JPH06287450A - ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物、電気・電子部品集積モジュール用保護・支持部材およびsmt対応電気・電子部品用保護・支持部材 - Google Patents

ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物、電気・電子部品集積モジュール用保護・支持部材およびsmt対応電気・電子部品用保護・支持部材

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JPH06287450A
JPH06287450A JP5078311A JP7831193A JPH06287450A JP H06287450 A JPH06287450 A JP H06287450A JP 5078311 A JP5078311 A JP 5078311A JP 7831193 A JP7831193 A JP 7831193A JP H06287450 A JPH06287450 A JP H06287450A
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polyarylene sulfide
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正之 森川
Wataru Kosaka
亘 小坂
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    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
    • C04B28/30Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing magnesium cements or similar cements

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 機械的強度、高温耐熱性特に高いハンダ耐熱
性および高温耐久性、高い形状精度特に高温での高寸法
安定性、絶縁性、高耐湿性、難燃性等の基本特性と、十
分な靭性を有しかつ封止材との密着性が良好であるSM
T対応電気・電子部品用保護・支持部材を提供する。 【構成】 100重量部の実質的に熱酸化架橋されてい
ないポリアリーレンスルフィド類と、モノマーユニット
として50〜90重量%のエチレン、5〜49重量%の
α,β−不飽和カルボン酸アルキルエステルおよび0.
5〜10重量%の無水マレイン酸を含有する、1〜25
重量部のエチレン系共重合体と、0.5〜10重量部の
Mg/Al酸化物固溶体と、要すれば3重量%以下のジ
(シクロヘキシル)アンモニウムナイトライトと25〜
150重量部の強化用充填材とを有するポリアリーレン
スルフィド樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ポリアリーレンスル
フィド樹脂組成物と電気・電子部品集積モジュール用保
護・支持部材およびSMT対応電気・電子部品用保護・
支持部材とに関し、さらに詳しくは、特に電子・電気機
器用成形部材の製造に好適なポリアリーレンスルフィド
樹脂組成物と、該ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物
からなる成形体であって、特に、パワーモジュール等の
封止を伴うモジュール類、SMT対応リレー、ソリッド
ステートリレー等のリレー類、SMT対応スイッチ等の
スイッチ類、あるいは電気回路を内包するモジュール類
のケース、ベース、カード、コネクター等の基材をはじ
めとする電気・電子部品集積モジュール用保護・支持部
材およびSMT対応電気・電子部品用保護・支持部材と
に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】電力制御
回路特に電力変換用ユニットとして用いるパワーモジュ
ールは、ここ十年あまりの間に、特にインバーターエア
コンの普及と共にその需要が急激に拡大してきた。パワ
ーモジュールは、パワーデバイスの一種ではあるが、個
別の半導体チップやデバイスを組み合わせて一つあるい
は複数の機能を持たせることから一種のハイブリッドI
Cと見ることができ、一般に、複数のパワーデバイス
(ダイオード、サイリスタ、トランジスタ等の個別の半
導体チップやデバイス類)を所定の構成となるように結
合あるいは結線してひとつのパッケージに組み込みユニ
ット化したものである。
【0003】こうしたパワーモジュール等のデバイス類
のパッケ−ジを構成するに際して、従来から熱硬化性樹
脂たとえばエポキシ樹脂、シリコーン樹脂等のトランス
ファー成形による樹脂封止が広く採用されている。
【0004】しかしながら、特にパワーモジュールの場
合のように、用途によってはパッケージサイズがかなり
大きくなることがあり、そのような大型のモジュール類
を樹脂で封止する場合には、種々の問題が生じてくる。
実際、こうしたモジュール類のパッケージサイズがある
程度の大きさ、特に4cmほどの大きさ以上になると、
エポキシ樹脂等の樹脂封止では内部応力によるクラック
が発生したり、あるいは、生産コストが大きくなるなど
の問題がある。
【0005】そこで、このような場合、ケースや基板を
別に用意して、注型樹脂封止法等によってそのケースや
基板と共に一体化してより強固なパッケージを構成する
方式が採用されている。
【0006】また、パワーモジュールに限らず、一般の
封止を伴うモジュールや電気回路を内包するモジュール
例えば、センサ等についても、ケースや基板を用いる上
記同様の処置がとられてきている。
【0007】ところで、最近では更に、このようなケー
スや基板に、外部の回路とを接続するための金属端子
を、一体成形によって設けることが行われており、この
金属端子とモジュール自体の回路端子等との接続は通常
ハンダづけによってなされている。
【0008】したがって、こうしたケースや基板の材質
としては、基本的には軽量性、絶縁性、成形加工性等の
点から樹脂が好まれるが、これら樹脂材料には高いハン
ダ耐熱性が要求され、中でもパワーモジュールのように
大電流が流れて発熱が大きくなる場合には特に高温耐久
性(寿命)を有することも必要とされる。
