JPH0628432A - 有限要素解析のための自動メッシュ発生方法 - Google Patents

有限要素解析のための自動メッシュ発生方法

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JPH0628432A
JPH0628432A JP4202912A JP20291292A JPH0628432A JP H0628432 A JPH0628432 A JP H0628432A JP 4202912 A JP4202912 A JP 4202912A JP 20291292 A JP20291292 A JP 20291292A JP H0628432 A JPH0628432 A JP H0628432A
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JP
Japan
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mesh
norm
generated
nodal point
divided
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Pending
Application number
JP4202912A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Hayashi
年昭 林
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
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Publication of JPH0628432A publication Critical patent/JPH0628432A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 解析対象の全体領域の形状が複雑であっても
電子計算機の計算時間が長くならないようにする。 【構成】 解析対象の全体領域の外周線分を分割し、分
割された外周線分からの距離に応じて全体領域内に規範
節点を発生させ、当該規範節点を結んでメッシュを発生
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は有限要素法による数値解
析を行うため電子計算機に利用される方法であって、解
析対象となる領域内部を三角形又は四角形要素(以下
「メッシュ」とする)に離散化し、メッシュを自動的に
発生させる有限要素解析のための自動メッシュ発生方法
に関する(以下「自動メッシュ発生方法」とする)。
【0002】
【従来の技術】有限要素法による数値解析を行うのに必
要なメッシュの大きさや数は、電子計算機の計算容量と
必要とされる解析精度との双方を考慮して決定される。
【0003】例えば、有限要素法によって半導体素子の
酸化・拡散工程をシミュレーションする場合、表面の不
純物濃度が半導体素子の電気特性に大きな影響を及ぼす
ことから、解析対象の外周境界付近のメッシュを細かく
することにより解析精度を高め、その一方で、これ以外
の部分のメッシュを粗くし、全体としてのメッシュの数
を減らすことにより電子計算機の計算容量の節約を図っ
ている。
【0004】従来の自動メッシュ発生方法は以下の通り
である。図8中1は解析対象の全体領域を示している。
まずこの全体領域1を部分領域a、b、c、dに分け
る。そして一般に『規範逐次発生方法又はスーパインポ
ーズ法』と称せられる方法を用いて部分領域a〜d内に
メッシュを発生させる(但し、図8中にはメッシュは図
示されていない)。メッシュの大きさは部分領域a〜d
の各境界から領域中心に向かうに従って大きく、領域中
心で均一となるように設定されている。
【0005】なお、図9では2つの部分領域の境界付近
に発生したメッシュが示されている。図中3は隣り合う
部分領域の境界線である。境界線3上に所定間隔(通常
は両部分領域に属するメッシュの大きさの平均値であ
る)の節点4を発生させ、この節点を用いて2つの部分
領域間のメッシュ結合が行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来法では、解析対象の全体領域の形状が複雑になるに従
って、部分領域への分割処理が複雑となり、その結果、
電子計算機の計算時間が長くなるという欠点がある。
【0007】特に、有限要素法によって半導体素子の酸
化・拡散工程をシミュレーションする場合、エッチング
やデポジション等によって解析対象の全体領域の形状が
複雑に変化する。図10はこの場合の解析対象の全体領
域を示しており。図中e、fは部分領域を示している。
この図からも判るように、解析対象の形状は非常に複雑
となり、計算時間が膨大となるばかりか、解析精度の向
上を図る上でも大きな障害となっている。
【0008】本発明は上記した背景の下に創作されたも
のであり、その目的とするところは、解析対象の全体領
域の形状が複雑であっても電子計算機の計算時間が長く
