JPH06287982A - 作業車輛運転室の窓自動開閉制御方法および装置 - Google Patents

作業車輛運転室の窓自動開閉制御方法および装置

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JPH06287982A
JPH06287982A JP9857093A JP9857093A JPH06287982A JP H06287982 A JPH06287982 A JP H06287982A JP 9857093 A JP9857093 A JP 9857093A JP 9857093 A JP9857093 A JP 9857093A JP H06287982 A JPH06287982 A JP H06287982A
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Masamichi Miyazaki
正道 宮崎
Yoshihiro Nagata
義弘 永田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 作業車輌運転室のウィンド開閉を円滑にし、
ロック動作を確実にさせ、かつ安全性の高い開閉操作を
行わせる。 【構成】 作業車輌の運転室におけるウィンド14を窓
枠と運転室天板部とに形成したガイドレールに沿って移
動させ開閉する。ウィンドを閉ループ駆動ケーブル26
で開閉させ、窓枠に押し付けて固定するロック機構を備
えている。ウィンド下降端位置を検出するリミットスイ
ッチを設け、ウィンド下降端を検出し、一定時間遅延さ
せてからロック動作を行わせる。ロック時にはロックモ
ータ34Mの過負荷電流の検知により、ロック解除時に
は後退移動端に設けたリミットスイッチによりモータ停
止動作が行われせ、左右のロック機構を個別に駆動制御
させる。ウィンドの昇降駆動手段に設けた過負荷電流検
出手段によって異常があるときに警報手段を起動する。
また、リミットスイッチ故障時に警報を出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は作業車輌運転室の窓自動
開閉制御方法および装置に係り、特にパワーショベルや
クレーン車等の建設作業機械における運転室のフロント
ウィンドウを開閉させるのに好適な作業車輌運転室の窓
自動開閉制御方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パワーショベル等の建設作業機械では、
作業地面の直接確認、補助作業者との直接応答などのた
め、フロントウィンドウを開閉できるようにしている。
これは運転室の窓枠側部に天井面に至るガイドレールを
設けておき、フロントウィンドウを運転室の窓枠から手
前に引いて離脱させた状態で、ウィンドウを上方に持上
げ、ガイドレールに沿わせて天井面に平行な状態まで移
動させるようにしている。このような作業は運転者の手
作業で行われ、ウィンドウの上下に取り付けた把手を持
って操作するものである。
【0003】ところが、フロントウィンドウの重量は2
0Kg程度あるため、操作重量が重く簡単に開閉操作を行
うことができない、ガイドレールはほぼ逆L字状に形成
されており、屈曲部を円滑に移動させるのが困難であ
る、あるいは運転者が不自然な姿勢で開閉操作しなけれ
ばならない、等の問題があるため、本出願人はこの種の
窓の自動開閉装置を提案した。 これは運転室のフロン
トウィンドウの昇降ガイドレールを窓枠側柱と天板部に
設け、このガイドレールに沿って転動するローラをフロ
ントウィンドウの四隅部に取り付けるとともに、フロン
トウィンドウに連結され閉ループを構成するようにワイ
ヤリングを施した駆動ケーブルを設け、当該駆動ケーブ
ルを循環駆動するモータの駆動力によってウィンドウ開
閉をなすようにしたものである。このような構成によれ
ばウィンドウ開放操作はモータ駆動スイッチを入れ、駆
動ケーブルにおけるウィンドウとの連結部を引上げ、ウ
ィンドウが天板部側のガイドレールに移動収容されるこ
とにより完了し、ウィンドウを閉じる操作はモータを逆
回転させ、ウィンドウを天板側ガイドレールから窓枠側
柱側のガイドレールに移動するようにケーブルを駆動す
ることによって行われる。また、特にウィンドウを閉じ
る場合にはウィンドウを窓枠に対面させるように下降移
動させた後、窓枠にウィンドウ本体を押し付けて密閉さ
せるようにロック機構が用いられている。通常このロッ
ク機構は、ウィンドウ開閉時の移動障害とならないよう
にロック時にのみウィンドウに設けた係合ピンに係合す
るように構成され、モータ駆動のスクリューロッドに移
動ナットを装着し、かつ移動ナットに伴って移動しかつ
昇降される係合部を有し、ロック操作方向に移動ナット
が移動すると同時に係合部が下降し、ウィンドウ側の係
合ピンに係合するよう構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
機構では、ウィンドウの閉操作時において、ウィンドウ
を駆動ケーブルの移動によってが窓枠側柱ガイドレール
に沿って下降させ、下降端に達してからウィンドウを窓
枠に押し付けるロック動作に入るが、このときウィンド
ウの下降端位置にて締切ロック位置との間に若干の隙間
があるため、ウィンドウが下降端に達した時に当該ウィ
ンドウが振動し、ロック動作が円滑に行われない欠点が
あった。すなわち、ウィンドウが振動することによって
ロック機構の係合部が係合ピンに係合しないままロック
動作に入ってしまうので、締切動作ができなくなるおそ
れがあった。
【0005】また、ウィンドウの閉作動時には駆動ケー
ブルが閉ループ構成となっているため、ウィンドウ下降
側に向けて引き込む動作と同時にウィンドウ上部側では
ケーブルの送り出しを行う。駆動ケーブルには遊び代が
あるため、ウィンドウが閉止位置である下降端に達した
ときに、ケーブルの送り出しが継続して行われることに
より、ケーブルの垂みが発生し、次にウィンドウ開操作
時にウィンドウ開放に遅れを生じてオペレータの意志と
異なる動きになって違和感が発生するとともに、これが
ケーブルガイドから脱落するおそれがあった。特に、ケ
