JPH06288445A - 自動変速機 - Google Patents

自動変速機

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JPH06288445A
JPH06288445A JP5097008A JP9700893A JPH06288445A JP H06288445 A JPH06288445 A JP H06288445A JP 5097008 A JP5097008 A JP 5097008A JP 9700893 A JP9700893 A JP 9700893A JP H06288445 A JPH06288445 A JP H06288445A
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JP
Japan
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gear
speed
transmission
clutch
planetary gear
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JP5097008A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Akutagawa
等 芥川
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 副変速機の簡単な構成をもって多段変速を可
能とし、かつ、主変速機の最高速段からの増速を簡単な
制御をもってスムーズに行う。 【構成】 前進4速段の主変速機12と、増速(5速
段)時にトルク伝達経路が接続される副変速機14とを
備える。主変速機14は、第1遊星歯車機構16と第2
遊星歯車機構18とを備える。副変速機14は遊星歯車
機構20を備える。第1,第2遊星歯車機構16,18
の外側を覆うドラム22は、4速段でクラッチC3を介
して入力軸に結合される。主変速機12の4速段は、ク
ラッチC3とブレーキB2の締結で設定される。ドラム
22の端部を筒状に縮径した延設部分22aに、遊星歯
車機構20のサンギア20aを相対回転可能に嵌合し、
このサンギア20aをハウジングHに固定する。延設部
分22aをキャリア20cに結合し、リングギア20d
をクラッチC4を介して出力軸28に結合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機に関し、と
りわけ、複数の変速段を有する主変速機部分に、この主
変速機の出力回転を更に増速する副変速機部分を設けて
多段変速が可能となった自動変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車に搭載される自動変速機
(AT)はトルクコンバータを介して機関出力が入力さ
れ、変速歯車機構の動力伝達経路に組み込まれたクラッ
チとかブレーキ等の複数の摩擦要素が、車速とかアクセ
ル開度等の運転状態に応じて選択的に締結および解放さ
れることにより、その運転状態に応じた変速段が複数設
定されるようになっている。ところで、前記自動変速機
はギアトレーンにプラネタリギア機構が用いられるのが
一般的であるが、この場合その構造上、前進3速段また
は前進4速段として構成されるのが一般的である。
【0003】しかし、近年では乗用車の乗り心地性の追
及により、より滑らかな変速が要求されているため、多
段変速することが提案かつ実現されている。この場合、
あまり多くの変速段を設定した場合にはかえってスムー
ズな変速が損なわれてしまうため、現在では5速段とし
て設定したものが考えられている。例えば、社団法人自
動車技術会発行の学術講演会前刷集892,1989−
10の411頁には、4速ATを主変速機としてこの主
変速機にハイ,ロー2速切り換えの副変速機を直列に接
続する多段変速機が開示されている。このため、前記多
段変速機では4速の主変速機と2速の副変速機とによっ
て合計8速の変速段が得られるが、この中から変速時に
摩擦要素の切り換え状態が悪いものとか、変速比が近い
もの等を除いて全部で5速の変速段が設定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の自動変速機にあっては、多段変速を得るために設
