JPH06286223A - カラー画像記録装置 - Google Patents

カラー画像記録装置

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JPH06286223A
JPH06286223A JP9678893A JP9678893A JPH06286223A JP H06286223 A JPH06286223 A JP H06286223A JP 9678893 A JP9678893 A JP 9678893A JP 9678893 A JP9678893 A JP 9678893A JP H06286223 A JPH06286223 A JP H06286223A
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JP
Japan
Prior art keywords
recording
image
scanning direction
main scanning
dots
Prior art date
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JP9678893A
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English (en)
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Fumitaka Ozeki
文隆 尾関
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】副走査方向に分割されて記録される記録画像境
界部に画像の不連続部が発生するのを抑制できるカラー
画像記録装置を提供する。 【構成】副走査方向Bに複数の記録ドットの列を形成し
得る記録ヘッド11,12,13を記録する色数に対応
した数だけ主走査方向Aに備えるとともに、主走査と副
走査とを交互に繰返して被記録部材に記録画像を順次記
録するカラー画像記録装置において、各記録ヘッド1
1,12,13は、前記記録ドットの列を形成する領域
が互いに副走査方向Bまたは被記録部材の移動方向に少
なくとも1ドットD分ずらして配置されおり、各記録ヘ
ッド11,12,13の主走査動作による記録ドット配
列が前回の主走査動作による記録ドット配列と少なくと
も1ドット以上重なり合うように各記録ヘッド11,1
2,13を制御する制御手段が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー画像記録装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、微小記録ドットを使って
画像の記録を行う装置が種々提案されている。これらの
装置では、単独あるいは複数の記録ドット形成手段を有
する記録ヘッドを被記録部材に対し相対的に移動させ、
被記録部材上に記録ドットパターンを順次形成する方式
を採用している。記録ヘッドの装着数や1つの記録ヘッ
ドにおける記録ドット形成数は、記録ドット形成方式、
製作の難易度、記録速度、記録する色数などを考慮に入
れて設定される。
【0003】このような記録装置において、被記録部材
全体に画像を記録するには、記録部材全体を覆うような
複数の記録ヘッドを設ける方式か、あるいは記録ヘッド
を被記録部材に対して相対的に移動させる方式かを採用
する必要がある。
【0004】一般には後者の方式が採用されている。し
たがって、後者の方式を採用した場合には、記録された
画像中に画像の接続部が必然的に存在する。この画像の
接続部は以下に述べるような問題を起こし易い。そのよ
うな例をインク噴射記録方式を例にとり説明する。
【0005】インク噴射記録に使用する記録ヘッドは、
噴射方式によって大別すると、単一噴射ノズルからの噴
射インク滴を荷電制御で偏向して記録位置へ噴射する荷
電制御型と、記録するドット配列に対応したインク噴射
ノズル群を有して記録時のみインク噴射を行うオンデマ
ンド型とに分類される。
【0006】いずれの噴射方式においても、画像記録装
置に適用する場合には、記録ヘッドを記録部材の移動方
向と直交する主走査方向に往復動可能に設けられたキャ
リッジに搭載し、このキャリッジの1移動毎に1ライン
分の記録を行い、引き続いて1ラインに相当する距離だ
け被記録部材または記録ヘッドを副走査方向へ移動させ
て次のラインの記録を行うという動作を順次繰り返す方
式が採用される。
【0007】そして、荷電制御型にあっては副走査方向
へのインク滴の偏向によって、またオンデマンド型では
対応するノズルからの噴射によって、副走査方向に複数
