JP2002231060A - 磁性線 - Google Patents

磁性線

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JP2002231060A
JP2002231060A JP2001020279A JP2001020279A JP2002231060A JP 2002231060 A JP2002231060 A JP 2002231060A JP 2001020279 A JP2001020279 A JP 2001020279A JP 2001020279 A JP2001020279 A JP 2001020279A JP 2002231060 A JP2002231060 A JP 2002231060A
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JP
Japan
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film
magnetic
solderable
polyurethane
magnetic wire
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Application number
JP2001020279A
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English (en)
Inventor
Yukihiko Koshimizu
幸比古 輿水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Totoku Electric Co Ltd
Original Assignee
Totoku Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シールド効果を有する金属、例えば鉄本来の
シールド効果が得られ、導体、例えば銅本来の導電特性
が得られ、またより一層のシールド効果が期待でき、高
周波領域の特性が得られやすい磁性線を提供する。 【解決手段】 導体1として、軟銅線を用い、この外周
にポリウレタン塗料を塗布焼付けして、ポリウレタン皮
膜2を設け、次にこの外周に鉄粉を混入したポリウレタ
ン磁性塗料を塗布焼付けして、ポリウレタン磁性皮膜3
を設け、次にこの外周にポリウレタン絶縁塗料を塗布焼
付けして、ポリウレタン皮膜4を設けて磁性線5とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コイルのQ特性の
向上を目的として、導体の外周に磁性層を設けた磁性線
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の磁性線は、例えば図2に示すよう
に、銅導体11の外周上に鉄等の強磁性薄膜層12をめ
っきにより形成し、その外周にさび止めのためのニッケ
ル層13をめっきにより形成し、その外周に絶縁塗料を
塗布焼付けして絶縁皮膜14を設けて磁性線20とした
構造となっている。前記磁性線20を高周波用各種コイ
ルに適用した場合は、従来のエナメル銅線よりも、高周
波損失を大幅に(例えば10%)低減させることがで
き、コイルのQ特性の向上が図れるという利点がある。
これは強磁性薄膜層12によりコイルに生じる近接効果
の影響を低減し、導体の電流分布を均一にし、導体の実
効抵抗を低減しうるためである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の磁性線20
は、銅導体11の外周に鉄をめっきするため、導電率が
低下するという問題があった。その理由は表皮効果で、
銅導体11と鉄薄膜層12の界面で電流が流れていため
である。また鉄薄膜層12の外周にニッケル層13をめ
っきにより形成するため、Q特性が低下するという問題
があった。更に従来の磁性線ではこれ以上のQ特性の向
上は難しかった。
【0004】本発明は、上記従来技術が有する各種問題
点を解決するためになされたものであり、シールド効果
を有する金属、例えば鉄本来のシールド効果が得られ、
導体、例えば銅本来の導電特性が得られ、またより一層
のシールド効果が期待でき、高周波領域の特性が得られ
やすい磁性線を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の観点として本発明
は、導体の外周に第1の絶縁皮膜を設け、次にこの外周
にシールド効果を有する金属粉体を含有した磁性皮膜
(以下、磁性皮膜と略記する)を設け、更にこの外周に
第2の絶縁皮膜を設けた磁性線にある。前記導体として
は、導電性のある銅、銀、これらの合金等が用いられ
る。上記第1の観点の磁性線では、ニッケルめっきをし
ないため、シールド効果を有する金属、例えば鉄本来の
シールド効果が向上できる。また、導体、例えば銅の外
周が絶縁皮膜であるため、銅本来の導電特性が得られ
る。また銅導体と磁性皮膜の間に絶縁空間(皮膜)があ
るため、より一層のシールド効果が期待できる。従っ
て、高周波領域の特性が得られやすくなる。
【0006】第2の観点として本発明は、前記絶縁皮膜
がはんだ付け可能な絶縁皮膜(以下、はんだ付絶縁皮膜
と略記する)であり、また前記磁性皮膜がはんだ付け可
能な磁性皮膜(以下、はんだ付磁性皮膜と略記する)に
ある。上記第2の観点の磁性線では、導体の外周に順
次、第1はんだ付絶縁皮膜、はんだ付磁性皮膜、および
第2はんだ付絶縁皮膜を設けた構造なので、はんだ付け
が可能な磁性線となる。
【0007】第3の観点として本発明は、前記第1、第
2のはんだ付絶縁皮膜がポリウレタン皮膜、はんだ付け
可能なポリエステル皮膜、または、はんだ付け可能なポ
リエステルイミド皮膜であり、また前記はんだ付磁性皮
膜の構成皮膜がポリウレタン皮膜、はんだ付け可能なポ
リエステル皮膜、または、はんだ付け可能なポリエステ
ルイミド皮膜である磁性線にある。上記第3の観点の磁
性線では、前記はんだ付絶縁皮膜として、ポリウレタン
皮膜、はんだ付け可能なポリエステル皮膜、または、は
