JPH0628875B2 - 2段階インサ−ト成形物およびその製造方法 - Google Patents
2段階インサ−ト成形物およびその製造方法Info
- Publication number
- JPH0628875B2 JPH0628875B2 JP62185522A JP18552287A JPH0628875B2 JP H0628875 B2 JPH0628875 B2 JP H0628875B2 JP 62185522 A JP62185522 A JP 62185522A JP 18552287 A JP18552287 A JP 18552287A JP H0628875 B2 JPH0628875 B2 JP H0628875B2
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- molding
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- primary
- resin
- molding part
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、金属等のインサート物を樹脂による2段階
の射出成形によつて包み所定形状に成形した2段階イン
サート成形物およびその製造方法に関するものである。
の射出成形によつて包み所定形状に成形した2段階イン
サート成形物およびその製造方法に関するものである。
〔従来の技術〕 インサート成形物は、例えば、ポリプロピレン樹脂製マ
グネツト駆動ポンプの、従動マグネツト部品などに利用
されている。このようなインサート成形物である、その
外周を樹脂により包まれた従動マグネツト部品からなる
ポンプは、樹脂の特質を生かし、酸、アルカリ等の化学
薬品および純水等の輸送用として使用されている。
グネツト駆動ポンプの、従動マグネツト部品などに利用
されている。このようなインサート成形物である、その
外周を樹脂により包まれた従動マグネツト部品からなる
ポンプは、樹脂の特質を生かし、酸、アルカリ等の化学
薬品および純水等の輸送用として使用されている。
第5図は、マグネツト駆動ポンプの従動マグネツト部品
の概略斜視図である。第5図に示すように、リング状の
マグネツトが樹脂によつて包みこまれた従動マグネツト
部品1は、インロー部を形成する一方の端面1aに同材質
の樹脂で形成されたハネ車を圧入して組み立て、中央の
軸孔部1bに回転軸受を圧入し、圧力容器を形成するケー
シングおよびキヤンに支持された主軸を通して組立てら
れ使用される。
の概略斜視図である。第5図に示すように、リング状の
マグネツトが樹脂によつて包みこまれた従動マグネツト
部品1は、インロー部を形成する一方の端面1aに同材質
の樹脂で形成されたハネ車を圧入して組み立て、中央の
軸孔部1bに回転軸受を圧入し、圧力容器を形成するケー
シングおよびキヤンに支持された主軸を通して組立てら
れ使用される。
このような樹脂製マグネツトポンプの材料には、耐薬品
性、耐熱性および強度等の特性を総合的に評価して適切
な材料が選ばれ、一般に熱可塑性樹脂が多く使用されて
いる。このような樹脂について従動マグネツト部品をイ
ンサート成形するに当り、ハネ車のインロー部や回転軸
受の圧入部等は高精度の成形を必要とする。従つて、1
段目の成形でおおよその外形形状を形成し、次いで、2
段目の成形で必要は寸法精度を均一な肉厚によつて形成
することからなる2段階によるインサート成形が行なわ
れている。
性、耐熱性および強度等の特性を総合的に評価して適切
な材料が選ばれ、一般に熱可塑性樹脂が多く使用されて
いる。このような樹脂について従動マグネツト部品をイ
ンサート成形するに当り、ハネ車のインロー部や回転軸
受の圧入部等は高精度の成形を必要とする。従つて、1
段目の成形でおおよその外形形状を形成し、次いで、2
段目の成形で必要は寸法精度を均一な肉厚によつて形成
することからなる2段階によるインサート成形が行なわ
れている。
2段階インサート成形物の製造方法として、次の方法が
知られている。
知られている。
(1)2層に形成した樹脂の境界部における相互表面層の