ならない自動メッシュ発生方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の自動メッシュ発
生方法は、解析対象の全体領域の外周線分を分割し、分
割された外周線分からの距離に基づいて全体領域内に規
範節点を発生させ、規範節点を結んでメッシュを発生さ
せることを特徴としている。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。ここでは半導体製造プロセスの酸化・拡散工程
における半導体内部の不純物濃度分布の変化をシミュレ
ーションする場合の例について説明する。図1は本案方
法に関連した電子計算機プログラムのフローチャートで
ある。
【0011】まず、ステップ11において、解析対象と
なる全体領域の座標値データを入力する。全体領域の座
標値のデータは、シミュレーションの途中結果としてデ
ィスク又は磁気テープのファイルに記録されているもの
を用いる。なお、計算機のディスプレイを用いて対話形
式で座標値データを入力するような形態を採っても良
い。
【0012】この座標値データを入力した後、メッシュ
( 本実施例では三角形要素について説明するが、四角形
要素でもかまわない)の大きさ及び発生方式のデータを
入力する。メッシュの発生方式としては、 (a)表面近傍で細分化を行う方式 (b)表面、底面で細分化を行う方式 (c)外周境界で細分化を行う方式 等がある。
【0013】図2中10は解析対象の全体領域を示してお
り、ここではトレンチ構造を有するシリコン基板であ
る。図中11として太実線で示されているのは基板の表面
である。一方、図中12は基板の側面、13は基板の底面を
夫々示している。この場合、基板の表面11の近傍の不純
物濃度が素子の電気特性に大きな影響を及ぼすことにな
ることから、発生方式として(a)を選択することにす
る。
【0014】そしてステップ12で、解析対象の全体領
域10の外周線分を分割する。即ち、外周線分の長さが最
小の正三角形のメッシュ1辺の長さLmより長ければ外
周線分を2分し、これを繰り返すことにより、分割され
た外周線分をLmより小さくする。但し、予め分割され
ている場合には分割処理を行う必要はない。
【0015】ところで、分割された外周線分は、基板の
表面11、底面13、側面12で分類されており、分類ごとに
番号が付けられている。この番号の利用の仕方は以下の
通りである。即ち、発生方式が(a)であれば、基板の
表面11に付けられた番号が参照され、この番号の外周線
分につき以後の処理が行われるようになっている。
【0016】但し、発生方式が(b)であれば、基板の
表面11及び底面13の番号が参照される一方、発生方式が
(c)であれば、基板の表面11、側面12及び底面13の番
号が参照され、その後の処理は発生方式が(a)の場合
と同様である。
【0017】次のステップ13では、解析対象の全体領
域10内に、分割された外周線分からの距離に応じた規範
節点を発生させる( 図4参照) 。図3では基板の表面11
の近傍での規範節点αを示している。
【0018】ここでは基板の表面11から内部にかけて
A、B、Cの3種類の大きさのメッシュ(大きさはA<
B<C)を発生させる設定となっているので(図5参
照)、図4に示すような規範節点αを発生させ、その
後、メッシュAを発生させる。
【0019】この過程をより詳しく説明すると、全体領
域内にメッシュAの大きさに応じた間隔を有する規範節
点αを発生させる。その後、図3に示すように規範節点
αの個々について、分割された外周線分(ここでは基板
の表面11における分割された外周線分) からの最短の距
離rを計算し、0<r≦r0の条件を満足する規範節点
αのみを採用し、これ以外の規範節点を破棄する。図3
中に描かれた黒丸は採用した規範節点αを示し、白丸は
破棄された規範節点αを示している。そして採用された
規範節点αを線分で結ぶと、メッシュAを発生させる。
【0020】なお、メッシュB、Cの発生についてもメ
ッシュAの場合と全く同様であるが、メッシュBではr
0<r≦r1の条件を満たす規範節点αを、メッシュC
ではr1<rの条件を満足する規範節点αを採用し、採
用した規範節点αを結んでメッシュB、Cを発生させ
る。
【0021】次のステップ14では、メッシュA、B、
Cの形をいわゆるラプラシアンスムージング法を用いて
補正する。即ち、メッシュA等が鈍角又は鋭角三角形で
あれば、部分的に規範節点αを移動させて、メッシュA
等の全体の形を正三角形にできる限り近づける。
【0022】このメッシュスムージング処理が終了する
と、ステップ15として、以上の過程で得られた計算結
果を出力する。例えば、メッシュA、B、Cの座標値の
データを、メッシュごとに番号を付けて磁気ディスクや
磁気テープ上に記録させる。そして図5に示すように解
析対象の全体領域10とともに全てのメッシュをディスプ
レイ上に表示出力させる。
【0023】このステップ15の処理が終了すると、図
1で示すプログラムが終了する。その後、この過程で得
た計算結果を使用されて、実際にシミュレーションを行
うためのプログラムに移行する。
【0024】上記した実施例ではメッシュ発生方式とし
て『(a)表面近傍で細分化を行う方式』を選択した
が、図6(a)に示すように電極材21上にCVD絶縁
