JPH0628609A - 磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents

磁気ヘッドの製造方法

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JPH0628609A
JPH0628609A JP20742392A JP20742392A JPH0628609A JP H0628609 A JPH0628609 A JP H0628609A JP 20742392 A JP20742392 A JP 20742392A JP 20742392 A JP20742392 A JP 20742392A JP H0628609 A JPH0628609 A JP H0628609A
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JP
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core
magnetic head
magnetic
slider
magnetic core
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JP20742392A
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Inventor
Toshimitsu Takano
敏光 高野
Tsuyoshi Sakata
強 坂田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 フロントコア素材と一対のスライダ素材とを
ガラス2Aの層によって結合して磁気ヘッド素材ブロッ
クとし、かつ、一方のスライダ素材の研削加工によって
除去される部分とフロントコア素材とをワックス2Bに
よって後に剥離可能に接着させておく。研削加工の末期
に残されるスライダ素材の未加工部分10c、10d、10e
はワックス2Bによってフロントコア11Aのコア部15、
16、17、18に接着されており、これら未加工部分を各コ
ア部から剥離してコアースライダ結合体61Bとする。 【効果】 研削加工末期において、スライダ素材の未加
工部分10c、10d、10eはフリーになっておらず、フロ
ントコア11Aの各コア部に接着されている。従って、上
記未加工部分がフロントコアの各コア部を折損させた
り、研削用砥石を破損したりすることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ヘッドの製造方法
に関し、例えば、フロッピーディスク等に対して情報信
号を書込み或いは読出しを行うのに好適な磁気ヘッドの
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フロッピーディスク用の磁気ヘッ
ドとして、例えば図27に示すように構成されたものが提
案されている。この磁気ヘッドは、記録再生用磁気ギャ
ップと消去用磁気ギャップを有するフロントコア101
と、断面略E字状をなすバックコア102 と、駆動コイル
103 、104 が巻装された一対のコイルボビン105 、106
とにより磁気回路部が構成される磁気ヘッド素子が、フ
ロッピーディスクとの当たり特性を確保するため断面略
L字状をなす一対の非磁性のスライダ109 、110 によっ
て挟み込まれてなっている。
【0003】そして、上記フロントコア101 とバックコ
ア102 とは、コイルボビン105 、106 内で所謂段重ね状
態で重合わされ、これらフロントコア101 とバックコア
102と共に挿入される一対の金属板ばね119 、120 によ
って押圧支持され磁気的結合が図られるようになされて
いる。図中、111 は、磁気ヘッドを支持するキャリッジ
やアームに設けられた突起(図示せず)に対する受け部
である。
【0004】フロントコア101 をスライダ109 、110 で
挟んでなるコア−スライダ結合体112 は、次のようにし
て製造される。
【0005】即ち、図28に示すように、スライダ109 、
