JPH06288804A - 空気流量計 - Google Patents

空気流量計

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JPH06288804A
JPH06288804A JP5078228A JP7822893A JPH06288804A JP H06288804 A JPH06288804 A JP H06288804A JP 5078228 A JP5078228 A JP 5078228A JP 7822893 A JP7822893 A JP 7822893A JP H06288804 A JPH06288804 A JP H06288804A
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intake pipe
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air flow
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藤枝  護
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸気通路内の流速分布の偏りによる空気流量
の測定誤差を小さくし、且つ製造コストの低減を図る。 【構成】 吸気管内を通る空気の一部を広い範囲から集
めるバイパス通路6内に、並列接続された複数の熱プロ
ーブ9a,9bが設けられている。複数の熱プローブ9
a,9bの相互接続部17における電流量は、演算回路
16により、予め定められた換算手法で吸気管内を流れ
る空気の流量に換算される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関内に流れ込む
空気の流量を測定する空気流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関に流れ込む空気の流量を測定す
る流量測定装置としては、例えば、特開平4−1164
19号公報に記載されているものがある。
【0003】この流量測定装置は、流路内に設けられた
複数の検出子と、各検出子からの出力をそれぞれ流速値
に変換する複数の検出回路と、これらの回路からの出力
から流路の平均流速を求めるファジー演算ユニットとを
備えているものである。この装置では、まず、各検出回
路で各検出子からの出力をそれぞれ流速に変換し、各流
速から偏流分布を定め、この偏流分布と予め準備してお
いた複数の偏流分布モデルパターンとの適合度をファジ
ー演算により求めている。次に、各偏流モデルパターン
に対応する経験式を用いて、各偏流モデルパターンに対
する平均流速をそれぞれ求め、先に求めた適合度を重み
として、各偏流モデルパターンに対するそれぞれの平均
流速の重み付け平均を求めて、これを管内平均流速とし
ている。そして、この管内平均流速に管断面積を掛け
て、空気流量を求めている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、吸気
管内の流速分布に偏りがある場合でも、正確な平均流速
を求めることができる結果、非常に正確に空気流量を求
めることができる点で優れている。しかし、複数の検出
子に対して複数の検出回路が必要である他、複数の偏流
分布モデルパターンや経験式を記憶しておくメモリや、
ファジー演算等を実行するプロセッサユニット(メモリ
もプロセッサユニットもファジー演算ユニット内に設け
られている。)等も必要であり、回路構成が複雑になり
コストが嵩むという問題点がある。また、一般的に、空
気を内燃機関に導く流路では、内燃機関からの吹き戻し
があるため、この吹き戻しにより検出子が汚れ易く、正
確な流量を求めることができなくなるという問題点もあ
る。
【0005】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、回路構成が簡単で製造コストを削
減することができると共に、検出子が汚れずらく、ある
程度正確な空気流量を求めることができる空気流量計を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を解決するため