溶着を期待し、第1段インサート成形によつてその表面
を平面または円筒面に仕上げた1次成形部を形成し、次
いで、2段インサート成形によつて2次成形部を形成す
ることからなる2段階成形法。
溶着を期待し、第1段インサート成形によつてその表面
を平面または円筒面に仕上げた1次成形部を形成し、次
いで、2段インサート成形によつて2次成形部を形成す
ることからなる2段階成形法。
(2)予め1次成形部と2次成形部とを別個に調製し、こ
の両者を超音波等により互いに溶着する方法。
の両者を超音波等により互いに溶着する方法。
第6図は、上記(1)の方法によつて製造された、2段階
インサート成形物である従動マグネツト部品の垂直断面
図である。第6図に示すように、金型を使用してリング
状のマグネツト2を包みこむように第1段インサート成
形を行ない、樹脂による円筒状の1次成形部3を形成す
る。1次成形部3の表面は、平面または円筒面に仕上げ
られている。このようにして形成された1次成形部3の
一端部側に射出成形によつて第2段インサート成形を行
ない、樹脂による円筒状の2次成形部4を形成する。5
は軸孔である。
インサート成形物である従動マグネツト部品の垂直断面
図である。第6図に示すように、金型を使用してリング
状のマグネツト2を包みこむように第1段インサート成
形を行ない、樹脂による円筒状の1次成形部3を形成す
る。1次成形部3の表面は、平面または円筒面に仕上げ
られている。このようにして形成された1次成形部3の
一端部側に射出成形によつて第2段インサート成形を行
ない、樹脂による円筒状の2次成形部4を形成する。5
は軸孔である。
上述の(1)による2段成形法には、次のような問題があ
る。即ち、第2段インサート成形時における樹脂の成形
収縮応力等によつて、インサート成形物を構成する1次
成形部3と2次成形部4との間に部分的な剥離または溶
着不良が生じ、両者間の密着が不良になる。更に、ポン
プ運転時における起動および停止トルクにより、1成形
部3と2次成形部4との境界部にトルクが集中し、両者
間の部分的剥離や溶着不良が助長され、ひいては境界部
が完全に剥離して、1次成形部3と2次成形部4とがス
リツプする。
る。即ち、第2段インサート成形時における樹脂の成形
収縮応力等によつて、インサート成形物を構成する1次
成形部3と2次成形部4との間に部分的な剥離または溶
着不良が生じ、両者間の密着が不良になる。更に、ポン
プ運転時における起動および停止トルクにより、1成形
部3と2次成形部4との境界部にトルクが集中し、両者
間の部分的剥離や溶着不良が助長され、ひいては境界部
が完全に剥離して、1次成形部3と2次成形部4とがス
リツプする。
樹脂によりインサートされた従動マグネツトは、運転時
ケーシング等で形成された圧力容器内で、使用液により
温度および圧力の影響を受け且つ磁力によつて伝達トル
クを受けながら、主軸を介して回転する構造になつてい
るから、上述のように1次成形部3と2次成形部4との
間に部分的な剥離や溶着不良が発生すると、両者間の密
着が不完全になつて、マグネツト2の腐食や金属イオン
の溶出が発生し、ひいては、ポンプ性能の低下をもたら
す重大な欠陥となる。
ケーシング等で形成された圧力容器内で、使用液により
温度および圧力の影響を受け且つ磁力によつて伝達トル
クを受けながら、主軸を介して回転する構造になつてい
るから、上述のように1次成形部3と2次成形部4との
間に部分的な剥離や溶着不良が発生すると、両者間の密
着が不完全になつて、マグネツト2の腐食や金属イオン
の溶出が発生し、ひいては、ポンプ性能の低下をもたら
す重大な欠陥となる。
上記(2)による超音波溶着方法には、次のような問題が
ある。即ち、形状により溶着部が限定され且つ必ずしも
インサート成形物を構成する1次成形部と2次成形部と
が全面的に均一に溶着されないので、両者間の密着が必
要な溶着法としては不適当である。更に形状が大きくな
ると設備費が膨大になるため、経済的に製作するには形
状の制限がある。
ある。即ち、形状により溶着部が限定され且つ必ずしも
インサート成形物を構成する1次成形部と2次成形部と
が全面的に均一に溶着されないので、両者間の密着が必
