JPH06286987A - 被梱包体の昇降装置 - Google Patents

被梱包体の昇降装置

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JPH06286987A
JPH06286987A JP9898193A JP9898193A JPH06286987A JP H06286987 A JPH06286987 A JP H06286987A JP 9898193 A JP9898193 A JP 9898193A JP 9898193 A JP9898193 A JP 9898193A JP H06286987 A JPH06286987 A JP H06286987A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被梱包体をフォークリフトなどを使用した
り、被梱包体に組み込むことなしに、回収が可能で、操
作部からの操作で安全確実に、被梱包体を床面等に降ろ
したりすることができる、小型で割安な被梱包体の昇降
装置を提供することを目的とする。 【構成】 緩衝材9によってパレット11上から浮かさ
れた状態にある被梱包体1を該パレット上に降してから
更に床面等Fの上に降すための被梱包体の昇降装置にお
いて、該昇降装置は、該被梱包体の外面に着脱されて該
被梱包体を昇降移動する昇降手段2と、該昇降手段の接
地端にあって該昇降手段と共に被梱包体を移動させる移
動手段3と、該被梱包体又は該昇降手段に積載された電
力源4と、該電力源から電力を供給する電力供給手段5
とを有し、該被梱包体に設けられた操作器6又は他に設
けられた遠隔操作器7等からの操作信号によって、該昇
降手段と該移動手段等を操作することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は被梱包体の昇降装置の改
良に関し、更に詳しくは、緩衝材によってパレットから
浮かされた複写機、ファクシミリ、プリンタ、家具等の
重量物としての被梱包体を地面又は床面等に降ろす作業
性を向上した被梱包体の昇降装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図26は従来方法により被梱包体を梱包
した状態を示す説明図であり、図26において、複写
機、ファクシミリ、プリンタ、家具等の重量物である被
梱包体101は、輸送時はパレット111等の上に固定
された状態でその外側を段ボール等の外装箱112にて
梱包されてトラック等で輸送される。輸送中における衝
撃や振動が重量物である被梱包体101に損傷等の悪影
響を与えないように、上記被梱包体101の下側4隅に
緩衝材109をあてがってパレット111から浮かせた
状態に保持している。
【0003】図27は上記従来の被梱包体101の梱包
状況を更に詳しく説明する分解図であり、被梱包体10
1は上下の4隅に夫々緩衝材109をあてがうことによ
り各隅部を保護されている。被梱包体101の下側に配
置された4つの緩衝材109a1〜緩衝材109d1は
夫々図示していない突起を下面に有する。下側の4つの
緩衝材109a1〜緩衝材109d1は夫々図示してい
ない突起を、外装箱112を固定するための補助部材の
ベースシート113に設けた緩衝材固定穴113aにね
じ込むことにより固定される。ベースシート113はパ
レット111に対して図示しない鋲や封函針等を用いて
固定されている。ベースシート113も段ボール製であ
る。上側の4つの緩衝材109a2〜緩衝材109d2
は、被梱包体101の4つの角部上に載せてあるだけで
ある。上記緩衝材109の材質は、例えば発泡ポリスチ
レン、発泡ポリエチレン、又は、これらを重合させたも
のである。緩衝材109に保護された状態でパレット1
11上に載置された被梱包体101は、下面が開口した
外装箱112とベースシート113にそれぞれ設けた固
定穴112aと固定穴113bにジョイント114を取
り付けることにより固定される。ジョイント114を引
っ張れば簡単に外装箱112は取り外せるようになって
いる。
【0004】図28は図26のA−A断面図であり、被
梱包体101の底面には、キャスター115を設け、作
業者が被梱包体101を押すことにより移動することが
できる。梱包時は、被梱包体101は緩衝材109によ
ってベースシート113上面から浮いた状態になってい
るので、キャスター115が輸送時の衝撃等を受けるこ
とがない。上記の複写機、ファクシミリ、プリンタ、家
具等の重量物の被梱包体101を梱包して、パレット1
11に載せる時や、倉庫に保管された状態にある被梱包
体101をトラックに積み込む作業は倉庫に常置してあ
るフォークリフト等にて簡単にできるが、被梱包体10
1をトラックから下ろす場所や、梱包を解く場所にはフ
ォークリフトが無いことが多く、人力によりトラック上
或はパレット上の被梱包体を地面又は床面等に降ろす場
合が大半である。
【0005】更に、被梱包体101の一般的な具体例で
説明する。コンソールタイプの事務機器は、重量が15
0kg以上あり、緩衝材を介してパレットから浮かされ
ていることは上述の通りである。被梱包体である事務機
器をパレットから降ろす時は数人で事務機器をパレット
から持ち上げたまま、パレット上面から突き出た緩衝材
を避けるようにして、その上を平行移動して地面又は床
面等に降ろす必要があり、絶大な労力を要するばかり
か、人体等への危険を伴う作業である。一般に被梱包体
が70kg以上の場合は2人で持ち上げることは無理と
されており、しかも単に持ち上げるだけでなく、持ち上
げまま平行移動する作業には相当な労力が必要となる。
被梱包体が重量物であるがゆえに、少しの注意を怠るだ
けでも、大きな怪我をする危険もあった。そこで、クッ
ション材上のキャスタ付きの事務機器をパレットから降
ろす方法としては、複数個のクッション材をパレットの
上面より突き出させてネジ等で着脱可能に取り付けるこ
とによりキャスタをパレットの上面より浮上させてお
き、クッション材上のネジを緩めることによってキャス
タをパレット上に降ろし、その後パレットから事務機器
を地面又は床面等に降ろす方法が知られている(実開平
