JP6297183B1 - ブロックの据付 - Google Patents

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Abstract

【課題】 各種のブロックについて後側仮置式の据付方法を実現する。【解決手段】 ブロック据付装置は、ブロック保持部2下側にブロックを保持する構成にし、後輪部1に第1後輪11と第2後輪21を取り付け、第2後輪をリンク機構22、23で上下動可能にし、後側の基礎面に据付待ちのブロックを仮置きし、第1後輪の逆転で後進させて第2後輪をブロックに乗せ、第2後輪の下動作動で第1後輪を第2後輪より高くし、第2後輪の回転で後進させて第2後輪をブロック後端に到着させ、第2後輪の上動作動で第1後輪をブロックに乗せ、第1後輪の逆転で後進させて第1後輪をブロック後端に到着させ、第2後輪を下動して基礎面に下ろし、第2後輪の更なる下動作動で第1後輪をブロックから浮かせ、第2後輪の回転で後進させて後輪部をブロックの上側を通過させ、ブロック保持部をブロックの上側に位置させ、第2後輪の上動作動で第1後輪を基礎面に下ろす。【選択図】 図1

Description

本発明は、多数個を順次接続して水路や側溝などを構築するブロックを据え付ける技術に関する。
ボックスカルバートのような筒形状などのブロックを接続して水路や側溝などを構築する場合、ブロック据付装置を使用する。ブロック据付装置は、仮置き中の据付待ちブロックを持ち上げて前進し、そのブロックを据付位置に下ろして後退する。この前後進を繰り返して多数個のブロックを順次その据付位置に据え付ける。
ブロック据付装置は、特許文献1、2や3に例示されているように、ブロック保持部の前後に前輪部と後輪部を設けている。ブロック保持部は、下側にブロックを保持する構成にしている。前輪部は、第1前輪と第2前輪をそれぞれ上下動可能に取り付け、前側の第1前輪の上下動駆動装置と、後側の第2前輪の上下動駆動装置を設けている。後輪部は、後輪を上下動可能に取り付け、後輪の上下動駆動装置と正逆転駆動装置を設けている。
このようなブロック据付装置は、基礎面上の据付済みブロックに間隔を置いて対面する位置に配置する。次の据付待ちブロックは、据付済みブロックとブロック据付装置との間に配置する。即ち、次の据付待ちブロックは、ブロック据付装置の前側の基礎面上に仮置きする。前側仮置式の据付方法を実施する。
ブロック据付装置は、後輪の正転駆動で前側の据付待ちブロックに向けて前進させる。前進中のブロック据付装置は、第1前輪と第2前輪を順次上下動して据付待ちブロック又はその下部を乗り越えさせる。ブロック保持部の下側に据付待ちブロック又はその下部を位置させる。ブロック据付装置は、据付待ちブロックを跨ぐ位置になる。
その位置で、ブロック保持部は、据付待ちブロックを連結し、第2前輪と後輪の下動作動で上昇させて、据付待ちブロックを基礎面から持ち上げる。ブロック据付装置は、据付待ちブロックを浮き上がらせて保持した状態で、後輪の正転駆動で据付済みブロックに向けて前進させる。前進中のブロック据付装置は、第1前輪と第2前輪を順次上動して据付済みブロック又はその下部に乗り上げさせる。ブロック保持部に保持した据付待ちブロックは、据付済みブロックに隣接した据付位置の上側に到着させる。その位置で、第1前輪と第2前輪及び後輪の上動作動でブロック保持部を下降させて、据付待ちブロックを基礎面に下ろして据付位置に置く。そして、据付待ちブロックは、ブロック保持部との連結を解除する。ブロック据付装置は、連結を解除したブロックを据付位置に残して、後輪の逆転駆動で後退させる。後退中ブロック据付装置は、第1前輪と第2前輪を据付済みブロック又はその下部の上側から据付直後のブロック又はその下部の上側を通過させる。第2前輪は、下動して基礎面に下ろす。ブロック据付装置は、据付直後のブロックに間隔を置いて対面する位置に戻る。
特許文献4に記載されている第2実施例の据付用台車は、荷台部の前後に前部と後部を設けている。荷台部は、ブロック持上げ用ジャッキを搭載している。前部は、前後に第1前輪と第2前輪を、それぞれ、車輪用ジャッキを介して取り付けている。後部は、前後に第1後輪と第2後輪を、それぞれ、車輪用ジャッキを介して取り付けている。車輪用ジャッキは、油圧シリンダを前部又は後部に縦に固定し、油圧シリンダの下に突出したロッドの下端に車輪を取り付けている。後輪は荷台部上に設置した電動モータにより減速機を介して回転する、とのことである。荷台部上の電動モータから減速機を経て上下動可能な第1後輪と第2後輪にそれぞれ回転力を伝動する構成は不明である。
この据付用台車は、基礎面上の据付済み筒形状ブロックに対面する位置に配置する。次の据付待ち筒形状ブロックは、据付用台車の後側の基礎面上に仮置きする。即ち、据付用台車は、据付済み筒形状ブロックと次の据付待ち筒形状ブロックとの間に位置させる。据付用台車の後側の基礎面を据付待ち筒形状ブロックの仮置き場所に利用する。この据付用台車は、構成が不明確であるが、その後側に次の据付待ち筒形状ブロックを仮置きする後側仮置式の据付方法を実現することができると仮定すると、次のようになる。
据付用台車は、後側の据付待ち筒形状ブロックに向けて後進させる。後進中の据付用台車は、第1後輪と第2後輪を順次上下動して据付待ち筒形状ブロックの床板部を乗り越えさせる。荷台部は、据付待ち筒形状ブロック内に進入させてそのブロックの天板部の下側に位置させる。その位置で、ブロック持上げ用ジャッキを上昇作動して据付待ち筒形状ブロックを基礎面から持ち上げる。据付用台車は、据付待ち筒形状ブロックを浮き上がらせた状態で、据付済み筒形状ブロックに向けて前進させる。前進中の据付用台車は、第1前輪と第2前輪を順次上動して据付済み筒形状ブロックの床板部に乗り上げさせる。ブロック持上げ用ジャッキで持ち上げた据付待ち筒形状ブロックは、据付済み筒形状ブロックに隣接した据付位置の上側に到着させる。その位置で、ブロック持上げ用ジャッキを下降作動して据付待ち筒形状ブロックを基礎面に下ろす。据付用台車は、据付待ち筒形状ブロックを据付位置に残して、後退させる。後退中の据付用台車は、第1前輪と第2前輪を据付済み筒形状ブロックの床板部の上から据付直後の筒形状ブロックの床板部の上を通過させる。第2前輪と第1前輪は、順次下動して基礎面に下ろす。据付用台車は、据付直後の筒形状ブロックに対面する位置に戻る。
