JPH0628808B2 - スロ−アウエイチツプ - Google Patents
スロ−アウエイチツプInfo
- Publication number
- JPH0628808B2 JPH0628808B2 JP2353386A JP2353386A JPH0628808B2 JP H0628808 B2 JPH0628808 B2 JP H0628808B2 JP 2353386 A JP2353386 A JP 2353386A JP 2353386 A JP2353386 A JP 2353386A JP H0628808 B2 JPH0628808 B2 JP H0628808B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- curvature
- radius
- throw
- nose portion
- cutting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、スローアウェイチップに関し、特にチップブ
レーカ溝を改良をすることにより、ステンレス鋼などの
中切削に好適するようにしたものである。
レーカ溝を改良をすることにより、ステンレス鋼などの
中切削に好適するようにしたものである。
(従来の技術) 従来、この種のスローアウェイチップは、ステンレス鋼
などの切削用として、例えば特公昭54−5551号公
報にみられるものが開示されている。この先行技術は、
切刃稜に沿ったチップブレーカ溝の凹曲面として円錐外
面を所定角度に設定したものである。
などの切削用として、例えば特公昭54−5551号公
報にみられるものが開示されている。この先行技術は、
切刃稜に沿ったチップブレーカ溝の凹曲面として円錐外
面を所定角度に設定したものである。
しかしながら、ステンレスの切削では、切削抵抗が大き
く、しかも切屑の溶着性があることから、必ずしも満足
できる結果が得られていない。
く、しかも切屑の溶着性があることから、必ずしも満足
できる結果が得られていない。
(発明が解決しようとする問題点) このようなことから、難削材特にステンレスの切削で
は、切削抵抗が小さく、しかも切屑溶着性に対処できる
ようなチップブレーカ溝の開発が問題点となっている。
は、切削抵抗が小さく、しかも切屑溶着性に対処できる
ようなチップブレーカ溝の開発が問題点となっている。
本発明は、チップブレーカ溝を形状面から改善して、上
記問題点を解決しようとするものである。
記問題点を解決しようとするものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、上述の点に鑑みなされたもので、多角形板状
をなし、その少なくとも1つのコーナーでノーズ部分が
構成されるとともに、このノーズ部分のすくい面側に
は、ノーズ角を構成する頂角の二等分線方向で中央ボス
面に向って延びるチップブレーカ溝が備えられるように
したスローアウェイチップにおいて、チップブレーカ溝
の凹曲断面の形状を改善したものである。すなわち、チ
ップブレーカ溝は、ノーズ部分における二等分線方向に
延びることにより、の凹曲断面を大きくして、切屑のカ
ールを促進させたものである。また、二等分線方向の凹
曲断面が、切刃稜側から、中央ボス面側に向って2つの
曲率半径R1,R2を有する凹曲面によって形成され、
しかもこれらの曲率半径R1,R2間では、R1<R2
の関係にしたものである。これは、R1の円弧線分によ
って正のすくい角を付与するためである。さらに、曲率
半径R1,R2の中心点O1,O2が切刃稜からの距離
を1,2で表示したときに、1<2の関係にし
たものである。これは、チップブレーカ溝の最大深さh
が、曲率半径R2の凹曲面で与えられることから、中切
削における切屑処理に好適し、また、大きな曲率半径R
2によって、二等分線方向に延ばされることから、前述
したR1の円弧線分による正のすくい角付与および切屑
の擦過長さの増加から、切屑の溶着性を減少する。
をなし、その少なくとも1つのコーナーでノーズ部分が
構成されるとともに、このノーズ部分のすくい面側に
は、ノーズ角を構成する頂角の二等分線方向で中央ボス
面に向って延びるチップブレーカ溝が備えられるように
