JPH06287585A - 合成潤滑油 - Google Patents
合成潤滑油Info
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- JPH06287585A JPH06287585A JP9709493A JP9709493A JPH06287585A JP H06287585 A JPH06287585 A JP H06287585A JP 9709493 A JP9709493 A JP 9709493A JP 9709493 A JP9709493 A JP 9709493A JP H06287585 A JPH06287585 A JP H06287585A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】エステル系化合物又はエステル系化合物と鉱油
もしくは合成油との混合物にグリシジルアミン系化合物
を0.01〜10重量%配合することを特徴とする合成
潤滑油 【効果】優れた耐加水分解性、熱安定性及び酸化安定性
を有し、さらに水素含有フルオロアルカン系冷媒との相
溶性に優れた合成潤滑油が得られる。
もしくは合成油との混合物にグリシジルアミン系化合物
を0.01〜10重量%配合することを特徴とする合成
潤滑油 【効果】優れた耐加水分解性、熱安定性及び酸化安定性
を有し、さらに水素含有フルオロアルカン系冷媒との相
溶性に優れた合成潤滑油が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエステル化合物を含有す
る潤滑油組成物に関し、詳しくは特定のエステル化合物
を主成分とする潤滑油基材の耐加水分解性及び熱安定性
の改良された潤滑油組成物に関し、特に水素含有フルオ
ロアルカンを冷媒とする冷凍機油として優れた潤滑油組
成物に関する。
る潤滑油組成物に関し、詳しくは特定のエステル化合物
を主成分とする潤滑油基材の耐加水分解性及び熱安定性
の改良された潤滑油組成物に関し、特に水素含有フルオ
ロアルカンを冷媒とする冷凍機油として優れた潤滑油組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
各種工業の急速な発達に伴い潤滑油の使用条件が苛酷化
し、潤滑油へのより高度な特性が要求されるようになり
各種エステル系合成油が提案されてきた。しかしエステ
ルは水の存在下で加水分解を受けやすい欠点があり、ま
た酸化安定性及び熱安定性等も不十分であった。そこで
熱安定性に優れた潤滑油として特開昭56−13324
1にネオペンチルポリオ−ルエステルが報告されてい
る。また耐加水分解性に優れた潤滑油として特開平3−
199295、特開平4−85396、特開平4−91
194、特開平4−164993、特開平4−3147
93、特開平5−17787にネオペンチル型分岐脂肪
酸を成分とするネオペンチルポリオ−ルエステルが報告
されている。しかしこれらは、より高い耐加水分解性及
び熱安定性等の条件を満たすには、なお不十分であっ
た。さらに特開昭59−91198、特開昭62−29
2895、特開平4−314797にグリシジルエステ
ルの添加が報告されているがこれらもエステルであり、
加水分解は避けられない。特にこのようなことは密閉系
で長期間使用される冷凍機油においては好ましくなかっ
た。
各種工業の急速な発達に伴い潤滑油の使用条件が苛酷化
し、潤滑油へのより高度な特性が要求されるようになり
各種エステル系合成油が提案されてきた。しかしエステ
ルは水の存在下で加水分解を受けやすい欠点があり、ま
た酸化安定性及び熱安定性等も不十分であった。そこで
熱安定性に優れた潤滑油として特開昭56−13324
1にネオペンチルポリオ−ルエステルが報告されてい
る。また耐加水分解性に優れた潤滑油として特開平3−
199295、特開平4−85396、特開平4−91
194、特開平4−164993、特開平4−3147
93、特開平5−17787にネオペンチル型分岐脂肪
酸を成分とするネオペンチルポリオ−ルエステルが報告
されている。しかしこれらは、より高い耐加水分解性及
び熱安定性等の条件を満たすには、なお不十分であっ
た。さらに特開昭59−91198、特開昭62−29