んだ付け可能なポリエステルイミド皮膜を好ましく用い
ることができる。また、はんだ付磁性皮膜の主構成皮膜
として、ポリウレタン皮膜、はんだ付け可能なポリエス
テル皮膜、または、はんだ付け可能なポリエステルイミ
ド皮膜を好ましく用いることができる。
【0008】第4の観点として本発明は、前記シールド
効果を有する金属粉体(以下、金属粉体と略記する)が
鉄粉、ニッケル粉、またはパーマロイ粉である磁性線に
ある。上記第4の観点の磁性線では、金属粉体として、
鉄粉、ニッケル粉、またはパーマロイ粉を好ましく用い
ることができる。なお、前記金属粉体の粒子は皮膜の厚
さを考慮すると小さい程好ましく、例えば1μm以下が
好ましい。また、はんだ付磁性皮膜の構成樹脂に添加さ
れる金属粉体の量が多いほどシールド効果は高くなる
が、この磁性皮膜を形成する前の塗料の段階を考慮する
と、構成樹脂100重量部に対して80重量部程度が限
度である。また、添加量が5部未満では十分なシールド
効果が得られないので好ましくない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の内容を、図に示す
実施の形態により更に詳細に説明する。なお、これによ
り本発明が限定されるものではない。図1は本発明の磁
性線の一実施形態を示す断面図である。前記図1におい
て、1は導体、2は第1絶縁皮膜(はんだ付絶縁皮膜、
ポリウレタン皮膜)、3はシールド効果を有する金属粉
体を含有した磁性皮膜(はんだ付磁性皮膜)、4は第2
絶縁皮膜(はんだ付絶縁皮膜、ポリウレタン皮膜)、ま
た5は磁性線である。
【0010】−第1の実施の形態− 本発明の第1実施形態の磁性線の製造について図1を用
いて説明する。導体1として、外径0.100mmの軟
銅線を用い、この外周にポリウレタン塗料を塗布焼付け
して、0.005mm厚さのポリウレタン皮膜2を設
け、次にこの外周に構成樹脂100重量部に対して50
重量部の鉄粉を混入したポリウレタン磁性塗料を塗布焼
付けして、0.003mm厚さのポリウレタン磁性皮膜
3を設け、次にこの外周にポリウレタン絶縁塗料を塗布
焼付けして、0.005mm厚さのポリウレタン皮膜4
を設けて外径0.126mmの磁性線5を製造した。な
お、前記鉄粉の粒子としては、0.5μmのものを用い
た。前記磁性線5を巻線し、高周波コイルを製造した結
果、従来の磁性線と比較してコイルのQ特性が大幅に向
上した。また前記磁性線5は、はんだ付けが可能である
ので、端子への接続作業が良好に行えた。
【0011】
【発明の効果】本発明の磁性線は、シールド効果を有す
る金属本来のシールド効果が向上できるようになった。
また、導体の外周が絶縁皮膜であるため、導体本来の導
電特性が得られるようになった。また導体と磁性皮膜の
間に絶縁空間があるため、より一層のシールド効果が期
待できるようになった。従って、高周波領域の特性が得
られやすくなり、巻線した高周波コイルのQ特性が向上
し、部品が小型化でき、高性能なコイルの設計が可能と
なった。 更に、導体の外周に順次、第1はんだ付絶縁
皮膜、はんだ付磁性皮膜、および第2はんだ付絶縁皮膜
を設けた場合は、はんだ付けが可能な磁性線となり、コ
イル端末の接続作業性が向上した。従って、本発明は産
業上に寄与する効果が極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁性線の一実施形態を示す断面図であ
る。
【図2】従来の磁性線の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 導体 2 第1絶縁皮膜(はんだ付絶縁皮膜、ポリウレタン皮
膜) 3 シールド効果を有する金属粉体を含有した磁性皮膜
(はんだ付磁性皮膜、ポリウレタン磁性皮膜) 4 第2絶縁皮膜(はんだ付け絶縁皮膜、ポリウレタン
皮膜) 5 磁性線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体の外周に第1の絶縁皮膜を設け、次
    にこの外周にシールド効果を有する金属粉体を含有した
    磁性皮膜を設け、更にこの外周に第2の絶縁皮膜を設け
    たことを特徴とする磁性線。
  2. 【請求項2】 前記第1、第2の絶縁皮膜がはんだ付け
    可能な絶縁皮膜であり、また前記シールド効果を有する
    金属粉体を含有した磁性皮膜がはんだ付け可能な磁性皮
    膜であることを特徴とする請求項1記載の磁性線。
  3. 【請求項3】 前記はんだ付け可能な絶縁皮膜がポリウ
    レタン皮膜、はんだ付け可能なポリエステル皮膜、また
    は、はんだ付け可能なポリエステルイミド皮膜であり、
    また前記はんだ付け可能な磁性皮膜の構成皮膜がポリウ
    レタン皮膜、はんだ付け可能なポリエステル皮膜、また
    は、はんだ付け可能なポリエステルイミド皮膜であるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の磁性線。
  4. 【請求項4】 前記シールド効果を有する金属粉体が鉄
    粉、ニッケル粉、またはパーマロイ粉であることを特徴
    とする請求項1、2または3記載の磁性線。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008159409A (ja) * 2006-12-25 2008-07-10 Oki Electric Cable Co Ltd Emi対策ノンシールドケーブル及び耐ノイズ強化シールドケーブル。
JP2009016128A (ja) * 2007-07-03 2009-01-22 Totoku Electric Co Ltd はんだ付け・課電寿命向上絶縁電線
JP2010108843A (ja) * 2008-10-31 2010-05-13 Hitachi Cable Ltd 絶縁被覆電線
CN107895640A (zh) * 2017-10-23 2018-04-10 华北电力大学 一种降低高频变压器绕组损耗的方法

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