【0009】更に、こうしたケースや基板に用いる樹脂
には、高温耐熱性のほかに、機械的強度、高い形状精度
特に高温における寸法安定性、耐湿性、難燃性等の厳し
い条件が要求されている。そこで、従来からこれらの樹
脂として、ガラス繊維や無機充填材によって強化された
エンジニアリング樹脂特に、ポリエチレンテレフタレー
ト(PETと略称することがある。)、ポリブチレンテ
レフタレート(PBTと略称することがある。)、ナイ
ロン66(PA−66と略称することがある。)などが
広く用いられてきている。
【0010】一方、近年、半導体デバイス類や回路の高
密度化および簡素化を目的とした実装技術の最有力手段
として、SMT(ただしこれはSurface-Mount-Technolo
gyの略称である。)が広がりつつある。このSMTを応
用して、機構部品であるコネクター、スイッチ、リレー
等を同時に一つのパッケージに組み込むことが次第に一
般化してきた。この場合にも、上記同様に個別部品は溶
融ハンダ若しくはハンダの溶融温度下に直接さらされる
ことになる。そこで、これらのコネクター、スイッチ、
リレー等についても、高いハンダ耐熱性を満足するなど
上記のような厳しい要求を満足する樹脂を用いることが
必要とされるようになってきた。
【0011】このように、電気・電子機器用成形部材、
特に上記のようなモジュールやSMT製品におけるケー
ス、ベース、カード、ボード、シート、フィルム、ある
いはスイッチ等の基材や部材に用いる樹脂としては、一
般に、少なくとも、機械的強度、高温耐熱性、形状精度
たとえば高温寸法安定性、絶縁性、耐湿性、難燃性、成
形加工性等をできるだけ満足するものが好まれ、特に、
各種モジュール類の高性能化あるいはSMT製品の普及
に伴い、これら樹脂に対する上記特性の要求は、ますま
す厳しくなってきている。
【0012】そこで、最近においては、こうした厳しい
要求に対処すべく、従来のPET、PBT、PA−66
等に代えて特に耐熱性等の高温での特性に優れたポリフ
ェニレンスルフィド樹脂(PPSと略称することがあ
る。)を用いることが試みられている。
【0013】しかしながら、PPS系樹脂は、高温での
寸法安定性や耐熱性、難燃性、耐湿性等の諸特性に優れ
るものの、少なくとも従来の技術に関する限りにおいて
は一般に、靭性が低く、また、特に封止材との密着性が
乏しいという重大な欠点を有するという評価を受けてき
ている。すなわち、PPS系樹脂を上記のような電気・
電子機器用部材に応用したときに、従来の場合、封止材
との剥離が生じて内包する金属部品や回路に腐食や接点
不良を引き起こしたり、また、金属部品を後加工の際に
圧入したり、ネジ留めしたりする際にクラックや割れを
生じるという重大な問題があるため、現状においては、
これを応用するとしてもその利用分野が極めて狭い範囲
に限定されている。
【0014】この発明は、前記事情に基づいてなされた
ものである。
【0015】この発明の目的は、前記問題点を解決し、
各種の電気・電子機器用部材、特に、パワーモジュール
等の封止を伴うモジュール類のケースやベースの基材、
SMT対応リレーやソリッドステートリレーのケースや
ベースあるいはカードの基材、SMT対応スイッチ部
材、電気回路を内包するモジュール類のケースやベース
の基材等に成形した場合に、機械的強度、高温耐熱性た
とえば高いハンダ耐熱性や高温耐久性、高い形状精度特
に高温での高寸法安定性、絶縁性、高耐湿性、難燃性等
の基本特性を十分に満足するとともに、十分な靭性を有
しかつ封止材との密着性が良好であるなど、優れた実用
性能を発揮する新規な樹脂組成物を開発し、これを提供
することにある。
【0016】また、この発明の他の目的は、上記の優れ
た特性を有するこの発明の樹脂組成物を用いて、前記各
種の電気・電子機器用部材に成形してなる電気・電子部
品集積モジュール用保護・支持部材およびSMT対応電
気・電子部品用保護・支持部材を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明者らは、前記目
的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、PPS等のポリ
アリーレンスルフィド(PASと略することがある。)
として実質的に熱酸化架橋されていないものを用い、少
なくともこれと特定のエチレン系共重合体と特定の酸化
物とを特定の割合で含有する特定のPAS系樹脂組成物
が前記目的を満足する優れた特性を有しており、該樹脂
組成物を上記の各種の電気・電子機器用部材に成形して
評価・応用したところ、これらの部材には、従来のPP
S系樹脂材の欠点とされていた靭性の低さおよび封止材
との密着性の悪さ等の問題が見られず、しかも所定の部
材としての前記基本特性たとえば機械的強度、高温耐熱
性、形状精度特に高温寸法安定性、絶縁性、耐湿性、難
燃性、成形加工性等をも十分に満足していることを見い
だし、これによって上記目的を十分に達成することがで
きた。
【0018】また、上記PASとして、分子内にアミノ
基および/またはアミド基を有することにより分岐鎖を
有する特定のポリアリーレンスルフィド類を用いたとこ
ろ、封止材との密着性が更に向上するなどより優れた電
気・電子機器用成形部材が得られることも見いだした。
【0019】この発明者らは、主として上記の知見に基
づいてこの発明を完成するに至った。
【0020】すなわち、請求項1に記載の発明は、実質
的に熱酸化架橋されていない100重量部のポリアリー
レンスルフィド類と、モノマーユニットとして50〜9
0重量%のエチレン、5〜49重量%のα,β−不飽和
カルボン酸アルキルエステルおよび0.5〜10重量%
の無水マレイン酸を含有する1〜25重量部のエチレン
系共重合体と、0.5〜10重量部のMg/Al酸化物
固溶体とを含有することを特徴とするポリアリーレンス
ルフィド樹脂組成物であり、請求項2に記載の発明は、
実質的に熱酸化架橋されていない100重量部のポリア
リーレンスルフィド類に対して3重量部以下のジ(シク
ロヘキシル)アンモニウムナイトライトと、150重量
部以下の強化用充填材とを含有する前記請求項1に記載
のポリアリーレンスルフィド樹脂組成物であり、請求項
3に記載の発明は、前記ポリアリーレンスルフィド類
が、分子中にアミノ基および/またはアミド基を有して
なる前記請求項1または請求項2に記載のポリアリーレ
ンスルフィド樹脂組成物であり、請求項4に記載の発明