2−40062号の公報参照)。
【0006】然し、事務機器を上記クッション材から降
ろすことは簡単にできるが、事務機器を上記パレットか
ら地面又は床面等に降ろすには、持ち上げたり、キャス
タで転がしながら降ろす必要があり、その際に事務機器
に衝撃を与える不具合があった。更に、上記不具合を解
決するための梱包装体の構造として、梱包材料を取外し
た後、被梱包体の製品本体に組み込まれたキャスタの足
を伸ばして、上記製品を緩衝材より浮き上がらせて緩衝
材を取り外し、その後、上記足を伸縮させながら製品を
パレットから降ろすようにして、少ない人力で上記製品
を持ち上げるようにした技術も提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の被梱包
体の昇降方法及び昇降装置は、被梱包体の梱包を解く現
場ではフォークリフトが無いことが多いために、人力で
持ち上げたり降ろしたりする必要が生じ、その結果多く
の人手の必要と、怪我等の危険が発生していた。また、
キャスタで転がしながら降ろすにしても、事務機器に衝
撃を与え、被梱包体に昇降装置が組み込まれたものは大
型になり割高となる等の不具合があった。
【0008】
【発明の目的】そこで本発明はこのような不具合を解決
しようとするものである。即ち、事務機器等の重量物で
ある被梱包体をフォークリフトなどの大型汎用機械を使
用したり、被梱包体に大型の昇降装置を組み込むことな
しに、回収が可能で、操作部からの操作で安全確実に、
緩衝材によってパレットから浮かされた被梱包体をパレ
ットに降ろしてから更に地面又は床面等に降ろす手順を
踏むことができる小型で割安な被梱包体の昇降装置を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、緩衝材によってパレット上から浮かされ
た状態にある被梱包体を該パレット上に降してから更に
床面等の上に降すための被梱包体の昇降装置において、
該昇降装置は、該被梱包体の外面に着脱されて該被梱包
体を昇降移動する昇降手段と、該昇降手段の接地端にあ
って該昇降手段と共に被梱包体を移動させる移動手段
と、該被梱包体又は該昇降手段に積載された電力源と、
該電力源から電力を供給する電力供給手段とを有し、該
被梱包体に設けられた操作器又は他に設けられた遠隔操
作器等からの操作信号によって、該昇降手段と該移動手
段等を操作することができること、上記昇降手段は上記
移動手段の接地検知を行なう為の接地検知手段を有する
構成としたこと、上記被梱包体に上記緩衝材の有無を検
知する緩衝材有無検知器を設けると共に、上記昇降手段
に緩衝材の高さ方向を検知する緩衝材有無検知器を設け
たことを特徴としている。
【0010】
【作用】上記のように構成された被梱包体の昇降装置
は、被梱包体に着脱可能な昇降手段の昇降用足を順次伸
縮又は移動させて、被梱包体を持ち上げたり降ろしたり
移動できるようにしたので、大勢の人力で被梱包体を持
ち上げることなく、回収が可能で操作部からの操作で安
全確実に、緩衝材によってパレットから浮かされた被梱
包体をパレットに降ろしてから更に地面又は床面等に降
ろしたりすることもでき、小型で割安な被梱包体の昇降
装置を提供することができる。
【0011】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。なお、図中表れない部分についても必要に
応じて符号を付して説明に加える。図1は本発明の一実
施例の被梱包体の昇降装置(昇降手段)の斜視図であ
り、図1において、被梱包体1の前後左右側面の各中央
付近に夫々昇降手段2(2a〜2d)が着脱可能に取り
付けられている。各昇降手段2には夫々昇降用足16
(16a〜16d)と昇降用足17(17a〜17d)
とが1本づつ上下方向に貫通する様に配置され、各昇降
手段2の内部に組み込んである図示しないピニオンギヤ
18、ピニオンギヤ19と噛合うラックギヤ27(27
a〜27d)、28(28a〜28d)が、昇降用足1
6と昇降用足17の外面に夫々形成されている。昇降手
段2a〜昇降手段2dに設けられた昇降用足16a〜昇
降用足16dと昇降用足17a〜昇降用足17dの各下
端部には、移動手段3a〜移動手段3dを構成する車輪
20a〜車輪20dと車輪21a〜車輪21dが取り付
けてあり、被梱包体1の底面に設けたキャスタ15や、
市販の回転椅子等のキャスタと同じように左右360度
回転可能に構成されている。被梱包体1の上面にはキ
ー、表示部等を備えた操作器6の操作部がある。被梱包
体1には、昇降手段2a〜昇降手段2dが、着脱用ネジ
22(22a〜22d)にて着脱できるようになってい
る。
【0012】図2(a) 及び(b) は本発明の昇降装置の要
部縦断面図及び(a) の一部動作説明図であり、4つの昇
降手段2b〜2dのうちの一つである昇降手段2aの構
成について説明する。尚、他の昇降手段2b〜2dの構
成は昇降手段2aの構成と同様であるから図示は省略し
て説明する。この昇降手段2aは、2つの昇降モータ2
3a,24aと、各モータ23a,24aの出力軸に一
体化したウォームギヤ25a,26aと、該各ウォーム
ギヤ25a,26aと噛合して駆動力の伝達を受ける様
に昇降手段2aの側壁によって回転自在に支持されたピ
ニオンギヤ18a、19aと、被梱包体1によって夫々
昇降自在に支持された棒状の昇降用足16a,17a
と、該ピニオンギヤ18a、19aと噛合して各昇降用
足16a,17aを昇降させるために各昇降用足の外周
面に長手方向に沿って設けられたラックギヤ27a,2
8a等を有する。昇降モータ23a及び昇降モータ24
aから出力される駆動力は、ウォームギヤ25a及びウ
ォームギヤ26a、ピニオンギヤ18a及びピニオンギ
ヤ19a、ラックギヤ27a及びラックギヤ28aを介
して、昇降用足16a、17aに夫々伝達されて各昇降
用足を相対的に上下動させるので、移動手段3aが床面
に接地されている時に被梱包体1を昇降させることがで
きる。各昇降モータ23a、24aは、昇降手段2aの
昇降用足16a、17aに対応して設けられ、被梱包体
1に対してモータブラケット29にて固定されている。
上記昇降用足16aと昇降用足17aは、夫々昇降手段