110 間にフロントコア101 を位置させ、スライダ109 、
110 の下部に突出する接合部109a、110aでフロントコア
101の下部を挟んで加熱し、予め接合部109a、110aに貼
着しておいた接合剤としてのガラス層2A、2Aでスラ
イダ109 、フロントコア101 、スライダ110 を融着、接
合させる。
【0006】ところで、フロントコア101 は、磁気的に
干渉しないように非磁性材114 を介して接合された一対
の棒状のセンタコア部115 、116 の両側に、サイドコア
部117 、118 が突合わされ、当該突合わせ面に夫々第一
の磁気ギャップと第二の磁気ギャップを有している。こ
の第一の磁気ギャップは記録再生用磁気ギャップとして
動作し、第二の磁気ギャップは消去用磁気ギャップとし
て動作するようになされている。
【0007】これら磁気ギャップのデプス長を決めるた
め、上記突合わせ面101a、101bは極めて小さく、このた
め、フロントコア101 は脆弱で接合時に破損し易く、接
合領域が小さくて接合時に動き易い。フロントコア101
が動くと、後の組立て時にバックコア(図27の102)との
間に隙間ができて甚だ不都合である。また、複雑な形状
のフロントコア101 、スライダ109 、110 を予め作製し
ておいて上記のような接合をするのは、生産性の観点か
ら上策とは言えない。
【0008】そこで、簡単な形状のフロントコアやスラ
イダの素材を接合して磁気ヘッド素材ブロックとしてか
ら所定形状に切出すことにより、生産性を向上させかつ
フロントコアとスライダとの正確な位置関係を保証する
ことが考えられる。
【0009】即ち、図24に示すように、スライダ素材9
9、100 間にフロントコア素材1を挟み、ガラス2Aで
融着、接合して磁気ヘッド素材ブロックとする。スライ
ダ素材99、100 には浅い溝99a、99a、100aを予め設け
ておいて、これらの溝にガラス2Aを嵌入させてある。
磁気ヘッド素材ブロックは、研削加工によって後述する
図10と同様のコア−スライダ結合体に仕上げられる。
【0010】然し、この方法も次のような問題がある。
【0011】上記研削加工は、フロントコア素材1の面
に直交する方向に行って図25に示すコア−スライダ結合
体中間製品とし、次いでフロントコア素材1の面に平行
する方向に行って図10に示すコア−スライダ結合体とす
る。
【0012】図10のコア−スライダ結合体となる直前
に、図26に示す状態を経由することになる。この状態で
は、センタコア部115 、116 及びサイドコア部117 、11
8 に接して、スライダ素材100 の未加工部分100c、100
d、100eが残されている。スライダ素材100 には溝100b
(図24参照)が設けられているので、研削位置が溝100b
に達すると上記未加工部分100c、100d、100eはスライダ
素材100 から分離するようになってフリーになる。
【0013】溝100bは、このフリーになった未加工部分
を除去することにより、砥石がセンタコア部115 、116
及びサイドコア部117 、118 に接触しないで済むように
するために設けられたものである。何故なら、これらコ
ア部は寸法精度が極めて高く表面に鏡面仕上げを施して
あり、これに砥石が接触すると寸法精度が低下するから
である。
【0014】ところが、これらフリーになった未加工部
分は、加工に使用される砥石(図示せず)とセンタコア
部115 、116 及びサイドコア部117 、118 とに挟まれ、
幅狭で薄肉に加工されたこれらコア部が過大な荷重を受
けて折れることがある。また、コア飛びが起こってこれ
に砥石が当たると砥石にかかる負担が大きくなって砥石
が破損することがある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の事情
に鑑みてなされたものであって、磁気ヘッド素材ブロッ
クの切出し中に磁気コアや工具が破損することがなく、
高い歩留でかつ安全に切出しがなされる、磁気ヘッドの
製造方法を提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は次のような構成としている。