2895、特開平4−314797にグリシジルエステ
ルの添加が報告されているがこれらもエステルであり、
加水分解は避けられない。特にこのようなことは密閉系
で長期間使用される冷凍機油においては好ましくなかっ
た。
【0003】従って本発明の目的は耐加水分解性及び熱
安定性に優れ、かつ水素含有フルオロアルカン冷媒との
相溶性に優れた潤滑油組成物を提供することにある。
安定性に優れ、かつ水素含有フルオロアルカン冷媒との
相溶性に優れた潤滑油組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
に鑑み、エステル系化合物を主成分とする潤滑油基材に
ついてより優れた性能を得るべく種々検討を重ねた結
果、特定の条件を満たすエステル化合物にグリシジルア
ミン系化合物を配合することにより上記目的を達成し得
ることを見出し、本発明を完成するに至った。
に鑑み、エステル系化合物を主成分とする潤滑油基材に
ついてより優れた性能を得るべく種々検討を重ねた結
果、特定の条件を満たすエステル化合物にグリシジルア
ミン系化合物を配合することにより上記目的を達成し得
ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0005】即ち本発明は、エステル系化合物又はエス
テル系化合物と鉱油もしくは合成油との混合物にグリシ
ジルアミン系化合物を0.01〜10重量%配合してな
る潤滑油組成物を提供するものある。
テル系化合物と鉱油もしくは合成油との混合物にグリシ
ジルアミン系化合物を0.01〜10重量%配合してな
る潤滑油組成物を提供するものある。
【0006】本発明に使用されるグリシジルアミンとし
てはテトラグリシジルメタキシレンジアミン、テトラグ
リシジル−1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサン、
テトラグリシジル−1,2−ビスアミノメチルシクロヘ
キサン、テトラグリシジルジアミノジフェニルメタン、
トリグリシジル−p−アミノフェノ−ル、トリグリシジ
ル−m−アミノフェノ−ル、ジグリシジルジアニリン、
ジグリシジルオルソトルイジン、ジグリシジルトリブロ
ムアニリン、トリグリシジルイソシアヌレ−ト、グリシ
ジルヒダントイン型化合物等があげられる。本発明に使
用されるグリシジルヒダントイン型化合物とはヒダント
イン環をグリシジル化したもので具体的には1,3−ジ
グリシジルヒダントイン、1,3−ジグリシジル−5,
5−ジメチルヒダントイン、1,3−ジグリシジル−5
−エチル−5−メチルヒダントイン、1,3−ジグリシ
ジル−5−アミル−5−エチルヒダントイン、グリシジ
ルグリシドオキシアルキルヒダントイン等があげられ
る。
てはテトラグリシジルメタキシレンジアミン、テトラグ
リシジル−1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサン、
テトラグリシジル−1,2−ビスアミノメチルシクロヘ
キサン、テトラグリシジルジアミノジフェニルメタン、
トリグリシジル−p−アミノフェノ−ル、トリグリシジ
ル−m−アミノフェノ−ル、ジグリシジルジアニリン、
ジグリシジルオルソトルイジン、ジグリシジルトリブロ
ムアニリン、トリグリシジルイソシアヌレ−ト、グリシ
ジルヒダントイン型化合物等があげられる。本発明に使
用されるグリシジルヒダントイン型化合物とはヒダント
イン環をグリシジル化したもので具体的には1,3−ジ
グリシジルヒダントイン、1,3−ジグリシジル−5,
5−ジメチルヒダントイン、1,3−ジグリシジル−5
−エチル−5−メチルヒダントイン、1,3−ジグリシ
ジル−5−アミル−5−エチルヒダントイン、グリシジ
ルグリシドオキシアルキルヒダントイン等があげられ
る。
【0007】これらの化合物の配合量はエステル系化合
物又はエステル系化合物と鉱油もしくは合成油との混合
物に対して0.01〜10重量%である。配合量が0.
01重量%未満の場合、目的とする効果が得られない。
10重量%を越える場合、潤滑油の性能が損われる場合
がある。
物又はエステル系化合物と鉱油もしくは合成油との混合
物に対して0.01〜10重量%である。配合量が0.
