JPH06284612A - 薄型コイル - Google Patents

薄型コイル

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Publication number
JPH06284612A
JPH06284612A JP9358693A JP9358693A JPH06284612A JP H06284612 A JPH06284612 A JP H06284612A JP 9358693 A JP9358693 A JP 9358693A JP 9358693 A JP9358693 A JP 9358693A JP H06284612 A JPH06284612 A JP H06284612A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
winding
thin coil
thin
insulating layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP9358693A
Other languages
English (en)
Inventor
Taiji Matsuyama
泰治 松山
Shinichi Niwa
伸一 丹羽
Katsuya Moriyama
克也 森山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd filed Critical Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
Priority to JP9358693A priority Critical patent/JPH06284612A/ja
Publication of JPH06284612A publication Critical patent/JPH06284612A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Windings For Motors And Generators (AREA)
  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】絶縁層を薄くすることを可能にして占積率の低
下を防止することができ、耐薬品性に優れ、表裏を容易
に判別することができる薄型コイルを得る。 【構成】導体箔1と絶縁層2aとを積層した積層体5a
を所定回数巻回した巻回体6を所定の厚さに切断した薄
型コイル。絶縁層2aはポリアミドイミド樹脂からな
り、コイルの内周側の巻回端部が延出されている。延出
された巻回端部がコイルの表裏判別の目印となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、面対向型モー
タなどに適用可能な薄型コイルに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、面対向型モータは扁平化が可能
であることを特徴としているが、より一層扁平化するた
めに駆動コイルの薄型化が要求される。このような要求
に応えることができる薄型コイルとして、導体箔に絶縁
層が積層された積層体を所定回数巻回して巻回体を得、
この巻回体を所定の厚さに輪切り状に切断してなる薄型
コイルが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の薄型コイル
における絶縁層は、PPSなどの絶縁フイルムが用いら
れるが、絶縁フイルムを用いると絶縁層が厚くなるた
め、導体の占積率が低下する。また、絶縁材として、エ
ポキシ系や、本出願人の特許出願にかかる特願平4−3
0072号の明細書に記載されているようにブチラール
樹脂などを用いることも考えられているが、表1に示す
ように、エポキシ系は耐電圧が低く、ブチラール樹脂は
耐薬品性が低いという難点がある。
【表1】
【0004】また、導体箔に絶縁層が積層された積層体
を所定回数巻回して巻回体を得、この巻回体を所定の厚
さに輪切り状に切断してなる前述の薄型コイルは、一般
に、複数のコイル挿入部を有するコイルホルダーの上記
コイル挿入部に嵌め込み、このコイル挿入部の底部に露
呈している接続端子部に各薄型コイルの巻初めと巻終り
を半田付け等により接続して一体型のコイル組立体と
し、このコイル組立体をモータ等に組み込んでいる。上
記薄型コイルをコイルホルダーのコイル挿入部に嵌め込
むとき、薄型コイルの巻初めと巻終りを確認して表裏を
間違いなく嵌め込む必要があるが、薄型コイルは表裏が
同一形状で表裏の見分けが付きにくいため、表裏を逆に
して嵌め込むことがあった。
【0005】本発明は、上記のような従来技術の問題点
に鑑みてなされたもので、絶縁層を薄くすることを可能
にして占積率の低下を防止することができ、耐薬品性に
優れ、かつ、表裏を容易に判別することができる薄型コ
イルを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、導体箔と絶縁