の空気流量計は、吸気管内を通る空気の一部が流れるバ
イパス通路が形成され、該バイパス通路には、その上流
側部分に上流側に向かうに連れて次第に拡径されている
空気入口部が形成され、その下流側部分に前記内燃機関
側からの空気流れを邪魔する抵抗部が形成されているバ
イパス通路形成部材と、前記バイパス通路内の前記空気
入口部と前記抵抗部との間に配され、電源からの電流が
供給され、且つ並列接続されている複数の熱プローブ
と、並列接続された複数の前記熱プローブの相互が接続
されている接続部における電流量を予め定められた換算
手法で、前記吸気管内を流れる空気の流量に換算する演
算回路と、を備えていることを特徴とするものである。
【0007】また、前記目的を達成するための他の空気
流量計は、前記吸気管内を通る空気の一部が流れるバイ
パス通路が形成され、該バイパス通路には、前記吸気管
の半径方向に分散されている複数の空気入口部が形成さ
れ、その下流側部分に前記内燃機関側からの空気流れを
邪魔する抵抗部が形成されているバイパス通路形成部材
と、前記バイパス通路内の複数の前記空気入口部ごと設
けられ、該空気入口部のの直ぐ下流側に配され、電源か
らの電流が供給され、且つ並列接続されている複数の熱
プローブと、並列接続された複数の前記熱プローブの相
互が接続されている接続部における電流量を予め定めら
れた換算手法で、前記吸気管内を流れる空気の流量に換
算する演算回路と、を備えていることを特徴とするもの
である。
【0008】
【作用】複数の熱プローブが設けられている部分(以
下、この部分を説明の都合上、最侠部とする。)を通過
する空気は、吸気管内の広い範囲から空気を集める空気
入口部を通過してきたものであるから、吸気管内に流速
分布の偏りがあったとしても、最侠部を通過する空気の
流速は、吸気管内の平均流速をある程度代表していると
言え、且つ、流速分布及び流速分の変化の影響が小さく
なっている。
【0009】しかし、最侠部であっても、やはり、吸気
管内の流速分布、及びこの流速分布の変化の影響を僅か
ではあるが受けてしまう。このため、この部分に、並列
接続された複数の熱線プロ−ブを設け、両者の接続部に
おける電流量から、空気流量を求めている。これは、並
列接続された複数の熱線プロ−ブの接続部の電流量が各
熱プローブの電流量の加算値であることから、最侠部に
流速分布の偏りが合っても、この偏りが相殺されるため
である。従って、本発明によれば、吸気管内に空気流速
分布の偏りが合っても、かなり正確に、吸気管内を流れ
る空気流量を求めることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明に係る空気流量計の各種実施例
について説明する。なお、各種実施例を説明するに当た
り、同一部位に関しては、同一の符号を付し、重複した
説明を省略する。まず、図1〜図3を用いて、本発明に
係る第1の実施例の空気流量計について説明する。
【0011】本実施例の空気流量計は、図1に示すよう
に、吸気管1内に挿入される挿入型ホットワイヤ空気流
量計2で、バイパス通路6を形成するバイパス通路形成
部材5と、バイパス通路6内に配されている2つの熱線
プローブ9a,9b及び常温プローブ10と、これらの
プローブ9a,9b,10を流れる電流から吸気管1内
を流れる質量空気流量を求める回路部4とを備えてい
る。この空気流量計2は、バイパス通路形成部材30が
吸気管1内に挿入され、スペーサ3を介して吸気管1に
取付けられている。
【0012】吸気管1には、その下流側にエンジン(図
示されていない。)が接続されており、空気流量計2が
設けられている位置とエンジンとの間に流量調節弁19
が設けられている。この流量調節弁19は、蝶型の弁
で、吸気管1の内径に合った径の弁板20とこれを回転
させる弁軸21とを有して構成されている。
【0013】バイパス通路6は、その上流側部分に、上
流側に向かうに連れて次第に拡径されている空気入口部
7と、この空気入口部7の下流側に形成されている最狭
部8と、空気の流れ方向に垂直に形成されている抵抗板