要な溶着法としては不適当である。更に形状が大きくな
ると設備費が膨大になるため、経済的に製作するには形
状の制限がある。
従つて、この発明の目的は、1次成形部と2次成形部と
の溶着面に部分的な剥離や溶着不良が生ぜず、両者を強
固に密着させ、且つ、成形体が回転体の場合に起動時お
よび停止時の激しいトルクによつても両者間に剥離が生
ずることのない2段階インサート成形物およびその製造
方法を提供することにある。
の溶着面に部分的な剥離や溶着不良が生ぜず、両者を強
固に密着させ、且つ、成形体が回転体の場合に起動時お
よび停止時の激しいトルクによつても両者間に剥離が生
ずることのない2段階インサート成形物およびその製造
方法を提供することにある。
この発明は、インサート物を樹脂により包んで形成した
1次成形部と、前記1次成形部の端面に樹脂により形成
した2次成形部とからなる、所定形状に成形された2段
階インサート成形物において、前記1次成形部と前記2
次成形部との接触面に、その軸線に沿う面が傾斜する逆
テーパー状の切欠きおよび細溝が形成され、且つ、前記
接触面にその軸線方向にわたって複数条のスプラインが
周方向に所定間隔をあけて形成されていること、およ
び、このような2段階インサート成形物の製造方法に特
徴を有するものである。
1次成形部と、前記1次成形部の端面に樹脂により形成
した2次成形部とからなる、所定形状に成形された2段
階インサート成形物において、前記1次成形部と前記2
次成形部との接触面に、その軸線に沿う面が傾斜する逆
テーパー状の切欠きおよび細溝が形成され、且つ、前記
接触面にその軸線方向にわたって複数条のスプラインが
周方向に所定間隔をあけて形成されていること、およ
び、このような2段階インサート成形物の製造方法に特
徴を有するものである。
次に、この発明を図面を参照しながら説明する。第1図
は、この発明の2段階インサート成形物である従動マグ
ネツト部品の垂直断面図、第2図は、第1段インサート
成形により形成された部品の垂直断面図、第3図は、第
2図のA矢視図、第4図は、第2図のB矢視図である。
第1〜第4図に示すように、第1段インサート成形によ
り、リング状のマグネツト2を包みこむように、軸孔5
のまわりに樹脂によつて円筒の1次成形状部6を形成
し、次いで、1次成形部6の一端部側に射出成形によつ
て第2段インサート成形を行ない、同じく軸孔5のまわ
りに樹脂による円筒状の2次成形部7を形成することは
従来と同様である。
は、この発明の2段階インサート成形物である従動マグ
ネツト部品の垂直断面図、第2図は、第1段インサート
成形により形成された部品の垂直断面図、第3図は、第
2図のA矢視図、第4図は、第2図のB矢視図である。
第1〜第4図に示すように、第1段インサート成形によ
り、リング状のマグネツト2を包みこむように、軸孔5
のまわりに樹脂によつて円筒の1次成形状部6を形成
し、次いで、1次成形部6の一端部側に射出成形によつ
て第2段インサート成形を行ない、同じく軸孔5のまわ
りに樹脂による円筒状の2次成形部7を形成することは
従来と同様である。
この発明においては、2次成形部7と接する1次成形部
6が次のように形成されている。即ち、1次成形部6の
一端側端面は、軸線と平行な環状溝6cをへだてた、外側
面6aと内側端面6bとからなつている。
6が次のように形成されている。即ち、1次成形部6の
一端側端面は、軸線と平行な環状溝6cをへだてた、外側
面6aと内側端面6bとからなつている。
外側端面6aには、その外周に連続した環状の切欠き8が
設けられており、切欠き8よりも内側には、連続した環
状の細溝9が設けられている。切欠き8の軸線に沿う面
8a、および、細溝9の軸線に沿う面9aは、第7図に部分
拡大断面図で示すように、軸孔5に向けて各々2°〜3
°の角度で傾斜する逆テーパー状に形成されている。
設けられており、切欠き8よりも内側には、連続した環
状の細溝9が設けられている。切欠き8の軸線に沿う面
8a、および、細溝9の軸線に沿う面9aは、第7図に部分
拡大断面図で示すように、軸孔5に向けて各々2°〜3
°の角度で傾斜する逆テーパー状に形成されている。
外側端面6aの内周には、その周方向に一定間隔で複数個