けた副変速機は主変速機の出力軸に直接設けて、この出
力軸から出力される回転数をハイ,ロー切り換えするよ
うになっている。従って、前記副変速機はハイ切り換え
用の摩擦要素と、ロー切り換え用の摩擦要素とを備え、
それぞれの変速段に応じて両方の摩擦要素を切り換える
ようになっている。このため、主変速機側の変速と副変
速機側の変速とが重なって、両変速機部分の摩擦要素の
切り換えが複雑になると共に、摩擦要素を2つ設けた副
変速機自体の機構が複雑化されてしまい、自動変速機の
コストが大幅に高くなってしまうという課題があった。
【0005】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て、副変速機の簡単な構成をもって多段変速を可能と
し、かつ、主変速機の最高速段からの増速を簡単な制御
をもってスムーズに行うことができる自動変速機を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明は、高速段で締結されて、主変速機の入力軸
を出力軸とは異なる特定の回転要素に直結する高速段用
摩擦要素を備えると共に、前記特定の回転要素に増速用
変速ギアおよびこの変速ギアのトルク伝達経路を締結,
解放する1つの増速用摩擦要素を備えた副変速機を設
け、この副変速機の出力部分を前記出力軸に連結するこ
とにより構成する。
【0007】また、前記第1摩擦要素は、前記高速段の
みならず、少くともこの高速段より1段下の変速段でも
締結させることが望ましい。
【0008】
【作用】以上の構成により本発明の自動変速機にあって
は、高速段から更に増速する場合、締結された高速段用
摩擦要素により主変速機の入力軸と特定の回転要素とが
直結状態となっており、この回転要素に設けられた副変
速機にはこの入力軸回転がそのまま入力される。この状
態で副変速機の増速用摩擦要素を締結することにより、
増速用変速ギアを経由するトルク伝達経路が構成され、
前記回転要素に入力された入力軸回転はこの増速用変速
ギアで増速されて出力軸に出力され、前記高速段より更
に高い変速段を得ることができる。この場合、前記副変
速機は主変速機の出力軸とは異なる特定の回転要素に設
けられ、増速時のみにこの副変速機が用いられるため、
増速用変速ギアのトルク伝達経路は1つの増速用摩擦要
素を増速時のみに締結すれば良く、その摩擦要素の切り
換え制御および副変速機自体の構成をそれぞれ著しく簡
単にすることができる。
【0009】また、前記第1摩擦要素を、前記高速段の
みならず、少くともこの高速段より1段下の変速段でも
締結させることにより、高い頻度をもって使用されるこ
の1段下の変速段と増速段との間の飛び変速が行われる
際に、第1摩擦要素を締結状態で保持しておくことがで
きるため、摩擦要素の切り換え制御を簡単にして、スム
ーズな飛び変速を可能とする。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照して
詳細に説明する。図1は本発明にかかる自動変速機の第
1実施例をスケルトンで示す概略構成図である。
【0011】即ち、本実施例の自動変速機10はF.R
車に適用され、前進4速段の主変速機12と、増速(5
速段)時にトルク伝達経路が接続される副変速機14と
を備え、これら主変速機12と副変速機14との組み合
わせにより前進5段の多段変速が可能となっている。前
記主変速機14は、それぞれサンギア16a,18a、
ピニオンギア16b,18b、キャリア16c,18
c、リングギア16d,18dからなる第1遊星歯車機
構16と第2遊星歯車機構18とを備えたシンプソンタ
イプの変速機として構成される。前記副変速機14は、
サンギア20a,ピニオンギア20b,キャリア20
c,リングギア20dからなる遊星歯車機構20を備え
た変速機として構成される。
【0012】前記第1,第2遊星歯車機構16,18の
外側を覆って特定の回転要素としてのドラム22が囲繞
され、このドラム22に第1遊星歯車機構16のリング
ギア16dがクラッチC1を介して連結可能となってい
る。また、図外のエンジン回転がトルクコンバータ24
を介して入力される主変速機12の入力軸26は、前記