ーブルのガイド脱落が生じると開閉操作が不能になので
問題が大きい。
【0006】更に、ウィンドウの締切動作をなすロック
機構は、ウィンドウの上部を左右両端で同時に窓枠に向
けて押圧するように構成されている。この場合、ロック
動作あるいはロック解除動作の停止はモータの回転時間
の設定等によって行うが、特にロック動作の場合にはウ
ィンドウがロック位置まで移動する距離が運転室の窓枠
製作精度によって異なるため、左右アンバランス状態で
ロック停止状態となることがあり、問題があった。
【0007】また、ウィンドウの開閉操作時には、オペ
レータやその他の作業員がウィンドウと窓枠に挟まれる
ことを確実に防止する等の安全性を高める必要があり、
特にこの種の作業車輌に搭載される窓自動開閉装置にお
ける高い安全性が要請されていたものである。
【0008】本発明は、上記従来の問題点に着目し、作
業車輌運転室の窓を自動開閉操作するに際して、ウィン
ドウの開閉動作が円滑に行われるとともに、ウィンドウ
のロック動作を確実にさせ、かつ安全性の高い開閉操作
を行わせることができる作業車輌運転室の窓自動開閉制
御方法および装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は作業車輌の運転室におけるウィンドウを窓
枠と運転室天板部とに形成したガイドレールに沿ってウ
ィンドウを移動可能としておき、このウィンドウに閉ル
ープケーブルを連結してモータ等の駆動手段でケーブル
を周回させることでウィンド開閉をなすようにしてお
き、またウィンドウを窓枠に押し付けて固定するロック
機構を備えた作業車輌運転室の窓自動開閉システムであ
って、まず、前記ウィンドウの閉移動時のウィンドウ下
降端位置を検出するリミットスイッチを設け、これによ
って機械的にウィンドウ下降端を検出するようにしてい
る。そして、ウィンドウ下降端検出リミットスイッチに
よる検出から一定時間遅延させる遅延回路を介して前記
ロック機構による窓締切作動信号を出力させてロック動
作を行わせるものとしている。
【0010】またロック機構によるウィンドウロック動
作の作動開始後、途中で中断し、この間に駆動ケーブル
を巻上げ操作するように制御し、駆動ケーブルの垂みを
吸収するようにしている。
【0011】更に、ロック機構はウィンドウの左右両端
で窓枠に押し付けるようにし、ロック時にはロックモー
タの過負荷電流の検知により、ロック解除時には後退移
動端に設けたリミットスイッチによりモータ停止動作が
行われるように制御駆動するものとしている。そして、
この場合において、左右のロック機構を個別に駆動制御
させることを可能としている。
【0012】また、ウィンドウの昇降動作時に駆動ケー
ブルの周回駆動手段の過負荷電流検出手段を設け、設定
された値以上の過負荷電流が検出されたときに、警報手
段を起動するようにしている。この場合、ウィンドウ駆
動ケーブルの駆動手段の起動時には過負荷電流が流れる
ため、これにより異常状態でない場合も警報手段が作動
する可能性があるが、駆動ケーブルの起動時には過負荷
電流の検出を停止するようにして通常の起動時に警報手
段が作動しないようにすることができる。
【0013】更に、ウィンドウの閉移動時のウィンドウ
下降端位置を検出するリミットスイッチと前記ロック機
構によるウィンドウ締切解除位置の検出用リミットスイ
ッチを設け、前記制御部にはウィンドウ下降端検出リミ
ットスイッチによる検出から一定時間遅延させて前記ロ
ック機構による窓締切作動信号を出力する遅延回路と、
前記ロック機構による締切作動中断回路ならびにこの中
断回路の作動時に巻上げ作動させる駆動ケーブル巻上げ
回路と、ロック機構のロック移動端におけるロックモー
タの過負荷電流検出による締切作動停止回路と、前記ロ
ック解除位置検出用リミットスイッチによる検出に基づ
いてロックモータ停止をなすロック解除回路とを設けた
構成として、ウィンドウの閉作動時、ロック動作時、並
びにウィンドウの開動作時の作動不具合が生じないよう
に制御するようにしている。この構成において、前記制
御部には前記リミットスイッチの故障検出回路を設けれ
ばよい。
【0014】
【作用】上記構成によれば、ウィンドウの下降端をリミ
ットスイッチにより検出した後、一定時間遅延させてか
らロック機構が作動するようにしているため、ウィンド
ウの閉動作時に下降端に達した場合、ウィンドウが締切
ロック位置との隙間で振動してもこれが終息してからロ
ックピンとの係合動作に入ることができる。したがっ
て、ウィンドウ締切ロック動作が確実になされる。ま
た、ロック機構はその作動後に中断させ、この中断時に
ウィンドウ昇降をなす駆動ケーブルの巻上げ動作を行わ
せるため、ケーブルの垂みを取ることができる。したが
って、ケーブルがガイドから脱落したり、あるいは巻上
げ上昇時に即座に上昇に移行させることができ、操作性
が良好になり、違和感のない操作が可能となるのであ
る。
【0015】また、ウィンドウ締切ロックのためのロッ
ク機構は、ウィンドウの左右に設け、これを独立して作
動停止させるようにしているため、ウィンドウが片締り
することがなく、締切状態ではウィンドウを窓枠に対し
て良好な密閉状態となる。更に、ロック機構は締切のた
めの前進動作の停止をロックモータの過負荷電流によっ
て行い、ロック開放時の停止位置をロック部材の後退移
動端に設けたリミットスイッチによって検出して停止さ
せるようにしている。したがって、特にロック解除をな
す後退時にロック部材が機械的接触による停止で過大な
電流がロックモータに流れることを確実に防止でき、モ
ータ耐久性を向上させることができる。
【0016】更に、駆動ケーブルの駆動手段には過負荷
電流の検出手段を設け、過剰電流が流れたときに、警報
を発生させて駆動を停止させる。これによりウィンドウ
の開閉操作時にオペレータの手等が窓枠との間に挟まれ
るような事故が発生した場合等の安全性を確保すること
ができる。また、この安全手段を設けると、駆動ケーブ
ルの起動時の立上がり負荷によって過負荷電流が流れ、
そのままでは起動時にも警報が発せられるが、このケー
ブル起動時には過負荷電流の検出をしないようにするこ
とによって安全手段を設けたことによる不具合を防止で