2aの内部に設けた円筒状の足ガイド30a、31a
(図3及び図4参照)に支えられて上下移動する。
【0013】上記昇降手段2aには各昇降用足16a、
17aの昇降経路に対応して、上限検知手段37a、3
8a、ホ−ムポジション検知手段39a、40aが設け
られると共に、下端部に位置する移動手段3a,3b側
には夫々接地検知手段41a、42a(接地検知部8
a)が取り付けられている。上限検知手段37a、38
aは昇降用足16aと昇降用足17aの昇降位置を検出
し、ホ−ムポジション検知手段39a、40aはホーム
ポジションを検出し、接地検知手段41a、42aは各
昇降手段2の下端に設けられた移動手段3が接地してい
るか否かを検出するものである。これらの検知センサと
しては、例えば透過型フォトインタラプタ等を用い、各
昇降用足16a,17aから夫々突設したセクタ43
a、44a、セクタ45a、46aや、移動手段側に設
けた接地検知用部材47a、48aにより上記各センサ
ーを作動させる。上端部が屈曲した棒状の接地検知用部
材47a、48aは,回転中心49a,50aにおいて
支持部材8bに対して回動自在に支持され、その下端部
には各コロ51a、52aが回転自在に支持されてい
る。
【0014】上記各昇降手段2の接地端(下端)に設け
られた移動手段3(3a)が接地している時は、接地検
知用部材47a,48aの下端部が床面Fに押圧されて
反時計廻り方向へ付勢されるために、その上端部が接地
検知手段41a、42a内に入り込んで検知状態にな
る。被梱包体1が床面Fから浮き上がった状態にあるた
めに、上記各昇降手段2の接地端に設けられた移動手段
3が空中にある時には、接地検知用部材47a、48a
が自重で時計廻り方向へ回動するため、各上端部は図2
(b) に示す様にストッパ53a、54aに当接するまで
回転する。この時、接地検知用部材47aと48aが接
地検知手段41aと42aから外れるため各昇降手段2
の接地端に設けられた各移動手段3が空中にあると判断
される。ストッパ53aとストッパ54aは、接地検知
用部材47aと接地検知用部材48aが空中にあると
き、回転中心49a、50aから下側部分が床面Fに対
して垂直にならず、垂直線に対して角度θを保持するよ
うにするためのものであり、これによって接地検知用部
材47a、48aは図2(a) と図2(b) の間を回動する
ことができる。
【0015】出荷時に被梱包体1の設置場所で荷降ろし
するときには電源がないことが多く、この場合には図1
に示す被梱包体1の操作器6からのキー操作では各昇降
手段2の昇降モータ23a、24aは動かない。このよ
うな不具合に対処する為に、各昇降手段2には電力源
(バッテリ)4が積載されている。また、被梱包体1に
電力源(バッテリ)4を積載してもよい。被梱包体1に
電力源(バッテリ)4を積載した場合は、被梱包体1の
操作器6や制御装置等に対して電力供給手段5(ケーブ
ル)によって電力を供給し、各昇降手段2にも電力供給
手段5によって電力を供給するようになっている。又、
各昇降手段2に電力源(バッテリ)4を積載した場合
は、被梱包体1に電力を電力供給手段5によって供給す
る。この方法の方が、荷降しのためにしか使用しない電
力源(バッテリ)4を被梱包体1に組み込む必要がない
ので種々の利便を提供することとなる。
【0016】図3は図2(a) のB−B断面図であり、図
4は昇降装置の要部斜視図であり、図3と図4におい
て、昇降用足16a、17aは昇降手段2a内を上下方
向に貫通する様に配置された足ガイド30a,31aの
内周によって上下方向へ移動可能に支持されている。中
空円筒状の足ガイド31aの外周面には開口部33aが
設けられており、昇降用足17aに一体的に設けてある
ラックギヤ28aがこの開口部33aから露出するよう
に配置されている。その周方向位置がずれないように、
上記昇降用足17aの溝34aをガイド突起36aに嵌
合させて回転を禁止すると共に上下方向に相対移動可能
に構成する。他の足ガイド30a〜30d、31b〜3
1dも上記と同様の構成であるからその説明は省略す
る。
【0017】昇降手段2は、被梱包体1の底面に取付け
た図6に示す着脱部材59に対して着脱可能に取付けら
れる図5に示す着脱部55から構成される。即ち、図5
は本発明の昇降装置の他の要部(着脱部)の構成を示す
斜視図であり、昇降手段2の背面側に位置する着脱部5
5(55a)は、着脱ネジ用穴56a、着脱ガイド溝5
7a、昇降手段側コネクタ66a、クッション58a等
で構成されている。着脱部55aは被梱包体1の側面に
取付けられる面である。図6は昇降装置の他の要部構成
を示す斜視図であり、被梱包体1の一部を構成する着脱
部材59(59a)は被梱包体1の底面(1a)に設け
られている。この部材には大荷重が掛かるためにその耐
久性を高める必要があり、金属材料で作る。被梱包体1
の底面に対して着脱部材59aの上面をネジ又は溶接で
取り付け固定する。着脱部材59aは着脱ガイド突起6
0a、下ガイド61a、着脱ネジ用穴62a、ネジ部6
3a、被梱包体側コネクタ64a等で構成されている。
【0018】図7は昇降装置を構成する着脱部55及び
着脱部材59の取付け状態を示す図であり、各昇降手段
2を被梱包体1に取り付ける時は、まず被梱包体1の底
面1aに螺着又は溶接等により固定した着脱部材59a
の着脱ガイド突起60aに着脱部55の着脱ガイド溝5
7a(図5参照)を嵌合させるようにスライド挿着す
る。この結果、着脱ガイド溝57aと着脱ガイド突起6
0aとによって接合時の位置精度が保たれ、着脱ネジ用
穴56aと着脱用穴62a等が連通状態となる。この状
態で着脱用ネジ22aを着脱用ネジ穴56aに入れて締
め付けることにより、ネジ部63aとの間で固定されて
昇降手段2の取り付けが完了する。各昇降手段2(着脱
部55)が被梱包体1の外装部と接触する面には上記ク
ッション58aが張られていて被梱包体1には、傷がつ
かないようになっている。そして、固定された各昇降手
段2は、図示しない被梱包体1の操作器6等を使用して
操作を行なう。尚、上記説明は昇降手段2a以外の他の
昇降手段2b〜2dについても同様に当てはまる。
【0019】図8は昇降装置の他の要部(コネクタ66