は、前記請求項1〜3のいずれかに記載のポリアリーレ
ンスルフィド樹脂組成物を成形してなることを特徴とす
る電気・電子部品集積モジュール用保護・支持部材であ
り、請求項5に記載の発明は、前記請求項1〜3のいず
れかに記載のポリアリーレンスルフィド樹脂組成物を成
形してなることを特徴とするSMT対応電気・電子部品
用保護・支持部材である。
【0021】前記電気・電子部品集積モジュール用保護
・支持部材の中でも、封止を伴うモジュールのケースお
よびベースなど、電気回路を内包するモジュールのケー
スおよびベースなどが代表的であり、SMT対応電気・
電子部品用保護・支持部材の中でも、SMT対応リレ
ー、SMT対応ソリッドステートリレーなどのケース、
ベースおよびカード、SMT対応スイッチにおける各種
の成形体などが代表的である。
【0022】また、中でも、前記ポリアリーレンスルフ
ィド類として、分子鎖にアミノ基および/またはアミド
基を有するという更に特定のポリアリーレンスルフィド
類を用いた場合には、この発明の電気・電子部品集積モ
ジュール用保護・支持部材およびSMT対応電気・電子
部品用保護・支持部材の特性および性能を更に一層向上
させることができる。
【0023】以下、この発明について詳述する。
【0024】−ポリアリーレンスルフィド類− この発明におけるポリアリーレンスルフィド類は、実質
的に熱酸化架橋されていない。
【0025】これに対し、熱酸化架橋型のポリアリーレ
ンスルフィド類は、重合により比較的に低分子量のたと
えばポリフェニレンスルフィド等のポリアリーレンスル
フィドを得てから、通常、これを酸素の存在下で融点以
下の高温度下にてベーキングを行い、酸化架橋を促進し
て粘度を向上させて得ることができる。一般に、この熱
酸化架橋型のポリアリーレンスルフィド類は、茶色に着
色しており、樹脂中の酸素濃度が高く、熱的には不安定
である。この熱酸化架橋型のポリアリーレンスルフィド
類は、一般に機械的強度は大きいが、靭性が低いすなわ
ち脆いという欠点がある。しかし、成形時の流動性に優
れているので薄肉成形分野では依然として多用され、一
般のエンジニアリング樹脂としては広く利用されてい
る。この熱酸化架橋型のポリアリーレンスルフィドの具
体例としては、東レ株式会社製造のPPS−M1900
等を挙げることができる。
【0026】一方、この発明に係る、実質的に熱酸化架
橋されていないポリアリーレンスルフィド類は、触媒で
ある重合助剤および/または分岐剤例えば、トリクロロ
ベンゼン、ジクロロニトロベンゼン等を重合時に共存さ
せ、重合段階で目標とする粘度に調製されたものであ
り、したがって、実質的に熱酸化架橋されていないもの
である。なお、この実質的に熱酸化架橋されていないポ
リアリーレンスルフィド類は、樹脂中の酸素濃度が極め
て低いこともその理由の一つとして、前記熱酸化架橋型
ポリフェニレンフルフィド類に比べて、熱的に極めて安
定であり、後述のようにSO2 等の腐食ガスの発生も著
しく低くなり、実用上問題を生じないなどの利点があ
る。この実質的に熱酸化架橋されていないポリアリーレ
ンスルフィド類は、前記熱酸化架橋型のポリアリーレス
ルフィド類に比べて靭性、特に後加工時の耐衝撃強度あ
るいは伸び等にも優れた電気・電子部品集積モジュール
用保護・支持部材およびSMT対応電気・電子部品用保
護・支持部材に形成することができる。
【0027】また、前記の実質的に熱酸化架橋されてい
ないポリアリーレンスルフィド類の一種として、分子鎖
にアミノ基および/またはアミド基を有するポリアリー
レンスルフィド類がある。分子鎖にアミノ基および/ま
たはアミド基を有するポリアリーレンスルフィド類は、
共重合によって分子鎖にアミノ基(たとえば−NH2
を挙げることができる。)および/またはアミド基(た
とえば−NHCOR等を挙げることができる。ただし、
Rは、通常、Hまたはアルキル基などの炭化水素基であ
る。)を含有し、重合後に熱酸化架橋を行わないで得る
ことができる。
【0028】なお、上記において、実質的に熱酸化架橋
を行っていないとは、酸素の存在下で少なくとも150
℃以上の温度で、粘度の向上を目的とした熱処理を行っ
ていないことを言う。
【0029】なお、ポリアリーレンスルフィド類が、実
質的に熱酸化架橋されていないか、あるいは、されてい
るかという判定は、上記のような熱処理を行っている
か、いないかによりなされるが、以下に示すような分析
から判定することもできる。
【0030】(a)ポリアリーレンスルフィド類中から
のSO2 発生量から判定する方法 試料であるポリアリーレンスルフィド類0.2gを、1
00ml/min.のN2 気流中で300℃で1時間加
熱し、得られるアウトガスを濃度1%のH22 水溶液
に導入して捕集し、捕集液を得る。捕集液を得てから、
アウトガス通路を一定量の濃度1%のH22 水溶液で
洗浄し、得られた洗浄液を捕集液に加えて最終的な捕集
液を得る。この最終的な捕集液中のSO4 2- イオン濃度
をイオンクロマトグラフィーで求め、樹脂量に対するS
2 量に換算して定量する。定量のオーダーはppm
(μg/g)である。この判定法によると、通常、実質
的に熱酸化架橋処理されていないポリアリーレンスルフ
ィド類のSO2 発生量は50ppm以下であり、更に厳
密に言えば、SO2 発生量は10ppm以下であり、熱
酸化架橋型のポリアリーレンスルフィド類のSO2 発生
量は50ppmを越える。
【0031】(b)ポリアリーレンスルフィド類中の酸
素濃度から判定する方法 試料であるポリアリーレンスルフィド類中の酸素量を元
素分析して求め、樹脂当たりの酸素量で定量する。この
定量評価法によると、通常、実質的に熱酸化架橋処理さ
れていないポリアリーレンスルフィド類の酸素量は、
0.5重量%以下であり、更に厳密に言えば、ポリアリ
ーレンスルフィド類の酸素量は、0.1重量%以下であ
り、熱酸化架橋型のポリアリーレンスルフィド類の酸素
量は、0.5重量%以上である。
【0032】なお、この発明におけるポリアリーレンス
ルフィド類は実質的に熱酸化架橋していないと規定され
るが、この発明におけるポリアリーレンスルフィド類は
無酸素下で加熱しても若干の架橋性を有するに至り、実
質的にその粘度が向上する。しかるに、このような場合
は熱酸化架橋型のポリアリーレンスルフィド類に該当し
ないことは、上記の定量評価方法、特に上記の(a)方
法により容易に判別することができる。