きるものとなっている。
【0017】また、ウィンドウ下降端やロック機構の位
置検出のために設けたリミットスイッチの故障検出回路
を設けることにより、未然に危険防止が図られ、窓自動
開閉のための安全性をより向上させている。
【0018】
【実施例】以下に、本発明に係る作業車輌運転室の窓自
動開閉制御方法および装置の具体的実施例を図面を参照
して詳細に説明する。図8はこの発明が適用される作業
車輌としてのパワーショベル10を示しており、その運
転室を形成するキャビン12の前面に取り付けられるフ
ロントウィンドウ14を自動開閉させるようにしてい
る。ウィンドウ14はキャビン12の窓枠16と天板部
18の間を昇降移動可能とされており、図9に示すよう
に、キャビン12における窓枠側柱に設けた一対のガイ
ド20と、天板部18側に設けたガイド22とを有し、
これらのガイド20、22に沿ってウィンドウ14の両
側縁フレームを移動案内させるようにしている。
【0019】ウィンドウ14の上端部左右には天板部ガ
イド22に収容され、ウィンドウ締切操作の際にウィン
ドウ14を窓枠16に押し付けるためのスライドプレー
ト24が取り付けられている。このスライドプレート2
4はガイド22の上部に配置された押圧手段26によっ
てウィンドウ締切方向に前進駆動されるようになってい
る。これらのスライドプレート24と押圧手段26はウ
ィンドロック機構を構成している。また、ウィンドウ1
4を昇降駆動させるため、図10に示すように、駆動ケ
ーブル28がウィンドウ14に連結されている。駆動ケ
ーブル28は全体として閉ループを形成するように構成
されており、ウィンドウ14の左右側部下端にそれぞれ
取り付けた固定金具30に一端を連結し、ガイド20、
22に沿ってキャビン12の後方に延長し、途中で左右
からのケーブルをクロスさせた後、反対側のガイド2
2、20を通し下方に延長させ、窓枠16の下方位置で
キャビン側に取り付けた反転ローラ32を介して折返
し、固定金具30に連結するようにしている。そして、
ケーブル28のクロス部分に駆動部34を設け、ケーブ
ル28を周回移動可能としている。ケーブル28の周回
移動のためケーブル28の一部をギヤードケーブルとし
ておき、駆動部34はケーブルクロス部分で上下ギヤー
ドケーブルに噛み合うように配置されたギヤ34Gとこ
れを回転させるモータ34Mによって構成すればよい。
したがって、モータ34Mを一方向に回転させることに
より、固定金具30が図10で実線矢印S1に示すよう
に上方に引上げられ、逆回転させることにより破線矢印
S2に示すように下方に引下げられるようになってい
る。固定金具30はウィンドウ14に取り付けられてい
るため、ウィンドウ14の開閉操作が駆動ケーブル28
の周回移動によって実現される。ウィンドウ14の開閉
状態の模式図を図11に示す。ウィンドウ14の開放状
態はウィンドウ14が天板部ガイド22に沿った形態と
なり(A)、この状態から破線実線で示したウィンドウ
14の上端部が天板部ガイド22に位置し下端部が窓枠
側柱ガイド20に位置した開閉途中の状態(B)を経由
して、窓枠16に対向する窓枠側柱ガイド20にウィン
ドウ上下部が保持される締切待機状態(C)まで操作で
きるのである。そして、ウィンドウ14の左右上端部を
前記したロック機構のスライドプレート24によって窓
枠16に押し付けて固定保持しウィンドウ締切状態
(D)となる。
【0020】ここで、上記したウィンドウロック機構の
詳細を図12、図13に示す。ロック機構は前述したよ
うにスライドプレート24と押圧手段26とから構成さ
れている。スライドプレート24の片面にはローラ36
が設けられ、これを天板部ガイド22にて案内走行させ
るようにしている。スライドプレート24の先端には長
穴38が形成され、これにウィンドウ14の上端に突設
させた連結軸40を嵌入させて相互の連結を図ってい
る。一方、押圧手段26はスライドプレート24の上部
に配置されており、スライドプレート24と同一平面上
に配置されるカム板42を有し、その片面にモータ44
とこれにより回転されるスクリューロッド46を取り付
けている。スクリューロッド46には移動ナット48が
螺合され、また移動ナット48に対して上下可動にロッ
ク部材50を取り付けている。ロック部材50はカム板
42の板厚方向に向けて突設されるカムピン52を有
し、カム板42に穿設したカム穴53に係合させてい
る。カム穴53はロック部材50の後退限位置から前進
方向に向って下降傾斜させた後、水平前進移動されるよ
うに形状が設定されている。ロック動作を行わせるた
め、スライドプレート24側にはロック係合ピン54が
設けられ、ロック部材50の下面部には係合溝56を形
成している。これによりロック部材50が後退限位置か
ら前進されると、最初下降移動して係合ピン54にロッ
ク部材50が噛み合い、次いでロック部材50の前進に
よってスライドプレート24を前方に強制移動させ、ウ
ィンドウ14の上端部を窓枠16に押し付け、密閉を図
るのである。また、ウィンドウ14の締切開放操作は当
然ながら上記と逆の操作を行えばよい。
【0021】上述のようなウィンドウ自動開閉装置の開
閉制御を最適に行わせるために構成された実施例に係る
制御装置の模式構成を図1に示す。これはウィンドウ1
4の開閉操作を管理する制御部60を有しており、この
制御部60にはウィンドウ14の開操作と閉操作の選択
操作をなす操作スイッチ62からの操作信号を入力させ
ている。制御部60は当該スイッチ62による信号入力
により、駆動ケーブル28の周回移動のための駆動モー
タ34Mを操作対象とし、上記スイッチ62の入力方向
に応じて駆動ケーブル28をウィンドウ開放側、あるい
は閉鎖側に周回駆動させる信号を出力するようにしてい
る。
【0022】また、制御部60にはウィンドウ14が閉
操作によって下降端に達しウィンドウ締切待機状態とな
っていることを検知するための信号、およびロック機構
の押圧手段26がスライドプレート24を前進させウィ
ンドウ締切状態を検知するための信号、並びにスライド
プレート24から離脱しロック部材50が後退限位置に
達したことによるウィンドウ締切解放状態を検知するた