特開2002−285627号公報 特開2003−182987号公報 特開2011−21418号公報 特開平6−185106号公報
[課 題]
1)特許文献4に記載の第2実施例の据付用台車は、車輪を上下動する構成を第1前輪と第2前輪及び第1後輪と第2後輪について全て同じ構造にしている。各車輪は、それぞれの役割があり、必要とする性能が異なる。同じ構造は、実用的ではない。
2)特許文献4に記載の第2実施例の据付用台車は、ブロックが筒形状に限定されている。据付可能なブロックの範囲が狭い。筒形状ブロックを持ち上げるため、持上げ用ジャッキを搭載した荷台部を筒形状ブロックの通孔に進入させて筒形状ブロックの天板部を持上げ用ジャッキで突き上げる。持上げ用ジャッキ搭載の荷台部を天板部の下側に位置させることのできないブロック、例えば、天板部のないブロック、通孔のないブロックや、通孔が小さいブロックには、使用することができない。
特許文献1、2や3に記載のブロック据付装置は、ブロック保持部を据付待ちブロックの上側又は据付待ちブロックの下部の上側に位置させ、ブロック保持部に据付待ちブロックを連結し、ブロック保持部を上昇させて据付待ちブロックを持ち上げる。ブロック保持部をブロック又はその下部の上側に配置可能なブロック、例えば、筒形状、U型断面状、L型断面状、逆T型断面状、C型断面状、門型断面状や平板状のブロックに使用することができる。各種のブロックを据え付けることができる。
3)特許文献4に記載の第2実施例は、据付待ち筒形状ブロックを据付用台車の後側に仮置きする据付方法を実現する据付用台車の構成を実施可能な程度に開示していない。
4)各種のブロックについて据付待ちブロックをブロック据付装置の後側に仮置きする後側仮置式の据付方法を実現したい。後側仮置式の据付方法を実施可能なブロック据付装置を提供したい。
[構 想]
1)ブロック据付装置
特許文献1、2や3に記載のブロック据付装置は、後輪を上下動して後側の据付待ちブロック又はその下部を乗り越えさせることを想定していない。後輪の取付け構造、上下動駆動装置と正逆転駆動装置は、ブロック乗り越し用には設計されていない。
このようなブロック据付装置において、後輪を第1後輪にし、第1後輪の後側に第2後輪を上下動可能に取り付け、第2後輪の上下動駆動装置と回転駆動装置を備える。すると、その第2後輪付のブロック据付装置は、次に説明する据付方法で、第1後輪の上下動駆動を必要とせずに、後側に仮置の据付待ちブロック又はその下部を乗り越えさせることができるのである。即ち、後側に仮置きした据付待ちブロックを、前側に位置する据付済みブロックに隣接の据付位置に据え付けることができる。後側仮置式の据付方法を実現することができるのである。
即ち、第2後輪付のブロック据付装置は、前側仮置式の据付方法の外に、後側仮置式の据付方法を実施することができる。
2)後側仮置式の据付方法
第2後輪付のブロック据付装置は、基礎面上の据付済みブロックに対面する位置に配置する。据付待ちブロックは、ブロック据付装置の後側の基礎面上に仮置きする。即ち、第2後輪付のブロック据付装置は、据付済みブロックと据付待ちブロックとの間に位置させる。
第2後輪付のブロック据付装置は、第1後輪の逆転駆動で後側の据付待ちブロックに向けて後進させる。後進中のブロック据付装置は、上動状態の第2後輪を据付待ちブロック又はその下部に乗せる。そして、第2後輪の下動作動でブロック据付装置の後端側を持ち上げる。第1後輪は、基礎面から浮かせて第2後輪より高い位置にする。
尻上り姿勢になったブロック据付装置は、第1後輪を浮かせた状態で、第2後輪の回転駆動で後進させる。第2後輪を据付待ちブロック又はその下部の後端に到着させる。その位置で、第2後輪の上動作動でブロック据付装置の後端側を下降して第1後輪を据付待ちブロック又はその下部に乗せる。
尻上り角度が減少したブロック据付装置は、第1後輪の逆転駆動で後進させる。第1後輪は、据付待ちブロック又はその下部の後端に到着させる。その位置で、第2後輪を下動して基礎面に下ろし、第2後輪の更なる下動作動でブロック据付装置の後端側を持ち上げて第1後輪を据付待ちブロック又はその下部から浮かす。
尻上り角度が増加したブロック据付装置は、第2後輪の回転駆動で後進させる。後輪部は、据付待ちブロック又はその下部の上側を通過させる。ブロック保持部は、据付待ちブロック又はその下部の上側に位置させる。その位置で、第2後輪の上動作動でブロック据付装置の後端側を下降して第1後輪を基礎面に下ろす。ブロック据付装置は、水平姿勢に戻す。
後輪部は、第1後輪の上下動駆動装置を作動させずに、据付待ちブロック又はその下部を乗り越える。その後は、次に説明するように、前側仮置式の据付方法と同様にする。第2後輪は、上動状態に維持して使用しない。
水平姿勢のブロック据付装置は、ブロック保持部の下側に位置する据付待ちブロックをブロック保持部に連結し、第2前輪と第1後輪の下動作動でブロック保持部を上昇させて据付待ちブロックを基礎面から持ち上げる。ブロック据付装置は、据付待ちブロックを浮かせて保持した状態で、第1後輪の正転駆動で据付済みブロックに向けて前進させる。