a)の構成を示す拡大斜視図、図9は昇降装置の他の要
部の構成を示す拡大断面図であり、図8と図9におい
て、被梱包体側コネクタ64aと昇降手段側コネクタ6
6aは、着脱部55を着脱部材59に接合すると自然と
嵌まるような位置に配置されている。然し、被梱包体側
コネクタ64aと昇降手段側コネクタ66a同志の位置
を完全に一致させることは難しいので、ラフな位置合わ
せで差し込むと自然につながるような構成になってい
る。即ち、昇降手段側コネクタ66aのオス電極67a
としては弾性の強い銅合金板を図示のごとき形状に成形
したものを用い、図示のように膨らみを持った形状とす
る。他方のメス電極68aとしても弾性の強い銅合金板
を用い、入口開口量を各オス電極67aの上下方向幅よ
り広くして奥へ向かう程狭めていき、更に途中にくびれ
を設けてオス電極67aが弾性変形しながらはまるよう
な形状になっている。メス電極68aは、その外側を絶
縁体のメス電極保護部材69aで保護されている。上記
メス電極保護部材69aは、ゴムなどの弾性体で構成
し、オス電極67aが挿入当初においてメス電極68a
の中央部に挿入されない場合においても、弾性変形する
ことによってオス電極67aを中央部に導いて両コネク
タを接続するよう構成されている。なお、両電極67
a,68aは、いずれも上記電力供給手段5と接続され
ていること勿論である。
【0020】以下に、被梱包体1をパレット11から降
ろす方法を説明する。図10乃至図15は本発明の昇降
装置の要部の状態変化を説明する図であり、4つの側面
に夫々昇降手段2(2a〜2d)が取り付けられた状態
にある被梱包体1が、パレット11と外装箱12により
梱包された状態を示している。被梱包体1と昇降手段2
は共に、下側四隅にある緩衝材9上に載置されることに
よってパレット11から浮いた状態を維持している。図
11は外装箱12を除去する直前の状態であり、図11
において、昇降手段2の昇降用足16a〜16dと昇降
用足17a〜17dを全て伸ばして下方へ突出させるこ
とにより各足の接地端部をパレット11上のベースシー
ト13上に接地させ、更に昇降用足16a〜16dと昇
降用足17a〜17dを伸ばして、緩衝材9から被梱包
体1を離間(上昇)させてから、緩衝材9を取り外すこ
とにより被梱包体1がパレット11上を移動手段3によ
って自由に移動できるようになっている。尚、実施例で
は昇降手段2は被梱包体1の前後左右各側面の中央に1
つづつ配置し、昇降用足16a〜16dと昇降用足17
a〜17dを各昇降手段に2本づつ設けているが、これ
は一例に過ぎず必要に応じて昇降手段2と昇降用足16
と17の数を増やしたり、昇降用足16と17との間隔
を広げたりして被梱包体1をパレット11から降ろす時
に、バランスを失って倒れないように構成する。
【0021】図12は被梱包体をパレットから降ろす為
の操作の第1段階を示す図であり、被梱包体1を降ろす
方向に位置する昇降用足16aと17aの2本を床面F
上に接地させようとしている状態である。昇降手段2b
と昇降手段2dは図示の正面から見て同じ位置の手前側
と後側にある。後に詳述する様に降ろすための操作手順
としては、図面の右方から順番に左側の昇降用足を伸ば
してゆき、しかも伸ばす時には手前側と後側の昇降用足
16と昇降用足17を2本づつ同時に操作するものとす
る。つまり、足16bと17dをペアとして同時に操作
してから、続いて足17bと16dを夫々ペアとして同
時に操作する。図12においては図11に示した緩衝材
9を除去した直後に、各昇降手段に設けたモータ23a
〜23d、24a〜24dを作動させて各昇降用足1
6、17を短くしておく。続いて、各昇降手段2a〜2
dに備えた移動手段3a〜移動手段3dによって、昇降
手段2aの昇降用足16aと昇降用足17aがパレット
11の縁から飛び出る所まで被梱包体1を人手によって
押して移動する。この時、被梱包体1は空中に飛び出し
ている昇降手段2a以外の昇降手段2b〜2dの車輪2
0b〜20dと車輪21b〜21dと被梱包体1のキャ
スタ15によってパレット11上に安定して載ってい
る。パレットから離脱した昇降用足16a,17aは、
モータ23a,24aの作動によって同時に図示の様に
下方へ伸ばすことによって、下端の車輪を床面Fに設置
させる。
【0022】図13は、昇降用足16a,17aに続い
て被梱包体1を降ろす方向の昇降用足16bと昇降用足
17dの2本を接地させた状態である。図14は、図1
3の状態の後、更に被梱包体1を移動手段3a〜3dに
よって移動させ、昇降用足17bと16dの2本を接地
させた状態である。更に、被梱包体1を移動手段3a〜
3dを利用して同方向へ移動させることによって、被梱
包体1のキャスタ15が全てパレット11上から離脱
し、昇降手段2cだけがパレット11上に載っている状
態に移行せしめる。図15は、更に、移動手段3a〜3
dを利用して被梱包体1を荷下ろし方向に移動させるこ
とによりパレット11から降ろしきった状態を示してい
る。パレット11上にあった最後の昇降手段2cの2本
の昇降用足16cと昇降用足17cの車輪20cと車輪
21cは空中に浮いた状態になっている。このような状
態になっても他の昇降用足が着地しているので被梱包体
1がバランスを崩して倒れる虞れがないことは理解に難
くないであろう。最後の昇降手段2cの2本の昇降用足
16c、17cの扱いとしては、これらを一旦伸ばして
接地させてから全ての昇降用足を縮めて被梱包体1を降
下させるか、又は、既に接地している昇降手段2a、2
b、2dの昇降用足16a、16b、16d、昇降用足
17a、17b、17dを縮めることにより足16c,
17cを地面に降ろすかはその場の状況に応じて任意に
選択可能である。
【0023】図示しない、被梱包体1の操作器6上には
荷降し時専用の操作部を露出せずに、隠し扉等の中に該
操作部を配置しても良いし、操作キーとして液晶のタッ
チパネルを使用している場合は、荷降しモード用の画面
を作って上記各昇降手段2のどの昇降用足16と昇降用
足17を上下させるかのスイッチの操作を行なうように
しても良い。但し、被梱包体1を上記各昇降手段2の昇
降用足16、17の車輪20、21がパレット11から