めの信号を入力させるようにしている。
【0023】まず、閉操作によりガイド20、22に案
内されて下降するウィンド14がその下降端に達し、ウ
ィンドウ14がロック機構による締切待機状態となって
いることを検知する信号はリミットスイッチ64によっ
て検出するものとしている。すなわち、実施例ではウィ
ンドウ14の下降端位置をリミットスイッチ64による
機械的な位置検出によって確定し、これを制御部60に
入力させるものとしているのである。この具体的配置構
成を図12、図13に示す。このリミットスイッチ64
はロック機構に設けており、特に押圧手段26のカム板
42の先端下部に取り付けている。このリミットスイッ
チ64のスイッチ片66はスライドプレート24側に向
けており、これに対向するスライドプレート24側には
ウィンドウ14が下降端に達した位置で上記スイッチ片
66を入力させるストライカ68を取り付けている。し
たがって、駆動ケーブル28の操作駆動でウィンドウ1
4が下降移動することに伴ってスライドプレート24も
前進移動し、ちょうどウィンドウ14が下降端に達した
時にストライカ68がリミットスイッチ64を投入する
ようにそれらの配置が設定されている。実施例ではロッ
ク機構にリミットスイッチ64を取り付けているが、こ
れはウィンドウ14およびこれに付帯して移動する部材
あるいはこれらに対応するキャビン側部材に適宜取り付
けることができる。このようなリミットスイッチ64に
よる下降端検知信号は、後述するように制御部60にて
ロック機構の操作が確実になされるための制御に利用さ
れる。なお、図示していないが、ウィンドウ14を開放
操作し、これが天板部18側に格納された状態を検知す
るリミットスイッチが設けられ、ウィンドウ後退移動端
を検出するようにしている。
【0024】更に、制御部60にはロック機構における
ロック部材50が前進限位置あるいは後退限位置に達し
たことの信号を入力するようになっており、特に後退限
位置すなわちウィンドウ締切解放位置に達したことの検
知は、ウィンドウ下降端検出の場合と同様に、リミット
スイッチ70にて検出するようにしている。すなわち、
図12、図13に示すように、押圧手段26におけるス
クリューロッド46の後部軸受部72にリミットスイッ
チ70を取り付けており、そのスイッチ片74をロック
部材50の背面が軸受部72に接触する直前位置で投入
するように配置されている。一方、ロック部材50の前
進限位置すなわちウィンドウ締切位置に達したことの検
知は、スクリューモータ44の負荷電流を検出するよう
にしている。これはモータ回路の駆動電流信号を制御部
60に取込むように設定している。ロック機構によりウ
ィンドウ14を窓枠16に向けて押出すと、窓枠16と
ウィンドウフレームのゴムシールとの接触圧が増大し、
これによって移動ナット48の移動抵抗となってモータ
負荷電流が増大しいわゆるサージ電流が発生する。ロッ
ク機構の前進限位置の確定はこのサージ電流が所定の閾
値以上になったことを検出することによって行うものと
している。
【0025】これらの各検出信号を入力する制御部60
では、ウィンドウ締切解放処理部76、ウィンドウ締切
処理部78、駆動ケーブル垂み取り処理部80、および
昇降処理部82によって各処理を行うようにしている。
この具体的処理内容を図2以下のフローチャートに基づ
いて説明する。
【0026】ウィンドウ14の閉操作を行う処理を図2
に示す。操作スイッチ62をダウン操作側に入れること
により(ステップ100)、駆動ケーブル28のプルア
ップモータ34Mが起動され、ウィンドウ14を下げ方
向に移動させる(ステップ102)。このとき予めウィ
ンドウ14を開位置に止めているリヤロック手段(図示
せず)の解除を行っておく(ステップ104)。この駆
動によりウィンドウ14が天板部18側に設けたリヤリ
ミットスイッチ(図示せず)から離反したことが確認さ
れ(ステップ106)、以後ウィンドウ14が下降移動
して下降端に達したことをロック機構のカム板42に取
り付けた下降端検出リミットスイッチ64によって検知
されるまで下降動作を継続させる(ステップ108)。
このような処理によるウィンドウ14の動作形態は図1
1において位置(A)から(B)を経由して締切待機状
態位置(C)に至るものとなる。ウィンドウ14が下降
端に達したことが上記リミットスイッチ64により検知
されると、制御部60の昇降処理部80はプルアップモ
ータ34Mに停止指令を出力し、ウィンドウ14の移動
が停止される(ステップ110)。このため、プルアッ
プモータ34Mは過負荷が加わる以前に停止され、モー
タ保護作用が得られる。
【0027】ウィンドウ14の下降端位置での停止動作
後は、ロック機構の作動によりウィンドウ14を窓枠1
6に押圧する締切動作を制御部60のウィンドウ締切処
理部78で行うが、本発明では前記下降端検出リミット
スイッチ64による検知後、一定時間のタイムラグをお
いてからロック機構を作動するように設定している。実
施例ではこの時間を0.5秒に設定しており(ステップ
112)、これによってウィンドウ14が下降端に達し
た直後に微小な振動が生じ、ロック機構がウィンドウ作
動用のスライドプレート24と係合しないことによる不
具合を防止している。このようなタイムラグの設定は簡
単なタイマ処理によって容易に実現することができる。
【0028】上記のタイムラグの経過後、ロック機構の
作動を行わせウィンドウ締切動作に入るが、ロック機構
はウィンドウ14の左右両端にそれぞれ設けられ、実施
例では左右個別に締切ロック動作を行わせるようにして
いる。ウィンドウ締切動作はロックモータ44の駆動に
よってスクリューロッド46を回転し、移動ナット48
を前進させることによりロック部材50が下降し、最初
その係合溝56をスライドプレート24の係合ピン54
に係合させる。本発明では、この係合状態となったとき
に、一時作動を中断するものとしている(ステップ11
4、116)。実施例ではロックモータ44の作動開始
後、ほぼ1秒でロック部材50がスライドプレート24
のピン54と係合状態に達するので、モータ44の駆動
時間を1秒に設定している。そして、この中断信号を受