前進中のブロック据付装置は、第1前輪と第2前輪を順次上動して据付済みブロック又はその下部に乗り上げさせる。ブロック保持部に保持した据付待ちブロックは、据付済みブロックに隣接した据付位置の上側に到着させる。その位置で、第1前輪と第2前輪及び第1後輪の上動作動でブロック保持部を下降させて、据付待ちブロックを基礎面に下ろして据付位置に置く。そして、据付待ちブロックは、ブロック保持部との連結を解除する。ブロック据付装置は、連結を解除したブロックを据付位置に残して、第1後輪の逆転駆動で後退させる。後退中のブロック据付装置は、第1前輪と第2前輪を据付済みブロック又はその下部の上側から据付直後のブロック又はその下部の上側を通過させる。第2前輪は、下動して基礎面に下ろす。ブロック据付装置は、据付直後のブロックに対面する位置に戻す。
3)ブロック据付装置の第2後輪
(1)第2後輪の必要駆動力
上記の後側仮置式の据付方法を実施するブロック据付装置において、第2後輪が必要とする駆動力は、据付待ちブロックを保持していない空のブロック据付装置を後退させる回転駆動力と、空のブロック据付装置の後端側を持ち上げる下動駆動力である。一方、第1後輪が必要とする駆動力は、据付待ちブロックを保持しているブロック付きのブロック据付装置を前進させる回転駆動力と、ブロック付きのブロック据付装置を上昇させる下動駆動力である。
第2後輪の必要駆動力は、第1後輪のそれに比べて少ない。第2後輪の取付け構造や駆動装置は、第1後輪のそれら程には、強度や性能を要求されない。
(2)第2後輪の必要上下動範囲
第2後輪が必要とする上下動の範囲は、上端が、第2後輪が据付待ちブロック又はその下部に乗る位置である。下端が、据付待ちブロック又はその下部に乗った第2後輪がブロック据付装置の後端側を持ち上げて、第1後輪を第2後輪より高くする位置である。一方、第1後輪が必要とする上下動の範囲は、据付待ちブロックを持ち運ぶために基礎面から浮かせる範囲である。
第2後輪の必要上下動範囲は、第1後輪のそれに比べて広い。第2後輪を上下動可能にする取付け構造や駆動装置は、第1後輪のそれより上下動範囲の広い構造や装置が必要になる。
(3)第2後輪の取付け構造と駆動装置
第2後輪は、必要駆動力が少なくて必要上下動範囲が広いことから、第2後輪をブロック据付装置の後端に上下動可能に取り付けて第1後輪の後側に配置する構造は、平面4節機構、平行四辺形のリンク機構、平行クランク機構を利用する。
ブロック据付装置の後端は、上下の位置にそれぞれ回動棒の前端を回転可能に取り付ける。上下の回動棒は、それぞれ、後方に突出して上下方向に回動可能にし、後端を上下動棒に回転可能に取り付ける。それら4節の上下前後の4個所の回転中心は、平行四辺形の角の位置にする。即ち、上下動棒が縦姿勢を維持して上下動する平行四辺形のリンク機構を構成する。上下動棒は、下端に第2後輪を左右方向軸の周りに回転可能に取り付ける。第2後輪は、ブロック据付装置の後端に平行四辺形のリンク機構を介して取り付ける。
この取付け構造は、上下の回動棒の前端の回転中心と後端の回転中心の間の距離を長く又は短くすると、第2後輪付の上下動棒の上下動範囲が広く又は狭くなる。また、上側又は下側の回動棒の上下方向の回動範囲を広く又は狭くすると、第2後輪付の上下動棒の上下動範囲が広く又は狭くなる。第2後輪の上下動範囲を必要範囲に設定するのが容易である。また、回動棒と上下動棒は、材質と断面の形状寸法を選定することにより強度を必要量に設定するのが容易である。
第2後輪の上下動駆動装置は、実施形態では、油圧シリンダ装置にする。油圧シリンダは、上端をブロック据付装置の後端に回転可能に取り付け、下端から突出したロッドの下端を上下動棒に回転可能に取り付ける。油圧の発生制御装置は、ブロック据付装置に設置する。油圧の発生制御装置は、可撓性のホースで油圧シリンダに接続する。第2後輪付の上下動棒は、油圧シリンダ装置を伸長作動すると下動し、逆に縮小作動すると上動する。なお、ロッドの下端は、上下動棒に替えて、上側又は下側の回動棒に回転可能に取り付けることもできる。この油圧シリンダ装置は、油圧モータ装置や電動モータ装置に変更可能である。ブロック据付装置に油圧モータや電動モータを設置し、油圧モータ装置や電動モータの正逆転を原動力にして上側又は下側の回動棒を上方又は下方に回動し、第2後輪付の上下動棒を上下動する。
第2後輪の回転駆動装置は、実施形態では、油圧モータ装置にする。油圧モータは、上下動棒に取り付け、第2後輪に連結する。油圧の発生制御装置は、ブロック据付装置に設置し、可撓性のホースで油圧モータに接続する。この油圧モータ装置は、電動モータ装置に変更可能である。電動モータは、上下動棒に取り付け、第2後輪に連結する。電動モータの回転制御装置は、ブロック据付装置に設置し、可撓性の電線で電動モータに接続する。
(4)第1後輪の取付け構造と駆動装置
第1後輪は、特許文献1、2や3に記載のブロック据付装置の後輪と同様である。
ブロック据付装置の後輪部は、下側に後輪取付け部材を上下動可能に取り付け、後輪取付け部材に第1後輪を左右方向軸の周りに回転可能に取り付ける。
第1後輪の上下動駆動装置は、油圧シリンダ装置にする。油圧シリンダは、後輪部に縦に固定し、下端から突出したロッドの下端を後輪取付け部材に連結する。油圧の発生制御装置は、後輪部に設置し、パイプで油圧シリンダに接続する。
第1後輪の正逆転駆動装置は、油圧モータ装置にする。油圧モータは、後輪取付け部材に取り付け、第1後輪に連結する。油圧の発生制御装置は、後輪部に設置する。油圧の発生制御装置は、可撓性のホースで油圧モータに接続する。この油圧モータ装置は、電動モータ装置に変更可能である。電動モータは、後輪取付け部材に取り付け、第1後輪に連結する。電動モータの回転制御装置は、後輪部に設置し、可撓性の電線で電動モータに接続する。
1.ブロック据付装置を、ブロックを持ち上げて前進させ、そのブロックを据付位置に下ろして後退させるブロック据付方法において、