31により分流されている分流部32とを有している。
スペーサ3の厚さは、最侠部8が吸気管1の中央にくる
よう、調整されている。なお、分流部32の下流端が空
気排気口11を形成している。
【0014】拡径部7は、図2に示すように、流量調節
弁19の弁軸21に対して直角方向に広がっている。最
侠部8には、2つの熱線プロ−ブ9a,9bと常温プロ
−ブ10とが設置されている。2つの熱線プロ−ブ9
a,9bは、バイパス通路形成部材5に設けられた2本
のステー32a,32bによって支持されている。ま
た、常温プローブ10も、バイパス通路形成部材5に設
けられた2本のステー33a,33bによって支持され
ている。
【0015】図3に、回路部4の構成を示す。電源17
がトランジスタ12のコレクタに接続され、そのエミッ
タが熱線プロ−ブ9a,9b及び常温プロ−ブ10に接
続されている。熱線プロ−ブ9a,9bは、互いに並列
に接続され、接続点17で接続される。熱線プロ−ブ9
a,9b、常温プロ−ブ10、抵抗14、抵抗13は、
接続点17,18で接続され、ブリッジ回路を構成して
いる。接続点17はオペアンプ15の+入力に接続さ
れ、接続点18はオペアンプ15の−入力に接続されて
いる。また、オペアンプ15の出力は、トランジスタ1
2のベ−スに接続されている。接続点17は演算回路1
6にも接続されている。この演算回路16には、接続点
17を流れる電流量から空気流量を求める演算手段が設
けられている。
【0016】次に、本実施例の作用について説明する。
吸気管1を流れる空気の流速には、一般的に、偏りがあ
る。この流速分布は、管内形状、空気流量、吸気管1の
上流端又は下流端に設けられているもの等の影響を受
け、変化する。ところで、バイパス通路6の最侠部8を
通過する空気は、吸気管1の半径方向のなるべく広い範
囲から吸気管1内の空気を集める空気入口部7を通過し
てきたものであるから、吸気管1の流速分布に偏りがあ
ったとしても、最侠部8を通過する空気の流速は、吸気
管1内の平均流速をある程度代表していると言え、且
つ、流速分布、及びこの流量分布の変化の影響が小さく
なっている。なお、本実施例の場合、空気流量計2の下
流側に流量調節弁19が設けられているため、図2に示
すように、吸気管1と弁軸21との接合部分の流速はほ
とんど0で、弁軸21に対して直角方向の部分、すなち
弁板20と吸気管1との間の間隙Sの部分の流速は最大
となるので、このような流速分布の偏りに対応すべく、
空気入口部7は、弁軸21に対して直角方向に広がって
いる。
【0017】しかし、この最侠部8であっても、吸気管
1内の流速分布、及びこの流速分布の変化の影響を僅か
ではあるが受けてしまう。このため、この最侠部8に2
つの熱線プロ−ブ9a,9bを設けて、この2つの熱線
プロ−ブ9a,9bから吸気管1を流れる空気流量を求
めている。
【0018】ここで、2つの熱線プロ−ブ9a,9bに
異なった流速の空気が流れた場合について考察する。例
えば、熱線プロ−ブ9aに高い流速の空気が流れ、熱線
プロ−ブ9bに低い流速が空気が流れたとする。熱線プ
ロ−ブ9a,9bは、ここに空気が流れると、空気によ
り熱線プロ−ブ9a,9bの熱が奪われ、温度が低くな
る。このため、熱線プロ−ブ9a,9bの抵抗が低くな
り、ここを流れる電流量が増加する。従って、高い流速
の空気が流れる熱線プロ−ブ9aには、低い流速の空気
が流れる熱線プローブ9bよりも、温度が低下して、多
くの電流が流れる。しかし、接続点17を流れる電流量
は、2つの熱線プロ−ブ9a,9bを流れる電流量の加
算値であるため、最侠部8内に流速分布の偏りがあり、
2つの熱線プロ−ブ9a,9bに異なった流速の空気が
流れる場合でも、接続点17を流れる電流量は、ある程
度的確に最侠部8の平均流速を表していると言え、最侠
部8内に流速分布の偏りやその変化に対してあまり影響
を受けない。
【0019】従って、接続点17を流れる電流量は、空
気入口部7及び2つの熱線プロ−ブ9a,9bの効果に
より、吸気管1内の流速分布及びこの流速分布の変化の
影響をほとんど受けない値を示すことになる。
【0020】吸気管1を流れる空気温度が変化した場
合、空気流量が変化しなくても、熱プローブ9a,9b