【0033】この発明においては、実質的に熱酸化架橋
されていないポリアリーレンスルフィド類を用いること
が重要である。ここで、もし、実質的に熱酸化架橋され
ていないポリアリーレンスルフィド類を用いずに、これ
に代えて前記熱酸化架橋処理したポリアリーレンスルフ
ィド類を用いた場合には、この発明の目的を達成するこ
とができない。
【0034】以下、特にことわらない限り、単に、ポリ
アリーレンスルフィド類といった場合にはこの実質的に
熱酸化架橋されていないポリアリーレンスルフィド類を
指すものとする。
【0035】この発明において、前記ポリアリーレンス
ルフィド類としては、各種の方法で製造することができ
る。具体的には、例えば、特開昭53−25588号公
報に記載されている方法によって製造することができ
る。
【0036】この好適な製造法の具体例の概略および好
適に使用されるポリアリーレンスルフィド類の種類の例
について以下に示す。
【0037】この発明で用いるポリアリーレンスルフィ
ド類は、一般式−(Ar−B−)n−で表わされる複合
体である。ここで−Ar−は、たとえば以下の(化1)
で示されるところの、少なくとも一つの炭素6員環を含
む2価の芳香族残基であり、さらに各芳香環に、F、C
l、およびBrなどのハロゲン原子、−CH3 などのア
ルキル基などを初めとする各種の原子または置換基が導
入されることもある。
【0038】
【化1】
【0039】特に典型的なポリアリーレンスルフィド類
は(化2)で表わされるポリフェニレンスルフィドであ
り、これは米国のフィリップスペトローリアム社より
「ライトン」の商標で一般に市販されている。その製造
方法は米国特許第3,354,129号明細書およびそ
れに対応する特公昭45−3368号公報に開示されて
おり、N−メチルピロリドン溶媒中160〜250℃、
加圧条件下にパラジクロルベンゼンと硫化ナトリウム
(Na2 S・H2 O)とを反応させることにより製造す
ることができる。また、特公昭52−12240号公
報、特公昭53−25588号公報および特公昭53−
255889号公報に開示されているように酢酸リチウ
ムまたは塩化リチウムなどの触媒を併用するとさらに高
重合度化したポリフェニレンスルフィドを製造すること
もできる。
【0040】
【化2】
【0041】なお、前記したように、重合時に適宜に分
岐剤を共存もしくは添加して、化学的な架橋構造の付与
等による粘度の調節を行ってもよい。また、上記の重合
法において、前述したように、アミノ基および/または
アミド基を有するモノマーを用いて共重合すれば、同様
にして、所定の分子鎖にアミノ基および/またはアミド
基を有するポリアリーレンスルフィド類を得ることがで
きる。
【0042】これら各種のポリアリーレンスルフィド類
の中でも、分子鎖にアミノ基および/またはアミド基を
有するポリアリーレンスルフィド類が好ましい。
【0043】これらの各種のポリアリーレンスルフィド
類のうち、特に好ましいものの具体例をいくつか示す
と、例えば、PPS、アミノ基含有PPS、アミド基含
有PPS、アミノ基とアミド基を同時に含有するPPS
などを例示することができる。 −エチレン系共重合体− この発明で用いる前記エチレン系共重合体は、その共重
合組成を単量体成分で表すと、50〜90重量%、好ま
しくは60〜85重量%のエチレンと、が5〜49重量
%、好ましくは7〜45重量%のα,β−不飽和カルボ
ン酸アルキルエステルと、0.5〜10重量%、好まし
くは1〜8重量%の無水マレイン酸からなるエチレン系
共重合体である。
【0044】ここで、前記エチレン系共重合体中のα,
β−不飽和カルボン酸アルキルエステルの割合が49重
量%を超えると、エチレン系共重合体自体の熱安定性が
不十分となり、一方、5重量%未満であると靭性の改良
効果が不十分となり、いずれの場合にもこの発明の目的
を十分に達成することができない。
【0045】また、前記エチレン系共重合体中の無水マ
レイン酸成分の割合が10重量%を超えると、エチレン
系共重合体自体の熱安定性が低下し、分解による発泡が
無視できなくなり、一方、0.5重量%未満であると、
靭性の改良効果が不足し、また、封止剤との密着性が低
下し、いずれの場合にもこの発明の目的を十分に達成す
ることができない。
【0046】前記α,β−不飽和カルボン酸アルキルエ
ステルは、炭素数が3〜8個の不飽和カルボン酸、例え
ばアクリル酸、メタクリル酸等のアルキルエステルであ
り、具体例としては、アクリル酸メチル、アクリル酸エ
チル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸イソプロピ
ル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸t−ブチル、メ
タクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸
n−プロピル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル
酸n−ブチル、メタクリル酸t−ブチル等があり、これ
らの中でも特にアクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチ
ル、メタクリル酸メチル等が好ましい。
【0047】−Mg/Al酸化物固溶体− この発明で用いる前記Mg/Al酸化物固溶体は、固溶
体と呼んではいるが、これは必ずしも物理化学的に厳密
に定義されている狭義の固溶体に限定されるものではな
く、例えば触媒分野等で言うマグネシアアルミナ等の複
合酸化物を含む広義の固溶体である。すなわち、前記M
g/Al酸化物固溶体は、一般に、酸化マグネシウムと
酸化アルミニウムからなる複合酸化物であり、各種の組
成のものを使用することができる。
【0048】中でも、通常は、その組成が形式的に一般
式Mg1-X AlX1+X/2 (ただし、式中のXは、通
常、0.5以下、好ましくは、0.1〜0.35の範囲
の実数を表す。)で表される複合酸化物が好適に使用さ
れる。
【0049】なお、これらのMg/Al酸化物固溶体
は、その形状として特に限定されるものではなく、球状
もしくは略球状あるいは不定型の粒子状、リーフ状、板
状、針状など各種の形状であっても良い。もっとも、通
常は、BET比表面積が大きいMg/Al酸化物固溶
体、具体的には50m2 /g以上のMg/Al酸化物固
溶体が好ましく、粒子のサイズとしても、超微粒子状の