の切欠き10が設けられている。
の切欠き10が設けられている。
1次成形部6と軸孔5との間には、2次成形部7が形成
されるように、軸孔5のほぼ全長にわたる空隙11が設
けられている。1次成形部6の空隙11に面する内周面
には、軸線と平行に複数条のスプライン12が周方向に
所定間隔をあけて設けられている。
されるように、軸孔5のほぼ全長にわたる空隙11が設
けられている。1次成形部6の空隙11に面する内周面
には、軸線と平行に複数条のスプライン12が周方向に
所定間隔をあけて設けられている。
一方、1次成形部6の他端側端面6aの軸孔5に接する周
面には、連続した環状の食い込み溝13が設けられてい
る。
面には、連続した環状の食い込み溝13が設けられてい
る。
上述のような形状の1次成形部6を金型による第1段イ
ンサート成形によつて形成した後、第2段インサート成
形によりそのキヤビテイー部に樹脂を射出し充填するこ
とによつて2次成形部7が形成される。
ンサート成形によつて形成した後、第2段インサート成
形によりそのキヤビテイー部に樹脂を射出し充填するこ
とによつて2次成形部7が形成される。
なお、切欠き10は、第一段成形時にインサート品を支
持する金型のインロー部端面に同形状の切欠きを設ける
ことにより形成することができる。また、スプライン1
2は、一次成形用金型の軸部に同形状のスプラインを設
けることにより形成することができる。
持する金型のインロー部端面に同形状の切欠きを設ける
ことにより形成することができる。また、スプライン1
2は、一次成形用金型の軸部に同形状のスプラインを設
けることにより形成することができる。
この発明の2段階インサート成形物においては、上述し
たように、1次成形部6の外側端面6aに、軸孔5に向け
て傾斜する逆テーパー状の環状の切欠き8および細溝9
が形成され、且つ、他端側端面6dに食い込み溝13が形
成されているので、第2段成形時に、射出された樹脂
が、半径方向に収縮する変形力によつて、上述の切欠き
8、細溝9および食い込み溝13に食い込み、外周から
の締め付けにより、1次成形部6と2次成形部7とが密
着される。
たように、1次成形部6の外側端面6aに、軸孔5に向け
て傾斜する逆テーパー状の環状の切欠き8および細溝9
が形成され、且つ、他端側端面6dに食い込み溝13が形
成されているので、第2段成形時に、射出された樹脂
が、半径方向に収縮する変形力によつて、上述の切欠き
8、細溝9および食い込み溝13に食い込み、外周から
の締め付けにより、1次成形部6と2次成形部7とが密
着される。
更に、細溝9には、1次成形部6の外側端面6aを、第2
段成形時の樹脂の熱応力および射出圧力により溶融しや
すくする作用があり、この作用によつて、1次成形部6
と2次成形部7との密着がより強固になる。
段成形時の樹脂の熱応力および射出圧力により溶融しや
すくする作用があり、この作用によつて、1次成形部6
と2次成形部7との密着がより強固になる。
1次成形部と2次成形部とが平面で溶着している従来の
2段階インサート成形物の場合は、成形後軸線方向の収
縮力が加わつて、外周部では1次成形部と2次成形部と
の境界面を押し開こうとする力が作用するため、密着が
不完全であつたが、本発明においては、逆テーパー状の
切欠き8、細溝9および食い込み溝13の上述した作用
によつて、両者の密着は極めて強固になる。
2段階インサート成形物の場合は、成形後軸線方向の収
縮力が加わつて、外周部では1次成形部と2次成形部と
の境界面を押し開こうとする力が作用するため、密着が
不完全であつたが、本発明においては、逆テーパー状の
切欠き8、細溝9および食い込み溝13の上述した作用
によつて、両者の密着は極めて強固になる。
この発明においては、更に、1次成形部6の外側端面6a
の内周に複数個の切欠き10と、1次成形部6の空隙1
1に面する内周面に複数条のスプライン12とが設けら
れているので、1次成形部6と2次成形部7との境界部
に相互に密着したトルク伝達面が形成される。従つて、
ポンプの運転時および停止時におけるトルクの伝達を無
理なく行なうことができる。
の内周に複数個の切欠き10と、1次成形部6の空隙1