飛び出るまで動かす度に昇降用足16と17を下降させ
て行くので、昇降用足16と昇降用足17をどこまで伸
ばしたらいいかを目でみながらスイッチを操作していた
のでは、上記昇降用足16と昇降用足17の長さを正確
に揃えられない。そこで、上記図2(a) と図2(b) で説
明した接地検知手段41a〜41dと接地検知手段42
a〜42dを用いる。即ち、操作接地検知手段スイッチ
を操作することにより、下降させたい昇降用足16と1
7を、接地検知手段41a〜41dと接地検知手段42
a〜42dがオンするまで伸ばすように昇降モータ23
a〜23dと昇降モータ24a〜24dを、図示しない
制御部によって制御するようになっている。
【0024】昇降用足16と17の上下動を操作すると
きに誤って、伸ばしたくない昇降用足16と17の操作
スイッチを操作してしまうことも考えられる。例えば、
図13の状態において、誤って昇降手段2cの昇降用足
16cと17cを伸ばすスイッチを入れてしまった場
合、被梱包体1が壊れたり、昇降手段2cの昇降モータ
23cと24cに過負荷が掛かって破損する恐れがあ
る。更に、昇降手段2bと2dの昇降用足16bと17
dが接地する前の状態の時、昇降用足17bと16dを
伸ばしてしまうと、被梱包体1が倒れたり、各昇降手段
2bの昇降モータ23dと24bに過負荷が掛かって破
損する恐れがある。各昇降用足を縮める場合も同様であ
る。
【0025】このような事態を防ぐために、全ての各昇
降手段2が接地状態にある時は、全ての昇降用足16と
17が同時に伸び縮みする場合(緩衝材9の取外し時)
以外は、最初に昇降用足を伸ばして床面に接地させた昇
降手段2a以外の昇降手段2b〜2dの各昇降用足の伸
縮順序を予め設定しておくよう制御プログラムを設定し
ておく必要がある。換言すれば、例えば一つの昇降手段
2aの昇降用足16a、17aが伸長して床面に接地し
た直後は、隣接する側面上の昇降手段2b,2dの昇降
用足16b,17d以外の昇降用足を伸長できないよう
にする。又、接地検知手段41a〜41dと接地検知手
段42a〜42dがオフの時、即ち非接地状態にある時
のみ、これらはパレット11上から浮いていることにな
るから、各昇降用足16と17を同時に伸縮できるよう
にする。接地状態で、単独で昇降用足16又は昇降用足
17の操作をしたとき、警報を鳴らす様に構成すれば更
に有効である。また、上記のごとき傾倒防止のためのプ
ログラムを設定せずとも、緊急用の作動停止スイッチを
装置の適所に設ける様にすれば、大きな事故を防ぐこと
ができる。
【0026】図16は昇降手段の動作を説明する為のフ
ローチャートであり、第2の昇降手段2bと第4の昇降
手段2dの昇降用足16bと17dの操作スイッチを押
した時の動作フローである。ここでは第1〜第4の昇降
手段2a〜2dのうちの一例、即ち第2の昇降手段2b
を中心として説明するが、他の各昇降手段2a,2c,
2dについても事情は同一である。まず、第2の昇降手
段2bの昇降用足16bと、第4の昇降手段2dの昇降
用足17dの操作スイッチを入れる。第1の昇降手段2
aの接地検知手段41aと42aがオフ(非接地状態)
の場合は、図12において昇降用足16a,17aが共
に床面に非接地状態にあることを意味するので、第2及
び第4昇降手段2b、2dの昇降モータ23b、24d
は動かず、警報を鳴らして終わる(ステップ1、2、
9、10)。
【0027】ステップ1において接地検知手段41aと
接地検知手段42aがオンの時には昇降用足16a,1
7aが共に床面に接地状態にあるので、ステップ3にお
いて第2の昇降手段2bの接地検知手段41bと第4の
昇降手段2dの接地検知手段42dがオンか否かを確認
し、オンの時は両昇降手段2b,2dの昇降用足16
b,17dがパレット11上に依然として接地している
ことを意味するので、昇降モータ23bと昇降モータ2
4dを動かさず、警報を鳴らして終わる。ステップ3に
おいて接地検知手段41bと接地検知手段42dがオフ
の時はステップ4に進み、接地検知手段42bと41d
がオンか否か(昇降用足17bと16dがパレット上に
接地しているか否か)を確認する。ステップ4において
接地検知手段42bと41dがオフの時、昇降モータ2
3bと昇降モータ24dは動かず、警報を鳴らして終わ
る。ステップ4において接地検知手段42bと41dが
オンの時は昇降用足17b,16dがパレット上に接地
しているので、ステップ5に進み、接地検知手段41c
と接地検知手段42cがオンか否か確認する。接地検知
手段41cと接地検知手段42cがオフの時、昇降モー
タ23bと昇降モータ24dは動かず、警報を鳴らして
終わる。
【0028】ステップ5において接地検知手段41cと
接地検知手段42cがオンの時は昇降用足16c,17
cがパレット上に接地していることを意味する為、昇降
モータ23bと昇降モータ24dを駆動させて昇降用足
16b,17dを伸ばし、接地検知手段41bと接地検
知手段42dがオンになるまで駆動させてその後昇降モ
ータ23bと昇降モータ24dを停止させて終わる(ス
テップ6、7、8)。これが図13の状態である。な
お、図示しない制御部は、上限検知手段37a〜37d
と上限検知手段38a〜38d、ホームポジション検知
手段39a〜39dとホームポジション検知手段40a
〜40d、接地検知手段41a〜41dと接地検知手段
42a〜42d等からの検知信号に基づいて各昇降用足
の伸縮状態を判定すること勿論である。
【0029】図17は本発明の他の実施例の昇降装置の
全体構成を示す斜視図であり、この実施例では、昇降手
段2a〜2dの操作は被梱包体1の操作器6からでな
く、無線等で遠隔操作が行なわれる遠隔操作器7のアン
テナ70から操作信号を送り、昇降手段2a〜2dの各
アンテナ71で信号を受けて各昇降用足16a〜16d
と各昇降用足17a〜17dの操作を行なう。この場
合、被梱包体1と各昇降手段2a〜2dとの間には電流
や信号のやりとりがないので、上記の着脱ガイド溝57
a〜57d、着脱ガイド突起60a〜60d、下ガイド
61a〜61d、着脱用ネジ穴56a〜56d、着脱用
ネジ穴62a〜62dだけあれば良く、構成を簡潔化す