Mg/Al酸化物固溶体のようにできるだけ小さいMg
/Al酸化物固溶体が好ましい。
【0050】また、これらのMg/Al酸化物固溶体
は、結晶水や吸着水等の水分を含有していてもよいし、
また、その表面等に水酸基を有するものであってもよ
い。Mg/Al酸化物固溶体中に含有される水分の許容
含有量は、通常0.3重量%である。
【0051】更に、これらのMg/Al酸化物固溶体
は、他の金属成分等の不純物を含有していてもよいが、
通常は、MgとAl以外の他の金属成分ができるだけ少
ないほうが好ましい。したがって、このMg/Al酸化
物固溶体は、天然物でも純度が高いのであれば使用して
も問題ないが、通常は、人工合成されたMg/Al酸化
物固溶体が好ましい。
【0052】前記Mg/Al酸化物固溶体として、特に
好ましい例を挙げると、例えば、協和化学工業(株)製
のKW2200(組成式:Mg0.7 Al0.31.15;B
ET比表面積:約150m2 /g)を例示することがで
きる。
【0053】なお、これらのMg/Al酸化物固溶体
は、必要に応じて、異なる組成のものを二種以上用いて
もよい。
【0054】この発明のポリアリーレンスルフィド樹脂
組成物は、少なくとも、前記ポリアリーレンスルフィド
類と前記エチレン系共重合体と前記Mg/Al酸化物固
溶体とからなることが重要であるが、必要に応じてこの
発明の目的を阻害しない範囲で、これらポリアリーレン
スルフィド類とエチレン系共重合体とMg/Al酸化物
固溶体との他に更に他の成分を含有してもよい。
【0055】これら他の成分の中でも、特に好ましい添
加成分として、例えば、下記に示すジ(シクロヘキシ
ル)アンモニウムナイトライトおよび強化用充填材を挙
げることができる。
【0056】 −ジ(シクロヘキシル)アンモニウムナイトライト− このジ(シクロヘキシル)アンモニウムナイトライト
は、式(C6112 NH・HNO2 で表される化合物
であり、例えば、城北化学工業(株)製のものは、DI
CHANという商品名で市販されている。ジ(シクロヘ
キシル)アンモニウムナイトライトは、純度の高いもの
は白色結晶状であり、融点は約176℃であり、分子量
は約228である。
【0057】この発明におけるポリアリーレンスルフィ
ド樹脂組成物にこのジ(シクロヘキシル)アンモニウム
ナイトライトを添加含有させる場合には、通常、これを
微粒子状にして添加するのが好ましい。ただし、ジ(シ
クロヘキシル)アンモニウムナイトライトを添加した後
に、特に、溶融混練後のポリアリーレンスルフィド樹脂
組成物においては、必ずしも、その化学構造が前記式
(C6112 NH・HNO2 のままに保持されている
必要はない。
【0058】この発明のポリアリーレンスルフィド樹脂
組成物に、このジ(シクロヘキシル)アンモニウムナイ
トライトを適量含有させることによって、しばしば、そ
の特性例えば後述の特性をより一層改善することができ
る。
【0059】−強化用充填材− この発明では、前記強化用充填材としては、各種の充填
材を使用することができ、例えば、チョップドグラスフ
ァイバー、ミルドグラスファイバー等のガラス繊維、チ
ョップドカーボンファイバー、ミルドカーボンファイバ
ー等の炭素繊維、チタン酸カリウムウィスカー、酸化亜
鉛ウィスカー、気相成長炭素繊維ウイスカー等のウィス
カー、マイカ、タルク、ガラスフレーク等の板状無機充
填材などが挙げられる。これらは、電気・電子部品集積
モジュール用保護・支持部材およびSMT対応電気・電
子部品用保護・支持部材に要求される特性および形状や
大きさ、あるいは寸法精度等に応じて、一種または二種
以上を選択・複合化され得るが、一般には不導体である
ことが要求されるので、通常は、ガラス繊維類、ウィス
カー類、マイカ、ガラスフレークなどが好適に使用され
る。
【0060】−任意成分としてのその他の成分− この発明におけるポリアリーレンスルフィド樹脂組成物
には、前記ポリアリーレンスルフィド類、前記エチレン
系共重合体、Mg/Al酸化物固溶体および必要に応じ
て添加されるジ−シクロヘキシルアンンモニウムナイト
ライトおよび前記強化用充填材のほかに、必要に応じて
この発明の目的を阻害しない範囲で、各種の成分を添加
・配合してもよい。例えば、一般的な増量用充填材、他
の熱可塑性樹脂および/または熱硬化性樹脂、ゴム類、
顔料等を適宜に添加することができる。
【0061】−ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物に
おける各成分の配合割合− 本発明の樹脂組成物を調製するための、前記ポリアリー
レンスルフィド類、エチレン系共重合体およびMg/A
l酸化物固溶体の配合割合としては、前記ポリアリーレ
ンスルフィド類100重量部あたり、前記エチレン系共
重合体が1〜25重量部、好ましくは3〜15重量部、
前記Mg/Al酸化物固溶体が0.5〜10重量部、好
ましくは1〜5重量部である。
【0062】ここで、前記の基準で、エチレン系共重合
体の割合が1重量部未満であると、靭性の改善効果が十
分に得られず、また、封止材との密着性の改善効果も不
十分となり、一方、25重量部を超えると、力学的強
度、耐熱性および難燃性の極端な低下をもたらし、ポリ
アリーレンスルフィドの優れた特性が著しく損なわれ
る。
【0063】また、前記の基準で、Mg/Al酸化物固
溶体の割合が0.5重量部未満であると、バリの低減効
果、ガスの低減効果が小さくなり、金属の腐食やエポキ
シ封止材との剥離が生じ、一方、10重量部を超える
と、力学的強度特に衝撃強度の極端な低下をもたらすこ
とになり、いずれの場合にも本発明の目的を達成するこ
とができない。
【0064】また、前記ジ(シクロヘキシル)アンモニ
ウムナイトライトの配合割合は、前記ポリアリーレンス
ルフィド類100重量部あたり、通常、3重量部以下に
するのが好ましく、特に、1重量部以下の範囲に選定す
るのが好ましい。なお、このジ(シクロヘキシル)アン
モニウムナイトライトを添加することが好ましいかどう
か、あるいは、好ましい添加量は、用途によって異な
る。
【0065】例えば、用途がパワーモジュールのケース
でこれを封止材にて封止する場合には、このジ(シクロ
ヘキシル)アンモニウムナイトライトは、一般に、無添
加か極く微量の添加にするのが好ましい。一方、用途が
前記リレー類であるときには、このジ(シクロヘキシ
ル)アンモニウムナイトライトは、極く微量の添加とす