したスローアウェイチップにおいて、チップブレーカ溝
の凹曲断面の形状を改善したものである。すなわち、チ
ップブレーカ溝は、ノーズ部分における二等分線方向に
延びることにより、の凹曲断面を大きくして、切屑のカ
ールを促進させたものである。また、二等分線方向の凹
曲断面が、切刃稜側から、中央ボス面側に向って2つの
曲率半径R1,R2を有する凹曲面によって形成され、
しかもこれらの曲率半径R1,R2間では、R1<R2
の関係にしたものである。これは、R1の円弧線分によ
って正のすくい角を付与するためである。さらに、曲率
半径R1,R2の中心点O1,O2が切刃稜からの距離
を1,2で表示したときに、1<2の関係にし
たものである。これは、チップブレーカ溝の最大深さh
が、曲率半径R2の凹曲面で与えられることから、中切
削における切屑処理に好適し、また、大きな曲率半径R
2によって、二等分線方向に延ばされることから、前述
したR1の円弧線分による正のすくい角付与および切屑
の擦過長さの増加から、切屑の溶着性を減少する。
(実施例) 以下、本発明スローアウェイチップの一実施例につい
て、図を参照しながら説明する。
て、図を参照しながら説明する。
第1図乃至第3図において、(1)は、超硬合金、サーメ
ット、セラミックなどからなる略菱形板状のスローアウ
ェイチップであり、鋭角をなすコーナーには、切削上の
ノーズ部分(2)が構成される。そして、このノーズ部分
(2)のすくい面側には、ノーズ角を構成する頂角の二等
分線方向で中央ボス面(4)に向って延びる略扇形状をな
すチップブレーカ溝(3)が形成されるようになってい
る。
ット、セラミックなどからなる略菱形板状のスローアウ
ェイチップであり、鋭角をなすコーナーには、切削上の
ノーズ部分(2)が構成される。そして、このノーズ部分
(2)のすくい面側には、ノーズ角を構成する頂角の二等
分線方向で中央ボス面(4)に向って延びる略扇形状をな
すチップブレーカ溝(3)が形成されるようになってい
る。
このチップブレーカ溝(3)は、第2図および第3図で示
されているように、ノーズ部分(2)の二等分線方向の凹
曲断面では、2つの曲率半径R1,2をそれぞれ有する
凹曲面(5)(6)が連設されるものである。この場合、曲率
半径R1およびR2は、第3図で明示されているように
R1<R2の関係で、R1による円弧線分がR2の円弧
線分に対し、傾斜角θで内接する。これは、小さな曲率
半径R1の円弧線分によって正のすくい角を付与する配
慮である。そして、曲率半径R1,2の中心点O1,O
2がノーズ部分(2)からの距離を1,2で表示した
ときに1<2の関係にある。これは、中送り、中切
込みにおける中切削を対象にしたことによる。この結
果、チップブレーカ溝(3)の最大深さhが曲率半径R2
の凹曲面(6)によって与えられる。すなわち、前述した
R1円弧線分による正のすくい角の付与およびR2の円
弧線分によるブレーカ長さの増加から溶着性を減少させ
る。
されているように、ノーズ部分(2)の二等分線方向の凹
曲断面では、2つの曲率半径R1,2をそれぞれ有する
凹曲面(5)(6)が連設されるものである。この場合、曲率
半径R1およびR2は、第3図で明示されているように
R1<R2の関係で、R1による円弧線分がR2の円弧
線分に対し、傾斜角θで内接する。これは、小さな曲率
半径R1の円弧線分によって正のすくい角を付与する配
慮である。そして、曲率半径R1,2の中心点O1,O
2がノーズ部分(2)からの距離を1,2で表示した
ときに1<2の関係にある。これは、中送り、中切
込みにおける中切削を対象にしたことによる。この結
果、チップブレーカ溝(3)の最大深さhが曲率半径R2
の凹曲面(6)によって与えられる。すなわち、前述した
R1円弧線分による正のすくい角の付与およびR2の円
弧線分によるブレーカ長さの増加から溶着性を減少させ
る。
なお、このチップブレーカ溝(3)の創成にあたっては、
通常、球面、回転楕円体、回転放物体等の一部を使用す
るものである。そして球面を除き、曲率半径が、各曲面
部分で変化するが、この変化量は、微小量であるため、
前述したような曲率半径R1,2を導入しているもので
ある。