ることができる。被梱包体1側には市販されている昇降
手段2a〜2dを装着するための着脱部材59a〜59
dを取り付けるだけで良く、簡単に製作できる。
【0030】図18は図17の実施例における移動手段
の構成例を示しており、各昇降手段2a〜2dに夫々設
けた移動手段3a〜3dは、車輪20a〜20dと車輪
21a〜21d、車輪モータ72a〜72dと車輪モー
タ73a〜73d、車輪モータ用ブラケット74a〜7
4dと車輪モータ用ブラケット75a〜75d、ウォー
ムギア76a〜76dとウォームギア77a〜77d、
ギア78a〜78dとギア79a〜79dで形成される
車輪ユニット88等からなっている。上記車輪モータ7
2a〜72dと車輪モータ73a〜73dには、昇降手
段2a〜2d内の電力源(バッテリ、図2(a) )4の電
力が電力供給手段5によって供給される。各上記車輪モ
ータ72a〜72dと車輪モータ73a〜73dの駆動
力は各ウォームギア76a〜76dとウォームギア77
a〜77d、各ギア78a〜78dとギア79a〜79
dを介して各車輪20a〜20dと車輪21a〜車輪2
1dに伝えられるようになっている。
【0031】図19は図17の実施例における送受信の
ための回路構成を示す図であり、遠隔操作器7の送信器
80では、伝送したい信号(低周波:ベースバンド信号
と言う)81を変調部82で変調し、高周波部83に送
る。ここで、アンテナ70から高周波(搬送波)が飛ば
される。受信器84は上記搬送波をアンテナ71から高
周波部85で受け取り、増幅して復調部86でもとの低
周波(ベースバンド信号)に戻し、昇降手段制御部87
に送って昇降手段2a〜2dの操作が行われる。尚、上
記の送信器80と受信器84は一般に市販されている弱
電無線器と何等変わることのない公知のものである。昇
降手段2a〜2dの操作を、被梱包体1の操作器6を使
用して行なうと、パレット11上にある場合は被梱包体
1の操作器6の位置が高過ぎて操作がしずらい不具合が
あるが、然し、遠隔操作器7で車輪ユニット88を操作
すれば、ラジコンの玩具車でも操作するような感覚で、
重量物の被梱包体1をパレット11から容易に降ろすこ
とができる。
【0032】図20は昇降装置を作動させるための制御
部及び被制御対象等の概略構成を示すブロック図であ
り、昇降手段2a〜2dを遠隔操作する場合は、昇降手
段制御部87だけあれば良い。被梱包体1の操作器6の
制御部89は、シーケンスコントローラ90、操作コン
トローラ91を有し、これらのコントローラはそれぞれ
CPUと周辺LSI及びドライバ等で構成され、又、各
コントローラ間でシリアル通信を行なって同期制御を図
っている。上記操作コントローラ91は操作スイッチ9
3の入力データをシーケンスコントローラ90に出力す
ると共に操作スイッチ93を介して設定されたモードや
動作状態を表示器94に表示させる制御を行なう。昇降
手段コントローラ92は、昇降手段2a〜2dの各昇降
用足16a〜16dと各昇降用足17a〜17dの昇降
の制御に係わる上限検知手段37a〜37dと上限検知
手段38a〜38d、ホームポジション検知手段39a
〜39dとホームポジション検知手段40a〜40d、
接地検知手段41a〜41dと接地検知手段42a〜4
2dからの信号を入力し、これらの検知信号に基づいて
昇降モータ23a〜23dと昇降モータ24a〜24
d、車輪モータ72a〜72dと車輪モータ73a〜7
3の動作タイミングの制御を行なう。尚、上記の説明で
は、被梱包体1の操作器6から操作する場合も、遠隔操
作器7から操作する場合も、全てマニアル操作だった
が、自動化することも可能である。但し、この場合は、
遠隔操作器7から操作する場合も、被梱包体1と昇降手
段2a〜2d間で信号の授受を行う必要がある。
【0033】図21は本発明の他の実施例の要部構成説
明図であり、被梱包体1には緩衝材9の有無を検知する
緩衝材有無検知器10aを設けると共に、各昇降手段2
(2a〜2d)には緩衝材9の高さ方向の有無を検知す
る緩衝材有無検知器10bが設けてある。緩衝材有無検
知器10aは緩衝材9の数だけ、高さ方向の有無の検知
手段10bは少なくとも1個を配置すれば良い。緩衝材
有無検知器10a,10bとしては反射型フォトインタ
ラプタを用いる。緩衝材9に反射シート95を貼り、緩
衝材有無検知器10a,10bに反射光が戻ってくる時
は、オン状態である。被梱包体1の高さが一定値を越え
ると緩衝材9の高さ方向の有無を検知する緩衝材有無検
知器10bが反射シート95をはずれ、オフ状態にな
る。この時、図示しない昇降モータ23a〜23dと昇
降モータ24a〜24dを停止させて、その間に緩衝材
9を取り外せば良い。緩衝材9が4個取り外されて無く
なると緩衝材9の有無を検知する緩衝材有無検知器10
a,10bがオフ状態となり、接地検知手段41a〜4
1dと接地検知手段42a〜42dがオンするまで、上
記図示しない昇降モータ23a〜23dと昇降モータ2
4a〜24dを回転させる。上記に説明したように、被
梱包体1の操作器6に緩衝材9の取り外しを行なう緩衝
材9の図示しない取り外しモードスイッチを設けること
によって、スイッチを1回操作するだけで、上記緩衝材
9の取り外しが行われるようにすることもできる。
【0034】図22は緩衝材を取り外す際における各部
の動作を説明するフローチャートであり、緩衝材9の取
り外しモードスイッチを押すと昇降モータ23a〜23
dと昇降モータ24a〜24dが全て正回転して、被梱
包体1が上昇する。緩衝材9の高さ方向の有無を検知す
る緩衝材有無検知器10aが反射シート95をはずれオ
フ状態になったのを確認して、昇降モータ23a〜23
dと昇降モータ24a〜24dを停止させる(ステップ
20〜23)。この時操作者が緩衝材9を取り外し全て
の緩衝材有無検知器10a,10bがオフとなったこと
が確認されてから、制御部は昇降モータ23a〜23d
と昇降モータ24a〜24dを逆回転させる。接地検知
手段41a〜41dと接地検知手段42a〜42dがオ
ンになったことを確認するまで、昇降モータ23a〜2
3dと昇降モータ24a〜24dが逆回転し続け、その
後停止して終わる。
