JPH0628929A - 絶縁電線 - Google Patents

絶縁電線

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Publication number
JPH0628929A
JPH0628929A JP18268892A JP18268892A JPH0628929A JP H0628929 A JPH0628929 A JP H0628929A JP 18268892 A JP18268892 A JP 18268892A JP 18268892 A JP18268892 A JP 18268892A JP H0628929 A JPH0628929 A JP H0628929A
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JP
Japan
Prior art keywords
electromagnetic shield
layer
coating material
coating
wire
Prior art date
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Pending
Application number
JP18268892A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Hirata
勝紀 平田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH0628929A publication Critical patent/JPH0628929A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電線やケーブル自体から輻射されるノイズの
低減が可能で、しかもこれが極細線にも適応が可能な絶
縁電線を得ること。 【構成】 熱硬化性塗料に粒子径0.001μm以上〜
0.1μm以下の磁性超微粒子を配合した塗料を作る。
ついで、この塗料を絶縁層2上に塗布、焼付けて電磁シ
ールド層3を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電磁シールド性を有
する絶縁電線に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電磁シールド性を付与した電線、
ケーブルとしては、絶縁芯線の外周に金属編組からなる
シールド層を設け、これに必要に応じシースを被覆した
ものは知られている。このような電線、ケーブルにあっ
ては、外来ノイズを遮断する効果は十分得られるもの
の、電線、ケーブル自体から輻射されるノイズを低減す
る効果は不十分であった。また、このような電磁シール
ド構造では、線径またはケーブル径が必然的に太くな
り、磁気ディスク装置などの電子機器に使われている細
径のシグナルリード線等には適用できない不都合があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】よって、この発明にお
ける課題は、電線やケーブル自体から輻射されるノイズ
の低減が可能で、しかもこれが極細線にも適応可能な絶
縁電線を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる課題は、熱硬化性
塗料に粒子径0.001μm以上〜0.1μm以下の磁
性超微粒子を配合した塗料を塗布、焼付けして形成され
た電磁シールド層を絶縁電線に設けることで解決され
る。
【0005】以下、この発明を詳しく説明する。図1
は、この発明の絶縁電線の一例を示すものである。この
絶縁電線は、導体1と、この導体1の上に設けられた絶
縁層2と、この上に設けられた電磁シールド層3と、さ
らにこの上に設けられた外部絶縁層4から構成されてい
る。
【0006】導体1は、銅、銅合金からなるもので、特
に極細線を得る場合には、純度99.99%以上の無酸
素銅に0.3〜0.5重量%の銀を添加した銅合金など
からなり、その導体径はとくに限定されることはない
が、シグナルリード線として用いられる場合、100μ
m以下とされる。
【0007】絶縁層2は、ポリエステル、ポリウレタ
ン、ホリエステルイミド、ポリアミドイミド、ポリアミ
ド、ポリヒダトイン、ポリイミド、ホリビニルホルマー
ル、ポリビニルブチラール、エポキシ、シリコーンなど
の絶縁塗料を常法によって導体1上に塗布、焼付けして
形成されており、その層厚は、特に限定されないが、シ
グナルリード線として用いられる場合薄い方が好まし
く、50μm以下とされる。
【0008】電磁シールド層3は、熱硬化性塗料に粒子
径0.001μm以上〜0.1μm以下の磁性超微粒子
を配合してなる塗料を絶縁層2の上に塗布、焼付けして
形成されており、その層厚は、シグナルリード線として
用いられる場合薄い方が好ましいが、1μmより薄いと
電磁シールド特性が充分に得られない不都合を生じる。
【0009】塗料に占める磁性超微粒子の重量%は、約
5〜40重量%程度とされ、体積抵抗率が104Ω・cm
以下になるように調節される。体積抵抗率が104Ω・c
mより大きいと、充分な電磁シールド特性が得られない
という不都合を生じるためである。
【0010】磁性超微粒子の粒子径が0.001μm以
上〜0.1μm以下、好ましくは0.001μm以上〜
0.05μm以下のものを用いるのは、0.001μm
より小さいと、粒子表面活性が高すぎ、粒子が二次凝集
し、粒径の大きな集合体になりやすく、また塗料への分
散性が悪いという不都合が生じる。0.05μmより大
きいと、熱硬化性塗料に磁性超微粒子を配合した塗料を
厚さ約0.1μmで、絶縁層2上に、多層塗布、焼付け
の際に外観の不良やピンホールが生じる。
【0011】磁性超微粒子は、磁化特性の強いもので、
ニッケル、クロム、バナジウム、鉄などを用いる。
【0012】熱硬化性塗料は、ポリエステル、ポリウレ
タン、ホリエステルイミド、ポリアミドイミド、ポリア
ミド、ポリヒダトイン、ポリイミド、ホリビニルホルマ
ール、ポリビニルブチラール、エポキシ、シリコーンな
どよりなるものである。
【0013】外部絶縁層4は、必要に応じて絶縁層や自
己潤滑層や自己接着層とする場合がある。絶縁層とする
場合は、ポリエステル、ポリウレタン、ホリエステルイ
ミド、ポリアミドイミド、ポリアミド、ポリヒダトイ
ン、ポリイミド、ホリビニルホルマール、ポリビニルブ
チラール、エポキシ、シリコーンなどの絶縁塗料を常法
によって電磁シールド層3上に塗布、焼付けして形成
し、その層厚は、特に限定されないが、シグナルリード
線として用いられる場合薄い方が好ましく、10μm以
下とされる。