層とを積層した積層体を所定回数巻回した巻回体を所定
の厚さに切断した薄型コイルにおいて、絶縁層をポリア
ミドイミド樹脂で構成し、コイルの内周側の巻回端部を
延出したことを特徴とする。
【0007】
【作用】ポリアミドイミド樹脂で構成された絶縁層は耐
薬品性に優れ、エッチングや洗浄の際に溶剤でおかされ
にくい。コイルの内周側の巻回端部が延出されることに
よりこの部分が目印となり、コイルの表裏を容易に判別
することができる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明にかかる薄
型コイルの実施例について説明する。まず、本発明にか
かる薄型コイルの製造工程の例を図1を参照しながら説
明する。図1(a)に示すように、銅箔等でなる導体箔
1の表裏両面に絶縁材2としてポリアミドイミド樹脂を
コーティングした積層体5を形成する積層工程を設け
る。導体箔1は厚さ18〜35μm程度のものを用い
る。積層体5は、(b)に示すように熱処理工程10に
付し、200℃で30秒から120秒間熱処理する。こ
うして、(c)に示すように、導体箔1の表裏両面にポ
リアミドイミド樹脂からなる絶縁層2a,2aが形成さ
れた積層体5aを得る。絶縁層2a,2aの厚さはそれ
ぞれ2.5μm程度である。上記積層体5aは、次に
(d)に示すように巻回工程11に付し、積層体5aを
所定回数巻回して巻回体6を得る。巻回工程11では、
横断面形状がコイルの最終的な外形に近い形状の巻芯に
積層体5aを所定回数巻回す。
【0009】次に、上記巻回体6から巻芯を抜取り、
(e)に示す切断工程12に付し、巻回体6を所定の厚
さ、例えば0.4〜1.0mm程度に輪切り状に切断し
て薄型コイルを得る。巻回体6の切断には、マルチワイ
ヤーソーやバンドソーなどを用いる。上記薄型コイル
は、切断時に生じる微小な切粉によって導体箔の巻層間
がショートすることがあるので、エッチング工程に付し
て切断面をエッチングし切粉を除去する。上記巻回工程
11で得られる巻回体6が所定の形状を維持するよう
に、予め積層体5aの少なくとも片面に接着剤を塗布
し、あるいは熱処理工程10で半乾燥状態の絶縁層2a
にしておき、巻回体6の巻重ね部分相互を接着するよう
にしてもよい。そして、巻回工程11と切断工程12と
の間に上記接着剤又は半乾燥状態の絶縁層2aを乾燥さ
せる第2の乾燥工程をおいてもよい。
【0010】図2は、上記のようにして得られた薄型コ
イルの例を示す。ただし、図1では(d)に示すように
巻回体6の断面が台形状であるため台形状の薄型コイル
が得られるのに対し、図2に示す例では長円形状の薄型
コイル20になっている。図2において、薄型コイル2
0の巻初めと巻終りにはそれぞれ上記絶縁層が除去され
て導体箔が剥き出しにされた巻初め電極21と巻終り電
極22が形成されている。そして、薄型コイル20の内
周側の巻回端部すなわち巻初め端部23が適宜の長さ延
出されている。図示の例では、上記巻初め電極21の部
分と上記巻初め端部23は区別されているが、巻初め端
部23に巻初め電極21を形成してもよい。
【0011】上記薄型コイル20は、コイルホルダーに
嵌められてモータなどに実装される。図3、図4はコイ
ルホルダーの例を示す。図3、図4において、符号11
は金属パターン板を示す。金属パターン板11は、金属
板にプレス又はエッチングを施すことによって所定の導
電パターンをなすように形成されている。金属パターン
板11の片面側には絶縁樹脂を射出成形することにより
金属パターン板11と一体化したコイル枠13が形成さ
れている。コイル枠13の成形時に、コイル枠13の周
方向に一定間隔で、薄型コイル20の平面形状に対応し
たコイル挿入部12が複数個所に形成されている。
【0012】各コイル挿入部12の底面の絶縁樹脂の部
分から金属パターン板11の一部が接続電極として露出
している。各コイル挿入部12の内方に露出している接
続電極15は薄型コイル20の巻初め電極21と接続す
る電極、各コイル挿入部12の外側に露出している接続
電極16は薄型コイル20の巻終り電極22と接続する
電極である。各コイル挿入部12に薄型コイル20を挿
入し、リフロー半田付け工程等に付することにより、各
薄型コイル20の各電極21,22が金属パターン板1
1の所定の接続電極に接続される。金属パターン板11
は各薄型コイル20を所定のパターン、例えば3相Y型
などに接続し、これをコネクター部を介して外部回路に
導くようになっている。
【0013】以上説明した実施例によれば、導体箔1と
絶縁層2aとを積層した積層体5aを所定回数巻回した
巻回体6を所定の厚さに切断してなる薄型コイルにおい
て、上記絶縁層2aをポリアミドイミド樹脂としたた
め、絶縁層2aのコーティングの厚さを例えば2.5μ
mというように薄くすることが可能であり、従って、図
示の例のように絶縁層2aを導体箔1の両面に形成して
これを巻回しても、導体箔1の占積率が低下しないとい
う利点がある。上記のように導体箔1の両面に絶縁層2