【0017】第一の発明は、磁気コア素材と磁気コア支
持部材素材とを互いに接合させて磁気ヘッド素材ブロッ
クとする接合工程と、前記磁気ヘッド素材ブロックを磁
気ヘッド状に切り出す切出し工程とを経て磁気ヘッドを
製造するに際し、前記切出し工程に先立って、この切出
し工程で除去されるべき磁気コア支持部材素材部分と、
前記磁気コア素材とを離脱可能に接着しておき、次い
で、前記切出し工程中に前記磁気コア支持部材素材部分
を離脱させる、磁気ヘッドの製造方法に係る。
【0018】第二の発明は、磁気コア素材と磁気コア支
持部材素材とを互いに接合させて磁気ヘッド素材ブロッ
クとする接合工程と、前記磁気ヘッド素材ブロックを磁
気ヘッド状に切り出す切出し工程とを経て磁気ヘッドを
製造するに際し、前記切出し工程に先立って、この切出
し工程で除去されるべき磁気コア支持部材素材部分を予
め除去しておく、磁気ヘッドの製造方法に係る。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0020】<実施例1>図1は一方のスライダ素材の
斜視図、図2は他方のスライダ素材の斜視図、図3はフ
ロントコア素材の斜視図である。スライダ素材9、10は
非磁性材料(例えばチタン酸カルシウム又はチタン酸バ
リウム等)からなる略直方体である。
【0021】スライダ素材9の一面には水平方向に幅広
の浅い溝9a、9aが設けられ、溝9a、9aには低融
点のガラス2Aが嵌入している。ガラス2Aには、スラ
イダ素材9に至る迄幅狭の溝9b、9cが設けられてい
る。
【0022】スライダ素材10の一面の上側部分には幅広
で浅い溝10aが水平方向に設けられ、溝10aにガラス2
Aが嵌入し、溝10aに近い下側のスライダ素材部分に深
い溝10bが水平に設けられている。また、溝10bに関し
て溝10aの反対側には端部に至る迄切除部10fが設けら
れ、切除部10fに粘着剤(この例ではワックス)2Bを
充填している。
【0023】フロントコア素材1は、非磁性材料14Aを
挟んだ細長のコア部5、6と、コア部5、6の両側に非
磁性材料14B、14Cを挟んだ板状のコア部7、8とから
なり、板状コア部7、8には、後の加工で磁気ギャップ
のデプス長を決めるための貫通孔7a、8aが夫々設け
られている。非磁性材料14A、14B、14Cは、高融点ガ
ラス(例えは融点 700℃)からなり、これらによる融着
によってフロントコア素材1が作製される。このフロン
トコア素材は先行イレーズ型フロントコア用の素材であ
る。
【0024】コア−スライダ結合体は、図4〜図10の工
程を経て作製される。
【0025】先ず、図4に示すように、スライダ素材
9、10をガラス3側の面が互いに向合うように対向さ
せ、これらの間にフロントコア素材1を位置させる。
【0026】次に、図5に示すように、スライダ素材
9、フロントコア素材1、スライダ素材10を突合わせ、
例えば 500℃に加熱してガラス2Aを熔融させ、次いで
冷却して固化させる。このようにして、スライダ素材
9、フロントコア素材1、スライダ素材10を接合し、磁
気ヘッド素材ブロック61Aとする。なお、切除部10f
は、接合後に磁気ヘッド素材ブロック61Aが掘削して設
け、これにワックス2Bを充填しても良い。
【0027】次に、図6に示すように底面を研削加工し
てグルーブ及びチャンファ(面取り)を形成し、図7に
示すように磁気ヘッド素材ブロック61Aを上下反転す
る。
【0028】次いで、スライダ素材9、10の部分をフロ
ントコア素材1の面に直交する方向に研削加工して図8
に示す形状にする。次に、フロントコア素材1の面に平
行する方向にスライダ素材9、10の部分及びフロントコ
ア素材1を研削加工する。研削加工が図9の状態(前述
の図26の状態)に達したら加工を停止し、未加工部分10
c、10d、10eを剥取り、センタコア部15、16及びサイ
ドコア部17、18に付着しているワックス2Bを除去、洗
浄する。このようにして、各コア部が折れたり砥石が破
損したりすることがない。かくして図10のコア−スライ
ダ結合体61Bが完成する。上記の互いに直交する方向の
研削加工の2工程は、上記の順序とは逆の順序として良