通常、球面、回転楕円体、回転放物体等の一部を使用す
るものである。そして球面を除き、曲率半径が、各曲面
部分で変化するが、この変化量は、微小量であるため、
前述したような曲率半径R1,2を導入しているもので
ある。
また、前記二等分線に対する垂直断面方向でも、同様に
曲率半径R3,R4を有するが、ブレーカの最大深さh
が、ブレーカ長さの約半分位のところにあることからR
3≒R4の関係を有する。そして、曲率半径R3につい
ては、第4図でみられるように、R2の曲率半径の中心
点O2から前記二等分線に向って下ろした垂線との交点
Xを基準にして、この交点Xを通る垂直断面方向の曲面
から、中心点O3,曲率半径R3を有する円弧線分とし
てとして取扱ったものである。この場合の交点Xは、ブ
レーカの最大深さhに関係する。
曲率半径R3,R4を有するが、ブレーカの最大深さh
が、ブレーカ長さの約半分位のところにあることからR
3≒R4の関係を有する。そして、曲率半径R3につい
ては、第4図でみられるように、R2の曲率半径の中心
点O2から前記二等分線に向って下ろした垂線との交点
Xを基準にして、この交点Xを通る垂直断面方向の曲面
から、中心点O3,曲率半径R3を有する円弧線分とし
てとして取扱ったものである。この場合の交点Xは、ブ
レーカの最大深さhに関係する。
さらに、曲率半径R4については、第5図でみられるよ
うにノーズ部分(2)から、R2による中央ボス面(4)の切
上り点Yまでの距離Lを半径とした円弧線(7)と切刃稜
(8)との両交点Z,Z′を基準にして、R3におけると
同様、二等分線に対する垂直断面方向の曲面から、中心
点O4,曲率半径R4を有する円弧線分として取扱った
ものである。この場合、図示では便宜上ノーズ部分(2)
からの距離を4,Z,Z′間の距離をW4ブレーカ深
さh4としている。
うにノーズ部分(2)から、R2による中央ボス面(4)の切
上り点Yまでの距離Lを半径とした円弧線(7)と切刃稜
(8)との両交点Z,Z′を基準にして、R3におけると
同様、二等分線に対する垂直断面方向の曲面から、中心
点O4,曲率半径R4を有する円弧線分として取扱った
ものである。この場合、図示では便宜上ノーズ部分(2)
からの距離を4,Z,Z′間の距離をW4ブレーカ深
さh4としている。
そして、二等分線に対する垂直断面方向では、前述した
曲面の合成により、その接続部分には、盛上がるような
稜線が生じることがある。したがって、この場合には、
この稜線部分を除去して凹凸が生じないように滑らかな
曲面に修正する。あるいは、R3からR4間で、曲率半
径を漸増するように変化させ、滑らかな凹曲面とするば
よい。
曲面の合成により、その接続部分には、盛上がるような
稜線が生じることがある。したがって、この場合には、
この稜線部分を除去して凹凸が生じないように滑らかな
曲面に修正する。あるいは、R3からR4間で、曲率半
径を漸増するように変化させ、滑らかな凹曲面とするば
よい。
なお、本実施例では、中央取付け穴(9)を穿設した菱形
板に適用して、鋭角コーナーのみにチップブレーカ溝
(3)を形成したが、鋭角コーナーにも形成してもよいも
のである。ノーズ部分(2)の角度変化、凹曲面(5)(6)の
曲率半径R1,R2の変更設定等により、切削領域が広
がるからである。
板に適用して、鋭角コーナーのみにチップブレーカ溝
(3)を形成したが、鋭角コーナーにも形成してもよいも
のである。ノーズ部分(2)の角度変化、凹曲面(5)(6)の
曲率半径R1,R2の変更設定等により、切削領域が広
がるからである。
また、本発明のスローアウェイチップ(1)は、略三角形
板、略正方形板等にも適用できる。さらに、凹曲面(5)
(6)の組合せについても、前述した曲率半径R1,R2
に置き代えできるものであれば、球面+回転楕円曲面に
限らず、球面+球面、回転楕円曲面+回転放物面等の組
合せも適宜採用できる。
板、略正方形板等にも適用できる。さらに、凹曲面(5)
(6)の組合せについても、前述した曲率半径R1,R2
に置き代えできるものであれば、球面+回転楕円曲面に
限らず、球面+球面、回転楕円曲面+回転放物面等の組
合せも適宜採用できる。
このようにして構成されたスローアウェイチップ(1)
