JPH06286422A - 雪氷路用空気入りタイヤ - Google Patents

雪氷路用空気入りタイヤ

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JPH06286422A
JPH06286422A JP5072167A JP7216793A JPH06286422A JP H06286422 A JPH06286422 A JP H06286422A JP 5072167 A JP5072167 A JP 5072167A JP 7216793 A JP7216793 A JP 7216793A JP H06286422 A JPH06286422 A JP H06286422A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
snow
ice
tread
tire
groove
Prior art date
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Pending
Application number
JP5072167A
Other languages
English (en)
Inventor
Shingo Yoshimi
晋吾 吉見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical Yokohama Rubber Co Ltd
Priority to JP5072167A priority Critical patent/JPH06286422A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 雪上走行性能を低下させることなく、氷上走
行性能を向上させることを可能にした雪氷路用空気入り
タイヤを提供する。 【構成】 トレッド1にタイヤ周方向に延びる複数の主
溝2を設け、これら主溝2によって少なくとも1本のリ
ブ4を分割形成し、このリブ4にタイヤ幅方向に延びる
多数のカーフ6を設けた雪氷路用空気入りタイヤにおい
て、トレッド1の実接地面積比率を70%以上にすると
共に、主溝2内に少なくともタイヤ周方向に分割された
複数の凸部8からなる溝内パターン7を設け、この溝内
パターン7の陸面積比率を40〜60%にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トレッドにタイヤ周方
向に連続する少なくとも1本のリブを設けた雪氷路用空
気入りタイヤに関し、更に詳しくは、雪上走行性能を低
下させることなく、氷上走行性能を向上させることを可
能にした雪氷路用空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】雪氷路用空気入りタイヤにおいて、トレ
ッドにタイヤ周方向に延びる複数の主溝を設け、これら
主溝によって少なくとも1本のリブを分割形成し、この
リブにタイヤ幅方向に延びる多数のカーフを設けたもの
がある。このようなタイヤでは、リブにカーフを設ける
ようにしているので、ブロックパターンの場合に比べて
トレッド剛性を低下させることなく、カーフ密度を可及
的に大きくすることができ、それら多数のカーフのエッ
ジ効果により氷上走行性能を向上させることが可能とな
る。しかも、トレッドの実接地面積比率を大きくすれ
ば、氷上走行性能をより一層向上させることができる。
【0003】しかしながら、上述の雪氷路用空気入りタ
イヤにおいて、氷上走行性能を重視するあまりトレッド
の実接地面積比率を大きくすると、雪上走行時の牽引力
が不足し、雪上走行性能を低下させてしまうという問題
があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、雪上
走行性能を低下させることなく、氷上走行性能を向上さ
せることを可能にした雪氷路用空気入りタイヤを提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の雪氷路用空気入りタイヤは、トレッドにタイ
ヤ周方向に延びる複数の主溝を設け、これら主溝によっ
て少なくとも1本のリブを分割形成し、このリブにタイ
ヤ幅方向に延びる多数のカーフを設けた雪氷路用空気入
りタイヤにおいて、前記トレッドの実接地面積比率を7
0%以上にすると共に、前記主溝内に少なくともタイヤ
周方向に分割された複数の凸部からなる溝内パターンを
設け、この溝内パターンの陸面積比率を40〜60%に
したことを特徴とするものである。
【0006】このようにトレッドに少なくとも1本のリ
ブを分割形成し、このリブにタイヤ幅方向に延びる多数
のカーフを設けると共に、トレッドの実接地面積比率を
70%以上に大きくすることにより、氷上走行性能の向
上が可能であると共に、主溝内に少なくともタイヤ周方
向に分割された複数の凸部からなる溝内パターンを設
け、この溝内パターンの陸面積比率を40〜60%にす
ることにより、雪上走行時において前記溝内パターンが
ブロックパターンと同様に機能し、十分な牽引力を確保
することができるので、雪上走行性能を低下させること
はない。
【0007】以下、本発明の構成について添付の図面を
参照して詳細に説明する。図1は本発明の実施例からな
る雪氷路用空気入りタイヤのトレッドパターンを示すも
のである。図において、トレッド1には、タイヤ周方向
に延びる複数の主溝2と、タイヤ幅方向に延びる複数の
副溝3が設けられており、これら複数の主溝2及び副溝
3によってトレッド中央部にリブ4,4とショルダー部
にブロック列5,5が分割形成されている。リブ4,4
には、タイヤ幅方向に延びる多数のカーフ6がタイヤ全
周にわたって設けられている。このようなトレッドパタ
ーンの形成によって、トレッド1の実接地面積比率は7
0%以上となるように設定されている。この実接地面積
比率とは、トレッド1の接地領域において実際に路面と
接触する陸部の面積比率である。
【0008】更に、図2に示すように、主溝2内には溝
内パターン7が設けられている。この溝内パターン7
は、少なくともタイヤ周方向に分割された複数の凸部8
から構成されており、主溝2内に横溝9と縦溝10を残
存させるようになっている。また、溝内パターン7の陸
面積比率は40〜60%の範囲に設定されている。上述
のようにトレッド1に少なくとも1本のリブ4を分割形