の記録ドットを同時に形成して1ライン走査時における
副走査方向記録幅を大きくし、これによって記録速度の
向上を図る構成がとられている。
【0008】記録速度をさらに向上させる方法として
は、被記録部材の移動方向と直交する方向の記録幅とほ
ぼ同等の長さを有する記録ヘッドを使用し、主走査方向
の走査を行うことなく、上記記録幅方向の全体に亘って
同時に記録を行うものや、複数のキャリッジおよび走査
移動機構を設け、被記録部材上の複数の位置に同時に記
録を行うものなどが提案されている。
【0009】いずれの記録方法においても、記録画像を
副走査方向に見ると、記録画像が同一または異なる記録
ヘッドによって副走査方向に分割されて記録されている
ことになり、記録画像中に接続部が生じている。このよ
うな記録画像の接続部には、通常画像の不連続境界が現
われ、これが記録画像中に主走査方向に走る線状の模様
となって現われ、画品質を著しく低下させている。
【0010】不連続境界の発生する原因としては、主と
して以下のものがある。すなわち、境界部における隣接
した記録ドットが異なる記録ヘッド上のインク噴射ノズ
ルによって形成された場合、荷電制御型の記録ヘッドに
おいては境界部における隣接した記録ドットが偏向方向
を異にして形成された場合、オンデマンド型の記録ヘッ
ドでは同一記録ヘッド上の異なるインク噴射ノズルによ
って形成された場合のいずれかである。
【0011】このように、記録画像の接続部では記録ド
ットの形成条件が隣接記録ドット間で必ずしも同一でな
いため、記録ドットの位置や大きさが微妙に異なり、こ
れが原因して不連続境界が発生する。さらに、記録画像
の接続部では、被記録部材または記録ヘッドの副走査方
向への移動が行われるため、移動距離のばらつきによ
り、隣接する記録ドット間隔が他の位置の記録ドット間
隔に比較して大きく変動する。
【0012】このような画像上の不具合の発生の防止あ
るいは緩和する記録方法として、特公昭59-31949公報で
は、図9に示すように、主走査方向Aの記録ドット形成
時に、副走査方向Bにおける前回の記録部分との間に1
記録ドット以上のオーバーラップ領域Wを設けて記録す
る方法を提案している。すなわち、同図において、白丸
表示1は前回の主走査動作時の記録ドット示し、斜線を
施した丸表示2はこれに続く今回の主走査動作による記
録ドットを示している。
【0013】この記録方法によれば、前回の記録ドット
画像と今回の記録ドット画像との間に、ドット記録のオ
ーバーラップ領域Wが形成され、この領域Wでは前回と
今回の主走査動作によって記録された双方の記録ドット
が主走査方向に交互に配列される。したがって、副走査
方向における記録ドットに変化があった場合でも、これ
が主走査方向に連続して形成されるようなことがなく、
画像接続部での不連続境界を目立たなくすることができ
る。
【0014】しかしながら、この記録方法を適用して
も、必ずしも所望の効果が得られない場合がある。特
に、近年出現したカラー画像記録装置においては、その
傾向が著しく、画像境界部が他の画像領域とは異なった
色相を呈し、これが主走査方向に走る不連続帯として観
察される問題があった。
【0015】図10および図11には、図9と同様に1
記録ドット分のオーバーラップ領域Wを設けた場合のカ
ラー画像の記録ドットの配列の様子が示されている。
【0016】図10は画像境界部における前回と今回の
記録ドットの位置間隔を広くした場合を示し、図11は
画像境界部おける記録ドットの位置間隔を狭くした場合
を示している。カラー画像における記録画素は、各色の
記録ドットの重ね合せにより形成される。図において
は、カラー色数を3色とし、各色の記録ドットのうち、
イエローをY,マゼンタをM,シアンをCで示してい
る。実際の記録画像上では、カラーの記録画素を形成す
る各色の記録ドットが通常同一位置に重なった状態で形
成されるが、図を見易くするために、各色の記録ドット
の位置を互いにずらし、しかも今回の記録の記録ドット
を大きくして示してある。また、図において、Aは主走
査方向を示し、Bは副走査方向を示している。これらの
図において、オーバーラップ領域Wでは、前回および今
回の主走査動作で形成された記録画素が主走査方向に交
互に配列されている。
【0017】一般に、カラーの記録画素においては、画
素を構成する各色の記録ドットの大きさおよび重なり状
態によって表出される画素色が変化すること、また異な
る色相の画素が細かいピッチで配列された場合には、こ
の画素により構成される全体の画像が元の個々の画素の
色相とは異なる色相として認識されることがよく知られ
ている。そのため、上述した方法によって形成されたオ