【0014】自己潤滑層とする場合は、潤滑性に優れる
ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン等の樹脂を
添加した絶縁塗料を常法によって電磁シールド層3上に
塗布、焼付けして形成し、その層厚は、特に限定されな
いが、シグナルリード線として用いられる場合薄い方が
好ましく、5μm以下とされる。
【0015】自己接着層とする場合は、ポリアミド、ボ
リビニルブチラール、ポリスルホン、ポリスルホンエー
テル、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂などやこれにイソ
シアネート化合物、アミノプラスト化合物、酸無水物な
どの硬化剤を添加した絶縁塗料を常法によって電磁シー
ルド層3上に塗布、焼付けして形成しており、その層厚
は、特に限定されないが、シグナルリード線として用い
られる場合薄い方が好ましく、10μm以下とされる。
【0016】以上述べたように、この例の絶縁電線は、
熱硬化性塗料に粒子径0.001μm以上〜0.1μm
以下の磁性超微粒子を配合した塗料を塗布、焼付けてな
る電磁シールド層3を有するものであるで、磁化特性が
強く、電線やケーブル自体から輻射されるノイズを遮蔽
することができる。また、上記塗料を絶縁層2上に塗
布、焼付けて電磁シールド層3を設けているので、極細
線にも適応可能である。さらに、電磁シールド層3上に
外部絶縁層4が設けられているので、電磁シールド層3
が機械的に保護され、巻回時などに電磁シールド層3が
損傷することがない。
【0017】また、この発明の絶縁電線にあっては、外
部絶縁層は特に設けなくともよく、電磁シールド層を最
外層に位置させることもできる。また、磁性超微粒子と
して、電気絶縁性を有する酸化鉄などを用いた場合は、
電磁シールド層を絶縁層として兼ねることもできる。ま
た、この発明で用いられる磁性超微粒子を配合した塗料
は、該粒子が塗料中においてこれが沈降することがな
く、また焼付け後の表面も平滑なものとなる。
【0018】
【実施例】
(実施例1)まず、純度99.99%の無酸素銅に5重
量%の銀を添加した銅合金からなる径30μmの導体を
用意した。ついで、この導体上にポリウレタンからなる
絶縁塗料を塗布、焼付けして、厚さ2μmの絶縁層を形
成したのち、ポリウレタンからなる熱硬化性塗料に、粒
子径約0.01μmのニッケル粒子を30重量%配合し
た塗料を上記絶縁層上に塗布、焼付けして、厚さ3μm
の電磁シールド層を形成した。さらに、この電磁シール
ド層上にポリウレタンからなる絶縁塗料を塗布、焼付け
して、厚さ2μmの外部絶縁層を形成して、絶縁電線を
得た。この絶縁電線について、その電磁シールド性を評
価した。その結果を表1に示す。
【0019】(実施例2)実施例1において、ポリウレ
タンからなる熱硬化性塗料に、粒子径を約0.01μm
のニッケル粒子を15重量%配合した塗料を用いた以外
は同様にして、絶縁線を得た。この絶縁電線について、
その電磁シールド性を評価した。その結果を表1に示
す。
【0020】(比較例1)実施例1において、ポリウレ
タンからなる熱硬化性塗料に、粒子径約0.01μmの
ニッケル粒子を4重量%配合した塗料を用いた以外は同
様にして、絶縁線を得た。この絶縁電線について、その
電磁シールド性を評価した。その結果を表1に示す。 (比較例2)実施例1において、ポリウレタンからなる
熱硬化性塗料に磁性粒子を配合しない塗料を用いた以外
は同様にして絶縁電線を得た。この絶縁電線について、
その電磁シールド性を評価した。その結果を表1に示
す。
【0021】
【表1】
【0022】上記表1より明らかなように、熱硬化性塗
料に粒子径0.001μm以上〜0.1μm以下の磁性
超微粒子を配合した塗料からなる電磁シールド層設けた
実施例1および実施例2の絶縁電線は、電線、ケーブル
自体から輻射されるノイズの低減に効果があることがわ
かる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の絶縁電
線は、熱硬化性塗料に粒子径0.001μm以上〜0.
1μm以下の磁性超微粒子を配合した塗料を塗布、焼付
けてなる電磁シールド層を有するものであるで、電線や
ケーブル自体から輻射されるノイズの低減に効果があ
る。また、上記塗料を塗布、焼付けるだけで電磁シール
ド層が形成されるので、極細線に適応可能であり、電
気、電子機器分野の細径のシグナルリード線として有用
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の絶縁電線の一例を示す概略断面図で
ある。
【符号の説明】
3・・・電磁シールド層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱硬化性塗料に粒子径0.001μm以
    上〜0.1μm以下の磁性超微粒子を配合した塗料を塗
    布、焼付けしてなる電磁シールド層を有する絶縁電線。
JP18268892A 1992-07-09 1992-07-09 絶縁電線 Pending JPH0628929A (ja)

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JP18268892A JPH0628929A (ja) 1992-07-09 1992-07-09 絶縁電線

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1989003838A1 (en) * 1987-10-28 1989-05-05 Pro-Neuron, Inc. Acyl deoxyribonucleoside derivatives and uses thereof
US7803457B2 (en) * 2003-12-29 2010-09-28 General Electric Company Composite coatings for groundwall insulation, method of manufacture thereof and articles derived therefrom
CN105225762A (zh) * 2013-12-04 2016-01-06 江苏亨通线缆科技有限公司 抗电磁干扰铁路数字信号电缆
CN105719756A (zh) * 2013-12-04 2016-06-29 江苏亨通线缆科技有限公司 抗干扰铁路交通用阻燃数据传输缆
CN105741948A (zh) * 2013-12-04 2016-07-06 江苏亨通线缆科技有限公司 阻燃型铁路信号电缆

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