成し、このリブ4にタイヤ幅方向に延びる多数のカーフ
6を設けるようにすると、ブロックパターンの場合に比
べてトレッド剛性を低下させることなく、カーフ6の密
度を可及的に大きくすることができるので、それら多数
のカーフ6のエッジ効果により氷上走行性能を向上させ
ることが可能となる。しかも、トレッド1の実接地面積
比率を70%以上に大きくすることにより、氷上走行性
能を大幅に向上させることができる。この場合、雪上走
行性能については後述する溝内パターン7によって向上
を図るので、トレッド1の表面におけるトレッドパター
ンを上記のように極端に氷上走行性能指向にすることが
可能になる。
【0009】すなわち、雪上走行時には、トレッド1の
リブ4及びブロック5が雪面に踏み込むため、溝内パタ
ーン7が雪面と接触するようになる。溝内パターン7
は、少なくともタイヤ周方向に分割された複数の凸部8
から構成されているので、雪上走行時においてブロック
パターンと同様に機能し、十分な牽引力を確保すること
ができる。従って、トレッド1の表面におけるトレッド
パターンを氷上走行性能指向にしても、雪上走行性能を
低下させることはなく、これら特性を両立させることが
できる。
【0010】溝内パターン7の陸面積比率は40〜60
%にする。これは、溝内パターン7の陸面積比率が40
%未満又は60%超であると、雪上走行時の牽引力が不
足し、雪上走行性能を低下させてしまうからである。ま
た、溝内パターン7において、横溝9は凸部8をタイヤ
周方向に分割する上で必要であるが、縦溝10は必ずし
も設ける必要はない。しかしながら、上記実施例のよう
に縦溝10を設けることにより、凸部8の柔軟性を向上
させて雪上走行時の牽引力を増大させることが可能にな
ると共に、主溝2の排水性を十分に確保することができ
る。
【0011】本発明において、主溝2の深さD1 に対し
て、溝内パターン7上面の深さD2は、D2 /D1
0.5〜0.65を満足するように設定することが好ま
しい。D2 /D1 が0.5未満であると、主溝2の排水
性が低下すると共に、摩耗に対するタイヤの寿命が短く
なり、逆に0.65を超えると、凸部8を設ける意味が
なく、雪上走行性能が低下してしまう。
【0012】
【実施例】タイヤサイズ265/70R15とし、図1
に示すブロックパターンにおいて、トレッドの実接地面
積比率を種々異ならせた従来タイヤ1〜3と、さらに主
溝内に図2に示す溝内パターンを設け、この溝内パター
ンの陸面積比率を種々異ならせた本発明タイヤ1〜3及
び比較タイヤ1,2をそれぞれ製作した。
【0013】これら従来タイヤ1〜3、本発明タイヤ1
〜3及び比較タイヤ1,2について、下記の試験方法に
より氷上性能及び雪上性能を評価し、その結果を表1に
示した。なお、表1において、溝内パターンの深さ比率
は、主溝の深さに対する溝内パターン上面の深さの比率
(D2 /D1 ×100)である。 氷上性能:試験タイヤを空気圧2.0kg/cm2 とし
て乗用車に装着し、氷上を速度30km/hで走行して
いる状態からブレーキをかけて停止させるときの制動距
離を測定した。その評価結果は、制動距離の逆数を求
め、従来タイヤ2の値を100とする指数により示し
た。この指数値が大きいほど氷上性能が優れている。
【0014】雪上性能:試験タイヤを空気圧2.0kg
/cm2 として乗用車に装着し、雪上を速度40km/
hで走行している状態からブレーキをかけて停止させる
ときの制動距離を測定した。その評価結果は、制動距離
の逆数を求め、従来タイヤ1の値を100とする指数に
より示した。この指数値が大きいほど雪上性能が優れて
いる。
【0015】 この表1から判るように、従来タイヤ1〜3のように図
1のトレッドパターンにおいてトレッドの実接地面積比
率を大きくすると、氷上性能が向上するものの、それに
伴って雪上性能が低下する。これに対して、本発明タイ
ヤ1〜3は、主溝内に溝内パターンを設け、この溝内パ
ターンの陸面積比率を40〜60%の範囲に設定してい
るので、従来タイヤ1と同等の雪上性能を確保しなが
ら、氷上性能を向上させることができた。一方、比較タ
イヤ1,2は、溝内パターンの陸面積比率が本発明の規
定範囲から外れているため雪上性能が低下していた。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ト
レッドにタイヤ周方向に延びる複数の主溝を設け、これ
ら主溝によって少なくとも1本のリブを分割形成し、こ
のリブにタイヤ幅方向に延びる多数のカーフを設けた雪
氷路用空気入りタイヤにおいて、トレッドの実接地面積
比率を70%以上にすると共に、主溝内に少なくともタ
イヤ周方向に分割された複数の凸部からなる溝内パター
ンを設け、この溝内パターンの陸面積比率を40〜60
%にしたので、多数のカーフのエッジ効果とトレッドの
実接地面積比率を大きくしたことによって氷上走行性能
を向上させることができ、しかも雪上走行時において溝
内パターンがブロックパターンと同様に機能し、十分な
牽引力を確保することができるので、雪上走行性能を低
下させることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例からなる雪氷路用空気入りタイ
ヤのトレッドパターンを示す平面図である。
【図2】本発明の実施例からなる雪氷路用空気入りタイ
ヤの溝内パターンを示す斜視図である。
【図3】図2の溝内パターンを更に詳細に示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 トレッド 2 主溝 4 リブ 6 カーフ 7 溝内パターン 8 凸部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレッドにタイヤ周方向に延びる複数の
    主溝を設け、これら主溝によって少なくとも1本のリブ
    を分割形成し、このリブにタイヤ幅方向に延びる多数の
    カーフを設けた雪氷路用空気入りタイヤにおいて、前記
    トレッドの実接地面積比率を70%以上にすると共に、
    前記主溝内に少なくともタイヤ周方向に分割された複数
    の凸部からなる溝内パターンを設け、この溝内パターン
    の陸面積比率を40〜60%にした雪氷路用空気入りタ
    イヤ。
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