けた制御部60の垂み取り処理部80では、プルアップ
モータ34Mを上昇側に駆動する出力を出し、駆動ケー
ブル28の垂みを取るようにしている(ステップ11
8)。ケーブル垂み量は少ないのでこれは短い一定時間
だけ巻上げ動作させればよく、実施例では0.1秒の巻
上げ駆動させるようにしている。このとき、ロック部材
50はスクリューロッド46に保持されているので、巻
上げ量が大きくなってもロック係合が外れることはな
い。
【0029】このケーブル垂み取り処理が終了すると、
処理はウィンドウ締切処理部78に移行し、ここで左右
のロックモータ44をそれぞれ再起動させてスライドプ
レート24を前進させる(ステップ120、122)。
ウィンドウ締切処理部78には各ロックモータ44の負
荷電流が入力されており、ここで負荷電流を予め設定さ
れている閾値と比較され(ステップ124、126)、
閾値電流以上になったことが検出されたときにロックモ
ータ44の停止を行わせるようにしている(ステップ1
28、130)。すなわち、ウィンドウ14の左右両端
部は各々窓枠16に向けて押圧され、両者に設けたゴム
シール同士が接触し、窓枠16との間の押圧抵抗が徐々
に増加する。この抵抗増加によってロックモータ44の
負荷電流が増大し、いわゆるサージ電流が発生する。し
たがって所定の密閉度に達した時点でのサージ電流を基
準信号としておき、これに達した時点で確実にウィンド
ウ14の締切状態に設定することができるのである。
【0030】上述のようなウィンドウ閉操作時のタイミ
ングチャートを図3に示す。このチャートでTpmはウィ
ンドウ14が下端に達したときの振動収束までの時間、
Tmsはロック部材50がロック係合ピン54に係合する
までの時間、Ttはケーブル垂み取り時間、Tmcはロッ
クモータ44に定格電流以上の負荷電流が発生し、所定
以上のサージ電流が検出されるまでの時間を示してい
る。
【0031】次に、ウィンドウ14の開操作を図4を参
照して説明する。これはウィンドウ操作スイッチ62を
開方向に操作することによってロック機構の解除を最初
になし、次いでプルアップモータ34Mの駆動が行われ
る。すなわち、操作スイッチ62を開方向に投入すると
(ステップ200)、左右のロック機構はそれぞれ独立
して作動し、ロックモータ44を逆転駆動し、前進限位
置にある移動ナット48を後退させる(ステップ20
2、204)。これによりロック部材50はスライドプ
レート24を後退させ、ウィンドウ14の上端部を窓枠
16から離反させる。移動ナット48が引続き後退する
と、カム板42に形成されたカム穴53がロック部材5
0を後退させつつ上昇移動させるので、ロック部材50
とスライドプレート24との係合が解かれる。ロック部
材50は後退移動することにより、後退移動限に配置さ
れたロック解放検出リミットスイッチ70のスイッチ片
74を投入し、これが制御部60のウィンドウ締切解放
処理部76にて判定される(ステップ206、20
8)。ウィンドウ締切解放処理部76にてリミットスイ
ッチ70が投入されたことを検知すると、当該処理部7
6はロックモータ44に停止指令を出力し、ロックモー
タ44が停止される(ステップ210、212)。これ
によってロック機構の解除操作が終了する。このような
処理により、ウィンドウ14の上端部ロックが解除され
ると、駆動ケーブル28とはフリーになっているウィン
ドウ14の上端部が閉操作のときと同様に振動するおそ
れがあるので、この振動状態が収束するまでの一定時間
待機させるようにしている(ステップ214)。この待
機時間は閉操作の場合と同様に設定するばよく、実施例
では0.5秒に設定している。
【0032】このようなロック解除処理終了信号が得ら
れると、制御部60の昇降処理部82に処理が移行し、
プルアップモータ34Mをケーブル巻上げ方向に駆動さ
せる(ステップ216)。これによりウィンドウ14は
上昇され、キャビン12の天板部18側に格納される。
格納位置にはリヤリミットスイッチを設けており、これ
が入力されたか否かの検出が行われ(ステップ21
8)、リミットスイッチが投入されると同時にリヤロッ
クが係合され、プルアップモータ34Mを停止させ(ス
テップ220)、開放処理を終了するのである。
【0033】上述のようなウィンドウ開操作時のタイミ
ングチャートを図5に示す。このチャートでTpmはウィ
ンドウ14のロック解除から振動収束までの待機時間を
示しており、Trpはウィンドウ14が天板部18に格納
されリヤリミットスイッチが投入されてからプルアップ
モータ34Mを停止させるまでの遅れ時間を示してい
る。
【0034】このようなウィンドウ14の開閉処理を制
御部60にて行うが、実施例ではウィンドウ14の自動
開閉に伴ってウィンドウ下降時に作業者の体や異物が挟
まれた場合の危険性を回避するために、制御部60に安
全回路84を設けている。これは図6(1)に示すよう
に、図2に示した操作スイッチ62の下降操作入力によ
ってプルアップモータ34Mがウィンドウ14を下げ駆
動する処理(ステップ100、102)の後に、プルア
ップモータ34Mに過負荷電流が発生した場合に警報手
段を作動させるように構成している。これは、安全回路
84にプルアップモータ34Mの負荷電流を取込んでお
き、過負荷電流いわゆるサージ電流が所定値(実施例で
は8A)以上を一定時間(実施例では0.7秒)以上検
知したか否かを検出するものとしている(ステップ10
7)。この異常を検知した場合には、プルアップモータ
34Mの作動停止信号を出力して停止させ(ステップ3
01)、同時に内蔵されたブザーを鳴動させるようにし
ている(ステップ302)。そして、操作スイッチ62
を上方移動側に切換え操作したときに、この安全回路8
4を停止させるものとしている(ステップ303)。サ
ージ電流が所定値以上にならない場合には、図2に示す
ステップ108に移行し、通常のウィンドウ閉操作を行
わせる。このように構成された安全回路84では、特に
ウィンドウ14が操作スイッチ62の投入により自動的
に下降動作に入るが、ウィンドウ14と窓枠16との間
に人や物が挟まった場合に、ウィンドウ14の自動停止
と警報を発することができ、安全性を向上させることが