第1遊星歯車機構16のサンギア16aに結合されると
共に、高速段用摩擦要素としてのクラッチC3を介して
第2遊星歯車機構18のキャリア18cに結合可能とな
っており、このキャリア18cは前記ドラム22に結合
される。また、前記第2遊星歯車機構18のサンギア1
8aはクラッチC2を介して前記入力軸26に結合可能
になると共に、ブレーキB2を介してハウジングHに固
定可能となっている。更に、前記ドラム22はブレーキ
B1を介してハウジングHに固定可能になると共に、こ
れらドラム22とハウジングHとの間にワンウエイクラ
ッチOWCが設けられる。そして、前記第1遊星歯車機
構16のキャリア16cは主変速機12の出力軸28に
結合され、主変速機12で変速された出力回転は、この
出力軸28を介して図外のプロペラシャフトに出力され
る。
【0013】ここで、本実施例にあっては前記ドラム2
2の後方(図中右方)端部を筒状に縮径して後方に延設
し、この延設部分22aを出力軸28の外周に相対回転
可能に嵌合してある。そして、前記延設部分22aの後
方端部外周に、前記副変速機14に設けられた遊星歯車
機構20のサンギア20aを相対回転可能に嵌合し、こ
のサンギア20aをハウジングHに固定すると共に、延
設部分22a端部をキャリア20cに結合してある。前
記副変速機20はリングギア20dが出力要素となり、
このリングギア20dは増速用摩擦要素としてのクラッ
チC4を介して前記出力軸28に結合可能となってい
る。
【0014】前記主変速機12および副変速機14で構
成される自動変速機10は、クラッチC1,C2,C
3,C4およびブレーキB1,B2からなる摩擦要素、
そしてワンウエイクラッチOWCが、表1に示す関係を
もって締結およびロックされることにより、1速〜5速
の前進段が得られると共に、後進段としてのリバース段
が得られるようになっている。尚、表1では締結状態お
よびロック状態を○印で示す。
【0015】
【表1】 以上の構成により本実施例の自動変速機10にあって
は、表1に示したように1速段はクラッチC1を締結す
ることにより設定され、このとき、ワンウエイクラッチ
OWCが自動的にロックされた状態となる。2速段は1
速状態からブレーキB2を締結することにより設定さ
れ、このとき、ワンウエイクラッチOWCは自動的にロ
ック解除される。3速段は2速状態のブレーキB2を解
放してクラッチC3を締結することにより設定される。
4速段は3速状態のクラッチC1を解放して再度ブレー
キB2を締結することにより設定される。そして、5速
段は4速状態のブレーキB2を解放してクラッチC4を
締結することにより設定される。尚、リバース段はクラ
ッチC2とブレーキB1との締結で設定される。
【0016】従って、本実施例では高速段としての4速
段から増速段としての5速段にアップシフトするには、
主変速機12のブレーキB2を解放して副変速機14の
クラッチC4を締結すれば良い。つまり、4速段でブレ
ーキB2を解放することにより、主変速機12はクラッ
チC3のみが締結された状態となり、入力軸26の回転
はこれにクラッチC3を介して結合された第2遊星歯車
機構18のキャリア18cを介してドラム22に直接伝
達される。従って、筒状の延設部分22aは出力軸26
に直結状態となり、この延設部分22aの回転は副変速
機14の遊星歯車機構20で増速された後、クラッチC
4を介して出力軸28に出力される。尚、5速段から4
速段にダウンシフトされる場合にも、同様にクラッチC
4を解放してブレーキB2を締結すれば良く、簡単な制
御によりスムーズなダウンシフトが可能となる。
【0017】このため、増速段へのアップシフトはクラ
ッチC3が共通して締結状態にあるため、ブレーキB2
とクラッチC4のそれぞれ1つづつの摩擦要素の切り換
えで済む。従って、4速段から5速段への切り換えを行
うための油圧制御を簡単にでき、かつ、大きな変速ショ
ックを伴うこと無くスムーズな変速が可能となる。ま
た、前記副変速機14は、増速機能を持ったギアトレー
ン、本実施例では遊星歯車機構20と、このトルク伝達
経路を出力軸28に結合可能な1つのクラッチC4とで
構成することができるためその構造を簡略化して、前記
油圧制御の簡単化と相俟って多段変速の可能な自動変速