ーバーラップ領域Wでは,異なる色相の画素が解像度相
当の細かいピッチで配列されるために各画素の表出色の
混合が生じ、他の記録領域とは異なる色相を呈する。そ
の結果、オーバーラップ領域Wでは、主走査方向に走
る、オーバーラップ領域幅を線幅とする色相の異なる一
本の線として認識される。つまり、画像の不連続部が発
生する。
【0018】さらに、上述した方法を採用すると、画像
境界部における副走査方向の色相は、前回の記録領域の
色相、オーバーラップ領域Wの色相、今回の記録領域の
色相との3段階に変化する。このように変化の段階が3
段階と少ないと、オーバーラップ領域Wの色相が他の色
相と大きく異なる場合には急激な色相変化として認識さ
れ、一層目立つ結果となり,画像品質上の不具合とな
る。この不具合はオーバーラップ領域Wを1記録ドット
分を超える大きさに設定しても改善されるものではな
い。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、従来のカ
ラー画像記録装置にあっては、副走査方向に分割されて
記録される記録画像境界部に画像の不連続部が発生する
のを抑制することが困難であった。
【0020】そこで本発明は、上述した不具合を解消で
き、品質の高い画像を記録できるカラー画像記録装置を
提供することを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係るカラー画像記録装置は、副走査方向に
順次分割して形成される記録画像の境界部に双方の画像
がオーバーラップする接続部を副走査方向に設けるに際
し、このオーバーラップ領域におけるカラー画素の画像
特性を主走査および副走査の両方向において段階的に変
化させ、双方の画像との連続性を持たせるとともに、画
像特性の変化の段階数を可能な範囲で大きくし、接続部
におけ画像特性の急激な変動をなくして画像境界の接続
部を目立たなくしている。
【0022】具体的には、副走査方向に複数の記録ドッ
トの列を形成し得る記録ヘッドを記録する色数に対応し
た数だけ主走査方向に備えるとともに、主走査と副走査
とを交互に繰返して被記録部材に記録画像を順次記録す
るカラー画像記録装置において、各記録ヘッドを前記記
録ドットの列を形成する領域が互いに副走査方向または
被記録部材の移動方向に少なくとも1ドット分ずれるよ
うに配置し、かつ主走査動作による記録ドット配列が前
回の主走査動作による記録ドット配列と少なくとも1ド
ット以上重なり合うように各記録ヘッドを制御してい
る。
【0023】
【作用】副走査方向に分割して形成した画像を並置して
全体の画像を構成する場合、各分割画像の境界部に発生
する画像品質上の不具合の発生要因はその発生過程から
次のように考えることができる。
【0024】すなわち、記録画像を副走査方向にみる
と、画像境界部を境にして、前回の記録側および今回の
記録側でそれぞれ記録ヘッド,記録ノズルまたインク滴
の放射方向の異なりが原因して記録ドットの位置および
大きさが異なっている場合に画像品質上の不具合が発生
する。これに加え、記録ヘッドの主走査動作毎の被記録
部材の副走査方向への送り長さのばらつきが原因して記
録ドットが副走査方向へ位置ずれを起こし、境界部での
記録ドットの重なりまたは記録ドットの離間が生じた場
合にも画像品質上の不具合が発生する。記録ドットの重
ね合わせによりカラーの画素を形成するカラー記録の場
合、記録ドットの位置ずれは、画素により再現される色
相の変動を招く。
【0025】一方、記録画像を主走査方向にみると、画
像境界部において発生する上記の副走査方向の画像の変
動は、主走査方向に連続して線状に並ぶことになり、あ
たかも1本の線が存在するように観察されて画像品質上
の不具合となる。特に、連続する記録ドットで形成され
る線画、グラフィック画像では非常に目立つ。
【0026】本発明によって記録された画像接続部のカ
ラー画素は、それぞれの形成過程が異なった各色の記録
ドットによって構成される。このため、副走査方向およ
び主走査方向に隣接する画素間では、その画像特性が互
いに少しずつ異なり、画像特性の変化が多彩かつゆるや
かなものとなる。また、画像接続部の副走査方向におい
ては、接続部と隣接する通常の方法で形成されたカラー
画素から始まって、異なる過程により形成された記録ド
ットが順次1つずつ増減する構成の画素配列になるた
め、画像の連続性が保たれることになる。
【0027】このことを図5および図6を参照しながら
説明する。
【0028】図5(a) は前回の記録ヘッドの主走査動作
により形成された記録ドット配列の副走査方向最下流部
を示している。説明を容易にするため、カラー色数をイ