できる。また、この安全回路84による作動は、ウィン
ドウロック機構のロックモータ44に対しても適用でき
る。すなわち、ウィンドウ締切操作時にウィンドウ14
と窓枠16との僅かな隙間に指や物が挟まった場合に、
同様にしてロックモータ44の停止と警報鳴動をなすよ
うにすればよい。
【0035】また、制御部60ではプルアップモータ3
4Mやロックモータ44への安全回路84を設けたこと
により、過剰な負荷電流が検知されるとモータ34M、
44の自動停止がなされる。しかし、これらの起動時に
は起動負荷が大きいため、サージ電流が発生し、上記安
全回路84が作動するおそれがある。そこで、制御部6
0には安全回路84のカット回路86を設け、図6
(1)に示すように、この実施例ではプルアップモータ
34Mの下降操作入力後にカット回路86を作動し、サ
ージ電流が所定値以上であることが検知されても、この
過負荷電流信号が起動時の設定待機時間(1秒)の間は
安全回路84に入力されないようにしている(ステップ
101)。また、ロックモータ44に関しても同様に、
図6(2)に示すように、ロックモータ44の起動直後
には負荷電流信号が安全回路84に入力されないように
カット回路86を所定時間(0.7秒)だけ作動させる
ようにしている(ステップ119)。
【0036】更に、この制御装置にはウィンドウ14の
開閉駆動操作に先行して、電源投入キースイッチが入れ
られたときに、予め制御系のリミットスイッチ64、7
0および図示していないリヤリミットスイッチの作動状
態を検出するものとしている。すなわち、図7のフロー
チャートに示すように、作業車輌のキースイッチを入力
したとき(ステップ001)、操作スイッチ62による
操作前に、予めリミットスイッチ故障の有無を検出する
ようにしている(ステップ002)。この故障判別は直
前のスイッチのオンオフ状態を予め記憶格納しておき、
所定のウィンドウ開あるいは閉操作が行われたときに記
憶されたスイッチ状態と異なる信号が制御部60に入力
された時に故障と判定するようにしている。このような
判別によりリミットスイッチが故障であると判定された
場合には、例えば操作スイッチ62を下降操作側に入力
したとき(ステップ003)、制御部60の電源回路を
遮断し(ステップ004)、警報回路88を起動して
(ステップ005)、ブザーを鳴動させるのである(ス
テップ006)。この警報はキースイッチをオフ操作す
ることによって停止させるものとする(ステップ00
7)。
【0037】このようなリミットスイッチ故障判別回路
を設けることにより、機器の故障をオペレータが確実に
知ることができ、かつ制御回路が起動しないので安全を
確保することができる。
【0038】以上のような実施例によれば、まず、ウィ
ンドウ14の下降操作に際してウィンドウ下降端をリミ
ットスイッチ64によって検出し、しかるのち一定のタ
イムラグをおいてからロック機構を作動させるようにし
ているため、ウィンドウ14が下降端に達した直後の振
動が確実に終息してからロック機構のロック部材50と
ウィンドウ14の操作用スライドプレート24側の係合
ピン54の噛み合わせることができる。このためウィン
ドウ14の自動閉鎖に際してのロック係合不具合を確実
に防止でき、自動化を安全に図ることができる。また、
ウィンドウ14の締切ロック作動に際してロック部材5
0の移動開始後、ロック部材50がロック係合ピン54
に噛み合った時点で一時中断させ、この間に駆動ケーブ
ル28を巻上げ、垂みを取るようにしているため、ウィ
ンドウ締切時にケーブル28垂みが無くなり、よってケ
ーブル28あガイド20、22から外れることを防止で
きる。したがって、確実なケーブル駆動を行わせること
ができ、特にウィンドウ開操作の際にはケーブル遊びに
よる操作不具合の発生を防止できる。
【0039】また、実施例ではウィンドウ14のロック
機構は左右個別に作動させるようにしており、したがっ
てウィンドウ14が締切に際して偏って窓枠16に押し
付けられてロックされることを防止できる。特にこれや
キャビン12の製作精度等によってロック機構の取り付
け誤差が左右で異なる場合や、ロック機構自身の製作誤
差等がある場合でも確実なロック動作を実現させること
ができるので、締切不良を確実に解消できる。
【0040】更に、ロック機構は締切操作の前進限位置
をロックモータ44に加わるサージ電流によって検出
し、締切解除操作の後退限位置をリミットスイッチ70
によって機械的に検出するものとしている。ウィンドウ
14の締切に際してはこれと窓枠16とのゴムシールに
よる弾性によってサージ電流が急俊に立上がることがな
いのでロックモータ44に大きな負担がない。ロック解
除に際してロック部材50が後退する場合には軸受部材
等への機械的衝突によりサージ電流が急俊に立上がって
しまうが、この実施例ではこの急激な過負荷電流を生じ
させることなく停止できる。したがって、ロックモータ
44の停止機構は、機構上の特徴を有効に利用したもの
となり、モータ寿命を低減させることがなくなる利点が
得られる。
【0041】自動開閉に際して、開閉途中でウィンドウ
14に人や物が挟まれた場合にはプルアップモータ34
Mに負荷電流が発生し、これを検出してモータ停止と警
報を発するようにしているため、ウィンドウ自動開閉と
することによる危険性を回避でき、より安全性の高いウ
ィンド自動開閉制御を行わせることができる。そして、
この安全回路を設けたことにより、ウィンドウの開閉起
動時やロックモータ44の起動に際して発生する高いサ
ージ電流が検出されて停止する不都合を、モータ起動時
の微小時間は安全回路が機能しないようにカット回路を
設けているため、安全性の確保に伴う作動不具合の発生
を防止できる効果が得られる。
【0042】また、上記制御において用いられるリミッ
トスイッチの故障状態が予めウィンドウ開閉操作以前に
検出できるよう制御回路が構成されているので、開閉操
作時の安全性が高いものとなっている。なお、上記構成
において、ウィンドウ14が開閉途中で停止している状
態は危険であるため、ウィンドウ14の位置検出リミッ
トスイッチがいずれも不作動状態の時には警報手段を起