機10を安価に提供することができる。
【0018】また、本実施例にあっては、主変速機12
の高速段としての4速より一段低い3速段にあってもク
ラッチC3が締結された状態にあり、高い頻度をもって
飛び変速が行われる3速段と5速段との間でも、クラッ
チC1とクラッチC4との1つづつの摩擦要素を単に切
り換えるのみで良く、この場合にあっても油圧制御を簡
単にしてスムーズな変速を可能とする。
【0019】図2は本発明の第2実施例を示し、前記実
施例と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を
省略して述べる。即ち、この実施例の自動変速機10a
は、副変速機14aのギアトレーンを入,出力ギア30
a,30bと入,出力カウンターギア30c,30dと
からなる2軸ギア30で構成してある。そして、入力ギ
ア30aをドラム22の筒状延設部分22aに結合し、
出力ギア30bをクラッチC4を介して出力軸28に結
合可能としてある。尚、この実施例では主変速機12は
前記第1実施例のものと同じ構造として構成され、各摩
擦要素C1〜C4,B1,B2およびワンウエイクラッ
チOWCは、前記表1に沿って締結およびロックされる
ことにより、前進の1速段〜5速段およびリバース段が
設定される。
【0020】従って、この実施例にあっても前記第1実
施例と同様に、4速段と5速段との間の変速を、ブレー
キB2とクラッチC4との切り換え、また、3速段と5
速段との間の飛び変速にあっても、クラッチC1とクラ
ッチC4とを切り換えるという簡単な操作で良く、か
つ、副変速機14aの構成を簡単化することができる。
図3は本発明の第3実施例を示し、前記各実施例と同一
構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述
べる。即ち、この実施例の自動変速機10bは、主変速
機12aをラビニオ型遊星歯車機構32を用いて構成し
てある。
【0021】前記ラビニオ型遊星歯車機構32は、入力
軸26上に相対回転可能に嵌合される小径のスモールサ
ンギア32a,大径のラージサンギア32bと、スモー
ルサンギア32aに噛合されるショートピニオンギア3
2cと、ショートピニオンギア32aおよびラージサン
ギア32bに噛合されるロングピニオンギア32dと、
このロングピニオンギア32dおよび前記ショートピニ
オンギア32cを回転自在に支持するキャリア32e
と、ロングピニオンギア32dに噛合されるリングギア
32fとで構成される。
【0022】そして、入力軸26はクラッチC1を介し
てスモールサンギア32aに結合可能となり、クラッチ
C2を介してラージサンギア32bに結合可能となり、
かつ、高速段用摩擦要素としてのクラッチC3を介して
キャリア32eに結合可能となっている。また、前記ラ
ージサンギア32bはブレーキB2を介してハウジング
Hに固定可能となっている。前記キャリア32eはドラ
ム22に結合され、このドラム22は並列配置されるブ
レーキB1およびワンウエイクラッチOWCを介してハ
ウジングHに固定およびロック可能となっている。前記
ドラム22には筒状の延設部分22aが形成されてい
る。
【0023】副変速機20は、前記第1実施例と同様
に、ギアトレーンがサンギア20a,ピニオンギア20
b,キャリア20c,リングギア20dからなる遊星歯
車機構20によって構成されるが、前記延設部分22a
がキャリア20cに結合されると共に、サンギア20a
が増速用摩擦要素としてのブレーキB3を介してハウジ
ングHに固定可能となり、かつ、リングギア20dが出
力軸28に結合される。尚、この実施例にあっても前記
表1と同様の制御によって各変速段が設定されるが、た
だクラッチC4はブレーキB3に変更される。
【0024】従って、この実施例にあっても4速段と5
速段との間の変速は、ブレーキB2とブレーキB3との
切り換えによって行なわれ、また、3速段と5速段との
間で飛び変速される場合にも、クラッチC1とブレーキ
B3との切り換えを行うことによってスムーズに変速さ
れ、前記各実施例と同様の機能を達成できる。
【0025】図4は本発明の第4実施例を示し、前記各
実施例と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明