ブロック据付装置はブロック保持部の前後に前輪部と後輪部を設け、ブロック保持部の下側にブロックを保持する構成にし、後輪部に第1後輪と第2後輪をそれぞれ上下動可能に取り付け、前側の第1後輪の上下動駆動装置と正逆転駆動装置、及び、後側の第2後輪の上下動駆動装置と回転駆動装置を設けて、ブロック据付装置は、第1後輪の正転駆動で前進させ、第1後輪の逆転駆動で後進させ、また、第2後輪の回転駆動で後進させる構成にしており、
ブロック据付装置は、据付待ちブロックを保持して持ち上げるため、据付待ちブロック又はその下部の上側にブロック保持部を位置させるに当たり、後輪部を据付待ちブロック又はその下部を乗り越えさせる方法であって、
ブロック据付装置は基礎面上の据付済みブロックに対面する位置に配置し、据付待ちブロックはブロック据付装置の後側の基礎面上に仮置きし、ブロック据付装置は据付済みブロックと据付待ちブロックとの間に位置させ、
ブロック据付装置は第1後輪の逆転駆動で後側の据付待ちブロックに向けて後進させ、第2後輪を据付待ちブロック又はその下部に乗せ、そして、第2後輪の下動作動でブロック据付装置の後端側を持ち上げ、第1後輪を基礎面から浮かせて第2後輪より高い位置にし、
尻上り姿勢になったブロック据付装置は、第1後輪を浮かせた状態で、第2後輪の回転駆動で後進させ、第2後輪を据付待ちブロック又はその下部の後端に到着させ、その位置で、第2後輪の上動作動でブロック据付装置の後端側を下降して第1後輪を据付待ちブロック又はその下部に乗せ、
尻上り角度が減少したブロック据付装置は、第1後輪の逆転駆動で後進させ、第1後輪を据付待ちブロック又はその下部の後端に到着させ、その位置で、第2後輪を下動して基礎面に下ろし、第2後輪の更なる下動作動でブロック据付装置の後端側を持ち上げて第1後輪を据付待ちブロック又はその下部から浮かせ、
尻上り角度が増加したブロック据付装置は、第2後輪の回転駆動で後進させ、後輪部を据付待ちブロック又はその下部の上側を通過させ、ブロック保持部を据付待ちブロック又はその下部の上側に位置させ、その位置で、第2後輪の上動作動でブロック据付装置の後端側を下降して第1後輪を基礎面に下ろし、ブロック据付装置を水平姿勢に戻すことを特徴とするブロック据付方法。
2.上記1のブロック据付方法において、
ブロック据付装置は、前輪部に第1前輪と第2前輪をそれぞれ上下動可能に取り付け、前側の第1前輪の上下動駆動装置と、後側の第2前輪の上下動駆動装置を設けており、
後輪部が据付待ちブロック又はその下部を乗り越えた後、
水平姿勢のブロック据付装置は、ブロック保持部の下側に位置する据付待ちブロックをブロック保持部に連結し、第2前輪と第1後輪の下動作動でブロック保持部を上昇させて据付待ちブロックを基礎面から持ち上げ、据付待ちブロックを浮かせて保持した状態で、第1後輪の正転駆動で据付済みブロックに向けて前進させ、
前進中のブロック据付装置は、第1前輪と第2前輪を順次上動して据付済みブロック又はその下部に乗り上げさせ、ブロック保持部に保持した据付待ちブロックを据付済みブロックに隣接した据付位置の上側に到着させ、その位置で、第1前輪と第2前輪及び第1後輪の上動作動でブロック保持部を下降させて、据付待ちブロックを基礎面に下ろして据付位置に置く、そして、据付待ちブロックはブロック保持部との連結を解除し、
ブロック据付装置は、連結を解除したブロックを据付位置に残して、第1後輪の逆転駆動で後退させ、後退中のブロック据付装置は、第1前輪と第2前輪を据付済みブロック又はその下部の上側から据付直後のブロック又はその下部の上側を通過させ、第2前輪を下動して基礎面に下ろし、ブロック据付装置を据付直後のブロックに対面する位置に戻すことを特徴とする。
3.上記1又は2のブロック据付方法において、
ブロック据付装置は、後輪部に第2後輪を上下動可能に取り付けるに当たり、
後輪部の後端の上下の位置にそれぞれ回動棒の前端を回転可能に取り付け、上下の回動棒をそれぞれ後方に突出して上下方向に回動可能にし、上下の回動棒の後端をそれぞれ上下動棒に回転可能に取り付け、上下前後の4個所の回転中心を平行四辺形の角の位置にし、上下動棒が縦姿勢を維持して上下動する平行四辺形のリンク機構を構成し、上下動棒の下端に第2後輪を左右方向軸の周りに回転可能に取り付けており、第2後輪は後輪部の後端に平行四辺形のリンク機構を介して取り付けていることを特徴とする。
4.上記3のブロック据付方法において
2後輪の上下動駆動装置は、油圧シリンダ装置又は電動モータ装置で第2後輪付の上下動棒を上下動する構成にしていることを特徴とする。
5.上記3又は4のブロック据付方法において
2後輪の回転駆動装置は、油圧モータ装置又は電動モータ装置にし、油圧モータ又は電動モータを上下動棒に取り付けて第2後輪に連結し、油圧モータ又は電動モータで第2後輪を回転する構成にしていることを特徴とする。
6.ブロック保持部の前後に前輪部と後輪部を設け、ブロック保持部の下側にブロックを保持する構成にし、前輪部に第1前輪と第2前輪をそれぞれ上下動可能に取り付け、前側の第1前輪の上下動駆動装置と後側の第2前輪の上下動駆動装置を設け、後輪部に後輪を上下動可能に取り付け、後輪の上下動駆動装置と正逆転駆動装置を設けて、据付待ちブロックを前側に仮置する前側仮置式の据付方法を実施するブロック据付装置において、
後輪は第1後輪にし、第1後輪の後側に第2後輪を上下動可能に取り付け、第2後輪の上下動駆動装置と回転駆動装置を設けて、請求項1に記載のブロック据付方法で、据付待ちブロックを後側に仮置する後側仮置式の据付方法を実施する構成にしており、
第2後輪の取付け構造は、後輪部の後端の上下の位置にそれぞれ回動棒の前端を回転可能に取り付け、上下の回動棒をそれぞれ後方に突出して上下方向に回動可能にし、上下の回動棒の後端をそれぞれ上下動棒に回転可能に取り付け、上下前後の4個所の回転中心を平行四辺形の角の位置にし、上下動棒が縦姿勢を維持して上下動する平行四辺形のリンク機構を構成し、上下動棒の下端に第2後輪を左右方向軸の周りに回転可能に取り付けており、第2後輪は後輪部の後端に平行四辺形のリンク機構を介して取り付けていることを特徴とするブロック据付装置。