膜20を形成する工程のシミュレーションを行う場合、
メッシュの発生方式として『(c)外周境界で細分化を
行う方式』を選択する。この場合、図6(b)に示すよ
うなメッシュDが得られることになる。
【0025】また、図8で示した解析対象の全体領域内
にメッシュを発生させると図7に示すようになる。これ
はメッシュ発生方式として『(a)表面近傍で細分化を
行う方式』を選択し、4種類の大きさを有するメッシュ
Eを発生させた例である。
【0026】つまり本実施例のようにエッチングやデポ
ジション等によって解析対象の全体領域の形状が複雑に
変化する場合であっても、メッシュを短時間に発生させ
ることができる。またイオン注入、エッチング、デポジ
ションシミュレーション等との組み合わせにより、半導
体内部の不純物濃度を製造工程に沿って正確に計算する
ことができ、しかもこの結果をデバイスシミュレーショ
ンに用いることにより半導体の電気特性を正確に予測で
きることになる。
【0027】なお、本発明にかかる自動メッシュ発生方
法は、四角形要素のメッシュを発生させる場合でも適用
可能である。
【0028】
【発明の効果】以上、本発明にかかる自動メッシュ発生
方法による場合には、従来法とは異なりメッシュを発生
させるに当たって解析対象の全体領域を部分領域に分割
する必要がないので、全体領域の形状が複雑であっても
電子計算機の計算時間が長くならない。従って、電子計
算機の負担を少なくすることができる他、シミュレーシ
ョンの解析精度の向上を図る上で大きな意義がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動メッシュ発生方法の一実施例を説
明するための図であって、電子計算機プログラムのフロ
ーチャートである。
【図2】解析対象の全体領域を示す図である。
【図3】規範節点の発生の過程を説明するための図であ
る。
【図4】解析対象の全体領域内に発生させた規範節点を
示す図である。
【図5】解析対象の全体領域内に発生させたメッシュを
示す図である。
【図6】メッシュ発生方式が上記例とは異なる場合にお
ける解析対象の全体領域及び全体領域内に発生させたメ
ッシュを示す図である。
【図7】上記とは異なる解析対象に本案方法を適用した
場合における図5に対応する図である。
【図8】従来法を説明するための図であって、解析対象
の全体領域を部分領域に分割した様子を示す図である。
【図9】部分領域間のメッシュ結合を説明するための図
である。
【図10】上記とは異なる解析対象の全体領域を部分領
域に分割した様子を示す図である。
【符号の説明】
1 全体領域 α 規範節点 A〜E メッシュ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有限要素法により数値解析を行うに当た
    り必要とするメッシュを自動的に発生させる方法であっ
    て、解析対象の全体領域の外周線分を分割し、分割され
    た外周線分からの距離に応じて全体領域内に規範節点を
    発生させ、当該規範節点を結んでメッシュを発生させる
    ことを特徴とする有限要素解析のための自動メッシュ発
    生方法。
JP4202912A 1992-07-06 1992-07-06 有限要素解析のための自動メッシュ発生方法 Pending JPH0628432A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4202912A JPH0628432A (ja) 1992-07-06 1992-07-06 有限要素解析のための自動メッシュ発生方法

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JP4202912A JPH0628432A (ja) 1992-07-06 1992-07-06 有限要素解析のための自動メッシュ発生方法

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JPH0628432A true JPH0628432A (ja) 1994-02-04

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JP4202912A Pending JPH0628432A (ja) 1992-07-06 1992-07-06 有限要素解析のための自動メッシュ発生方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100428066B1 (ko) * 2001-02-23 2004-04-27 한국과학기술원 요소크기제어를 위한 육면체유한요소 모델링방법 및 그기록매체

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KR100428066B1 (ko) * 2001-02-23 2004-04-27 한국과학기술원 요소크기제어를 위한 육면체유한요소 모델링방법 및 그기록매체

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