を省略して述べる。即ち、この実施例の自動変速機10
cはF.F車に適用されるものを示し、この自動変速機
10cの出力回転はディファレンシャルギア40に出力
されるようになっている。
【0026】前記自動変速機10cの主変速機12bは
前記第3実施例と同様にラビニオ型遊星歯車機構32を
用いてギアトレーンが構成され、入力軸26とスモール
サンギア32aとの間にクラッチC1とワンウエイクラ
ッチOWC2とが直列に介設されると共に、これらクラ
ッチC1,OWC2に並列にクラッチC2が介設され
る。また、入力軸26は高速段用摩擦要素としてのクラ
ッチC3を介してキャリア32eに結合可能になると共
に、この入力軸26はクラッチC4を介してラージサン
ギア32bに結合可能となっている。更に、ラージサン
ギア32bはブレーキB2を介してハウジングHに固定
可能となっている。
【0027】また、前記キャリア32eはドラム22に
結合されると共に、このドラム22は並列配置されるブ
レーキB1,ワンウエイクラッチOWC1を介してハウ
ジングHに結合可能となっている。そして、リングギア
32fは第1出力ギア42に結合され、この第1出力ギ
ア42はアイドル軸として設けられる出力軸44に結合
された第1入力ギア46に噛合される。出力軸44に結
合されたトラクションギア48は、前記ディファレンシ
ャルギア40のファイナルギア40aに噛合される。従
って、主変速機12bの出力要素となるラビニオ型遊星
歯車機構32のリングギア32fから出力される回転
は、第1出,入力ギア42,46、出力軸44,トラク
ションギア48を介してディファレンシャルギア40に
出力され、図外の左右前輪が駆動される。
【0028】一方、副変速機14cは、前記ドラム22
の端部の縮径部分22bに結合された第2出力ギア50
aと、前記出力軸44に相対回転可能に嵌合された第2
入力ギア50bとからなる平歯車機構50でギアトレー
ンを構成し、この第2出力ギア50bを増速用摩擦要素
としてのクラッチC5を介して出力軸44に結合可能と
なっている。そして、前記クラッチC1〜C5,ブレー
キB1,B2,ワンウエイクラッチOWC1,OWC2
は表2に示す関係をもって締結またはロックされるよう
になっている。尚、クラッチC2は同表中(○)で示す
が、これはエンジンブレーキの作動時に締結されること
を表す(以下同様)。
【0029】
【表2】 従って、この実施例にあっては4速段と5速段との間の
変速は、ブレーキB2とクラッチC5とを切り換えるこ
とによって行なわれ、3速段と5速段との間の飛び変速
にあっても、クラッチC1とクラッチC5とを切り換え
ることによって行なわれ、前記各実施例と同様の機能を
達成することができる。
【0030】図5は本発明の第5実施例を示し、前記各
実施例と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明
を省略して述べる。即ち、この実施例の自動変速機10
dはF.F車に適用され、主変速機12cが前記第3実
施例の主変速機12aと略同様の構造となって、ラビニ
オ型遊星歯車機構32によってギアトレーンが構成され
る。また、前記ラビニオ型遊星歯車機構32の出力要素
となるリングギア32fは、第4実施例と同様に第1出
力ギア42,第2入力ギア46を介して出力軸44に連
結される。
【0031】一方、副変速機14dは、第4実施例と同
様にドラム22の外周に結合される第2出力ギア50a
と、前記出力軸44に相対回転可能に嵌合された第2入
力ギア50bとからなる平歯車機構50でギアトレーン
を構成し、この第2出力ギア50bを増速用摩擦要素と
してのクラッチC4を介して出力軸44に結合可能とな
っている。そして、この実施例では前記表1に示した関
係をもってクラッチC1〜C4,ブレーキB1,B2お
よびワンウエイクラッチOWCが締結およびロックされ
る。
【0032】従って、この実施例にあっても4速段と5
速段との間の変速、および3速段と5速段との間の飛び
変速が1つづつの摩擦要素の切り換えによって行なわ
れ、前記各実施例と同様の機能を達成することができ
る。
【0033】図6は本発明の第6実施例を示し、前記各