い。この場合、図7の工程の次に図9の工程、次いで図
8の工程、次いで図7の工程を経て図10のコア−スライ
ダ結合体61Bとする。
【0029】以上のようにして作製されたコア−スライ
ダ結合体61Bは、次のような構造を有する。
【0030】一対のスライダ59、60が突合わされ、両ス
ライダの間に、非磁性材料14を挟んだセンタコア部15、
16及びサイドコア部17、18(これらコア部によってフロ
ントコア11Aが構成される)が挟まれる。
【0031】一方のスライダ59には、サイドコア部17、
18及びセンタコア部15、16に夫々接触してこれらコア部
の機械的強度を補強する補強脚部45、46、47が立設して
いる。他方のスライダ60には、センタコア部15、16とサ
イドコア部17、18に夫々対応する位置に、ジンバル(図
示省略)との接合を図るための接合用脚部48、49、50が
立設している。
【0032】スライダ素材9には、図11に示すように、
各ガラス2Aの層から母材に至る迄、水平方向の幅狭の
溝9b、9cを設けることができる。このようにする
と、図12に示す磁気ヘッド素材ブロックとするとき、前
述の接合時に、貫通孔7a、8a内の空気は、加熱によ
って膨張しても、スライダ素材9の上側溝9bを通って
磁気ヘッド素材ブロック61A外に放出される。スライダ
素材10のガラス2Aに吸着していた空気も、下側の溝9
cを通って磁気ヘッド素材ブロック61A外へ放出され
る。従って、ガラス2Aが磁気ヘッド素材ブロック61A
の側面から食み出したり、ガラス2A内に気泡が発生し
て有効接合面積が小さくなって接合強度が低下したりす
ることがなくて好都合である。
【0033】図1〜図10のようにして作製されたコアー
スライダ結合体61Bは、図13のようにして組み立てら
れ、図14に示す磁気ヘッドとなる。
【0034】磁気ヘッド3は、主として磁気ギャップを
介して閉磁路を構成する磁気コアとなるフロントコア11
A及びバックコア11Bと、フロントコア11A及びバック
コア11Bに嵌合配設される駆動コイルが巻装された一対
のコイルボビン12、13よりなる。
【0035】フロントコア10は、磁気的に干渉しないよ
うに非磁性材14を介して接合された一対の棒状のセンタ
コア部15、16の両側に、夫々サイドコア部17、18が突き
合わされ、当該突合わせ面に夫々第一の磁気ギャップと
第二の磁気ギャップ(いずれもスライダ60に隠れて見え
ない)を有している。この第一の磁気ギャップは、記録
再生用磁気ギャップとして動作し、第二の磁気ギャップ
は消去用磁気ギャップとして動作するようになされてい
る。
【0036】他方、バックコア11Bは、上記フロントコ
ア11Aのコア形状に対応して形成された一対のコア部材
19、20が非磁性材55を介して側面側で接合されることに
よって構成されている。
【0037】コア部材19、20は、上記フロントコア11A
のセンタコア部15、16及びサイドコア部17、18と対向す
る位置に夫々センタ脚部21、22及びサイド脚部23、24を
有し、連結部材25、26にて連結され平面形状が略コ字状
とされている。従って、センタ脚部21、22とサイド脚部
23、24を設けることにより、フロントコア11Aの奥行き
方向での長さを長くするコア同士の接合面積を確保する
ことが可能となり、電磁変換特性の向上が図れる。
【0038】コイルボビン12、13は、フープ材を打抜き
加工して形成した外部端子27、28にインサート成型して
作製されてなるもので、駆動コイル29、30を巻装する胴
体部と、この胴体部に巻装される駆動コイル29、30の巻
装位置を高さ方向で規制する上下一対のフランジ部31、
32、33、34とを有してなる。
【0039】消去用磁気ギャップが構成される側のフロ
ントコア11Aのサイドコア部17を挿通させるコイルボビ
ン12には、一本の駆動コイル29が所定数巻回され、その
巻始めと巻終わりが外部端子27に夫々巻き付けられてい
る。
【0040】他方、記録再生用磁気ギャップが構成され
る側のフロントコア11Aのサイドコア部18を挿通させる
コイルボビン13には、2本の駆動コイル30が所定数それ