aを形成しておけば、前記エッチング工程に付したと
き、電極21,22の部分を除いてエッチングされるこ
とがないし、絶縁層2aのピンホールによって導体箔1
の巻層間がショートすることもなくなる。また、ポリア
ミドイミド樹脂は耐薬品性に優れているため、エッチン
グや洗浄などの工程で用いられる溶剤でおかされにく
く、エッチングや洗浄などの工程で使用する溶剤その他
の薬品やそれぞれの工程にかかる時間その他の条件の選
択の幅が広がるという利点がある。
【0014】また、薄型コイル20の内周側の巻回端部
23を延出させたため、この巻回端部23が目印となっ
て薄型コイル20の表裏の判別が容易になり、図3、図
4に示すようなコイル枠13のコイル挿入部12に薄型
コイル20を挿入するとき、上記巻回端部23を目印に
して薄型コイル20の表裏と向きを判別して誤りなく円
滑に挿入することができる。また、巻回端部23が延出
されることにより、この延出部が、前記接続電極15へ
の薄型コイル20の巻初め電極21の半田付けの際の半
田の流れ止めになるという利点もある。
【0015】なお、薄型コイルの表裏を判断する目印と
して薄型コイル20の外周側の巻回端部を延出させるこ
とも考えられるが、薄型コイル20の外周側の巻回端部
を延出させることは、前記接続電極16への巻終り電極
22の半田付けや、設計上の不具合から不可能である。
【0016】本発明にかかる薄型コイルは、面対向型モ
ータの駆動コイルとしてばかりでなく、例えば、偏向ヨ
ーク、トランス、その他各種機器のコイルとして用いる
ことができる。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、導体箔に絶縁層を形成
した積層体を所定回数巻回して巻回体を得、この巻回体
を所定の厚さに切断することによって得られる薄型コイ
ルにおいて、上記絶縁層をポリアミドイミド樹脂とした
ため、絶縁層のコーティングの厚さを薄くすることが可
能であり、絶縁層を導体箔の両面に形成してこれを巻回
しても、導体箔の占積率が低下しないという利点があ
る。また、ポリアミドイミド樹脂は耐薬品性に優れてい
るため、エッチングや洗浄などの工程で用いられる溶剤
でおかされにくく、エッチングや洗浄などの工程で使用
する溶剤その他の薬品やそれぞれの工程にかかる時間そ
の他の条件の選択の幅が広がるという利点がある。
【0018】また、薄型コイルの内周側の巻回端部を延
出させたため、この巻回端部が目印となって薄型コイル
の表裏の判別が容易になり、薄型コイルを所定の位置に
取付けるとき、上記巻回端部を目印にして薄型コイルの
表裏と向きを判別して誤りなく円滑に取付けることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる薄型コイルの製造工程の例を示
す工程図。
【図2】本発明にかかる薄型コイルの実施例を示す斜視
図。
【図3】薄型コイルを取付けるコイルホルダーの例を示
す平面図。
【図4】同上底面図。。
【符号の説明】
1 導体箔 2a 絶縁層 5a 積層体 6 巻回体 20 薄型コイル 23 巻回端部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体箔と絶縁層とを積層した積層体を所
    定回数巻回した巻回体を所定の厚さに切断した薄型コイ
    ルにおいて、上記絶縁層はポリアミドイミド樹脂からな
    り、上記コイルの内周側の巻回端部が延出されているこ
    とを特徴とする薄型コイル。
JP9358693A 1993-03-29 1993-03-29 薄型コイル Pending JPH06284612A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9358693A JPH06284612A (ja) 1993-03-29 1993-03-29 薄型コイル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9358693A JPH06284612A (ja) 1993-03-29 1993-03-29 薄型コイル

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Publication Number Publication Date
JPH06284612A true JPH06284612A (ja) 1994-10-07

Family

ID=14086396

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9358693A Pending JPH06284612A (ja) 1993-03-29 1993-03-29 薄型コイル

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JP (1) JPH06284612A (ja)

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