実施例と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明
を省略して述べる。即ち、この実施例の自動変速機10
eにあってもF.F車用として構成され、主変速機12
bは前記第4実施例と同様の構成が採用されるが、リン
グギア32fに結合される第1出力ギア42は、図7に
示したようにアイドラーギア52を介してディファレン
シャルギア40のファイナルギア40aに噛合される。
【0034】一方、副変速機14eのギアトレーンは、
図7にも示したようにドラム22の縮径部分22bに結
合された第2出力ギア54aに第1アイドラーギア54
bを噛合し、この第1アイドラーギア54bをアイドラ
ー軸54cに相対回転可能に嵌合すると共に、このアイ
ドラー軸54cに第2アイドラーギア54dを結合する
ことにより構成し、この第2アイドラーギア54dを前
記ディファレンシャルギア40のファイナルギア40a
に噛合するようになっている。また、前記第1アイドラ
ーギア54bは増速用摩擦要素としてのクラッチC5を
介して前記アイドラー軸54cに結合可能となってい
る。
【0035】従って、この実施例にあっても前記表2に
示した関係をもってクラッチC1〜C5,ブレーキB
1,B2およびワンウエイクラッチOWCが結合または
ロックされ、4速段と5速段との間の変速および3速段
と5速段との間の飛び変速を、1つづつの摩擦要素の切
り換えにより行なうことができ、前記各実施例と同様の
機能を達成することができる。
【0036】図8は本発明の第7実施例を示し、前記各
実施例と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明
を省略して述べる。即ち、この実施例の自動変速機10
fにあってもF.F車用として構成され、主変速機12
dは第1実施例と同様に第1遊星歯車機構16と第2遊
星歯車機構18とを備えたシンプソンタイプの変速機と
して構成される。尚、この実施例では第1遊星歯車機構
16のキャリア16cと第2遊星歯車機構18のリング
ギア18dとが連結されると共に、第1遊星歯車機構1
6のリングギア16dと第2遊星歯車機構18のキャリ
ア18cとが連結される。そして、入力軸16は直列配
置されるクラッチC1とワンウエイクラッチOWC2と
を介して第2遊星歯車機構18のサンギア18aに結合
可能になると共に、このサンギア18aと入力軸26と
の間に前記クラッチC1,OWC2と並列にクラッチC
2が介設される。
【0037】前記入力軸26は高速段用摩擦要素として
のクラッチC3を介して第2遊星歯車機構18のリング
ギア18dに結合可能になると共に、この入力軸26は
クラッチC4を介して第1遊星歯車機構16のサンギア
16aに結合可能になる。また、このサンギア16aは
ブレーキB2を介してハウジングHに固定可能になって
いる。更に、前記第2遊星歯車機構18の外側を覆って
特定の回転要素としてのドラム56が囲繞され、このド
ラム56は第1遊星歯車機構16のキャリア16cに結
合されると共に、ブレーキB1およびワンウエイクラッ
チOWC1を介してハウジングHに固定またはロック可
能になっている。
【0038】第1遊星歯車機構16のリングギア16d
は第1出力ギア42に結合されると共に、この第1出力
ギア42は筒軸58に結合される第1入力ギア46に噛
合され、この第1入力ギア46回転によりディファレン
シャルギア60を駆動する。このディファレンシャルギ
ア60はファイナルプラネタリギア62を介して回転入
力されるようになっている。このファイナルプラネタリ
ギア62のサンギア62aは前記筒軸58に結合される
と共に、リングギア62bはハウジングHに固定され、
そして、ピニオンギア62cのキャリア62dがデフケ
ース60aに結合されるようになっている。
【0039】一方、副変速機14fのギアトレーンは、
前記ドラム56に結合された第2出力ギア50aと、こ
の出力ギア50aに噛合されると共に、前記筒軸58に
相対回転可能に嵌合される第2入力ギア50bとからな
る平歯車機構50で構成され、この第2入力ギア50b
は増速用摩擦要素としてのクラッチC5を介して前記筒
軸58に結合可能になっている。そして、前記クラッチ
C1〜C5,ブレーキB1,B2,ワンウエイクラッチ