01重量%未満の場合、目的とする効果が得られない。
10重量%を越える場合、潤滑油の性能が損われる場合
がある。
【0008】本発明に使用されるエステル系化合物はヒ
ドロキシカルボン酸ポリオ−ルエステル(A)と少なく
とも1種の脂肪族モノカルボン酸(B)、必要に応じて
脂肪族ポリカルボン酸(C)単独か又は脂肪族ポリカル
ボン酸(C)と脂肪族ポリオ−ル(D)との混合品とか
ら合成されるエステルが挙げられる。本発明のエステル
の製造に使用されるヒドロキシカルボン酸ポリオ−ルエ
ステル(A)の製造方法は特に限定されないが、ヒドロ
キシカルボン酸と多価ヒドロキシ化合物を原料とするモ
ノ、ジおよびポリエステル化合物またはヒドロキシアル
キルアルデヒドを原料とするモノエステル化合物等があ
り、安定性の面から特にアルコ−ルのβ位およびカルボ
ニル基のα位がアルキル基であるヒンダ−ド構造をとる
ものが好ましい。
ドロキシカルボン酸ポリオ−ルエステル(A)と少なく
とも1種の脂肪族モノカルボン酸(B)、必要に応じて
脂肪族ポリカルボン酸(C)単独か又は脂肪族ポリカル
ボン酸(C)と脂肪族ポリオ−ル(D)との混合品とか
ら合成されるエステルが挙げられる。本発明のエステル
の製造に使用されるヒドロキシカルボン酸ポリオ−ルエ
ステル(A)の製造方法は特に限定されないが、ヒドロ
キシカルボン酸と多価ヒドロキシ化合物を原料とするモ
ノ、ジおよびポリエステル化合物またはヒドロキシアル
キルアルデヒドを原料とするモノエステル化合物等があ
り、安定性の面から特にアルコ−ルのβ位およびカルボ
ニル基のα位がアルキル基であるヒンダ−ド構造をとる
ものが好ましい。
【0009】ヒドロキシカルボン酸ポリオ−ルエステル
(A)の製造に使用されるヒドロキシカルボン酸として
はグリコ−ル酸、乳酸、ヒドロキシイソ酪酸、ヒドロキ
シピバリン酸、ヒドロキシオクタン酸等が、多価ヒドロ
キシ化合物としては、ネオペンチルグリコ−ル、2,2
−ジエチル−1,3−プロパンジオ−ル、2−ブチル−
2−エチル−1,3−プロパンジオ−ル、トリメチロ−
ルエタン、トリメチロ−ルプロパン、ジトリメチロ−ル
プロパン、ペンタエリスリト−ル、ジペンタエリスリト
−ル、トリペンタエリスリト−ル、エチレングリコ−
ル、ジエチレングリコ−ル、ポリエチレングリコ−ル、
プロピレングリコ−ル、ジプロピレングリコ−ル、ポリ
プロピレングリコ−ル、2−エチル−1,3−ヘキサン
ジオ−ル、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリ
ン、1,2,4−ブタントリオ−ル、1,2,6−ヘキ
サントリオ−ル、ソルビト−ル及びマンニト−ル等があ
げられ、またヒドロキシアルキルアルデヒドとしては、
グリコ−ルアルデヒド、ヒドロキシイソブチルアルデヒ
ド、4−ヒドロキシ−3−メチルブチルアルデヒド、ヒ
ドロキシピバルデヒド等があげられる。
(A)の製造に使用されるヒドロキシカルボン酸として
はグリコ−ル酸、乳酸、ヒドロキシイソ酪酸、ヒドロキ
シピバリン酸、ヒドロキシオクタン酸等が、多価ヒドロ
キシ化合物としては、ネオペンチルグリコ−ル、2,2
−ジエチル−1,3−プロパンジオ−ル、2−ブチル−
2−エチル−1,3−プロパンジオ−ル、トリメチロ−
ルエタン、トリメチロ−ルプロパン、ジトリメチロ−ル
プロパン、ペンタエリスリト−ル、ジペンタエリスリト
−ル、トリペンタエリスリト−ル、エチレングリコ−
ル、ジエチレングリコ−ル、ポリエチレングリコ−ル、
プロピレングリコ−ル、ジプロピレングリコ−ル、ポリ
プロピレングリコ−ル、2−エチル−1,3−ヘキサン
ジオ−ル、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリ
ン、1,2,4−ブタントリオ−ル、1,2,6−ヘキ
サントリオ−ル、ソルビト−ル及びマンニト−ル等があ
げられ、またヒドロキシアルキルアルデヒドとしては、