ぞれ巻回され、巻始めと巻終わり及び共通部(コモン)
が夫々3本の外部端子28に巻き付けられている。
【0041】一方、後述する可動アーム側に取付けられ
るフランジ部31、33には、これらコイルボビン12、13の
対向側と反対側の一側縁に沿って外部端子27、28を支持
する端子支持部35、36が肉厚状の突起として設けられて
いる。端子支持部35、36には、外部端子27、28が夫々所
定間隔で植立されるようになっている。
【0042】そして、フロントコア11Aとバックコア11
Bとは、コイルボビン12、13に設けられる貫通孔12a、
13a内でフロントコア11Aのサイドコア部17、18とバッ
クコア11Bのサイド脚部23、24とが接触して所謂段重ね
状態で重ね合わされる。即ち、サイドコア部17の一側面
17aとサイド脚部23の一側面23aとが接触されて磁気的
結合が図られると共に、サイドコア部18の一側面18aと
サイド脚部24の一面側24aとが接触されて磁気的結合が
図られ、閉磁路が構成される。
【0043】従って、フロントコア11A、バックコア11
B、コイルボビン12、13によって、記録再生用磁気ギャ
ップとして動作する第一の磁気ギャップを有した磁気ヘ
ッド素子、つまり記録再生ヘッドと、消去用磁気ギャッ
プとして動作する第二の磁気ギャップを有した磁気ヘッ
ド素子、つまり消去ヘッドが構成される。
【0044】また、コイルボビン12、13の貫通孔12a、
13a内には、フロントコア11Aとバックコア11Bとを磁
気的に結合させるためのコア押え部材39が挿入されてい
る。コア押え部材39は、板厚の薄い金属板ばねよりな
り、フロントコア11Aのサイドコア部17、18及びバック
コア11Bのサイド脚部23、24と共にコイルボビン12、13
内に挿入されるコア押え片部40、41と、これらを連結す
る連結部42とを有してなっている。
【0045】コア押え片部40、41は、連結部42の長手方
向の両端部よりフロントコア11A方向に垂下して設けら
れ、連結部材42に一体的に設けられている。なお、コア
押え片部40、41の先端は、くの字状に折曲され、その屈
曲部40a、41aの弾性力でバックコア11Bをフロントコ
ア11Aに押圧するようになっている。
【0046】上記のように形成されたコア押え部材39
は、コイルボビン12、13の貫通孔12a、13a内でコア押
え片部40、41の先端が貫通孔12a、13aの内壁に当接
し、屈曲部40a、41aがバックコア11Bと接触すると共
に、連結部42の一部が貫通孔12a、13aの外周縁と接触
して撓み、バックコア11Bのサイド脚部23、24をフロン
トコア11Aのサイド部17、18へ押圧支持せしめる。
【0047】この結果、サイドコア部17、18とサイド脚
部23、24とが押圧支持され、サイドコア部17、18とサイ
ド脚部23、24間の磁気的、機械的結合が確実なものとな
る。従って、フロントコア11Aとバックコア11B間に
は、隙間が生じることがなく、しかも磁気ヘッドの駆動
時に上記隙間がバックギャップとして動作するという不
都合が生ずることもない。
【0048】そして、上記構成の磁気ヘッド3において
は、記録再生用磁気ギャップ及び消去用磁気ギャップが
設けられる側に一対のスライダ59、60が取付けられてフ
ロッピーディスクとの当たり特性を確保するようになさ
れている。
【0049】以上の各部分は、四角形の枠状を呈する磁
気シールド部材51に収容され、図14の磁気ヘッド3が構
成される。磁気シールド部材51は、例えばフェライトか
らなっている。この磁気ヘッドは、 3.5インチのフロッ
ピーディスクに対して情報信号の記録再生を行うフロッ
ピーディスク用の磁気ヘッドである。
【0050】磁気ヘッド3及びこれと同様の構造の磁気
ヘッド4を有する磁気ヘッドアセンブリは、図15に示す
ように、図示しないフロッピーディスク駆動装置本体の
ガイドバー等に固定されるヘッド支持部材を構成するキ
ャリッジ63及びキャリッジ63に対して同図中矢印X方向
に回動自在に取付けられる可動アーム62とを備え、これ
らキャリッジ63、可動アーム62の先端側に夫々設けられ
た磁気ヘッド3、4によってフロッピーディスク55の両