エローY,マゼンタM,シアンCの3色とし、各記録ド
ットの色を1−Y,1−M,1−Cで示し、各色におけ
る記録ドットの副走査方向へのずれ量およびオーバーラ
ップ量を1記録ドット分としてある。また、画素間隔を
実際より拡げて示してある。図5(b) は記録ヘッドの今
回の主走査動作により形成される記録ドット配列の最上
流部を示している。各記録ドットの色を2−Y,2−
M,2−Cで示している。図6は図5(a) に示される画
像と図5(b) に示される画像とを重ね合せて連続画像と
した様子を示している。この図6において、図中Jで示
した範囲の画素(記録ドット)列が画像接続部を構成し
ている。なお、これらの図において、Aは主走査方向を
示し、Bは副走査方向を示している。
【0029】図6において、接続部Jの画素を構成する
記録ドット、たとえば主走査方向AのF列の画素をみる
と、F−1画素はすべて前回の主走査により形成された
各色の記録ドット1−Y,1−M,1−Cで構成され、
F−2画素は1−Cが今回の主走査動作により形成され
た2−Cに置き替り、F−3画素では更に1−Mが2−
Mに置き替っており、F−4画素は全て今回の主走査動
作で形成された各色の記録ドット2−Y,2−M,2−
Cによって構成されており、副走査方向Bに沿って置き
換えが順次行われていることが判る。
【0030】同様に副走査方向BのS列をみると、S−
1画素は前回の主走査動作で形成された1−Y,1−M
と今回の主走査動作で形成された2−Cとで構成され、
これに隣接するS−2画素では1−Mが2−Mに置き替
り、これが主走査方向に繰返し配列されていることが判
る。
【0031】なお、図の例の場合、構成記録ドットの異
なる画素の種類は合計で4種類であるが、記録する色数
およびオーバーラップ領域を更に増やせば、画素の種類
を増やすことが可能である。
【0032】このような記録方式を採用した本発明に係
るカラー画像記録装置よれば、画像接続部に以下の画像
特性および作用を与えることができ、画像接続部の画像
品質上の不具合の防止あるいは軽減を実現できる。
【0033】画像接続部を構成する画素の画像特性を変
化させる手段として、画素を構成する記録ドットの記録
色およびこれを記録する際の主走査動作の差異を利用し
ているので、画像特性の変化の段階数を多く設定でき、
各画素間での画像特性の変化を緩やかなものにすること
ができるので、画像接続部での急激な変化を防止でき
る。
【0034】また、隣接画素間における画像特性の変化
を小さくできるので、通常の過程で形成された接続部以
外の領域の画素との間および接続部内の画素間での画像
の連続性を保つことができる。さらに、主走査方向の配
列においては、接続部における副走査方向のオーバーラ
ップ量の増大に対応して、画像特性の異なる画素の種類
が増えるため、主走査方向に見た場合の画像の変化の繰
り返しピッチが大きくなる。したがって、線状に不連続
部が発生するのを抑制できる。
【0035】
【実施例】以下、図面を参照しながら実施例を説明す
る。
【0036】図1には本発明の一実施例に係るカラー画
像記録装置の概略構成が示されている。なお、この実施
例はインク噴射記録式のカラー画像記録装置に本発明を
適用したものである。
【0037】同図において、11,12,13は主走査
方向Aに並設された記録ヘッドモジュールを示してい
る。これら記録ヘッドモジュール11,12,13は、
キャリッジ14に搭載されている。キャリッジ14は、
主走査方向Aに配設されたガイド部材15,16に沿っ
て主走査方向Aに往復移動可能に設置されている。
【0038】図中17は被記録部材である記録用紙を示
している。この記録用紙17は記録ヘッドモジュール1
1,12,13との間に微小間隔を保つよう配置され、
主走査方向Aと直交する副走査方向Bに用紙搬送機構1
8,19によって移動可能に保持されている。キャリッ
ジ14は往復動駆動機構20によって駆動され、主走査
方向の移動幅を規定する検出器21,22間を往復駆動
される。
【0039】記録ヘッドモジュール11,12,13
は、この例の場合、オンデマンド型のインク噴射ノズル
を副走査方向Bに複数個配列したインク噴射方式に構成
されている。各記録ヘッドモジュール11,12,13
には,それぞれ指定された色のインクが図示しないイン
クタンクからインク供給管23,24,25を介して供
給される。この例の場合、各記録ヘッドモジュール1
1,12,13によって記録される色は、主走査方向上
流側A2 より下流側A1 に向かって順次、イエロー
(Y),マゼンタ(M),シアン(C)の配列となって
いる。
【0040】記録ヘッドモジュール11,12,13
