側熱交換器23と接して、そ
の沸騰に付随して発生する熱交換器の応力腐食割れを防
止するので、応力腐食割れが発生することによる悪影響
を排除することができる。また、循環通路を流れる中間
熱媒水25に、復水凝縮器8で回収したイオン濃度の低
い復水9を用いれば、中間熱媒水の沸騰に付随するスケ
−ルの発生量を抑制する機能が得られるとともに、中間
熱媒水25を定期的にブロ−ダウンすることにより、ス
ケ−ルを容易に除去することができる。したがって、外
部熱媒水に水道水を用いても熱交換器の応力腐食割れを
生じがたく、かつスケ−ルの除去作業が容易で、その作
業周期が長くなるので、保守管理を省力化,省時間化で
きる熱回収システムを備えた燃料電池用装置を供給でき
る利点が得られる。
【0020】図2はこの発明の異なる実施例になる燃料
電池発電装置の熱回収システムを示す構成図であり、低
電気伝導度の冷却水7の循環系5に連結されたステンレ
ス合金製の熱交換器21と、炭素鋼製の熱供給用熱交換
器23と、ポンプ24を含み両熱交換器に連通する中間
熱媒水25の循環通路22と、ブロ−ダウン用の排出弁
27とを含む熱回収システム30が、循環通路22内を
循環する低イオン濃度の中間熱媒水35として、水処理
装置10の出口側に配された3方弁36で分岐して循環
通路22に供給されるイオン交換水9Aを使用するよう
構成された点が前述の実施例と異なっており、循環通路
22におけるスケ−ルの発生をより低減できる利点が得
られる。
【0021】図3はこの発明のさらに異なる実施例を示
す構成図であり、図2に示す実施例と異なる点は、回収
システム40がその中間熱媒水35の循環通路42に放
圧弁46を備え、循環通路42が所定の内圧を保持する
密閉系となるよう構成したことである。このように構成
された熱回収システム40においては、循環通路42が
その内圧によって中間熱媒水35の沸騰を抑制するよう
機能するので、スケ−ルの発生をより大幅に低減できる
利点が得られる。
【0022】図4はこの発明の他の実施例を示すシステ
ム構成図であり、図3に示す実施例と異なる点は、熱回
収システム50がその密閉系として形成された循環通路
42が、その供給側熱交換器21の循環通路42の出入
口近傍に一対のフラッシング弁56A,56B等56を
備えた点にあり、循環通路42内の低イオン濃度の中間
熱媒水35を外部にフラッシングする際、フラッシング
弁56Aまたは56Bを交互に開くことにより、循環通
路内,ことに熱交換器内のスケ−ルを一層確実に除去で
きる利点が得られる。
【0023】
【発明の効果】この発明は前述のように、熱回収システ
ムを、ステンレス合金製の排熱回収用熱交換器,および
炭素鋼製の供給側熱交換器と、両者に連通する低イオン
濃度の中間熱媒水の循環通路とで構成した。その結果、
冷却水循環系を循環する冷却水は耐腐食性の高いステン
レス合金製の排熱回収用熱交換器を介して低イオン濃度
の中間熱媒水と接液して熱交換を行うことになり、冷却
水を低電気伝導度に保持できるとともに、従来技術にお
いてステンレス合金製の排熱回収用熱交換器に水道水か
らなる外部熱媒水が接触することにより発生した応力腐
食割れを回避できる。また、イオン濃度の高い水道水を
用いた外部熱媒水は耐応力腐食割れ性の優れた炭素鋼製
の供給側熱交換器を介して低イオン濃度の中間熱媒水と
接液し、熱交換をおこなうとともに、その沸騰に付随し
て発生する熱交換器の応力腐食割れを防止できる。さら
に、循環通路を流れる中間熱媒水に燃料電池からの復水
やイオン交換処理した復水などイオン濃度の低い回収水
を用いれば、中間熱媒水の循環通路内のスケ−ルの残留
量を大幅に低減できる。したがって、応力腐食割れに対
する信頼性が高く、スケ−ルの発生量も少ない熱回収シ
ステムを備えた燃料電池発電装置を提供することができ
る。
【0024】さらに循環通路を加圧状態に保持し、循環
通路にブロ−ダウン弁,あるいはフラッシング弁を設け
るよう構成すれば、中間熱媒水の沸騰を抑制できるの
で、ステンレス合金製の排熱回収用熱交換器におけるス
ケ−ルの発生を大幅に抑制できるとともに、スケ−ルの
除去作業およびその作業効率を大幅に改善できるので、
保守管理費用が少なく経済的に有利な熱回収システムを