面に対して記録再生が行われるように構成されてなる。
【0051】磁気ヘッド3、4は、夫々可撓性を有する
金属板ばねよりなるジンバル56、57を介してキャリッジ
63または可動アーム62にディスクの周方向或いは径方向
に可動な状態で取付けられ、ディスクの動きに対して良
好な追従性を示すようになっている。
【0052】また、可動アーム62に取付けられる磁気ヘ
ッド3は、ピボットと称される先端が球状の突起部58を
介して可動アーム62とキャリッジ63とに亘り張架される
引張ばねにより加圧され、ディスク55をフォローし上下
に動くようになっている。即ち、上記突起部58を支点と
して磁気ヘッド3が前後左右及び上下動され、上記ディ
スク55に対する接触状態が常に一定に保たれる。なお、
同様にキャリッジ63にも突起部59が設けられ、磁気ヘッ
ド4のディスク55に対する接触状態が常に一定に保たれ
ている。
【0053】上述の構成の磁気ヘッドアセンブリにおい
て、フロッピーディスク55のチャッキング動作時には、
上記可動アーム62は引張ばねによりキャリッジ63方向に
引きつけられ、相対向する磁気ヘッド3、4間に当該フ
ロッピーディスク55を挟み付けることになる。
【0054】<実施例2>この例は、一方のスライダ素
材にワックス等の粘着剤を設けず、かつ、研削加工の末
期において、前述したような未加工部分によるトラブル
の発生を防止した例である。
【0055】図16は、前記の例における図1のスライダ
素材に相当するスライダ素材の斜視図(但し、図1とは
上下を逆にして描いてある)である。
【0056】スライダ素材70には、図1における溝10f
と同様の溝70aを設け、溝70aにガラス2Aを嵌入して
おり、図1の溝10bと同様の溝70bが設けられている。
溝70bに接してガラス2Aの層とは反対側に両側縁の傾
斜面72、72と中央の傾斜面71とが研削加工によって形成
されていて、これらの傾斜面間に一対の突出部73、73が
形成される。
【0057】スライダ素材70と図2のスライダ素材9に
相当するスライダ素材69とでフロントコア素材1を挟
み、これらを接合して図17に示す磁気ヘッド素材ブロッ
ク81とする。この状態で、スライダ素材70の突出部73、
73の端面がスライダ素材1の面に接当する。図中、69
a、69aはガラス2A嵌入用の溝である。
【0058】この例では、スライダ素材69、70にグルー
ブとチャンファとを設けているが、グルーブ及びチャン
ファは、前記の例におけると同様に、磁気ヘッド素材ブ
ロック81から削り出しても良い。
【0059】次に、図18に示すように、フロントコア素
材1の面と直交する方向に研削加工を行って突出部73、
73を消失させる。この研削加工において、突出部73、73
の両サイドの面が加工の基準面として役立ち、加工を容
易ならしめている。次に、フロントコア素材1の面と平
行する方向に研削加工を行って図10に示したと同様のコ
ア−スライダ結合体61Bとする。
【0060】この例にあっては、図18の状態でフロント
コア11Aのセンタコア部15、16及びサイドコア部17、18
に接当している部分(図17の突出部73、73)が無くなっ
ている。従って、図10のコア−スライダ結合体61Bへの
加工が終了する時点で、前述した未加工部分の存在によ
るコアの折れ等のトラブルが起こることがない。その
上、前記の例において研削加工終了間際にワックス等に
よる仮接着が剥がれてフリーになった未加工部分による
トラブル発生のおそれが全くなくなる。その他は前記の
例におけると異なるところはない。
【0061】スライダは、素材からの研削加工によら
ず、最初からスライダの形状に成形しておいて良い。図
19は、図16のスライダ素材70に替えて使用されるスライ
ダの斜視図である。図16のスライダ素材70は、研削によ
って傾斜面72、72、73を設けている。何故なら、研削で
はこれら傾斜面を垂直の面として削ることは不可能であ
るからである。
【0062】これに対し、図19のスライダ74は、金型を
使用して例えばチタン酸バリウムの粉末を圧縮成形し、
このグリーンの圧粉体を焼成して作製しているので、上