は、前記チップブレーカ溝(3)の形成に伴い、ノーズ部
分(2)には、前述した曲率半径R1,R2を有する凹曲
面(5)(6)によって切刃稜(8)が形成される。
は、前記チップブレーカ溝(3)の形成に伴い、ノーズ部
分(2)には、前述した曲率半径R1,R2を有する凹曲
面(5)(6)によって切刃稜(8)が形成される。
この切刃稜(8)は、図示の場合では、中央ボス面(4)より
も低位で、心下り量δを有し、ノーズ部分(2)から中央
ボス面(4)に向っては下り傾斜から始まる凹曲線稜を呈
する。この結果、切刃稜(8)には、インクリネーション
が付与され、切屑の厚みを薄くするように機能する。し
かし、切刃稜(8)には、第6図にみられるように例え
ば、0.2mm程度の幅狭ランド(10)を付加してもよい。
また、チップブレーカ溝(3)内には、例えば、特公昭5
3−4270号公報にみられるような小突起(図示せ
ず)を形成してもよい。これは、小送り、小切込みの軽
切削にも対処できることの配慮である。
も低位で、心下り量δを有し、ノーズ部分(2)から中央
ボス面(4)に向っては下り傾斜から始まる凹曲線稜を呈
する。この結果、切刃稜(8)には、インクリネーション
が付与され、切屑の厚みを薄くするように機能する。し
かし、切刃稜(8)には、第6図にみられるように例え
ば、0.2mm程度の幅狭ランド(10)を付加してもよい。
また、チップブレーカ溝(3)内には、例えば、特公昭5
3−4270号公報にみられるような小突起(図示せ
ず)を形成してもよい。これは、小送り、小切込みの軽
切削にも対処できることの配慮である。
さらに、第7図にみられるように切刃稜(8)に沿って、
第2のチップブレーカ溝(11)を形成するようにしてもよ
い。これは、切込みが増加した場合の対処である。第2
のチップブレーカ溝(10)における断面形状は、第8図に
みられる円弧形に限らず、傾斜直線形等適宜のものを採
用できる。
第2のチップブレーカ溝(11)を形成するようにしてもよ
い。これは、切込みが増加した場合の対処である。第2
のチップブレーカ溝(10)における断面形状は、第8図に
みられる円弧形に限らず、傾斜直線形等適宜のものを採
用できる。
また、切削性能を向上させるため、スローアウェイチッ
プ(1)の表面にTiC,TiN,A2O3などの被覆
層を単層または複層で形成することも可能である。被覆
層の形成は、CVD法,PVD法などにより適宜行なえ
る。
プ(1)の表面にTiC,TiN,A2O3などの被覆
層を単層または複層で形成することも可能である。被覆
層の形成は、CVD法,PVD法などにより適宜行なえ
る。
次に、本発明のスローアウェイチップ(1)における切削
例について説明する。
例について説明する。
本発明品Aの工具仕様は、第1図で示されるような菱形
板状のスローアウェイチップ(1)であり、基本形状は、
ノーズ部分(2)の頂角=80°、内接円直径=12.7m
m、厚さ=4.76mm、ノーズ半径=0.8mmとしたも
のである。また、チップブレーカ溝(3)は、球面+回転
楕円曲面の一部を利用したものである。したがって、曲
率半径については、R1=R3=3.73mm、R2=1
1.036mm、R4=11.019mmに設定し、また最
大深さh=0.531mm、心下り量δ=0.05mmに設
定し、内接の傾斜角θ=10°を与えた。さらに、曲率
半径R1,R2の基準中心点O1,O2は、ノーズ部分
(2)からの距離を1=1.62mm、2=2.888m
mとし、また、計算上の数値として、4=3.516m
m、W4=6.646mm、h4=0.513を与えた。
なお、本発明品Aについては、切削性能を向上させるた
め、超硬合金母材の表面にTiNをPVD法により単層
で被覆処理した。
板状のスローアウェイチップ(1)であり、基本形状は、
ノーズ部分(2)の頂角=80°、内接円直径=12.7m
m、厚さ=4.76mm、ノーズ半径=0.8mmとしたも
のである。また、チップブレーカ溝(3)は、球面+回転
楕円曲面の一部を利用したものである。したがって、曲
率半径については、R1=R3=3.73mm、R2=1
1.036mm、R4=11.019mmに設定し、また最
大深さh=0.531mm、心下り量δ=0.05mmに設