7.上記6のブロック据付装置において
2後輪の上下動駆動装置は、油圧シリンダ装置又は電動モータ装置で第2後輪付の上下動棒を上下動する構成にしていることを特徴とする。
8.上記6又は7のブロック据付装置において
2後輪の回転駆動装置は、油圧モータ装置又は電動モータ装置にし、油圧モータ又は電動モータを上下動棒に取り付けて第2後輪に連結し、油圧モータ又は電動モータで第2後輪を回転する構成にしていることを特徴とする。
9.上記6、7又は8のブロック据付装置において、
第1後輪の取付け構造は、後輪部の下側に後輪取付け部材を上下動可能に取り付け、後輪取付け部材に第1後輪を左右方向軸の周りに回転可能に取り付け
1後輪の上下動駆動装置は、油圧シリンダ装置で第1後輪付の後輪取付け部材を上下動する構成にし、
第1後輪の正逆転駆動装置は、油圧モータ装置又は電動モータ装置にし、油圧モータ又は電動モータを後輪取付け部材に取り付けて第1後輪に連結し、油圧モータ又は電動モータで第1後輪を正逆転する構成にしていることを特徴とする。
各種のブロックについて後側仮置式の据付方法を実現することができる。
本発明の実施形態の第1例におけるブロック据付装置の側面図。 同ブロック据付装置の背面図。 同ブロック据付装置の平面図。 同ブロック据付装置を使用する据付方法の説明用部分縦断側面図。 図4のA−A線矢視図。 同ブロック据付装置を使用する据付方法の説明用部分縦断側面図。 同様な説明用部分縦断側面図。 同様な説明用部分縦断側面図。 同様な説明用部分縦断側面図。 同様な説明用部分縦断側面図。 同様な説明用部分縦断側面図。 同様な説明用部分縦断側面図。 同様な説明用部分縦断側面図。 同様な説明用部分縦断側面図。 同様な説明用部分縦断側面図。 同様な説明用部分縦断側面図。 同様な説明用部分縦断側面図。 同様な説明用部分縦断側面図。 同様な説明用部分縦断側面図。 実施形態の第2例におけるブロック据付装置の平面図。 同ブロック据付装置の背面図。 同ブロック据付装置を使用する据付方法の説明用背面図で、図5と同様な矢視図。
[第1例(図1〜19図参照)]
<ブロック据付装置(図1〜図3参照)>
本例のブロック据付装置は、図1と図3に示すように、後輪部1の前側にブロック保持部2を設け、ブロック保持部2の前側に前輪部3を設けている。後輪部1は左右方向に長く、ブロック保持部2と前輪部3は前後方向に長くしている。そして、ブロック保持部2と前輪部3は、左側と右側にそれぞれ配置し、二列にしている。左側と右側のブロック保持部2と前輪部3は、同一の構造にしている。
後輪部1は、図1〜図3に示すように、下側の左右にそれぞれ第1後輪11を上下動可能に取り付けている。左側と右側の第1後輪11の取付け構造は、左右対称に構成している。この取付け構造は、後輪部1の下側に後輪取付け部材12を上下動可能に取り付けている。後輪取付け部材12は、軸状上部を後輪部1内に上下動可能に取り付け、板状下部に第1後輪11を左右方向軸の周りに回転可能に取り付けている。
第1後輪11には上下動駆動装置を設けている。第1後輪11の上下動駆動装置は、油圧シリンダ装置にしている。油圧シリンダ16は、後輪部1内に縦に固定し、下端から突出したロッドの下端を後輪取付け部材12の軸状上部に連結している。油圧の発生制御装置は、後輪部1内に設置し、パイプで油圧シリンダ16に接続している。第1後輪11付の後輪取付け部材12は、油圧シリンダ装置を伸長作動すると下動し、逆に縮小作動すると上動する構成にしている。
第1後輪11には正逆転駆動装置を設けている。第1後輪11の正逆転駆動装置は、油圧モータ装置にしている。油圧モータ17は、後輪取付け部材12の板状下部に取り付け、第1後輪11に連結している。油圧の発生制御装置は、後輪部1内に設置し、可撓性のホースで油圧モータ17に接続している。第1後輪11は、油圧モータ17を正転作動すると正転し、逆転作動すると逆転する構成にしている。
なお、図示しないが、左側と右側の第1後輪11付の後輪取付け部材12は縦軸の周りに旋回可能にし、第1後輪11の旋回角度を設定する舵取り装置を設けている。
後輪部1は、後側の左右にそれぞれ第2後輪21を上下動可能に取り付けて第1後輪11の後側に配置している。左側と右側の第2後輪21の取付け構造は、左右対称に構成している。この取付け構造は、平行四辺形のリンク機構22、23を利用している。後輪部1の後端は、上下の位置にそれぞれ回動棒22の前端を回転可能に取り付けている。上下の回動棒22は、それぞれ、後方に突出して上下方向に回動可能にし、後端を上下動棒23に回転可能に取り付けている。上下前後の4個所の回転中心は、平行四辺形の角の位置に配置している。即ち、上下動棒23が縦姿勢を維持して上下動する平行クランク機構22、23を構成している。上下動棒23は、下側の回転中心の下側部分を下方に伸ばし、下端に第2後輪21を左右方向軸の周りに回転可能に取り付けている。
第2後輪21には上下動駆動装置を設けている。第2後輪21の上下動駆動装置は、油圧シリンダ装置にしている。油圧シリンダ26は、上端を後輪部1の後端に回転可能に取り付け、下端から突出したロッドの下端を上下動棒23に回転可能に取り付けている。油圧の発生制御装置は、後輪部1内に設置し、可撓性のホースで油圧シリンダ26に接続している。第2後輪21付の上下動棒23は、油圧シリンダ装置を伸長作動すると下動し、逆に縮小作動すると上動する構成にしている。
第2後輪21には回転駆動装置を設けている。第2後輪21の回転駆動装置は、油圧モータ装置にしている。油圧モータ27は、上下動棒23の下端に取り付け、第2後輪21に連結している。油圧の発生制御装置は、後輪部1内に設置し、可撓性のホースで油圧モータ27に接続している。第2後輪21は、油圧モータ27を回転作動すると回転する構成にしている。