1に面する内周面に複数条のスプライン12とが設けら
れているので、1次成形部6と2次成形部7との境界部
に相互に密着したトルク伝達面が形成される。従つて、
ポンプの運転時および停止時におけるトルクの伝達を無
理なく行なうことができる。
これに対して、従来の2段階インサート成形物の場合に
は、第6図に示すように、1次成形部2と2次成形部3
との軸線に沿う境界部において、第2段成形時に射出さ
れた高温の樹脂が冷却されるため、物理的な収縮が発生
する結果、1次成形部2と2次成形部3とが密着され
ず、僅かな剥離が発生する。従つて、この部分では、ポ
ンプの起動および停止に伴なうトルクを伝達する働きが
なく、伝達は専ら半径方向の平面での密着力に依存して
いるため、度重なる繰返し応力によつて、1次成形部2
と2次成形部3との溶着部に剥離が生じてこれが進展
し、シール不良を招来するのである。
は、第6図に示すように、1次成形部2と2次成形部3
との軸線に沿う境界部において、第2段成形時に射出さ
れた高温の樹脂が冷却されるため、物理的な収縮が発生
する結果、1次成形部2と2次成形部3とが密着され
ず、僅かな剥離が発生する。従つて、この部分では、ポ
ンプの起動および停止に伴なうトルクを伝達する働きが
なく、伝達は専ら半径方向の平面での密着力に依存して
いるため、度重なる繰返し応力によつて、1次成形部2
と2次成形部3との溶着部に剥離が生じてこれが進展
し、シール不良を招来するのである。
本発明においては、更に、1次成形部6と2次成形部7
との境界線が長いので、万一、境界線端部における接液
部分での密着が破壊しても、ポンプの使用液がインサー
ト物まで浸透するまでに極めて長時間を必要とし、イン
サート物の腐食や金属イオンの溶出が発生することはな
い。
との境界線が長いので、万一、境界線端部における接液
部分での密着が破壊しても、ポンプの使用液がインサー
ト物まで浸透するまでに極めて長時間を必要とし、イン
サート物の腐食や金属イオンの溶出が発生することはな
い。
上述した説明は、ポリプロピレン樹脂製マグネツト駆動
ポンプの従動マグネツト部品について行なつたが、本発
明はこれに限られるものではなく、各種のインサート物
を樹脂による2段階射出成形により包み各種の形状に成
形する場合に適用することができる。
ポンプの従動マグネツト部品について行なつたが、本発
明はこれに限られるものではなく、各種のインサート物
を樹脂による2段階射出成形により包み各種の形状に成
形する場合に適用することができる。
以上述べたように、この発明によれば、金属等のインサ
ート物を樹脂による2段階の射出成形により包み所定形
状に成形するに当り、1次成形部と2次成形部との密着
的な剥離や溶着不良が生ぜず、両者を強固に密着させ、
且つ、成形体が回転体の場合に、起動時および停止時の
激しいトルクによつても両者間に剥離が生ずることのな
い工業上優れた効果がもたらされる。
ート物を樹脂による2段階の射出成形により包み所定形
状に成形するに当り、1次成形部と2次成形部との密着
的な剥離や溶着不良が生ぜず、両者を強固に密着させ、
且つ、成形体が回転体の場合に、起動時および停止時の
激しいトルクによつても両者間に剥離が生ずることのな
い工業上優れた効果がもたらされる。
第1図はこの発明の2段階インサート成形物である従動
マグネツト部品の垂直断面図、第2図は第1段インサー
ト成形により形成された部品の垂直断面図、第3図は第
2図のA矢視図、第4図は第2図のB矢視図、第5図は
従動マグネツト部品の概略斜視図、第6図は従来の2段
階インサート成形物である従動マグネツト部品の垂直断
面図であり、第7図は、第2図における切欠きおよび細
溝部分の部分拡大断面図である。図面において、 1……従動マグネツト部品、 2……マグネツト、3……従来の1次成形部、 4……従来の2次成形部、5……軸孔、 6……1次成形部、6a……外側端面、 6b……内側端面、6c……環状溝、 6d……他端側端面、7……2次成形部、 8……切欠き、9……細溝、 10……切欠き、11……空隙、 12……スプライン、13……食い込み溝。
マグネツト部品の垂直断面図、第2図は第1段インサー
ト成形により形成された部品の垂直断面図、第3図は第