記傾斜面を垂直の面とすることができ、図10のスライダ
60と同一形状、寸法にすることができる。図中、74aは
ガラス嵌入用の溝である。なお、この垂直の面に僅かな
抜き勾配を付して金型を単純にすることも可能である。
【0063】図19のスライダ74と図17のスライダ素材69
とでフロントコア素材1を挟み、これらを接合して図20
の磁気ヘッド素材ブロック82とし、前記と同様の研削加
工によってフロントコア素材1及びスライダ素材69を削
り、図21の状態を経由して図10と同様のコア−スライダ
結合体61Bとする。なお、スライダ素材69に替えて、図
10のスライダ59と同一形状、寸法のスライダを使用して
も良い。その他は図16〜図18の例におけると同様であ
る。
【0064】図22は、図16のスライダ素材70に更に変形
を加えたスライダ素材を示す。図22のスライダ素材75に
は、図16における溝70aと同様のガラス嵌入用溝75aと
溝70bと同様の溝75bとを設けている。そして、傾斜面
76を両側端面間の全域に設けている。
【0065】スライダ素材75と図17のスライダ素材69と
の間にフロントコア素材1を挟み、これらを接合して図
23の磁気ヘッド素材ブロック83とし、前記と同様の研削
加工により、図18と同様の状態を経由して図10のコア−
スライダ結合体61Bとする。
【0066】この例にあっては、図17の突出部73、73が
無いので、この面を加工の基準面とすることはできない
が、傾斜面76を1工程で設けることができるという利点
がある。その他は図16〜図18の例におけると同様であ
る。
【0067】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明の技術的思想に基づいて種々の変形を前記の実施例に
加えることができる。
【0068】例えば、フロントコアと一対のスライダと
の結合には、ガラスによるほか、他の適宜の結合剤、或
いは接着剤を用いることができる。
【0069】また、本発明は、 3.5インチフロッピーデ
ィスク用のほか、他のサイズのフロッピーディスク用、
或いはフロッピーディスク以外の磁気記録媒体用の磁気
ヘッドの製法として好適である。
【0070】
【発明の作用効果】本発明の方法は、磁気ヘッド素材ブ
ロックからの切出し工程で除去されるべき磁気コア支持
部材素材部分と磁気コア素材とを離脱可能に接着してお
いて切出し工程中に前記の除去されるべき部分を離脱さ
せる、或いは前記の除去されるべき部分を予め除去して
おくので、切出し工程の末期で、残されてフリーになっ
ている未加工部分が磁気コアを折損させたり、切出し用
工具を破損させたりすることがない。
【0071】その結果、高い歩留を以て、かつ安全に切
出しが遂行され、磁気ヘッド製造の生産性が向上する。
【0072】また、磁気ヘッドは、磁気ヘッド素材ブロ
ックから切出されて作製されるので、接合時に各素材の
位置関係が狂うことがなく、寸法精度が良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の一方のスライダ素材の斜視図であ
る。
【図2】同、他方のスライダ素材の斜視図である。
【図3】同、フロントコア素材の斜視図である。
【図4】同、一対のスライダ素材の間にフロントコア素
材を位置させた状態を示す斜視図である。
【図5】同、磁気ヘッド素材ブロックの斜視図である。
【図6】同、研削加工の第一工程の素材の斜視図であ
る。
【図7】同、研削加工の第二工程の素材の斜視図であ
る。
【図8】同、研削加工の第三工程の素材の斜視図であ
る。
【図9】同、研削加工の第四工程の素材の斜視図であ
る。
【図10】同、コア−スライダ結合体の斜視図である。
【図11】同、図2のスライダ素材の変形例を示す斜視図
である。
【図12】同、図11のスライダ素材を使用した磁気ヘッド
素材ブロックの斜視図である。
【図13】同、磁気ヘッドの分解斜視図である。
【図14】同、磁気ヘッドの斜視図である。
【図15】同、磁気ヘッドの使用状態を示す概略断面図で
ある。
【図16】実施例2の第一の例における一方のスライダ素
材の斜視図である。
【図17】図16のスライダ素材を使用してなる磁気ヘッド