左側と右側の第2後輪21の平行クランク機構22、23は、回動棒22の後端と上下動棒23を回転可能に連結する左右方向ピン28を共通にしている。左側と右側の第2後輪21付の上下動棒23は、上下動が同期する構成にしている。
ブロック保持部2は、前後方向に長い基体31の下側に複数の連結部32を前後方向に間隔を置いて設けている。連結部32にブロックを連結する構成にしている。
前輪部3は、下側に第1前輪41を上下動可能に取り付けている。第1前輪41の取付け構造は、基体31の前端に枢軸42を左右方向に沿って取り付けている。基体の前側には、左右にそれぞれ第1取付け板43を前後方向に沿って縦に配置している。左右の第1取付け板43は、後下端を枢軸42に回転可能に取り付け、前下端部の間に第1前輪41を左右方向軸の周りに回転可能に取り付けている。第1前輪41を上下動可能にしている。第1前輪41には上下動駆動装置を設けている。第1前輪41の上下動駆動装置は、油圧シリンダ装置にしている。油圧シリンダ44は、左右の2本にしている。左右の油圧シリンダ44は、それぞれ、後端を基体31の上側に回転可能に取り付け、前端から突出したロッドの前端を第1取付け板43の後上端に回転可能に連結している。油圧の発生制御装置は、後輪部1内に設置し、可撓性のホースで油圧シリンダ44に接続している。第1前輪41は、油圧シリンダ装置を伸長作動すると下動し、逆に縮小作動すると上動する構成にしている。
また、前輪部3は、下側に第2前輪46を上下動可能に取り付けて第1前輪41の後側に配置している。第2前輪46の取付け構造は、基体31の前側の左右にそれぞれ第2取付け板47を前後方向に沿って縦に配置している。左右の第2取付け板47は、後端を枢軸42に回転可能に取り付け、下端部の間に第2前輪46を左右方向軸の周りに回転可能に取り付けている。第2前輪46を上下動可能にしている。第2前輪46には上下動駆動装置を設けている。第2前輪46の上下動駆動装置は、油圧シリンダ装置にしている。油圧シリンダ48は、後端を基体31の上側に回転可能に取り付け、前端から突出したロッドの前端を左右の第2取付け板47の上端に回転可能に連結している。油圧の発生制御装置は、後輪部1内に設置し、可撓性のホースで油圧シリンダ48に接続している。第2前輪46は、油圧シリンダ装置を伸長作動すると下動し、逆に縮小作動すると上動する構成にしている。
なお、図示しないが、ブロック据付装置とは別体に運転操作盤を設けている。運転操作盤は、無線でブロック据付装置内の油圧の発生制御装置と接続し、油圧の発生制御装置を遠隔操作する構成にしている。
<後側仮置式のブロック据付方法(図4〜図19参照)>
上記のブロック据付装置1、2、3を使用して後側仮置式のブロック据付方法を実施する。
図示例のブロック51は、図4と図5に示すように、水路構築用のU型断面状のブロックにしている。U型断面状のブロック51は、下部の床版の上面にインサートによるネジ穴52を設けている。ネジ穴52は、ブロック保持部2との連結に用いる。
ブロック据付装置1、2、3は、図4に示すように、基礎面f上の据付済みブロック51Aに対面する位置に配置し、後側の基礎面f上に据付待ちブロック51を仮置きする。複数の据付待ちブロック51は、間隔を置いて配列する。前後の据付待ちブロック51は、その間にブロック据付装置の後輪部1が進入する空間を設ける。
ブロック据付装置は、図6に示すように、第1後輪11の逆転駆動で後側の据付待ちブロック51に向けて後進させる。後進中のブロック据付装置は、上動状態の第2後輪21を据付待ちブロック51の下部に乗せる。そして、図7に示すように、第2後輪21の下動作動でブロック据付装置1、2、3の後端側を持ち上げる。第1後輪11は、基礎面fから浮かせて第2後輪21より高い位置にする。
尻上り姿勢になったブロック据付装置は、第1後輪11を浮かせた状態で、第2後輪21の回転駆動で後進させる。図8に示すように、第2後輪21は、据付待ちブロック51の下部の後端に到着させる。その位置で、図9に示すように、第2後輪21の上動作動でブロック据付装置の後端側を下降して第1後輪11を据付待ちブロック51の下部に乗せる。
尻上り角度が減少したブロック据付装置は、図10に示すように、第1後輪11の逆転駆動で後進させる。第1後輪11は、据付待ちブロック51の下部の後端に到着させる。その位置で、図11に示すように、第2後輪21を下動して基礎面fに下ろし、第2後輪21の更なる下動作動でブロック据付装置の後端側を持ち上げて第1後輪11を据付待ちブロック51の下部から浮かす。
尻上り角度が少し増加したブロック据付装置は、図12に示すように、第2後輪21の回転駆動で後進させる。後輪部1は、据付待ちブロック51の下部の上側を通過させる。ブロック保持部2は、据付待ちブロック51の下部の上側に位置させる。その位置で、図13に示すように、第2後輪21の上動作動でブロック据付装置の後端側を下降して第1後輪11を基礎面fに下ろす。ブロック据付装置は、水平姿勢に戻す。
水平姿勢のブロック据付装置は、図14に示すように、ブロック保持部2の下側に位置する据付待ちブロック51をブロック保持部2に連結する。連結の仕方を詳述する。据付待ちブロック51は、下部上面のネジ孔52にボルトを捩じ込んで取り付ける。ボルトは、頭部を据付待ちブロック51の下部上面から浮かせる。一方、ブロック保持部2は、連結部32の下側に連結具53を取り付ける。連結具53は、据付待ちブロック51の下部上面から突出したボルトの頭部の後方に位置させる。ブロック据付装置の前進により連結具53を前方に移動する。すると、連結具53は、下端の前面と下面に開口した掬い取り凹部にボルトの頭部が嵌り込む。
連結の後、水平姿勢のブロック据付装置は、第2前輪46と第1後輪11の下動作動でブロック保持部2を上昇させて据付待ちブロック51を基礎面fから持ち上げる。ブロック据付装置は、据付待ちブロック51を浮かせて保持した状態で、第1後輪11の正転駆動で据付済みブロック51Aに向けて前進させる。