2図のA矢視図、第4図は第2図のB矢視図、第5図は
従動マグネツト部品の概略斜視図、第6図は従来の2段
階インサート成形物である従動マグネツト部品の垂直断
面図であり、第7図は、第2図における切欠きおよび細
溝部分の部分拡大断面図である。図面において、 1……従動マグネツト部品、 2……マグネツト、3……従来の1次成形部、 4……従来の2次成形部、5……軸孔、 6……1次成形部、6a……外側端面、 6b……内側端面、6c……環状溝、 6d……他端側端面、7……2次成形部、 8……切欠き、9……細溝、 10……切欠き、11……空隙、 12……スプライン、13……食い込み溝。
Claims (2)
- 【請求項1】インサート物を樹脂により包んで形成した
1次成形部と、前記1次成形部の端面に樹脂により形成
した2次成形部とからなる、所定形状に成形された2段
階インサート成形物において、 前記1次成形部と前記2次成形部との接触面に、その軸
線に沿う面が傾斜する逆テーパー状の切欠きおよび細溝
が形成され、且つ、前記接触面にその軸線方向にわたっ
て複数条のスプラインが周方向に所定間隔をあけて形成
されていることを特徴とする、2段階インサート成形
物。 - 【請求項2】インサート物を、樹脂による第1段目のイ
ンサート成形により包んで1次成形部を形成し、次い
で、前記1次成形部の端面に第2段目のインサート成形
により2次成形部を形成し、かくして、前記インサート
物を樹脂により包みそして所定形状に成形することから
なる2段階インサート成形物の製造方法において、 前記1次成形部と前記2次成形部との接触面に、その軸
線に沿う面が傾斜する逆テーパー状の切欠きおよび細溝
を形成し、且つ、前記接触面にその軸線方向にわたって
複数条のスプラインを周方向に所定間隔をあけて形成す
ることにより、前記1次成形部と前記2次成形部とを強
固に密着させたことを特徴とする2段階インサート成形
物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62185522A JPH0628875B2 (ja) | 1987-07-27 | 1987-07-27 | 2段階インサ−ト成形物およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62185522A JPH0628875B2 (ja) | 1987-07-27 | 1987-07-27 | 2段階インサ−ト成形物およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6430720A JPS6430720A (en) | 1989-02-01 |
JPH0628875B2 true JPH0628875B2 (ja) | 1994-04-20 |
Family
ID=16172267
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62185522A Expired - Lifetime JPH0628875B2 (ja) | 1987-07-27 | 1987-07-27 | 2段階インサ−ト成形物およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0628875B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0659669B2 (ja) * | 1990-05-10 | 1994-08-10 | 株式会社荏原製作所 | 樹脂製構造体及びその製造方法 |
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-
1987
- 1987-07-27 JP JP62185522A patent/JPH0628875B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPS6430720A (en) | 1989-02-01 |
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