るのが好ましい。このようにジ(シクロヘキシル)アン
モニウムナイトライトの添加量は、用途によって適宜に
選択される。
【0066】なお、このジ(シクロヘキシル)アンモニ
ウムナイトライトを適量添加することによって、場合に
より、この発明に係るポリアリーレンスルフィド樹脂組
成物の比較的低温で長期的に使用する際に、近接した金
属に生じる金属腐食を著しく低減することができるとい
った特性が改善され、かかる改善された特性によってこ
のポリアリーレンスルフィド樹脂組成物で成形して得ら
れた成形体は、電気・電子部品集積モジュール用とし
て、またSMT対応電気・電子部品用として好適であ
る。
【0067】また、前記強化用充填材の添加量は、用途
あるいは他の成分の割合等によって異なる。もっとも通
常は、この強化用充填材を、前記ポリアリーレンスルフ
ィド類100重量部あたり、通常、150重量部以下、
好ましくは、25〜100重量部の範囲の割合に選定し
て添加することによって、ポリアリーレンスルフィド樹
脂組成物の耐熱性特に高温特性をより有効に発揮させた
り、ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物の成形品にお
ける耐熱寸法安定性や力学的強度等をより一層改善する
などの効果が期待できる。
【0068】なお、この強化用充填材を、上記の基準
で、150重量部を超えて過剰に添加すると、流動性・
加工性が極端に低下し、実質的に使用できなくなること
がある。
【0069】 −ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物の調製− この発明に係るポリアリーレンスルフィド樹脂組成物
は、少なくとも前記ポリアリーレンスルフィド類、前記
エチレン系共重合体および前記Mg/Al酸化物固溶体
を前記所定の割合で配合し、また、必要に応じて更に他
の成分も配合し、たとえば溶融混練することによって調
製することができる。この溶融混練は、通常の公知の方
法によって行うことができるが、いずれにしても、その
際、各成分を樹脂中に均一に混合・分散させ、所定の樹
脂組成物とする。特に、前記エチレン系共重合体は、で
きる限り十分に均一分散させることが好ましい。
【0070】この溶融混練には、通常の2軸混練機、単
軸押出機などを好適に使用することができる。
【0071】この溶融混練の条件としては、通常のポリ
フェニレンスルフィドの条件と特に変わりはないので、
通常は、その場合と同様の条件が好適に採用できるが、
特にエチレン系共重合体および必要に応じて添加される
ジ(シクロヘキシル)アンモニウムナイトライトの分解
あるいは発泡を制限するために、極端な高温度や極端に
長い滞留時間、あるいはベントからの極度の吸引を避け
るのが好ましい。
【0072】このようにして、溶融混練されて調製され
たポリアリーレンスルフィド樹脂組成物は、通常は、ペ
レット等の二次加工用材料特に射出成形用材料としてふ
さわしい形状・サイズに造粒もしくは切断されて取得さ
れる。その際、ペレット等の造粒物を適宜に乾燥するの
が好ましく、その場合には、特にエチレン系共重合体の
分解あるいは発泡の可能性を考慮して、あまり高温度で
の乾燥は避ける方が望ましい。乾燥温度は、通常、10
0〜120℃でも十分であり、乾燥時間は3〜6時間程
度でよい。
【0073】−電気・電子部品集積モジュール用保護・
支持部材およびSMT対応電気・電子部品用保護・支持
部材− 電気・電子部品集積モジュールは、複数の個別半導体ま
たはモジュールを小型の樹脂パッケージに内包してなる
もので、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂などの熱硬化性
樹脂で封止成形されることもある。電気・電子部品集積
モジュールの中には、パワーデバイスを集積して電力変
換用のユニットにしたパワーモジュールがある。大型の
パワーモジュールは、外側のケースを射出成形により製
造し、得られた外側のケース内に個別の素子やモジュー
ルを挿入し、前記熱硬化性樹脂にて封止成形する注型樹
脂法が採用されることが多い。また、場合によっては、
外部金属端子と前記外側のケースとを一体成形して端子
にハンダ付けを行うことも多い。
【0074】この発明の電気・電子部品集積モジュール
用保護・支持部材としては、前記電気・電子部品集積モ
ジュールを収容し、あるいは搭載するなどの実装、ある
いは電気回路を内包するモジュールなどの実装を行うた
めの成形体を挙げることができる。この成形体として
は、熱硬化性樹脂で封止が行われるモジュールを実装す
るための、あるいは電気回路を内包するモジュールを実
装するためケース、ベース、枠体、ボード、シート、フ
ィルムなどを挙げることができる。これらの成形体の形
状や大きさはそのモジュールなどの規模や形状に応じて
適宜に決定される。
【0075】SMTは表面実装技術と称される。SMT
は集積化の高密度化と簡素化とを目的とした技術であ
る。SMT対応電気・電子部品用保護・支持部材は、高
密度の表面実装を実現するために用いられる成形体であ
り、たとえば高密度表面実装のリレー、高密度表面実装
のソリッドステートリレー、高密度表面実装のスイッ
チ、超小型携帯電話器、カメラ一体型VTR、液晶ディ
スプレイなどにおける表面実装用のケース、ベース、ボ
ード、シート、フィルム、カードなどを挙げることがで
きる。
【0076】この発明の電気・電子部品集積モジュール
用保護・支持部材およびSMT対応電気・電子部品用保
護・支持部材は、機械的強度、高温耐熱性特に高いハン
ダ耐熱性、高温耐久性、高い形状精度特に高温での高寸
法安定性、絶縁性、高耐湿性、難燃性等の基本特性を十
分に満足するとともに、十分な靭性を有しかつ封止材と
の密着性が良好であるなど、優れた実用性能を発揮す
る。
【0077】
【実施例】以下に、この発明の実施例およびその比較例
によってこの発明を更に具体的に説明するが、この発明
はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0078】(実施例1〜8および比較例1〜6)下記
の<1>に示すポリp−フェニレンスルフィドとエチレ
ン系共重合体と強化用充填材とを用いて、これらを表1
に示す組成で下記の<2>に記載の方法にしたがって溶
融混練し、ポリフェニレン樹脂組成物を調製した。
【0079】次いで、得られた各ポリフェニレンスルフ