から奪われる熱量は変化する。このため、空気流量を正
確に測定するためには、空気温度の変化による接続点1
7の電流量変化を補償することが必要である。空気が温
度変化した場合、常温プローブ10の抵抗が変化して、
ここを流れる電流の量が変わる。ここを流れる電流及び
接続部17を流れる電流は、オペアンプ15に入力し
て、接続部17の電流量から常温プローブ10の電流量
が減算されて、トランジスタ12のベースに入力され
る。本実施例では、以上のようにして、常温プローブ1
0、オペアンプ15及びトランジスタ12で、空気温度
の変化による接続点17の電流量変化を補償している。
【0021】演算回路16では、この接続点17を流れ
る電流量を予め定めた換算式で吸気管1を流れる空気の
流量に変換する。なお、ここでは、説明の都合上、接続
点17を流れる電流量から空気流量を求めるとして説明
したが、実際には、2つの熱線プロ−ブ9a,9bの両
端にかかる電圧から空気流量を求めている。
【0022】以上のように、本実施例では、吸気管1内
の流速分布及びこの流速分布の変化の影響をほとんど受
けず、且つ吸気管1内の平均流速を代表する値を示す接
続点17の電流量から、吸気管1内を流れる空気の流量
を求めているので、かなり正確に空気流量を求めること
ができる。また、演算回路16は、1つで済み、且つ、
その演算内容は接続点17の電流量を空気流量に換算す
る簡単なものであるから、製造コストを削減することが
できる。
【0023】さらに、本実施例では、各プローブ9a,
9b,10の下流側に、空気の流れ方向に垂直に形成さ
れている抵抗板31が設けられているので、吸気管1の
下流に設けられているエンジンから吹き戻しがあって
も、この吹き戻しによって、各プローブ9a,9b,1
0が汚れることはほとんどない。
【0024】次に、本発明に係る空気流量計の第2の実
施例について、図4及び図5を用いて説明する。図4に
示すように、吸気管1aの内径がバイパス通路形成部材
5よりも小さい場合がある。この場合は、吸気管1aの
一部に拡径部を形成し、そこに、バイパス通路形成部材
5を挿入するようにする。また、第1の実施例では、熱
プローブ9a,9bを2本のステー32a,32bで支
持し、常温プローブ10も2本のステー33a,33b
で支持し、計4本のステーを用いたが、本実施例では、
図5に示すように、1本のステー32aを熱プローブ用
と常温プローブ用とに兼用するようにして、ステー32
a,32b,33aの本数を計3本に減らしている。
【0025】次に、本発明に係る第3の実施例の空気流
量計について、図6及び図7を用いて説明する。本実施
例は、バイパス通路形成部材5aに複数のバイパス通路
22a,22bを形成し、そこに、それぞれ熱線プロ−
ブ9a,9bを設けたものである。熱線プロ−ブ9a,
9bは、複数のバイパス通路22a,22bの空気入口
部の直ぐ下流側に設けられている。バイパス通路22
a,22bは、合流部23で合流し、共通の排気口24
から空気を排気する。常温プロ−ブ10は、どちらか一
方のバイパス通路に設置すれば良い。また、このバイパ
ス通路形成部材5aにも、エンジン側からの空気流れを
邪魔する抵抗板aが形成されている。なお、本実施例の
場合、隔壁25をバイパス通路形成部材5aの空気排気
口まで延ばし、完全に独立したバイパス通路を形成する
と、両バイパス通路を通過してきた空気の合流によるノ
イズを低減することできる。
【0026】次に、本発明に係る第4の実施例につい
て、図8を用いて説明する。本実施例は、バイパス通路
形成部材5bに、完全に独立している2つのバイパス通
路22a,22bを形成し、熱線プロ−ブ9a,9bを
各々のバイパス通路22a,22bに設置したものであ
る。また、各々のバイパス通路22a,22bの空気排
気口は、吸気管1の内壁側を向き、且つ互いに反対方向
を向いている。
【0027】次に、本発明に係る第5の実施例につい
て、図9を用いて説明する。本実施例は、第4の実施例
と同様に、バイパス通路形成部材5cにバイパス通路2
2a,22bを完全に独立させて形成し、熱線プロ−ブ
9a,9bを各々のバイパス通路22a,22bに設置