は、可撓性を有する信号線26を介して駆動制御装置2
7に接続されている。この駆動制御装置27は、記録装
置外部から与えられた画像信号を変換して、記録ヘッド
モジュール11,12,13およびインク噴射ノズルの
配列に対応した駆動・制御信号を後述する関係に生成す
る。
【0041】記録ヘッドモジュール11,12,13上
のインク噴射ノズルからのインク噴射は、通常の記録モ
ードにおいてはキャリッジ14の往復移動の両方向で行
われ、高画品質記録モードではキャリッジ14がA1
らA2 に向かう移動時にのみ行われるように駆動制御装
置27によって制御される。また、記録ヘッドモジュー
ル11,12,13によるインク滴噴射は、キャリッジ
移動方向先端の記録ヘッドモジュールより順次繰り返し
行われるよう制御される。したがって、記録用紙17上
に記録されるカラー画素を構成する記録ドットの形成順
序は、キャリッジ14がA1 からA2 に向かう移動時に
はイエロー,マゼンタ,シアンの順番になり、キャリッ
ジ14がA2 からA1 に向かう移動時にはシアン,マゼ
ンタ,イエローの順番となる。
【0042】図2には各記録ヘッドモジュール11,1
2,13のインク噴射ノズルの配列関係を図1のZ方向
に見た図が示されている。各記録ヘッドモジュール1
1,12,13は,副走査方向Bに記録密度に対応する
間隔Dを保って直線的に配列された複数(16個)のイン
ク噴射ノズル11-1〜11-16 ,12-1〜12-16 ,1
-1〜13-16 を有している。
【0043】また、各記録ヘッドモジュール11,1
2,13は,主走査方向上流側の記録ヘッドモジュール
11より下流側に向かい、順次1記録ドット間隔Dに相
当する距離だけ副走査方向下流側B2 方向にずらして配
置されている。
【0044】次に、図3および図4を参照しながら主走
査方向Aのインク噴射の駆動・制御について説明する。
これらの制御は駆動制御装置27からの駆動信号によっ
て行われる。また、図3および図4では理解を容易にす
るために、イエロー色の記録を行う記録ヘッドモジュー
ル11の動作のみが示されている。他の記録ヘッドの動
作についても同様である。
【0045】インク噴射記録方式では、一般に記録ヘッ
ドモジュールが主走査方向に1記録ドット間隔分移動す
るにしたがって記録ヘッドモジュールの各インク噴射ノ
ズルからインク滴が噴射されるが、本実施例において
は、インク噴射を行うノズルが副走査方向Bに選択的に
切換わるように制御される。
【0046】図3(a) には1回の主走査動作における記
録ドット形成の様子が示されている。図において丸印は
主走査動作に伴って移動するインク噴射ノズルの記録用
紙上の配列位置を示している。このうち、斜線で塗りつ
ぶされた丸印表示29のものは実際にインク噴射を行っ
て記録ドットを形成するものを示し、単なる白丸表示3
0のものはインク噴射を行わないものを示している。こ
のようにインク噴射を行うノズルが副走査方向Bに選択
的に切換制御される。
【0047】図3(b) には図3(a) に示した主走査動作
に引き続いて行われる主走査動作における記録ドット形
成の様子が示されている。図3(a) と同様に丸印は主走
査動作に伴って移動するインク噴射ノズルの記録用紙上
の配列位置を示している。このうち、ドットで塗りつぶ
された丸印表示29のものは実際にインク噴射を行って
記録ドットを形成するものを示し、単なる白丸表示30
のものはインク噴射を行わないものを示している。
【0048】記録ヘッドモジュール11による1回の主
走査動作が完了すると、記録用紙17は副走査方向Bに
移動されるが、本実施例における記録用紙17の移動量
は副走査方向Bに記録ドット間隔の15倍(一般的にはイ
ンク噴射ノズル数−オーバーラップ量)になるように設
定されている。すなわち、前回の主走査動作による記録
ドットの配列領域と今回の主走査動作による記録ドット
の配列領域とがオーバーラップするように記録用紙17
の移動量が制御される。この制御は駆動制御装置27に
よって行われる。したがって、イエローに関しては、図
3(a) に示される前回の主走査動作による記録画像と図
3(b) に示される今回の主走査動作による記録画像とを
重ね合わせた図4に示される記録画像が得られることに
なる。
【0049】先に述べたように、本実施例においては、
各記録ヘッドモジュール11,12,13を主走査方向
上流側の記録ヘッドモジュール11より下流側に向か
い、順次1記録ドット間隔Dに相当する距離だけ副走査
方向下流側B2 方向にずらして配置している。したがっ
て、各記録ヘッドモジュール11,12,13について
上述した駆動・制御を行って主走査方向Aの記録動作を
