JPH06284333A - 車線逸脱警報装置 - Google Patents

車線逸脱警報装置

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JPH06284333A
JPH06284333A JP5071529A JP7152993A JPH06284333A JP H06284333 A JPH06284333 A JP H06284333A JP 5071529 A JP5071529 A JP 5071529A JP 7152993 A JP7152993 A JP 7152993A JP H06284333 A JPH06284333 A JP H06284333A
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Nobuhiro Hayashida
宣浩 林田
Toshibumi Koshizawa
俊文 越沢
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドライバーが軌道修正行動に移ったときに車
線からはみ出す車両部分が車速によらず常に一定で事故
回避性の高い車線逸脱警報装置を実現する。 【構成】 ラインカメラの出力画像信号から抽出した車
線の一次元画素座標を警報発生時に車線からはみ出す車
両部分が車速によらず常に一定となるように車速に応じ
て変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車線逸脱警報装置に関
し、特に車両の前方の路面状態をラインカメラ等によっ
て監視することにより白線又は黄線(以下、車線と称す
る)からの車両の逸脱を警報する装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】以前から用いられている車線逸脱警報装
置としては、車両前方路面を撮影できるように車両に設
置されたTVカメラの出力画像の車線位置より幾何学的
に車両と車線との関係を求め、その条件により警報を発
するというものであったが、このようなTVカメラ画像
ではデータ量が非常に多く処理が複雑になるという不具
合があった。
【0003】このため、TVカメラの代わりに水平走査
線が一本のラインカメラを利用してデータを必要最小限
度なものに限定して処理を行い、警報を発生するという
装置が提案され使用されている。
【0004】図5はこのようなラインカメラ(一次元C
CDカメラ)を用いた車線逸脱警報装置の構成を概略的
に示したもので、図中、1はラインカメラ、2は車速セ
ンサ、3は方向指示器、4は車線逸脱警報信号を発生す
るコントローラ、そして、5は車線逸脱警報信号を受け
て警報を発生する警報器である。
【0005】また、コントローラ4は、ラインカメラ1
のアナログ出力をディジタル信号に変換するA/D変換
器41と、車速センサ2からの車速信号や方向指示器3
からのウィンカー信号を入力する入力回路42と、制御
プログラムを格納したROM43と、警報器5への出力
信号を与える出力回路44と、これらと接続されたCP
U45と、コントローラ4内の電源を与える電源回路4
6とで構成されている。
【0006】図6は図5に示した車線逸脱警報装置にお
ける構成要素を実際に車両10に取り付けたときの配置
を示したもので、車線検出手段としてのラインカメラ1
は車両10の前部のルーフに設置され、信号処理手段と
してのCPUを搭載したコントローラ4は運転席の座席
下部に設けられ、車速センサ2及び方向指示器3からの
出力信号も同時に入力するようになっている。
【0007】また、警報装置5は、コントローラ4によ
って駆動されるアクチェータ駆動回路51と、この駆動
回路51によって駆動されるステアリングアクチェータ
52とで構成されている。尚、このアクチェータ52は
警報発生時にステアリング11を振動させることによっ
てドライバーに対して警報を与えるものである。
【0008】図7は図5に示した車線逸脱警報装置例に
おけるコントローラ4のCPU45に格納され且つ実行
される制御プログラムのフローチャートを示したもの
で、以下、このフローチャートを参照して図5の従来例
の動作を説明する。
【0009】まず、CPU45は初期化を行った後(ス
テップS0)、ラインカメラ1からのカメラ信号と車速
センサ2からの車速信号と方向指示器3からのウィンカ
ー信号とを読み込む(ステップS1)。
【0010】上記の様に読み込んだ各信号の内のカメラ
信号について、図8に示すように例えば中心Oを通る水
平中心線CL上のカメラ信号(これはラインカメラが垂
直方向の走査が無く水平方向の走査のみが有るためであ
る)が、図1に点線で示す閾値Thを越えたか否かによ
り判定して2値化する(同S2)。
【0011】そして、CPU45は2値化されたカメラ
信号から図8に示すように路面上の車線WL(この例で
は中心線CL上の車線幅)を抽出するとともにその座標
を算出し(同S3)、さらに車線−車両間の距離を算出
する(同S4)。
【0012】この様にして求めた車両と車線との位置関
係から車両が車線から逸脱しているか否かを判断するた
め、車線−車両間の距離が閾値Th(例えば“0”m)
以下であるか否かを判定し(同S5)、閾値Th以上で