動させるようにすればよい。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ウィン
ドウの下降端をリミットスイッチにより検出した後、一
定時間経過してからロック機構を作動させるようにし、
またロック機構操作開始後に一時中断してケーブル垂み
を取るようにしているため、的確な作動と安定した作動
を確保することができ、同時にロック機構の作動停止も
的確に行わせることができて安全性を向上させることが
できる。また、ウィンドウが異物を挟み込んだ場合や位
置検出のためのリミットスイッチの故障等による不具合
も未然に防止でき、高い安全をもった作業車輌の窓自動
開閉制御を行わせることができるという優れた効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る作業車輌の窓自動開閉制御装置の
簡略構成図である。
【図2】ウィンドウ閉操作のフローチャートである。
【図3】ウィンドウ閉操作のタイムチャートである。
【図4】ウィンドウ開操作のフローチャートである。
【図5】ウィンドウ開操作のタイムチャートである。
【図6】安全回路の動作説明のフローチャートである。
【図7】リミットスイッチ故障検出の動作フローチャー
トである。
【図8】実施例に係る窓自動開閉制御装置が搭載される
作業車輌の説明図である。
【図9】ウィンドウ開閉操作の説明斜視図である。
【図10】ウィンドウ駆動ケーブルの説明図である。
【図11】ウィンドウ動作形態の説明図である。
【図12】ロック機構の分解斜視図である。
【図13】ロック機構の側面図である。
【符号の説明】
10 パワーショベル 12 キャビン 14 ウィンドウ 16 窓枠 18 天板部 20 窓枠側柱ガイド 22 天板部ガイド 24 スライドプレート 26 押圧手段 28 駆動ケーブル 30 固定金具 32 反転ローラ 34 駆動部 34G ギヤ 34M モータ 36 ローラ 38 長穴 40 連結軸 42 カム板 44 モータ 46 スクリューロッド 48 移動ナット 50 ロック部材 52 カムピン 53 カム穴 54 ロック係合ピン 56 係合溝 60 制御部 62 操作スイッチ 64 下降端検出リミットスイッチ 66 スイッチ片 68 ストライカ 70 ロック解放検出リミットスイッチ 72 後部軸受部 74 スイッチ片 76 ウィンドウ締切解放処理部 78 ウィンドウ締切処理部 80 駆動ケーブル垂み取り処理部 82 昇降処理部 84 安全回路 86 安全回路カット回路 88 警報回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E05F 15/10

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業車輌の運転室におけるウィンドウを
    窓枠と運転室天板部との間で駆動ケーブルにより昇降駆
    動可能に設け、開閉操作スイッチの投入によりウィンド
    ウの昇降を行わせ、かつウィンドウ閉止時にロック機構
    により窓枠に向けて当該ウィンドウを押し付けロックす
    るようにした窓自動開閉制御方法において、前記ウィン
    ドウの閉移動時のウィンドウ下降端位置を検出するリミ
    ットスイッチを設け、このリミットスイッチによるウィ
    ンドウ下降端検出から一定時間タイムラグをおいてから
    前記ロック機構による窓締切作動を行わせることを特徴
    とする作業車輌の窓自動開閉制御方法。
  2. 【請求項2】 作業車輌の運転室におけるウィンドウを
    窓枠と運転室天板部との間で駆動ケーブルにより昇降駆
    動可能に設け、開閉操作スイッチの投入によりウィンド
    ウの昇降を行わせ、かつウィンドウ閉止時にロック機構
    により窓枠に向けて当該ウィンドウを押し付けロックす
    るようにした窓自動開閉制御方法において、前記ウィン
    ドウが窓閉め下降端に移動した後、前記ロック機構によ
    る締切作動の途中でロック操作を中断させ、この中断時
    間にてウィンドウの巻上げ移動を行わせることを特徴と
    する作業車輌の窓自動開閉制御方法。
  3. 【請求項3】 作業車輌の運転室におけるウィンドウを
    窓枠と運転室天板部との間で駆動ケーブルにより昇降駆
    動可能に設け、開閉操作スイッチの投入によりウィンド
    ウの昇降を行わせ、かつウィンドウ閉止時にロック機構
    により窓枠に向けて当該ウィンドウを押し付けロックす
    るようにした窓自動開閉制御方法において、前記ロック
    機構をウィンドウ左右に独立して設け、各ロック機構の
    ロック停止位置をロックモータの過負荷電流により検出
    するとともに、ロック解除位置をリミットスイッチによ
    る定点検出により検出させて駆動停止をなすことを特徴
    とする作業車輌の窓自動開閉制御方法。
  4. 【請求項4】 前記ロック機構の少なくともロックモー
    タ停止を左右独立の停止位置検出手段で個別に停止させ
    ることを特徴とする請求項3に記載の作業車輌の窓自動
    開閉制御方法。
  5. 【請求項5】 作業車輌の運転室におけるウィンドウを
    窓枠と運転室天板部との間で駆動ケーブルにより昇降駆
    動可能に設け、開閉操作スイッチの投入によりウィンド
    ウの昇降を行わせ、かつウィンドウ閉止時にロック機構
    により窓枠に向けて当該ウィンドウを押し付けロックす
    るようにした窓自動開閉制御方法において、前記ウィン
    ドウの昇降移動時における昇降駆動手段の過負荷電流検
    出を行い、この電流の設定された閾値を越えた過負荷電
    流の検出により警報手段の起動をなすようにしたことを
    特徴とする作業車輌の窓自動開閉制御方法。
  6. 【請求項6】 前記ウィンドウの昇降移動時における昇
    降駆動手段の過負荷電流検出をウィンドウ昇降駆動手段
    の起動開始後、一定時間停止させることを特徴とする請
    求項5に記載の作業車輌の窓自動開閉制御方法。
  7. 【請求項7】 作業車輌の運転室におけるウィンドウを
    窓枠と運転室天板部との間に形成したガイドレールと、