前進中のブロック据付装置は、図15に示すように、第1前輪41を上動して据付済みブロック51Aの下部に乗り上げさせる。その後、図16に示すように、第2前輪46を上動して据付済みブロック51Aの下部に乗り上げさせる。ブロック保持部2に保持した据付待ちブロック51は、据付済みブロック51Aに隣接した据付位置の上側に到着させる。その位置で、図17に示すように、第1前輪41と第2前輪46及び第1後輪11の上動作動でブロック保持部2を下降させて、保持中の据付待ちブロック51を基礎面fに下ろして据付位置に置く。そして、据付待ちブロック51は、ブロック保持部2との連結を解除する。連結解除の仕方を詳述する。ブロック据付装置の後退により連結具53を後方に移動する。すると、連結具53は、下端の掬い取り凹部からボルトの頭部が抜け出る。その後、ボルトは、捩じ戻してネジ孔52から抜き取る。
連結解除の後、ブロック据付装置は、図18に示すように、第1後輪11の逆転駆動で後退させる。連結を解除したブロック51aは据付位置に残す。後退中のブロック据付装置は、第1前輪41と第2前輪46を据付済みブロック51Aの下部の上側から据付直後のブロック51aの下部の上側を通過させる。第2前輪46は、下動して基礎面fに下ろす。ブロック据付装置1、2、3は、図19に示すように、据付直後のブロック51aに対面する位置に戻る。その後側の基礎面f上には、次の据付待ちブロック51が位置している。
[第2例(図20〜図22参照)]
本例のブロック据付装置は、図20と図21に示すように、後輪部1の前側にブロック保持部2を設け、ブロック保持部2の前側に前輪部3を設けている。ブロック保持部2と前輪部3は、第1例における左右の二列ではなく中央の一列にし、左右方向中央に配置している。
ブロック保持部2は、基体31下側の左側と右側にそれぞれ複数の連結部32を前後方向に間隔を置いて設けている。連結部32にブロック56を連結する構成にしている。
このブロック据付装置は、図22に示すように、第1例における左右方向幅の広いブロック51ではなく左右方向幅の狭いブロック56に使用する。
その他の点は、第1例におけるのと同様である。第1例におけるのと同様な部分には、図中、第1例におけるのと同一の符号を付ける。
[変形例]
本発明は、上記の実施形態に限定されない。次のような変形が例示される。
1.上記の実施形態において、ブロック51、56は、U型断面状にしているが、その他の立体形状のブロック、筒形状、L型断面状、逆T型断面状、C型断面状、門型断面状などのブロック又は平板形状のブロックにする。
2.上記の実施形態において、ブロック据付装置1、2、3は、後輪部1が立体形状のブロックの下部や平板形状のブロックの全体を乗り越える構成にしているが、立体形状のブロックの全体を乗り越える構成にする。
3.上記の実施形態において、第2後輪21の上下動駆動装置は、油圧シリンダ装置にしているが、電動モータ装置にする。
4.上記の実施形態において、第2後輪21の回転駆動装置は、油圧モータ装置にしているが、電動モータ装置にする。
5.上記の実施形態において、第1後輪11の回転駆動装置は、油圧モータ装置にしているが、電動モータ装置にする。
1、2、3 ブロック据付装置
1 後輪部
2 ブロック保持部
3 前輪部
11 第1後輪
12 後輪取付け部材
16 油圧シリンダ
17 油圧モータ
21 第2後輪
22、23 平行四辺形のリンク機構、平行クランク機構
22 回動棒
23 上下動棒
26 油圧シリンダ
27 油圧モータ
28 左右方向ピン
31 基体
32 連結部
41 第1前輪
42 枢軸
43 第1取付け板
44 油圧シリンダ
46 第2前輪
47 第2取付け板
48 油圧シリンダ
51 ブロック、U型断面状のブロック、据付待ちブロック、幅の広いブロック
51A 据付済みブロック
51a 据付直後のブロック
52 ネジ穴
53 連結具
56 幅の狭いブロック、U型断面状のブロック
f ブロック据付の基礎面

Claims (9)

  1. ブロック据付装置を、ブロックを持ち上げて前進させ、そのブロックを据付位置に下ろして後退させるブロック据付方法において、
    ブロック据付装置はブロック保持部の前後に前輪部と後輪部を設け、ブロック保持部の下側にブロックを保持する構成にし、後輪部に第1後輪と第2後輪をそれぞれ上下動可能に取り付け、前側の第1後輪の上下動駆動装置と正逆転駆動装置、及び、後側の第2後輪の上下動駆動装置と回転駆動装置を設けて、ブロック据付装置は、第1後輪の正転駆動で前進させ、第1後輪の逆転駆動で後進させ、また、第2後輪の回転駆動で後進させる構成にしており、
    ブロック据付装置は、据付待ちブロックを保持して持ち上げるため、据付待ちブロック又はその下部の上側にブロック保持部を位置させるに当たり、後輪部を据付待ちブロック又はその下部を乗り越えさせる方法であって、
    ブロック据付装置は基礎面上の据付済みブロックに対面する位置に配置し、据付待ちブロックはブロック据付装置の後側の基礎面上に仮置きし、ブロック据付装置は据付済みブロックと据付待ちブロックとの間に位置させ、
    ブロック据付装置は第1後輪の逆転駆動で後側の据付待ちブロックに向けて後進させ、第2後輪を据付待ちブロック又はその下部に乗せ、そして、第2後輪の下動作動でブロック据付装置の後端側を持ち上げ、第1後輪を基礎面から浮かせて第2後輪より高い位置にし、
    尻上り姿勢になったブロック据付装置は、第1後輪を浮かせた状態で、第2後輪の回転駆動で後進させ、第2後輪を据付待ちブロック又はその下部の後端に到着させ、その位置で、第2後輪の上動作動でブロック据付装置の後端側を下降して第1後輪を据付待ちブロック又はその下部に乗せ、