繰り返し、画像を副走査方向Bに順次形成していくと、
主走査方向Aの各回の記録動作により形成された画像の
副走査方向下流部および上流部の端はそれぞれ図5(a)
および図5(b) に示す如く形成される。また、副走査方
向Bには(インク噴射ノズル数)−(オーバーラップ
量)に相当する用紙送りがなされるので、画像の境界
部、つまり図6に示す接続部Jでは副走査方向Bおよび
主走査方向Aに隣接する画素の間で、その画像特性が互
いに少しづつ異なり、画像特性の変化が多彩かつゆるや
かなものとなり、画像の連続性が保たれることになる。
【0050】なお、本実施例において、高画品質記録モ
ードで記録ドットの形成を行うと、上流側に向かって移
動する主走査動作時のみ記録ヘッドモジュールからのイ
ンク噴射が行われるため、上記接続部以外の領域の画像
と同様に、接続部にいてカラー画素を構成する記録ドッ
トが主走査上流側の記録ヘッドモジュールによる記録色
から順次形成されるようになり、カラー画素の表出色の
再現性が一定となり、高品質のカラー画像を得ることが
可能となる。
【0051】図7には本発明の別の実施例に係るカラー
画像記録装置の概略構成が示されている。
【0052】この実施例では、荷電制御型のインク噴射
方式による記録ヘッド31,32,33をキャリッジ3
4に搭載し、このキャリッジ34を送りねじ機構35に
よって主走査方向Aへ往復移動させるようにしている。
各記録ヘッド31,32,33には,それぞれ主走査方
向上流側A2 より下流側A1 に向かって順次、イエロー
(Y),マゼンダ(M),シアン(C)のインクが供給
される。被記録部材である記録用紙37は、記録ヘッド
31,32,33との間に小間隔を保って用紙搬送機構
38により副走査方向Bに移動可能に保持されている。
【0053】各記録ヘッド31,32,33は図8に示
すように構成され、次のように動作する。すなわち、イ
ンク噴射ヘッド41から噴射されたインク滴42は、荷
電電極43によって帯電された後、記録用紙37に向か
って飛行を続け、偏向電極44により副走査方向Bの偏
向を受けた後に記録用紙37に到達する。
【0054】記録に使用されないインク滴は副走査方向
Bの偏向を受けず、インク滴捕集用のガター45によっ
て回収され、インクタンク46に一時貯蔵された後にイ
ンク噴射ヘッド41に供給されて再利用される。図中4
7はインク滴への荷電を行うための制御装置を示し、4
8はインク滴の偏向制御のための帯電量検出電極を示し
ている。また、49はインク消費を補うために新たにイ
ンクを供給するための供給管を示し、50は図示しない
駆動制御装置からの制御信号に応じて偏向電極44への
印加電圧を変化させる偏向用の可変電源を示している。
【0055】この例の場合、インク滴の副走査方向Bへ
の偏向は16段階に制御可能に構成され、各段階間では
記録用紙37上において1記録ドット間隔相当分だけ記
録位置が変わるように設定されている。
【0056】このように構成されたカラー画像記録装置
は以下のように作動する。
【0057】キャリッジ34の主走査方向Aへの移動に
ともない、各記録ヘッド31,32,33より16段階
の偏向を加えられたインク滴が記録用紙37に向けて噴
射され、副走査方向の記録ドット列が形成される。この
動作をキャリッジ34が1記録ドットピッチ相当分移動
する毎に順次繰り返して1主走査記録を完了する。この
とき、インク滴の偏向制御は、図1に示した実施例と同
様の記録ドット配列が得られるように行われる。
【0058】この主走査記録動作に続いて記録用紙37
を副走査方向に所定量(インク噴射ノズル数−オーバー
ラップ量)移動し、前述した主走査方向記録を再び行
う。これを副走査方向に順次繰り返し行い、記録用紙全
体に亘る画像を作成する。
【0059】この実施例においても図1に示される実施
例と同様の記録ドット配列パターンを形成するようにし
ているので、図1に示される実施例と同様の効果を得る
ことができる。
【0060】なお、上述した各実施例では記録ヘッドと
してインク噴射式のものを使用しているが、本発明は静
電潜像式のものにも適用できることは勿論である。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
記録する色数に対応した数だけ主走査方向に配置される
複数の記録ヘッドを、互いの副走査方向の記録領域が副
走査方向または被記録部材の移動方向に少なくとも1ド
ット分ずれるように配置し、さらに各記録ヘッドの主走
査動作によって形成される記録ドット配列が前回の主走
査動作による記録ドット配列と少なくとも1ドット以上
重なり合うように各記録ヘッドを制御するようにしてい