OWC1,OWC2は表3に示す関係をもって締結また
はロックされるようになっている。
【0040】
【表3】 従って、この実施例にあっても4速段と5速段との間の
変速は、ブレーキB2とクラッチC5との1つづつの摩
擦要素の切り換えによって行われ、また、3速段と5速
段との間の飛び変速は、クラッチC1とクラッチC5と
の1つづつの摩擦要素の切り換えによって行われる。こ
のため、前記各実施例と同様に前記各変速の制御を簡単
にしてスムーズな変速が可能になると共に、副変速機1
4fの構成を簡単にすることができる。
【0041】図9は本発明の第8実施例を示し、前記各
実施例と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明
を省略して述べる。即ち、この実施例の自動変速機10
gにあってもF.F用として構成され、主変速機12e
は3つの第1,第2,第3遊星歯車機構64,66,6
8によってギアトレーンが構成され、第1,第2遊星歯
車機構64,66のそれぞれのサンギア64a,66a
は、筒軸70を介して互いに結合されている。入力軸2
6はクラッチC1を介して第1遊星歯車機構のリングギ
ア64bに結合可能になると共に、この第1遊星歯車機
構64の外側を覆って囲繞される特定の回転要素として
のドラム72に、高速段用摩擦要素としてのクラッチC
2を介して結合可能になっている。尚、ドラム72は前
記筒軸70に結合されると共に、ブレーキB2を介して
ハウジングHに固定可能となっている。
【0042】前記筒軸70は、直列配置されるブレーキ
B3およびワンウエイクラッチOWC2を介してハウジ
ングに固定またはロック可能になると共に、この等軸7
0内に挿通される中間軸74は第1遊星歯車機構64の
キャリア64cに結合される。また、第2遊星歯車機構
66のキャリア66bは並列配置されるブレーキB1お
よびワンウエイクラッチOWC1を介してハウジングH
に固定またはロック可能になっている。前記中間軸74
は、第2遊星歯車機構66のリングギア66cに結合さ
れると共に、第3遊星歯車機構68のキャリア68aに
結合される。第3遊星歯車機構68のサンギア68bは
ブレーキB4を介してハウジングHに固定可能になると
共に、キャリア68aはクラッチC3およびワンウエイ
クラッチOWC3を介してこのサンギア68bに結合ま
たはロック可能になっている。
【0043】前記第3遊星歯車機構68のリングギア6
8cに第1出力ギア76が結合され、この第1出力ギア
76には出力軸78に結合された第1入力ギア80が噛
合される。そして、前記出力軸78に結合されたトラク
ションギア82が、ディファレンシャルギア40のファ
イナルギア40aに噛合される。
【0044】一方、副変速機14gのギアトレーンは、
前記ドラム72の端部に結合される第2出力ギア50a
と、この第2出力ギア50aに噛合され、出力軸78に
相対回転可能に嵌合される第2入力ギア50bとからな
る平歯車機構50で構成され、この第2入力ギア50b
は増速用摩擦要素としてのクラッチC4を介して出力軸
78に結合可能になっている。そして、前記クラッチC
1〜C4,ブレーキB1〜B4,ワンウエイクラッチO
WC1〜OWC3は表4に示す関係をもって締結または
ロックされるようになっている。
【0045】
【表4】 従って、この実施例にあっては4速段と5速段との間の
変速は、ブレーキB4とクラッチC4との切り換えによ
って行うことができ、前記各実施例と同様にその変速制
御を簡単にしてスムーズな変速を可能とする。また、3
速段と5速段との間の飛び変速は5速段でクラッチC4
を締結するのみで良く、その変速制御を更に簡単化する
ことができる。更に、副変速機14gの構成も前記各実
施例と同様に簡単にできる。
【0046】図10は本発明の第9実施例を示し、前記
各実施例と同一構成部分に同一符号を付して重複する説
明を省略して述べる。この実施例の自動変速機10hの
主変速機12fは、前記第8実施例の主変速機12eの
第3遊星歯車機構68を分割して出力軸78上に配置す
ることにより構成してある。即ち、この実施例では第3
遊星歯車機構68を出力軸78に配置し、中間軸74と
出力軸78とを互いに噛合される第1出力ギア84およ