したものである。各々バイパス通路22a,22bの空
気入口部7a,7bは、吸気管1の中央部に寄っている
ため、バイパス通路22a,22b内にできる限り広い
範囲からの空気を集めることができるよう、上流側に向
かうに連れて次第に拡径している。また、バイパス通路
22a,22bのそれぞれの排気口は、吸気管1の中心
部に形成されている。
【0028】次に、本発明に係る第6の実施例の空気流
量計について、図10及び図11を用いて説明する。本
実施例は、熱線プロ−ブ9a,9bを吸気通路の中心よ
り回路部4側に寄せて配したものである。このため、空
気入口部7aは、回路部4側は元より、回路部4と反対
側方向にも広がり、広い範囲から空気を集めることがで
きるよう、形成されている。なお、この場合、熱線プロ
−ブ9a,9bが設けられている最侠部8aの流速は、
第1の実施例のように、吸気管1の中心部に最侠部8が
設けられている場合と異なるが、最侠部8aの流速は、
吸気管1内の平均流速を代表しているものであることに
は変わりないので、何ら問題ない。
【0029】次に、本発明に係る第7の実施例の空気流
量計について、図12及び図13を用いて説明する。本
実施例は、基本的に第1の実施例と同様の構成である
が、図13に示すように、バイパス通路6dの空気入口
部7dが、一の方向のみならず、この一の方向と直角方
向にも広がっているものである。このように、空気入口
部7dが広がっていると、吸気管1内の流速分布の偏り
及び流速分布の変化に対する、最侠部8を通過する空気
の流速の影響をより小さくすることができる。
【0030】次に、本発明に係る第8の実施例につい
て、図14及び図15を用いて説明する。この実施例
は、吸気管1に絞り部24a,24bを付加したもので
ある。図15に示すように、絞り部24a,24bには
平行部25a,25b(絞り部24a,24b相互間隔
が最も狭い箇所)がある。この平行部25a,25b間
に、空気入口部7fがくるように、バイパス通路形成部
材5fが設置されている。この平行部25a,25b間
の空間は、流速が最も高くなるため、この位置より空気
を取り込むことにより、バイパス通路内の流速も大きく
なり、計量精度が高くなる。なお、本実施例は、絞り部
24a,24bとバイパス通路形成部材5fとは一体構
造を成し、吸気管1内に、バイパス通路形成部材5fと
共に絞り部24a,24bも挿入できるよう構成されて
いる。
【0031】次に、本発明に係る第9の実施例につい
て、図16を用いて説明する。本実施例は、吸気管1b
の一部に絞り部27を形成し、その最侠部26に空気入
口部5が位置するよう、バイパス形成部材5gを吸気管
1b内に挿入したものである。なお、本実施例では、第
8の実施例と異なり、バイパス通路形成部材5gと絞り
部27とは、一体的に形成されておらず、絞り部27は
あくまでも吸気管1bに形成されている。
【0032】次に、本発明に係る第10の実施例につい
て、図17及び図18を用いて説明する。本実施例は、
吸気管1c内に絞り部25a,25bが対抗し、且つ平
行に形成され、その上部に整流格子29を配したもので
ある。このように、整流部材29を配することにより、
整流格子29より下流側の吸気管1c内の流速分布幅を
小さくすることができ、より正確に空気流量を求めるこ
とができる。なお、図18は、下流側から整流格子29
を見た状態を示している。
【0033】次に、本発明に係る第11の実施例につい
て、図19及び図20を用いて説明する。図19に示す
ように、エアクリーナケース31内にはエレメント32
が設けられている。また、エアクリーナケース31内
に、吸気管1dの入口部34が挿入されている。この入
口部34は、ラッパ状に広がっている。吸気管1dは、
第10の実施例と同様に、入口部34より挿入した整流
格子29、及び絞り部36を有している。絞り部36に
は、スリット部35が形成され、そこからバイパス通路
形成部材部5が挿入されている。
【0034】なお、以上の実施例は、全て、空気流量計
は吸気管とは別体で、吸気管内にバイパス通路形成部材
を挿入することで、空気流量計をセットするものである
が、本発明は、これに限定されるものではなく、図21