グリコ−ルアルデヒド、ヒドロキシイソブチルアルデヒ
ド、4−ヒドロキシ−3−メチルブチルアルデヒド、ヒ
ドロキシピバルデヒド等があげられる。
【0010】本発明のエステルの製造に使用される脂肪
族モノカルボン酸(B)としては、酢酸、プロピオン
酸、酪酸、イソ酪酸、バレリン酸、イソバレリン酸、ピ
バリン酸、カプロン酸、2ーメチルバレリン酸、3ーメ
チルバレリン酸、4ーメチルバレリン酸、2,2ージメ
チル酪酸、2ーエチル酪酸、tert−ブチル酪酸、エ
ナント酸、2,2ージメチルペンタン酸、2ーエチルペ
ンタン酸、3ーエチルペンタン酸、2ーメチルヘキサン
酸、4ーメチルヘキサン酸、5ーメチルヘキサン酸、カ
プリル酸、2ーエチルヘキサン酸、3,5ージメチルヘ
キサン酸、2,2ージメチルヘキサン酸、2ーメチルヘ
プタン酸、3ーメチルヘプタン酸、4ーメチルヘプタン
酸、2ープロピルペンタン酸、ペラルゴン酸、2,2ー
ジメチルヘプタン酸、3,5,5ートリメチルヘキサン
酸、2ーメチルオクタン酸、2ーエチルオクタン酸、2
ーエチルヘプタン酸、3ーメチルオクタン酸、カプリン
酸、ウンデカン酸、ラウリン酸等があげられ、これらの
低級アルキルエステルおよび酸無水物等も同様に使用で
きる。
族モノカルボン酸(B)としては、酢酸、プロピオン
酸、酪酸、イソ酪酸、バレリン酸、イソバレリン酸、ピ
バリン酸、カプロン酸、2ーメチルバレリン酸、3ーメ
チルバレリン酸、4ーメチルバレリン酸、2,2ージメ
チル酪酸、2ーエチル酪酸、tert−ブチル酪酸、エ
ナント酸、2,2ージメチルペンタン酸、2ーエチルペ
ンタン酸、3ーエチルペンタン酸、2ーメチルヘキサン
酸、4ーメチルヘキサン酸、5ーメチルヘキサン酸、カ
プリル酸、2ーエチルヘキサン酸、3,5ージメチルヘ
キサン酸、2,2ージメチルヘキサン酸、2ーメチルヘ
プタン酸、3ーメチルヘプタン酸、4ーメチルヘプタン
酸、2ープロピルペンタン酸、ペラルゴン酸、2,2ー
ジメチルヘプタン酸、3,5,5ートリメチルヘキサン
酸、2ーメチルオクタン酸、2ーエチルオクタン酸、2
ーエチルヘプタン酸、3ーメチルオクタン酸、カプリン
酸、ウンデカン酸、ラウリン酸等があげられ、これらの
低級アルキルエステルおよび酸無水物等も同様に使用で
きる。
【0011】本発明のエステルの製造に使用される脂肪
族ポリカルボン酸(C)としてはシュウ酸、マロン酸、
メチルマロン酸、コハク酸、エチルマロン酸、ジメチル
マロン酸、メチルコハク酸、グルタル酸、アジピン酸、
2,2−ジメチルコハク酸、2,2,3−トリメチルコ
ハク酸、2−メチルグルタル酸、ブチルマロン酸、ジエ
チルマロン酸、2,2−ジメチルグルタル酸、2,4−
ジメチルグルタル酸、3,3−ジメチルグルタル酸、2
−エチル−2−メチルコハク酸、3−メチルアジピン
酸、ピメリン酸、スベリン酸、2,2−ジメチルアジピ
ン酸、アゼライン酸、セバシン酸等があげられ、これら
の化合物の低級アルキルエステルおよび酸無水物等も同
様に使用できる。
族ポリカルボン酸(C)としてはシュウ酸、マロン酸、
メチルマロン酸、コハク酸、エチルマロン酸、ジメチル
マロン酸、メチルコハク酸、グルタル酸、アジピン酸、
2,2−ジメチルコハク酸、2,2,3−トリメチルコ
ハク酸、2−メチルグルタル酸、ブチルマロン酸、ジエ
チルマロン酸、2,2−ジメチルグルタル酸、2,4−
ジメチルグルタル酸、3,3−ジメチルグルタル酸、2
−エチル−2−メチルコハク酸、3−メチルアジピン
酸、ピメリン酸、スベリン酸、2,2−ジメチルアジピ
ン酸、アゼライン酸、セバシン酸等があげられ、これら
の化合物の低級アルキルエステルおよび酸無水物等も同
様に使用できる。
【0012】本発明のエステルの製造に使用される脂肪
族ポリオ−ル(D)としては、ネオペンチルグリコ−
ル、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオ−ル、2