【0035】図23、図24及び図25(a) (b) は、図
17の実施例の動作を説明するためのフローチャートで
あり、被梱包体1の操作器6又は遠隔操作器7に設けら
れた被梱包体1の降ろしモードスイッチをオンすると、
制御部は接地検知手段41a〜41dと接地検知手段4
2a〜42dがオンしていることを確認してから、移動
手段3a〜3dである車輪ユニット88の車輪モータ7
2a〜72dと車輪モータ73a〜73dを駆動させ、
被梱包体1を荷降ろし方向へ移動させる。第1の昇降手
段2aだけがパレット11端縁から飛び出すことによ
り、接地検知手段41aと接地検知手段42aがオフに
なると、車輪モータ72a〜72dと車輪モータ73a
〜73dは停止する(ステップ29〜33)。ステップ
34において再び接地検知手段41aと接地検知手段4
2aがオフになっていることを確認してから昇降モータ
23aと昇降モータ24aを正回転させて、昇降用足1
6aと昇降用足17aを伸ばし、再び接地検知手段41
aと接地検知手段42aがオンになると昇降モータ23
aと昇降モータ24aが停止する(図12参照)。
【0036】この時、床に凹所がある等の事情により、
接地に要する平均的な時間である所定時間を経過しても
昇降用足16aと昇降用足17aが接地しない場合は、
上限検知手段37aがオンした時点でモータの正転を停
止する。それ以上昇降モータ23aと昇降モータ24a
を回すと装置が壊れるからである(ステップ35、3
6、40)。上記接地検知手段41a〜41dと接地検
知手段42a〜42dがオンしていることを確認してか
ら、車輪モータ72a〜72dと車輪モータ73a〜7
3dを駆動し昇降用足16bと昇降用足17dがパレッ
ト11から飛び出して、接地検知手段41bと接地検知
手段42dがオフとなると、車輪モータ72a〜72d
と車輪モータ72a〜72dが停止する(図13参照)
(ステップ37〜43)。
【0037】続いて、ステップ44で接地検知手段41
b,42dがオフであり、昇降用足16b,17dが空
中にあることを確認してから、昇降モータ23b、24
dを正回転させて昇降用足16b,17dを降下開始さ
せる(ステップ45)。上限検知手段37b,38dが
オフであることを確認した後で接地検知手段41b,4
2dがONすることにより昇降モータ23b,24dを
停止させて昇降用足16b,17dの降下を停止させる
(ステップ46〜48)。この時点で、昇降用足16
b,17dが床面F上に正しく接地したことが判明す
る。ステップ49において全ての接地検知手段41、4
2がONしている場合に、車輪モータ72、73をON
して被梱包体1を荷下ろし方向に移動させ、後続の昇降
用足17b,16dについての接地検知を行う接地検知
手段42b,41dがオンしている場合には、車輪モー
タ72、73を停止し、接地検知手段42b,41dが
オフした場合には昇降用足17b,16dが空中にある
ことを意味するので、昇降モータ24b,23dを正回
転させて昇降用足17b,16dを降下させる(ステッ
プ50〜55)。昇降用足17b,16dについての接
地検知手段42b,41dがオンした場合には昇降モー
タ24b,23dを停止し、接地後に車輪モータ72、
73を回転させる(ステップ56〜64)。
【0038】最後にステップ61において最後の昇降用
足16c,17cが空中にあることが確認された場合に
は、車輪モータ72、73を停止すると共に全ての昇降
モータを逆回転させて、図15の状態に移行させる(ス
テップ61〜68)。即ち、図15の状態になると、す
でに接地している昇降用足16と17を対応する昇降モ
ータ23と昇降モータ24を逆回転させることにより、
被梱包体1を降下せしめ、全ての昇降用足16と17と
被梱包体1のキャスタ15を床面上に接地させる。全て
の昇降用足16と17が接地したことを確認すると、昇
降モータ23a〜23dと昇降モータ24a〜24dを
逆回転させて、上記ホームポジション検知手段39a〜
39dとホームポジション検知手段40a〜40dが検
知したところで、上記昇降モータ23a〜23dと昇降
モータ24a〜24dを止めて操作を終了する(ステッ
プ65〜68)。尚、昇降用足16と17を接地状態よ
りも上にあるホームポジションで停止させるのは、昇降
手段2を取り外す時や、逆に昇降手段2を被梱包体1に
取り付ける時に便利であるからである。昇降用足16と
17が接地したままでは、取り外す時は荷重がかかって
いるので外しずらく、取り付ける時は、下側に隙間がな
いので取り付けずらいからである。
【0039】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、被梱包体に着脱可能な昇降手段の昇降用足
を順次伸縮又は移動させて、被梱包体を持ち上げたり降
ろしたり移動できるようにしたので、大勢の人力で被梱
包体を持ち上げることなく、回収が可能で操作部からの
操作で安全確実に、緩衝材によってパレットから浮かさ
れた被梱包体をパレットに降ろしてから更に地面又は床
等に降ろしたりすることができる、小型で割安な被梱包
体の昇降装置を提供することがでるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の昇降装置の斜視図。
【図2】(a) 及び(b) は本発明の実施例の昇降装置の要
部の断面図及び図2(a) における要部が変化する状態の
説明図。
【図3】図2(a) のB−B線の断面図。
【図4】本発明の実施例の昇降装置の他の要部の斜視
図。
【図5】本発明の実施例の昇降装置の他の要部の斜視
図。
【図6】本発明の実施例の昇降装置の他の要部の斜視
図。
【図7】本発明の実施例の昇降装置の他の要部の正面
図。
【図8】本発明の実施例の昇降装置の他の要部の拡大斜
視図。
【図9】本発明の実施例の昇降装置の他の要部の拡大断
面図。
【図10】本発明の実施例の昇降装置の要部の状態変化
の説明図。
【図11】本発明の実施例の昇降装置の要部の他の状態
変化の説明図。
【図12】本発明の実施例の昇降装置の要部の他の状態
変化の説明図。
【図13】本発明の実施例の昇降装置の要部の他の状態
変化の説明図。
【図14】本発明の実施例の昇降装置の要部の他の状態