    このガイドレールに沿って移動可能とされたウィンドウ
    と、このウィンドウに閉ループを形成して連結され駆動
    手段により周回移動することにより前記ウィンドウを昇
    降駆動する駆動ケーブル手段と、前記ウィンドウを運転
    室窓枠に押し付けて窓締切をなすロック機構とを有し、
    これらの作動を制御する制御部を備えた窓自動開閉制御
    装置において、前記ウィンドウの閉移動時のウィンドウ
    下降端位置を検出するリミットスイッチを設け、前記制
    御部はこのリミットスイッチによるウィンドウ下降端検
    出から一定時間遅延させる遅延手段を介して前記ロック
    機構による窓締切作動信号を出力可能としたことを特徴
    とする作業車輌の窓自動開閉制御装置。
  8. 【請求項8】 作業車輌の運転室におけるウィンドウを
    窓枠と運転室天板部との間に形成したガイドレールと、
    このガイドレールに沿って移動可能とされたウィンドウ
    と、このウィンドウに閉ループを形成して連結され駆動
    手段により周回移動することにより前記ウィンドウを昇
    降駆動する駆動ケーブル手段と、前記ウィンドウを運転
    室窓枠に押し付けて窓締切をなすロック機構とを有し、
    これらの作動を制御する制御部を備えた窓自動開閉制御
    装置において、前記制御部はロック機構によるウィンド
    ウ締切作動の中断させ、この中断時に前記駆動ケーブル
    によるウィンドウ巻上げ信号を出力させるケーブル垂み
    取り処理部を設けたことを特徴とする作業車輌の窓自動
    開閉制御装置。
  9. 【請求項9】 作業車輌の運転室におけるウィンドウを
    窓枠と運転室天板部との間に形成したガイドレールと、
    このガイドレールに沿って移動可能とされたウィンドウ
    と、このウィンドウに閉ループを形成して連結され駆動
    手段により周回移動することにより前記ウィンドウを昇
    降駆動する駆動ケーブル手段と、前記ウィンドウを運転
    室窓枠に押し付けて窓締切をなすロック機構とを有し、
    これらの作動を制御する制御部を備えた窓自動開閉制御
    装置において、前記ロック機構によるウィンドウ締切駆
    動時のロックモータ駆動電流の検出部を設けるととも
    に、ウィンドウ開放時のロック部材の後退移動端を検出
    するリミットスイッチを設け、前記制御部は電流検出部
    による過負荷電流の閾値検出および前記リミットスイッ
    チの接点投入によるロックモータの停止信号出力部を設
    けたことを特徴とする作業車輌の窓自動開閉制御装置。
  10. 【請求項10】 前記ロック機構をウィンドウ上部の左
    右を独立して押圧可能に設けるとともに、各ロック機構
    に対応して前記ロックモータの過負荷電流検出部とロッ
    ク部材の後退移動端検出用リミットスイッチを設けてな
    り、前記制御部は各ロック機構を過負荷電流および後退
    移動位置の定点検出により独立してロックモータ停止を
    なすようにしたことを特徴とする請求項9に記載の作業
    車輌の窓自動開閉制御装置。
  11. 【請求項11】 作業車輌の運転室におけるウィンドウ
    を窓枠と運転室天板部との間に形成したガイドレール
    と、このガイドレールに沿って移動可能とされたウィン
    ドウと、このウィンドウに閉ループを形成して連結され
    駆動手段により周回移動することにより前記ウィンドウ
    を昇降駆動する駆動ケーブル手段と、前記ウィンドウを
    運転室窓枠に押し付けて窓締切をなすロック機構とを有
    し、これらの作動を制御する制御部を備えた窓自動開閉
    制御装置において、前記駆動ケーブルの昇降駆動手段の
    過負荷電流検出部を設け、前記制御部は当該過負荷電流
    検出から信号を入力し設定された閾値を越えた過負荷電
    流の検出により警報信号を出力可能とし、この警報信号
    によりブザー鳴動等をなす警報信号手段を設けたことを
    特徴とする作業車輌の窓自動開閉制御装置。
  12. 【請求項12】 前記制御部は前記ケーブル駆動手段の
    過負荷電流検出によるケーブル駆動手段の停止回路を備
    えていることを特徴とする請求項11に記載の作業車輌
    の窓自動開閉制御装置。
  13. 【請求項13】 作業車輌の運転室におけるウィンドウ
    を窓枠と運転室天板部との間に形成したガイドレール
    と、このガイドレールに沿って移動可能とされたウィン
    ドウと、このウィンドウに閉ループを形成して連結され
    駆動手段により周回移動することにより前記ウィンドウ
    を昇降駆動する駆動ケーブル手段と、前記ウィンドウを
    運転室窓枠に押し付けて窓締切をなすロック機構とを有
    し、これらの作動を制御する制御部を備えた窓自動開閉
    制御装置において、前記ウィンドウの閉移動時のウィン
    ドウ下降端位置を検出するリミットスイッチと前記ロッ
    ク機構によるウィンドウ締切解除位置の検出用リミット
    スイッチを設け、前記制御部にはウィンドウ下降端検出
    リミットスイッチによる検出から一定時間遅延させて前
    記ロック機構による窓締切作動信号を出力する遅延回路
    と、前記ロック機構による締切作動中断回路ならびにこ
    の中断回路の作動時に巻上げ作動させる駆動ケーブル巻
    上げ回路と、ロック機構のロック移動端におけるロック
    モータの過負荷電流検出による締切作動停止回路と、前
    記ロック解除位置検出用リミットスイッチによる検出に
    基づいてロックモータ停止をなすロック解除回路とを設
    けてなることを特徴とする作業車輌の窓自動開閉制御装
    置。
  14. 【請求項14】 前記制御部には前記リミットスイッチ
    の故障検出回路を設けていることを特徴とする請求項1
    3に記載の作業車輌の窓自動開閉制御装置。
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