−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオ−ル、ト
リメチロ−ルエタン、トリメチロ−ルプロパン、ジトリ
メチロ−ルプロパン、ペンタエリスリト−ル、ジペンタ
エリスリト−ル、トリペンタエリスリト−ル、エチレン
グリコ−ル、ジエチレングリコ−ル、ポリエチレングリ
コ−ル、プロピレングリコ−ル、ジプロピレングリコ−
ル、ポリプロピレングリコ−ル、2−エチル−1,3−
ヘキサンジオ−ル、グリセリン、ジグリセリン、ポリグ
リセリン、1,2,4−ブタントリオ−ル、1,2,6
−ヘキサントリオ−ル、ソルビト−ルおよびマンニト−
ル等があげられる。
族ポリオ−ル(D)としては、ネオペンチルグリコ−
ル、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオ−ル、2
−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオ−ル、ト
リメチロ−ルエタン、トリメチロ−ルプロパン、ジトリ
メチロ−ルプロパン、ペンタエリスリト−ル、ジペンタ
エリスリト−ル、トリペンタエリスリト−ル、エチレン
グリコ−ル、ジエチレングリコ−ル、ポリエチレングリ
コ−ル、プロピレングリコ−ル、ジプロピレングリコ−
ル、ポリプロピレングリコ−ル、2−エチル−1,3−
ヘキサンジオ−ル、グリセリン、ジグリセリン、ポリグ
リセリン、1,2,4−ブタントリオ−ル、1,2,6
−ヘキサントリオ−ル、ソルビト−ルおよびマンニト−
ル等があげられる。
【0013】上記構成原料で得られるエステル反応物は
その原料を全部同時に反応させる一段法で作ってもよ
く、また、脂肪族モノカルボン酸のみ後で反応させる二
段法で製造してもよい。そのエステル化法は通常の方法
で水等の反応副生成物を系外に除去しながら実施され
る。例えば100〜250℃の反応温度で触媒の存在下
または非存在下に、また必要に応じてトルエン、キシレ
ン等の溶媒の存在下反応させる。また反応後は必要に応
じてアルカリ洗、水洗、吸着等による後処理を行うこと
もできる。
その原料を全部同時に反応させる一段法で作ってもよ
く、また、脂肪族モノカルボン酸のみ後で反応させる二
段法で製造してもよい。そのエステル化法は通常の方法
で水等の反応副生成物を系外に除去しながら実施され
る。例えば100〜250℃の反応温度で触媒の存在下
または非存在下に、また必要に応じてトルエン、キシレ
ン等の溶媒の存在下反応させる。また反応後は必要に応
じてアルカリ洗、水洗、吸着等による後処理を行うこと
もできる。
【0014】本発明に係わる合成潤滑油はエンジン油、
ギヤ油、圧延用油等の用途に広く用いることができる
が、特に水素含有フルオロアルカン系冷媒と広い温度範
囲で相溶するために冷凍機油としても使用できる。
ギヤ油、圧延用油等の用途に広く用いることができる
が、特に水素含有フルオロアルカン系冷媒と広い温度範
囲で相溶するために冷凍機油としても使用できる。
【0015】本発明の合成潤滑油と相溶する水素含有フ
ルオロアルカンとしては1,1,1,2−テトラフルオ
ロエタン、(HFC−134a)1,1,2,2−テト
ラフルオロエタン(HFC−134)、1,1,1,
2,2−ペンタフルオロエタン(HFC−125)、
1,1,2−トリフルオロエタン(HFC−143)、
1,1,1−トリフルオルエタン(HFC−143
a)、トリフルオロメタン(HFC−23)、1,1−
ジフルオロエタン(HFC−152a)、ジフルオロメ
タン(HFC−32)、フルオロメタン及びこれらの混
合物等があげられる。
ルオロアルカンとしては1,1,1,2−テトラフルオ
ロエタン、(HFC−134a)1,1,2,2−テト
ラフルオロエタン(HFC−134)、1,1,1,
2,2−ペンタフルオロエタン(HFC−125)、
1,1,2−トリフルオロエタン(HFC−143)、
1,1,1−トリフルオルエタン(HFC−143