定し、内接の傾斜角θ=10°を与えた。さらに、曲率
半径R1,R2の基準中心点O1,O2は、ノーズ部分
(2)からの距離を1=1.62mm、2=2.888m
mとし、また、計算上の数値として、4=3.516m
m、W4=6.646mm、h4=0.513を与えた。
なお、本発明品Aについては、切削性能を向上させるた
め、超硬合金母材の表面にTiNをPVD法により単層
で被覆処理した。
しかして、上述した仕様における本発明品Aは、SUS
304からなる被削材を対象としており、特に、切屑処
理範囲でいえば、切込みを、1〜4.5mm、送りを0.
1〜0.45mm/revになるように設定したものである。
304からなる被削材を対象としており、特に、切屑処
理範囲でいえば、切込みを、1〜4.5mm、送りを0.
1〜0.45mm/revになるように設定したものである。
切削試験したところ、第9図にみられるような有効切屑
処理範囲が得られた。この場合の切削速度は、100m/
minとした。これに対し、単一の凹球面(曲率半径R1
のみ)からなるチップブレーカ溝を備えた比較品Bで
は、切込み=3.0mm、送り=0.3mm/revが限度であ
り、本発明品Aがすぐれていることを確認した。
処理範囲が得られた。この場合の切削速度は、100m/
minとした。これに対し、単一の凹球面(曲率半径R1
のみ)からなるチップブレーカ溝を備えた比較品Bで
は、切込み=3.0mm、送り=0.3mm/revが限度であ
り、本発明品Aがすぐれていることを確認した。
また、第10図では、SUS304における合成切削力
の変化を示したが、本発明品Aは、前述した比較品Bに
比べて、合成切削力(N)が小さくなることが確認され
た。この場合、切削条件は、切削速度V=120m/mi
n、送り=0.2mm/revとしたものである。なお、比較
品Bについては、切込みが2mmを越えたときには、切屑
処理が有効に行なえなかった。
の変化を示したが、本発明品Aは、前述した比較品Bに
比べて、合成切削力(N)が小さくなることが確認され
た。この場合、切削条件は、切削速度V=120m/mi
n、送り=0.2mm/revとしたものである。なお、比較
品Bについては、切込みが2mmを越えたときには、切屑
処理が有効に行なえなかった。
(発明の効果) 本発明は、以上説明したように、ノーズ部分(2)におけ
る二等分線方向に延びる凹曲面状のチップブレーカ溝
(3)が備えられ、しかもこの凹曲断面が、2つの曲率半
径R1,R2を有する円弧線分によって、特定されたも
のであるから、以下のような効果を有する。
る二等分線方向に延びる凹曲面状のチップブレーカ溝
(3)が備えられ、しかもこの凹曲断面が、2つの曲率半
径R1,R2を有する円弧線分によって、特定されたも
のであるから、以下のような効果を有する。
第1に、難削材、特にステンレス鋼の切削に好適するこ
とである。これは、チップブレーカ溝(3)の形成にあた
って、チップブレーカ溝(3)がノーズ部分(2)の二等分線
方向に延びることから、凹曲面を広く形成できるように
したことによる。この結果、切屑のカールがしやすく、
折損も容易になる。
とである。これは、チップブレーカ溝(3)の形成にあた
って、チップブレーカ溝(3)がノーズ部分(2)の二等分線
方向に延びることから、凹曲面を広く形成できるように
したことによる。この結果、切屑のカールがしやすく、
折損も容易になる。
第2に、中切削における切屑の有効処理が行なえること
である。これは、第9図で示される切屑の有効処理範囲
から軽切削に有効であることが認められる。
である。これは、第9図で示される切屑の有効処理範囲
から軽切削に有効であることが認められる。
第3に、切削抵抗が減少することである。これは、第1
0図にみられるように、本発明品が比較品に対し、約1
0%以上の減少がみられるからである。
0図にみられるように、本発明品が比較品に対し、約1
0%以上の減少がみられるからである。
第1図は、本発明スローアウェイチップの一実施例を示
す平面図、第2図は、第1図の要部を示す一部拡大平面
図、第3図は、第2図中のIIIーIII線に沿って得られる
もので、チップブレーカ溝の構成を概念的に示す一部断