変化の説明図。
【図15】本発明の実施例の昇降装置の要部の他の状態
変化の説明図。
【図16】本発明の実施例の昇降装置の要部の動作フロ
ー図。
【図17】本発明の他の実施例の昇降装置の斜視図。
【図18】本発明の実施例の昇降装置の他の要部の拡大
斜視図。
【図19】本発明の実施例の昇降装置の他の要部を説明
するブロック図。
【図20】本発明の実施例の昇降装置の他の要部を説明
するブロック図。
【図21】本発明の実施例の昇降装置の他の要部の他の
状態の正面図。
【図22】本発明の実施例の昇降装置の他の要部の他の
動作フロー図。
【図23】本発明の実施例の昇降装置の他の要部の他の
動作フロー図。
【図24】本発明の実施例の昇降装置の他の要部の他の
動作フロー図。
【図25】(a) 及び(b) は本発明の実施例の昇降装置の
他の要部の他の動作フロー図。
【図26】従来技術の被梱包体の梱包状態を説明する斜
視図。
【図27】従来技術の被梱包体の梱包状態を説明する分
解図。
【図28】図26のA−A断面図。
【符号の説明】
1・・・被梱包体、2a〜d・・・昇降手段、3a〜d
・・・移動手段、4・・・電力源(バッテリ)、5・・
・電力供給手段、6・・・操作器、7・・・遠隔操作
器、8a〜d・・・接地検知手段手段、9・・・緩衝
材、10・・・緩衝材有無検知器、11・・・パレッ
ト、12・・・外装箱、12a・・・固定穴、13・・
・ベースシート、13a・・・固定穴、13b・・・固
定穴、14・・・ジョイント、15・・・キャスタ、1
6a〜d・・・昇降用足、17a〜d・・・昇降用足、
18a〜d・・・ピニオン、19a〜d・・・ピニオ
ン、20a〜d・・・車輪、21a〜d・・・車輪、2
2a〜d・・・着脱用ネジ、23a〜d・・・昇降モー
タ、24a〜d・・・昇降モータ、25a〜d・・・ウ
ォームギヤ、26a〜d・・・ウォームギヤ、27a〜
d・・・ラック、28a〜d・・・ラック、29・・・
モータブラケット、30a〜d・・・足ガイド、31a
〜d・・・足ガイド、32a〜d・・・開口部、33a
〜d・・・開口部、34a〜d・・・溝、35a〜d・
・・ガイド突起、36a〜d・・・ガイド突起、37a
〜d・・・上限検知手段、38a〜d・・・上限検知手
段、39a〜d・・・ホームポジション検知手段、40
a〜d・・・ホームポジション検知手段、41a〜d・
・・接地検知手段、42a〜d・・・接地検知手段、4
3a〜d・・・セクタ、44a〜d・・・セクタ、45
a〜d・・・セクタ、46a〜d・・・セクタ、47a
〜d・・・接地検知手段用部材、48a〜d・・・接地
検知手段用部材、49a〜d・・・回転中心、50a〜
d・・・回転中心、51a〜d・・・コロ、52a〜d
・・・コロ、53a〜d・・・ストッパ、54a〜d・
・・ストッパ、55a〜d・・・着脱部、56a〜d・
・・着脱用ネジ穴、57a〜d・・・着脱ガイド溝、5
8a〜d・・・クッション、59a〜d・・・着脱部
材、60a〜d・・・着脱ガイド突起、61a〜d・・
・下ガイド、62a〜d・・・着脱ネジ用穴、63a〜
d・・・ネジ部、64a〜d・・・被梱包体側コネク
タ、65a〜d・・・溝、66a〜d・・・昇降手段側
コネクタ、67a〜d・・・オス電極、68a〜d・・
・メス電極、69a〜d・・・メス電極保護部材、70
・・・アンテナ、71・・・アンテナ、72a〜d・・
・車輪モータ、73a〜d・・・車輪モータ、74a〜
d・・・車輪モータブラケット、75a〜d・・・車輪
モータブラケット、76a〜d・・・ウォームギア、7
7a〜d・・・ウォームギア、78a〜d・・・ギア、
79a〜d・・・ギア、80・・・送信機、81・・・
信号、82・・・変調部、83・・・高周波部、84・
・・受信機、85・・・高周波部、86・・・復調部、
87・・・昇降手段制御部、88a〜d・・・車輪ユニ
ット、89・・・被梱包体の制御部、90・・・シーケ
ンスコントローラ、91・・・操作コントローラ、92
・・・昇降手段コントローラ、93・・・操作スイッ
チ、94・・・表示器、95・・・反射シート、101
・・・被梱包体、109a1〜d2・・・緩衝材、11
1・・・パレット、112・・・外装箱、112a・・
・固定穴、113・・・ベースシート、113a・・・
固定穴、113b・・・固定穴、114・・・ジョイン
ト、115・・・キャスタ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 緩衝材によってパレット上から浮かされ
    た状態にある被梱包体を該パレット上に降してから更に
    床面等の上に降すための被梱包体の昇降装置において、 該昇降装置は、該被梱包体の外面に着脱可能に固定され
    て該被梱包体を昇降移動する昇降手段と、該昇降手段の
    接地端にあって該昇降手段と共に被梱包体を横方向へ移
    動させる移動手段と、該被梱包体又は該昇降手段に積載
    された電力源と、該電力源から電力を供給する電力供給
    手段とを有し、該被梱包体に設けられた操作器又は格別
    の遠隔操作器等からの操作信号によって、該昇降手段と
    該移動手段等を操作し得るよう構成したことを特徴とす
    る被梱包体の昇降装置。
  2. 【請求項2】 上記昇降手段は上記移動手段の接地の有
    無を検知を行なう為の接地検知手段を有する構成とした
    ことを特徴とする請求項1記載の被梱包体の昇降装置。
  3. 【請求項3】 上記被梱包体に上記緩衝材の有無を検知
    する緩衝材有無検知器を設けると共に、上記昇降手段に
    緩衝材の高さ方向を検知する緩衝材有無検知器を設けた
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の被梱包体の昇降
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017509565A (ja) * 2013-12-19 2017-04-06 ボロディミール・イワンチェンコVolodymyr IVANCHENKO 積荷輸送装置
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