a)、トリフルオロメタン(HFC−23)、1,1−
ジフルオロエタン(HFC−152a)、ジフルオロメ
タン(HFC−32)、フルオロメタン及びこれらの混
合物等があげられる。
【0016】本発明の潤滑油は原料(A)、(B)、
(C)及び(D)の仕込比を変えることにより各種の粘
度の潤滑油が合成可能であるが、冷凍機油として使用す
る場合、水素含有フルオロアルカン冷媒との相溶性の面
から40℃動粘度が15cSt以上460cSt以下が
好ましい。
(C)及び(D)の仕込比を変えることにより各種の粘
度の潤滑油が合成可能であるが、冷凍機油として使用す
る場合、水素含有フルオロアルカン冷媒との相溶性の面
から40℃動粘度が15cSt以上460cSt以下が
好ましい。
【0017】本発明の合成潤滑油は上記エステルを主成
分とするが、使用目的に応じて鉱油やポリα−オレフィ
ン、アルキルベンゼン、上記以外のエステル、ポリエ−
テル、パ−フルオロポリエ−テル、リン酸エステル等の
合成油を配合しても良い。また必要により通常使用され
る酸化防止剤、極圧剤、油性向上剤、消泡剤、金属不活
性剤等の潤滑油添加剤を添加することができる。
分とするが、使用目的に応じて鉱油やポリα−オレフィ
ン、アルキルベンゼン、上記以外のエステル、ポリエ−
テル、パ−フルオロポリエ−テル、リン酸エステル等の
合成油を配合しても良い。また必要により通常使用され
る酸化防止剤、極圧剤、油性向上剤、消泡剤、金属不活
性剤等の潤滑油添加剤を添加することができる。
【0018】
【発明の効果】本発明の潤滑油組成物は、優れた耐加水
分解性、熱安定性及び酸価安定性を有しており、長期間
その性能を維持することが可能である。さらに水素含有
フルオロアルカン系冷媒との相溶性に優れ、冷凍機油と
しても優れたものである。
分解性、熱安定性及び酸価安定性を有しており、長期間
その性能を維持することが可能である。さらに水素含有
フルオロアルカン系冷媒との相溶性に優れ、冷凍機油と
しても優れたものである。
【0019】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0020】[実施例および比較例]攪拌機、窒素吹込
み管、温度計及び冷却管を付けた分流器を備えた四つ口
フラスコにヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコ−
ルモノエステル204.3g、3,5,5−トリメチル
ヘキサン酸332.3g及び触媒としてジブチル錫オキ
サイド0.27gを加えて、窒素雰囲気下220℃で1
0時間エステル化反応を行なった。反応終了後5%水酸
化ナトリウム水溶液洗浄、水洗及び脱水を行ないエステ
ル化合物(a)440gを得た。以下上記に準じて構成
原料の水酸基とカルボキシル基との当量比を1.00:
1.05としてエステル化反応を行ない、表1に示す本
発明のエステル化合物b〜dを得た。
み管、温度計及び冷却管を付けた分流器を備えた四つ口
フラスコにヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコ−
ルモノエステル204.3g、3,5,5−トリメチル
ヘキサン酸332.3g及び触媒としてジブチル錫オキ
サイド0.27gを加えて、窒素雰囲気下220℃で1
0時間エステル化反応を行なった。反応終了後5%水酸
化ナトリウム水溶液洗浄、水洗及び脱水を行ないエステ
ル化合物(a)440gを得た。以下上記に準じて構成
原料の水酸基とカルボキシル基との当量比を1.00:
1.05としてエステル化反応を行ない、表1に示す本
発明のエステル化合物b〜dを得た。
【0022】これらの化合物の動粘度、粘度指数、酸価
及びフロン冷媒(HFC134a)との相溶性を表1
に、グリシジルアミン系化合物の配合量及び熱安定性試
験、加水分解試験結果を表2に示す。尚、それらの評価
方法は下記の方法で実施した。