あればステップS1に戻るが、閾値Th以上である時に
は次のステップを実行する。
【0013】即ち、車両が車線WLに近づいていても車
線変更である場合には警報を発生させる必要がないので
ステップS6に於いてウィンカー信号が発生されている
か否かを判定し、ウィンカー信号が方向指示器3から与
えられているとき(ON時)にはステップS1に戻る
が、ウィンカー信号が発生されていないときにはさらに
車速が設定値(例えば60km/h)を超えているか否かを
判定する(同S7)。
【0014】このステップS7で車速が設定値を超えて
いるか否かを判定するのは、車速<設定値のときは車線
がはっきりしていない一般道路等を走行していることが
多いので、このような場合を除外するためである。
【0015】従って、車速が設定値未満の場合にはステ
ップS1に戻るが、車速が設定値を超えている場合には
車線がはっきりしている高速道路等を走行しているもの
と判定し車線逸脱警報を行うため警報装置5を駆動する
(同S8)。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記の様な車線逸脱警
報装置では、ドライバーが警報を得た後、軌道を修正す
る行動に移るのに一般的に約0.5秒の時間が掛かるこ
とが分かった。
【0017】しかしながら、この0.5秒の間に車線を
逸脱する車両部分の大きさは、現在の車速により一定と
はならず、例えば、車速が大きければ大きいほど車線か
らはみ出す車両部分は大きくなってしまい、車速の増大
と共に危険も増大するという問題点があった。
【0018】従って本発明は、ドライバーが軌道修正行
動に移ったときに車線からはみ出す車両部分が車速によ
らず常に一定で事故回避性の高い車線逸脱警報装置を実
現する事を目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る車線逸脱警報装置では、車両前方を撮
影するラインカメラから得られた画像信号を信号処理手
段が2値化することにより路面上の車線を抽出し、該車
線と該車両との距離が一定値以下になったときウィンカ
ーが操作されていなければ警報装置を付勢する警報処理
を行う車線逸脱警報装置であることを前提としている。
【0020】そして本発明では、上記の信号処理手段
は、警報発生時に車線からはみ出す車両部分が車速によ
らず常に一定となるように車速センサにより検出された
車速に応じて該抽出した車線の座標を変換するように構
成されている。
【0021】
【作用】本発明に係る車線逸脱警報装置の動作において
は、先ず信号処理手段は、ラインカメラ1から得た図1
に示すような車線の画像信号(実線)を閾値Thにより
2値化すると、図8に示す水平中心線CLの画素位置か
ら両側の車線の画素座標a1及びa2が求められる。
【0022】そして、このように求めた車線の画素座標
a1及びa2は、車速センサによって検出された車速に
応じて図2に示すような画素座標b1及びb2に変換さ
れる。
【0023】即ち、今、図1に示した2値化された車線
画像信号の状態より車速が高くなったときには、図2に
示したように車線画像信号を点線の実際の車線から実線
の仮想車線に変換し、その画素座標をa1−a2からb
1−b2に狭めておく。逆に車速が低くなったときには
画素座標b1−b2を広くする。
【0024】このようにして変換した画素座標b1−b
2に基づき、信号処理手段は車線と車両との距離を求
め、この距離が一定値以下になったときウィンカーが操
作されていなければ警報装置を付勢する。
【0025】従って、車速が早くなればなるほど警報を
発生するタイミングを早くして車両が車線からはみ出す
部分を常に一定にしている。
【0026】
【実施例】本発明に係る車線逸脱警報装置の実施例とし
ては図5に示した従来例と同じ構成を用いることがで
き、この図5における信号処理手段としてのCPU45
に格納され且つ実行される制御プログラムのフローチャ
ートが図3に示されている。
【0027】以下、この図3のフローチャートを参照し
て本発明に係る車線逸脱警報装置の実施例の動作を説明
する。
【0028】このフローチャートと図7に示したフロー
チャートとの違いは、図3では図7のステップS3とS
4との間にステップS10を設けると共に車速判定のス
テップS6を省いている点である。
【0029】即ち、ステップS0〜S3を実行した後、
ステップS10においてはステップS3で求めた車線領
域の画素座標を車速に応じて変換している。
【0030】この座標変換を、車速が60km/hと80km
/hの場合を例にとって以下により具体的に説明する。
【0031】まず、ラインカメラ1から取り込んだ画像
信号(図1参照)の画素座標a1及びa2を求めた後
(ステップS3)、図4に示す変換関数f1,f2に従
って画素座標a1及びa2を変換する。
【0032】この変換関数f1,f2は図5に示したR
OM43にメモリマップとして予め格納されているもの
で、水平軸、即ちx軸に画素座標を取り、縦軸、即ちy
軸に車速〔km/h〕を取っている。そして、図示の例では
x軸上を60km/hに設定している。これは、図7のステ
ップS7について説明したように、これ以下の車速では
車線検出が困難な低速道路と考えられるためである。