素材ブロックの斜視図である。
【図18】同、図16の磁気ヘッド素材ブロックからの研削
加工の第一工程における素材の斜視図である。
【図19】同、第二の例における一方のスライダ素材の斜
視図である。
【図20】同、図19のスライダ素材を使用してなる磁気ヘ
ッド素材ブロックの斜視図である。
【図21】同、図20の磁気ヘッド素材ブロックからの研削
加工の第一工程における素材の斜視図である。
【図22】同、第三の例における一方のスライダ素材の斜
視図である。
【図23】同、図22のスライダ素材を使用してなる磁気ヘ
ッド素材ブロックの斜視図である。
【図24】従来の磁気ヘッド素材ブロックの斜視図であ
る。
【図25】図24の磁気ヘッド素材ブロックからの研削加工
の第一工程における素材の斜視図である。
【図26】同、第二の工程における素材の斜視図である。
【図27】従来の他の磁気ヘッドの分解斜視図である。
【図28】同、一対のスライダの間にフロントコアを位置
させた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 フロントコア
素材 2A ガラス(接合
剤) 2B ワックス 3、4 磁気ヘッド 7a、8a 貫通孔 9、10、69、70、74、75 スライダ素材 9a、10a、69a、70a、74a、75a ガラス嵌入用
溝 10c、10d、10e 未加工部分 10f ワックス嵌入
用切除部 11A フロントコア 11B バックコア 59、60、70 スライダ 61A、81、82、83 磁気ヘッド素
材ブロック 61B コア−スライ
ダ結合体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気コア素材と磁気コア支持部材素材と
    を互いに接合させて磁気ヘッド素材ブロックとする接合
    工程と、前記磁気ヘッド素材ブロックを磁気ヘッド状に
    切り出す切出し工程とを経て磁気ヘッドを製造するに際
    し、 前記切出し工程に先立って、この切出し工程で除去され
    るべき磁気コア支持部材素材部分と、前記磁気コア素材
    とを離脱可能に接着しておき、 次いで、前記切出し工程中に前記磁気コア支持部材素材
    部分を離脱させる、磁気ヘッドの製造方法。
  2. 【請求項2】 磁気コア素材と磁気コア支持部材素材と
    の接合時にこれら両素材間において、磁気コア支持部材
    素材部分を離脱可能に接着する接着剤を前記磁気コア支
    持部材素材部分の領域に充填する、請求項1に記載され
    た、磁気ヘッドの製造方法。
  3. 【請求項3】 磁気コア素材と磁気コア支持部材素材と
    を互いに接合させて磁気ヘッド素材ブロックとする接合
    工程と、前記磁気ヘッド素材ブロックを磁気ヘッド状に
    切り出す切出し工程とを経て磁気ヘッドを製造するに際
    し、 前記切出し工程に先立って、この切出し工程で除去され
    るべき磁気コア支持部材素材部分を予め除去しておく、
    磁気ヘッドの製造方法。
  4. 【請求項4】 少なくともコイル嵌装用突出部となる磁
    気コア素材部分と磁気ギャップが存在する突出部分とな
    る磁気コア素材部分とに隣接しかつ切出し工程で除去さ
    れるべき磁気コア支持部材素材の領域を予め除去してお
    く、請求項3に記載された、磁気ヘッドの製造方法。
  5. 【請求項5】 磁気コア素材と磁気コア支持部材素材と
    がこれらの接合領域以外の領域では互いに直接接触して
    いる磁気ヘッド素材ブロックを使用する、請求項3又は
    4に記載された、磁気ヘッドの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11058260B2 (en) 2017-08-28 2021-07-13 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Lavatory unit for vehicle

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