面図、第4図は、第2図中のIV一IV線に沿って得られる
一部拡大断面図、第5図は、同じく第2図中のVーV線
に沿って得られる一部断面図、第6図は、変形例を示す
スローアウェイチップの平面図、第7図は、別の変形例
を示す平面図、第8図は、第7図中のVIII−VIII線に沿
って得られる一部断面図、第9図は、切屑の有効処理範
囲を概念的に示す説明図、第10図は、合成切削力を示
す説明図である。 (1)……スローアウェイチップ、 (2)……ノーズ部分、(3)……チップブレーカ溝 (4)……中央ボス面、(5)(6)……凹曲面
す平面図、第2図は、第1図の要部を示す一部拡大平面
図、第3図は、第2図中のIIIーIII線に沿って得られる
もので、チップブレーカ溝の構成を概念的に示す一部断
面図、第4図は、第2図中のIV一IV線に沿って得られる
一部拡大断面図、第5図は、同じく第2図中のVーV線
に沿って得られる一部断面図、第6図は、変形例を示す
スローアウェイチップの平面図、第7図は、別の変形例
を示す平面図、第8図は、第7図中のVIII−VIII線に沿
って得られる一部断面図、第9図は、切屑の有効処理範
囲を概念的に示す説明図、第10図は、合成切削力を示
す説明図である。 (1)……スローアウェイチップ、 (2)……ノーズ部分、(3)……チップブレーカ溝 (4)……中央ボス面、(5)(6)……凹曲面
Claims (1)
- 【請求項1】多角形板状をなし、その少なくとも1つの
コーナーでノーズ部分(2)が構成されるとともに、この
ノーズ部分(2)のすくい面側には、ノーズ角を構成する
頂角の二等分線方向で中央ボス面(4)に向って延びる凹
曲面状のチップブレーカ溝(3)が備えられるようにした
スローアウェイチップにおいて、 前記チップブレーカ溝(3)は、ノーズ部分(2)における二
等分線方向の凹曲面が、ノーズ部分(2)側から中央ボス
面(4)側に向って、2つの曲率半径R1,R2を有する
凹曲面(5)(6)によって形成され、しかも、これらの曲率
半径R1,R2間では、R1<R2となるとともに、曲
率半径R1による円弧線分が、曲率半径R2の円弧線分
に内接する関係にあり、また、曲率半径R1,R2の中
心点O1,O2が切刃稜からの距離を1,2で表示
したときに、1<2の関係にあることにより、最大
深さhが、曲率半径R2による凹曲面(6)で与えられる
ようにしたことを特徴とするスローアウェイチップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2353386A JPH0628808B2 (ja) | 1986-02-05 | 1986-02-05 | スロ−アウエイチツプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2353386A JPH0628808B2 (ja) | 1986-02-05 | 1986-02-05 | スロ−アウエイチツプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62181807A JPS62181807A (ja) | 1987-08-10 |
JPH0628808B2 true JPH0628808B2 (ja) | 1994-04-20 |
Family
ID=12113092
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2353386A Expired - Lifetime JPH0628808B2 (ja) | 1986-02-05 | 1986-02-05 | スロ−アウエイチツプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0628808B2 (ja) |
-
1986
- 1986-02-05 JP JP2353386A patent/JPH0628808B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62181807A (ja) | 1987-08-10 |
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