    尻上り角度が減少したブロック据付装置は、第1後輪の逆転駆動で後進させ、第1後輪を据付待ちブロック又はその下部の後端に到着させ、その位置で、第2後輪を下動して基礎面に下ろし、第2後輪の更なる下動作動でブロック据付装置の後端側を持ち上げて第1後輪を据付待ちブロック又はその下部から浮かせ、
    尻上り角度が増加したブロック据付装置は、第2後輪の回転駆動で後進させ、後輪部を据付待ちブロック又はその下部の上側を通過させ、ブロック保持部を据付待ちブロック又はその下部の上側に位置させ、その位置で、第2後輪の上動作動でブロック据付装置の後端側を下降して第1後輪を基礎面に下ろし、ブロック据付装置を水平姿勢に戻すことを特徴とするブロック据付方法。
  2. ブロック据付装置は、前輪部に第1前輪と第2前輪をそれぞれ上下動可能に取り付け、前側の第1前輪の上下動駆動装置と、後側の第2前輪の上下動駆動装置を設けており、
    後輪部が据付待ちブロック又はその下部を乗り越えた後、
    水平姿勢のブロック据付装置は、ブロック保持部の下側に位置する据付待ちブロックをブロック保持部に連結し、第2前輪と第1後輪の下動作動でブロック保持部を上昇させて据付待ちブロックを基礎面から持ち上げ、据付待ちブロックを浮かせて保持した状態で、第1後輪の正転駆動で据付済みブロックに向けて前進させ、
    前進中のブロック据付装置は、第1前輪と第2前輪を順次上動して据付済みブロック又はその下部に乗り上げさせ、ブロック保持部に保持した据付待ちブロックを据付済みブロックに隣接した据付位置の上側に到着させ、その位置で、第1前輪と第2前輪及び第1後輪の上動作動でブロック保持部を下降させて、据付待ちブロックを基礎面に下ろして据付位置に置く、そして、据付待ちブロックはブロック保持部との連結を解除し、
    ブロック据付装置は、連結を解除したブロックを据付位置に残して、第1後輪の逆転駆動で後退させ、後退中のブロック据付装置は、第1前輪と第2前輪を据付済みブロック又はその下部の上側から据付直後のブロック又はその下部の上側を通過させ、第2前輪を下動して基礎面に下ろし、ブロック据付装置を据付直後のブロックに対面する位置に戻すことを特徴とする請求項1に記載のブロック据付方法。
  3. ブロック据付装置は、後輪部に第2後輪を上下動可能に取り付けるに当たり、
    後輪部の後端の上下の位置にそれぞれ回動棒の前端を回転可能に取り付け、上下の回動棒をそれぞれ後方に突出して上下方向に回動可能にし、上下の回動棒の後端をそれぞれ上下動棒に回転可能に取り付け、上下前後の4個所の回転中心を平行四辺形の角の位置にし、上下動棒が縦姿勢を維持して上下動する平行四辺形のリンク機構を構成し、上下動棒の下端に第2後輪を左右方向軸の周りに回転可能に取り付けており、第2後輪は後輪部の後端に平行四辺形のリンク機構を介して取り付けていることを特徴とする請求項1又は2に記載のブロック据付方法。
  4. 2後輪の上下動駆動装置は、油圧シリンダ装置又は電動モータ装置で第2後輪付の上下動棒を上下動する構成にしていることを特徴とする請求項3に記載のブロック据付方法。
  5. 2後輪の回転駆動装置は、油圧モータ装置又は電動モータ装置にし、油圧モータ又は電動モータを上下動棒に取り付けて第2後輪に連結し、油圧モータ又は電動モータで第2後輪を回転する構成にしていることを特徴とする請求項3又は4に記載のブロック据付方法。
  6. ブロック保持部の前後に前輪部と後輪部を設け、ブロック保持部の下側にブロックを保持する構成にし、前輪部に第1前輪と第2前輪をそれぞれ上下動可能に取り付け、前側の第1前輪の上下動駆動装置と後側の第2前輪の上下動駆動装置を設け、後輪部に後輪を上下動可能に取り付け、後輪の上下動駆動装置と正逆転駆動装置を設けて、据付待ちブロックを前側に仮置する前側仮置式の据付方法を実施するブロック据付装置において、
    後輪は第1後輪にし、第1後輪の後側に第2後輪を上下動可能に取り付け、第2後輪の上下動駆動装置と回転駆動装置を設けて、請求項1に記載のブロック据付方法で、据付待ちブロックを後側に仮置する後側仮置式の据付方法を実施する構成にしており、
    第2後輪の取付け構造は、後輪部の後端の上下の位置にそれぞれ回動棒の前端を回転可能に取り付け、上下の回動棒をそれぞれ後方に突出して上下方向に回動可能にし、上下の回動棒の後端をそれぞれ上下動棒に回転可能に取り付け、上下前後の4個所の回転中心を平行四辺形の角の位置にし、上下動棒が縦姿勢を維持して上下動する平行四辺形のリンク機構を構成し、上下動棒の下端に第2後輪を左右方向軸の周りに回転可能に取り付けており、第2後輪は後輪部の後端に平行四辺形のリンク機構を介して取り付けていることを特徴とするブロック据付装置。
  7. 2後輪の上下動駆動装置は、油圧シリンダ装置又は電動モータ装置で第2後輪付の上下動棒を上下動する構成にしていることを特徴とする請求項6に記載のブロック据付装置。
  8. 2後輪の回転駆動装置は、油圧モータ装置又は電動モータ装置にし、油圧モータ又は電動モータを上下動棒に取り付けて第2後輪に連結し、油圧モータ又は電動モータで第2後輪を回転する構成にしていることを特徴とする請求項6又は7に記載のブロック据付装置。
  9. 第1後輪の取付け構造は、後輪部の下側に後輪取付け部材を上下動可能に取り付け、後輪取付け部材に第1後輪を左右方向軸の周りに回転可能に取り付け
    1後輪の上下動駆動装置は、油圧シリンダ装置で第1後輪付の後輪取付け部材を上下動する構成にし、
    第1後輪の正逆転駆動装置は、油圧モータ装置又は電動モータ装置にし、油圧モータ又は電動モータを後輪取付け部材に取り付けて第1後輪に連結し、油圧モータ又は電動モータで第1後輪を正逆転する構成にしていることを特徴とする請求項6、7又は8に記載のブロック据付装置。
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