備えた燃料電池発電装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例になる燃料電池発電装置の熱
回収システムを示すシステム構成図
【図2】この発明の異なる実施例になる燃料電池発電装
置の熱回収システムを示す構成図
【図3】この発明のさらに異なる実施例を示す構成図
【図4】この発明の他の実施例を示す構成図
【図5】熱併給形燃料電池発電装置の従来の熱回収シス
テムを簡略化して示す系統図
【符号の説明】
1 燃料電池(スタック) 2 冷却板 3 燃料改質器 4 ブロワ−(酸化剤供給系) 5 冷却水循環系 6 水蒸気分離器 7 低電気伝導度の冷却水 8 復水凝縮器 9 復水 9A イオン交換水 10 水処理装置 11 排熱回収用熱交換器 12 外部熱媒水(水道水) 20 熱回収システム 21 排熱回収用熱交換器(ステンレス合金製) 22 中間熱媒水の循環通路 23 熱供給側熱交換器(炭素鋼製) 24 ポンプ 25 中間熱媒水(復水) 26 3方弁 27 ブロ−ダウン弁 30 熱回収システム 35 中間熱媒水(イオン交換水) 36 3方弁 40 熱回収システム 42 循環通路(密閉系) 46 放圧弁 50 熱回収システム 56 フラッシング弁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の単位セルと冷却板との積層体からな
    り燃料改質器から燃料ガスを,空気供給系から反応空気
    をそれぞれ受けて発電する燃料電池が、前記冷却板に水
    蒸気分離器および循環ポンプを介して低電気伝導度の冷
    却水を循環する冷却水循環系と、前記燃料電池の空気極
    オフガスおよび前記燃料改質器の燃焼排ガス中の水蒸気
    を回収する復水凝縮器とを含む燃料電池発電装置におい
    て、前記冷却水循環系に連結されて前記冷却水の排熱を
    回収するステンレス合金製の排熱回収用熱交換器と、こ
    の排熱回収用熱交換器の二次熱媒体としての低イオン濃
    度の中間熱媒水の循環通路と、この循環通路に連結され
    た炭素鋼製の熱交換器からなり前記中間熱媒水の持つ回
    収熱を外部熱媒水に伝達して外部の熱利用装置に供給す
    る供給側熱交換器とを含むことを特徴とする燃料電池発
    電装置の熱回収システム。
  2. 【請求項2】低イオン濃度の中間熱媒水が、復水凝縮器
    で回収した復水であり、中間熱媒水の循環通路が前記中
    間熱媒水をブロ−ダウンする排出弁を備えてなることを
    特徴とする請求項1記載の燃料電池発電装置の熱回収シ
    ステム。
  3. 【請求項3】低イオン濃度の中間熱媒水が、復水凝縮器
    で回収した復水をイオン交換処理したイオン交換水であ
    り、中間熱媒水の循環通路が密閉系として形成されてな
    ることを特徴とする請求項1記載の燃料電池発電装置の
    熱回収システム。
  4. 【請求項4】密閉系として形成された中間熱媒水の循環
    通路が、低イオン濃度の中間熱媒水をブロ−ダウンある
    いはフラッシングする排出弁を、排熱回収用熱交換器の
    入口近傍および出口近傍に備えてなることを特徴とする
    請求項3記載の燃料電池発電装置の熱回収システム。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020056123A (ko) * 2000-12-29 2002-07-10 구자홍 연료전지의 가습장치
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US11063392B2 (en) 2019-03-11 2021-07-13 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Electronic device housing that permits removal of damaged plug from jack within the housing

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