に示すように、吸気管の一部を形成する差し込み吸気管
1fとバイパス通路形成部材5とを一体構成にし、この
差し込み吸気管1fをエンジンに接続されている吸気管
に接続することで、空気流量計2aをセットするもので
あってもよい。なお、同図は、第1の実施例を変形した
ものであるが、他の実施例に関しても、差し込み吸気管
とバイパス通路形成部材とを一体構成にしてもよい。ま
た、以上の実施例では、熱プローブの数量が全て2個の
ものを示したが、3以上であってもよいことは、言うま
でもない。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、吸気管内の広い範囲か
ら集められた空気の流量を複数の熱プローブで検出して
いるので、かなり正確に空気流量を測定することができ
る。また、演算回路は、並列接続された複数の熱プロー
ブ相互の接続部における電流量が空気流量を求めている
ので、1つの回路で済み、製造コストの削減を図ること
ができる。
【0036】さらに、吸気管内の広い範囲から空気を集
めるバイパス通路形成部材には、内燃機関側からの空気
流れに対して、邪魔をする抵抗部が形成されているの
で、内燃機関から吹き戻しがあっても、熱プローブはほ
とんど汚れない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施例の空気流量計の要部
断面図である。
【図2】図1におけるII−II線断面図である。
【図3】本発明に係る第1の実施例の空気流量計の回路
図である。
【図4】本発明に係る第2の実施例の空気流量計の要部
断面図である。
【図5】本発明に係る第2の実施例の空気流量計の要部
回路図である。
【図6】本発明に係る第3の実施例の空気流量計の要部
断面図である。
【図7】図6におけるVII−VII線断面図である。
【図8】本発明に係る第4の実施例の空気流量計の要部
断面図である。
【図9】本発明に係る第5の実施例の空気流量計の要部
断面図である。
【図10】本発明に係る第6の実施例の空気流量計の要
部断面図である。
【図11】図10におけるXI−XI線断面図である。
【図12】本発明に係る第7の実施例の空気流量計の要
部断面図である。
【図13】図12におけるXIII−XIII線断面図である。
【図14】本発明に係る第8の実施例の空気流量計の要
部断面図である。
【図15】図14におけるXV−XV線断面図である。
【図16】本発明に係る第9の実施例の空気流量計の要
部断面図である。
【図17】本発明に係る第10の実施例の空気流量計の
要部断面図である。
【図18】図17におけるXVIII矢視図である。
【図19】本発明に係る第11の実施例の空気流量計の
構成を示す説明図である。
【図20】本発明に係る第11の実施例の空気流量計の
要部断面図である。
【図21】本発明に係る第12の実施例の空気流量計の
要部断面図である。
【符号の説明】
1…吸気管、2…挿入型ホットワイヤ−空気流量計、4
…回路部、5…バイパス通路形成部材、6…バイパス通
路、7…空気入口部、8…最侠部、9a,9b…熱線プ
ロ−ブ、10…常温プロ−ブ、11…空気排気口部、1
2…トランジスタ、15…オペアンプ、16…演算回
路、17…接続部、19…流量調節弁、20…弁板、2
1…弁軸、24a,24b,27,25a,25b,3
6…絞り部、29…整流格子。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関に空気を導く吸気管内の空気流量
    を測定する空気流量計において、 前記吸気管内を通る空気の一部が流れるバイパス通路が
    形成され、該バイパス通路には、その上流側部分に上流
    側に向かうに連れて次第に拡径され該吸気管内を通る該
    空気の一部が流れ込む空気入口部が形成され、その下流
    側部分に前記内燃機関側からの空気流れを邪魔する抵抗
    部が形成されているバイパス通路形成部材と、 前記バイパス通路内の前記空気入口部と前記抵抗部との
    間に配され、電源からの電流が供給され、且つ並列接続
    されている複数の熱プローブと、 並列接続された複数の前記熱プローブの相互が接続され