ィド樹脂組成物の成形性およびその成形体の評価を下記
の<3>に記載の方法によって行った。その結果を表2
に示す。
【0080】<1>原料、副資材、およびその製造法 (1) 熱酸化架橋型のポリアリーレンスルフィド;比較例
に使用する熱酸化架橋型のポリアリーレンスルフィドと
して東レ株式会社製のポリフェニレンスルフィド(製品
番号;M1900、ポリマーの色調;茶色、ポリマーの
ηapp ;3,300poise{300℃、剪断速度=
200sec-1})を用いた。前述した「(a)ポリア
リーレンスルフィド類中からのSO2 発生量から判定す
る方法」に従って測定したところ、このポリフェニレン
スルフィドからのSO2 発生量は120ppmであり、
前述した「(b)ポリアリーレンスルフィド類中の酸素
濃度から判定する方法」に従って測定したところ、この
ポリフェニレンスルフィド中の酸素量は1.2重量%で
あった。表1では、このポリフェニレンスルフィドをC
−PPSと表示した。
【0081】(2) 実質的に熱酸化架橋されていないポリ
アリーレンスルフィド 120kgのNa2 S・5H2 Oと110kgのp−ジ
クロロベンゼンと30kgのLiClとを用いて、34
0リットルのN−メチルピロリドン中で、145℃に加
熱して1時間かけて脱水を行い、次いで260℃に加熱
しながら3時間かけて重縮合反応を行った。反応後に分
離して得られる生成物をアセトンで洗浄し、洗浄後のポ
リマーを120℃に加熱することにより24時間かけて
乾燥を行った。得られた顆粒状のポリマーはホモポリp
−フェニレンスルフィドであり、その顆粒収量は68k
gであり、収率は87%であり、白色を呈しており、そ
のηapp は540poiseであった。前述した
「(a)ポリアリーレンスルフィド類中からのSO2
生量から判定する方法」に従って測定したところ、この
ホモポリp−フェニレンスルフィドからのSO2 発生量
は5ppmであり、前述した「(b)ポリアリーレンス
ルフィド類中の酸素濃度から判定する方法」に従って測
定したところ、このホモp−ポリフェニレンスルフィド
中の酸素量は0.2重量%であった。表1では、このホ
モポリp−フェニレンスルフィドをL−PPSと表示し
た。
【0082】(3) アミノ基含有−ポリアリーレンスルフ
ィド;140kgのNa2 S・5H2 Oと130kgの
p−ジクロロベンゼンと6.8kgのp−ジクロロアニ
リンと35kgのLiClとを用いて、510リットル
のN−メチルピロリドン中で、145℃に加熱して1時
間かけて脱水を行い、次いで260℃に加熱しながら3
時間かけて重縮合反応を行った。反応後に分離して得ら
れる生成物をアセトンで洗浄し、洗浄後のポリマーを1
20℃に加熱することにより24時間かけて乾燥を行っ
た。得られた顆粒状のポリマーは、分子鎖中にアミノ基
を有し、このアミノ基により側鎖の形成されたホモポリ
p−フェニレンスルフィドであり、その顆粒収量は73
kgであり、収率は78%であり、白色を呈しており、
そのηapp は650poiseであった。前述した
「(a)ポリアリーレンスルフィド類中からのSO2
生量から判定する方法」に従って測定したところ、この
ホモポリp−フェニレンスルフィドからのSO2 発生量
は1ppmであり、前述した「(b)ポリアリーレンス
ルフィド類中の酸素濃度から判定する方法」に従って測
定したところ、このホモp−ポリフェニレンスルフィド
中の酸素量は0.2重量%であった。表1では、このホ
モポリp−フェニレンスルフィドをDCA−PASと表
示した。
【0083】(4) エチレン系共重合体 使用されたエチレン系共重合体は住友化学工業(株)製
のボンダイン−AX8390であり、そのMIは7g/
10分(ただし、これは、JIS−K6730に準拠し
て測定された値である。)である。このエチレン系共重
合体の共重合組成としては、モノマーユニットとしての
エチレンが68重量%、アクリル酸エチルが30重量
%、および無水マレイン酸が2重量%の割合である。
【0084】(5) Mg/Al酸化物固溶体 式Mg0.7 Al0.31.15で示されるマグネシアアルミ
ニウムを使用した。これは協和化学工業株式会社製の商
品名KW2200として市販されている商品であり、そ
のBET比表面積は150m2 /gである。
【0085】 (6) ジ(シクロヘキシル)アンモニウムナイトライト 式(H1162 NH・HNO2 で示される城北化学工
業株式会社製の市販品(商品名;DICHAN)を使用
した。
【0086】(7) 強化用充填材 使用された強化用充填材は、チョップドグラスファイバ
ー{旭ファイバーグラス(株)製、03JAFT59
1}であり、スゾライトマイカ{(株)クラレ製、32
5Kl}である。
【0087】 <2>ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物の製造 表1に示す各成分を表示の組成で、ポリアリーレンスル
フィド100重量部当たりに対しドライブレンドした。
ただし、チョップドグラスファイバーのみは、混練機に
サイドフィードした。これらの、ドライブレンド品を2
軸混練押出機(東芝機械(株)製、TEM35B)を使
用して、樹脂温度:320℃で溶融混練後造粒して最終
的に表1の組成で示される組成物を得た。なお、表1
中、マーク▲は請求範囲外の項目を示す。
【0088】
【表1】
【0089】<3>評価 (1) 力学的強度、特に靭性の評価 射出成形機((株)日本製鋼所製、J50EP)にて、
樹脂温度を320℃にし、金型温度を135℃にして、
ファミリー取り試験片を成形した。この成形品を用い
て、破断強度および破断伸びについてはASTM D6
38に準拠して引張試験を行い、衝撃強度についてはA
STM D256に準拠してアイゾット衝撃試験(ノッ
チ無し)を行った。なおサンプル数は5とし、5個のサ
ンプルについての試験結果の平均値を表2に示す。
【0090】(2) 実用使用温度での金属腐触度の評価 JIS−S55C相当の一般金型材を用い、#800サ
ンドペーパーおよび金型磨き用コンパウンドを用いてこ
の金型材の表面を研磨した後、その表面の油分をアセト
ン洗浄により除き、評価用試験片を調製した。
【0091】試料であるポリアリーレンスルフィド樹脂
組成物のペレット5gをガラスシャーレに入れ、上記の
金型材の研磨面を下にして前記ガラスシャーレの開口部
に蓋をする。前記ガラスシャーレを150℃に保持した