び第1入力ギア86を介して連結すると共に、トラクシ
ョンギア82を出力軸78に相対回転可能に嵌合してあ
る。そして、第3遊星歯車機構68のリングギア68c
を出力軸78に結合すると共に、キャリア68aを前記
トラクションギア82に結合してある。
【0047】そして、この実施例にあっても前記表4の
変速制御が適用され、前記第8実施例と同様に4速段と
5速段との間の変速、および3速段と5速段との間の飛
び変速の制御を行うことができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
示す自動変速機にあっては、高速段から更に増速する場
合、締結された高速段用摩擦要素により主変速機の入力
軸と特定の回転要素とを直結状態にし、この回転要素に
設けられた副変速機に前記入力軸回転をそのまま入力で
きるため、この状態で副変速機に設けた1つの増速用摩
擦要素を締結することにより、増速用変速ギアを経由す
るトルク伝達経路を構成して、前記高速段より更に高い
変速段を得ることができる。従って、高速段から更に増
速する場合の変速制御を簡単にしてスムーズな変速を可
能にできると共に、副変速機延いては自動変速機全体の
構成を著しく簡単にして大幅なコストダウンを図ること
ができる。
【0049】また、本発明の請求項2にあっては、前記
第1摩擦要素を、前記高速段のみならず、少くともこの
高速段より1段下の変速段でも締結するようにしたの
で、高い頻度をもって使用されるこの1段下の変速段と
増速段との間の飛び変速が行われる際に、第1摩擦要素
を締結状態で保持しておくことができるため、摩擦要素
の切り換え制御を簡単にして、スムーズな飛び変速を行
うことができるという各種優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる自動変速機の第1実施例を概略
的に示す側面断面図である。
【図2】本発明にかかる自動変速機の第2実施例を概略
的に示す側面断面図である。
【図3】本発明にかかる自動変速機の第3実施例を概略
的に示す側面断面図である。
【図4】本発明にかかる自動変速機の第4実施例を概略
的に示す側面断面図である。
【図5】本発明にかかる自動変速機の第5実施例を概略
的に示す側面断面図である。
【図6】本発明にかかる自動変速機の第6実施例を概略
的に示す側面断面図である。
【図7】本発明の第6実施例の要部を概略的に示す正面
断面図である。
【図8】本発明にかかる自動変速機の第7実施例を概略
的に示す側面断面図である。
【図9】本発明にかかる自動変速機の第8実施例を概略
的に示す側面断面図である。
【図10】本発明にかかる自動変速機の第9実施例を概
略的に示す側面断面図である。
【符号の説明】
10,10a〜10h 自動変速機 12,12a〜
12f 主変速機 14,14a〜14g 副変速機 22 ドラム
(特定の回転要素) 26 入力軸 28 出力軸 56 ドラム(特定の回転要素) 72 ドラム
(特定の回転要素)) C3 クラッチ(高速段用摩擦要素) C4 クラッチ
(増速用摩擦要素) C5 クラッチ(増速用摩擦要素) C5 クラッチ
(増速用摩擦要素)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高速段で締結されて、主変速機の入力軸
    を出力軸とは異なる特定の回転要素に直結する高速段用
    摩擦要素を備えると共に、前記特定の回転要素に増速用
    変速ギアおよびこの変速ギアのトルク伝達経路を締結,
    解放する1つの増速用摩擦要素を備えた副変速機を設
    け、この副変速機の出力部分を前記出力軸に連結したこ
    とを特徴とする自動変速機。
  2. 【請求項2】 前記第1摩擦要素は、前記高速段のみな
    らず、少くともこの高速段より1段下の変速段でも締結
    させることを特徴とする請求項1に記載の自動変速機。
JP5097008A 1993-03-31 1993-03-31 自動変速機 Pending JPH06288445A (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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