    ている接続部における電流量を予め定められた換算手法
    で、前記吸気管内を流れる空気の流量に換算する演算回
    路と、 を備えていることを特徴とする空気流量計。
  2. 【請求項2】前記吸気管内に、該吸気管内径に合った弁
    板が弁軸を中心に回転する蝶型弁が設けられている場
    合、 前記バイパス通路の前記空気入口部は、前記吸気管の半
    径方向で且つ前記弁軸と直角方向に少なくとも広がって
    いることを特徴とする請求項1記載の空気流量計。
  3. 【請求項3】内燃機関に空気を導く吸気管内の空気流量
    を測定する空気流量計において、 前記吸気管内を通る空気の一部が流れるバイパス通路が
    形成され、該バイパス通路には、前記吸気管の半径方向
    に分散され該吸気管内を通る該空気の一部が流れ込む複
    数の空気入口部が形成され、その下流側部分に前記内燃
    機関側からの空気流れを邪魔する抵抗部が形成されてい
    るバイパス通路形成部材と、 前記バイパス通路内の複数の前記空気入口部ごと設けら
    れ、該空気入口部のの直ぐ下流側に配され、電源からの
    電流が供給され、且つ並列接続されている複数の熱プロ
    ーブと、 並列接続された複数の前記熱プローブの相互が接続され
    ている接続部における電流量を予め定められた換算手法
    で、前記吸気管内を流れる空気の流量に換算する演算回
    路と、 を備えていることを特徴とする空気流量計。
  4. 【請求項4】前記バイパス通路内の前記空気入口部と前
    記抵抗部との間に配され、前記電源からの電流が供給さ
    れ、且つ前記空気の温度変化に応じて、ここを流れる電
    流量が変わる常温プローブと、 前記常温プローブに流れる電流量に基づき、前記空気の
    温度変化に応じて複数の前記熱プローブを流れる電流の
    変化分をキャンセルする温度変化補償回路と、 を備えていることを特徴とする請求項1、2又は3記載
    の空気流量計。
  5. 【請求項5】前記吸気管には、流路径を絞る絞り部が形
    成され、 前記空気の流れ方向における前記絞り部の位置と同じ位
    置に前記バイパス通路形成部材の前記空気入口部が存在
    することを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の空
    気流量計。
  6. 【請求項6】複数の前記熱プローブが内部に配されてい
    る前記バイパス通路形成部材は、前記吸気管とは、別体
    で且つ該吸気管の中に挿入可能に形成されていることを
    特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の空気流量
    計。
  7. 【請求項7】前記吸気管の一部を構成する差し込み吸気
    管を備え、 前記差し込み吸気管と前記バイパス流路形成部材は、一
    体的に形成されていることを特徴とする請求項1、2、
    3、4又は5記載の空気流量計。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0448716B1 (en) * 1988-12-19 1995-10-18 Kabushiki Kaisha Komatsu Seisakusho Teaching/playback method of working machine
JP2012057975A (ja) * 2010-09-06 2012-03-22 Hitachi Automotive Systems Ltd 流量測定装置

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EP0448716B1 (en) * 1988-12-19 1995-10-18 Kabushiki Kaisha Komatsu Seisakusho Teaching/playback method of working machine
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