恒温槽に入れて500時間加熱する。この間にポリアリ
ーレンスルフィド樹脂組成物から発生するガスに金属表
面が暴露される。
【0092】暴露した金属試験片を、下段にイオン交換
水を入れたデシケーターの上段に、暴露面を上にして置
き、デシケーターを40℃の恒温槽に100時間保持す
る。試験片を取り出し、風乾した後の金属表面の腐触度
を下記判定基準に従い判定した。
【0093】《腐触度の判定》判 定 暴露面の腐触の状態 ◎ 錆が無し〜極微少の腐触 ○ 微少な腐触 △ 全体の半分以下の面積の腐触 × 全体の半分以上の面積の腐触 ×× 全面で顕著な腐触 (3) 封止材料との初期密着性/密着性の保持力の評価 ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物を前記射出成形機
で射出形成し、90×75×40mm(肉厚3mm)の
箱を形成し、この箱の中にビスフェノールA型エポキシ
封止剤と硬化剤とを練り合せた原液を注入する。130
℃に加熱して2時間かけて硬化した後に、室温まで放冷
する(第1段階)。冷却した後に、エポキシ樹脂と外枠
との剥離の有無を実体顕微鏡で観察して評価した。評価
した後にその成形品を、さらに120℃に加熱されたオ
ーブン中に入れて10時間かけて加熱し、次いで放冷し
(第2段階)、放冷後の剥離の有無を観察し、評価し
た。
【0094】<4>結果と考察 評価結果は表2に示す。なお、表2中のマーク★は、特
に問題となる項目を示す。
【0095】
【表2】
【0096】−考察− 表2に示す実施例とその比較例との結果より、エチレン
系共重合体とMg/Al酸化物の固溶体、更にDICH
ANとがそれぞれこの発明で規定する範囲内の添加量で
併用された場合には、力学的強度の極端な低下が見られ
ず、伸び、衝撃強度などの靭性が高く、かつ低温度での
長期的な金属腐蝕は低いレベルに抑えられていることが
わかる。
【0097】これに対して、Mg/Al酸化物固溶体が
この発明で規定する範囲を下回る量になると、エポキシ
樹脂との密着性が低下して初期剥離が生じ、エチレン系
共重合体がこの発明で規定する範囲を下回る量になる
と、各種のフィラー、添加剤を添加したことによる靭性
の低下を補うだけの靭性の向上効果が小さくなる。
【0098】DICHANが熱架橋型のポリフェニレン
スルフィドあるいはこれとMg/Al酸化物固溶体との
併用によっては、この発明で規定する範囲を超える量に
なると力学強度と靭性、及びエポキシ樹脂との密着性の
低下を生じる。
【0099】表2に示す結果から、DICHANを添加
する場合には、その割合を3重量部以下にすることが好
ましいこともわかる。
【0100】またMg/Al酸化物固溶体およびエチレ
ン系共重合体がこの発明で規定する添加量を超えて過剰
に添加されると、力学的強度の極端な低下をもたらす。
【0101】また、熱架橋型のポリフェニレンスルフィ
ドをベースとして用いると、エポキシ樹脂との密着力が
低下すると共に腐蝕度が大きくなり、一般にエチレン系
共重合体を配合してもこれを配合することによる靭性の
改良効果が小さくなる。
【0102】
【発明の効果】この発明によると、各種の電気・電子機
器用部材、特にパワーモジュール等の封止を伴うモジュ
ール類のケースやベースの基材、SMT対応リレーやソ
リッドステートリレーのケースやベースあるいはカード
の基材、SMT対応スイッチ部材、電気回路を内包する
モジュール類のケースやベースの基材等として用いた際
に、機械的強度、高温耐熱性特に高いハンダ耐熱性およ
び高温耐久性、高い形状精度特に高温での高寸法安定
性、絶縁性、高耐湿性、難燃性等の基本特性を十分に満
足するとともに、十分な靭性を有しかつ封止材との密着
性が良好であるなど、優れた実用性能を発揮するポリア
リーレンスルフィド樹脂組成物、およびこのポリアリー
レンスルフィド樹脂組成物を用いることにより、錆の発
生がなく、封止材との剥離もなく、高密度実装された電
気・電子部品の寿命を長期化することのできる電気・電
子機器集積モジュール用成形体および電気・電子機器用
SMT対応成形体を提供することができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実質的に熱酸化架橋されていない100
    重量部のポリアリーレンスルフィド類と、モノマーユニ
    ットとして50〜90重量%のエチレン、5〜49重量
    %のα,β−不飽和カルボン酸アルキルエステルおよび
    0.5〜10重量%の無水マレイン酸を含有する1〜2
    5重量部のエチレン系共重合体と、0.5〜10重量部
    のMg/Al酸化物固溶体とを含有することを特徴とす
    るポリアリーレンスルフィド樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 実質的に熱酸化架橋されていない100
    重量部のポリアリーレンスルフィド類に対して3重量部
    以下のジ(シクロヘキシル)アンモニウムナイトライト
    と、150重量部以下の強化用充填材とを含有する前記
    請求項1に記載のポリアリーレンスルフィド樹脂組成
    物。
  3. 【請求項3】 前記ポリアリーレンスルフィド類が、分
    子中にアミノ基および/またはアミド基を有してなる前
    記請求項1または請求項2に記載のポリアリーレンスル
    フィド樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 前記請求項1〜3のいずれかに記載のポ
    リアリーレンスルフィド樹脂組成物を成形してなること
    を特徴とする電気・電子部品集積モジュール用保護・支
    持部材。
  5. 【請求項5】 前記請求項1〜3のいずれかに記載のポ
    リアリーレンスルフィド樹脂組成物を成形してなること
    を特徴とするSMT対応電気・電子部品用保護・支持部
    材。
JP07831193A 1993-04-02 1993-04-05 ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物、電気・電子部品集積モジュール用保護・支持部材およびsmt対応電気・電子部品用保護・支持部材 Expired - Fee Related JP3339027B2 (ja)

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