【0033】そして、変換関数f1,f2は図4に示す
ようにそれぞれ右上がり直線及び左上がり直線となって
おり、この変換関数は予め実験・シミュレーション等に
より車速がどの程度のときにはどの位だけ車線画素座標
を縮小・拡大すればよいかを求めておいたものである。
尚、この例では図1で検出した車線座標a1及びa2が
60km/hに最適な車線画素座標とし、変換前と変換後の
座標が同じになっている。
【0034】従って、車速センサ2で検出した車速が8
0km/hであるときには、変換関数f1,f2により60
km/hのときよりも車線画素座標a1,a2よりも狭い画
素座標b1,b2に変換される。
【0035】このようにして得られた車線画素座標b
1,b2は図2に示したように60km/hのときの画素座
標a1,a2の車線(点線)より内側に仮想的に位置す
る車線(実線)を示す形になり、より車線が仮想的に車
両に近づいたことになる。
【0036】このようにして求めた仮想車線の画素座標
b1,b2に基づき、CPU45は車線−車両間距離を
算出し(ステップS4)、ステップS5でこの距離が閾
値Th(例えば“0”m)以下で且つウィンカー信号が
OFFのときには警報装置5を付勢して警報を発するよ
うにしている。
【0037】この警報の発生タイミングは、車速が60
km/hのときに比べて80km/hのときの方が早くなる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る車線
逸脱警報装置によれば、ラインカメラの出力画像信号か
ら抽出した車線の一次元画素座標を警報発生時に車線か
らはみ出す車両部分が車速によらず常に一定となるよう
に車速に応じて変化させるように構成したので、警報発
生時にドライバーが軌道修正動作に移ったときの車両が
車線よりはみ出している部分を常に一定に且つ適切に保
つことができ、より安全な車線逸脱警報を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ラインカメラにより得られる画像信号を画素座
標と輝度との関係で示した波形図である。
【図2】本発明に係る車線逸脱警報装置の作用原理を説
明するための波形図である。
【図3】本発明に係る車線逸脱警報装置に用いられる信
号処理手段(コントローラ)に格納され且つ実行される
制御プログラムのフローチャート図である。
【図4】本発明に係る車線逸脱警報装置に用いられる信
号処理手段(コントローラ)に予め格納されている変換
関数のメモリマップ図である。
【図5】本発明及び従来例に共通な実施例の構成を示し
たブロック図である。
【図6】図5の実施例を実際の車両に搭載したときの構
成を示した概略図である。
【図7】従来例の処理プログラムを示したフローチャー
ト図である。
【図8】ラインカメラにより撮像される前方路面状態を
示した図である。
【符号の説明】
1 ラインカメラ 2 車速センサ 3 方向指示器(ウインカー) 4 信号処理手段(コントローラ) 5 警報装置 WL 車線 図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両前方を撮影するラインカメラから得
    られた画像信号を信号処理手段が2値化することにより
    路面上の車線を抽出し、該車線と該車両との距離が一定
    値以下になったときウィンカーが操作されていなければ
    警報装置を付勢する警報処理を行う車線逸脱警報装置に
    おいて、 該信号処理手段が、警報発生時に車線からはみ出す車両
    部分が車速によらず常に一定となるように車速センサに
    より検出された車速に応じて該抽出した車線の座標を変
    換することを特徴とした車線逸脱警報装置。
JP07152993A 1993-03-30 1993-03-30 車線逸脱警報装置 Expired - Fee Related JP3227879B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100373002B1 (ko) * 2000-04-03 2003-02-25 현대자동차주식회사 차량의 차선 이탈 판단 방법
KR100709401B1 (ko) * 2005-09-15 2007-04-18 현대모비스 주식회사 차선이탈경보시스템용 힐스 장치 및 그의 시험 방법
KR100921427B1 (ko) * 2007-12-17 2009-10-14 한국전자통신연구원 영상 기반 내비게이션을 위한 가상차선을 생성하는 방법 및그 장치

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KR100373002B1 (ko) * 2000-04-03 2003-02-25 현대자동차주식회사 차량의 차선 이탈 판단 방법
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KR100921427B1 (ko) * 2007-12-17 2009-10-14 한국전자통신연구원 영상 기반 내비게이션을 위한 가상차선을 생성하는 방법 및그 장치

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