及びフロン冷媒(HFC134a)との相溶性を表1
に、グリシジルアミン系化合物の配合量及び熱安定性試
験、加水分解試験結果を表2に示す。尚、それらの評価
方法は下記の方法で実施した。
【0023】熱安定性試験:100mlサンプルビンに
試料油60gをとり140℃で168時間試験後の酸価
を調べた。
試料油60gをとり140℃で168時間試験後の酸価
を調べた。
【0024】耐加水分解性試験:ガラス管に試料油30
g、水1000ppmをとり触媒として直径3mm長さ
27mmの銅、鉄およびアルミニウムを加えて窒素置換
しこれを封管して175℃で14日間試験後の酸価を調
べた。
g、水1000ppmをとり触媒として直径3mm長さ
27mmの銅、鉄およびアルミニウムを加えて窒素置換
しこれを封管して175℃で14日間試験後の酸価を調
べた。
【0025】フロンとの相溶性試験:ガラス管に油比率
10%になるようにHFC134aおよび試料油を加え
て封管し、−60℃〜100℃での二相分離温度を調べ
た。
10%になるようにHFC134aおよび試料油を加え
て封管し、−60℃〜100℃での二相分離温度を調べ
た。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10N 30:08 30:10 40:30
Claims (5)
- 【請求項1】 エステル系化合物又はエステル系化合物
と鉱油もしくは合成油との混合物にグリシジルアミン系
化合物を0.01〜10重量%配合してなる潤滑油組成
物。 - 【請求項2】 エステル系化合物がヒドロキシカルボン
酸ポリオ−ルエステル(A)と少なくとも1種の脂肪族
モノカルボン酸(B)、必要に応じて脂肪族ポリカルボ
ン酸(C)単独か又は脂肪族ポリカルボン酸(C)と脂
肪族ポリオ−ル(D)との混合品とから合成されるエス
テルである請求項1記載の潤滑油組成物。 - 【請求項3】 グリシジルアミン系化合物がトリグリシ
ジルイソシアヌレ−トである請求項1記載の潤滑油組成
物。 - 【請求項4】 グリシジルアミン系化合物がグリシジル
ヒダントイン型化合物である請求項1記載の潤滑油組成
物。 - 【請求項5】 水素含有フルオロアルカンを冷媒とする
冷凍機油である請求項1記載の潤滑油組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9709493A JPH06287585A (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | 合成潤滑油 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9709493A JPH06287585A (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | 合成潤滑油 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06287585A true JPH06287585A (ja) | 1994-10-11 |
Family
ID=14183057
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9709493A Pending JPH06287585A (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | 合成潤滑油 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06287585A (ja) |
-
1993
- 1993-03-30 JP JP9709493A patent/JPH06287585A/ja active Pending
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