るので、記録画像の副走査方向に発生する画像境界部
に、画像特性の変化が緩やかで、かつ画像境界部前後の
画像との連続性を有する画像接続部を設けることが可能
となり、画像境界部における不連続性を目立たなくし、
画像品質上での不具合の発生を防止あるいは軽減するこ
とができ、色再現性の向上を図れ、高い画像品質のカラ
ー画像を記録することができる。
【0062】また、本発明によれば、画像接続部の主走
査方向における画像特性を多様に変えることができるた
め、従来、画像接続部を設けることにより引き起こされ
た主走査方向に発生する線状の画像不具合を軽減でき、
画像接続部を目立たなくすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るカラー画像記録装置の
要部構成図
【図2】同装置に記録色に対応させて組込まれた3つの
インク噴射式記録ヘッドにおける各インク噴射ノズル位
置を示す図
【図3】(a) は同装置において1つの記録ヘッドが前回
の主走査動作で作った画像を記録ドットの形で説明する
ための図で、(b) は同記録ヘッドが今回の主走査動作で
作った画像を記録ドットの形で説明するための図
【図4】同装置において1つの記録ヘッドが前回の主走
査動作で作った画像の終端と今回の主走査動作で作った
画像の始端とをオーバラップさせた画像を記録ドットの
形で説明するための図
【図5】(a) は同装置において3つの記録ヘッドが前回
の主走査動作で作った画像の終端部を記録ドットの形で
説明するための図で、(b) は同3つの記録ヘッドが今回
の主走査動作で作った画像の始端部を記録ドットの形で
説明するための図
【図6】同装置において3つの記録ヘッドが前回の主走
査動作で作った画像の終端と今回の主走査動作で作った
画像の始端とをオーバラップさせた画像を記録ドットの
形で説明するための図
【図7】本発明の別の実施例に係るカラー画像記録装置
の要部構成図
【図8】同装置に組込まれた荷電制御型インク噴射式の
記録ヘッドの構成図
【図9】従来の記録装置が採用している記録方式を説明
するための図
【図10】従来の記録装置の問題点を説明するための図
【図11】従来の記録装置の問題点を説明するための図
【符号の説明】
11,12,13…記録ヘッドモジュール 14,34
…キャリッジ 15,16…ガイド部材 17,37
…記録用紙 18,19,38…用紙送り機構 20…往復
動駆動機構 21,22…検出器 23,2
4,25…インク供給管 27…駆動制御装置 35…送り
ねじ機構 A…主走査方向 B…副走査
方向
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年5月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】副走査方向に複数の記録ドットの列を形成
    し得る記録ヘッドを記録する色数に対応した数だけ主走
    査方向に備えるとともに、主走査と副走査とを交互に繰
    返して被記録部材に記録画像を順次記録するカラー画像
    記録装置において、前記各記録ヘッドは前記記録ドット
    の列を形成する領域を互いに副走査方向または被記録部
    材の移動方向に少なくとも1ドット分ずれて配置され、
    かつ上記各記録ヘッドの主走査動作による記録ドット配
    列と前回の主走査動作による記録ドット配列とが少なく
    とも1ドット以上重なり合うように上記各記録ヘッドを
    制御する制御手段を備えてなることを特徴とするカラー
    画像記録装置。
JP9678893A 1993-03-31 1993-03-31 カラー画像記録装置 Withdrawn JPH06286223A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7851020B2 (en) 2005-06-10 2010-12-14 Seiko Epson Corporation Droplet discharge method, electro-optic device, and electronic apparatus

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7851020B2 (en) 2005-06-10 2010-12-14 Seiko Epson Corporation Droplet discharge method, electro-optic device, and electronic apparatus

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