JPH0628551U - 真空式温水ボイラの台数制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 温水ボイラ自体の燃焼制御にて異常を発生さ
せない様にし、更に負荷変動に対応しても供給温度を安
定させる真空式温水ボイラ台数制御装置の供給である。 【構成】 熱負荷への供給配管並びに戻り配管に平行に
複数台の真空式温水を配管により接続し、戻り配管から
各々のボイラへの枝配管の途中にポンプを設け、供給配
管に途中に温度検出装置を設置し、その温度検出装置か
らの検出値と設定値との差によって、枝配管の途中に取
り付けられたポンプの稼働台数を制御して、熱負荷への
温水ボイラの台数制御を行う。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、複数台の真空ボイラを設置するシステムにおいて給水制御を行うこ とにより、負荷の変動に対応し最適な熱量を供給するようにした台数制御装置に 関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

真空式温水ボイラは、通常ボイラ本体内に燃焼室を設け、真空密閉容器内に熱 媒水と熱交換器を設置し、熱交換器に水を通じて温水を得る仕組みになっている 。この方法のため、燃焼制御が熱媒水の温度によってなされているため、熱交換 器出口の温水の温度と熱媒水の温度の温度差並びに温度の追従に差が生じる。従 来の複数台設置の温水ボイラの台数制御を行う方法として、給水配管に温度検出 装置を設け、その検出温度と設定温度との温度差に応じて温水ボイラの稼働台数 を制御するようにしたものがある。各々の真空式温水ボイラの燃焼制御を、各々 の真空式温水ボイラ熱交換器出口の集合管の温度によって制御をおこなった場合 、集合管の温度が設定値より低い場合、熱媒水温度が許容温度以上に達してもボ イラへ燃焼装置がＯＮの信号が出される可能性がある。このために、安全装置が 作動し、異常停止する場合が生じる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案では、燃焼制御が熱媒水の温度によってなされている真空式温水ボイラ の複数台を台数制御を行う場合に、温水ボイラ自体の燃焼制御にて異常を発生さ せない様にし、更に負荷変動に対応しても供給温度を安定させる真空式温水ボイ ラ台数制御装置の供給である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決する為に、熱負荷への供給配管並びに戻り配管に平行に複数 台の真空式温水を配管により接続し、戻り配管から各々のボイラへの枝配管の途 中にポンプを設け、供給配管に途中に温度検出装置を設置し、その温度検出装置 からの検出値と設定値との差によって、枝配管の途中に取り付けられたポンプの 稼働台数を制御して、熱負荷への温水ボイラの台数制御を行う。

【０００５】

【作用】

熱負荷への供給配管並びに戻り配管に平行に配管により複数台設置したボイラ への供給の枝配管に取り付けられたポンプの稼働台数を制御することにより、ポ ンプにより水の供給が停止した温水ボイラは熱媒水の温度が上昇し、自動停止で 燃焼を停止し、熱媒水の温度が極端に上昇する事による異常停止が無くなる。通 常、温水の負荷は、温水の使用量による場合が多く、熱負荷が小さい場合は、循 環流量を減らし、熱負荷が大きい場合は、循環流量を増加させる形になる為、負 荷が変動しても安定した給水温度が得られる。

【０００６】

【実施例】

本考案の一実施例を図面を用いて説明する。図１に示すように、熱負荷（５） への供給配管（６）並び戻り配管（７）に平行に複数台の真空式温水ボイラ（１ ）を枝配管を介して設置する。戻り配管（７）からの枝配管の途中にポンプ（２ ）を設け、それらのポンプは電気的に制御装置（５）に接続され、制御装置（４ ）からの信号に応じてポンプの稼働をおこなう。温水ボイラからの供給配管の途 中に温度検出装置（３）を設置し、その検出装置（３）と制御装置（４）とを電 気的または機械的に接続し、計測した値を制御装置（４）へ伝える。

【０００７】 制御装置には、供給配管の温度を所定の値に設定でき、供給配管に設置した温 度計測装置からの温度とその設定値との温度差によって、図２に示すように、開 く稼働するポンプの台数を決定し、所定のポンプを稼働させる。この場合、各々 の真空温水ボイラの運転時間が一定になるように、それぞれのポンプの稼働時間 を積算し、ポンプへの稼働信号を出す際に、各々のポンプの運転時間を比較して 、運転時間が少ない方を稼働させたり、運転時間が多い方のポンプを停止すれば 、全体の運転時間が均一になる。図３は制御回路の制御概要のブロック図を示し た図である。

【０００８】

【考案の効果】

本考案の実施により、各真空式温水ボイラが高効率で運転できる為に全体とし て、効率の向上がはかれる。簡単な制御装置の組み合わせにより、全体として運 転時間管理が可能となり、各々のボイラの運転時間が均一でき寿命の向上がはか れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の一実施例の３台の温水ボイラを設置
した場合の構成概要説明図

【図２】 本考案の台数制御の一実施例の説明図

【図３】 本考案の一実施例の制御回路の制御概要ブロ
ック図

【符号の説明】

１ 真空式温水ボイラ本体 ２ ポンプ ３ 温度検出装置 ４ 制御装置 ５ 熱負荷 ６ 供給配管 ７ 戻り配管

【手続補正書】

【提出日】平成５年７月２７日

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】複数台の真空式温水ボイラを熱負荷への供
   給配管並びに熱負荷からの戻り配管に並列接続でそれぞ
   れの配管で接合し、配管の途中に温度検出装置を設け、
   戻り配管から各ボイラへの枝配管の途中にポンプを設
   け、温度制御装置並びに開閉弁を電気的或いは機械的に
   接続した制御装置において、温度制御装置からの信号と
   所定の設定値との温度差によって、戻り配管からボイラ
   への途中に設置したポンプの稼働台数を制御することを
   特徴とした真空式温水ボイラの台数制御装置。